著作『私が見た未来』で、東日本大震災や富士山噴火を予言したと言われる漫画家のたつき諒さん。
今回はたつき涼さんの本名や年齢、性別、顔、結婚などの情報や現在の活動、コロナや安倍晋三元首相銃撃は予想できたのか、予言まとめなどを紹介します。
この記事の目次
たつき涼とは
たつき涼さんは、秋田書店の漫画雑誌『月刊プリンセス』などでファンタジーやホラー作品を執筆していた少女漫画家です。
1999年から充電を名目に漫画家活動を休止していたのですが、2020年6月5日に放送された『ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説』で、Mr.都市伝説こと関暁夫さんが「1990年代に東日本大震災を予言していた漫画がある」として、たつき涼さんの漫画を紹介したことで大きな注目を集めました。
東日本大震災を予言した漫画として話題となった漫画『私が見た未来』は、すでに単行本が絶版になっていた作品でした。
そのため中を見たい、他に何を予言したいのか知りたいという人が古本を入手しようと殺到し、一時期は20万円以上の値段がついたとされます。(※2022年時点でも1999年版には5万円以上の価格が付けられている)。
需要を受けて2021年には飛鳥新社から『私が見た未来』の新装版『私が見た未来 完全版』が刊行され、新装版は2022年上半期のベストセラーにランクインにしました。
本作にはオリジナル版にはなかった新たな予言も収録されており、新たな話題を読んでいます。
たつき涼の本名・性別・年齢・顔写真などのプロフィール
たつき涼さんは、もともと「竜樹諒」名義で漫画を執筆していました。しかし、作品を掲載している雑誌で漢字にルビがつかなかったため、「たつき涼」というひらがな表記を採用するようになったといいます。なお、本名は公開していません。
公表しているプロフィールは以下のとおりです。
・生年月日…1954年12月2日
・年齢…現在67歳
・出身地…神奈川県(横浜市在住)
・デビュー作品…郷ひろみ物語
・代表作品…私が見た未来、私が見た未来 完全版
漫画家になったきっかけは、17歳の頃に交通事故にあったことであり「家で座ってできる仕事で、顔を出さずに済み、名前を残せるもの」と考えて漫画を描き始めたそうです。
その後、20歳で当時人気絶頂であったアイドル、郷ひろみさんをモデルにした『郷ひろみ物語』でデビューしました。
顔を出さなくて済むという条件で漫画家になっただけあって、活動休止前のたつき涼さんは雑誌や単行本の背表紙などにも顔写真を掲載しませんでした。
そのため「涼」というペンネームから、男性なのではないかと考えていた読者もいたそうですが、たつき涼さんは女性です。
出典:https://oyakudachi2525.com/
たつき涼さんが唯一公開している顔画像が上のもので、これは2021年に刊行された『私が見た未来 完全版』に掲載された写真です。
可愛らしい雰囲気の方という印象ですが、たつき涼さんは交通事故に遭うまでは歌手やタレントに憧れていたそうで、タレント養成学校などに通っていたこともあったといいます。しかし他の生徒の気迫に圧倒されてしまい、3ヶ月ほどで辞めてしまったとのことです。
漫画家になろうと一念発起したものの、もともと特別、絵や漫画が好きというわけではなかったため、毎日100枚以上の絵の練習をしてペンに慣れようとしたとの話もあります。
たつき涼の漫画『私が見た未来』【ネタバレあり】
出典:https://books.rakuten.co.jp/
たつき涼さんの漫画『私が見た未来』は朝日ソノラマが刊行しているホラー漫画雑誌『ほんとにあった怖い話』の1996年9月号に掲載されました。
単行本も1999年に発刊されましたが、当時はノストラダムスの大予言ブームで似たような“予言もの”の漫画や書籍が多数出版されていたため、読者も食傷気味であったことから話題にはなりませんでした。
また、本作にはたつき涼さんが見た不思議な夢(予知夢)の話として「夢のメッセージ」と「私が見た未来」の2本の漫画が収録されており、それ以外の話は予言や予知とは関係のない過去のホラー漫画作品が収められています。
言い方は悪いですが短編漫作品を寄せ集めた構成にも感じられ、ご本人も版元も当時はヒット作になるとは考えていなかったのではないかという印象を受けます。
この作品が有名になったきっかけとなる「東日本大震災を予言していた」シーンというのは、実は漫画内にはありません。未来予知だと騒がれたのは、単行本の表紙の下の箇所です。
出典:https://marukudo.hatenablog.com/
正しくは「大災害は2011年3月」とだけ書かれており、どこでどのような災害が起きるかまでは書いていません。
しかし2011年3月11日に東日本大震災が起きた後から「この地震や津波を予言していた漫画がある」とジワジワ話題になって古本の値段が上がり、さらに前述のようにテレビで取り上げられたことで一気に「予言の書」「幻の奇書」として注目を浴びるようになったのです。
漫画の元ネタはたつき涼の“夢日記”
たつき涼さんには、自分が見た夢をメモする習慣があったそうです。夢日記は31歳の頃からつけており、漫画のネタになると思っていたわけではなく、夢占いをする際に使おうという個人的な目的で夢を書き留めていたのだといいます。
また普段から予知夢のような不思議な夢をよく見ていたわけではなく、見る夢のほとんどは普通の、ごく私的な内容のものだったとのことです。
しかし、稀に夢で見た場所や夢のなかで出会った人に現実でも遭遇するというデジャブのような経験をすることがあり、それら不思議な夢をまとめてできた作品が「夢のメッセージ」と「私が見た未来」でした。
なお、たつき涼さんご本人の話によると、これらの作品は「自分には予知能力がある!夢で見たものを漫画にしよう!」と意欲的に制作したものではなく、漫画のネタに詰まってしまい、苦肉の策で思いついて描いたものだそうです。
予知夢?たつき涼が見た夢の内容とは
漫画作品「私が見た未来」は、大津波を予知するような夢を見たという内容です。作品で登場する大津波の夢について、たつき涼さんは以下のように語っていました。
夢の中の「その年」は春になっても気温が不安定で、小さな地震があちこちで起こっていました。ある夏の日、轟音とともに津波が迫り、逃げ惑う人々の叫び声の中で私は意識を失って……。
この夢の内容を聞いて、2011年3月11日に宮城県や福島県を襲った大津波を想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この内容にくわえ、単行本の表紙に「大災害は2011年3月」と書かれていたため、「『私が見た未来』は東日本大震災を予言していた!」と話題になったのです。
しかし、実は漫画作品のなかには津波と東日本大震災を結びつけるような記述はなく、大津波の夢を見た、いつか現実になるのかも…といったラストで終わっています。
しかも作中で津波が起きるとさらた場所は神奈川県で、津波が起きるであろう時期も1996年か1999年の夏と書かれていました。
つまり漫画内で出てくる津波と、表紙の「大災害は3月11日」は何もリンクしていないのです。
実際にたつき涼さんも「津波の夢を見たのは若い頃。大災害は2011年3月という表紙の一文は、単行本の表紙の原稿を描いている途中に夢で見た言葉」と、両方の夢を見た時期がまったく異なると説明しています。
しかも「大災害は2011年3月」という言葉は表紙を描いている最中に、真っ白な映画のスクリーンのようなものに「大災害は2011年3月」という文字が浮かび上がってくるという夢を見て、「なんだか不思議な夢を見て気になるから、空いたスペースに書いておこう」と思って書き込んだのだそうです。
担当の編集者さんからも「こんなことを書いて、当たらなかったら責任とれませんよ」と渋い顔をされたそうで、それでも「ほかに空白に書くこともないし、覚えている人もいないだろう」ということで、このまま出版することになったといいます。
『私が見た未来』の単行本の出版を最後に、たつき涼さんは漫画家を引退するつもりでいました。
「充電期間に入る」と公表していたものの、話が書けなかったことから漫画家の仕事に限界を感じていたそうです。
このような作品制作時の状況からもわかるように、たつき涼さん自身は自分に予知能力があるとは思っておらず、またノストラダムスブームに乗って一儲けしようというような、当時多く見られた考えも持っていなかったのです。
たつき涼はコロナや安倍晋三銃撃事件も予言していた?
たつき涼さんが新型コロナウイルスの流行や安倍晋三元首相の銃撃事件も予言していたという噂が流れたこともありました。しかし、これは両方ともデマです。
まず新型コロナウイルスの流行について予言したという話ですが、たしかにSNSにたつき涼と名乗る人物が現れ、「2020年に未知のウイルスが流行するという予知夢を、1995年に見たことがある」と書き込んでいたことがあります。
しかし、後で詳述しますがネットで注目を集めていたのはたつき涼さんの名前を騙る偽物、なりすましだったのです。
たつき涼さん自身はコロナウイルスに関する夢を見たことはなく、また予知夢を見たと言ったこともありませんでした。
また、安倍晋三元首相の銃撃を予言していたとの噂もデマです。安倍晋三元首相の銃撃事件が発生した2022年7月8日の午前7時半頃、ネット掲示板、ごちゃんねるの政治板(N党スレ)に以下のような書き込みがされていました。
本日金曜日、某所でまあまあ大きな出来事が起きる そのことが、特定の党にとって大きな追い風となる 追い風は弱まることなく投開票日に突入するるるる そのような夢をみた
この書き込みは事件を予言していたと話題になり、また「夢を見た」という文言からたつき涼さんが書き込んだのでは?という噂も流れた様子です。
しかし、銃撃事件が起きた頃にはたつき涼さんは自らマスコミの取材に応じるようになっており、本人の口からこの話題が出たこともありません。
また、外れたとしても偽計業務妨害になり得るような内容を、すでに時の人として注目を集めるたつき涼さん本人が書き込むとは考えにくいでしょう。
たつき涼のなりすましが!世間が騙された偽物騒動のまとめ
【重要なお知らせ】この1年間、不思議探偵社から公式として情報を発信していた人物がたつき諒先生の「なりすまし」ということが判明しました(6月28日) https://t.co/hfc1BR789Z @fusitan #お知らせ #なりすまし #たつき諒先生 #不思議探偵社
— レオ@不思議探偵社. (@fusitan) June 28, 2021
『ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説』でたつき涼さんの漫画が取り上げられる少し前の2020年5月22日、オカルト情報や予言を発信するサイト「不思議探偵社」の掲示板に、たつき涼さんを名乗る人物から書き込みがされました。
書き込みの内容は以下のようなものです。なお、原文は独特な文体で少しわかりにくい箇所もあったため、中身が伝わるように適宜加筆、修正をくわえています。
・富士山の噴火は、最短で来年2021年8月20日に発生する。2021年に噴火がなければ2036年8月20日、2036年にも噴火が起きなければ2051年8月20日。2051年でもなければ15年後の2066年8月20日といったように、以下は15年おきに発生する可能性がある。
・最短で2026年の6月〜9月の間に関東大震災、南海トラフ東端震源、静岡県神奈川県大震災のいずれかが起きる。2026年にこれらの大型地震が起こらなければ、2041年の6月〜9月に起きる。これも富士山の噴火と同様に、以下は15年おきに発生する可能性がある。
・1995年1月2日に「15日後(1995年1月17日)か15年後(2010年1月2日)の神戸がひび割れた大地になっている」という予知夢を見た。夢は映像と文字で構成されていた。
・1996年3月11日に「2011年3月に東日本で大震災」という文字のみの予知夢を見た。この夢を『私が見た未来』の表紙に書いた。
この書き込みをした主は、「自分は引退した漫画家のたつき涼で、高齢でネット関係には疎い。このサイトのことは“ガールズちゃんねる”で教えてもらった」と、不思議探偵社に接触をした理由について書いていました。
さて、このたつき涼を名乗る人物が書き込んだ1995年1月2日の予知夢ですが、これは阪神淡路大震災のことを指しています。
この人物は、阪神淡路大震災の後に流れた「地震のことを予め知っていたユダヤ系の外国人や富裕層は、阪神淡路大震災が起きる前に神戸を脱出していた」という都市伝説も、自分の予言が元だと主張していました。
この書き込みがあった当時、たつき涼さんは漫画家を引退して完全に表に出ない暮らしをされていました。
しかも『私が見た未来』は絶版で入手困難、オカルトファンの間では「東日本大震災を予言した本があるらしい」と存在は知られていたものの、価格が高騰していたことから所持している人は極めて少ないという状況でした。
そのため不思議探偵社の管理人であるレオさんも、「なりすましではないのか…?」と疑惑を抱きつつも、本物のたつき涼さんならば是非コンタクトを取りたいという気持ちが勝り、「あなたは本当にたつき涼先生なのですか?たつき先生の名前を騙っていた場合には法的な責任も生じますよ」と脅してみて、どう出るか確かめてみたといいます。
すると「竜樹諒本人で、間違えありません」という返事が、携帯のメールアドレス(しかも3大キャリアのもの)から来たため、このような足のつきやすいアドレスを使って連絡をしてきて本人と名乗るのなら、信じる価値はあるだろうと判断したのだそうです。
こうして不思議探偵社は、たつき涼の予言を紹介する「たつき涼公式サイト」となっていきました。
Twitterや雑誌でなりすましが活動を開始
不思議探偵社に書き込みがあった後、Twitterでもたつき涼さんの偽物が情報発信をはじめました。後に偽物騒動の解決に乗り出した飛鳥新社の発表によると、たつき涼さんの偽物として活動していたアカウントは以下の2つとのことです。
・@tatsukiryofusi1
・@TedpfLT38ptTtGO
現在は削除されていますが、これらのアカウントは2021年6月下旬までは活動していた形跡があり、富士山の爆発や南海トラフ地震などの予言をおこなっていました。
さらに『ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説』でたつき涼さんの『私が見た未来』が紹介されると、第二、第三の偽物が現れて、ごちゃんねるなどの掲示板やTwitterに書き込みをするようになります。
それに対して、元祖なりすましが“@tatsukiryofusi1”のアカウントや、不思議探偵社のサイト上で「偽物に騙されないで!」とアナウンスするという混沌とした事態まで発生。
さらに「ナオキマンショー」や「コヤッキースタジオ」といった人気の都市伝説系YouTubeチャンネルにも、この偽物が発表した予言や予知夢の内容が取り上げられ、ネット上で大きな注目を集めるようになりました。
月刊ムー買ってもうた(‘∀`)テレビは見た事あるけど雑誌は初!
たつき諒さんの記事があったので見ます!単行本も予約した! 未来が変わってくれると良いけど!せめて15年ずつずれて欲しい。家でじっくり読もう!#ムー #たつき諒 #富士山噴火#月刊ムー pic.twitter.com/AOIBBvxGEN— 旬鮮酒場NOBU (@NobuOdasaga) June 9, 2021
さらに不思議探偵社経由で雑誌『ムー』や『フライデー』などにも、なりすましのインタビューが掲載されるようになります。
そして『ムー』のインタビューで「実は尾崎豊が死ぬことも予知夢で知っていた」と、たつき涼さん本人が書いていないことも、でっち上げ始めたのです。
たつき涼本人の告発で嘘がバレる
たつき涼さんはもともと『やりすぎ都市伝説』が大好きだったそうで、自分の本が紹介された回も視聴していました。
しかし、事前にTV局側から「あなたの話をしても良いですか?」といった確認がなかったため、突然、人気番組で自分の話をされて非常に驚いたといいます。
というのも、『私が見た未来』の版元である朝日ソノラマ社は2007年9月30日に解散しており、出版社を通して作者に連絡を取ることができず、TV局もたつき涼さんの連絡先がわからなかったのです。
そしてその後、甥や姪から「ネットで見つけたよ」と言って知らされたのが、なりすましによる嘘の予言でした。
止めなくては、と思ったものの偽物に自分の個人情報を知られるのが怖くて悩んでいたところ、偶然、飛鳥新社が不思議な漫画をまとめた本を出版していることを知り、間に入ってもらえないかと連絡をとったそうです。
たつき涼さんは自分が本物だと信じてもらうために生原稿やペンネームも書かれた確定申告書などを用意して、飛鳥新社に向かったといいます。
そして飛鳥新社の担当者に話を聞いてもらい、その後すぐに公式サイトとなっていた不思議探偵社や雑誌『ムー』にも連絡が入って偽物の記事を載せていたことを謝罪する文章が公開されたのです。
このように偽物告発に協力をしたことがきっかけとなって、飛鳥新社から『私が見た未来 完全版』が出版されたという経緯があります。
たつき涼の予言まとめ・富士山の噴火も予言している?
たつき涼さんは「夢のメッセージ」「私が見た未来」と単行本の表紙で、以下のような予知夢を見たと描いていました。
・東日本大震災の発生
・フレディ・マーキュリーの死
・ダイアナ妃の死
・阪神淡路大震災
・見知らぬ女性が殺害される事件
・叔父さんの死
・赤ちゃんが人質にとられる事件
・友人がフラれる
・富士山の噴火
・自分の葬儀
このなかで前述の東日本大震災、ダイアナ妃の死、阪神淡路大震災、富士山の噴火、たつき涼さんの葬儀については作品内ではなく表紙にのみ描かれています。
ここではたつき涼さんのプライベート関連の夢と、情報があいまいな事故を除いた、有名人の訃報や自然災害の予言について詳しく見ていきます。
フレディ・マーキュリーの死
フレディ・マーキュリーが亡くなるニュースを夢で見た、という話は漫画作品「私が見た未来」のなかに出てきます。
たつき涼さんは1976年11月と1986年11月28日の2回にわたってフレディ・マーキュリーの訃報の夢を見ており、1回目はQUEENファンの友人を慰めるという内容でした。
そして2回目の夢ではなにかの映画の撮影に立ち会ったところ、そこにQUEENのメンバーの銅像があり、なぜかフレディ・マーキュリーのものだけがなかったというものだったそうです。
実際にフレディ・マーキュリーは1991年11月24日に病死しています。夢を見た日付とずれている点が気になりますが、これは的中した予言とされているようです。
ダイアナ妃の死
たつき涼さんがダイアナ元妃の死を予言して描いたと言われているのが、上の画像にある“DIANNA”という女性の絵と、その横の文章です。(ダイアナ元妃の綴りは正しくはDiana)
小さいですが、横の文章には「1992年8月31日に見た夢 ダイアナ?なんだ」と書かれており、これが1997年8月31日のダイアナ元妃の事故死を予言したものだと囁かれています。
ダイアナ?だけではダイアナ元妃のことかはわからない、事故や死亡については一切触れられていない、描いてある絵も女性が赤ちゃんを抱っこしているような絵で、事故死とは繋がらないとも考えられます。
しかし、たつき涼さんが漫画のなかで「予知夢には不思議と夢を見た日付と、夢に見た出来事が発生する日付が同じという現象が起こりやすい」といった記載をしていたせいか、8月31日という日付が同じだから事故死を予言したと囁かれるようになったようです。
ちなみにこの絵については『私が見た未来 完全版』で、たつき涼さん本人が「表紙に描いた夢は、ダイアナ妃が亡くなるという印象の夢ではなかった」と解説しています。
阪神淡路大震災
こちらも表紙に描かれたもので「1995年1月2日に見た夢 割れてヒビが入った大地『連れてって』と行ったら『5年後に来る』と言った」とあります。
この「割れてヒビが入った大地」という部分が、1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災のことだと囁かれているのですが、総解釈すると後半の文章や、横に書かれた「天使」は何を指しているのか不明です。
実はたつき涼さん本人も『私が見た未来 完全版』で、この文章は阪神淡路大震災とは無関係だと説明しています。そのため、これは当たった予言とは言えないでしょう。
富士山の噴火
単行本の表紙に描かれた予言のなかで、一番目を引くのが富士山の噴火を表したような絵です。
山の絵の周囲には「1991年8月20日に見た夢 絵はがきみたいなきれいな富士山 すごい急いで雲がぐるぐる周りながらふきだした 雲がぶあ~と吹きだしてきたと思ったら富士山が噴火した ものすごい音」と文章があり、下段にドーンという音とともに山が噴火した絵が描かれています。
これはどこからどう見ても富士山の大噴火を予知しているように見えるため、たつき涼さんの予知夢のなかでも飛び抜けて話題になりました。とくに2021年8月には、本当に20日に富士山が噴火するのではないかとネット上で騒ぎになったほどです。
しかし『私が見た未来 完全版』によると、この夢も富士山の噴火を予知したものではないとのことです。
たつき涼さんによると山の噴火は夢占いでは世界的恐慌や疫病の流行を意味しており、直接、山が噴火することを示しているわけではないのだといいます。
なお、たつき涼さんは近年も富士山の夢を見ているそうですが、嫌な印象の夢ではないため噴火とは関係ないとも話していました。
たつき涼の現在・結婚はしている?
漫画家を引退した後のたつき涼さんは、医療事務や建築関係などさまざまな仕事をしていたといいます。
本人の口から話題が出ていないため結婚をされているのかは不明ですが、自分の偽者の情報を甥っ子姪っ子から教えてもらった、ネットは使わないと話していたことから、結婚されていても大人だけの世帯なのかなという印象を受けます。
現在は『私が見た未来 完全版』の出版を機にメディアにも出るようになり、漫画家としての活動も再開。2022年3月には新作の「夢のキッカケと現実」という短編作品を描いています。
また、2021年には偽物のインタビュー記事を掲載してしまった雑誌『ムー』の2022年11月号ににも、たつき涼さんが登場しています。今回はご本人がしっかりインタビューに答えているので、気になる方がチェックしてみてください。
たつき涼の最新の予言・2025年7月に大災難
2021年7月、『私が見た未来 完全版』の締切のまえにたつき涼さんは奇妙な夢を見たといいます。
その夢は真っ白なスクリーンのようなものに「本当の大災難は2025年7月にやってくる」という文字が浮かび上がるというもので、海底のような場所が盛り上がる様子も夢に出てきたとのことです。夢の内容については、以下のようにも話しています。
この時、昔マンガに描いた夏の津波の夢は、実は東日本大震災ではなくこのことなのかな、と思いました。東日本大震災の三倍はあろうかという大津波でしたから。
たつき涼さんはこの夢について「大災害を予言する夢なんて、外れたほうがいいと思います。ただ、私の夢が災害に備えるきっかけになれば幸いです」と語っていました。
たつき涼と予言についてのまとめ
この記事では、予知夢を見る漫画家と話題を読んだたつき涼さんと、彼女のプロフィールやなりすまし騒動、予言まとめについて紹介しました。
たつき涼さんの予言のなかには「これを的中した予言にカウントして良いのだろうか?」という、微妙なものも確かに存在しました。ただ、たつき涼さん本人はあくまでも漫画家として自分の見た夢をエッセイ風に描いただけであり、予言でお金儲けをしようという考えは一切ありません。
2022年3月には絶版になっていたホラー漫画の作品集も出版されており、たつき涼さんも漫画家として活動を再開する意欲を見せています。今後はどのような作品を描かれるのか、活躍に期待しましょう。