徳勝もなみ(佐世保事件の犯人)の現在!父親と母親や兄など家族・高校と犯罪歴・被害者を殺害した動機・出所まとめ

2014年7月に起こった佐世保女子高生殺害事件の犯人である徳勝もなみは、2024年で出所すると見られています。

 

徳勝もなみの生い立ちや実家、家族(父親・母親・兄弟)、高校や犯罪経歴、事件の概要や被害者殺害の動機、判決と現在をまとめました。

徳勝もなみは佐世保女子高生殺害事件の犯人

出典:twitter.com

 

徳勝もなみは佐世保女子高生殺害事件の犯人です。

 

徳勝もなみは2014年、高校1年生の時に長崎県佐世保市で中学の同級生の女子を首を絞めて殺害しました。しかも、被害者を殺害後に頭部などを切断したり、腹部を引き開いたりと残忍な方法で遺体を解体しています。

 

この徳勝もなみは、事件前から精神的に不安定で「人を殺しかねない」と精神科医から指摘されていましたが、適切な対応が行われていませんでした。

 

また、いわゆるサイコパスの性質を持っていると言われていて、10年にわたり医療少年院で矯正教育が行われています。

 

 

徳勝もなみの実家

 

徳勝もなみの実家は、長崎県佐世保市にあります。

 

実家は佐世保市内を見渡せる高台の高級住宅地にあり、その中でも大豪邸と言われるほど、豪華な自宅です。

 

・敷地面積は80坪
・建物は地上2階地下1階
・敷地内には手入れされた観葉植物
・家の中にはグランドピアノが2台
・リビングでは青年会議所のパーティー
・敷地内に通行人が足を休めることができる庭がある

 

事件当時の報道によると、15年前に実家を新築したとのことですので、1999年ごろに実家を新築したのでしょう。また、新築した時には近隣住民を招いてお披露会をしたとのことですので、かなりの豪邸だったことは間違いないでしょう。

 

 

徳勝もなみの家族:父親の徳勝仁は優秀な弁護士だが事件後自殺

出典:girlschannel.net

 

事件当時53歳だった徳勝もなみの父親・徳勝仁氏は優秀な弁護士で、佐世保市内でも有名な売れっ子でした。

 

1985年に早稲田大学政治経済学部を卒業して3年後に司法試験に合格。そして、1990年から佐世保市内の弁護士事務所で働いた後、1994年に独立して、「徳勝・わたらい法律事務所」を立ち上げます。

この徳勝・わたらい法律事務所は九州でも有数の大きな弁護士事務所で、ジャパネットたかたや地元老舗企業の顧問弁護士も務めていたとのことです。

 

「Aさんはこの街の『顔役』で、知らない人はいないというほどの有名人でした。弁護士として活動をはじめた時期に佐世保市の青年会議所に入り、最終的にはそこで理事長にまで登りつめ、140人を超える会員を率いていましたよ」(地元住民)

 

引用:佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(2/6)

 

週刊現代の報道によると、「政治家の道も考えていて、近いうちに佐世保市長選に立候補するという話も出ていた」とのことです。

 

 

文武両道タイプだった?

徳勝もなみの父親である徳勝仁氏は、文武両道タイプでした。スピードスケートで国体に連続出場していた有名人だったんです。

 

父親は高校時代にスピードスケートで国体に出場、さらに39歳から14年連続で国体に出場しています。

 

これを見ると、本当にすごいと思うかもしれませんが、地元住民によると、長崎県ではスピードスケートをしている人はほとんどいないから、「予選参加すれば、即国体出場」というレベルだから、実績作りには良い種目だったとのことです。

 

また、この父親は2011年に社会人入試で九州大学文学部に入学しています。九州大学では学生生活を謳歌していたようで、ゴルフ部とトライアスロン部とピアノサークルに所属していたことがわかっています。

 

九州大学で何を学ぶつもりだったのかは不明ですが、地元の旧帝大である九州大学で自分の経歴に箔をつけようとした可能性はあります。

 

 

事件後に自殺

徳勝もなみの父親は、佐世保女子高生殺害事件後に自殺をしています。事件から約2か月半後の2014年10月5日、自宅で首を吊って亡くなっているところを発見されました。

 

事件直後には父親は「私は生きていていいんでしょうか」などと発言していたそうです。遺書などはありませんでしたが、自殺と見られています。

 

 

徳勝もなみの家族:母親は東大卒

出典:blog.livedoor.jp

 

徳勝もなみの母親は東大出身のエリートでした。

父親と同じく長崎市出身で、高校の同級生でした。高校卒業後は母親は東京大学文学部に進学し、卒業後はテレビ長崎の記者として働いていました。同級生だった父親と佐世保で再会し、結婚することになりました。

 

2人の子どもを出産後は、女性の生き方を支えるNPO法人を立ち上げたり、市の教育委員を務めたり、さらに夫の法律事務所で電話番や雑務など裏方の仕事をこなしていました。

 

母親は華麗な経歴を持っていましたが、それをひけらかすようなことはしないタイプだったとのことです。

 

彼女は東大出身ということをまったくひけらかさない、謙虚な方。恰好も質素で、いつもジーパンにポロシャツというカジュアルな服装で飛び回っていました。

 

引用:佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(3/6)

 

しかし、事件の約9か月前である2013年10月に膵臓がんで亡くなります。

 

 

徳勝もなみの家族:兄弟は兄が1人

 

徳勝もなみには5歳上の兄が1人います。2014年の事件当時は、東京の早稲田大学に通っていました。高校3年生の時には模試で全国20位になるほど学業優秀だったそうです。

2013年に早稲田大学法学部に卒業し、2017年には司法試験予備支援に合格、2019年に司法試験に合格して、2020年に弁護士登録をしました。

 

現在は第二東京弁護士会に所属し、東京の法律事務所で企業法務や訴訟・紛争解決を得意分野として活動しています。

 

スピードスケートをしていて、早稲田大学から弁護士になったということは、父親と同じような経歴ですね。

 

 

腹違いの弟がいたという噂もあるが・・・

一部のインターネット情報では、徳勝もなみには腹違いの弟がいて、事件前に不審死を遂げているという噂がありますが、これに関しては確固たる証拠はありませんので、ただのデマと思われます。

 

 

徳勝もなみの生い立ち

徳勝もなみは2014年7月の事件当時、15歳の高校1年でした。子どもの頃から成績優秀で、スポーツにも積極的に取り組んでいました。

 

3歳の頃から父親と共にスピードスケートを始め、事件の約半年前の2014年2月には栃木県日光市で行われた国体に徳勝もなみと父親は親子そろって出場しています。

 

 

すでに報じられているように、中学時代までスポーツも勉強も優秀。早大卒で弁護士の父親の影響も受けたと見られ、将来の夢は検事で、母親と同じ東大を目指していた。

 

引用:「佐世保高1女子惨殺事件」実父も恐れた16歳女子高生の素顔とは?(2)家庭の背景と小動物への虐待 | アサ芸プラス

 

中学校では放送部に所属していて、NHKのアナウンサーになりたいと言っていたこともあるようです。

 

佐世保市内で有名な弁護士の父親、東大卒で教育に熱心でボランティア活動も行っている母親、早稲田大学に進学して弁護士を目指す兄、文武両道で優秀な徳勝もなみ

 

経済的にも恵まれていて、何ら不自由なく育ったように思われますが、子どもの頃から少しずつ家族内で問題が生まれていたようです。

 

 

母親が死去後は不登校

 

徳勝もなみが中学3年生の時に、母親は膵臓がんで亡くなりましたが、その後はずっと不登校だったようです。やはり、実母の死は中学3年生の女の子にとっては、大きなショックだったのでしょうか。

 

2013年(平成25年)10月に実母がガンで亡くなっている。以降は、不登校が続いていた。

 

引用:佐世保女子高生殺害事件 – Wikipedia

 

しかし、2014年1月~2月には栃木県日光市で行われた国体に出場していますし、受験では進学校に合格していますので、母親が死亡した直後からずっと完全な不登校だったのかどうかは不明です。

 

 

父親からDV?

 

徳勝もなみは、父親からDVを受けていたという情報もあります。

 

「実はJ子さんが中学生の頃、一時的に母親のBさんと家を出ていた時期があったそうなんです。それも、父にJ子さんが暴力をふるうようになり、母親が連れ出したのだと聞いています」(J子の同級生を娘に持つ地元住民)

 

引用:佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(5/6)

 

この地元住民の証言が真実であれば、徳勝もなみは父親から暴力を振るわれていた。しかも、その暴力は母親が徳勝もなみを連れて家から出るほどのものだった可能性があります。

 

ということは、徳勝もなみは成績優秀でスポーツもできたけれど、父親からは暴力を振るわれ、さらに自分を守ってくれた母親は中3の時に亡くなってしまったという辛い生い立ちだったということになります。

 

 

徳勝もなみの高校生活

高校は佐世保北高校

 

徳勝もなみは、長崎県立佐世保北高校に進学しています。佐世保北高校は偏差値62の進学校です。お兄さんも同じ佐世保北高校ですので、徳勝もなみが佐世保北高校に進学するのは既定路線だったと思われます。

 

しかし、徳勝もなみは2014年4月に高校に進学してから事件までは3日しか登校していませんでした。

 

 

4月から一人暮らし

 

徳勝もなみの実家は長崎県佐世保市にあり、超豪邸でした。しかし、徳勝もなみは高校入学のタイミングで、市内の繁華街のマンションに一人暮らしすることになりました。高校生が一人暮らしするというのは、なかなかありませんよね。しかも、実家は同じ市内にあるのですから。

 

徳勝もなみが一人暮らしすることになったのは、父親を金属バットで殴りつけた事件がきっかけです。

 

精神科医から「(娘のもなみと)一緒に寝ていると、命の危険がある」とアドバイスされたことで、徳勝もなみは高校入学と同時に一人暮らしをすることになったようです。

 

ただ、この父親は5月に20歳近く年下の若い女性と再婚していますので、理由をつけて娘を実家から追い出したかったのかもしれません。

 

しかも、表向きには「海外留学準備のため」に一人暮らしをしていると説明していました。実際に、夏からはオーストラリアに留学することになっていたという情報もあります。ただ、このオーストラリア留学も娘のもなみを自分から遠ざけるための手段だった可能性が高いです。

 

 

徳勝もなみの家族のひずみ

徳勝もなみの家族は、経済的にも裕福なエリート一家でしたが、いろいろと「ひずみ」は生じていたようです。

 

 

母親は離婚を希望していた?

 

東大卒の母親は夫の法律事務所の雑務を引き受けたり、育児を行っていましたが、夫(もなみの父親)との離婚を望んでいたという情報があります。

 

奥さんは外出するときにも、どこへ行くか、何時に帰るかご主人に報告していました。ご主人は、なんでも管理しないと気がすまなかったのでしょう。離婚を持ちかけても、受け入れてくれないとも悩んでいました

 

引用:佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(4/6)

 

経済的には何の不自由もなく生活することはできていたけれど、それでも離婚したかったということは、母親は本当に父親に愛想をつかしていたのかもしれません。

 

 

父親はすぐに婚活&再婚

 

徳勝もなみの母親は2013年10月に膵臓がんで亡くなっていますが、お葬式の後すぐに父親は東京の婚活パーティーに参加して、20歳近く年下の慶應大学卒業の女性と2014年5月に再婚しています。この時、その女性は妊娠していたという情報があります。

妻が亡くなって、たった7ヶ月で再婚する。しかも、再婚直前には娘を実家から追い出して一人暮らしさせるとなれば、穏やかな話ではありません。

 

 

徳勝もなみは父親を「ゴミ」

出典:twitter.com

徳勝もなみは父親を「ゴミ」と呼んでいました。

 

彼女が突然父親のことを『ゴミ』とこき下ろしはじめたそうです。Bさんの死後に開かれた校内の弁論大会でもJ子ちゃんは『マイ・ファーザー・イズ・エイリアン』と言い放ったと聞いています

 

引用:佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(5/6)

 

徳勝もなみがどんなにサイコパスだったとしても、思春期の娘がいるのに母親が亡くなってすぐに婚活パーティーに行って20歳近く年下の女性と再婚するとなれば、「ゴミ」と呼ばれてもおかしくはないですよね。

 

また、徳勝もなみの父親は母親の生前から不倫をしていたという噂がありますし、父親が自殺した時の遺体を発見したのは再婚した妻ではなく、「知人」でした。

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県警によると、発見したのは父親の知人で、遺書は見つかっていないという。

 

引用:高1殺害、少女の父自殺「生きていていいのか」 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

妻でも親戚でもなく、知人が自宅で亡くなっているのを発見するということは、不倫相手・愛人という可能性が高いです。この遺体を発見した知人は、父親の身の回りを世話をしていた若い女性という噂もあります。

 

 

徳勝もなみは祖母の養子になっていた

 

徳勝もなみは、弁護士の父親と東大卒の母親の間の子供ですが、母親が2013年10月に亡くなった後、祖母の養子になっています。

 

週刊文春によると、母親が亡くなった後、2014年3月2日までの間に祖母の養子になっているとのことです。

 

<前妻の没後、父親は戸籍を改変し、現在A子は祖母の養子になっている>という衝撃的な事実を報じている。父親は相続税対策で娘も納得していると話しているようだが、母親を失い失意の底にある思春期の娘が受けたショックは想像するにあまりある。

 

引用:「同級生殺害」娘を籍から抜いていた加害女生徒の父!直後に金属バット殴打: J-CAST テレビウォッチ【全文表示】

 

この報道が真実だとすると、徳勝もなみは母親の死後に次のような変化が起きたことになります。

 

2013年10月に母親が死亡
→ その直後に父親は婚活パーティー
→ 20歳以上年下の女性と再婚することを告げられる
→ 養子に出される
→ 父親を金属バットで殴る(後述)
→ 一人暮らしさせられる
→ 佐世保女子高生殺害事件発生

 

相続税対策で養子に出されるというのは、「私よりもお金の方が大切なんだ」と思ってしまいますよね。しかも、「留学準備」という名でひとり暮らしさせられて、厄介払いをさせられるのですから、精神的に病んでいくのは仕方がないのかもしれません。

 

 

徳勝もなみの犯罪の経歴①:小学校で給食に漂白剤を混ぜた

 

徳勝もなみは小学6年生の時に、給食に漂白剤などを混ぜるという事件を起こしました。2010年12月、クラスメートの女の子と男の子の給食に5回にわたり異物を混ぜたのです。

 

最初の4回は口論になったクラスメイトの女子に、水やベンジン、液体漂白剤、靴用に洗濯洗剤を混入させました。そして、5回目は衣類用洗濯洗剤を男子の給食に混ぜたのです。

 

しかも、この異物混入は実験をするかのような不気味さがあったとのこと。

 

まるで実験するかのように毎回、薬剤を変える一方、分量は0・3ミリリットルずつ同じ量を使っており、混入を繰り返すうち、憂さ晴らしから人体への影響に関心が移り、女児から男児へ標的を変えた可能性がある。

 

引用:【衝撃事件の核心】少女の凶行に囁かれる「性的サディズム」…人体を解体したかったという異常欲求、長崎同級生殺害の惨劇を防ぐことはできなかったのか (3/4ページ) – 産経ニュース

 

この問題が起こった時には、徳勝もなみの父親は被害者の両親に「これ以上騒ぎを大きくしないでくれ」と口封じを迫ったそうです。また、両親ともに被害者児童の自宅に謝りに行った際は、徳勝もなみは謝らなかったという週刊誌の報道もあります。

 

さらに、この事件があった時、徳勝もなみの母親は教育委員だったため、両親が必死にこの事件をもみ消して示談で済ませたとも言われています。

 

 

徳勝もなみの犯罪の経歴②:猫の解体も・・・

 

小学6年生の時に給食に異物混入事件を起こした徳勝もなみですが、中学生になると、小動物の解剖を始めました。人体図鑑や人体解剖学などの医学書などを読み、動物の解剖に熱中していたという報道がありました。

 

解剖は自宅で行われていて、実家のガレージに猫のバラバラ死体が放置されていたこともあったようです。

 

今年3月でしたが、Aの実家のガレージに首や手足がバラバラに切断された血だらけの猫が放置されていて、それを職場に出勤しようとしていた父親が見つけて、死骸の処理を依頼されたんです。その後も実家ガレージや庭で複数回、変わり果てた猫の死骸が発見され、そのつど処理を依頼されました。

 

引用:「佐世保高1女子惨殺事件」実父も恐れた16歳女子高生の素顔とは?(2)家庭の背景と小動物への虐待 | アサ芸プラス

 

また、猫だけではなくカエルや金魚などの遺体が自宅で発見され、清掃業者に掃除依頼をしたこともありました。

 

 

徳勝もなみの犯罪の経歴③:父親を殺害しようとした

出典:girlschannel.net

 

徳勝もなみは父親を殺害しようとしたことがあります。

事件の約4ヶ月前、2014年3月2日に徳勝もなみは父親が寝ている時に金属バットで殴打しました。この事件によって、父親は頭蓋骨骨折や歯牙欠損などの重傷を負っています。

 

近所に住む女性は「父親が再婚した前後、父親を金属バットで襲い大怪我をさせたと聞いています。ケガの程度はわかりません」という。

 

引用:同級生殺害の女子生徒、金属バットで父親殴打!再婚に反発し「家にいたくない」: J-CAST テレビウォッチ【全文表示】

 

この父親金属バット殴打事件は、父親から再婚を告げられ祖母の養子となった戸籍改変の直後に起こっています。

 

ということは、父親への恨み・憎しみが動機かというと、そういうわけではないようです。

 

少女は教師に語っています。
「人を殺してみたかったので、父親でなくてもよかった。あなたでもいい」。

 

引用:佐世保同級生殺害事件:父親金属バット殴打事件は伏せられた:「誰かがもう一歩…」(碓井真史) – エキスパート – Yahoo!ニュース

 

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「人を殺してみたかった」。恐ろしい動機ですよね。

 

父親はこの事件を公にせずに伏せられたままになりました。ただ、この事件をきっかけに、徳勝もなみは精神科に通うようになり、父親が精神科医から「同じ家で寝ていると命の危険がある」と助言を受け、徳勝もなみは一人暮らしをするようになっています。

 

 

徳勝もなみの佐世保女子高生殺害事件は防げた?

徳勝もなみが起こした佐世保女子高生殺害事件は、事件が起こる直前に徳勝もなみの精神状態が非常に危険な状態であると指摘されていました。そこで、適切な対応ができていれば、事件を防ぐことができたかもしれないのです。

 

 

精神科から通報あり→相談放置

出典:newsdig.tbs.co.jp

 

徳勝もなみは父親を金属バットで殴打して以降、精神科に通院していました。

 

そして、事件の約1ヶ月半前の2014年6月10日、徳勝もなみを診察していた精神科医は、「放っておけば、人を殺しかねない」と徳勝もなみが危機的状況にあることを長崎県の児童相談所「佐世保こども・女性・障害者支援センター」に電話で連絡しました。

 

しかし、児童相談所は児童福祉法に基づく助言をしただけで、相談を放置していたことが判明したのです。

 

精神科医をめぐっては、事件前の6月10日、県の児童相談所に「このままいけば人を殺しかねない」と通報し、県側が相談を放置していたことが判明した。

 

引用:【衝撃事件の核心】少女の凶行に囁かれる「性的サディズム」…人体を解体したかったという異常欲求、長崎同級生殺害の惨劇を防ぐことはできなかったのか (4/4ページ) – 産経ニュース

 

精神科医は7月に入って3回、徳勝もなみの両親と面談し、「このままでは事件を起こしてしまう」として精神病院への入院を勧めました。また、警察や家庭裁判所にも相談するように促しています。

 

事件の20日前には精神科医は両親に、「徳勝もなみは猫を殺している」と報告し、警察への相談を打診しました。

 

しかし、この時は入院することはありませんでした。一部情報では徳勝もなみの父親が入院を拒否したとも言われています。

 

 

継母に「人を殺したい」と打ち明ける

 

3日前の7月23日、徳勝もなみは精神科への通院に向かう途中、継母に「猫を殺すのが楽しい」、「人を殺してみたい」と打ち明けました。継母はこのことを精神科医に伝えましたが、医師は「今日は時間がない」と言って、診療を終えたとのことです。(父親の証言)

 

事件前日の7月25日には両親が精神科に行き、入院できないかと病院と協議しましたが、病院は「即日の入院はできない」などと言われて、入院できませんでした。(父親の証言)

 

また事件前日に両親が精神科に行き、「ここの病院か別の病院に入院するという措置は取れないか」と頼んだが、医師は「個室はあるがその一つを独占することになる」などと言い、実現しなかったことも明らかにした。

 

引用:容疑の少女、母に「人を殺したい」 佐世保殺害の直前|日本経済新聞

 

ただ、この「精神科医に今日は時間がないと言われた」とか入院を拒否されたというのは、徳勝もなみの父親の証言であり、病院側に確認をしたわけではありません。

 

 

週明け対応が遅すぎた

 

そこで、児童相談所に連絡を取ることで意見がまとまったものの、『佐世保こども・女性・障害者支援センター』に電話したところ、勤務時間外で担当者が不在だったため、月曜日(28日)にしてくれと言われてしまいました。

 

役所としては金曜日の勤務終了後に連絡されても困るということで、月曜日にしてくれというマニュアルがあるのはわかります。また、そこまで切羽詰まった状態であるとは把握できていなかったのでしょう。

 

しかし、この時に適切な対応が取れなかったために、翌日の7月26日に事件が起こってしまうのです。

 

 

徳勝もなみが起こした佐世保女子高生殺害事件の概要

 

日被殺女生窒息致死網傳疑犯行兇後照片|即時新聞|生活|on.cc東網

 

佐世保女子高生殺害事件は2014年7月26日に長崎県佐世保市で起こりました。

 

7月26日午後3時ごろ、被害者で同級生の松尾愛和さんは徳勝もなみに誘われて、佐世保市内の繁華街で買い物をした後、もなみのマンションに戻りました。

 

午後6時40分ごろ、被害者の松尾愛和さんは母親に「7時ごろに帰る」というメールを送っていますが、その後帰ってくることはありませんでした。

 

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徳勝もなみと遊びに行くと聞いていた被害者の両親はもなみに電話をして聞きましたが、もなみは「午後6時半くらいに別れた」と答えます。そして、被害者両親は午後11時頃に捜索願を出しました。

 

実は、午後8時ごろに徳勝もなみが被害者の松尾愛和さんの後頭部を工具で殴り、さらにリードで首を絞めて殺害していたのです。死因は窒息死でした。

 

そして、ここから徳勝もなみは異常性が際立つ行動を起こします。

 

・首を切断
・左手首を切断
・腹部が大きく切り裂かれていた
・胴体部分に複数の傷
・臓器がはみ出していた

 

県警によると、遺体は首と左手首以外にも複数の切り傷があり、腹部が大きく切り開かれていた。

 

7月27日午前3時ごろ、捜査員が徳勝もなみの実家に行き、父親と共に徳勝もなみのマンションに向かいます。インターホンを父親が押すともなみが現れ、捜査員が被害者の松尾愛和さんについて尋ねます。もなみは、「知りません」と答えますが、捜査員は「念のため中を見せてくれ」と部屋に踏み込みました。

 

すると、血だらけのベッドの上に変わり果てた被害者が横たわっていたのです。

 

徳勝もなみは殺害を認めて緊急逮捕されました。徳勝もなみの自宅を捜索したところ、自宅の冷蔵庫から猫の頭蓋骨や首が発見されています。

 

 

徳勝もなみが被害者の松尾愛和さんを殺害した動機

人体への興味?

 

徳勝もなみは取り調べで、被害者を殺害した動機について「体の中を見たかった」、「人を殺して解体してみたかった」と供述しています。

 

中学生の頃から医学書などを読んでいて、さらに猫などの解剖をしていましたので、人体に興味があったと思われます。

 

・「人体に興味があった。殺すために自分の部屋に2人で行った。遺体をバラバラにしたかった」
・「マンションで一緒にテレビを見るなどしていたら、(殺人を)我慢できなくなった」

 

以前から人体に興味があり、殺害してみたかった。そして、被害者と一緒にいたら、その殺人衝動を抑えることができなくなり、犯行に至ったということなのでしょうか?

 

 

被害者とはトラブルがなかった

 

被害者を残忍な方法で殺害した徳勝もなみですが、同級生の被害者と特別なトラブルがあったわけではありません。事件当初は「2人の間にトラブルがあった」と発表されましたが、後に「間違いだった」と訂正されています。

 

徳勝もなみは「個人的な恨みはなかった」、「誰でも良かった」と供述していますので、被害者が嫌いだったというわけではなかったようです。

 

パリ人肉事件の犯人である佐川一政氏は、徳勝もなみの動機について次のように分析しています。

 

『遺体をバラバラにしてみたかった』という供述に、同性愛的な愛情を強く感じます。『なぜ親友を解体できるのか』ではなく『親友だからこそ解体したかった』と解釈すべきなのです」

 

引用:パリ人肉食事件の佐川一政氏 同級生殺害する犯行心理を分析|NEWSポストセブン

 

「好きな相手・親友だからこそ解体したかった」というのは興味深い分析です。佐川氏以外にも、徳勝もなみには同性愛志向があったという分析をしている記事もありました。

 

実はAには同性愛志向のような性格も見られ、父親のスピード再婚でますます男性不信が強まったという見方もあるんです

 

引用:「佐世保高1女子惨殺事件」実父も恐れた16歳女子高生の素顔とは?(3)同性愛的な部分もあった? | アサ芸プラス

 

以前から、殺人衝動があった。そして、相手は基本的に誰でも良かったけれど、どうせなら友人を殺害・解体してみたかったということでしょうか。全然理解できない殺害動機ですが、そのようなことかもしれません。

 

 

母親の死と父親への憎しみ?

 

ただ、ここまで殺人衝動が暴発してしまったのは、母親の死と父親への憎しみが関係しているという考え方もできます。

 

父親から暴力を振るわれていた徳勝もなみを守るために一緒に家を出ようとしてくれた母親は、2013年に亡くなりました。そこから、もなみは不登校になってしまいます。

 

母親の死という大きなショックから立ち直れない中、父親はさっさと婚活をして、若い嫁と再婚し、祖母と養子縁組をさせられ、ひとり暮らしすることになりました。

 

父親を憎むのは自然な流れと言えます。徳勝もなみは、父親を恨むようなLINEを送っているんです。

 

事件後に事情聴取を受けたAの同級生の女子の1人が、AとLINEでやり取りした際、『お母さんは裏切られた。天国のお母さんは泣いている。お父さんは汚れている』という内容の返信があったと話している。

 

引用:「佐世保高1女子惨殺事件」実父も恐れた16歳女子高生の素顔とは?(3)同性愛的な部分もあった? | アサ芸プラス

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あくまでも推測ですが、母親の死と父親への恨みが、今まで小動物解剖で抑えられてきた殺人衝動を暴発させてしまったのかもしれません。しかし、母親が生きているうちから、小動物を解剖していたのであれば、殺人を犯すのは時間の問題だったとも言えます。

 

 

徳勝もなみの判決

出典:newsdig.tbs.co.jp

 

徳勝もなみは逮捕後に精神鑑定が行われました。その結果、「ASD(自閉症スペクトラム障害)」が見られることが判明しましたが、それが殺人に直結したわけではなく、環境的な要因の影響もあったと裁判長は述べています。

 

そして、事件から約1年後の2015年7月13日、医療少年院送致が決定されました。

 

長崎県佐世保市で昨年7月、高校1年の女子生徒=当時(15)=が殺害された事件で、同級生の少女(16)が京都医療少年院(京都府宇治市)に移送されたことが23日、分かった。少女の元付添人弁護士が明らかにした。

 

引用:京都医療少年院に少女移送 佐世保高1殺害 | 千葉日報オンライン

 

医療少年院は全国に2か所ありますが、京都医療少年院に移送されたようです。

 

 

徳勝もなみの現在:出所は2024年?

出典:newsdig.tbs.co.jp

 

徳勝もなみは現在もまだ医療少年院に入所しています。医療少年院は23歳未満が基本となっていますので、徳勝もなみが23歳になるのを前に収容継続かどうかを審議することになりました。

 

収容先の少年院長は収容継続を申請し、長崎家庭裁判所が26歳になる2024年までの継続を決定しています。

 

加害女性の内省や自己理解が深まっているとしながらも、「社会復帰はまだ先で、矯正教育が必要な状況」としていた。

 

引用:7年前の高1同級生殺害事件 加害女性、異例の少年院収容継続 [長崎県]:朝日新聞デジタル

 

23歳を超えて医療少年院で収容継続をした例はないということですので、徳勝もなみは精神的に著しい障害があり、社会復帰させるのは危険という判断が下されたということでしょう。あの酒鬼薔薇聖斗ですら、20歳そこそこで退院していますので、徳勝もなみはどれだけヤバいのでしょうか。

 

ただ、徳勝もなみは収容継続を不服として申し立てを行っていますので、「早く社会復帰したい」という願望はあるようです。

 

2024年には徳勝もなみは出所します。26歳以降は医療少年院に入所することはできませんから、必ず出所すると言われています。

 

その後、どうなるかは家族次第という噂があります。殺人願望がまだあるのであれば、精神病院に入院させるのでは?と言われていますが、どうなるのかはわかっていません。兄が弁護士ですから、その辺りはしっかりと対処するものと思われます。

 

ただ、徳勝もなみはとても頭が良いので、出所して社会復帰するために、殺人願望がない演技をする可能性もありますね。

 

 

徳勝もなみのまとめ

徳勝もなみの生い立ちや実家、家族(父親・母親・兄弟)、高校や犯罪の経歴、佐世保女子高生事件の概要や被害者殺害の動機、判決や現在と出所などをまとめました。

 

2024年7月までには徳勝もなみは出所すると思われます。その後、社会復帰したのか、それとも精神病院に入所したのかくらいは情報が欲しいですね。

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