世の中には色々な都市伝説がありますが、その1つに「ターボばあちゃん」があります。
ターボばあちゃんの詳細や特徴、派生バージョンと真相、真・女神転生や漫画、映画での登場などをまとめました。
この記事の目次
ターボばあちゃん(都市伝説)の詳細
都市伝説のターボばあちゃんは、どんな内容でしょうか?ターボばあちゃんの都市伝説の詳細・内容・特徴を見ていきましょう。
ターボばあちゃんとは?
ターボばあちゃんとは、道路などを超高速で走り抜ける高齢女性のことで、一種の都市伝説になっています。
ターボばあちゃんは夜のトンネル内や高速道路などに出現することが多く、夜に車を走らせていると、その横を走り抜けるおばあさんがいるというのです。
ターボばあちゃんの移動速度は時速140キロ以上とされていて、高速道路でも車を追い抜いていけるだけの性能(脚力)を持っています。
ターボばあちゃんの移動方法は基本的には2足歩行での駆け足ですが、時に動物のように四本足で移動する姿も目撃されています。また、四本足での移動の際は、背中に「ターボ」と書かれた紙を貼っているという目撃情報もありました。
ターボばあちゃんは兵庫県神戸市の六甲付近で目撃されることが多いのですが、それ以外の場所でもターボばあちゃんは目撃されていて、同じタイプの「高速移動老婆」でも呼び名は変わってきます。
・ジェットババア
・マッハババア
・100キロババア
・1000キロババア
・走るバァさん
・ハイパーババア
・光速ババア
・快速バーチャン
・ダッシュババア
ターボばあちゃん以外にもいろいろな呼び名はありますが、どれも共通しているのは次の特徴です。
・車を追い抜くスピードで走る
・特に何をするわけでもない
全国各地でターボばあちゃんのような都市伝説がありますが、高速で移動する高齢女性の呼び名は違うようです。
ちなみに、100キロババアは洞爺湖や支笏湖、摩周湖周辺で目撃されることが多く、摩周湖周辺の100キロババアはマリモが弱点で、100キロババアにはマリモを投げつけると撃退することができると言われています。
ターボばあちゃんは事故を誘発
ターボばあちゃんは、高速で走って車を追い抜いていきますが、それ以外に特に何かするわけではありません。ターボばあちゃんはある意味無害なのです。
ただ、ターボばあちゃん事故を誘発すると言われています。ターボばあちゃんは特別に何か悪さをするわけではありません。直接的に被害があるわけではないんです。
でも、深夜に高速道路やトンネルで隣を高速でおばあさんが走り抜けていったら、とんでもなくびっくりしますよね。ターボばあちゃんを目撃した運転手はあまりにもびっくりして、注意力散漫になったり、ターボばあちゃんの行方を目で追ってしまい、事故を起こしてしまうのです。
ターボばあちゃんを見ると、あまりにも驚いてしまうために、事故を起こすこともあるんですね。ただ、ターボばあちゃんを見ても冷静でいられるなら、ターボばあちゃんは完全に無害なタイプと言えるでしょう。
ターボばあちゃんには派生バージョンがたくさんある
ターボばあちゃんは派生バージョンがたくさんあります。先ほどターボばあちゃんには、別名バージョンがたくさんあることを紹介しましたが、別名バージョンは基本的に「高速でおばあちゃんが走る」という共通点はありました。
でも、「高速でおばあちゃんが走る」とは少し違う派生バージョンがたくさんあるんです。ターボばあちゃんの派生バージョンをご紹介していきます。
おばあちゃんのターボばあちゃん派生バージョン
ターボばあちゃんの派生バージョン、まずは「おばあちゃん」が登場する派生バージョンを見ていきましょう。
高速でバスケのドリブルをしながらバイクに並走してくる。バスケのパスをしてくるので、バイクの運転手は転倒事故を起こす。
■ホッピングばあちゃん
突然車の前に降ってきて、ホッピングで大ジャンプをして、車を飛び越していく
■ジャンピングババア
下駄をはいて、4mの大ジャンプをしながら追いかけてくる
■リヤカーのおばあさん
リヤカーを引きながら、車に並走してくる。北海道で出没情報あり
■棺桶ババア
棺桶を担ぎながら、車に並走して運転手を引きずり出し、棺桶に入れて火葬場に連れていかれてしまう
■ボンネットばばあ
ボンネットに突然おばあさんが降ってくる。危険なので、時速7kmで走るのが良いとされている
■ミカンばばあ
森に茣蓙を引いて、何本かの鎌を用意して座っているおばあさんは鎌を何本か用意している。そのおばあさんと目が合うと、鎌を持って超高速で追いかけてきて、ミカンを投げつけてくる
ターボばあちゃんの派生バージョンはたくさんあることがわかります。共通しているのは、「おばあちゃん」であること、さらに高速だったり、人間業とは思えない運動能力を見せつけるところですね。
おばあさん以外の派生バージョン
ターボばあちゃんには、登場人物がおばあさん以外のバージョンもあります。
ターボばあちゃんのおじいさんバージョン
■自転車サラリーマン
高速道路で自転車に乗って車と並走するサラリーマン
■ミサイルJK
ミサイルに乗った女子高生。おそらく、ミサイルに乗った状態で車と並走してくる
■陸王OL
陸王(オートバイのブランド)に乗って爆走しているOL
■高速赤ちゃん
ハイハイが超高速の赤ちゃん
■首都高ドナルド
首都高を爆走しているドナルド。ドナルドはマクドナルドのキャラクターであり、ディズニーキャラクターではない
■鞠つきマリちゃん
鞠つきをしている時に車に轢かれたマリちゃんが、鞠をつきながら、超高速で車を追いかけてくる
■鞠つきじじい
鞠つきマリちゃんのおじいさんバージョン
■スキップする少女
少女が車の間を高速でスキップしながらすり抜けていく。岡山県津山インターチェンジ付近で目撃されている
■峠のよつんばい女
四つん這いで追いかけてくる若い女性。後藤久美子さんに似ているという噂あり
■高速女
峠のよつんばい女の別名バージョン
■牛女
着物を着た牛頭の女が四つん這いで追いかけてくる
これを見ると、自転車サラリーマンはただ単に自転車で通勤途中のサラリーマンが、高速道路に迷い込んでしまっただけのようにも見えます。
また、陸王OLは「バイクの免許を持っていて、陸王のバイクに乗っているOL」という可能性もありますね。
ターボばあちゃんの都市伝説は昭和に生まれた?
ターボばあちゃんの都市伝説はいつ生まれたのでしょうか?ターボばあちゃんや派生バージョンに使われている単語を見ると、昭和時代に生まれた都市伝説かもしれません。
・マッハ
・ホッピング
・ゴクミ(峠のよつんばい女が似ている)
この辺りの単語を見ると、昭和~平成初期の香りがプンプンします。週刊文春によると、ターボばあちゃんの都市伝説は1990年代ごろから広がっていたようです。
だが、高速移動するお婆さんの噂が、実は90年代頃から怪談界で爆増している。現代の怪談において、走る老婆は人気者なのだ。
引用:「ターボババア」に「ジェットババア」 怪談界で“高速移動するお婆さん”が大増殖中のワケ | 「怖い話」が読みたい | 文春オンライン
週刊文春の分析と言葉のチョイスを見ると、1990年前後にターボばあちゃんの都市伝説が生まれたと考えられます。
ターボばあちゃんの真相
「ターボばあちゃんの都市伝説の真相がわかった」という動画が話題になりました。ターボばあちゃんに遭遇し、カメラでターボばあちゃんの姿を捉えたという動画です。
この動画は「代走みつくに」さんがロケをするのですが、その中でターボばあちゃんをカメラがとらえたのです。
出典:prtimes.jp
確かに、代走みつくにさんの後ろをおばあさんが高速で通り過ぎています。また、動画の中には高速で移動するおばあさんが映っていました。
しかも、意外にはっきりとターボばあちゃんの顔が映っています。そして、ターボばあちゃんの顔は、どこにでもいそうなタイプの高齢女性でした。
本当にターボばあちゃんは存在したのか!?と思うかもしれませんが、この動画の真相は「Broad WiMax」というポケットWi-FiのCMだったのです。
このような動画は都市伝説ファンだけでなく、一般の人の興味を引きますので、うまい宣伝方法ですね。
ターボばあちゃんが広まったのはギャップが魅力だったから?
ターボばあちゃんの都市伝説がここまで広まった真相は、ギャップだと思います。
一般的におばあさんは走ることはなさそう。走ったところで速くなさそうというイメージがあります。そんなおばあさんが高速で走ったら面白いのではないか?というギャップがターボばあちゃんがここまで人気の都市伝説になった真相でしょう。
確かに、おばあちゃんが超高速で走り、車を追い越していくところを想像したら、思わず笑ってしまいますよね。
ターボばあちゃんは真・女神転生にも登場
出典:ore-game.com
ターボばあちゃんはいろいろなメディアの題材に登場しています。ターボばあちゃんの登場で一番有名なものは、「真・女神転生」でしょう。
真・女神転生のシリーズ作品である「デビルサマナー ソウルハッカーズ」に「怪異」の1人として、ターボばあちゃんが登場します。
驚異の行動速度を誇りほぼ先手を取られてしまうが、殆どの場合専用の逃亡技である「ブーストアップ」を使用しその場から立ち去ってしまうため実質無害な悪魔である。
ターボばあちゃんは無害ですが、すぐに逃亡するので、図鑑が埋まらないという悩みを発生させる存在です。
このデビルサマナー ソウルハッカーズは1997年に発売されたゲームソフトです。この1997年の時点では、「ターボばあちゃん」はかなり有名な都市伝説だったことがわかります。
ターボばあちゃんは漫画「地獄先生ぬ~べ~」にも登場
ターボばあちゃんは、漫画にも登場しています。たーぼばあちゃんが登場した漫画は、「地獄先生ぬ~べ~」です。地獄先生ぬ~べ~の157話の「激走!ジェットババア」です。
ターボばあちゃん名義ではなく、「ジェットババア」という名前ですが、高速で走ってくるあと並走するというところは、ターボばあちゃんと同じです。ただ、ターボばあちゃんよりもかなり危険な性質を持っています。
その性質は『驚いて横を向けばそのまま首を固定して事故を起こし、止まれば近づいて首を掻っ切る』というジェットババアの説の中でも極めて危険極まりない存在。
久正人の「エリア51」という漫画にも、「ターボババア」という名義で、ターボばあちゃんは登場しています。
ターボばあちゃんは映画化された
出典:amazon.co.jp
ターボばあちゃんは映画化されています。ターボばあちゃんを題材にした映画は「高速ばぁば」というホラー映画です。
・公開:2013年
・主演:未来穂香、北山詩織、後藤郁
・キャッチコピー:「アイドルだって呪い殺す」、「恐怖は寄生する」
アイドルが廃墟となった老人ホームで高速ばぁばを見て呪われるというものですが、いわゆる「B級ホラー」映画で、そのようなホラー映画が好きな人にはたまらない映画となっています。
ターボばあちゃんのまとめ
都市伝説のターボばあちゃんの詳細や特徴、派生バージョンや真相、ターボばあちゃんを題材にしたゲームの真・女神転生や漫画、映画などをまとめました。
ターボばあちゃんはそのギャップ(高速で走る+おばあちゃん)がおもしろい都市伝説です。派生バージョンが作りやすいということも人気の1つかもしれませんね。