激安スーパーのラ・ムーと都市伝説のムー大陸のラ・ムーは関係があるのでしょうか?スーパーのラ・ムーの概要と闇&買ってはいけない噂、会社の大黒天物産と大賀昭司は幸福の科学の信者の噂、ラ・ムーの都市伝説の概要や日本の宗教との関係、をまとめました。
この記事の目次
ラ・ムーは激安のスーパー
ラ・ムーは都市伝説のムー大陸にいた王(大神官)ですが、日本には「ラ・ムー」という名前のスーパーがあることを知っていますか?
ラ・ムーという言葉を聞くと、都市伝説のムー大陸よりもスーパーマーケットを思い浮かべる人も多いと思います。
ラ・ムーは西日本展開の激安スーパー
「ラ・ムー(LAMU)」とは岡山県倉敷市に本社がある大黒天物産株式会社が経営しているスーパーマーケットです。近畿・中部・中国・四国・九州地方に130店舗以上を展開していて、とにかく激安であることが特徴です。
「ディオ 【DIO】」のような単独店舗ではなく、ワンストップショッピングを実現する複合商業施設(SC)の核店舗としてショッピングセンター全体の集客装置となります。
ラ・ムーの1号店は2003年にオープンしていますので、約20年で130店舗以上をオープンさせているというのは、顧客から支持されていることがわかります。
激安スーパーのラ・ムーの特徴は2つ。1つは「D-PRICE」というプライベートブランドがあることです。このプライベートブランドはとにかく安い!中華麺は1玉20円以下、安売りの年越しそばは何と1玉5円!缶コーヒーは28円、エナジードリンクは55円、乳酸菌飲料は10本で91円!
この物価高の時代に驚くべき安さです。
そして、ラ・ムーの2つ目の特徴は「大黒天Pay」か現金しか使えないこと。今どきのスーパーでは現金のほかにクレジットカードやPaypayなどの各種QRコード支払い、交通系ICカードでの支払いなどを選ぶことができますが、ラ・ムーでは現金、またはラ・ムーを経営する大黒天物産のオリジナルのQRコード決済システムの「大黒天Pay」のみ。
ラ・ムーの常連客でないど、「大黒天Pay」なんて聞いたことがないですよね。ただ、独自のQRコード決済しか利用できなくすることで、ラ・ムーの安さを実現しているのでしょう。
惣菜&弁当類が激安
ラ・ムーはプライベートブランドの「D-PRICE」が安いですが、総菜やお弁当類も驚くべき安さになっていることを知っていますか?
ラ・ムーの総菜&お弁当類の値段と写真を見ていきましょう。
まずはお弁当類。チーズハンバーグ弁当やからあげ弁当が198円!これらのお弁当が198円というのはビックリですよね。
しっかりボリュームもありますし、これで198円なら大満足という人は多いと思います。
198円チーズハンバーグ弁当。ハンバーグにソースとチーズがかかり、ナポリタンとポテトサラダ、たくあんがついている。ハンバーグは198円の弁当とは思えないほどボリュームがあり濃厚なチーズの風味と相まっておいしい。
しかも、税込み198円ですから、100円玉2枚でおつりが来てしまうことになります。超激安です。からあげ弁当やハンバーグ弁当の他に、ミックスフライ弁当や焼きサバ弁当、中華弁当などバリエーションも豊富なようです。
そして、ラ・ムーで大好評なのが6個で100円のたこ焼きです。
出典:imgur.com
https://twitter.com/CRxRpkHCtNOECAQ/status/1774666872325382207
https://twitter.com/muttiyhjj2426/status/1877599538023903680
初めてラ・ムーのパクパクで作られてるたこ焼き(100円)食べたけどめっちゃ美味くてこのコスパは控えめに最高 pic.twitter.com/W30dKvwi9w
— RINNのVLOG (@9hFy7LqeYUkYgZ8) January 10, 2025
6個で100円のたこ焼き。味の方が心配ですが、口コミを見ると、かなり好評で「お値段以上に美味しい」ようです。ここ数年はタコが値上がりをしているので、たこ焼きも高くなっていますが、ラ・ムーのたこ焼きはお値段据え置きのようで、たこ焼きファンには重宝されています。
さらに、ラ・ムーは総菜パンも激安です。バーガー類は何と92円(税込み99円)!写真で見る限り、お肉もしっかりはさんであって、美味しそうです。
出典:imgur.com
そして、ラ・ムー名物の焼きそばパン!とにかくボリュームがすごいんです!焼きそばがメインで、パンは添え物という感じ。この100円のパン1個で十分にお腹いっぱいになりそうです。
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焼きそばに具はなさそうですが、それでも焼きそばパンのファンにはたまらないボリュームではないでしょうか。
さらにパスタ!ラ・ムーはパスタ系もボリュームがあって安いんです。「あさりとキノコの和風ボンゴレ」は91円!100円未満のパスタなんてすごいの一言。
出典:imgur.com
ボリュームもしっかりありますし、あさりもちゃんと入っているのがわかります。
さらにナポリタン!「大黒様の濃厚ナポリタンメガ」は2~3人前ありそうなボリュームで184円です。
出典:imgur.com
勤労学生や月末に家計が厳しい人にはラ・ムーはありがたい存在と言えるのではないでしょうか。
出典:athome.co.jp
プライベートブランドの「D-PRICE」の飲み物もやっぱり安いです。今どき、30~40円で缶ジュースが買えるなんて、ラ・ムーは庶民の味方です。
ラ・ムーのあまりの安さに「買ってはいけない」&「闇」と感じる人が続出
ご紹介してきたように、スーパーマーケットの「ラ・ムー」は驚くべき安さを誇っています。そして、あまりの安さゆえに「ラ・ムーでは買ってはいけない」、「ラ・ムーには闇がある」なんて言われているんです。
確かに、危ない食材を闇ルートでで仕入れていると言われてもおかしくないような安さですよね。
また、危険な添加物がたくさん入っていたり、危険な外国産食品を使っているかもしれないくらいの安さです。品質に不安を感じてしまう安さなんです。
もちろん、ラ・ムーのお弁当や総菜類はそのような闇はありませんし、買ってはいけないような食品も使っていません。
これだけ多くの店舗を展開しているスーパーですから、安全性は確保されています。
ネット上で「ラ・ムーで買ってはいけないもの」を紹介しているサイトなどは、「安いけれど、量が多すぎて食べきれないから買ってはいけない」とか「高級品・一流品と比べると、美味しくはないから買ってはいけない」などの理由になっています。
つまり、「危険だから買ってはいけない」というのはデマ。「量が多すぎる」なんて嬉しい悲鳴ですし、「高級品と比べると美味しくない」というのは当然のことですよね。
激安ならある程度は美味しくなくても(平凡な味でも)当然ですし、高級品よりもおいしかったら、それはそれで闇を感じてしまいます。
安全性は担保された上で、「値段相応の味」なら消費者は納得だと思います。
ラ・ムーの都市伝説…会社(大黒天物産)の大賀昭司は幸福の科学と関係?
大賀昭司は大黒天物産の社長
激安スーパーマーケットのラ・ムーを経営している会社は「大黒天物産」です。
大黒天物産は岡山県出身の大賀昭司氏が1993年に設立した会社で、ラ・ムーの他にディオやバリュー100などのスーパーやディスカウントストアを運営しています。
社名の由来は「すべての人々に福を与える大黒天様のような企業になる」で、売上高は2700億7700万円、店舗数はグループ全体で216店舗となっています。
大賀昭司氏は現在、大黒天物産の代表取締役会長に就任していて、社長は息子の大賀昌彦氏が就任しました。
会社名から幸福の科学との噂がある
ラ・ムーは大黒天物産の大賀昭司氏が作ったスーパーマーケットですが、「ラ・ムー」という店名になんか違和感を感じませんか?
インターネット上の噂では、ラ・ムー創業者の大賀昭司氏は「幸福の科学」の熱心な信者であり、幸福の科学の信者だから、自分が経営するスーパーに「ラ・ムー」という名前を付けたのではないかと言われています。
幸福の科学は地球の至高神「エル・カンターレ」を本尊としていて、ラ・ムーは「主エル・カンターレの魂の一部」であり、ラ・ムーを神格化しているのです。
ラ・ムーは、民衆に「神を太陽のごとき存在だと悟らねばならない」「太陽のごとき愛と慈悲に生きねばならない」「向上を人生の目標としなければならない」という三正道を説きます。
このラ・ムーの教えは「太陽の法」とも呼ばれ、現在の幸福の科学の経典『太陽の法』に連なる教えでもあります。
大賀昭司氏が幸福の科学の信者であるという確証はありませんが、幸福の科学学園の卒業生が「ラ・ムー」で働いているとウェブサイトに掲載されていましたし、大黒天物産の社員の口コミには次のように書かれていました。
企業カルチャー・社風:宗教っぽきイメージもあり、毎朝拝礼や儀式があって、特に宗教に関わりがない人も全員やらないといけない決まりです。
社長、副社長が「幸福の科学的経営論」とやらに基づいて経営方針をとっている
引用:大黒天物産 [店長、新卒入社、男性、在籍5~10年、現職(回答時)、総合スコア2.6、2023年01月22日] OpenWork
ただ、幸福の科学の信者だからといって、スーパーで買い物したら勧誘されたり、怪しい商品を売りつけられたり、個人情報を抜きとられるわけではありませんので、消費者・顧客としてラ・ムーを利用する分には何の問題もないでしょう。
ラ・ムーの別の意味…都市伝説のムー大陸に存在していた王の名前
ラ・ムーとは、都市伝説のムー大陸に存在していた王の名前です。
ムー大陸とは
出典:web-mu.jp
ムー大陸とは約1万2000年前まで太平洋の南中央部に存在していたとされる大きな大陸です。
このムー大陸が存在したと唱えたのはアメリカ在住イギリス人のジェームズ・チャーチワードで、チャーチワードの著作によると、ムー大陸は東西7000km、南北5000kmにもなる巨大な大陸で、現在のハワイ諸島やマリアナ諸島、イースター島などが陸続きになっていたとされています。
5万年以上前に人類はこの大陸で生まれ、高度な文明を築いていましたが、1万2000年前に自身や火山の爆発が起こり、巨大津波が襲ったことで、ムー大陸は海底に沈んでしまいました。
ムー大陸は都市伝説に
チャーチワードは20世紀前半に「失われたムー大陸」という本を出版し、ムー大陸の存在を主張しました。
チャーチワードは1868年にインド駐屯地勤務となり、インドのヒンドゥー教の高僧から寺院の門外不出の粘土板「ナーカル碑文」を見せられ、そこに人類の起源とムー大陸の存在が記録されていたとのこと。
ただ、チャーチワードはこの「ナーカル碑文」の原典は見せず、翻訳した引用文しか発表しませんでした。また、チャーチワードの「軍歴」が虚偽であることが分かったこともあり、チャーチワードの「ムー大陸存在説」の信ぴょう性が一気に低下しました。
さらに20世紀後半になると、太平洋の海洋底探査が進み、「太平洋の海底は、1億年前や数千万年前からずっと海だった」というデータが次々に報告されたことで、チャーチワードが唱えたムー大陸は実際は存在せず、都市伝説として扱われるようになっています。
ラ・ムーとは
ラ・ムーとは、ムー大陸の王(大神官)です。
ムー大陸は6400万人が暮らす地上の楽園で、ラ・ムーの統治下で7つの都市が存在し、地上の楽園のような場所でした。
優れた文明・航海術を持ち、中国や東南アジアなどと貿易をして、巨大な富を手に入れたとされています。また、ラ・ムーは優れた王であり、大津波が襲った時にはラ・ムーが人々を避難させ、ラ・ムーの指示に従って避難した人たちが日本やアメリカ大陸に行きつき、そこで文明を一から築いたとされています。
ラ・ムーは日本の宗教に影響している
ラ・ムーは都市伝説のムー大陸の王(大神官・指導者)ですが、このラ・ムーの存在は現在の日本の宗教に大きく関係していることを知っていますか?ラ・ムーを「神」のようにあがめる宗教があるのです。
ラ・ムーに救われた人々が日本人の祖先?
出典:web-mu.jp
ラ・ムーはムー大陸に住む約6400万人を治める指導者でした。そして、ラ・ムーはムー大陸が大津波に襲われた時に人々を避難させ、その避難した人たちが日本にたどり着いたとされています。つまり、日本人はムー大陸の子孫の可能性があるというのです。
チャーチワードも著作の中で「日本人はムー大陸住民の子孫であり、その血をかなり純粋に維持している。日本とムー大陸には接点がある」と述べています。
チャーチワードは「人類の起源はムー大陸にある」と述べていますし、ムー大陸の住人の子孫が日本人となれば、愛国者にとっては非常に都合の良い説です。
チャーチワードのムー大陸&ラ・ムー説が日本に広まったのは1930年代です。ちょうど満州事変や太平洋戦争の足音が聞こえてきていた頃で、この説を利用して天皇家はムーの子孫であるという説まで出てくるようになりました。
ラ・ムーの子孫を唱える宗教
日本人がラ・ムーの子孫であるという説を唱えている宗教はいくつかあります。
・幸福の科学
・天津教
・大本教
・真光系諸教団(世界真光文明教団や真光)
幸福の科学は教祖の大川隆法氏が「公開霊言超古代文明ムーの大王ラ・ムーの本心」という本を出版していて、この本によると、ラ・ムーは釈迦の過去世だったとされています。また、日本人はムー大陸の住人の子孫であると主張しています。
天津教は竹内巨麿によって作られた宗教で、竹内家に代々伝わってきた竹内文書で有名になりましたが、この竹内文書の中にはムー大陸を思わせるような記述があり、ムー大陸が沈没した時に逃げてきた人たちが日本人の祖先であるとしています。
大本教の教祖である出口王仁三郎は、チャーチワードがムー大陸の存在を唱える前から太平洋に巨大な島があり、その島は黄泉島であると主張していました。そして、チャーチワードのムー大陸とラ・ムー&日本人の子孫説が人気になると、ムー大陸が黄泉島であると述べるようになっています。
そして、岡田光玉が1959年に作った真光系教団(世界真光文明教団など)は、ムー大陸の古代文明の直系が日本であるという日本中心主義を唱えています。
スの大神が世界を創造し、神々を作り、ムー大陸に黄人、赤人、白人、青人、黒人の「五色人」という世界人類を作り、神々が天祖、皇祖、人祖をまつった。ムー大陸は陥没し、五色人は世界中に散った。日本はムー大陸の残った山頂で、日本人は五色人のうち黄人の直系の子孫である。
前述の通り、「人類の起源であり、ラ・ムーを指導者として高度な文明を誇っていたムー大陸の子孫が日本人である」という教えは、戦中・戦後にできた新宗教にとっては信者を増やす都合の良い説だったのかもしれません。
ラ・ムーのまとめ
ラ・ムーの都市伝説や日本の宗教との関係、スーパーのラ・ムーの闇や買ってはいけないと言われる理由、大黒天物産株式会社の大賀昭司と幸福の科学の関係をまとめました。
スーパーマーケットのラ・ムーの会社と経営者の大賀昭司さんは幸福の科学と関係があるのかもしれませんが、消費者はその点はあまり気にする必要はなく、安さを享受できるありがたい存在ではないでしょうか。