全日空機雫石衝突事故の犠牲者を供養するために整備された「慰霊の森」は心霊スポットとしても有名な場所です。
この記事では慰霊の森の場所や事故の概要、心霊写真、白髪の遺体が発見されたなどの怖い話や数々の心霊体験、森のしずく公園に改名の現在などについてまとめました。
この記事の目次
- 慰霊の森は有名な心霊スポットで全日空機雫石衝突事故の慰霊で整備された公園
- 慰霊の森の場所は岩手県岩手郡雫石町西安庭
- 慰霊の森が整備されるきっかけになった全日空雫石衝突事故の概要や写真
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験① 肝試しの若者が恐ろしさのあまり白髪になったという噂が多数
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験② 遺体を供養した寺近くで人の形をした影
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験③ 何かに取り憑かれたように木の根元を掘り始めた女性
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験④ キャンプをしたグループの心霊体験
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験⑤ 関節を滅茶苦茶に折り曲げながら暴れる影
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験⑥ バラバラの体のパーツが組み合わさった何か
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験⑦ 上半身だけで這いずってくる何か
- 慰霊の森の怖い話や心霊体験⑧ 車に関連する怪談も多数
- 慰霊の森の心霊写真も話題に
- 慰霊の森の現在① 森のしずく公園に改名されている
- 慰霊の森の現在② はじめしゃちょーが心霊スポットとして紹介し炎上して謝罪
- まとめ
慰霊の森は有名な心霊スポットで全日空機雫石衝突事故の慰霊で整備された公園
「慰霊の森」とは、1971年7月30日に岩手県岩手郡雫石町上空で発生した「全日空雫石衝突事故」で亡くなった162名の犠牲者を弔うために同町内に整備された公園です。
慰霊の森はあくまでも犠牲者の鎮魂のために整備された場所ですが、「全日空雫石衝突事故」のあまりにも凄惨な内容もあってか、全国有数の心霊スポットとしても有名になってしまっています。
実際にこの場所を訪れた人の心霊体験や怖い話も数多く語られるなど、インターネット上でも話題の心霊スポットの1つとしてかなり以前から知られており、最近では有名なYouTuberも動画で取り上げたり、実際に現場を訪れたりした事でさらに知名度が上昇しているようです。
その一方で、大勢の人が亡くなった場所を心霊スポットなどと言って面白がるのはどうなのかと批判する声も多く上がるようになってきています。
ここではそんな慰霊の森について改めて紹介していきます。
慰霊の森の場所は岩手県岩手郡雫石町西安庭
「慰霊の森」がある場所は「岩手県岩手郡雫石町西安庭第47地割」です。
下は慰霊の森の場所の地図です。
盛岡市から県道172号線を南下して雫石町に入ってすぐの場所に脇道があり、そこから慰霊の森の中へと入っていく事ができます。
また、慰霊の森がある場所が全日空雫石衝突事故で航空機が墜落した場所だと説明されている事が多いようですが、事故後の調査報告書によれば、実際には事故に遭った全日空の旅客機は高度4600メートルで空中分解しており、その残骸や遺体が慰霊の森が整備された場所を含む東西約6km、南北約6kmの広範囲にわたって落下したというのがより正確です。
慰霊の森が整備されるきっかけになった全日空雫石衝突事故の概要や写真
心霊スポットとして有名になっている「慰霊の森」が整備されるきっかけとなった「全日空雫石衝突事故」は、1971年7月30日に岩手県岩手郡雫石町上空で発生した航空事故です。
その日の昼過ぎ(14時2分39秒頃)、千歳空港から羽田空港へ向かっていた全日空58便(ボーイング727-281型旅客機)と、訓練飛行中だった自衛隊機(F-86F)が、岩手県雫石町の上空約8500メートルで空中衝突し、全日空機の乗客・乗員の合計162名全員が死亡しました。
なお、全日空機に衝突したのは訓練生が操縦するジェット機でしたが、これに搭乗していた自衛隊員はパラシュートで緊急脱出して無事でした。この自衛隊員には裁判で無罪判決が言い渡されており、この方はその後、自衛隊の救難機のパイロットになり、贖罪の意味もあってか人命救助に尽力されています。
また事故時に教官として別の機体で一緒に飛行していた教官には執行猶予付きの有罪判決が下されています。この方は自衛隊を懲戒免職となった後、靴修理やクリーニング店を経営されていました。この方もずっと罪の意識を持たれていたようですが2005年に65歳で亡くなられています。
この事故の原因は、自衛隊機が訓練空域を逸脱した事や当時の航空交通の急速な発展に、法整備や先進的な管制システムの整備が追いついていなかった事などが挙げられています。
自衛隊機と衝突した全日空機の機体は制御を失って猛スピードで高度を下げ、音速を突破した後に高度約4600メートルで空中分解しており、多くの乗客や乗員が空中で投げ出されてそのまま地上へと落下したため、目撃者によればまるで人の雨のように犠牲者が一帯へ降り注いだとも言われています。
事故後に救助活動にあたった消防隊員や警察官、自衛隊員らの証言によれば、雫石町の一帯へと落下した犠牲者の遺体は、頭から肩や腰まで地面に突き刺さっていたり、まるで短冊のように木に引っかかっていたり、落下の衝撃で実際の身長よりも大幅に身体が伸びていたり、遺体がバラバラの状態だったりと、まるで地獄のように凄惨な状態だったそうです。
このあまりにも凄惨な事故現場の様子が詳細に伝わっている事が、慰霊の森のある場所が心霊スポット化し心霊体験や怖い話が噂される原因の1つとなっている部分もあるようです。
次の見出しから、インターネット上で話題になっている慰霊の森にまつわる怖い話や心霊体験をいくつか紹介します。
慰霊の森の怖い話や心霊体験① 肝試しの若者が恐ろしさのあまり白髪になったという噂が多数
慰霊の森の怖い話としてよく噂されているものが、肝試しに行った地元の若者が何か恐ろしい心霊体験をし、恐怖のあまりに白髪になったという話です。
この慰霊の森の白髪の話にはいくつかバリエーションがあり、一晩この場所に置き去りにされた若い女性が何か心霊体験をして白髪になり、翌日発見された時には精神が錯乱した状態でそのまま精神病院に入院となり、何が起きたのかわからないというものや、肝試しに行った若者が慰霊の森の奥で白髪の遺体となって発見されたというものが有名です。
怖い話を収集しネタとして公開しているお笑いタレントの島田秀平さんも、慰霊の森で若者2人がまるで老人のような白髪の遺体となって発見されたという話をメディアで紹介しています。
島田秀平さんはこの怖い話を、ラスト陰陽師こと橋本京明から聞いたそうで、橋本京明さんがまだ高校生の頃に実際に体験した怖い話なのだとか。
なので、橋本京明さんが作り話をしていないのだとすれば、慰霊の森にまつわる肝試しに行った若者が白髪の状態で発見されたという怖い話の元になったのはこの話である可能性が高いようです。
「ラスト陰陽師」と言われる橋本京明さんから聞いた怖いお話しもあります。実は、橋本さんは「慰霊の森」の付近が地元なんだそう。高校生の時、友達と4人で「慰霊の森」に肝試しに行ったそうなんです。でも、向かっている途中で、橋本さんは具合が悪くなってしまった。そして、橋本さんは付き添いの友達と一緒にコンビニで待機することにして、残り2人の友達が「慰霊の森」に向かったんです。けれど、明るくなって朝になっても友達が帰って来ない。そこで、橋本さんらは心配になって「慰霊の森」まで様子を見に行った。すると森の入り口にパトカーが止まって騒ぎになっている。橋本さんらがどうしたのだろうと思っていたら、森の奥で白髪の老人の遺体が2体見つかったそうなんです。しかし、実はその2体の老人の遺体が、実は、肝試しに向かった友達2人だったのです。なぜだかわからないけれど、若い高校生が白髪で老け込んだ遺体で見つかったそうです。彼らは一体何を見たのでしょうか?
慰霊の森の怖い話や心霊体験② 遺体を供養した寺近くで人の形をした影
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慰霊の森にまつわる怖い話の中でもかなり信憑性が高いと言われているのが、実際に全日空雫石衝突事故の瞬間を目撃した当時中学生だった50代の男性が2012年にYahoo!知恵袋で語った心霊体験です。
おそらくこの男性は、全日空機雫石衝突事故のあった盛岡市か雫石町近くに住んでいたようで、事故の発生をテレビの緊急速報で知り、慌てて外へ飛び出したところ、はるか遠くの上空でゴマ粒のような大きさの人影が多数落下していくところを目撃したそうです。
そのすぐ後、全日空機雫石衝突事故の犠牲者の遺体が雫石町内のある寺に集められて供養されたそうで、その時に、この男性はそのお寺で供養が行われている事を知らずに、何かに誘われるように、そのお寺に1人で遊びに行って、敷地内の杉の大木の近くで蝉の幼虫をとる遊びをしていたのだそうです。
そしてこの男性は、ふと顔を上げたときに、お寺のお堂に何人もの人影が出たり入ったりを繰り返しているのに気がついたそうです。男性が何だろうとそちらを眺めていると、その影のうちの1人がこの男性に気がついたのか近づいてきて、「おいボク、ここはどこだ?」と尋ねてきたのだとか。男性がそれに「ここ?ここは雫石だよ」と答えると、人影は「雫石ってなんだ?」とさらに尋ねてきたため、男性は「盛岡の横だよ、知らねえの?」と返したそうです。
すると、人影は少し苛立ったような様子を見せ、そのままお堂の中へと入って行ったのだとか。
この方は、ちょうどそのたくさんの人影を見た時間に、後に慰霊の森の入り口になる場所近くの道路で、必死にタクシーや車を停めて家へと帰ろうとする人影が多数目撃されたという話も後になって聞いた事も話しています。
実際に全日空機雫石衝突事故の後に、現在の慰霊の森を含む一帯で黒い影を目撃したという心霊体験談はいくつもあるようです。
この男性はかなり具体的にこの心霊体験を語っており、本当に体験したのではないかと感じさせるリアリティがあります。
慰霊の森の怖い話や心霊体験③ 何かに取り憑かれたように木の根元を掘り始めた女性
慰霊の森に肝試しに訪れた若者グループが体験した怖い話です。
ある夏の日の夜、盛岡市内に住む若者グループが慰霊の森に肝試しに行った際、駐車場に車を停めて、頂上の慰霊碑に至る森に囲まれた長い階段を登っている最中にグループの女の子の1人が急に黙り込んで様子がおかしくなったのだそうです。
友人らは心配して声をかけますが、女の子が俯いて黙ったままだったため、流石におかしいと感じて、慰霊碑まで登るのはやめて車の方へと引き返す事にしました。
するとその瞬間、女の子はいきなり顔を上げ、階段の少し先にあった木の方向をじっと見つめ始めたそうです。その数秒後、女の子は突然木の方へ走って行き、その根本を素手で一心不乱に掘り返し始めたそうです。
女の子の突然の行動に友人らは仰天し、慌てて女の子を引きずるようにして車まで連れて行き後部座席に乗せて街の方へと引き返したという事でした。
その後しばらくして女性は正気を取り戻したため、友人らがどうしたのかと聞くと、階段の途中で引き返そうとした瞬間に何かに呼ばれたような気がして顔を上げると、木の近くに若い男女が立っているのを見たそうです。
そして、どういうわけか「あの2人を助けなくては」という気持ちが強く湧き起こり、反射的にそちらへと走り出してしまったという事でした。しかし、その後木の根元を掘った事は全く記憶になかったそうで、何故そのような行動を取ったのかは謎のままだという事です。
若者らはその木の根元に何かが埋まっているのかも知れないと思ったそうですが、とてもそこを掘り返して確かめてみる気にはなれなかったそうです。
慰霊の森の怖い話や心霊体験④ キャンプをしたグループの心霊体験
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ある若者グループ6人が悪ノリし、慰霊の森にある広場にテントを張って一晩明かしてみようとしました。
しかし、昼過ぎにテントを張っている最中から、何故か人数が1人多いような気がしていたそうです。実はグループの全員がその事に気がついていたそうですが、怖くて誰も口に出す事ができなかったのだそうです。
そして、いざ夜になりテントに入っていると、誰もいないはずの周囲の森から「熱い」、「助けて」などの人の囁き声がひっきりなしに聞こえ、テントも何者かに取り囲まれて触られているかのように、ガサガサと揺れ続けたそうです。
彼らは夜明けになると同時に一目散にそこを逃げ出したという事でした。
慰霊の森の怖い話や心霊体験⑤ 関節を滅茶苦茶に折り曲げながら暴れる影
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ある男性が大学2年生の時に、当時入っていたオカルト研究会の同級生と先輩2人の合計4人で夏休みに遠征して慰霊の森へと肝試しに行ったそうです。
4人は深夜1時頃に慰霊の森に到着して、頂上の慰霊碑に線香をあげると下の駐車場の方へと戻りました。そこまでは何事もなく、「何も起こらなかったな」などと談笑しながら車に乗り込みました。
帰ろうと車のエンジンをかけた時、男性は用を足したくなって、先輩の1人と立ちションベンをしに車を降りました。
やがて用を済ませた男性が車の方へ向き直ると、車のルーフに仰向けに寝そべって蠢いている人影が載っている事に気が付きました。その人影は手足をめちゃくちゃに動かして、まるでブレイクダンスのような動きをしており、しかも明かに多すぎる関節をありえない方向に曲げながら踊り狂っていたそうです。
男性はしばらく呆然とそれを眺めていましたが、人影が踊り狂いながらルーフから地面に落下したところでハッと我に返りました。
気がつくといつの間にか立ちションベンを終えた先輩も隣に立ってそれを見ており、男性が「やばいっすね!見ました?今の凄い踊り」と言うと、先輩は首を横に振りながら「違うよ、あれは千切れかけた手足を振り回してたんだ」と今にも泣き出しそうな顔をして答えたのだそうです。
車の下では、まだその何かがバタバタと手足を動かしてのたうっていましたが、男性と先輩はそれに気が付かないふりをしながら車に乗り込みそこを後にしたのだそうです。
その踊り狂っていた何かの正体はわからないままだという事です。
慰霊の森の怖い話や心霊体験⑥ バラバラの体のパーツが組み合わさった何か
こちらも、面白半分に肝試しに行った若者グループの心霊体験です。
ある若者グループが夜中に度胸試しに慰霊碑を拝んでから帰ろうという話になり、何人かで慰霊の森の階段を登っていたそうです。
すると、普段はこういう場面で騒いだりするタイプではないAという男が「やばいやばい」と青ざめた顔でやたらと怯え出したのだそうです。他の仲間らは、自分たちを怖がらせようとしてAが演技をしているのだと思い、それを無視して登って行ったそうです。
そして慰霊碑の前までたどり着くと、Bという男が茶化すような感じで慰霊碑の前で柏手を打ったのだそうです。
特に何も起こらなかったため、若者らは「何だよ、何も起こらねえな」などと笑い合いながら引き返し始めましたが、登ってくる最中からやたらと怯えていたAが「やばい!増えてる!走ろう!やばい!」と騒ぎ出し、「増えてんだって!Bのせいだって!」と焦った様子で周りを押し除けて走り出そうとしたため、だんだんと怖くなってきた他の仲間らはAを押しとどめて「何が見えてんだ」と問いただしました。
するとAは、「やべえよ、最初は足だけだったのにどんどん繋がってんだよ、そんでBがあんな事をするから怒ってんだよ」と訳のわからない事を喚くと、ついに仲間らを振り解いて下へと走り出してしまいました。
それを見て、他の仲間らも怖くなり、弾かれるようにして下へと駆け降りたそうです。
その後、車で街へと戻り、深夜営業の明るい店内へと入ったところで、ようやくAは何を見たのかを語り始めました。
Aは、慰霊碑に向かって登り始めた時、暗闇から何者かの裸足の足が伸びて、登っていく彼らの足を引っ掛けるようにしており、1人が登る最中に転んだのはその足のせいだと話し始めました。
そして、帰り道、足の数が増えており、しかもその足には太ももや腰などがくっついていて、それはまるでバラバラになった体のパーツを無理やり繋ぎ合わせたような形をしていたのだそうです。さらにそれにはミンチになったような体の一部もだんだんと増えて行ったのだそうです。
その後、最初にBを自宅へと送り届けた後、車の中に戻ったAが真っ青な顔をしながら「俺の体に何かついてないか?」と聞いてきました。
Aによれば、最後にBを見送った時に、Bの方に何か手首のようなものが乗っていたのだそうです。
この体験談はここで終わっており、AやBがその後どうなったのかは不明です。
慰霊の森の怖い話や心霊体験⑦ 上半身だけで這いずってくる何か
これは慰霊の森ではなく、全日空雫石衝突事故で機体の残骸や遺体が散乱した場所のどこかである男性が体験した怖い話ですが紹介しておきます。
体験者の男性Aくんは、岩手県に合宿で運転免許を取りに行った時に、仲良くなった数人で遊びに行く事になりました。そのうちの地元に住む1人の運転免許を持っている友人が車を出してくれる事になり、近くの森の中を当てもなくドライブしていたそうです。
途中、森の中の開けた場所に古い建物が1軒建つ場所に車を停めて皆で車を降りて休憩していた時、Aくんは古びた建物の中から「ズルズルッ…ズルズルッ…」と音を立てながら何かが這い出してくる音を聞いたそうです。
Aくんがじっと目を凝らすと、それは上半身だけの人間で、腕の力だけを使ってこちらへと這い寄って来ていたのだとか。
Aくんはその上半身だけの人間と目が合ってしまい、恐ろしくなって他のみんなに「早く車に乗れ!」と叫び、急いで車を発進させたそうです。その上半身だけの何者かは、車が出た後も見えなくなるまでこちらへ這い寄って来ていたのだそうです。
Aくんはその後になって、その場所が全日空機雫石衝突事故があった場所だと知って再び背筋が寒くなったという事でした。
慰霊の森の怖い話や心霊体験⑧ 車に関連する怪談も多数
出典:https://syahak.tvlplus.net/
慰霊の森では、車に関連する心霊体験も数多く報告されています。
それらは、いくつかのパターンがあり、「駐車して肝試しに行って帰ってくると、車の窓ガラス全体にびっしりと血の手形がついている」、「エンジンがかからなくなる」、「車の上に何か得体の知れないもの(体の一部というパターンが多い)が乗っている」、「慰霊の森の下を通る県道を車で走っていると、若い子連れの女性が道を遮るようにして車を停め、静岡まで乗せて行ってほしいと頼んでくる(全日空機雫石衝突事故の犠牲者は静岡出身者が多かった)」などです。
また、慰霊の森に肝試しに行くと帰り道で交通事故を起こすという噂も数多く確認できます。
慰霊の森の心霊写真も話題に
心霊スポットとして有名になっている慰霊の森ですが、心霊写真がよく撮影される場所としても知られています。
慰霊の森で撮影された心霊写真は、慰霊碑の近くで人の顔のようなものが写り込んだというものや、人の身体の一部が写り込んだというものが多いようです。
また、人魂やオーブのような光が写り込んだ心霊写真も多く報告されています。
心霊写真の入ったメモリースティックってどう処分すればいいのだろうか?
岩手県の慰霊の森で撮った写真の空中とかにでっかい人の顔とか写ってて二度と再生しないんだけど、燃えないゴミに出せば良いのかな?
— のぶ (@MomoNobu0725) November 29, 2021
これ、、顔ですよね#慰霊の森#心霊写真 pic.twitter.com/ff9sIsnnHV
— Chiばくれい (@chibababakurei) May 6, 2020
まぁやっぱり心霊写真スポットでトップなのは慰霊の森なんですかねぇ
— りゅーむ成敗が止まらない (@50ccSugu_iu_) August 3, 2016
慰霊の森の現在① 森のしずく公園に改名されている
ここまで紹介したように、慰霊の森は心霊スポットとしてかなり有名で、数多くの怖い話や心霊体験が語られています。それを見て、肝試しをしようと訪れる人も多いようです。
地元では、理不尽な事故で亡くなった犠牲者を慰霊するための場所が心霊スポット扱いされている事に不快感を示す方も多く、そうした事態を改善する目的もあって2019年から大規模な改修が行われて新たな照明の設置など安全対策も施されました。
2020年には名称が「森のしずく公園」に改められており、現在は最恐の心霊スポットなどと騒ぐような声も小さくなっているようです。
また、現在も慰霊の森(現在の名称は森のしずく公園)の慰霊碑には、毎年事故のあった7月30日には遺族の方が集まって献花をされています。
こうした遺族の方々の気持ちもあるため、面白半分に肝試しに行ったり、必要以上に心霊スポットなどといって騒ぎ立てる事は控えた方が良さそうです。
雫石町上空で1971年、千歳発羽田行きの全日空機と自衛隊機が衝突し、全日空機の乗員・乗客162人が犠牲となった事故から30日で51年となった。墜落現場の同町 西安庭にしあにわ の「森のしずく公園」で拝礼式が行われ、訪れた遺族ら計約100人が犠牲者の 冥福めいふく を祈った。
慰霊の森の現在② はじめしゃちょーが心霊スポットとして紹介し炎上して謝罪
出典:https://news-careerconection-image.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/
慰霊の森が心霊スポットとして有名になっている事に関連して、人気YouTuberのはじめしゃちょーが2020年に自身の動画で慰霊の森を心霊スポットと紹介した事を批判され炎上し謝罪しています。
1971年に発生した全日空機と自衛隊機の衝突事故の犠牲者を追悼する「慰霊の森」(岩手県雫石町)を、 心霊スポットとして紹介する動画を投稿したとして、人気ユーチューバーのはじめしゃちょーさん(26)は2020年2月6日、「不快に思われた方、申し訳ありませんでした」と謝罪した。
このはじめしゃちょーの慰霊の森に関する炎上と批判は大きな話題となり、これ以降、有名どころのYouTuberの間では慰霊の森を心霊スポットとして扱う事はタブー化しており、現在も面白半分に凸したりする方はいないようです。
ちなみに、はじめしゃちょーは、慰霊の森でいくつか心霊体験をした事も報告してくれていました。それによると、慰霊の森へと行く道中、車が突然バックできなくなったり、カメラのマイクが捉えられない鈴の音が聞こえる、駐車していると車の外から妙な音が聞こえるといった現象が起きたのだとか。
はじめしゃちょーの慰霊の森の動画は残念ながら、この炎上騒動の影響で非公開とされてしまいました。
はじめしゃちょーの炎上をきっかけに慰霊の森に肝試し凸するYouTuberは激減しましたが、過去には多くのYouTuberが心霊スポットとして凸しているので、興味がある方は実際に肝試しに行く代わりにこうした過去の動画を見て満足しておくのが良いかと思います。
まとめ
今回は、1971年7月30日に岩手県岩手郡雫石町上空で発生した「全日空雫石衝突事故」の犠牲者を弔うために整備された「慰霊の森(現在の名称は森のしずく公園)」についてまとめてみました。
犠牲者の魂を弔うために整備された慰霊の森ですが、全日空雫石衝突事故のあまりの凄惨な内容から、有名な心霊スポットとなっており、この場所にまつわる怖い話や心霊体験が数多く語られています。
また、慰霊の森では心霊写真が多く撮れる場所としても有名になっていて、一時期はネット上で慰霊の森の心霊写真がよく話題にされていました。
ただ、犠牲者を慰霊するための施設を心霊スポット扱いして面白半分に訪れたり語ったりすることに対しては批判的な声も多く、2020年には慰霊の森に心霊スポットとして凸した人気YouTuberのはじめしゃちょーが炎上して謝罪しています。
こうした心霊スポット扱いを抑える意味もあってか、2019年頃からは照明の設置や山道や施設の整備、清掃活動などにも力が入れられており、2020年には名称も「森のしずく公園」に変更されています。こうした地域の方々の努力もあって次第に心霊スポットとして扱う声は減少傾向にあるようです。
現在も慰霊の森(改め「森のしずく公園」)では、毎年事故のあった7月30日には犠牲者の遺族による献花や慰霊祭が行われています。こうした遺族の気持ちもあるので、面白がって肝試しに訪れたり、やたらと写真を撮って心霊写真が撮れたなどと騒ぐ事は控えた方が良いでしょう。