日本最南端の美しい有人島・波照間島が話題です。
この記事では波照間島の場所や大きさ、行き方やアクセス方法、観光地やおすすめのモデルコース、気温やシーズン、おすすめホテルや宿、やばい最悪の宿、怖い話や中田祐司が起こした殺人事件、現在についてまとめました。
この記事の目次
- 波照間島は沖縄県八重山列島に属する日本最南端の有人島
- 波照間島の場所は沖縄県那覇市から約480km石垣島から南西約42km
- 波照間島の大きさは12.73㎢で東京都豊島区と大体同じくらい
- 波照間島への行き方やアクセス方法
- 波照間島の観光スポット10選
- 波照間島観光のモデルコース
- 波照間島の気温やオススメのシーズン
- 波照間島のホテルなどおすすめの宿泊施設
- 波照間島の一部の宿がやばいという声や最悪という口コミもネットで話題に
- 波照間島の怖い話① 戦争中にマラリアで亡くなった大勢の子供の幽霊
- 波照間島の怖い話② 霊媒師の女将が営む一軒家型宿での恐怖体験
- 波照間島で中田祐司が若い女性を殺害した事件とそれにまつわる怖い話
- 波照間島の現在
- まとめ
波照間島は沖縄県八重山列島に属する日本最南端の有人島
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「波照間島」(はてるまじま)は、沖縄県の石垣島を中心とする八重山列島に属する自然豊かな島で、有人島(人口約500人)としては日本最南端に位置しています。
日本で最も美しいとも言われる海や満点の星空や南十字星が観測できる場所として知られ、観光地として非常に人気が高い場所で年間おおよそ3万人を超える観光客が訪れています。
波照間島の場所は沖縄県那覇市から約480km石垣島から南西約42km
波照間島は、沖縄本島の那覇市から南西方向へ約480km、石垣島から南西方向へ約42kmの場所にあります。住所は「沖縄県八重山郡竹富町波照間」です。
波照間島の場所の座標は「北緯24度3分33秒 東経123度46分57秒」で、台湾から東へ約290メートルの距離に位置し、海域は東シナ海、太平洋(フィリピン海)です。
波照間島の大きさは12.73㎢で東京都豊島区と大体同じくらい
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波照間島の大きさ(面積)は、12.73平方キロメートル、東西が約5.7km、南北が約2.8キロメートルで楕円形をしています。周囲の長さは約15キロメートルで自転車を使えば約2時間で1周できます。
波照間島の大きさはちょうど東京都豊島区と同じくらいで東西南北の長さの比率もおおよそですが同じくらいなのでイメージしやすいです。
また、最高標高が59.7メートルであり、お盆を逆さにして置いたような地形が特徴で、観光スポットの1つであるコート盛という見張り台の史跡の高さ約4mの頂上から島のかなり広い地域を一望する事ができます。
波照間島への行き方やアクセス方法
波照間島への行き方は石垣港の離島ターミナルから高速船かフェリーでアクセス可能です。また、新石垣空港から波照間空港までの不定期のチャーター便が利用可能です。
波照間島への行き方① まずは飛行機で石垣島・石垣空港へ
波照間島へのアクセス手順を紹介していきます。
波照間島へ行くためにはまずは飛行機で石垣島の石垣空港へと向かいましょう。
石垣島への直行便は沖縄の那覇空港からだけでなく、本土の各主要都市の空港からも出ています。
空港名 | 1日あたり便数 | 航空会社 |
羽田空港 | 4便 | JAL、ANA |
成田空港 | 2便 | Peach(ピーチ航空) |
中部国際空港 | 2便 | ANA、Peachなど |
関西国際空港 | 5便 | ANA、JTA(日本トランスオーシャン航空)など |
福岡空港 | 1便 | Peach |
那覇空港 | 20便 | JAL、ANA、ソラシドエア、JTAなど |
波照間島への行き方② 石垣空港からバスかタクシーで石垣港離島ターミナルへ
石垣空港に到着したら、バスかタクシーを利用して石垣港離島ターミナルへ移動します。タクシーの場合は約3400円かかりますが、バスであれば500円台なのでコスト面ではバスがおすすめです。
タクシー利用での所要時間は約25分、バス利用での所要時間は30分〜40分ほどです。
利用可能なバスの路線と番号は以下です。
バス会社 | 路線 |
東バス | 2番 西回り一周線 |
東バス | 4番 平得・⽩保経由空港線 |
東バス | 10番 ANAインターコンチ経由 |
カリー観光 | 55番 直行バス |
石垣空港のタクシー乗り場は国内線ターミナルの国内線中央出入り口を出てすぐのところにあります。
波照間島への行き方③ 高速船かフェリーで波照間島へ
石垣港離島ターミナルに到着したら安栄観光が運航する高速船かフェリーで波照間島へ向かいましょう。
乗船券はウェブサイトやターミナルの窓口で購入可能です。
下は、高速船とカーフェリーの運行状況です。(2024年現在)
項目 | 高速船 | カーフェリー |
運行日数 | 毎日 | 週3日(火・木・土) |
運行便数 | 1日3便(時期により変動) | 1日1便 |
所要時間 | 60分〜90分 | 約2時間 |
備考 | – | 自動車、自動二輪車、原付の乗船可 |
下は高速船の料金表です。
区分 | 片道 | 往復 |
大人(中学生以上) | 4070円 | 7830円 |
小人(小学生まで) | 2040円 | 3930円 |
障がい者割引き料金 | 2500円 | 5000円 |
下はカーフェリーの料金表です。
区分 | 料金(片道のみ) |
大人(12歳以上) | 2490円 |
小人(6歳〜11歳) | 1250円 |
自転車 | 630円 |
原付 | 1250円 |
自動二輪車 | 1570円 |
なお、運行時間は季節によって変わるため「安栄観光」のウェブサイトで随時確認してください。
波照間島の観光スポット10選
波照間島の代表的な観光スポットを紹介します。
波照間島の観光スポット① ニシ浜
「ニシ浜」は、波照間島の北西部にある美しいビーチで、天然の白い砂浜が約1kmにわたって続き、海の透明度は沖縄県内でも屈指でその青さは「ハテルマブルー」と呼ばれ日本で最も美しいビーチだとする声もあります。
「ニシ」というのは方言で「北」の事で、島の北側のやや西寄りに位置しているため、素晴らしい夕日を見る事もできます。
波照間島では唯一遊泳ができるビーチで、シャワーやトイレも完備されています。
波照間島にはこの「ニシ浜」の他にも、「ペー浜」、「ウラピナの浜」、「ペムチ浜」、「ブドゥマリ浜」などの美しいビーチがありますが遊泳は禁止されています。
波照間島の観光スポット② パーラーみんぴか
「パーラーみんぴか」は「ニシ浜」から波照間集落に向かう道の途中にあるオシャレなかき氷屋です。バス停を模したかわいい看板が目印で、オープンテラスでニシ浜の美しい海を眺めながら、名物のかき氷「波照間黒みつスペシャル」やお酒を含む冷たいドリンク、カレーライスなどのちょっとした軽食を楽しむ事もできます。
波照間島の観光スポット③ コート盛
出典:https://svcstrg.cld.navitime.jp/
「コート盛」とは、琉球王朝時代に作られたとされる火番所、遠見台で、海上を往来する船を監視していたと伝えられています。
波照間港から波照間集落へ向かう道の途中に位置していて、琉球石灰岩を積み上げて造られています。高さは4メートルほどですが、島で最も標高の高い場所にあるため島のほとんどを一望する事ができます。天気が良い時には海の向こうに西表島を望む事もできます。
国指定史跡「先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)」の1つで、竹富町指定文化財でもあります。
波照間島の観光スポット④ 波照間集落
出典:https://www.okinawastory.jp/
波照間集落は波照間島のほぼ中央部に位置する島の中心です。
昔ながらの赤瓦の建物や石積みやサンゴの塀が多く残る雰囲気のある場所で、海からの波の音が聞こえてくるほど静かな空間です。防風林であるフクギを見る事もできます。
波照間集落ではレンタサイクルも利用でき、ここを拠点に自転車で快適に島内を回るのがオススメです。
波照間集落にある「波照間酒造所」は、幻の泡盛とも言われる「泡波」を製造しています。ただし、この酒造所は見学や商品購入はできません。
波照間島の観光スポット⑤ 波照間島灯台
波照間島灯台は、1959年に当時の統治機構であった「琉球政府」によって建設された灯台で、長らく日本最南端の灯台でした。
上に登る事はできませんが、小ぶりでかわいらしいデザインをしていて、近くで眺めるだけでも十分に楽しめる観光スポットです。
波照間島の観光スポット⑥ 日本最南端の碑(高那崎)
出典:https://www.okinawastory.jp/
「日本最南端の碑」は、波照間島の南東にある約1kmも続く断崖絶壁「高那崎」にある碑です。
近くには、「日本最南端平和の碑」、「波照間の碑」があり、高那崎の絶景をバックにした写真撮影スポットとして人気です。波照間の碑に続く遊歩道は、先の戦争の後のように2度と本州と離れ離れにならないようにとの平和への想いが込められて日本全国から集めた石で作られています。
波照間島の観光スポット⑦ 波照間島星空観測タワー
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波照間島の魅力の1つが、まるで宇宙空間にいるように錯覚してしまうほどの満天の星空です。
「波照間島星空観測タワー」は、体観測の障害となる気流の影響が少ない島の南島端にあり、200mmの屈折式天体望遠鏡を使って星空を観測できる施設です。資料室などもありますが、2022年に建物と設備の老朽化を理由に休館しており再開が待たれています。
波照間島の観光スポット⑧ シムスケー
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「シムスケー」は波照間島の北東にあるシムス村遺構にある古井戸です。活き井戸で現在も枯れていません。かつては豊富な水量と良好な水質で島民の水質を支えました。
遠い昔、波照間島が干ばつに襲われて危機に瀕した際、シムス村に住む老婆が飼っていた赤牛がこの水源を探し当て、島民が井戸を掘って人々の命が救われたという伝説が残されています。
波照間島の観光スポット⑨ 下田原城跡
「下田原城跡」は、波照間島の北にある城跡で石組みの城壁が残っており、出土品の年代から15世紀〜16世紀までには築城されていたと推測されています。
標高約25メートルの場所に築かれており、曲輪跡からは海を望む事ができます。
波照間島の観光スポット⑩ 底名溜池展望台
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「底名溜池展望台」は、波照間島の南西に位置する展望台で、コート盛を模した形に作られています。周囲には畑しかなく集落から離れた場所にあるため、星空を見るのに最高の場所です。
波照間島観光のモデルコース
波照間島観光で定番のモデルコースを紹介します。
波照間島観光モデルコース① ニシ浜ビーチと波照間集落を楽しむ
波照間港に船で到着したらまずは、港近くにあるレンタサイクル・レンタバイクショップで自転車を借りましょう。
その後、自転車に乗りまずはニシ浜ビーチを訪れるのがオススメです。
ニシ浜のビーチや海を堪能した後は、波照間集落へ向かい食事をして宿にチェックインを済ませ、集落内を自転車で少し走って雰囲気を味わい、「波照間酒造所」を見たり、商店を回ってみても良いでしょう。
波照間島観光モデルコース② 夕日や星空を楽しむ
その後は、コート盛に立ち寄って島を一望した後、再びニシ浜に戻って夕方まで遊んで美しい夕焼けを堪能しその後は底名溜池展望台へ向かって満天の星空を楽しむのも良いです。
食事の時間などは宿と相談し、一度宿に戻り食事を食べてからゆっくり星空を見に行くのも良いし、星空を見た後に宿へと戻って食事とお酒を楽しむというのも良いかもしれません。
波照間島観光モデルコース③ 高那崎の絶景を楽しみ日本最南端の碑で写真撮影
2日目は、宿で朝食を食べた後、自転車で波照間島灯台を目指して南東方向へ走り、35分ほどで南端にある高那崎へ、断崖絶壁の絶景を楽しみ、「日本最南端の碑」、「日本最南端平和の碑」、「波照間の碑」をバックにして記念撮影をするのがオススメです。
波照間島観光モデルコース④ 島周回道路を使って自転車で史跡などをめぐる
その後は自転車で島周回道路を使いながら北側にある古井戸のシムスケーや下田原城跡などの史跡を周り、美しい浜にも立ち寄って贅沢な時間を過ごした後、レンタサイクルを返却。徒歩で港へ向かい乗船して石垣島へと渡ります。
このモデルコースでかなり無駄なく波照間島の観光を楽しめるのではないかと思います。
波照間島の気温やオススメのシーズン
波照間島の年間の平均気温は24.3℃で、最も寒い1月〜2月も平均気温が19℃以上あります。
波照間島のシーズンは4月から7月にかけてで、南十字星の観測など星空を満喫する目的であれば、比較的気候が安定し空気が澄む4月初旬〜6月初旬頃がオススメです。
海水浴やシュノーケリングなど海遊びを楽しみたい場合は、快晴の日が多い6月中旬から7月中旬頃がオススメです。
波照間島をのんびりと堪能したい場合は、4月〜5月中旬頃がオススメです。梅雨入り前でも台風シーズンでもないため安定しており、観光スポットをのんびりまわる事ができます。
波照間島のホテルなどおすすめの宿泊施設
波照間島のホテルや民宿などおすすめの宿泊施設を見ていきます。
はこな旅館
「はこな旅館」は2013年にオープンした旅館で、サトウキビ畑に囲まれた3室のみの隠れ家のような宿泊施設です。自然塗料を用いたインテリアや琉球畳で演出されたこだわりの空間はリラックス効果抜群で、清潔でアメニティグッズも充実しているため女性や家族でも安心して宿泊する事ができます。
ホテルオーシャンズ
「ホテルオーシャンズ」は、波照間島で唯一のホテル形式の宿で、洋室11室、和室3室を備え、バスやトイレ、テレビ、冷蔵庫、無線LANを完備しています。アメニティが充実し有料ながら洗濯機と乾燥機完備のコインランドリーも備えていて、家族やカップルでの連泊にオススメです。
港への送迎サービスや、レンタカー、レンタバイク、レンタサイクルサービスも提供しています。できるだけ快適に波照間島を観光したいという方はこのホテルが最もオススメです。
民宿星空荘
「民宿星空荘」は、波照間集落の中央に位置し観光の拠点としてとても便利な宿です。
ブーゲンビリアの花が目印のとても雰囲気のある島でも老舗の宿で、現在は素泊まりのみの受付です。カフェと共同売店が併設しているので飲食物は購入可能です。
波照間島の一部の宿がやばいという声や最悪という口コミもネットで話題に
波照間島の一部の宿泊施設がやばいといった声や最悪といった口コミもネット上で話題になっているようです。
波照間島のやばい宿「たましろ」
波照間島でやばいと話題になっている宿としては、「日本一汚い宿」と呼ばれている民宿「たましろ」があります。
部屋は昭和の時代の格安の下宿のような雰囲気があり、畳にはシミがあり傾いているのだそうです。トイレやお風呂も相当やばいそうです。
食事の量もやばく、二郎系ラーメンのように大量に盛られたカレーライスやそうめんの夕食が出てくるのだとか。そして、食事を終えてもすぐに片付けられず放置のため、ゴキブリが湧くそうです。
しかし、こうした雰囲気が逆に心地よいと感じる方も多いようで、カルト的人気を博しているようです。
波照間島で生涯最悪の宿といった口コミも話題に
こちらは普通に悪口なので宿名は伏せますが、波照間島で宿泊したある宿が、生涯で最悪の宿だったとする口コミがネット上で話題になっています。
この口コミを書き込まれた方は友人と2人で宿泊、他の宿泊客の方と楽しく飲んでいるところへ、宿主が入ってきて下ネタや昔悪かった自慢など不愉快な話を始めたため、困惑して部屋に戻ったところ、宿主から「あいつら無愛想すぎ!!死ね!!!」と最悪の暴言を吐かれたのだそうです。
ただ、この宿の他の口コミは概ね好評で、トータルの評価は5点満点中4点とかなりの高評価なので、この方がいうようなトラブルが本当にあったのかは微妙で実際には最悪の宿という事はないようです。
波照間島の怖い話① 戦争中にマラリアで亡くなった大勢の子供の幽霊
波照間島に訪れた人が体験した怖い話を紹介していきます。
これは、とある男性が1997年の夏の終わり頃に波照間島を訪れた時に体験したという怖い話です。
この体験者の方はインドや東南アジア、沖縄地方を放浪するのが好きで、この時には石垣島に滞在していたそうなのですが、宿泊していた民宿のお爺さんとお婆さんに気に入られ「戻ってきたら最優先で泊めてあげる」と約束してもらえたので、何日間か別の離島へ行ってみようと考えて波照間島へ渡ったそうです。
この方は夜の波照間島の満天の星空を堪能したあと集落に戻ったそうなのですが、そこで「学童慰霊の碑」という石碑に目をとめたそうです。
その碑の裏側には、太平洋戦争中に多くの児童が那覇へと強制疎開させられ、その先の軍部の人間の衛生管理が不十分であったためたくさんの児童がマラリアに罹患し66人が亡くなったという内容が刻まれていました。
この体験者の方はとても優しい方だったようで、亡くなった子供達の事を思って、思わず涙を流したのだそうです。
この方は「学童慰霊の碑」から300メートルほどのところにある宿に宿泊していたそうなのですが、その日の夜にある夢を見たそうです。
夢の中で、その碑のある場所から集落の道を辿って何百人もの子供達がこの方の宿の部屋までずらりと並んでおり、次々とピョンピョンと飛ぶようにしながら部屋へと入ってきて、この方の耳元で訳のわからない事をくしゃくしゃと話しながら消えていくのだそうです。
この方は、ついに我慢できなくなり「うるさい!」と叫んだところで目が覚めたのだそうです。
部屋の中を見回してみると、クーラーをかけていたため絶対に閉めていたはずの窓が何故か少しし開いていたのだそうです。
この方は不思議に思い立ちあがろうとしたそうなのですが、強い寒気と激しい頭痛を感じ、身体に力が入らずに立つのも辛いほどの体調不良になっている事に気がつきます。
この方は、「もしやこれはマラリアの症状なのではないか」と思い至ったそうです。
そしてこの方は、体を引きずるようにしてどうにか石垣島へと戻ったそうなのですが、自分の事を気に入ってくれて、最優先で泊めると約束してくれていたお爺さんは、この方を見るなり表情を変えて「此所には泊めさせないさぁー!」と大声で叫んだのだそうです。
この方は必死にお願いしたそうなのですが、お爺さんは絶対に中に入れてくれなかったのだとか。この時、お爺さんはこの方の顔ではなく、この方の肩の後ろの方をジッと睨みつけていたのだそうです。
この方は仕方なくホテルに泊まり、翌日に飛行機で東京へと帰ったそうなのですが、不思議な事に那覇空港を飛び立ち、本土上空に入ると嘘のように体調が回復し、羽田空港に降り立った時には全く元気な状態に戻っていたのだそうです。
波照間島の怖い話② 霊媒師の女将が営む一軒家型宿での恐怖体験
これは、2000年代に波照間島に長期滞在していた男性の方が体験した怖い話です。
この方は、1泊1000円で風呂台所のついた一軒家を大勢で借りてシェアするタイプの宿に滞在してたそうです。女将は風変わりなお婆さんだったそうなのですが、嫌な感じの人ではなく、畑の野菜をくれたり、時には料理も作って持ってきてくれるような面倒見の良い優しい方だったそうです。
ただ、この家には一間だけ、絶対に入ってはいけないと強く念を押されていた「開かずの間」があったのだとか。
何日か滞在を続けていると、一緒に宿をシェアしていた人々が少しずつ本土へと戻り始め、気がつくとこの方1人だけが宿泊している状態になったのだそうです。
その日の夜、この方はいつも通り部屋で過ごしていたそうなのですが、自分以外には確かに誰もいないはずなのに、台所でガチャガチャと食器をいじるような音や、ミシミシと畳を踏みしめる音、縁側お歩く音、庭を走り回る音などが一晩中聞こえたのだそうです。
恐怖であまり眠れないうちに夜が明けたそうなのですが、翌朝の早朝に隣の民家に住んでいた女将のお婆さんが慌てた様子でやってきて、開口一番「昨日は出たろ」と言われたのだそうです。
この方から昨晩の出来事を聞いた女将は、それには何も答えずに、この方を「開かずの間」へと案内しました。その部屋には大小15個くらいの頭蓋骨が祭壇に並べられていた不気味な部屋だったそうです。
この体験者の方が恐れ慄いていると、女将は自分は島の霊媒師で、頭蓋骨は全て無縁仏なのだと説明し、「この祭壇がある部屋なら怖い思いもせんかったのに注意するん忘れてゴメンね」と申し訳なさそうに伝えてきたのだそうです。
この方は、「いや、この部屋で寝るほうがよほど怖いです…」と内心思ったという事でした。
波照間島で中田祐司が若い女性を殺害した事件とそれにまつわる怖い話
波照間島では2000年10月に、本土からきた観光客の女性が島外から来て野宿していた男に強盗目的で殺害される事件が起きています。
2000年10月30日の19時10分頃、波照間島のニシ浜のビーチにある更衣室内(シャワールーム)で、神奈川県相模原市から観光に来ていた門田久美さん(事件当時26歳)さんの頭部を激しく殴られ、首を絞められた跡がある遺体が見つかりました。
遺体は死後硬直が始まっていて、殺害されたのはその日の昼頃の可能性があると発表されました。
30日午後7時10分ごろ、竹富町波照間島の西の浜ビーチの更衣室内で、顔に殴られた跡のある女性の死体が見つかった。八重山署の調べで、女性は持っていた名刺などから、神奈川県相模原市下溝1115ノ205、病院職員門田久美さん(26)と分かった。門田さんは、鼻血を出し、うつ伏せの状態で倒れていた。上着に若干の乱れがあった。同署が殺人事件として31日午後、捜査本部を設置した。
その後、11月4日午前、無職の熊本県天草郡松島町出身の男・中田祐司(事件当時28歳)が、石垣島から沖縄本土へ行くフェリーに乗ろうとしていたところを捜査員に見つかり、その後、犯行を認めたため同日中に殺人の容疑で逮捕されました。
竹富町波照間島の西の浜ビーチで観光客の門田久美さん(26)=神奈川県相模原市=が殺害された事件で、八重山署の捜査本部は4日午後3時半、殺人の疑いで熊本県天草郡松島町出身で住所不定、無職中田祐司容疑者(28)を逮捕した。中田容疑者は4日午前、石垣港内にいたところを捜査員が発見。署に任意同行し事情聴取したところ殺害を認めたため、波照間島の現場を確認後に緊急逮捕した。
中田祐司に対してはその後、無期懲役の判決が確定しています。
竹富町の波照間島で昨年10月、旅行に来た神奈川県相模原市の病院職員門田久美さん=当時(26)=を殺害したとして、強盗殺人と強盗強かん未遂など三つの罪に問われた熊本県出身で、住所不定、無職中田祐司被告(29)の判決公判が23日午後、那覇地裁であった。林田宗一裁判長は、中田被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。
裁判では、中田祐司は事件当時、波照間島で野宿をしていたが、食料が尽きて所持金も残り少なくなったため、ニシ浜のビーチを散歩していた門田久美さんを見つけ、殺害して金を奪おうと考え、背後から近づいて果物ナイフで脅した上、頭を岩に打ち付けるなどの激しい暴行を加えてベルトで首を絞めて殺害し、現金5万7500円を奪ったうえ、さらに乱暴しようとした事などが明らかにされました。
この事件の犯人・中田祐司は現在も服役中のはずです。
この波照間島で中田祐司が起こした殺人事件にまつわる怖い話が地元で知られているようです。
その怖い話とは、門田久美さんが殺害され遺体が見つかった更衣室は呪われており、壁面に微かに血痕が残っている。事件後に波照間島の人々が血痕を洗い流したはずなのに、再び浮かび上がって来た。これは被害者の怨念が残っているのではないかと噂されているという事でした。
ここだけの話ですが、あのトイレは呪われているんです。実は、壁面にかすかに血痕が残っているんです。それは、今でも見ることができます。事件当時、島の人たちがその血痕を洗い流したそうですが、再び浮かび上がってきたんです。殺された女性の怨念が残っているのでしょうかね? 恐ろしいことです。島の人たちは近づこうとしません。
引用:沖縄・波照間島で殺された女の怨念が宿る“呪われたトイレ”に潜入! 消えない血痕、島民の監視… 「本当に近づくべきではない」激ヤバスポット
オカルト・スピリチュアル系のウェブメディア「TOCANA」では、その浮かび上がってくる血痕の画像が紹介されています。
波照間島の現在
波照間島は現在も観光地として高い人気を誇ります。
コロナ禍の時には一時的に観光客が年間2万人台にまで落ちたものの、現在は再び3万5000人を突破して来ています。
まとめ
今回は、沖縄の石垣島を中心とする八重山列島に属する日本最南端の有人島・波照間島についてまとめてみました。
波照間島の場所は沖縄本島の那覇市から南西方向へ約480km、石垣島から南西方向へ約42kmです。
波照間島の大きさは12.73平方キロメートル、東西が約5.7km、南北が約2.8キロメートルで、楕円形をしており、周囲の長さは約15キロメートルです。
波照間島への行き方やアクセスは、各主要都市の空港や沖縄の那覇空港から石垣島へと飛行機で移動し、石垣港離島ターミナルより高速船かフェリーで渡るのが一般的です。
波照間島の観光のモデルケースとしては、まずは日本でも最も美しいビートとも言われる「ニシ浜」や、島を見渡せる「コート盛」を回った後、レンタサイクルで島の南へ向かい迫力のある断崖絶壁「高那崎」を鑑賞し、そこにある「日本最南端の碑」で記念撮影をし、その後は島を周回して史跡や豊かな自然を鑑賞するのがおすすめです。
波照間島は年間の平均気温は24.3℃で1年通して暖かいのですが、おすすめのシーズンは4月から7月にかけてです。
おすすめのホテルや宿としては「はこな旅館」、「ホテルオーシャンズ」、「民宿星空荘」などがあります。一部ではやばい宿、最悪の宿などもネットで話題になっていますが、基本的にはあたたかく優しいおもてなしをしてくれる素晴らしい宿泊施設ばかりです。
波照間島にまつわる怖い話や過去の殺人なども話題ですが、現在も素晴らしい観光地として人気を集めています。