口裂け女の都市伝説は実話?発祥の地や画像・かわいいなど対処法・漫画/映画/ゲームなどの作品まとめ

口裂け女は1979年に日本中に流布した都市伝説です。

 

この記事では口裂け女のルーツや由来、歴史上に見られる口裂け女に似た存在や実話、かわいいと言うなどの対処法、口裂け女を題材にした映画や漫画、ゲームなどの作品や画像を紹介していきます。

口裂け女とは

 

出典:https://gakkonokaidanfilm.fandom.com/

 

口裂け女とは名前のとおり口が耳まで裂けた女の怪異で、普段はマスクをして口元を隠しています。

 

主に学校帰りの小・中学生に「わたし、キレイ?」と話しかけてきて、「キレイ」と答えるとマスクをとって「これでも…?」と再び尋ね、相手が言葉に詰まったり「化け物!」などと驚くと、襲いかかってくるといいます。

 

口裂け女は鎌や大きな鉄鋏、包丁などを持ち歩いており、これらの刃物で殺される、口裂け女と同じように口を切り裂かれるといった噂も流れました。

 

この都市伝説は1979年に大流行し、子どもが怖がって学校に行かれなくなる、小学校が集団下校をおこなうといった社会問題にまで発展しました。

 

 

 

口裂け女の都市伝説

 

出典:https://www.pakutaso.com/

 

口裂け女は日本で誕生し、全国的に流布した最初の都市伝説と考えられています。1979年の春から夏にかけて大ブームを迎える前、1970年代なかば頃から全国的にポツポツと口裂け女の噂は流れていました。

 

しかし、その頃はマスクをした女に話しかけられ、マスクを取ると口が耳まで裂けていて驚かされる、追いかけられるといった程度のもので、刃物で切られるというような暴力性はあまり見られなかったようです。

 

口裂け女の都市伝説が一気にブームになったのは、1978年のある目撃情報がきっかけだと考えられています。

 

1978年の暮れに岐阜県の美濃加茂郡八百津町で、農家の女性が口が耳まで裂けた女が佇んでいるのを見たといいます。ただ、このときの口裂け女は、口が異様に大きい挙動不審の女性であり、怪異と言うよりも不審者に近い扱いでした。

 

その後、1979年1月26日発行の岐阜日日新聞に口裂け女の話が紹介され、都市伝説は全国的な広がりを見せていきました。

 

もっともオーソドックスな口裂け女の噂は以下のようなものです。

 

ある小学生が学校から帰宅している途中、170cmを超す長身の女に声をかけられた。

 

声をかけてきた女はトレンチコートにパンタロンという服装(赤いワンピースやレインコートというケースもある)で、大きなマスクで口元を覆っている。

 

女は子どもに「わたし、キレイ…?」と問いかけてきた。子どもが「キレイ」と答えると女はマスクをとって口が避けた醜い姿を見せて「これでも…?」と脅してくる。

 

ここで「キレイ」と答えると「なら、お前も同じようにしてやる!」と言われて、女と同じように刃物で口を切り裂かれる。「醜い」「化け物」などと答えると、口を裂かれるだけではなく問答無用で殺されるそうだ。

 

1979年以降、この話に「声をかけられた時点で走って逃げようとしても、口裂け女は100メートル6秒で走るから無駄だ」「口裂け女の好物はべっこう飴なので、べっこう飴を投げつけると逃げられる」「口裂け女はポマードが嫌い」といった特徴が追加されていきました。

 

 

口裂け女ブームの終焉

 

全国的なブームとなった口裂け女の都市伝説ですが、1979年の秋には流行りが廃れていきました。

 

夏休みをはさんだことで「下校時に襲われる」とされていた口裂け女の恐ろしさが薄れたため、もしくは学校が休みに入ったことで口コミによる噂の伝播が途絶えたためだと考えられています。

 

また子どもや学生だけで楽しんでいた都市伝説が、さまざまなメディアで取り上げられるようになって消費されたため、急激にブームが去ったのではないかとの説もあります。

 

 

 

口裂け女の正体や由来

 

都市伝説では、口裂け女はもともと普通の人間だったとされています。なぜ口が裂けて怪異になってしまったのかについては諸説ありますが、有名なのは以下の4つです。

 

 

 

整形手術失敗説

 

出典:https://www.pakutaso.com/

 

口裂け女の口が裂けてしまった理由として、もっとも多く語られているのが、整形手術を受けたものの失敗されてしまい、口が裂けた醜い姿になってしまったというものです。

 

なお、「ポマード」と3回言うと口裂け女が逃げていくという説は、整形手術を失敗した医者がポマード臭かったからという理由で生まれました。

 

 

三人姉妹説

 

口裂け女はもともと3人姉妹だったという説もあります。

 

口裂け女3人姉妹説のなかでは、姉妹のうち末の妹だけが容姿に恵まれていたため、姉たちが嫉妬して口を切り裂いたというものや、整形手術に失敗して醜い姿になった姉が、腹いせに妹の顔に傷を負わせたといった、姉妹間の嫉妬が原因で口裂け女が誕生したというものが有名です。

 

ほかには3人姉妹はとても仲が良かったが、長女が整形手術に失敗して自殺、次女は交通事故にあって事故死し、見る影もなく醜い顔になってしまった姉2人を見て、ショックを受けた妹が発狂して自分の口を鋏で切った、という説もあります。

 

3人姉妹の末の妹だけが生まれつき口が裂けていたため、可哀想に思った姉の1人が自分で口を裂き、もう1人が妹に似せるように口の周りに赤い口紅を大きくはみ出すように塗った、そのため口裂け女は3人いるという説もありましたが、これは口蓋裂を想像させるためメディアではあまり取り上げられなかったとされます。

 

 

事故による怪我という説

 

草を刈っていて誤って自分の顔を切りつけてしまった、出産時に産婦人科医が誤って顔にメスをおろしてしまったために口が避けてしまったことから、口裂け女が誕生したとの話もあります。

 

ただ事故説は無理がある話が多く、こじつけ感が強いためかあまり流布しなかったようです。

 

 

精神疾患者説

 

出典:https://www.pakutaso.com/

 

岐阜の農村で見られたとされる初期の口裂け女の正体は、精神疾患を持つ女性だったとの説があります。

 

大垣市の精神病院に入院していた女性が夜になると病棟から逃げたして辺りを徘徊していたのだが、彼女には赤い口紅を大きくはみ出して塗る癖があったため(それが可愛いと思っていた)に、暗がりで女性を見た人が口が裂けていると勘違いしたという話です。

 

なお、都市伝説に伝わるような積極的にこちらにかかわってくる、攻撃してくるタイプの口裂け女が初めて現れたのは、岐阜県多治見市にある愛岐トンネル群のなかの13号トンネルだったとの説もあります。

 

13号トンネルは口裂け女の都市伝説が流行る前から心霊スポットとして知られており、開通工事の際に事故が起きて20名程の死者が出たとされ、中央線建設工事殉職者慰霊碑も建立された場所です。

 

この13号トンネルにたびたび精神疾患のある女性が現れ、子どもを驚かせていたという話が口裂け女の正体だも言われています。

 

 

花粉症の女性を見間違えた説

 

出典:https://www.pakutaso.com/

 

2012年4月28日放送の「所さんの目がテン!」で、口裂け女の検証企画を放送していました。

 

番組内では、髪の長い女性にトレンチコートを着せ、真っ赤な口紅をオーバーに塗って口裂け女風のメイクをしたうえで、何も知らない子どもとすれ違うように歩いてもらい、その後、子どもに「さっき、すれ違った人の似顔絵を描いて」と頼むという実験をおこないました。

 

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すると女性とすれ違った子どもたちは、みな普通の大きさの口をした髪の長い女性の絵を描いたのです。

 

しかし、同じ女性にマスクをさせ、すれ違う直前にゆっくりマスクを取るという動作を付け加えたところ、途端に子どもたちは女性の口を平均で2.6cmも大きく描くようになっていました。

 

これは白いマスクを外すと赤い口紅をした大きな口が見えるというアクションをはさんだことで、口の印象が強く頭に残るためと結論付けられました。

 

日本国内では1970年代後半からスギ花粉症が流行し始めており、この頃から春先にマスクをする人が増え始めたとされています。

 

そのため、番組では口裂け女の正体は花粉症対策でマスクをした女性で、同時期に流行した赤い口紅がマスクからすけて見えていたことが、子どもの想像力を掻き立てたのではないかと考察していました。

 

 

 

口裂け女のルーツ・歴史

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

 

歴史を紐解くと、江戸時代にはすでに口裂け女の話が存在しました。たとえば江戸時代後期に活動した戯作者・平秩東作が編纂した『平秩東作』のなかに「狐鬼女に化し話」という説があるのですが、この話のなかにも口が耳まで裂けた女が登場しています。

 

この話のあらすじは、以下のようなものです。

 

主人の使いで大久保百人町に行った男が帰り道に雨に降られて傘をさして歩いていると、前にずぶ濡れで歩いている女がいた。

 

小走りで近づいて「姐さん、よかったら入りませんか?」と話しかけたところ、こちらを向いた女の口が耳まで裂けていた。

 

口裂け女を見た後、男は気を失ってしまい、通りかかった人に介抱されて目を覚ました時には女の姿はなくなっていた。

 

男は駕籠を呼んでもらって無事に雇い主のもとに帰ったが、口裂け女にあった恐怖ですべての歯が抜け落ちてしまい、やがて痴呆のような状態になって死んでしまったという。

 

この話の口裂け女は、狐が化けたものだったという結末です。

 

同じく江戸時代の速水春暁斎作の絵本読本『絵本小夜時雨』にも、口裂け女は登場していました。「吉原の怪女」という作品で、あらすじは以下のとおりです。

 

吉原の遊郭で起きたことだ。廊下を歩いていた客が女郎たちがしきりに何かを話しているのを聞き、気になって座敷へ近づいたところ、その座敷に1人の太夫が向かっていった。

 

客は軽い悪戯のつもりでその太夫の着ていた打掛の裾を引っ張ると、彼女が振り返った。

 

なんと振り返った太夫の目は日月のごとく輝き、口は耳まで裂けていたという。あまりにも恐ろしい風貌に、客はそのまま気を失って廊下に倒れてしまった。これ以降、男は二度と遊郭には行かなかったそうだ。

 

明治時代以降の口裂け女の話

 

明治時代に、滋賀県信楽にいたという「おつや」という名の女性が口裂け女のモデルになったという説もあります。

 

この女性は隣町に恋人がいたのですが、恋人と会うには山を越えなければいけませんでした。

 

若い女1人で山道を歩くの危険だと指摘されたおつやは、白装束を身に着けたうえ顔は白粉で真っ白にし、髪の毛もわざとボサボサにして髪飾りの代わりに蝋燭を立て、口には三日月型に切ったにんじんを咥えるという異様な出で立ちで恋人に会いに行ったとされます。

 

また、おつやは賊などに襲われないように手には鎌を持っていたそうです。同時期には岐阜県でも、おつやのような出で立ちで恋人に会うために山を越えた女性の話があり、彼女たちが口裂け女のルーツなのではないか?とも指摘されています。

 

口裂け女は作られた存在だった?

 

口裂け女はCIAが実験のために作った架空の存在だという説もあります。1970年代に、自衛隊がCIAと共同で噂の広まり方を調査する研究をおこなっているという噂が流れたことがありました。

 

口裂け女の都市伝説も、その実験の一環として作為的に流されたのでは?とも言われているのです。

 

ただ、1970年代から80年代にかけて「不幸の手紙」という、チェーンメールの手紙版のようなものも大流行したのですが、この時にも上記のように自衛隊とCIAによる実験で不幸の手紙が生まれたという陰謀論説が流れたといいます。

 

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この時代には「都市伝説を自衛隊やCIAが作っているという都市伝説(陰謀論)」も流行していたのだと考えられます。そのため、口裂け女陰謀論説も信憑性は薄いと言えるでしょう。

 

 

 

口裂け女の話は実話?実際の事件に関わっているとの噂も

 

出典:https://www.pakutaso.com/

 

 

警察が駆けつけたところ、通報があった場所の電柱の陰に長い髪の女が隠れていたといいます。女は白い長襦袢を着ており、口は耳まで裂けているように見え、都市伝説の口裂け女にそっくりの姿だったとのことです。

 

しかし、よく見ると裂けているように見える口は赤い口紅を耳まではみ出すように塗っていただけで、若い女性が口裂け女風のメイクをしていただけでした。

 

警察が事情聴取をしたところ、女性は当時25歳の元化粧品販売員で、知り合いのお好み焼き屋店主を驚かせようとして店の近くで口裂け女の仮装をして待ち伏せていたのだそうです。本当は友人の女性と2人で隠れていたところ、急に雨が降り出したために友人が傘を取りに行ってしまい、深夜に1人で隠れていたのだといいます。

 

単なるいたずらではありましたが、仮装道具として包丁を所持していたため、この女性は銃刀法違反で逮捕されてしまいました。また、この珍事件は1979年7月18日付の読売新聞でも報じられたとされます。

 

飛騨川バス転落事故と口裂け女

 

出典:https://mako227owl.wordpress.com/

 

飛騨川バス転落事故は、1968年8月に岐阜県加茂郡白川町河岐で発生した観光バスの転落事故です。

 

2台のバスが集中豪雨の影響を受けて土石流に流され、飛騨川に水没したというこの事件では104人もの死者が出ており、日本で発生したバス事故のなかでは最悪の規模であったとされます。

 

事故現場となった国道41号白川町近辺では、ずぶ濡れの幽霊が現れるといった心霊現象が起きると囁かれており、引き上げられた遺体に混ざって口が耳まで裂けた人骨が発見されたという噂も流れました。

 

この白骨は飛騨川バス転落事故とは無関係のものであり、何らかの事故で非業の死を遂げたものの、遺体が発見されずにいた女性のものだった、この女性の亡霊が口裂け女になったという説もあるとされます。

 

 

 

口裂け女発祥の地は岐阜?愛知?

 

 

全国的に口裂け女の都市伝説が流行したのは1979年からですが、岐阜県や愛知県など一部の地域では1975年前後からすでに口裂け女は有名な怪異だったようです。

 

2021年8月11日放送の『北野誠のズバリ』で、オカルト研究家の吉田悠軌氏が口裂け女の発祥地についての情報を募集した際、視聴者からは以下のようなメールが寄せられていました。

 

・1977年11月には、中京広域圏を放送対象にしているCBCラジオの『星空ワイド 今夜もシャララ』で、口裂け女についての手紙が読まれていた。

 

手紙には「名古屋の平和公園の電話ボックスに深夜、マスクをしていた女性が現れる。声をかけると『私、キレイ?』と聞かれ、『綺麗ですよ』と答えるとマスクを外して『これでも!?』と重ねて聞いてくる。マスクを外した女の口が耳元まで裂けていて、逃げると四つん這いで追いかけてきた」という話が綴られていた。

 

口裂け女の足は速く、車で逃げても追いつかれてしまうとも紹介されていた。

 

・1975年に小学校で口裂け女の噂が流行っていた。私が通っていた学校では愛知県設楽郡の方で口裂け女が生まれたと言われていた。

 

しかし、岐阜に住む叔父からは「岐阜県岐阜市の長良川にかかる鏡島大橋の下の道が、口裂け女が初めて目撃された場所だ」と聞いた。

 

鏡島大橋の下には「私は整形手術の失敗でこんな顔になってしまった」と書かれた貼り紙もあった。

 

・岐阜県出身だが、1973年の時点で口裂け女の話を先輩から聞いていた。

 

・三重県道140号(別名・ミルクロード)に口裂け女が出るという話を聞いた。

 

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調べてみるとほかにも岐阜県には、各務原市の芋ヶ瀬池に口裂け女の隠れ家があるなど、独自の噂が複数あることが確認できました。

 

また、岐阜から青森方面と愛知方面に噂が広がっていったとの話もあり、現在では口裂け女の発祥地は岐阜県との説が有力視されます。

 

 

口裂け女は岐阜の親が作ったという説もある

 

1979年6月29日に発行された『週刊朝日』をきっかけに取り沙汰されるようになったのが、口裂け女とは教育熱心すぎる母親のメタファーだという説です。

 

本誌のなかで、口裂け女はユングが提唱した「太母、グレート・マザー」であり、子どもを呑み込み、支配する母親への畏れが口裂け女になったと心理学者の秋山さと子氏が指摘したのです。

 

次いで岐阜日日新聞も、口裂け女は夜遅くまで受験塾で勉強をして1人で帰宅していく中学受験を控えた小学生たちの心が生んだ、怪物なのかもしれないと編集余記に記述しました。

 

さらに学力向上のために塾に通いたいという我が子に、高額な塾を諦めてもらうための方便として「塾帰りには怖い変質者がでるよ」という脅し文句を親が使うようになり、それが岐阜県では変質者=口裂け女と変化したのではないか?との指摘もある様子です。

 

ただ、このような口裂け女と教育熱心な母親を結びつける考察については「子どもの世界で生まれた『いるわけがないけど、いたら怖いし面白いよね』という好奇心を、大人の目線で解読しようとした見当外れなもの」として、社会心理学者の木下冨雄博士によって否定されています。

 

 

 

口裂け女の対処法は?かわいいと言えばいい?

 

 

口裂け女の対処法としてもっとも知られているのが、ポマードとべっこう飴の2つでしょう。

 

前述のように、口裂け女が整形手術を失敗された際に、執刀医がポマード臭かったためポマードという言葉やにおいがトラウマになっていると言われており、3回(地域によっては6回と伝わっていることもあり)ポマードと唱えるだけで、口裂け女は逃げるとされます。

 

またポマードを持っている場合は、口裂け女に向かって噴射する、投げつけるのも有効、掌にポマードと書いて見せるだけでも怖がって逃げていくとの話もあるようです。

 

べっこう飴については好物だから渡すと見逃してもらえる、舐めている間に逃げられるといった説のほか、不思議なことに関東地方ではべっこう飴が嫌いだから投げつけると逃げ出すという真逆の話が流布していました。

 

出典:https://greendeepforest.com/

 

また、口裂け女も大ブームを起こしたスペースインベーダーをプレイしたいと思っているので、100円玉を投げると拾ってゲームセンターに行くという変わった撃退法も、福岡県内では知られていたといいます。(スペースインベーダーは1978年8月からゲームセンターで稼働を始め、口裂け女と流行の時期が近かった)。

 

ほかにも口裂け女から「私、キレイ?」と聞かれたら「ふつう」と答える、マスクを外した後も「心がとても綺麗な人だと思う」と答えるなどして、相手が戸惑っている間に逃げるという対処法もあります。

 

 

近年になって話題になったのが、上のツイートのように「私、キレイ?」と聞かれたら「かわいい」と答えると、照れて去っていくというもの。

 

ほかにも口裂け女は階段がのぼれないため建物の2階より上に逃げると良い、化粧品店やレコード店には入れないといった噂も流れていた様子です。

 

 

 

口裂け女をモチーフにした作品と画像紹介【漫画・映画・ゲーム】

 

口裂け女の都市伝説のブームは1979年に終わりを迎えましたが、彼女をモチーフにした作品は現在も数多く作られています。ここでは口裂け女が登場する漫画や映画、ゲームなどの創作作品を画像とともに紹介していきます。

 

 

①漫画「口が裂けても君には」

 

 

漫画『口が裂けても君には』は、少年ジャンプ+で連載されていた漫画です。本作のヒロインはみろくという名前の口裂け女で、ブームが去って以降、誰にも注目されなくなった口裂け女の威厳を取り戻すべく、逸話を管理する茶乃家に近づこうとします。

 

そして持ち上がったのが、茶乃家の当主である紅一との婚約話でした。みろくは「これから1年の間、自分を怖がることがなければ結婚してもよい」という条件付きで紅一と婚約するのですが…。

 

『口が裂けても君には』は、このようなあらすじのホラー風味のラブコメディ。しっかり口が裂けている姿で描かれていながら、なぜか可愛く見えるみろくが人気の作品です。

 

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②漫画「トシサン〜都市伝説特殊捜査本部第三課〜」

 

 

都市伝説とそれにまつわる事件を捜査、解明する架空の警察部署「都市伝説特殊捜査本部第三課」の活躍を描いた漫画『トシサン〜都市伝説特殊捜査本部第三課〜』にも、口裂け女のエピソードが存在します。

 

口裂け女がメインとなる回は第8話から第11話。単行本では第二巻に収録されています。あらすじとしては、ホラー作家の女性が、かつて流出した口裂け女のようなものが写り込んでいた動画をたよりに、ある廃墟アパートに向かい、そこで不気味な女に出会うというものです。

 

現代の口裂け女とされる人物の正体や、彼女が関わる事件の謎解きが話の中心となっており、ホラー好きだけではなく、ミステリー好きの方にもおすすめの内容です。

 

 

③映画「口裂け女」

 

出典:https://www.amazon.co.jp/

 

2007年3月17日には映画『口裂け女』も公開されました。町を襲った地震が起きた日を境に、大きな鉄鋏を持った女が子どもを連れ去るという事件が連続するようになる、というあらすじで口裂け女の都市伝説に沿ってつくられた作品です。

 

2008年には、1作めで子どもを連れ去った口裂け女がどのように誕生したのかを描いた『口裂け女2』も公開されています。

 

 

④映画「口裂け女 in LA」

 

 

2014年にはロサンゼルスに口裂け女が現れるという映画『口裂け女 in LA』も制作されました。

 

本作では口裂け女を筆頭に、こっくりさん、丑の刻参りなど日本の都市伝説、オカルトにまつわる事件が次々に発生し、LA市警が日本人陰陽師と共同捜査にあたります。

 

作品内では口裂け女に取り憑かれる、襲われるなどした女性は自分も口裂け女になるとされており、ゾンビや悪霊に近い存在として描かれているのが特徴です。

 

 

⑤映画「ゴーストマスク~傷~」

 

 

『ゴーストマスク~傷~』は2019年9月20日に公開されました。

 

口裂け女の都市伝説と韓国の美容整形ブームをモチーフにした作品で、行方不明になった姉を探して韓国に留学した女性・美優が、現地で知り合った女性整形外科医が姉の美樹なのではないか?と疑うところから話が展開していきます。

 

本当の姉は誰なのか、そもそも美樹は妹の美優が思っているような心優しい人間だったのかが描かれたサスペンス映画です。

 

 

⑥ゲーム「Ghostwire Tokyo」

 

 

2022年3月25日に発売されたゲーム『Ghostwire Tokyo』にも口裂け女は登場します。ゲーム内で口裂け女は主人公を襲う怪異「マレビト」として登場するのですが、前身真っ白な服に身を包み、高身長という姿が「八尺様に似ている」と話題になりました。

 

なお、口裂け女の上位のマレビトとして「裂紅鬼」という怪異も出てくるのですが、裂紅鬼は赤いワンピースに大きな鉄鋏を持った姿で現れ、こちらのほうが口裂け女のイメージに近いとも指摘されています。

 

 

⑦ゲーム「Slit Mouthed – 口裂け女」

 

出典:https://store.steampowered.com/

 

『Slit Mouthed – 口裂け女』は、steamで販売されているPC用のホラーゲームです。520円という安価でしっかりホラー要素が味わえるため、一時期はYou Tubeのゲーム実況でも人気となりました。

 

一人称視点で臨場感のある恐怖が感じられる一方、日本語の翻訳が非常にゆるく、笑えるシーンも少なくないため、怖すぎるゲームは苦手という方にもおすすめです。

 

 

 

 

口裂け女の都市伝説は韓国にもあった?

 

韓国にも口裂け女によく似た都市伝説があります。この都市伝説は赤いマスクの女と呼ばれ、韓国では定期的に流行しているとされます。基本的な話の流れは口裂け女と同じで、赤いマスクをつけた女に自分の顔をどう思うかと聞かれ、口を切り裂けれるというものです。

 

近年ではお笑いの要素が増えているようで「赤いマスクの女には、青いマスクの男という彼氏がいる」「白いマスクの医者と緑のマスクの看護師という正義の2人組がいて、赤いマスクの女と青いマスクの男を捕らえようとしている」といった噂も流行ったそうです。

 

 

 

口裂け女の都市伝説についてのまとめ

 

この記事では口裂け女の都市伝説について、由来や歴史、彼女をモチーフにした作品などを中心に紹介しました。

 

口裂け女のルーツは諸説ありますが、何が正しいのかは結局不明のようです。

 

近年流行した「きさらぎ駅」「コトリバコ」などの都市伝説はネットから生まれたため、いつ、どのようにして発生したのかがすぐにわかってしまいます。口裂け女のようにどこで生まれてどのように流行ったのかわからない都市伝説というのは、もう生まれないのかもしれません。そう思うと、少し寂しいですね。

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