米国の大食いYouTuberであるKate Yupはその不穏な動画の内容から監禁説も囁かれています。
この記事では、Kate Yupの監禁事件説が生まれた経緯と理由、その真相をめぐる数々の考察や知恵袋への質問、現在も生きてるのかどうかなどについてまとめました。
この記事の目次
Kate Yupは米国の大食いYouTuberだが多数の不穏な謎で世界的に話題に
出典：https://ypsilonmagazine.com/
「Kate Yup（ケイト・ヤップ）」とは、2018年4月にYouTubeに突如現れた大食い系の女性YouTuberです。
しかし、Kate Yupは普通の大食い系YouTuberではありませんでした。マスクをつけて素顔を隠した異様な姿、身体に確認できる痛々しい傷跡、動画に隠された意味深な「SOS」メッセージなど、その不気味な動画の内容が世界中の視聴者を震撼させたのです。
彼女は監禁事件の被害者であり助けを求めてるのではないか？いや、これは注目を集めるための巧妙な演出だろうといった議論が現在も続いており、インターネット上の大きな謎の1つとなっています。
不気味な大食いYouTuber・Kate Yupの登場
Kate YupがYouTubeに最初の動画を投稿したのは2018年4月24日の事でした。
彼女のYouTubeチャンネルは、当時流行していた「モッパン（大食い動画）」と「ASMR」を組み合わせたもので、主にシーフードなどを大量に食べる動画を配信していました。
しかし、他の多くの大食いYouTuberとは一線を画す、いくつかの際立った特徴がありました。最大の特徴は、彼女が決して素顔を見せない事です。常に目元を黒いマスクや布で覆い隠し、視聴者に見えるのは口元だけでした。
そして、ほとんど言葉を発することなく、まるで何かに取り憑かれたかのように、凄まじい量の食材を素手で掴み、猛烈な勢いで口にかき込んでいきます。その異様な光景は、多くの視聴者に強烈なインパクトを与え、チャンネル登録者数は瞬く間に100万人を超える人気チャンネルへと成長しました。
しかし、視聴者が増えるにつれて、人々は彼女の動画に散りばめられた、数々の不穏な点に気づき始めました。
Kate Yupは監禁事件被害者で大食いYouTubeの強制の疑惑が浮上
当初は単なる個性的な大食いYouTuberと見られていたKate Yup。しかし、動画を注意深く観察した視聴者たちによって、彼女が何者かに監禁され、虐待を受けているのではないかという疑惑が浮上し始めます。その根拠として挙げられたのは、おびただしい数の「異常」な状況証拠でした。
Kate Yup監禁事件説の証拠① 身体に残された痛々しい痕跡
視聴者が最初に懸念を抱いたのは、Kate Yupの身体に見られた不審な傷や痣でした。
動画に映る彼女の腕には、複数の痣のような痕が確認され、唇の端は切れ、痛々しく腫れ上がっているように見えました。
初期動画には見られなかったこれらの傷跡は、活動を続ける中で増えていったと指摘されており、誰かから暴行を受けているのではないかという憶測が飛び交いました。
Kate Yup監禁事件説の証拠② 助けを求めるSOSサインの数々
監禁説を一気に加速させたのが、動画内に巧妙に隠されているとされた「SOSサイン」の存在です。
字幕によるメッセージ
ある動画の字幕で、不自然に大文字になっているアルファベットを繋ぎ合わせると「SOS」や「HELP（助けて）」という単語が浮かび上がるという指摘がなされました。
例えば、「The meat is So delicioOouS, soft and tender」という一見普通の文章に、救難信号が隠されていました。（SOSという文字）
モールス信号
2019年6月22日に投稿された動画では、Kate Yupがテーブルに置かれたボウルを指でリズミカルに叩く場面があります。この指の動きが、モールス信号で「SOS」を意味する符号（・・・－－－・・・）と一致するのではないかと解釈され、大きな話題を呼びました。
Kate Yup監禁事件説の証拠③ 緊迫した状況を匂わせる音声と行動
Kate Yup本人の行動や動画内の音声にも、不可解な点がいくつも発見されています。
謎の男性の声
動画の音量を上げると、背景から「Hurry up（急げ）」、「Fast（早く）」、「Just eat（食え）」、「I’ll kill you（殺すぞ）」といった、彼女を急かしたり脅迫したりするような男性の声が聞こえるという報告が相次ぎました。
これらは、撮影現場に監視役の何者かが存在し、彼女に食べることを強制している証拠ではないかと考えられました。
食事中に歯が抜けても…
最も衝撃的だったのは、食事の最中に歯が抜け落ちる動画です。ある動画で、Kate Yupの歯がポロリと取れてしまうのですが、彼女は全く動じることなく、それを吐き出して何事もなかったかのように食事を続けたのです。
通常では考えられないこの異常な反応は、長期間にわたる虐待や、過度な大食いと嘔吐を繰り返すことによる健康状態の悪化を示唆しているのではないかと、視聴者を恐怖させました。なお、この動画は後にYouTubeのガイドライン違反と判断され削除されています。
意味深な動画タイトル
2019年8月には「I AM ALIVE（私は生きている）」という、まるで自らの生存を必死に伝えようとしているかのような、不穏なタイトルの動画も投稿されました。
本人による否定、しかし深まる謎
世界中から安否を気遣う声が殺到する中、Kate Yup自身が動画のコメント欄で疑惑に言及しました。彼女は「私は何も問題ありません」、「腕の跡は日焼けによるもので、唇の傷は口唇ヘルペスです」と述べ、監禁説を全面的に否定しました。
しかし、この火消しのためのコメントが、逆に疑惑の炎に油を注ぐ結果となります。なぜなら、その文章は「She（彼女は）」という三人称で書かれていたからです。
本人が書いているのであれば一人称の「I（私は）」を使うはずであり、まるで別人が彼女のふりをして書いているかのような不自然な文章は、「やはり誰かに操られているのではないか」という疑念をさらに強めることになりました。
その後、Kate Yupは、「i am alive not kidnapped」（私は誘拐されていません）と題する動画を公開し、さらに誘拐・監禁説を否定していますが、疑惑が収まる事はありませんでした。
突然の失踪、そして3年後の復活
数々の謎を残したまま、Kate Yupは2019年11月10日の動画投稿を最後に、忽然と姿を消しました。憶測が飛び交う中、何の音沙汰もないまま約3年という月日が流れ、多くの人々が彼女の存在を忘れかけていました。
ところが2022年10月7日、事態は急変します。彼女のYouTubeチャンネルに「KATE YUPが帰ってきた お腹すいたから全部むさぼり食う」というタイトルの動画が突如としてアップロードされたのです。
概要欄には「私を見て！元気だよ！大丈夫！」という、自らの無事をアピールするようなメッセージが添えられていました。
この突然の復活はファンを驚かせましたが、以前と同様に不気味な雰囲気は変わらず、監禁説の真相が明らかになることはありませんでした。そして、この復活も長くは続かず、1年ほどで再び動画の更新は途絶えてしまいます。
Kate Yup監禁事件被害者説の真相と考察
Kate Yupの身に一体何が起こったのか。その真相については、今なお様々な考察がインターネット上で議論されています。
Kate Yupの真相をめぐる考察① 監禁・虐待説
最も多くの人が信じているのが、やはり何者かに監禁・虐待され、強制的に動画を撮らされていたという説です。
身体の傷、SOSサイン、謎の音声など、あまりにも多くの状況証拠がこの説を裏付けているように見えます。また、2018年にカリフォルニア州で行方不明になった少女、Karlie Lain Gusé,ではないかという説も一時浮上しましたが、Kate Yupの活動開始時期が行方不明時期より前であることなどから、現在ではその可能性は低いと考えられています。
Kate Yupの真相をめぐる考察② 自作自演・炎上マーケティング説
一方で、これらすべては注目を集め、再生回数を稼ぐための巧妙な「演出」だったのではないかという見方も根強く存在します。
もし本当に犯人がいるのであれば、編集段階で字幕にSOSを仕込んだり、モールス信号を発信したりする行為を簡単に見逃すはずがない、という指摘もあり、全て話題作りのための自作自演とする説を補強しています。
Kate Yupの真相をめぐる考察③ フランス在住説と演出の可能性
動画内に映り込むコーラの銘柄や調理器具（フランスのメーカーのものが多くみられる）、そしてKate Yupのフランス語なまりのアクセントなどから、彼女の活動拠点はアメリカではなくフランスである可能性が指摘されています。
にもかかわらず、背景の脅迫音声が英語だったのは、英語圏の視聴者に恐怖を煽るためのパフォーマンスだったのではないか、という考察もされています。
決定的な証拠として、彼女の動画にフランスのリアル脱出ゲーム「Challenge The Room」のコップが映り込んでいたことが挙げられます。
さらに、この脱出ゲームのFacebookページには、Kate Yup本人と思われる女性が友人と共に写っている写真が掲載されていました。
このことから、彼女は元々ミステリーや謎解きが好きで、自らのYouTubeチャンネルを壮大な「ARG（代替現実ゲーム）」の舞台として演出し、視聴者との駆け引きを楽しんでいたのではないか、という考察は有力視されています。
Kate Yupの真相をめぐる考察④ 摂食障害説
異常なまでの食べ方、痩せすぎた体型、そして食事中に歯が抜けるといった状況から、彼女が摂食障害を患っていた可能性を指摘する声もあります。
他人に見られることで過食を正当化したり、あるいはその苦しみを別の形で表現しようとしたりした結果が、あの異様な動画に繋がったのではないかと考察されています。
Kate Yupが知恵袋と関連づけられている理由
日本のインターネット上では、Kate Yupと「知恵袋」というワードが関連づけられています。
しかし、Kate Yupについての質問は「Yahoo!知恵袋」では現在は確認できません。
これは、Kate Yupの動画に散りばめられた数多くの謎や不審な点について、日本の視聴者たちが真相の解明、情報交換、そして多様な考察を共有するための主要なプラットフォームとしてYahoo!知恵袋を利用しようとして多く検索されために関連づけられたものと考えられています。
Kate Yupの動画は、その特異な演出や不気味な雰囲気から、単なる大食い動画として消費されるだけでなく、視聴者に「これは本当にただの動画なのか？」という強い疑念を抱かせました。
これらの不可解な要素は、視聴者の好奇心と不安を強く刺激しました。しかし、Kate Yup本人から明確な説明がなされることはなく、真相は謎に包まれたままです。
このような状況で、日本のインターネットユーザーが答えや他の人の意見を求めて向かった先が、国内最大級のQ&AサイトであるYahoo!知恵袋だったと考えられます。
過去のネットアーカイブなどを参照にすると、当時のYahoo!知恵袋では、下記のような多岐にわたる質問や議論が交わされたようです。
「Kate Yupは本当に監禁されているのでしょうか？」
「動画のSOSサインは本物だと思いますか、それとも演出（ヤラセ）だと思いますか？」
「彼女の正体や安否について、何か新しい情報はありませんか？」
「皆さんの考察を聞かせてください。」
このように、Yahoo!知恵袋はKate Yupという謎を解き明かしたいと願う人々にとって、仮説を披露し、情報を交換し、恐怖や不安を共有する重要なコミュニティとして機能しました。
その結果、「Kate Yup」と検索すると、関連キーワードとして「知恵袋」が表示されるほど、両者は強く関連づけられる事になったと考えられます。
Kate Yupの現在…失踪したままで生きてるかどうかも不明
Kate YupのYouTubeチャンネルは現在は再び沈黙しており、生きてるのかどうかも不明です。
2022年から2023年までの短い復活劇の後、Kate YupのYouTubeチャンネルは再び沈黙し、現在も更新は止まったままです。
チャンネル自体は削除されずに残っていますが、彼女の安否や現状を知るすべはありません。一時期、クラウドファンディングサイトで治療費の寄付を募っていたという情報もあり、経済的に困窮している可能性も示唆されていますが、詳細は不明です。
Kate Yup事件の真相については現在も様々な考察が飛び交っているものの、今もって闇の中です。
まとめ
今回は、大食い系YouTuberながら、多くの不穏な謎を含んだ動画の内容が様々な考察を読んだKate Yupについてまとめてみました。
Kate Yupの動画はその不穏な内容から、実は監禁事件の被害者が大食いを強要されているのが真相ではないかとの疑惑を呼び、日本でもYahoo!知恵袋で質問が飛び交うなど注目されました。
現在、Kate Yupは2年以上も沈黙しており、生きてるのかどうかさせ不明となっています。
Kate Yupは監禁の被害者だったのか、それとも稀代のパフォーマーだったのかの真相は現在もわかっておらず、確かなことは、彼女が作り出した謎が、ネット社会の危うさと、人々の好奇心や憶測がもたらす影響の大きさを浮き彫りにしたという事だけです。
動画に隠されたメッセージが真実の叫びであったにせよ、巧妙なフィクションであったにせよ、Kate Yupという存在は、デジタル時代の都市伝説として、これからもインターネット上で語り継がれていくと思われます。
