カルト宗教の定義

カルト宗教とは犯罪行為を犯すような反社会的な宗教団体のことです。

 

自分たちの理想を実現するために、暴力行為・テロ行為と呼ばれるような犯罪行為を行ったり、お金を集めるために詐欺行為や恐喝を行ったりするような宗教・教団をカルト宗教と呼んでいます。

 

 

カルト宗教とは

 

カルト宗教とは犯罪行為を行う宗教・教団のことです。

 

カルトとは、もともと「崇拝」、「礼拝」を意味するラテン語から派生した言葉です。ヨーロッパでは一般的な宗教から派生した団体を「セクト」と呼んでいて、カルトと同意義で使われることもあります。また、アメリカでは異端のキリスト教や新宗教を「カルト」と呼ぶことが多いです。

 

カルト宗教には次のような特徴があります。

 

 

カルト宗教には次のような犯罪行為を行います。

 

 

そして、次のような問題を引き起こしています。

 

 

カルト宗教は日本だけでなく、世界中に存在し、同じような問題を引き起こしています。

 

カルト宗教に分類されている教団は新興宗教が多いため、カルト宗教＝新興宗教というイメージが強いですが、新興宗教が必ずしもカルト宗教というわけではありません。

 

 

カルト宗教の定義

 

カルト宗教はアメリカの科学史家・サイエンスライターのマイケル・シャーマーは宗教に限定はしていないものの、カルトを次のように定義しています。

 

 

また、フランスでは以前にカルト宗教について、次のように定義されました。

 

 

これらのことから、集団の指導者を崇拝し、洗脳しながら対象者をだまし、隔離して金銭を要求し、秩序を乱すような行いをするのがカルト宗教であると言えるでしょう。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（日本編）：18位～16位

カルト宗教の怖い教団ランキング、まずは日本編からです。

 

 

第18位：創価学会

 

創価学会は池田大作氏を名誉会長としている法華経系の宗教団体で、公明党の支持母体でもあります。

 

創価学会は、池田大作氏や創価学会・公明党を批判する書籍の出版を差し止めようと圧力をかけて言論・出版の自由を侵害したことがあります。また、公明党の支持母体であり、実質は公明党＝創価学会で、選挙で不正行為が行われたこともありました。

 

その他、P献金（池田大作への献金）が存在しているという噂や財務私的流用疑惑などもあり、一般人から見ると、「怪しいカルト的な教団」という印象はぬぐい切れません。フランスやベルギー、ドイツなどではカルト教団としてリストアップされています。

 

 

第17位：実践倫理宏正会（朝起き会）

 

実践倫理宏正会は朝起会を主な活動としている団体です。一般社団法人ですので、厳密には宗教法人ではありませんが、宗教団体とみなされることが多いです。

 

この実践倫理宏正会はお金の流れが不透明で、会費以外にも100万円単位のお金が必要になることもあります。

 

また、勧誘のために幼い子を放置することもありますし、基本的に男尊女卑の考え方が根付いています。さらに会長は高級ホテルの会員制スポーツクラブに出入りしていると言われていて、カルト教団の1つとみなされています。

 

 

第16位：真如苑

 

真如苑は真言宗醍醐派の伝燈法流を汲む在家仏教教団の1つで、1936年に伊藤真乗が開祖し、1951年には真如苑と改称しました。

 

真如苑は1950年に教祖の伊藤真乗が逮捕された「まこと教団事件」を起こしています。このまこと教団事件は、元教務総長の地位にあった青年が、修行を名目に伊藤真乗から体罰を受けたと訴えて、伊藤真乗が逮捕され、懲役8ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受けました。

 

この真教団事件によって、真如苑はカルト宗教ではないか？と言われるようになりましたが、その後はカルト的な動きは見せておらず、阪神淡路大震災や東日本大震災では炊き出しやボランティア活動を行っています。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（日本編）：15位～11位

第15位：聖神中央教会

 

聖神中央教会はキリスト教系の新興宗教で在日韓国人の金保が設立しました。

 

1988年には主管牧師の金保が信者の娘に性的虐待を起こして、韓国に逃亡していたことがあります。さらに、2005年には信者の少女7人に22件の性的暴行を繰り返していたことが発覚し、強姦容疑で逮捕されました。

 

金保は宗教的カリスマに被害者を心服させた後に「祝福だ」、「拒否すると地獄に落ちる」と脅して、精神的に拒否できない状況に追い込んで性的虐待を繰り返していました。被害者は最初は成人女性でしたが、次第に低年齢化していき、小学生も対象になっていきました。

 

 

第14位：ホームオブハート

 

ホームオブハートはMASAYA（倉渕透）が主催している自己啓発セミナーです。厳密には宗教団体ではありませんが、会員を洗脳して金銭を貢がせ、会員の子供たちはネグレクト・虐待を行っていたことが発覚しています。

 

ホームオブハートと言えば、X JAPANのTOSHIさんの洗脳騒動だと思います。TOSHIさんは元アイドルの守谷香さんと結婚した後、妻に誘われてホームオブハートのMASAYAさんに心酔していくようになり、稼いだお金をすべてホームオブハートに貢いでいくようになります。TOSHIさんは2010年になって洗脳が解け、ホームオブハートと決別し、守屋香さんと離婚しますが、10年間で12億円を貢いだと記者会見で暴露し、自己破産することを宣言しました。

 

あのX JAPANのTOSHIが自己破産。報道を見て、カルト宗教はとても恐ろしいと思った人は多いと思います。

 

 

第13位：真光系諸教団

 

真光系諸教団とは、岡田光玉が1959年に日本で始めた「L・H陽光子友乃会」から派生した宗教団体で、主に「世界真光文明教団」と「崇教真光」の2教団を指します。

 

この真光系諸教団がカルト宗教と言われる理由は「手かざし」です。手かざしによって魂を清め、体の不調などを治すとしています。つまり、手かざしが代替医療ということです。病院に行くことなく、手かざしで病気を治療しようとしたため、病気が発覚した時にはすでに手遅れになり死亡する事例もあり、児童虐待・医療ネグレクトを生み出しています。

 

また、戒律がとても厳しく、信者に罪悪感を持たせることでマインドコントロールしやすくするという一面も持っています。

 

 

第12位：浄土真宗親鸞会

 

浄土真宗親鸞会は1958年に発足した新興宗教ですが、新宗教と呼ばれることを嫌がり、浄土真宗の宗派の1つであると主張しています。ただ、ほかの浄土真宗系の各派からは親鸞の教えから逸脱していると非難されています。

 

この浄土真宗親鸞会がカルト宗教と言われるのは勧誘方法が原因です。浄土真宗親鸞会は偽装勧誘を行っています。

 

大学新入学生や高齢者、在日外国人など、「騙しやすそうな人」を狙い、大学の空き教室を勝手に使って、大学の関係者のように装って新入生に近づいたり、新入生のアパートを複数人で訪問して、「大学から頼まれてきました」の様に嘘を言って近づいていきます。

 

2000年前後には、これらの偽装勧誘に騙されて、いつの間にか浄土真宗親鸞会の信者になってしまうことが相次いぎ、被害者家族の会も結成されています。

 

 

第11位：幸福会ヤマギシ会

 

幸福会ヤマギシ会は農業・牧畜業を基盤とするユートピアを目指す活動体なので、厳密には宗教ではありません。しかし、「無所有一体」の生活を信条としていて、所有の概念を全部否定していて、独特の思想を持っているため、宗教と似たような団体です。

 

1990年代にはマスコミに注目され強い批判を受けたため、詳細な内情は秘密・口外禁止となっています。

 

 

■監禁して逮捕
ヤマギシ会では過去に1950年代後半に「家族が監禁されて講習を受けさせられている」という訴えが寄せられ、幹部9名が逮捕され、さらに設立者の山岸巳代蔵も9ヶ月間の逃亡した末に逮捕されました。

 

■子供の教育問題
また、1985年には「ヤマギシズム学園」が設立されましたが、高等部では進学のための授業は一切行われず、外部との接触を制限されているなどの教育が行われています。

 

■若い女性は優秀な子供を産むための道具
優れた子孫を残せる女性は子作り専門の道具となり、1人の女性が多数の男性の相手をして、「優秀な子」を産むことを課せられています。

 

■私財は返却しない
幸福会ヤマギシ会は無所有一体なので、ヤマギシズムの中に入る時には私財は全部ヤマギシ会に没収されます。しかし、そこを脱会する時には返却されません。また、労働は無償で給料の支払いはないものの、帳簿上では給料は出ているため、税金は支払わなければいけないという状態になっています。

 

このようなことから、幸福会ヤマギシ会はカルト宗教の側面を持っていると言われています。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（日本編）：10位～6位

第10位：法の華三法行（第3救済慈喜徳会）

法の華三法行は1980年に教祖の福永法源が始めた新興宗教です。足裏診断で「足の裏を見れば、その人の健康状態や悩みなどがすべて解決する」と説き、信者を増やしていきました。

 

しかし、足裏診断をして、「放っておくとがんになる」、「このままでは人類が滅亡する」などの脅し文句を使って信者の不安を煽り、高額な商品を売りつけていて、詐欺罪で福永法源や幹部が摘発されました。この法の華三法行の詐欺行為の被害総額は600億円以上に達しています。信者の不安を煽り、多額の金銭を巻き上げるやり口は、カルト教団の典型例です。

 

法の華三法行は教祖の福永法源や幹部が逮捕されたことで、2003年に解散しました。

 

福永法源は懲役12年の実刑判決を言い渡されましたが、2014年3月には模範囚として出所し、2015年には復活祭が行われ、2016年には「第3救済 慈喜徳会」と改称して再出発しています。しかし、福永法源は2018年には「第3救済 慈喜徳会」の所属を外れています。

 

 

第9位：エホバの証人

 

エホバの証人は1870年代にチャールズ・テイズ・ラッセルがアメリカで立ち上げたキリスト教系の新興宗教団体です。唯一神エホバ（ヤハウェ）を崇拝の対象としていますが、三位一体を否定する立場を取っています。

 

全世界に信者を持ち、ものみの塔聖書冊子協会などの法人名で活動していますが、日本ではエホバの証人は「輸血できないカルト教団」というイメージを持っている人が多いと思います。

 

エホバの証人は輸血は絶対にしてはいけないという戒律があります。1985年には10歳の男児が交通事故に遭った時、エホバの証人の信者の両親が輸血を拒否したために死亡するという事件が起こりました。この事件は児童虐待に当たるのではないか？と問題になりました。

 

このほか、親が自分の子どもにエホバの証人の信者になることを強要し、体罰を受けたり、大学受験をさせてもらえなかったりなど「宗教2世・3世」の問題が浮上しています。

 

ベルギーやフランスでは、エホバの証人をカルト教団と分類しています。

 

 

第8位：パナウェーブ研究所

 

パナウェーブ研究所とは千乃裕子を代表とする千乃正法会という宗教団体の一部門です。千乃裕子はGLA教団の教祖である高橋信次が亡くなった時に、後継者は自分であると主張しましたが認められず、千乃正法会を設立しました。

 

パナウェーブ研究所は、千乃正法会の一部門として設立された団体で、「スカラー電磁波は人体にとって有害である」と主張し、スカラー電磁波から身を守るために、独特な白装束（長袖の白衣・白マスク・白頭巾・白長靴）を身にまとい、移動用車両にはスカラー電磁波を防ぐ効果がある（と主張している）渦巻き模様の図柄を貼り付けていました。

 

このスカラー電磁波について、パナウェーブは「共産主義者がスカラー電磁波で日本を襲う」、「スカラー電磁波が自然環境を汚染すする」、「自然環境が汚染されれば、人類の滅亡に至る」、「人工スカラー電磁波は地球の公転・自転にもい影響がある」と主張していました。

 

このパナウェーブ研究所は2003年4月に岐阜県高山市の国道472号を占拠し、天変地異が起こるから、ドーム型の施設に避難するように呼びかけを行いました。また、同年8月には中枢メンバーの千草聡が教団施設内で外傷性ショックや熱中症で死亡した事件があり、信者5人が逮捕される事件も起こっています。

 

このパナウェーブ研究所は白装束で怪しい雰囲気であったことから、マスコミでも大きく取り上げられ、警察庁長官は「オウムの初期に似ている」と発言したことで、カルト教団の1つと認識されています。

 

 

第7位：祈祷師・江藤幸子

 

1995年7月に福島県須賀川市で福島悪魔祓い事件が起こりました。拝み屋（祈祷師）の江藤幸子が愛人や娘に命じて、信者7人に激しい暴行を加えて、6人を死亡させる事件が起こりました。

 

この事件を起こしたカルト教団は小規模で有名ではありませんが、事件発覚までの経緯は、まさにカルト教団そのもので、カルト宗教の恐ろしさを世の中に知らしめる事件となりました。

 

 

第6位：幸福の科学

 

幸福の科学は1986年に大川隆法が設立した新興宗教です。幸福の科学はフランスやアメリカ、イギリスなどの海外メディアで「カルト」と表現されています。

 

幸福の科学は大川隆法が著名人の霊や守護霊を呼び出して、「霊言」を語ることが特徴です。大川隆法が呼び出した守護霊はキリストやモーツァルト、昭和天皇など歴史的な人物だけではなく、金正恩やトランプ大統領など存命中の政治家、さらに木村拓哉や綾瀬はるか、柴咲コウ、白石麻衣などの芸能人など幅広いです。

 

幸福の科学は1991年に週刊誌のフライデーに幸福の科学を批判する記事が掲載されましたが、フライデーの出版社である講談社に対し、デモや電話、大量のFAXを送り付けるなどの激しい抗議活動を行いました。また、教団に献金の返金を求める裁判も起こされています。

 

その他、幸福の科学は信者の女優・清水富美加さんが仕事を全部キャンセルして、出家したことでも大きな話題になりました。

 

また、大川隆法の長男である大川宏洋氏は教団を飛び出して、Youtuberになり、動画で幸福の科学の内部事情を暴露したり、教団批判をしています。2023年には教祖の大川隆法が亡くなりましたので、今後幸福の科学はどうなっていくの注目が集まっています。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（日本編）：5位～1位

第5位：摂理（キリスト教福音宣教会）

 

摂理は正式名称をキリスト教福音宣教会と言います。韓国のキリスト教の土壌から生まれた新興宗教で、「MS宣教会」を起源とし、名前を変えながら、1999年に「キリスト教福音宣教会」という名前になりましたが、日本では摂理と呼ばれています。

 

この摂理がカルト教団と言われる理由は勧誘方法です。摂理は大学サークルなどに偽装しながら、強引な勧誘をしています。東京大学や東京外国語大学、早稲田大学、広島大学などで偽装勧誘をしていたことが発覚しています。

 

また、韓国では元信者の女性が拉致されたことがありました。この被害者は教祖の鄭明析からわいせつ行為や性的暴行を受けていて、日本でも十数人の女性信者が被害を受けていたことがわかっています。

 

教祖の鄭明析は強姦などの犯行が発覚したことで海外逃亡しましたが、2007年に拘束され、2009年に懲役10年の実刑判決を受けて服役していましたが、現在はすでに満期出所しています。

 

 

第4位：冨士大石寺顕正会

 

冨士大石寺顕正会は1957年に発足した妙信講が前身の仏教系のカルト宗教です。顕正会は次のようなトラブルを起こしています。

 

 

また、1994年には自衛隊に所属する顕正会信者が民間人の顕正会信者に自動小銃の実弾射撃を行わせる事件がありました。

 

さらに1997年には顕正会が重大事件を起こすという情報が公安に入り、公安が24時間教団を監視していたこともあり、日本を代表するカルト宗教の1つです。

 

 

第3位：世界平和統一家庭連合（統一教会）

 

統一教会は現在では世界平和統一家庭連合と呼ばれているキリスト教系の新興宗教です。

 

統一教会は多額の献金を要求し、信者の財産を絞りつくして、家庭を崩壊させることもありました。安倍元総理を暗殺した犯人の母親も統一教会に献金したことで家庭が崩壊しています。

 

また、学生団体である原理研究会は、学業を放棄して、親に献金を要求するという問題も起こしています。親が献金を拒否したら、「親子の縁を切る」と脅したり、断食をしたり、自殺をほのめかすこともありました。

 

そして、統一教会の特徴と言えば、合同結婚式だと思います。1990年代には日本人女性が韓国で統一教会の合同結婚式に参加して、韓国の貧しい農村部に嫁ぐことになった人が続出し、豚小屋で生活したり、ただの労働力として扱われたするなどの被害に遭っています。

 

安倍元総理の暗殺事件が起こってから、統一教会の2世信者問題が大きく取り上げられるようになりました。統一教会の2世信者は恋愛を厳しく制限されたり、親が布教に熱心でネグレクトに近い状態になったり、献金のために貧しい生活を強いられたりなどの被害がクローズアップされています。

 

また統一教会の南米代表者が麻薬関連のマネーロンダリングと密輸でFBIに逮捕されていたり、霊感商法で逮捕されていたりと国内外問わず、カルト教団の定義に当てはまるような大小さまざまな事件を起こしています。

 

 

第2位：ライフスペース

 

ライフスペースは自己啓発セミナーを事業内容としていた会社でしたが、少しずつその性質が変わっていき、主催者の高橋弘二がインドのサイババに指名された「シャクティパット・グル」であると自称して、シャクティパット（相手の頭を手でたたき続ける）で病気を治せると主張するようになりました。

 

1999年にライフスペースの高橋弘二のシャクティパットを信じた男が家族を病院から連れ出して、千葉県成田市内のホテルで高橋弘二によるシャクティパットによる治療を受けさせました。この高齢の患者はそのままホテルで死亡しましたが、高橋弘二は生きていると主張し、家族もそれを信じるようになります。

 

1999年11月11日、ホテルから警察に「4ヶ月以上も宿泊している不審な客がいる」という通報が入り、警察がホテルを捜索したところ、ミイラ化した遺体を発見しました。

 

しかし、その後高橋は次のような主張をして、マスコミに大きく取り上げられています。

 

 

高橋弘二は2005年に懲役7年の実刑が確定していて、すでに出所していますが、その後公の場には出ていません。

 

 

第1位：オウム真理教（Aleph・ひかりの輪・山田らの集団・ケロヨンクラブ）

 

 

日本の怖いカルト教団と言えば、やはりオウム真理教でしょう。麻原彰晃が設立したオウム真理教は、宗教を隠れ蓑に日本の転覆を企てテロ行為を行ったオウム真理教事件を起こし、破壊的カルトとみなされています。

 

 

このオウム真理教事件で29人が死亡し、6000名以上が負傷しています。

 

現在はオウム真理教という名前はなくなりましたが、アレフやひかりの輪などの後継・派生教団が生まれています。

 

オウム真理教事件で逮捕され死刑判決を受けた人たちは、全員死刑執行されています。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（海外編）：19位～16位

第19位：世界平和統一聖殿

 

世界平和統一聖殿は統一教会からの分派で、統一教会の教祖である文鮮明の息子が立ち上げた新興宗教で、サンクチュアリ教会、鉄の杖ミニストリーとも呼ばれています。

 

この世界平和統一聖殿の特徴はM16自動小銃の所有を重視していることです。2018年にアメリカのペンシルベニア州で行われた数百人規模の合同結婚式では新郎新婦はライフルを手にしていました。

 

今のところ大規模な事件は起こしていませんが、銃を賛美し、世界をもたらす脅威に対抗するための力を持つべきと主張している教団ですので、今後も注視が必要な宗教団体と言えるでしょう。

 

 

第18位：Satan’s Disciples（サタンの信奉者）

 

1991年、地元の移動式カーニバルで働いていたウィリアム・オールトは、同僚たちがみんな「Satan’s Disciples（悪魔の信奉者）」というカルト教団に所属していることを知り、自分も仲間に入りたいと主張しました。しかし、仲間たちはウィリアムがSatan’s Disciplesに入るのを拒否します。

 

それを面白くないと思ったウィリアムはSatan’s Disciplesに同僚2人が18歳の少年を殺害したという密告をしました。しかし、Satan’s Disciplesはウィリアムの口封じをすることにしました。Satan’s Disciplesのメンバー5人はウィリアムを拉致して、拷問し、手足を切断して首からお腹をまっすぐ切り裂いて殺害しました。

 

 

第17位：Kashi Ashram

 

カシ・アシュラムはアメリカのフロリダ州を拠点にした新興宗教です。ニューヨークのブルックリン出身のマ・ジャヤという主婦がイエス・キリストと2人のヒンドゥー教の精霊に遭遇したことをきっかけに、1976年にフロリダ州でカシ・アシュラムを始めました。

 

最盛期は200人以上で共同生活を送るほど教団は大きくなりましたが、元信者からカシ・アシュラムではマインドコントロールや虐待、誘拐、性的暴行が行われていたという告発・証言が相次ぎ、信者たちが子どもを持つにはマ・ジャヤの許可が必要で、出産後はすぐにマ・ジャヤに引き渡さなければいけないこともありました。

 

 

第16位：サイエントロジー

 

サイエントロジーはアメリカの作家L・ロン・ハバードが提唱している一連の信条、考え方です。ビジネス・新興宗教など様々な側面を持っていて、カルト教団の一面も持っています。

 

サイエントロジーは戦争も犯罪も狂気もないより良い世界を実現することが目的で、「過去のトラウマをサイエントロジーの技術で取り除き、自分本来の姿を取り戻す」という教義を持っています。精神医学を真っ向から否定し、1970年代にはアメリカ政府への犯罪的侵入計画を行って、ハバードらは有罪判決を受けています。

 

また、フランスからは詐欺罪で有罪、カナダのトロントではサイエントロジーはスパイ行為や犯罪的背任行為で有罪となっています。

 

サイエントロジーはトム・クルーズが信者であることでも有名です。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（海外編）：15位～11位

第15位：ラスト・テスタメント教会

 

ラスト・テスタメント教会はヴィサリオンことセルゲイ・トーロプが1991年に設立したロシアの新興宗教です。

 

ヴィサリオンは自分をイエスの生まれ変わりと称して、ラスト・テスタメント教会を立ち上げ、文明をすべて否定し、農耕をメインに自給自足の生活を送るために、「太陽の町」を作って、そこで信者2,000名が生活していました。酒やたばこは禁止、さらに貨幣もNGという生活です。

 

このラスト・テスタメント教会は信者から金を強要し、さらにマインドコントロールなど精神的な虐待を行っていて、ロシア当局に急襲され、教祖のヴィサリオンは逮捕されました。さらに、教団敷地内では、大量の武器や弾薬も発見されたとのことです。

 

 

第14位：Qアノン

 

Qアノンとはアメリカの極右勢力が提唱している政治運動ですので、厳密にはカルト宗教ではありません。しかし、Qアノンはドナルド・トランプを崇拝していて救世主という認識を持っていますので、カルト宗教の側面を持っています。専門家からはQアノンの魅力はカルト宗教に匹敵するものとみなされています。

 

Qアノンはカルト宗教に似ていて、トランプ元大統領を崇拝し、トランプ元大統領は児童買春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者と戦っていると信じ、トランプ元大統領のために（と信者たちが信じ込んでいる）暴力事件などを起こしています。

 

Qアノンはセメント工場占拠事件、フーバーダム占拠事件、フランク・カリ殺人事件、児童誘拐事件、2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件などの事件を起こしているため、カルトとみなされています。

 

 

第13位：五大洋

 

五大洋（オデヤン）は表向きは工芸品を製造する企業でしたが、実際は五大洋の経営者である朴順子が主宰する新興宗教でした。

 

1987年8月29日、朴順子とその息子ら家族、さらに従業員32人が工場の食堂の天井裏で手が結ばれ、首にひもが巻かれた状態で遺体となって発見されました。事件前には五大洋は多額の社債の返還を巡ってトラブルを起こしていたため、警察はカルト教団特有の集団自殺であると結論付けています。

 

しかし、集団自殺にしては、多くの疑問が残るという意見も多数あります。

 

 

第12位：ハイデ

 

1989年1月、 Heide Fittkau-Garthe（ハイデ）がカナリア諸島で子ども5人を含む32人の団体に対して毒を摂取させて集団自殺を計画しているとして逮捕されました。

 

信者によると、自殺した後は宇宙船に迎えられてどこかに連れていかれるそうです。このカルト教団は名前がなかったため、代表者の名前から「ハイデ」と呼ばれていました。

 

 

第11位：新天地イエス教会

 

新天地イエス教会は韓国のカルト宗教で、正式名称を新天地イエス教証しの幕屋聖殿と言います。

 

この新天地イエス教会は勧誘が強引であることで知られ、ターゲットを3人で取り囲んで勧誘することで批判を集めていました。また、キリスト教会の長老を抱き込んで牧師を追い出すという「山動かし」という手口を使い、教会を乗っ取ることがあったと元信者が暴露しています。

 

新天地イエス教会は中国の武漢に布教拠点があり、密閉空間で多くの信者が礼拝していたため、新型コロナウイルスの集団感染を引き起こし、世界的なパンデミックの原因になったと批判を浴びました。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（海外編）：10位～6位

第10位：太陽寺院

 

太陽寺院はニューエイジの神秘主義と環境保護を主張するカルト教団で、正式名称を太陽伝説国際騎士団と言います。終末思想を説き、別のカルトも吸収しながら信者数を増やしていきました。

 

1994年～1997年にかけて、太陽寺院の信者約74人が集団自殺を行いました。

 

1994年10月にはスイスのシェリー村の農家で23人が銃殺され、さらに別の村では25人が薬物を投与されて焼死（教祖とNo.2も死亡）しています。カナダの山小屋では5人の遺体が発見され、1995年12月にはフランスで16人が焼死体となって発見、さらにカナダで5人が遺体で発見されました。

 

死後にビデオが公開されましたが、みんな死ぬことを告白しているのに笑顔だったとのことです。

 

 

第9位：ファミリー・インターナショナル

 

ファミリー・インターナショナルは1968年に「預言者」デビッド・バーグが創設したキリスト教系の新興宗教・カルト教団で、信者は財産を捨てて共同生活を営んでいました。

 

このファミリー・インターナショナルは、セックスを使って改宗者を獲得するという「浮気釣り」という勧誘方法、布教方法を取っていました。また、児童への性的虐待の噂もあり、典型的なカルト宗教の1つとされています。

 

2005年には元信者であるリッキー・ロドリゲスが少年時代に自分に性的虐待を行った人物を殺害し、その後に自殺しました。

 

 

第8位：NXIVM（ネクセウム）

 

ネクセウムは自己啓発団体で、最盛期には16,000人が受講したとも言われていて、数多くの著名人もネクセウムを信奉していました。

 

しかし、代表のキース・ラニエールはネクセウムの組織内に女性だけを集めた組織「DOS」を作って運営していました。このDOSはラニエールの性奴隷であり、ラニエールのイニシャルの焼き印を体に入れさせ、過酷な肉体労働を課せられ、マインドコントロールされて金銭的・性的に搾取され、低カロリーの食事しか与えられませんでした。

 

キース・ラニエールは禁固120年の量刑を言い渡されています。

 

 

第7位：ラジニーシプーラム

 

新興宗教のラジニーシプーラムのトップであるマ・アナンド・シーラは、アメリカのオレゴン州で理想郷を作るために、「ラジニーシプーラム」という宗教コミューンの建設を始めました。

 

彼らは潤沢な資金を持っていて、学校やレストランだけでなく、空港やショッピングモールまで作っていたのです。

 

しかし、地元住民と軋轢が生まれ、1984年にはレストランのサラダバーで、サルモネラ菌を使った無差別のバイオテロを起こし、750人以上の食中毒者が出ました。

 

この事件は当初は集団食中毒と見られていましたが、警察の捜査の結果、ラジニーシプーラムが関与していることがわかり逮捕されました。

 

さらに、翌年の1985年のオレゴン地区の連邦検事の暗殺計画を立てていたことも判明し、1985年9月には事実上解散、1988年7月には正式解散となっています。

 

 

第6位：グレース・ロード教会

 

グレースロード教会は韓国発祥のキリスト教系のカルト教団です。教祖はシン・オクジュへの絶対的な帰依や終末論を唱えていることが特徴で、フィジーが最後の楽園であると説いています。

 

このグレースロード教会では400人余りの信者がフィジーに移住し、共同生活を送っていましたが、信者たちはフィジーに着いた途端にパスポートを没収され、1日14時間にも及ぶ強制労働を強いられました。事実上の監禁です。

 

さらに、お互いがお互いを殴り合う儀式があり、親子同士でも殴りあわせ親子関係を壊して、教祖であるシン・オクジュを崇拝させようとすることもありました。

 

このほかにも、アメリカ・ニューヨークで信者の韓国人男性がグレースロード教会で暴行監禁され、右脚を切断することになったという事件もあります。

 

シン・オクジュは監禁・暴行の容疑で2018年に逮捕されています。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキング（海外編）：5位～1位

第5位：神の十戒復古運動

 

ウガンダのキリスト教系の新興宗教である神の十戒復古運動は、終末論を強調し、聖母の出現を主張していて、言葉を発すると邪悪な嘘が混ざるため、信者たちは会話を禁じられていました。

 

2000年3月17日、信者530人が死亡しましたが、当初はカルト宗教の集団自殺と見られていました。しかし、その後別の場所から毒殺・刺殺された信者の遺体が多数発見され、最終的に924人が死亡したことが判明しています。

 

これは集団自殺なのかは不明で、なぜ924人の信者たちが死亡したのか？集団自殺か他殺か？などもわかっていません。

 

 

第4位：ヘヴンズ・ゲート

 

ヘヴンズ・ゲートはUFOを進行する宗教団体です。ヘヴンズ・ゲートはヘール・ボップ彗星に続く宇宙船に魂を乗せる目的で、39人が集団自殺を行いました。彼らは体を清めるために柑橘類のジュースを飲み、抗てんかん薬であるフェノバルビタールを混ぜたウォッカを飲み、頭からビニール袋をかぶって窒息死しています。

 

彼らは肉体から宇宙船に魂を乗り換えるために集団自殺をしたことで、ヘヴンズ・ゲートは消滅しています。

 

 

第3位：マンソン・ファミリー

 

マンソン・ファミリーとは、チャールズ・ミルズ・マンソンを指導者にしたアメリカのカリフォルニア州を拠点にしていたヒッピーのコミューンです。

 

チャールズ・マンソンは1967年に地元からサンフランシスコに出てきて、恋人とアパートで同棲するようになりましたが、その後も若い女性に声をかけ、ドラッグを与えて心をつかみ、アパートに連れて行き、同居メンバーを増やしていきます。

 

その後、ロサンゼルスのハリウッドに拠点を移し、さらに同居メンバーを増やしていき、同居メンバーの女性を使って、男性もメンバーに加えていきました。1968年には馬の世話をすることを条件に牧場に集団移住しましたが、そこではほとんどの時間をドラッグかセックスで過ごしていたとのことです。

 

そのような中、マンソンの思想は先鋭化していきます。人種戦争（最終戦争）が起こると確信し、デスバレーに巨大な地下世界につながる穴があり、その穴の中でファミリーたちは最終戦争の間暮らすと説くようになりました。ファミリーたちは最終戦争があることに興奮し、武装化していきます。武器や車両などを蓄え、訓練に励み、マンソンが「殺せ」と言えば、それを実行するような集団に変貌していきました。

 

1969年7月には強盗目的で侵入した家にお金がなかったため、マンソンとファミリーの4人はその家の住人を殺害します。

 

その後、殺人事件の実行犯たちが車両窃盗などで逮捕されたことに危機感を持ったマンソンは、ファミリーのメンバーに女優で妊娠8か月のシャロン・テートら白人のセレブ9人を残忍な方法で殺害するように命じて、実行させました（テート・ラビアンカ事件）。

 

テート・ラビアンカ事件では女性信者3人が実行犯であり、マンソンは手を下していませんが、実行犯3人は終身刑、マンソンには死刑判決が言い渡されています（のちに死刑が廃止されたため終身刑に減刑）。

 

 

第2位：ブランチ・ダビディアン

 

ブランチ・ダビディアンは、ダビデ派セブンスデー・アドベンチスト教会から1955年に分裂したプロテスタント系のカルト教団です。

 

1990年にはバーノン・ハウエルが新教祖に就任し、ブランチ・ダビディアンの信者だけが最終戦争に生き残るという選民思想を説き、信者を増やしていきました。さらに、最終戦争に向けて武装化を推し進め、司法当局やマスコミから注目を集めるようになりました。

 

1993年2月には強制捜査が行われましたが、ブランチ・ダビディアンは応戦し、カメラの前で銃撃戦が行われ、警察側4人、ダビディアン側6人の死者が出ました。

 

その後もFBIはブランチ・ダビディアンを包囲し続け、51日間の膠着が続き、FBIが戦車や装甲車、武装ヘリコプターなどで突入しましたが、信者たちは投降せず、建物内から出火して教団本部は火に包まれ、ほとんどの信者が焼死し、最終的に81名（うち子供が25名）が死亡しています。

 

 

第1位：人民寺院

 

人民寺院は、1955年にアメリカで創設された社会主義キリスト教系のカルト教団です。キリスト教徒共産主義・社会主義の考え方を組み合わせて、人種平等を訴えていた新興宗教です。

 

ガイアナでジャングルを切り開き、社会主義的なユートピアを建設しようとしていましたが、実際は信者を朝から夕暮れまで週6日強制労働させて、脱退者には違法薬物を使ったり、飢餓や性的虐待を加えたりしていたことが発覚します。

 

1978年11月18日南米のガイアナで人民寺院が開拓したコミューン内で信者918人（子供303人を含む）が集団自殺、もしくは大量殺人が行われました。この時、教祖であるジョーンズも自殺しています。ジョーンズのそばで録音テープが見つかりましたが、この集団自殺は「革命的な行為・革命的な自殺」として信者を自殺に追いやったことが語られていました。

 

また、この集団自殺と同日に、コミューンを視察・調査してアメリカに帰国しようとしていたアメリカの下院議員のレオ・ライアンと代表団メンバー4人が空港で銃殺されました。

 

 

カルト宗教の怖い教団ランキングのまとめ

カルト宗教の怖い教団ランキングをまとめましたが、いかがでしたか？日本だけでなく、世界にもたくさんのカルト宗教・教団はあります。

 

カルト宗教にはまると、自分の財産もアイデンティティも人生も破壊され、さらに家族や友人にまで影響が出ることが多いです。宗教に興味を持ったら、しっかり自分で見極めてから入信するようにしましょう。