佐藤佳弘(トンボ鉛筆事件)の現在!震災メール・長尾弘司の対応・その後まとめ

佐藤佳弘氏は、2011年の東日本大震災の際に就活中の学生に対して酷いメールを送りつけ、大炎上した「トンボ鉛筆事件」で知られる人物です。この記事では佐藤氏が起こした炎上事件の顛末とその後、学生への対応をした長尾弘司氏、現在について紹介します。

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の概要

 

出典:https://www.photo-ac.com/

 

「トンボ鉛筆事件」とは、就活生に対するトンボ鉛筆の人事担当者からのパワハラとも呼べるメールが拡散されて大炎上となった事件です。

 

この炎上事件を引き起こしたのは、国内有数の大手文具メーカー・トンボ鉛筆の人事部で、2012年度の新卒採用を担当していた佐藤佳弘氏という人物でした。

 

佐藤氏は2011年3月11日に東北地区を襲った未曽有の大震災・東日本大震災の際に、入社を志す就活生に対して不要不急のメールを送付したとされます。

 

そして被災した学生を気遣うふりをしながら、「履歴書とエントリーシートは3月15日必着です。それが難しい場合は、わかりますよね?」と脅すようなメールも3月13日に送っていました。

 

佐藤氏が自らメール内で触れたように、トンボ鉛筆への入社を希望する学生のなかには東北在住の学生や被災地出身の学生もいました。

 

にもかかわらず、たった2日の猶予しか与えずにエントリーシートを郵送しろと伝えてきたのです。

 

当然ながらこのメールは就活生の間で話題になり、瞬く間にネットで拡散されて佐藤氏の対応に批判の声が殺到しました。

 

最終的には佐藤氏の上司が入社希望の学生らに謝罪のメールを送り、震災の被害を考慮した対応をすると発表。なんとか炎上を抑えることに成功しました。

 

しかし、この一件は東日本大震災から10年以上経った現在でも「トンボ鉛筆事件」として語り継がれ、就職活動が盛んな時期になると、佐藤氏の名前とともにネット上で話題になっています。

 

 

 

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の詳細① 会社説明会の案内

 

出典:https://www.pakutaso.com/

 

佐藤佳弘氏が表に出てくる前から、トンボ鉛筆人事部採用担当者の就活生への対応にはおかしな点がありました。

 

2011年3月1日、この日は2012年度の新卒者へ向けた会社説明会の解禁日で、トンボ鉛筆も説明会の情報を公開する予定でした。

 

2011年当時、日本は2008年に起きたリーマンショックの影響から脱しきれておらず、就活生の置かれた状況は苦しいものでした。決して売り手市場ではなかったため、学生たちは内定をもらうために必死だったと考えられます。

 

とくに倒産や解雇の心配が少ない大企業を志す学生は多く、この年にトンボ鉛筆の会社説明会への参加を希望していた就活生は3,000人以上にものぼったそうです。

 

しかし、会社側の都合で会社説明会に参加できる学生の数は340人と限定されており、まず説明会に出られるか否かが就活生たちにとっては第一関門となりました。

 

一般的に会社説明会は、会社側が学生に向けて自社をPRして興味を持ってもらうために行うものです。

 

そのため、会社説明会に出なかったからとその後の選考が不利になることはないものの、運が良ければ説明会で自分をアピールできる機会があるかもしれませんし、出席するメリットは大きいと考えられています。

 

さて、トンボ鉛筆は3月1日の前に説明会の予約は先着順で、予約方法はネット上で専用の予約画面からのみ受け付けることを発表していました。

 

そして3月1日の前日になって、採用担当の「黒川」という社員から就活生に向けて1日の13時から説明会の予約ボタンが押せるようになるという案内のメールが届きます。

 

前日にリマインドのメールを出してくれるなんて親切な担当者ではないか、採用に積極的なのだなと思ってしまいますが、このメールの文章にも問題がありました。

 

黒川氏の出したメールの中でおかしい、と指摘されたのが以下の部分です。

 

また、あくまでも13時というのはジャストタイムとは限りません。
ご注意ください。
その前後の時間帯をしっかりとチェックしててください。
例年心配になって電話している最中に予約が始まって
予約できない方もいます。勿体無いです。

 

引用:【東京】「トンボ鉛筆前」消える 都バス停留所の名称変更 新たに企業名つくバス停も ★2 [ぐれ★]

 

13時から説明会の予約を受け付けるとアナウンスしていたにもかかわらず、前日になって「13時前から受け付けるかもしれないし、13時過ぎから受け付けるかもしれない。詳しい時間は教えない」と言ってきたわけです。

 

このような案内を受けた学生たちは、説明会の枠となる340人のなかに滑り込もうと13時前からスマホやPCに張り付き、何度も予約画面をリロードして会社説明会の枠に滑り込もうとしました。

 

もしも担当の社員が取引先や顧客に対して「詳しい時間はあえて伝えないけど、〇時頃ですね」というような言い方をしたら、責任問題になるでしょう。時間厳守が求められるビジネスの場で、曖昧なことは言えないはずです。

 

この黒川氏のメールも、就活生を下に見ていなければ送れない内容だと言えます。しかも「例年」ということは、トンボ鉛筆は毎年、就活生に対して無意味な試練を与えていたわけです。

 

 

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の詳細② 佐藤氏の第一アクション

 

その後、今度は会社説明会の予約が取れた就活生に対して案内のメールが送られます。このメールの送り主こそ、大炎上事件を起こした佐藤佳弘氏でした。

 

なお、佐藤氏の写真は2011年時に就職支援サイト「マイナビ」で公開されており、それが現在でも出回っています。

 

出典:https://westpas.org/

 

佐藤氏はメールで、「会社説明会に予約できた皆さんには、先にエントリーシートをお渡しします」と案内をしました。

 

この時、佐藤氏は「予約が取れたみなさんにはメリットを与えたいと思います」と案内のメールに書いていました。

 

一方、会社説明会の予約ができなかった就活生らに対しては何の案内も送りませんでした。

 

当時、トンボ鉛筆のサイトでは就活生に向けた入社までの流れがチャート式で説明されていたのですが、そこには「エントリー→会社説明会のお知らせ→説明会への参加→書類選考→一次面接」とあったとのこと。

 

出典:https://www.tanteifile.com/

 

これを見た就活生のなかには「会社説明会の予約が取れなかった自分は、トンボ鉛筆の選考を受けることができないのだろうか」と不安に思ってしまう人もいたといいます。

 

そのため佐藤氏に対してメールで「会社説明会の予約が取れなかった場合はどうなるのでしょうか?」と問い合わせる人も現れました。

 

そのなかの1人が、「信じられないような内容のメールが採用担当者から送られてきた!」とネットにアップしたのが、以下の内容です。

 

正直ちょっと残念です。
説明会に参加しないと選考に進めないと私が言いましたか?
メールにはどんなことを書いていましたか?

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

たしかに佐藤氏のメールに「説明会に参加しないと選考に進めない」とは書かれていませんでしたが、トンボ鉛筆のサイトにあった図は就活生に誤解を生むような書き方をしていました。

 

せめて一言、佐藤氏が「説明会に参加できない方には別途、こちらから連絡をします」と書いておけば、気を揉む学生もいなかったはずです。さらにメールは続きます。

 

私は男女差別はしませんは、男女の区別はします。
男として、こんなことでテンション下げてはダメですよ!
予約が取れた方は運もありますが、それなりの工夫や努力をしてます。
もし当社を第一志望に考えているのであれば、
まだまだ諦めるようなことはしないで欲しいです。

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

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男のくせにクヨクヨするな、というのは立派な男女差別と言えます。何を気に掛けるか、どのくらい悩むかに性別は無関係です。

 

そもそも自分の将来がかかっていることに関して、正式に用意された窓口に対応を問い合わせただけで、ここまで言われなければいけないのでしょうか。ビジネスのメールなのですから、今後について端的に伝えるだけで良いはずです。

 

今後についてのご案内は確定したものを全員にお送りします。
今の時間をどう使うか?他の会社さんへ傾注するのも一つの手ですが・・・。
いずれにしても後で振りかえってこの時間が貴重だったんだなと
思えるように過ごしてください。

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

佐藤氏からのメールは、上の文章でしめられていました。

 

長いメールでしたが、大切な部分は「今後についてのご案内は確定したものを全員にお送りします。」の一文だけなうえ、結局説明会の予約が取れなかった学生は書類選考に進めるのか否かの明確な答えはありません。

 

メールを受け取った就活生がモヤモヤした気分になるのも仕方のない内容でした。

 

 

 

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の詳細③ 東日本大震災発生

 

出典:https://www.youtube.com/

 

ここまでのトンボ鉛筆人事部採用担当者たちの対応にも違和感を覚える部分はありましたが、それでも炎上騒ぎになるほどのことはありませんでした。

 

問題となったのは、3月11日以降の言動です。2011年3月11日14時46分、宮城県牡鹿半島の東南東を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生します。

 

この地震は発生時、日本周辺における観測史上最大の震度を記録するもので、東北地方を中心に関東一帯にまで大きな影響を及ぼしました。

 

とくに岩手、宮城、福島の3県では太平洋沿岸で大きな津波が発生し、堤防を越えて押し寄せた津波によって多くの人が命を落とし、逃げ延びた人も住居を失うなど甚大な被害を受けました。

 

また震源から離れた首都圏でも地震の影響で交通網に大幅な遅滞が生じ、帰宅困難者が続出。都内各所に一時受け入れ施設が開設され、そこで夜を明かす人も出たほどです。

 

通信網も打撃を受け、くわえて家族や友人の安否を気遣う人々が電話やメールを一斉に使用したため、回線も混雑して繋がりにくい状態にありました。そのため、不要不急の連絡は控えるようにとTVやラジオなどを通じてアナウンスがされたほどです。

 

そんな折、佐藤佳弘氏はなぜか説明会の予約が取れなかった就活生に向けてメールの一斉送信をしました。

 

メールの内容は「地震大丈夫ですか?」から始まり、以下のように続いていたとされます。

 

説明会予約者の方へは、先に書類を渡すと言うメリットを与えました。
皆さんには与えてません。
ただ、もし、この間、トンボ鉛筆への情熱を絶やさずにおられた方がいた場合、それが文章となり、私達へ伝達してくれると期待をしています。
(伝える努力はしてくださいね。伝えるって本当に難しいです。)

 

引用:トンボ鉛筆佐藤「(またこの日が来てしまった…)」

 

トンボ鉛筆は大企業ですから、入社を希望する学生のなかには震災の被害がとくに酷い地域に住んでいる人もいましたし、実家と連絡がつかずに気が気ではない人もいたでしょう。

 

そういった人々が、このメールを見たらどのように思うでしょうか。

 

その気持ちを作り上げることは、予約している人よりも皆様方の方が可能性があると思います。
ましてや、こんな状況下です。
書類に関してのご不明な点はあればメールでお問い合わせください。

 

引用:トンボ鉛筆佐藤「(またこの日が来てしまった…)」

 

東日本大震災の直後は、被災地では回線の復旧が遅れ、電話やメールでの連絡が不可能になった地域もありました。

 

震災のニュースは一晩中、TVやラジオで放送され続けていましたから、日本中どこにいてもそのことは知っていたはずです。

 

そのような状況下でとくに内容がないメールを送り、質問があればメールで問い合わせろと言われても、いったいどのように反応すればよいのでしょうか。

 

すみません、私自身まだ気持ちの整理が出来ないでいますので変な文書になっているかもしれません。

よろしくお願いします。

 

引用:トンボ鉛筆佐藤「(またこの日が来てしまった…)」

 

佐藤氏のメールは上の文章で終わっていました。被災した学生のために何かをしてあげたいという気持ちは伝わってきますが、何も震災当日にこの内容のメールを送ってこなくても、と感じた就活生は少なくなかったようです。

 

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佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の詳細④ 2ちゃんねるにメールが晒される

 

出典:https://twitter.com/

 

佐藤氏が本格的に炎上事件を起こしてしまったのは、東日本大震災から2日が経った3月13日のことでした。

 

この日、佐藤氏は「地震は大丈夫でしたか?」の書き出しで始まる以下のメールを、トンボ鉛筆にエントリーした就活生全員に宛てて一斉送信します。

 

このメールを配信した中には、被災されている方が多数いると思います。
直接的な力にはなれないですが、 私自身、都内から自宅のある埼玉まで徒歩で8時間かけて帰宅して、実際の東北の方に比べる程のものではないですが被災の怖さを感じました。

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

読む人によっては自分語りが意味不明だと感じるかもしれませんが、ここまではさほど問題になるようなことは書かれていません。

 

佐藤氏は続けて会社は震災でダメージを受けていないこと、11日に出したメールに返信する必要はないことを伝えます。

 

そして、「本当は週明けに送ろうと思っていたエントリーシートと履歴書をこのメールに添付します」と続けました。

 

被災した就活生のために何かできないかと考えた結果、選考に必要な書類を早く送ることにしたとのことです。

 

ただ、このメールが送付された13日は日曜日で、14日が週明けにあたる月曜日でした。14日に送ってもよかったのではないか?と思わせる内容ではあります。

 

さて、佐藤氏のメールが炎上する原因となったのは次のくだりからです。

 

ただ、非常に厳しい条件をつけさせていただきます。
その条件とは1点だけです。

書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、
3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

なんと佐藤氏は、3月13日にメールで送ったエントリーシートと履歴書を、2日後の15日までに発送するようにと就活生らに命じてきたのです。

 

被災した就活生にとって、これはあまりにも酷な条件と言えます。

 

そもそも週明けに送ろうと思っていたはずの書類なのですから、本来は15日の火曜日が締め切り予定ではなかったはずです。

 

書類を配る日を早めたぶん、締め切りも早めたのでしょうか。そうなのであれば、佐藤氏のこの行動は学生たちに何のメリットもないような気がします。

 

直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。
会場で通り一遍等の説明・指示はします。
その指示が難しい場合は・・・その先は言う必要ないですよね。
自分で考えてみてください。

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

佐藤氏は続けて、上のように続けました。このメールが就活生によって2ちゃんねるに貼られ、炎上した最大の原因となったのが、「その先は言う必要ないですよね。」からの文章です。

 

このような書かれ方をしたら就活生は「期日までに書類を提出できなければ、選考に進めないのか」と焦ってしまいますし、こと被災地の学生たちは無理難題を突き付けられて呆然としたことでしょう。

 

佐藤氏のこの一文は、読み方によっては「被災地にいようが避難所にいようが、トンボ鉛筆に入りたいという熱意があれば、なんとかエントリーシートと履歴書を印刷して記入し、営業している郵便局を探して15日までに郵送できますよね?できない人には選考を受ける資格はありませんよ」と言っているようにも受け取れます。

 

そもそもこの時期、東北地方や関東地方では132ヶ所もの郵便局が津波や土砂で流される、浸水するといった被害を受けており、正常に機能していませんでした。

 

そんななかで、あまりにも思いやりや配慮が欠けた指示を出したことから佐藤氏のメールはネット上に晒され、2ちゃんねるからSNSにも拡散されて批判の対象になったのです。

 

皆様にも言いたいこと、不満があるのは重々承知していました。
全部ではありませんが、私も様々な心の奥にある声を見て・聞いています。

 

引用:【佐藤】トンボ鉛筆の公式ツイッター、過去5年間で3月11日だけツイートしていないことが判明 [スペル魔★]

 

なお、佐藤氏は問題になったメールを上の文章でしめていました。このメールが就活生の不満や苦情を招くとわかっていたのなら、どうして送ってしまったのでしょうか。

 

 

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の詳細⑤ 炎上

 

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出典:https://www.pakutaso.com/

 

トンボ鉛筆本社にもメールを受け取った就活生から「このメールはどういう意味なのでしょうか?」と問い合わせの電話が殺到したといいます。

 

また、佐藤氏が送ったメールは13日の16時には2ちゃんねるに晒され、ネット上で瞬く間に拡散されていきました。

 

当時、問題のメールを目にした人々からは以下のような意見があがったとされます。

 

・神様にでもなったつもりなんだろうな。メール打ってる時、メチャクチャ悦に入ってそう。

 

・将来、自分と机並べて働くかもしれん学生さん相手に、よくもこんな酷いこと言えるな。

 

・不愉快すぎる。もうトンボ鉛筆の商品は買わん。

 

この頃のネット掲示板やSNSを見ると、佐藤氏のメールが原因で「トンボ鉛筆にはエントリーシートを出さないことにした」「冷たそうな会社だなとガッカリした。志望から外そうと思う」と、入社試験を断念した人も少なからず見受けられました。

 

 

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の詳細⑥ 長尾弘司氏による謝罪

 

出典:https://twitter.com/

 

炎上に対するトンボ鉛筆の反応は早く、翌日の3月14日には総務部ゼネラルマネージャー(GM)の長尾弘司氏が、自社にエントリーした学生全員に謝罪のメールを送り、会社のサイトにも謝罪文が掲載されました。

 

長尾氏は佐藤氏の上司にあたる役職であり、メールの書き出しは以下のようなものでした。

 

さて、平成23年3月13日付で、弊社人事グループ担当社員より発信しました弊社採用活動に関する文書の中に、不適切かつ配慮に欠く表現が多々ありましたことを深くお詫び申し上げます。

 

引用:トンボ鉛筆が謝罪 ・・・その先は言う必要ないですよね。

 

長尾氏は最初に就活生全員に謝罪したうえで、「被災した人がいるにもかかわらず、エントリーシートの提出期限を15日にするなど、言語道断です」と、佐藤氏の対応をバッサリと切り捨てました。

 

先ず、東日本大震災発生の2日後に、罹災した地域への配慮を欠いたかたちで書類選考用紙等をメールし、締切を15日消印有効としたことは言語道断であります。
また、随所に平等を欠く表現もありました。さらに、弊社担当者の立場上の驕り昂ぶりが現れた言葉遣いが随所にあり、重ね重ねお詫び申し上げます。

 

引用:トンボ鉛筆が謝罪 ・・・その先は言う必要ないですよね。

 

そして、メールを見た人々の多くが感じた「採用する立場だからと居丈高になり過ぎではないのか?」という違和感についても、しっかりと共感したうえで謝罪。

 

早速、公に発信する文書の事前社内校閲ルールを設置し、再発を防止してまいりますと同時に、当該担当者を厳しく指導しました。
改めてこの度、不適切かつ配慮に欠く文書を発行しましたことを深くお詫び申し上げます。

 

引用:トンボ鉛筆が謝罪 ・・・その先は言う必要ないですよね。

 

また、長尾氏は現在の状況を鑑みて、3月16日に開催予定であった会社説明会は延期する旨と、エントリーシートの郵送についても15日という期限は無効にするという旨を同メール内に明記しました。

 

これにより、ネットでのトンボ鉛筆へのバッシングも一気に沈静化。就活生の不安も解消されました。

 

炎上の翌日には問題解決に乗り出すという迅速さと、過不足なく学生が知りたがっていた情報が盛り込まれた潔い謝罪文が評価され、長尾氏はネットで「有能すぎるGM」「神対応の長尾GM」と評されたといいます。

 

 

佐藤佳弘氏があのようなメールを送った背景

 

出典:https://www.youtube.com/

 

佐藤氏が送ったメールについては、内容のみならず文面や言葉遣いに対しても「社会人らしさがない」「変に馴れ馴れしい」といった批判の言葉が向けられていました。

 

これについては佐藤氏本人の国語力や性格が関係したことではなく、当時の新卒採用担当者の間でトレンドとなっていたやり方なのだそうです。

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トンボ鉛筆事件が起きた頃、新卒採用担当者は学生と接する時に、あまりかしこまった態度ではなく同じ目線で話すのが好ましいとされていたといいます。

 

佐藤氏なりに砕けた文章で学生にメールを出そうとした結果、「8時間かけて家に帰りました」といった唐突な自分語りなどが含まれてしまったのでしょう。

 

ただ、学生と同じ目線にというのはそういうことではなく、何を不安がっているのかを察して相談に乗りやすい空気を出すことなどだったはずです。

 

悪意があるわけではないのでしょうが、就活生と見ているものが違った、同じ目線には立てていなかったと言わざるを得ません。

 

 

 

佐藤佳弘氏のその後・現在

 

佐藤佳弘氏はその後、長尾氏の謝罪の後にさらに就活生にメールを出して問題になったという話もありますが、これは創作である可能性が高いです。

 

現在でも5ちゃんねるのトンボ鉛筆事件関連のスレッドに「佐藤氏の謝罪メール」の内容が貼られることがあるのですが、上司の長尾氏が謝罪し、会社のサイトにも謝罪文が掲載されたにもかかわらず、佐藤氏が勝手にまたメールを送るとは考えづらいでしょう。

 

また、炎上事件を起こした後、佐藤氏はトンボ鉛筆をクビになったという話もネット上では見られましたが、この情報の出どころも2ちゃんねるであったため信憑性に欠けます。

 

さらに長尾氏がメールや謝罪文で「当該担当者を厳しく指導しました」と書いていることから、佐藤氏は「指導」されただけで「処分」はされなかった、つまり解雇はされていないのではないかと見られています。

 

 

 

佐藤佳弘氏の起こしたトンボ鉛筆事件の影響

 

10年以上経った現在でも、佐藤氏の名前とトンボ鉛筆事件のコピペはネット上で語り続けており、Googleで「トンボ鉛筆」と入れるとサジェストに「佐藤」と出るほどです。

 

ここでは、ここまで佐藤氏とトンボ鉛筆事件が及ぼした影響について紹介していきます。

 

 

毎年3月11日はトンボ鉛筆のSNSが更新されない

 

 

2016年7月から運用が開始され、ほぼ毎日更新されているトンボ鉛筆の公式X(旧Twitter)。なぜか毎年3月11日だけはまったく更新されないと話題になっています。

 

やはりトンボ鉛筆の内部では、今でも東日本大震災に関連して炎上沙汰を起こしてしまったことが黒歴史扱いになっているのでしょうか。

 

 

地震が起きると事件が蒸し返される

 

長尾氏が適切に対応したことによって炎上自体はあっという間に鎮静化しましたが、地震が起きるたびに未だにネット上ではトンボ鉛筆事件や佐藤氏の話が蒸し返されています。

 

未だに地震が発生すると、強震モニタ―に連動させて5ちゃんねるに『こんにちは、トンボ鉛筆の佐藤です』というタイトルのスレッドが立つほどです。

 

炎上が収まるのは早かったのに、10年以上もネタとしていじられ続けているというのはかなり稀だと言えるでしょう。

 

 

ホビージャパンの炎上事件でもトンボ鉛筆事件が話題になる

 

出典:https://twitter.com/

 

2021年7月、ホビー情報誌『月刊ホビージャパン』などを出版する株式会社ホビージャパンの編集者が、SNSやNOTEに転売をする人を擁護・転売を正当化するような書き込みをして炎上したことがありました。

 

その際、すぐに編集部が「弊社の方針と該当の編集者の意見は相容れないもので、許容できない」と謝罪をしたのですが、この流れがトンボ鉛筆事件を彷彿とさせると話題になりました。

 

 

多くの人が受け入れないような価値観や正義感が原因となって社員が炎上事件を起こし、速やかに上司が火消しを図ったところが似ていると指摘されたようです。

 

 

 

佐藤佳弘氏とトンボ鉛筆事件についてのまとめ

 

今回は2011年3月の東日本大震災の混乱の最中に、就活生に配慮に欠けた非常識なメールを送ったとして批判されたトンボ鉛筆の佐藤佳弘と、佐藤氏の起こした炎上事件について紹介しました。

 

送ったメールがデジタルタトゥーとしてネットに残り続けている佐藤氏。現在は違う部署や会社に移っている可能性もありますが、長尾氏らの指導を受けて相手の気持ちに沿ったメールが書けるようになっているのではないでしょうか。

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