「検索してはいけない言葉」にもされているエログロ系イラストの保管庫「774保管庫」が話題です。
この記事では、774保管庫が検索してはいけない言葉とされている理由や、絵師の774氏のエログロイラストについてやプロ漫画家として活躍されている現在などについてまとめました。
この記事の目次
774保管庫はエログロ系絵師のイラストの保管サイトで検索してはいけない言葉
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「774保管庫」とは、ネット匿名掲示板「ふたば☆ちゃんねる」の二次元グロ板などで活動していた人気エログロ絵師・774氏が運営していたウェブサイトです。
774保管庫を運営していた絵師の774氏が当時描いていたイラストは主に小学生から高校生くらいまでの少女が乳房や性器を傷つけられるなど酷い目に遭うといういわゆるエログロ系の作品で、774保管庫にもそうしたイラストが多数掲載されていました。
現在も「774保管庫」と検索すると、当時絵師の774氏が投稿していたエログロ系のイラストが多数ヒットするため、そうした内容に耐性のない方が見るとショックを受ける可能性があるため、インターネット上では「検索してはいけない言葉」の1つとして知られています。
「774保管庫」の検索してはいけない言葉としての危険度は「検索する際は慎重な判断を」とされる「3」で、見る人によっては不快な気分になるというレベルとされています。検索は自己判断で行いましょう。
774保管庫にあったエログロ系のイラストは現在はほとんどが削除
「774保管庫」は現在は既に閉鎖されており、オリジナルのものはウェブ上に存在していません。
ただ、「774保管庫 イラスト」、「774保管庫 エログロ」などのワードで画像検索すれば、当時774氏によって投稿されたイラストの一部が現在も閲覧可能です。
ただ、その多くは女性が酷い目にあっているイラストなので、不快に感じる人も多いと思われ「検索してはいけない言葉」とされています。
774保管庫に投稿されていたイラストは現在もネット上で閲覧可能ですが、性的な描写と過激な描写ばかりなのでここでの紹介は控えます。
また、774氏のイラストの中には、エログロ系ではない作品もあるにはあるのですが、後述するように774氏は現在はプロの漫画家として活躍されており、著作権の問題もあるため、過去の作品も含めて774氏のイラストをここに掲載する事は差し控えます。
774氏本人も、現在は商業作家として活動されている事から、過去のリョナグロ系の過激な作品が世に出回る事に対してはあまり良い感情を抱いていないと思われます。774保管庫を閉鎖し、一時期はpixivにも投稿していたエログロ系のイラストも全て削除しているところを見ると、774氏本人もそうした過去を「黒歴史」のように捉えている可能性もあります。
774保管庫のイラストの絵師の774氏は現在はナナシの名義で漫画家として活躍
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現在では「検索してはいけない言葉」になっているイラスト保管サイト「774保管庫」の運営者だった人気エログロ絵師の774氏ですが、2017年より「ナナシ」の名義でプロの漫画家として活躍されています。
774氏は、「774保管庫」を閉鎖後は、イラスト投稿型SNS「pixiv」に活動の拠点を移して絵師として活動されていました。
774氏はpixivで2011年頃から、ドSな女子高校生という設定のオリジナルキャラクター「長瀞さん」と、同じ高校の美術部に所属するドMで気弱な先輩の若干特殊な関係をラブコメ風に描いた一連のイラスト作品の投稿をスタートさせました。
この「長瀞さんシリーズ」は瞬く間にpixiv上で絶大な人気を獲得し、新作が発表されるたびに大きな反響を呼びました。
この「長瀞さんシリーズ」の人気ぶりが評価される形で、2017年11月より講談社のマンガ配信アプリ「マガジンポケット」にて、774氏はこの長瀬さんを主人公とする漫画作品「イジらないで、長瀞さん」の連載を「ナナシ」の名義でスタートさせました。
この漫画作品「イジらないで、長瀞さん」はかなりの人気を集めており、2023年10月の時点で単行本は17巻、電子版を含めた累計発行部数は230万部を突破するベストセラー作品となっています。
また、「イジらないで、長瀞さん」は、アニメ化もされていて、2021年4月から6月まで第1期が、2023年1月から3月まで第2期(第2期のタイトルは「イジらないで、長瀞さん 2nd Attack」)が放送されました。
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2023年10月現在、アニメ「イジらないで、長瀞さん」は、AmazonプライムやU-NEXTなどの動画配信サービスでも視聴可能(現在の時点では会員は見放題)です。
「イジらないで、長瀞さん」がアニメ化されるほどの人気コンテンツになった事については、エログロ系の人気絵師だった頃から774氏を応援している方の反応もネット上で多数確認できます。
イジらないで長瀬さんアニメ化と知り、おめでとうという気持ちとリョナ描きまくってたあの頃の774はもう見れないんだねという気持ちがいっぺんに湧いてきて不思議な環状が巻き起こっているゥ!
— きり🔞んぐ🐔退魔🥘 (@killer2star) July 2, 2020
イジらないで長瀬さんがアニメ化か
774先生良かったなぁ
まどマギ同人誌から読んでる身としては大変嬉しい— GMP (@aomirin0) July 2, 2020
774倉庫さんのイジらないではいつか長瀬を思いっきりボコボコにするリョナを出してくれるって信じてる、もともとそういうの描いてる人だし
— イーリ (@Earay197) May 12, 2018
1つめは、774先生が過去のキャリアを黒歴史として消しまくっているということ。すでに774保管庫は閉鎖され、pixivのグロ絵も全削除された。まー、これはしゃーないとは思う。ぼくが774先生の立場だったらそうするだろう。どんどん躍進して欲しいという思いがある一方、くすぶる感情があるのも事実だ。
— 虫塚虫蔵@迷路’23 文学フリマ東京37 11/11 た-47 (@pareorogas) March 5, 2022
商業作家に出世してしまった以上、774氏が「774倉庫」の時代のようなエログロ系のイラストを公に発表する事は今後は難しそうですが、以前からのファンの方にはそれに複雑な気持ちを抱いている方も多いようです。
774保管庫のイラストの絵師・774氏の経歴
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「774保管庫」の運営者で、過去にはエログロ系イラストの人気絵師であった774氏は、商業漫画家としてデビュー後に「イジらないで、長瀞さん」を連載しているマガジンポケットのインタビューを受けて自身の経歴について語っています。
それによると、774氏は幼少の頃から漫画が好きだったものの、両親が厳しく漫画を読む事を禁止されていたため隠れてこっそり読んでいたのだそうです。特に高田裕三さんの大ヒット漫画「3×3 EYES(サザンアイズ)」のファンだったそうです。
774氏は中学生から高校生の頃にかけてイラストや漫画を描くようになったものの、この頃はまだプロの漫画家を明確に目指していたわけではなく、学校を卒業後はゲーム製作会社に入社し、15年間グラフィッカー(キャラや背景、アニメーションや特殊効果などゲーム画面に映る全ての画像や動画を製作する職種)の仕事をされていたそうです。
774氏はこのゲーム会社で働きながら、「ふたば☆ちゃんねる」などの匿名掲示板や「774保管庫」、pixivなどでイラストの発表を続け、同人誌を夏と冬のコミケで販売するなどもされていました。この頃に商業誌に読み切り作品を3本から4本ほど掲載され漫画家としてデビューされています。
その後も絵師として活動を続けるうちにpixivで発表していた「長瀞さんシリーズ」が人気となり、マガジンポケットでの「イジらないで、長瀞さん」の連載が2017年からスタート。「イジらないで、長瀞さん」の連載とグラフィッカーの仕事を並行して続けていくのは無理という事で15年勤めたゲーム会社を退職されています。
現在は774氏は専業の商業漫画家として活動されています。
774保管庫の現在…サイト自体は既に閉鎖されpixivのエログロ系イラストも削除済
ここまででも触れているように、人気エログロ絵師の774氏が匿名掲示板などに投稿したイラストの保管サイトであった「774保管庫」のサイト自体は現在は既に閉鎖されています。
運営者であった絵師の774氏は、774保管庫の閉鎖後はイラスト投稿SNSのpixivに活動の拠点を移しました。
774氏は当初、pixivにも従来の作風であったエログロ系の過激なイラストを投稿していましたが、前述のように「長瀞さんシリーズ」が人気を獲得して以降は、過激な内容のイラストの投稿は減り、2017年にマガジンポケットで「イジらないで、長瀞さん」の連載がスタートして以降は、そうしたエログロ系の内容のイラストは全て削除されています。
774氏はインタビューなどでも、過去に自身がエログロ系のイラストで絶大な人気を得ていた絵師であった事については一切触れておらず、「774保管庫」などについてはあまり表に出したくない過去であり黒歴史のような認識であるのかもしれません。
とはいえ、ネット上では「イジらないで、長瀞さん」の作者のナナシさんが、かつてのエログロ絵師774氏である事は周知の事実であり、その事については774氏本人も過去は過去として受け入れているところもあるように見受けられます。
現在も、過去に774保管庫に掲載されていた774氏によるイラストは、エログロ系の匿名掲示板やまとめサイトなどに多数拡散されていますが、多くのものが現在までに削除されているようです。
ただ、現在でもウェブアーカイブ(wayback machineなど)で、かつての774保管庫のURLを入れて検索すれば2008年頃までに投稿されたイラストの一部は閲覧可能となっています。
ちなみに、774氏の漫画連載デビュー作である「イジらないで、長瀞さん」は現在も変わらず高い人気を維持しており、2023年10月の時点で既に単行本18巻の準備を始めているという事です。
こないだ単行本が出たと思ったらもう次の単行本作業がはじまりました。単行本未収録分が結構溜まってるので次巻はちょっと早めに出るそうです。
— ナナシ「イジらないで、長瀞さん」17巻発売中 (@774nanash) October 15, 2023
まとめ
今回は、ネット匿名掲示板「ふたば☆ちゃんねる」の二次元グロ板などにエログロ系のイラストを投稿していた人気絵師の774氏が、自らイラスト保管のために運営されていたウェブサイト「774保管庫」についてまとめてみました。
「774保管庫」は現在は既に閉鎖されているのですが、現在も「774保管庫」と検索するとかつて掲載されていた女性のキャラクターが酷い事をされているエログロ系のイラストが多数ヒットするため「検索してはいけない言葉」とされています。
かつて「774保管庫」を運営していた絵師の774氏は、774保管庫を閉鎖後はイラスト投稿型のSNS「pixiv」に活動の拠点を移されていました。
そのpixivで投稿していた、ドSの女子高校生のオリジナルキャラクターを主人公とした「長瀞さんシリーズ」が絶大な人気を呼び、絵師の774氏は2017年に講談社運営のマガジンポケットにて、漫画作品「イジらないで、長瀞さん」の連載を「ナナシ」の名義でスタートさせプロ漫画家としてデビューされています。
「イジらないで、長瀞さん」はかなりの人気作となっており、単行本は2023年10月の現在で既刊17巻、累計発行部数は230万部を突破し、テレビアニメ化もされています。
「イジらないで、長瀞さん」の大ヒットにより商業作家として成功を収めつつある774氏は、過去のエログロ系のイラストや「774保管庫」については、消したい過去、黒歴史のように認識している可能性があり、現在はSNSやインタビューでも触れられる事はありません。