ルフィ強盗団による狛江市の強盗殺人事件の被害者の大塩衣与さんが注目されています。
この記事では大塩衣与さんの経歴や若い頃の職業、旦那、資産家と言われる息子や現場となった豪邸、ベンツなど複数の高級車、死因、逮捕された犯人の大学生の名前や素性、現在についてまとめました。
この記事の目次
大塩衣与さんは狛江市の強盗殺人事件の被害者
大塩衣与（おおしお・きぬよ）さんは、2023年1月19日に東京都狛江市の豪邸で発生した通称・ルフィ強盗団による強盗殺人事件の被害者です。
大塩衣与さんは、息子夫婦とその子供の孫2人と事件現場となった豪邸で同居していましたが、犯人らが押し入った時には家族は全員出かけており大塩衣与さんが1人で滞在していました。
19日の夕方、事件現場となった豪邸の地下1階で結束バンドで両手を拘束された状態で頭から血を流して倒れている大塩衣与さんを、2022年末から頻発していた広域強盗事件を警戒して大塩衣与さんの息子さんと共に自宅を訪れた警察官が発見。
大塩衣与さんには犯人らに激しく暴行を受けた痕跡があり、頭や身体を殴打された痕があり左肘を骨折して骨が皮膚から露出していたとの情報も出ています。
この大塩衣与さん強盗殺害事件がきっかけとなり、通称・ルフィ強盗団による広域強盗事件が大きく報じられ、フィリピンから遠隔で指示をしていた幹部らの逮捕にもつながっています。
大塩衣与さんが殺害された狛江市強盗殺人事件の概要
大塩衣与さんが殺害された狛江市の強盗殺人事件は、2023年1月19日の正午頃に発生したと見られています。
現在の時点で判明し逮捕されている犯人は男4人で、事前に大塩衣与さんの家族が資産家だとする情報を得ていたフィリピンの幹部（「キム」を名乗っていた。2月に逮捕された藤田聖也容疑者と見られている）から、テレグラムという秘匿性の高いメッセージアプリを使って指示を受けていました。
19日正午頃、犯人らは、宅配業者を装って大塩衣与さんと家族が住んでいた豪邸に侵入。支持役から地下室に金があると指示を受けていたため、大塩衣与さんを地下1階に連行し、両手を結束バンドで拘束した上、暴行を加えて現金の場所を聞き出そうとしたと見られています。
しかし、大塩衣与さんの息子さんによると、大塩衣与さんは貴金属などの保管場所を知らされていなかったため答える事ができず、激しい暴行を受けたと見られています。
その後、犯人らは高級腕時計3本、ダイヤモンド付きの指輪など合計4点（約60万円相当）を盗んでこの豪邸から逃走しています。
その日の夕方、大塩衣与さんの息子さんに警察から、別の事件で逮捕された強盗事件の犯人から押収したスマートフォンから、大塩衣与さんと家族の住む豪邸の住所などの情報が見つかり、強盗団に狙われている可能性があるとの連絡が入りました。
大塩衣与さんの息子さんは17時頃に自宅の豪邸に戻り、待っていた警察官とともに中に入ったところ、玄関から2階まで家中が荒らされており、地下1階で血を流して倒れている大塩衣与さんが発見されました。
大塩衣与さんは既に死亡しており警察は強盗殺人事件と断定して捜査を開始。同年2月28日にまでに、野村広之容疑者（当時52歳）、福島聖悟容疑者（当時34歳）、加藤臣吾容疑者（当時24歳）、永田陸人容疑者（当時21歳）、大学生の男（当時19歳）の5人を実行役の犯人として逮捕しています。
大塩衣与さんの経歴や職業
東京狛江市の強盗殺人事件の被害者の大塩衣与さんの経歴や若い頃の職業にも関心が集まっています。
大塩衣与さんの息子さんによると、大塩衣与さんは静岡県沼津市の生まれで、家族は理髪店を経営していて8人きょうだいの長女だったそうです。
そして、地元で知り合った旦那さんと結婚をし、2人で東京へ出て来たとの事です。
おふくろは静岡県沼津市の理髪店で8人きょうだいの長女として生まれ、同郷の父と一緒になり東京に出てきた。
引用：〈狛江90歳強盗殺人〉「瞬時に“殺されてしまった”とわかりました」「生き返ってくれよ、悪かったな…」被害者の長男が明かした非道な犯罪現場…
東京へ出た大塩衣与さんは旦那さんと2人で20代の頃から寿司店を営んでいたそうです。大塩衣与さんは愛想がよくお客さんからも人気があったようです。
大塩さんは20代のころから、東京都内ですし店を夫婦で営んでいた。寡黙な夫が握り、愛想の良い大塩さんが接客。大塩さんと話をしたくて通う常連客もいたという。
その後、大塩衣与さんは旦那さんと2人で地元の静岡県沼津市へ戻り暮らしていたとの事ですが、旦那さんが62歳で亡くなり、息子さんが「東京に来て一緒に暮らさないか？」と声をかけたそうなのですが、大塩衣与さんは「あと2年くらいはこっちで頑張る」と言って沼津市に残られたのだそうです。
父が62歳で亡くなったころは沼津にいておふくろが面倒を見ていたので、『東京に来いよ、一緒に暮らそう』と声をかけたんだけど『あと2年ぐらいはこっちで頑張るよ』と断られた。
引用：〈狛江90歳強盗殺人〉「瞬時に“殺されてしまった”とわかりました」「生き返ってくれよ、悪かったな…」被害者の長男が明かした非道な犯罪現場…
しかしその後、大塩衣与さんは「寂しくなったからそっちへ行く」と言って再び東京へ出てきて、都内に賃貸を借りて暮らすようになり、事件から見て4年半くらい前（2018年頃か）に息子さんの家族と事件のあった豪邸で同居するようになったという事でした。
『寂しくなったから、そっち行くよ』と都内で賃貸を借りて住むようになり、4年半ぐらい前から現在の家で同居するようになった。
引用：〈狛江90歳強盗殺人〉「瞬時に“殺されてしまった”とわかりました」「生き返ってくれよ、悪かったな…」被害者の長男が明かした非道な犯罪現場…
大塩衣与さんは資産家だと思われて犯人グループのターゲットにされた
大塩衣与さんが殺害された狛江市の強盗殺人事件では、犯人らは地域でも一際目を引く、大塩衣与さんとその家族の住む豪邸をターゲットにしました。
近隣住民の証言によると、事件の約1年前に、屋根のリフォームを呼びかける怪しげなグループがあたりを調査するかのようにあちこちの家のインターフォンを押して歩く姿が目撃されていたそうです。
こうした情報から、犯人グループは約1年も前から大塩衣与さんと家族の住む豪邸をリサーチし、資産家で地下に金品を置いているとの情報を得て犯行を実行に移した可能性があるようです。
しかし、経歴でも見たように、大塩衣与さんは事件から見て4年半ほど前に息子さん家族の豪邸に同居するようになったばかりで、いわば息子さん家族に面倒を見てもらっているという状態だったようです。
息子さんによると、大塩衣与さんは生活保護を受給していたそうで資産家ではなかったという事でした。
現金はこの家にはない。おふくろは生活保護を受けていたぐらいだし……
引用：〈狛江90歳強盗殺人〉「瞬時に“殺されてしまった”とわかりました」「生き返ってくれよ、悪かったな…」被害者の長男が明かした非道な犯罪現場…
大塩衣与さんの旦那の職業は寿司職人で都内に4店舗を経営も既に他界
既に触れているように、大塩衣与さんの旦那さんの職業は寿司職人でした。大塩衣与さんの息子さんによると、大塩衣与さんの旦那さんは修行を積んだ後に独立し、4店舗を経営するほどの成功を収められたそうです。その成功を内助の功で支えたのが大塩衣与さんだったようです。
父は寿司職人として修行をし、金を貯めて独立、営業を軌道に乗せると4店舗を経営するまでになった。それを苦労して支えたのが母。
引用：〈狛江90歳強盗殺人〉「瞬時に“殺されてしまった”とわかりました」「生き返ってくれよ、悪かったな…」被害者の長男が明かした非道な犯罪現場…
大塩衣与さんの旦那さんは、事件から見て40年ほど前（1980年代半ば頃か）に辞め、その後62歳で亡くなられたそうです。
店は40年ほど前に閉めて、夫は先立った。
大塩衣与さんの息子さんによると、旦那さんは頑固で厳しい方だったそうで、叩かれた事もあったそうですが、そんな時にはいつも母親の大塩衣与さんが庇ってくれたようです。
父は頑固でおふくろにも厳しくて。長男の私もよくたたかれたりしていましたが、そのとき助けてくれたのが母でした。
大塩衣与さんの息子さんの職業は建築会社の社長
大塩衣与さんとその息子さんの家族は、通称・ルフィ強盗団に資産家だと思われて強盗のターゲットにされたと見られています。
大塩衣与さんの息子さんの職業は建築会社の社長だそうで、豪邸と言われている自宅も半ば経営する会社の倉庫のように使っていたため大きな建物に住んでいただけだったようです。
また、大塩衣与さんの息子さんの自宅豪邸のガレージにはいつもベンツなどの高級車が何台も停められており、これも資産家だと思われた原因だと推測されています。
ただ、大塩衣与さんの息子さんはこの車も会社の名義で、個人で所有しているわけではないと話されています。
大塩さんの長男は、ガレージの車を眺めながら悔しそうにこう語った。
「この建物は、私が経営している（建築）会社の倉庫のように使っていました。車も会社のものですが、それが目立ってお金を持っているように思われて、結果的に犯行グループに目をつけられてしまったのは痛恨の極みです……」
大塩衣与さんの狛江市の豪邸
大塩衣与さんが殺害された、東京都狛江市の豪邸の場所ですが、報道では「狛江市駒井町3丁目」だと明かされています。
東京都狛江市駒井町3丁目の住宅で19日夕、住人の大塩衣与（きぬよ）さん（90）が手を縛られた上で死亡していた事件
Googleマップで確認したところ、多摩川沿いに建つ豪邸で、隣接して息子さんの経営する会社があるようです。
大塩衣与さんの豪邸にはベンツなど高級車が並んでいた
大塩衣与さんの自宅の豪邸のガレージにはいつも白と黒のベンツを含む高級車が何台も停められていて、一目見て資産家とわかる感じだったと近隣の住民が証言しています。
「元々あった洋館に大塩さん一家が３～４年前に引っ越して来られました。このあたりではあまり見かけないタイプのご一家で交流はあまりもっていませんでした。白色と黒色のベンツを含めて高級車が何台も停まっているので、一見してお金持ちの家という感じで狙われやすいお宅だったのかもしれません」（別の近所の住人男性）
引用：「外車やベンツが停まっていて見るからにお金がありそうな家でした」関東連続強盗事件で遂に犠牲者が…グループの少年たちはインスタの闇サイトで集まっていた‼〈狛江90歳強盗殺人事件〉
Googleのストリートビューでは、大塩衣与さんの自宅豪邸のガレージには、ベンツが3台とマイバッハが停められているのが確認できます。
東京都狛江市の強盗事件。
高級外車が止まっているとのニュース記事をみたので、現場確認したらベンツ３台と古いマイバッハだった。
シャッターで隠しておけば、強盗に目をつけられなくてすんだかもしれない。
田園調布とかシャッター付き、カメラ付き、セコム付きが多いよね。 pic.twitter.com/nh1OUeRONu— 代表さん⊿ ブシロードに集中投資🚀 (@teisan2) January 20, 2023
大塩衣与さんの死因は多発外傷と肋骨骨折による急性呼吸不全
大塩衣与さんの死因は事件直後には「多発外傷」と発表されています。
同庁は死亡した住人の大塩衣与さん（90）について、司法解剖の結果、死因は多発外傷とみられると明らかにした。死亡時刻は19日正午ごろと推定されるという。
大塩衣与さんの死因となった「多発外傷」は、日本救急医学会のウェブサイトの説明によると、複数の身体区分に重度の損傷が及んだ状態を示すという事です。
身体を，頭部・頚部・胸部・腹部・骨盤・四肢などと区分した場合に，複数の身体区分に重度の損傷が及んだ状態をいう。
この死因から、大塩衣与さんが全身に激しい暴行を受けた事が推測されています。
その後、2月24日に共同通信が大塩衣与さんの死因は「肋骨骨折による急性呼吸不全」だと報じています。
大塩さんの死因は肋骨骨折による急性呼吸不全。
大塩衣与さんの強盗殺人事件の犯人は現在までに男5人が逮捕
大塩衣与さんが殺害された狛江市の強盗殺人事件では、現在までに実行役として5人の犯人が逮捕されています。
大塩衣与さんが殺害された狛江市の強盗事件の犯人逮捕された5人は、金沢市末町の土木作業員の永田陸人容疑者（当時21歳）、石川県白山市出身私立大学生（当時19歳）、埼玉県川口市安行原の職業不詳・野村広之容疑者（当時52歳）、埼玉県三郷市彦成3丁目の柔道整復師・福島聖悟容疑者（当時34歳）、住所職業不詳・加藤臣吾容疑者（当時24歳）です。
この犯人のうち、永田陸人容疑者と加藤臣吾容疑者の2人は通称・ルフィ強盗団が絡んだ他の強盗事件にも関与している事がわかっています。
また、福島聖悟容疑者は実行役ではなく、実行役の他の4人の犯人が犯行に用いたレンタカーを手配したとする強盗殺人ほう助容疑での逮捕でした。
2023年9月には、フィリピンに潜伏して実行役に指示を出していたとして、ルフィ強盗団の幹部と見られている、今村磨人容疑者（当時39歳）、渡邉優樹容疑者（当時39歳）、藤田聖也容疑者（当時39歳）、小島智信容疑者（当時45歳）も強盗殺人の容疑で再逮捕されています。
一連の広域強盗のうち、東京 狛江市の住宅で90歳の女性が暴行を受けて死亡した事件について、警視庁は特殊詐欺グループの幹部ら4人がフィリピンの入管施設から実行役に指示を出していたとして強盗殺人などの疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは、特殊詐欺グループの幹部、今村磨人容疑者（39）と渡邉優樹容疑者（39）、藤田聖也容疑者（39）、それに小島智信容疑者（45）の4人です。
大塩衣与さんの強盗殺人事件の犯人の大学生の名前や素性
大塩衣与さんが殺害された狛江市の強盗殺人事件で実行役として逮捕された5人の犯人のうち、当時19歳の石川県白山市出身の大学生の名前は20歳未満という理由からか公表されていません。
この大学生は名前だけでなく顔も公開されていませんが、事件の残虐性や悪質性から考えて、20歳未満であっても名前も顔も公開すべきとする意見も見られます。
そうした声に応える意味もあってか、「北國新聞」がこの狛江市強盗殺人の犯人の大学生の生い立ちや経歴、普通ではない大学生活などについて報じています。
それによれば、この大学生は少年時代は虫取りが好きで水泳教室にも通う活発なタイプで、金沢市内の中高一貫校に進学して周囲からは勉強のできる優等生と見られていたという事です。
この大学生が通っていた中高一貫校は特定はされていませんが、石川県金沢市内の中高一貫校は限られており、候補として「石川県立金沢錦丘中学校・高等学校」、「星稜中学校・高等学校」の2校の名前が上がっています。
その後、大学進学で地元の石川県を離れると、この大学生は優等生から豹変し大学にはほとんど通わずにパチンコなどのギャンブルにのめり込んで大金を使い、その資金はマッチングアプリを利用したママ活などで稼いでいた事などが明かされています。
この大学生が通っていたのは「慶應義塾大学」の政治学科だったとの情報もネットで確認できますが、これは本当かどうかはわかりません。
大塩衣与さんの狛江市殺人事件の犯人達の現在
大塩衣与さんが殺害された狛江市の強盗殺人事件で、実行役として逮捕された5人の犯人の現在についても見ていきます。
まず、実際に大塩衣与さんの住む豪邸に押し入って、大塩衣与さんに暴行を加えて死亡させた、永田陸人容疑者、野村広之容疑者、加藤臣吾容疑者の3人は、強盗殺人と住居侵入の容疑で逮捕されていましたが、その後の調べで殺意を認定するには至らず、強盗致死と住居侵入の罪で起訴されています。
また、同じく大塩衣与さんの住んでいた豪邸に押し入った当時19歳の大学生は、20歳未満である事から、強盗致死と住居侵入の非行内容で家裁送致されています。
犯行に使われたレンタカーを調達するなどして強盗殺人ほう助の容疑で逮捕された福島聖悟容疑者は、処分保留とされて釈放されています。
現在の時点では、狛江市の強盗殺人事件の裁判はまだ始まっていません。
まとめ
今回は、東京都狛江市で2023年1月19日に起きた強盗殺人事件の被害者の大塩衣与さんについてまとめてみました。
大塩衣与さんは、東京都狛江市駒井町3丁目の豪邸に息子夫婦と孫2人と同居していましたが、1人で家にいるところを強盗団に襲われ暴行を受けて殺害されました。
大塩衣与さんの経歴については、静岡県沼津市で理髪店を営む家族の8人きょうだいの長女として誕生し、地元で知り合った旦那さんと20代の頃に2人で東京へ出て寿司店を開業し、事件から見て40年ほど前まで経営されていました。
その後、旦那さんが先立って独り身になった後、事件から見て4年半ほど前に息子さん夫婦と同居するようになったようです。
大塩衣与さんの家族は資産家と報じられていますが、息子さんの職業は建築会社の社長で、自宅の豪邸のガレージにはベンツ3台を含む高級車が何台も停められています。こうした点から資産家としてルフィ強盗団に目をつけられたと見られ、大塩衣与さんは殺害されました。
大塩衣与さんの死因は多発外傷と肋骨骨折による急性呼吸不全と報じられています。
大塩衣与さんが殺害された狛江市強盗殺人事件の犯人は、永田陸人容疑者、野村広之容疑者、加藤臣吾容疑者、私立大学生で、20歳未満である私立大学生を除く3人が強盗致死と住居侵入の罪で起訴されています。
現在の時点では裁判はまだ開始されていませんが、今後の展開に注目が集まっています。
