千葉県茂原市女子高生殺人事件と犯人5人の現在!斎藤義仁・神明勝信らの裁判の判決と被害者情報も総まとめ

千葉県茂原市女子高生殺人事件は、あの「女子高生コンクリート詰め殺人事件」と類似する残忍な事件でした。

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件の詳細と被害者の高中香織さん、犯人5人(斎藤義仁・神明勝信など)、そして裁判の判決と現在をまとめました。

千葉県茂原市女子高生殺人事件とは

千葉県茂原市女子高生殺人事件は、2004年12月22日に千葉県茂原市で起こった拉致強姦殺人事件です。

 

5人の犯人が高校2年生の高中香織さんを車で拉致して集団で強姦し、殺害した後に遺体を遺棄しました。事件が起こった翌日の12月23日に犯人のうち4人が逮捕、29日には最後の1人も逮捕されています。

 

 

路上でひったくり&拉致

 

事件が起こったのは2004年12月22日の午前4時20分ごろです。千葉県茂原市のJR茂原駅前南口付近で、カラオケで遊んで帰宅途中だった高校2年生の高中香織さんとその友人は、5人の犯人たちに襲われます。

 

そして、高中香織さんは軽ワゴン車で犯人たちに拉致されました。高中さんの友人は転ばされて口をふさがれるなどの暴行を加えられ、バッグや現金など合計11万円を奪われたものの、なんとか逃げだして110番しました。

 

 

集団レイプして殺害

 

被害者の高中香織さんを軽ワゴン車で拉致した犯人グループは、拉致現場から10分程度のトンネル内に車を停めて、高中さんを裸にして次々に強姦・わいせつ行為をしました。また、次のような残忍な行為も行っています。

 

・被害者を汚物のように扱う
・犯人たちがジャンケンをして、負けた人が被害者の陰部を触る
・被害者のブーツを、陰部に挿入する
・火のついたタバコを押しつける

 

被害者は「お腹に子供がいる」と嘘をついて、なんとか身を守ろうとしましたが、犯人グループたちはそんなことを気にせずに、強姦して暴行を加えています。暴行・リンチの内容が、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を彷彿とさせるものがあります。

 

事件が起こったのは12月下旬の早朝のこと。被害者の高中香織さんはトンネルに着いてから、殺害された6時半までの約2時間、ずっと全裸にされていました。12月下旬の早朝の極寒の中、全裸にされて強姦・暴行・リンチを加えられていたんです。

 

被害者を強姦・暴行している時、犯人の1人の少年が高中さんが自分の中学の時のクラスメートの妹であることに気づきます。そして、その少年は身バレする可能性があると考えて、「殺すしかないっしょ」と告げ、犯人グループは被害者を殺害することを決意しました。

 

犯人たちは拉致現場から約20km離れた千葉県東金市の現在は廃墟となっている油井グランドホテル(通称:ホテル活魚)に被害者を連れていきました。

 

 

そして、被害者の首を電気コードで締め上げました。被害者は首と電気コードの間に指を入れて必死に抵抗します。電気コードが切れたら、被害者は「ウーウー」と声をあげたため、犯人たちは被害者を蹴り、さらに首を絞め続けて殺害しました

 

殺害した遺体は、廃墟にある大型冷蔵庫の中に体育座りをする姿勢で遺棄しています。

 

 

犯人が逮捕された

 

高中さんの友達の110番で事件は発覚しましたが、実は拉致現場から数十メートルの場所には駅前交番がありました。しかし、当時交番に警察官がいたかどうかは不明であると、警察は発表しています。

 

通報を受けた警察は捜査を開始し、茂原駅前でたむろしている不良グループとしてマークしていいた若者グループが犯人として浮上し、事件の翌日である12月23日に5人の犯人のうち4人が逮捕されました。

 

・斎藤義仁(当時20歳)
・配管工の少年(当時18歳)
・無職の少年(当時16歳)
・県立高校1年の男子高校生(当時16歳)

 

4人の犯人は「強盗がバレるのが嫌だった」と供述していて犯行を認めていました。また、供述から、被害者の遺体が発見されています。

 

そして、供述から犯人4人の仲間である神明勝信(当時21歳)をもう1人の犯人と断定し、指名手配しました。神明勝信は逃亡していましたが、事件から約1週間後の12月29日に埼玉県上尾市内の知人の自宅アパートで1人でいるところを逮捕されています。

 

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件の被害者は高中香織さん

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件の被害者は、高中香織さんです。高中香織さんは千葉県立長生高校の定時制の2年生で、事件当時17歳でした。

 

3人姉妹の次女で、昼間はアルバイトをして、夜は定時制の高校に通う生活をしていました。学業は優秀だったようで、教科書を無償支給される奨学生にも選ばれていたとのことです。

 

長生高校の教頭先生は、被害者について次のようにコメントしています。

 

「生活態度も落ち着いており、友人関係も良好だった。22日の終業式前に家族から『行方が分からない』と連絡があったが、こんな事件に巻き込まれているとは想像しなかった」

 

引用:[mixi]<女子高生殺害>廃屋で絞殺、少年ら4人逮 – 茂原!最高!! | mixiコミュニティ

 

22日が終業式で、カラオケで徹夜で遊んで、自宅に戻って休んでから終業式の予定だったんですね。それがあんな事件に巻き込まれてしまうなんて、被害者本人も家族も友達も想像していなかったでしょう。

 

17歳の女子高生が午前4時半までカラオケで遊ぶなんて、自業自得という意見もあります。実際に2ちゃんねるでは、被害者は当時24時間営業だったジャスコで深夜にフラフラするような生活を送っていたという書き込みもありました。

 

ただ、この書き込みでは「それでも優しい子だった」と付け足しています。また、高中さんは近所の評判も良かったようです。

 

近所の女性は「『香織が肩や背中に湿布をはってくれた』とうれしそうに話す(高中さんの)祖母のことをよく覚えている。気持ちの優しい子だった」と目を真っ赤にしていた。

 

引用:ちょっぴりエッチな大人のブログ : 茂原の女子高生殺害 無事祈る声届かず〔読売新聞千葉支局〕終業式当日 関係者 言葉失う

 

また、中学の頃から交際していた男性がいて、その男性とは結婚の約束もしていたそうです。

 

夜遊びしていたことは間違いないようですが、だからと言って、「事件に巻き込まれ殺害されたのは自業自得」ということは絶対にありません。

 

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件の犯人5名の詳細(斎藤義仁・神明勝信など)

千葉県茂原市女子高生殺人事件では、犯人5人が逮捕されています。2人が成年、3人が未成年でした。

 

・犯人①:斎藤義仁(20歳)
・犯人②:神明勝信(21歳)
・犯人③:配管工の少年(18歳)
・犯人④:無職の少年(16歳)
・犯人⑤:県立高校1年の少年(16歳)

 

当時の茂原駅前にはカラーギャングが数グループ存在していて、駅前はかなり治安が悪いと評判で、警察も市民に注意を促していました。そして、犯人グループはこれらのグループの1つに属していて、駅前を徘徊・たむろするようになり、カラーギャング同士でケンカしたり、駅前でひったくりや強盗をしていて、警察にもマークされる存在でした。

 

犯人1人1人の犯行に至るまでの経緯を見ると、斎藤義仁が元凶であり、ほかの4人は斎藤義仁に影響を受けて悪の道に進んだことがわかります。

 

 

犯人①:斎藤義仁

出典:ja.yourpedia.org

 

斎藤義仁は事件当時20歳で、仕事はしておらず無職の状態でした。

 

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斎藤義仁の父親は暴力団組長で、5歳の頃に両親が離婚し、当初は母親と一緒に生活していましたが、平成6年(1994年)ごろからは父親と生活するようになりました。共犯の神明勝信とは幼馴染で、遊び仲間・犯罪仲間です。

 

中学卒業後の1999年には神明勝信と一緒に強盗致傷罪などで初等少年院に送致されています。少年院を仮退院した後は、父親が組長をしている暴力団の組員になりましたが、ほかの暴力団関係者の車を盗んだことで破門となっています。

 

事件の約半年前に遊び仲間10人に呼び掛けて、「藤友会」というグループを作っています。この「藤友会」は自分の苗字である「斎藤」から一字とって名付けたそうです。少年3人はこの藤友会のメンバーでした。

 

また、一緒に犯行に及んだ実の弟が結成したカラーギャングの後見人のような立場でもあり、少年3人の(悪い意味での)兄貴分的な存在でした。

 

斎藤義仁の自宅は近所の人からかなり怪しい目で見られていたようです。

 

斎藤容疑者の自宅には日ごろから、大勢の若者が出入りしており、近所では「誰が何人住んでいるのかも分からない」と不審に思われていたという。

 近所の主婦(55)は「斎藤容疑者の家族は昨年夏に越してきたが、制服姿の女子高生が昼間から出入りしたり、高級車やワゴン車が止まっていたりして不気味だった」と話していた。

 

引用:ちょっぴりエッチな大人のブログ : 茂原の女子高生殺害 無事祈る声届かず〔読売新聞千葉支局〕終業式当日 関係者 言葉失う

 

少年院に入り、暴力団組員になったものの破門になる。その後、弟や後輩たちを引き連れて、偉そうにカラーギャングの後見人になるなんて、同情の余地はありません。

 

 

犯人②:神明勝信

出典:ja.yourpedia.org

 

犯人2人目は、神明勝信です。神明勝信は事件当時21歳で、逮捕時の報道では「住所不定、職業不詳」となっています。

 

神明勝信は1人目の犯人である斎藤義仁の同級生で、幼馴染です。神明勝信は父親のDVによって家庭内がゴタゴタするようになってから、斎藤義仁と仲良くなり、お互いに「兄弟」と呼び合うほどの仲になりました。

 

2009年には斎藤義仁と一緒に強盗致傷を犯し、中等少年院送致の処分を受けています。さらに、事件前にももう一度中等少年院送致の処分を受けています。

 

犯行に使われた軽ワゴン車はレンタカーでしたが、神明勝信の名義で借りられています。また、被害者を車の中に運び込み、わいせつ行為を行うなど、今回の犯行では主犯とも言える犯行を犯しています。

 

斎藤らは事件翌日に逮捕されていますが、神明勝信は1人だけ逃走し、埼玉県内の知人のアパートに潜伏していました。

 

 

犯人③:配管工の少年

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犯人3人目は、配管工の少年で事件当時の年齢は18歳でした。配管工の仕事は斎藤義仁の父親のもとで行っていましたので、暴力団員もしくは準構成員のような立場だったと思われます。

 

この少年は長男として生まれ、中学3年生の頃から非行に走るようになりました。無免許でバイクを乗り回したり、斎藤義仁の影響でシンナーを吸ったり、遊ぶ金欲しさにひったくりを行うようになり、少年院に入ります

 

退所後は保護司にも会わなくなり、どんどん犯罪行為が悪質化していったようです。

 

犯行グループの中では特攻隊長的な役割で、被害者に対して積極的にわいせつ行為を行ったり、殺害する時には被害者の体を押さえつけたりしました。

 

また、被害者が自分の中学生の同級生の妹であることに気づき、被害者を殺害することを提案しています。

 

 

犯人④:無職の少年

 

犯人4人目は16歳の無職の少年です。この無職の少年は、犯人1人目の斎藤義仁の実の弟になります。

 

兄の斎藤義仁の4歳下で、1歳の頃に両親が離婚し、母親と暴力団組長の父親の家を行ったり来たりするような生活を送っていました。兄の影響で小学生の頃からシンナーを吸うようになり、中学2年生の時にはひったくりやバイクを盗んだ罪で保護観察処分を受けています。

 

さらに、事件の1年前の2003年には恐喝罪で初等少年院に送致され、2004年4月に少年院を退院した後は、カラーギャングのリーダーとなります。しかし、カラーギャングのリーダーから暴力団員になることを決意し、リーダーの座を犯人5人目であり、小学校の同級生である高校1年の少年に譲りました。

 

 

犯人⑤:高校1年生の少年

 

犯人5人目は高校1年生の少年です。事件当時、県立高校に通っていました。この少年は斎藤義仁の弟と同級生で、カラーギャングのリーダーになった不良少年です。

 

中学の頃から非行に走り、弟を通じて斎藤義仁と知り合ってからは、さらに暴力性を高めていきました。

 

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千葉県茂原市女子高生殺人事件の裁判の判決

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件で逮捕された5人の犯人は、被害者の高中香織への犯行だけでなく、別件の犯行でも起訴されています。

 

・斎藤義仁:強盗殺人や死体遺棄、強盗強姦1件、強盗傷人2件、恐喝傷害1件、窃盗4件
・神明勝信:強盗殺人や死体遺棄、強盗傷人2件、恐喝2件、恐喝傷害1件、窃盗4件
・配管工の少年:強盗殺人や死体遺棄、強盗傷人1件、恐喝1件、恐喝傷害1件、窃盗3件
・無職の少年:強盗殺人や死体遺棄ほか、強盗傷人1件、窃盗8件
・高校1年生の少年:強盗殺人、死体遺棄ほか

 

これらの起訴罪状を見るだけで、めまいがするほど悪質な5人です。

 

 

判決は成人2人が無期懲役

裁判の判決は2005年11月に千葉地裁で言い渡されました。

 

・斎藤義仁:無期懲役
・神明勝信:無期懲役
・無職の少年:懲役14年
・高1の少年:懲役13年

 

事件当時に成人していた2人には無期懲役の判決が言い渡されました。また事件当時16歳だった2人の少年にも懲役刑が下っています。

 

 

1人は勾置中に自殺

有罪判決が出たのは4人です。逮捕された5人でしたが、残りの1人はどうしたのでしょうか?実は残りの1人である配管工の少年は千葉刑務所の独房で、2005年10月に首を吊って自殺しました。判決の約1ヶ月前のことです。

 

この配管工の少年にも無期懲役が求刑されていました。未成年でも無期懲役が求刑されたということは、成年の2人と犯行の悪質性については差がなく、更生の可能性は低いと判断されたのかもしれません。

 

無期懲役が求刑されたのは2005年9月でしたから、無期懲役の判決の可能性があることを絶望しての自殺かもしれません。ただ、被害者は比べられないもっと大きな絶望の中で殺害されたことを考えると、「自ら死を選べる自由」があるのはずるいと思ってしまいますね。

 

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件の現在

千葉県茂原市女子高生殺人事件は2004年に起こった事件でした。現在はどうなっているのでしょうか?

 

 

2人は出所済み

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件では、事件当時16歳の2人はそれぞれ懲役14年、懲役13年の有罪判決を受けています。2005年に判決が出ていますので、そこから懲役刑となったと計算すると、2018~2019年には満期出所していることになります。

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2人はすでに社会に出ていて、出所時は30歳前後になります。それまで職歴がないので、簡単にはいかないかもしれませんが、無職の少年は実家が暴力団ですので、食うには困らないはずです。

 

30代で自由の身になり、平均寿命を考えるとあと50年は自由に生きることができる。いくら罪は償ったと言っても、被害者の無念を思うとやりきれないものがあります。

 

 

無期懲役の2人は実質終身刑か?

 

事件当時には成人していた斎藤義仁と神明勝信は、無期懲役の実刑判決となっています。一昔前までは、無期懲役刑でも20年程度で仮出所することもありましたが、現在は20年での仮出所はほぼありません。

 

最長の有期懲役は30年なので、無期懲役は最低30年は刑務所にいることになります。30年間は刑務所に入り、そこから更生の見込みがあり、再犯の可能性が低いと判断されれば、仮出所の道がようやく見えてきますが、斎藤義仁は実家がバリバリの暴力団であり、反社会勢力ですので、仮出所の可能性は低いはずです。

 

となると、無期懲役の2人は、実質終身刑の可能性が高いでしょう。

 

 

千葉県茂原市女子高生殺人事件のまとめ

千葉県茂原市女子高生殺人事件の詳細や被害者・犯人について、裁判の判決と現在をまとめました。

 

この事件はあまりにも残忍であり、犯人5人の悪質性が非常高い事件でした。犯人たちにはしっかりと罪を償ってほしいですし、出所した2人にはもう二度と犯罪に手を染めず、被害者への贖罪の意識を持って生きていってほしいです。

 

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