2011年に当時3歳の清水心さんが殺害された事件の犯人・山口芳寛が話題です。
この記事では山口芳寛の生い立ちや実家の両親や兄弟など家族、高校や大学など経歴、結婚や精神疾患の有無、清水心さん殺害事件の動機、判決や遺族に届いた手紙の内容、現在などについてまとめました。
この記事の目次
- 山口芳寛は熊本3歳女児殺害事件（清水心さん殺害事件）の犯人
- 山口芳寛の生い立ち① 熊本市立竜南中学校ではいじめの対象
- 山口芳寛の生い立ち② 中学時代から小児性愛者の兆候も
- 山口芳寛の生い立ち③ 中学時代には奇声を発するなど異様な様子も
- 山口芳寛の実家は熊本市北区兎谷で家族構成は両親と兄弟が1人の4人
- 山口芳寛の実家の家族① 母親と母方の祖父母は創価学会員
- 山口芳寛の実家の家族② 父親とは折り合いが悪く取っ組み合いの喧嘩も
- 山口芳寛の実家の家族③ 兄弟は2歳年下の弟が1人
- 山口芳寛の経歴① 出身高校は私立「文徳高等学校」で優等生タイプもムキになる性格
- 山口芳寛の経歴② 大学は「熊本学園大学」で新歓でロリコン発言
- 山口芳寛の結婚
- 山口芳寛の精神疾患は小児性愛障害
- 山口芳寛が清水心さんを殺害した事件では防犯カメラが逮捕の決め手に
- 山口芳寛の清水心さん殺害事件の動機
- 山口芳寛の清水心さん殺害事件の判決は「無期懲役」で確定
- 山口芳寛が清水心さんの家族宛に送った手紙
- 山口芳寛の現在
- まとめ
山口芳寛は熊本3歳女児殺害事件（清水心さん殺害事件）の犯人
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山口芳寛（やまぐち・よしひろ）は、2011年3月3日に発生した「熊本3歳女児殺害事件」の犯人です。
当時20歳の大学2年生だった山口芳寛は、2011年3月3日19時30分から45分の間に、熊本県熊本市高平のスーパーマーケット「ビックザビックエース清水バイパス店」の店内トイレで、家族と買い物に訪れていた当時3歳の清水心（しみず・ここ）さんを首を絞めるなどして窒息死させました。
山口芳寛が起こした「熊本3歳女児殺害事件」（清水心さん殺害事件）の経緯
山口芳寛は事件を起こす3時間以上前の3日16時頃から、物色するような様子で店内をうろつくなど怪しい動きをしていました。この様子は店内の防犯カメラにも記録されていました。
一方、被害者の清水心さんはその日の夜から、両親と2歳年上の兄妹と買い物に来店しました。19時30分頃、父親がレジで会計をしている時に、清水心さんが「トイレに行きたい」と言い出し、父親は手が離せなかった目に1度は止めたものの、清水心さんがどうしても行きたいと言ったため、やむなく、数十メートル先のトイレに1人で行かせました。
トイレ前の防犯カメラには、清水心さんの後を追うようにしてトイレに入る山口芳寛の姿が記録されています。
裁判記録や当時の報道によると、山口芳寛はわいせつ目的で清水心さんに近づき、障害者用のトイレに連れ込んで性的暴行を加えると清水心さんが騒ぎ、山口芳寛は片手で口を塞いで黙らせるようにし、もう片方の手で首を4〜5分間絞めて窒息死させました。（山口芳寛は殺意を否定、検察側は初めから殺意を持って清水心さんに近づいたと主張）
この時、いつまでも出てこない清水心さんを心配した父親がトイレに様子を見にきており、障害者用トイレもノックしています。山口芳寛は父親のノックに対して「使用しています」と答えています。
山口芳寛は、犯行の発覚を恐れ、清水心さんの遺体をリュックサック（何も入れておらず空だった。検察側はこれを初めから殺意があった根拠としている）に入れるとそれを背負い、19時45分頃にトイレから1人出てきます。（この様子も防犯カメラに記録されている）
20時頃、清水心さんの両親はスーパーの閉店時間（20時閉店）になっても清水心さんが見つからないため警察に通報。
この時、山口芳寛は清水心さんの遺体をリュックに入れたまま現場から自転車で逃走しており、その後、20時10分頃に熊本市内を流れる坪井川の排水溝に清水心さんの遺体を遺棄しています。
翌4日、警察が公開した防犯カメラの映像から、山口芳寛が容疑者として浮上。任意聴取を経て、山口芳寛は容疑を認めたため4日午後に清水心さんの死体遺棄の容疑で逮捕となりました。
山口芳寛の生い立ち① 熊本市立竜南中学校ではいじめの対象
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清水心さん殺害事件の犯人・山口芳寛の生い立ちについて、現在までに明らかになっている内容をまとめていきます。
事件の数日後、2011年3月10日に発売の「週刊文春」（2011年3月17日号）に『熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」』という記事では、山口芳寛の生い立ちについて書かれています。
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それによれば、山口芳寛は小さい頃から落ち着きがなく変わったところがある子供で、地元の公立校「竜南中学校」に通っていた時には、クラスでいじめの対象になっていたという事です。
この頃の山口芳寛は、ちょっかいを出され「やめろよ！」などと突然大声を出してキレ、叩かれて泣いた事もあったという事です。また、男子からは「うざい」、女子からは「キモい」などと直接聞こえるように言われていたそうです。授業中に一人で何かブツブツ言っている事もあったそうです。
また、中学2年生の時にショートカットでバストの大きい和風美人タイプの同級生に告白したり、何人もの女子を好きになって一度に告白したりもしていたという事です。
山口芳寛の生い立ち② 中学時代から小児性愛者の兆候も
「女性セブン」（2011年3月24日号）でも、山口芳寛の中学時代のエピソードが明かされています。
この記事では、山口芳寛の中学時代を知る人物の証言として、中学1年か2年くらいの時、山口芳寛が部屋のカーテンを開けて幼稚園くらいの女児をじっと見ている事がよくあり、近所で警戒されていたとの、当時から小児性愛者の兆候があった事を示す内容が書かれています。
「芳寛くんがまだ中学1、2年生くらいのときに、2階の部屋からカーテンを少し開けて、幼稚園くらいの小さい女の子が道を通るのをじーっと見ていることがよくあったんです。“なんだか気持ち悪いね”と小さい女の子がいるお母さんたちは気をつけようと注意し合っていました」
山口芳寛の生い立ち③ 中学時代には奇声を発するなど異様な様子も
「女性セブン」（2011年3月24日号）には、中学時代の山口芳寛が、よく自宅で夜中で奇声を発しており、床や壁を蹴ったり叩いたりし、両親が怒鳴るような声も聞こえてきて怖かったという近隣住民の証言も掲載されています。
近所の住民たちによれば、山口容疑者の家からよく聞こえてくる叫び声にゾッとさせられていたという。彼が中学2年生ぐらいから「ウワーワーワー！」という大きな奇声をあげていたというのだ。「夜中になると奇声をあげたり、床や壁を“ドンドン”と蹴ったり叩いたりするすごい音が聞こえてきました。ご両親に怒鳴っているのか“いってるじゃないか！”とかいう大声も聞こえてきて、本当に怖かったです」（前出・近所の住民）
山口芳寛の実家は熊本市北区兎谷で家族構成は両親と兄弟が1人の4人
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山口芳寛の実家は逮捕当時の報道によると「熊本県熊本市北区兎谷」だという事です。
山口芳寛は事件当時、両親や兄弟ら家族と実家に住んでいた事がわかっており、逮捕時の住所が「熊本県熊本市北区兎谷」とされていたため、実家もこの場所で間違いないと思われます。
熊本市高平のスーパー「ビックザビックエース清水バイパス店」で、同市清水東町の介護士、清水誠一郎さん（39）の長女、心（ここ）ちゃん（3）が3日夜から行方不明になる事件があり、熊本県警は4日、心ちゃんの遺体を遺棄したとして同市兎谷の熊本学園大2年、山口芳寛容疑者（20）を死体遺棄容疑で逮捕した。
山口芳寛の実家の家族構成は、両親と2歳下の弟の4人家族で、父親は建築会社勤務、母親がコンビニでパートとして働いていたという事です。
家族は建築会社に勤める父と近所のコンビニでパートとして働く母、2才年下の弟の4人暮らし。
近隣住民によると、山口芳寛の家族仲は良い様子に見えたようです。
近所の住民はこう話す。
「お盆や正月になると毎年一家4人で家族旅行をしたり、仲の良い家族ですよ。お母さんも明るくて面倒見のいい人です」
ただ、後述しますが、山口芳寛は父親との折り合いがかなり悪かったようです。
なお、これらは事件のあった2011年当時の情報であり、2023年の現在も山口芳寛の実家が熊本県北区兎谷にあるかどうかはわかりません。家族の現在についても情報はありません。
山口芳寛の実家の家族① 母親と母方の祖父母は創価学会員
山口芳寛の実家の家族についてもさらに詳しくまとめていきます。
「週刊文春」（2011年3月17日号）によると、山口芳寛の母親と母方の祖父母は熱心な創価学会員だという事です。
また、祖母によれば、山口芳寛本人も公明党の新人候補を一生懸命応援していたという事なので、創価学会員だった可能性があるようです。
母親、祖父母は創価学会員でもある。選挙の時には母親が熱心にポスター貼りをする姿が目撃されている。「芳寛は今度の統一地方選挙に立候補する公明党推薦の新人候補を一生懸命応援していました。挨拶回りをしていたときは、候補者を激励するため自宅の外で何時間もずっと立って待っていました」（祖母）
引用：「週刊文春」（2011年3月17日号） 熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」
また、叔父によると、山口芳寛は母方の祖父と仲が良く、アルバイト先（高校時代か大学時代かは不明）の結婚式場（配膳係のアルバイト）での出来事をよく話したり、職場に車で送ってもらったりしていたようです。
父との折り合いが悪かった山口が頼ったのが、祖父だった。
「おじいちゃん子でした。芳寛は結婚式場で配膳係のバイトをやっていたが、そこでの出来事をよく話していた。また、雨が降ったときなどはバイト先までおじいちゃんの車で送ってもらっていた」（叔父）
引用：「週刊文春」（2011年3月17日号） 熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」
山口芳寛の実家の家族② 父親とは折り合いが悪く取っ組み合いの喧嘩も
「週刊文春」（2011年3月17日号）の記事では、山口芳寛と父親とは折り合いが悪く、取っ組み合いの喧嘩をする事もあったとの叔父や知人の証言が紹介されています。
父親と山口芳寛の間に母親が入りなんとか家族の関係を保っていたようです。
山口と父親の間には確執があったという。
「父が携帯に電話をしても、芳寛はほとんど出ない。たまに電話で『ふざけるな！』と怒鳴ることもあった」（叔父）
また前出の知人によると、「家では母親が間に入って通訳代わりになっていた。実は事件の一週間ぐらい前にも、父子で取っ組み合いの大喧嘩があったそうです」
引用：「週刊文春」（2011年3月17日号） 熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」
山口芳寛の実家の家族③ 兄弟は2歳年下の弟が1人
山口芳寛の兄弟は2歳年下の弟が1人いる事が「女性セブン」の記事などからわかっています。
山口芳寛の兄弟についてはこれ以外に情報がなく、現在についても不明です。
山口芳寛の経歴① 出身高校は私立「文徳高等学校」で優等生タイプもムキになる性格
山口芳寛の経歴についてもみていきます。
ただし、経歴とは言っても山口芳寛は大学在学中に逮捕されているため、経歴といえるのは高校と大学の学歴のみです。
山口芳寛の出身高校は熊本県熊本市西区の私立高校「文徳高等学校」です。文徳高校の最新の偏差値は「62」で、熊本県内でも上位の進学校として知られています。
「週刊文春」（2011年3月17日号）によると、文徳高校時代の山口芳寛は茶道部に所属し、ゴミ拾いのボランティア活動への参加や生徒会の環境美化委員を務めるなど優等生のタイプだったようです。2008年1月には地元テレビ局の市長との討論番組にも出演しています。（見出し冒頭画像は討論番組出演時の高校時代の山口芳寛）
高校は私立の文徳高校に進学。茶道部に所属し、地域のゴミ拾いをするボランティア活動をしたり、生徒会で「環境美化委員」を務めた。高校三年生の〇八年には、地元テレビ局で市長との討論番組にも出演した。
引用：「週刊文春」（2011年3月17日号） 熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」
一方、高校の同級生の証言によると、高校時代の山口芳寛はいじめられてはいなかったものの、些細な事でムキになって言い争いになるので周囲から距離を置かれていたようです。
「高校ではイジメられてはいなかったが、大したことでもないのにすぐにムキになり、言い争いになるので、皆敬遠していた。印象に残っているのはリュックサックが大好きで、学校指定のカバンと必ずリュックサックを背負って登校していたこと。リュックサックはたくさん持っているみたいで、時々種類が変わっていた」（高校の同級生）
引用：「週刊文春」（2011年3月17日号） 熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」
山口芳寛の経歴② 大学は「熊本学園大学」で新歓でロリコン発言
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山口芳寛は文徳高校から熊本県熊本市の私立大学「熊本学園大学」の社会福祉学部福祉環境学科（偏差値35）へ進学しています。
山口芳寛は大学の新入生歓迎コンパで、好きな女性のタイプを聞かれて「小さい子、小学生くらいの子がタイプ」と発言し、ロリコンだという噂が大学内で広まったようです。
大学は推薦入試で熊本学園大学の社会福祉学部福祉環境学科へ。
「新歓コンパであまりクラスに馴染めなかったようで、皆ちょっと距離を置いていた。また、コンパのときに『好きなタイプ』を聞かれて『小さい子が好き』と答えたらしく、一気に『山口はロリコン』という噂が広まった」（同級生）
引用：「週刊文春」（2011年3月17日号） 熊本・3歳女児殺害 清水心ちゃん祖父母独占インタビュー「わが孫山口芳寛はなぜ殺人者に変貌したのか」
山口芳寛は大学1年の春には水俣病の現状をテーマにしたフィールドワークに参加し、障がいのある学生の手伝いをする大学内のボランティアに申し込みをするなど精力的に活動していたようです。
しかし夏休みが終わった9月頃から大学の欠席が目立つようになり、大学2年の11月からは事件を起こす3月まで1度も授業に出席していなかったという事です。
高校時代は成績も優秀で、推薦入学で熊本学園大学社会福祉学部へ入学する。障がいのある学生の手伝いをしたいと、学内のボランティア制度にも申し込んだ。しかし、夏休みが終わるころには、彼の中で何かが変わっていた。
9月ごろから授業への欠席が目立つようになり、2年の11月からは一度も授業に顔を出していない。
また、「週刊文春」（2011年3月17日号）では、大学の同級生の証言として、山口芳寛が同大学に通う女子学生にストーカー行為をしていた事が明かされています。
山口芳寛の結婚
山口芳寛の結婚についても検索されていますが、山口芳寛は結婚はしておらず独身です。
山口芳寛は小児性愛者と見られていますが、中学生時代には同級生女子に告白をしたり、大学時代には女子学生にストーカー行為をしたりといった証言もあり、同世代の女性にも興味を抱いていた事が窺えますが、大学在学中に清水心さん殺害事件を起こしてすぐに逮捕され、そのまま判決が確定して現在も服役中であるため結婚はしていません。
山口芳寛の精神疾患は小児性愛障害
山口芳寛の精神疾患もネットで検索されています。
裁判では、弁護側が精神鑑定で山口芳寛はアスペルガー症候群と小児性愛障害と診断されたと主張しています。
小児性愛障害は精神疾患に認定されていますが、アスペルガー症候群は発達障害の1つです。
裁判で弁護側はこの精神疾患や発達障害を材料に減刑を求めましたが、裁判所は認めずに求刑通りの判決が下されています。
山口芳寛が清水心さんを殺害した事件では防犯カメラが逮捕の決め手に
山口芳寛が清水心さんを殺害した事件では、防犯カメラの映像が逮捕の決め手になりました。
防犯カメラの映像から同容疑者が浮上、供述通り、近くの川付近で遺体が見つかった。
事件発生後すぐ、警察は防犯カメラの映像を公開して捜査に踏み切りました。公開された防犯カメラの映像のうち、現場近くのガソリンスタンド前の道路を、大きく膨らんだリュックを背負って自転車を必死に漕ぐ山口芳寛の映像を見た、元担任教師からの情報提供があり、山口芳寛が容疑者として浮上しスピード逮捕に繋がったという事です。
この防犯カメラの映像ですが、ネット上には残されておらず、現在は視聴する事はできません。
山口芳寛の清水心さん殺害事件の動機
山口芳寛は犯行動機について裁判で「女の子の身体に触りたい欲求を満たすため」だったと供述しています。
山口は先週の第3回公判で犯行の動機について、「日頃から女の子の体に触りたいという欲求があり、それを実行に移した」といっている。
山口芳寛は裁判前の精神鑑定で小児性愛障害の精神疾患があると診断されており、幼い子供に対する性的な欲求を強く抱いた事が犯行の動機になったと見られています。
山口芳寛の清水心さん殺害事件の判決は「無期懲役」で確定
山口芳寛の2012年10月に第一審が開廷し、同月中に求刑通りの「無期懲役」の判決が言い渡されています。
山口芳寛側は判決を不服として控訴しましたが高裁は一審判決を支持。弁護側はこれも不服として上告していますが、2013年6月に最高裁が上告を棄却し、山口芳寛の無期懲役の判決が確定しています。
山口芳寛が清水心さんの家族宛に送った手紙
無期懲役の判決が確定した後、被害者の清水心さんの家族宛に、山口芳寛からの手紙が合計7通届いた事が明かされています。
清水心さんの父親の清水誠一郎さんはずっと山口芳寛からの手紙を読めなかったそうなのですが、2018年に初めて目を通した事を明かされています。
手紙の詳細な内容は明かされていませんが、「真実を伝えます」の書き出しで始まり、「私は小学生の女の子が死ぬところを見たかった」と続いていたと、2020年3月4日付の熊本日日新聞の記事の中で明かされています。
また、手紙には最後まで山口芳寛の謝罪の言葉はなかったそうです。清水誠一郎さんはこの手紙について「家内には見せられません。見たら死ぬと思います」と話しており、「手紙を読んで分かったのは、山口受刑者が『裁判で真実を語っていなかったこと』そして『娘や家族が救われることはない』ということです。」とも語られています。
清水誠一郎さんが明かした手紙の内容の一部から読み取れるのは、山口芳寛の本当の動機はわいせつ目的ではなく殺害であったという事です。
清水誠一郎さんは、自身が亡くなったら、この山口芳寛からの手紙を家族には見せずに焼却処分して欲しいと弁護士に依頼されているそうです。
山口芳寛の現在
山口芳寛は2013年に無期懲役の判決が確定し現在も服役しています。
山口芳寛がどこの刑務所に服役しているのかはわかっていません。山口芳寛は2023年の現在は32歳か33歳のはずです。
山口芳寛は無期懲役の判決ですが、入所から30年経過して以降に仮釈放になる可能性があります。この場合、山口芳寛は最短で2043年に仮釈放されて刑務所から出てくる可能性があります。
性犯罪者の再犯率は高く、山口芳寛にはずっと刑務所に入っていて欲しいです。
まとめ
今回は、2011年3月に当時3歳だった清水心さんが殺害された「熊本3歳女児殺害事件」の犯人の山口芳寛についてまとめてみました。
山口芳寛は、家族でスーパーに買い物に訪れていた清水心さんを障がい者用トイレに連れ込んで殺害し遺体をリュックに入れて運び出して排水溝に遺棄した凶悪犯罪者です。
山口芳寛の生い立ちについては、実家は熊本市北区兎谷で家族構成は両親と兄弟が1人（2歳した弟）で、地元の公立校竜南中学校時代にはいじめられていた事などがわかっています。また、中学時代から幼い女児をじっと見つめたり奇声を発するなどの奇行が目立った事も明らかになっています。
経歴については、熊本市内の私立「文徳高校」から同市内の私立「熊本学園大学」へと進学した事がわかっています。高校時代は優等生タイプだったが些細な事で言い合いになるため周囲から距離を置かれており、大学時代にはロリコンとの噂（事実だが）が広まり、2年の秋頃から大学には顔を出さなくなっています。そして大学2年在学中であった2011年3月に清水心さんを殺害する事件を起こしました。
山口芳寛は結婚はしておらず独身で、精神疾患は裁判前の精神鑑定で「小児性愛障害」と診断されています。
山口芳寛の逮捕の決め手となったのは防犯カメラの映像でしたが、現在、この防犯カメラの映像はネットでは確認できません。
山口芳寛が清水心さんを殺害した動機は、小児性愛による性的欲求を満たすためとされていますが、判決確定後に山口芳寛から清水心さんの家族に届いた手紙の内容によると、本当の動機は「女児の死ぬところが見たかった」事だった可能性が浮上しています。
現在、山口芳寛は無期懲役の判決が確定し刑務所に服役しています。
