TBSの紀行バラエティ「クレイジージャーニー」は出演者死亡の噂ややらせ事件でも話題です。
この記事では「クレイジージャーニー」の出演者死亡の真相や原因、やらせ事件での打ち切りのとその後の復活の経緯、現在は視聴率が低迷し再打ち切りの噂などについてまとめました。
この記事の目次
クレイジージャーニーはTBSの紀行バラエティで出演者死亡ややらせで話題
「クレイジージャーニー」は、TBS系列で2015年4月17日に放送がスタートした紀行バラエティ番組で、独自の視点と強いこだわりと信念を持ち、日本を含む世界各地で研究や追求を続ける様々なジャンルの“狂気の旅人”(クレイジージャーニー)達を密着取材し紹介する内容です。
「クレイジージャーニー」で取り上げられる、“クレイジージャーニー”達は、研究者、冒険家、ジャーナリスト、芸術家、写真家、作家、経営者、危険な趣味を追求する人などなど多岐にわたり、彼らが世界の辺境や危険地帯へと赴き、それぞれの信念に基づいてクレイジーに活動する様子に密着しています。
クレイジージャーニーのレギュラー出演者(スタジオ司会者)はお笑い芸人の松本人志さん(ダウンタウン)と設楽統さん(バナナマン)、女優でタレントの小池栄子さんの3人で、当時は深夜0時頃からの枠で放送され、バラエティ要素とドキュメンタリー要素が混り合った刺激的で尖った内容が視聴者の支持を集めていました。
しかし、2019年9月に珍しい生物を捕獲する旅にスタッフが同行取材する企画で、事前にスタッフが現地の協力者に依頼していくつかの生物を準備していた「やらせ」が発覚。これが原因となって、「クレイジージャーニー」は1度番組打ち切りとなっています。
ただその後、ネット上で番組復活を望む声が高まり(とされている)、TBS社内でやらせ再発防止の協議を重ねた上で、2021年5月19日に2時間スペシャルの特別番組が放送され約1年半ぶりに復活。
特番放送を受けて、さらに番組復活待望論が高まった(とされている)事から、番組スタッフを一新し、しかも放送時間帯を月曜日のゴールデンタイム(21時〜22時)に昇格させた上で、2022年10月17日にレギュラー番組として復活を果たしました。2023年10月から再び放送時間帯が変わり、月曜の22時からの放送が現在も続いています。
そんな「クレイジージャーニー」ですが、打ち切りの原因となったやらせ問題だけでなく、出演者が死亡したという噂や、視聴率の低迷などが度々話題にされています。
この記事では、「クレイジージャーニー」の出演者が死亡の噂の真相と死亡説が出た原因、2019年の打ち切りの原因となったやらせ問題の詳細、打ち切りからゴールデンで復活するも現在は視聴率が低迷し再打ち切りの危機を迎えている事などを中心に紹介していきます。
クレイジージャーニーの出演者死亡の噂が出た原因
現在もネット上などで話題になっている「クレイジージャーニー」の出演者が死亡したという噂の原因や真相について見ていきます。
「クレイジージャーニー 死亡」などののサジェストワード表示が大元の原因
インターネットの検索エンジンでは、「クレイジージャーニー」と検索窓に入れると「死亡」や「ゴンザレス死亡」などのサジェストキーワード(検索候補として提案されるワード)が表示されていました。このサジェスト表示が、「クレイジージャーニー」の出演者が死亡した事があるという噂の原因となっています。
「クレイジージャーニー」は、番組の性質上、出演者がよく危険地帯に行ったり、危険な行動を取ったりするエピソードや場面が紹介されるため、「クレイジージャーニー」の出演者が死亡の噂の信ぴょう性を高めているところもあるようです。
「クレイジージャーニー」の常連出演者である丸山ゴンザレスの死亡説
死亡説が出た丸山ゴンザレスのプロフィール
本名 :丸山佑介
生年月日:1977年10月30日
出身地 :宮城県仙台市
身長 :175cm
この「クレイジージャーニー」のサジェストと表示される「クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡」という内容ですが、これが常連出演者である丸山ゴンザレスさんが死亡したという噂の原因となっています。
丸山ゴンザレスさんは、日本や海外の裏社会を中心にした取材を続けているジャーナリストで「犯罪ジャーナリスト」の肩書きでも知られています。
「クレイジージャーニー」では番組初期からこの丸山ゴンザレスさんを度々取り上げており、中南米のギャング抗争地帯など、下手をすれば死亡してもおかしく無いような極めて危険な地域の取材にスタッフが同行する放送回は神回と呼ばれています。
丸山ゴンザレスさんは暫定の最多出演者であり「クレイジージャーニー」といえば丸山ゴンザレスさんというイメージも定着しています。
こうした背景がある中で、ネットの検索エンジンで、「クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡」というサジェストワードが表示されるようになったため、丸山ゴンザレスさんが世界の危険地帯で死亡したのではないかという噂が広まりました。
クレイジージャーニーで調べたら予測変換でゴンザレス 死亡って出たんだけど死んだんか?フォローしてる感じ気づかなかったけどひっそり死んでたんか?
— 割ときりきりす (@WbWMqM) November 6, 2020
クレイジージャーニー全く知らんかったからググってたら、”クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡”って関連検索が出て、笑っちゃった。 #chaki954
— serumisu (@serumisu) June 25, 2022
結論か言うと、丸山ゴンザレスさんは死亡していません、丸山ゴンザレスさんの死亡説の原因となった「クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡」のサジェストワードが表示されるようになった原因ははっきりとはわかっていませんが、ある仮説が出ているため続けて紹介します。
丸山ゴンザレス死亡説が出た原因は元プロ野球選手のジェレミー・ゴンザレスか
「クレイジージャーニー」の常連出演者である丸山ゴンザレスさんが死亡したという噂が出た原因はネットのサジェストワードに「クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡」と表示された事でした。
それではなぜ「クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡」というサジェストワードが表示されるようになったのでしょうか。
これについては仮説として、元メジャーリーガーで、2007年シーズンには「GG」の登録名でプロ野球「読売ジャイアンツ(巨人)」に所属しプレーしたジェレミー・ゴンザレスさんが落雷事故で死亡した事が関連づけられているのでは無いかとの説が出ています。
米大リーグの元投手で昨年は日本の巨人に在籍していたジェレミー・ゴンザレス氏が落雷を受けて死亡したと26日、母国ベネズエラの政府高官が明らかにした。33歳。ゴンザレス氏は25日夜、ベネズエラ西部の海岸にある桟橋で雷に打たれたという。(AP=共同)
実は、現地メディアのスポーツ新聞では、ジェレミー・ゴンザレスさんは、2008年5月25日にベネズエラ西部の実家近くにあるスリア州マラカイボ湖で水上オートバイの操縦中に雷に打たれて死亡したと報道されています。
そして、ジェレミー・ゴンザレスさんが雷に打たれて死亡した「マラカイボ湖」ですが、2016年12月2日の深夜0時過ぎから放送された「クレイジージャーニー」にて、「世界一雷が多発する村」として紹介されています。
この放送内で、「マラカイボ湖」で元巨人の投手であるジェレミー・ゴンザレスさんが雷に打たれて死亡したと紹介されたため、放送を見た多くの方がネットで検索をし、結果として「クレイジージャーニー ゴンザレス 死亡」というサジェストワードが表示されるようになったのではないかと見られています。
クレイジージャーニーはやらせ発覚が原因で打ち切りの過去
続けて「クレイジージャニー」の2019年の打ち切りの原因になったやらせ事件についても振り返っていきます。
2019年9月、TBSは「クレイジージャーニー」で同年8月14日に放送された静岡大学の准教授で爬虫類研究者の加藤英明さんの爬虫類捕獲旅に密着した「爬虫類ハンター」の放送回にて、捕獲した生物のうち何種類かを番組側が事前に用意していたとするやらせ行為(発表では“不適切な演出”と表現)があった事を発表し謝罪しました。
TBSが発表した謝罪文『「クレイジージャーニー」からのご報告とお詫び』によると、8月14日に「クレイジージャーニー」で放送された「爬虫類ハンター」のメキシコロケで、紹介された6種類の生物うち4種類が、番組スタッフが現地の取材協力者に依頼してロケ前に準備していたものを撮影時に放ち、あたかもその場で発見したかのように見せかけていたという事です。
発表によれば、やらせだった4種類生物は以下の内容でした。(いずれも謝罪文のまま)
1.メキシコサラマンダー 現地協力者が湖で事前に捕獲した個体をネットの籠に入れ、同じ湖に放ちました。
2.アリゲータートカゲ 事前に数センチの穴を掘って、事前に捕獲した個体を放ちました。
3.メキシコドクトカゲ 現地協力者が個体を岩の下に放ちました。
4.ヘルメットイグアナ 取材した大学にお借りし、大学施設内の生息可能性のある場所に放ちました。
TBSは調査が完了するまで「クレイジージャーニー」の放送を休止する事を発表し、その後、10月21日に正式に放送終了が発表されています。
TBSは21日、放送を休止していた同局系「消えた天才」と「クレイジージャーニー」の2番組を、放送終了とすることを発表した。
そして、同年11月、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、「クレイジージャーニー」に「放送倫理違反の程度によっては自主自律的な対応をもってしても看過できない放送倫理違反がある」として、審議入りする事を決定。BPOは翌2020年8月に「(クレイジージャーニーに)放送倫理違反があった」との見解を発表しています。
放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会(神田安積委員長)は4日、事前に用意したトカゲをその場で捕まえたように装って放送したTBSのバラエティー番組「クレイジージャーニー」について、「放送倫理違反があった」とする見解を発表した。
クレイジージャーニーはやらせが原因で打ち切りもその後ゴールデンで復活
BPOが「放送倫理違反があった」との見解を正式に示した事で、「クレイジージャーニー」の復活は絶望的と見られていました。
しかしその後、復活を望む視聴者の声が高まった事などを理由に、やらせ発覚から約1年半後の2021年5月19日、2時間の特別番組として「クレイジージャーニー」は復活を遂げています。
不適切な演出により2019年9月に放送を終了したTBS系バラエティー「クレイジージャーニー」が復活し、19日午後9時からゴールデン2時間スペシャルとして放送される。
復活スペシャルとなった放送回には、「クレイジージャーニー」の2大看板ともいえる、危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんと奇界遺産フォトグラファーの佐藤健寿さんのW出演が実現し、その内容も深夜帯で放送されていた頃と変わらず、危険と隣り合わせの緊張感のある内容で、時間帯が変わった事でソフトな内容になるのではと心配していた往年の番組ファンからも好評でした。
この復活2時間スペシャルの好評を受け、2022年10月17日からの「クレイジージャーニー」のレギュラー放送復活が発表されました。
しかも、放送時間を深夜帯から月曜日21時から22時までのゴールデンタイムに昇格させての復活でした。
不適切な演出問題で19年9月に放送終了したTBS系紀行バラエティー「クレイジージャーニー」が、10月期の番組改編でレギュラー放送として復活することが22日、分かった。根強いファンからの待望論があり、昨年5月に特番として復活。満を持して月曜午後9時の枠に戻って来る。
「クレイジージャーニー」のレギュラー復活には、ネット上でも多くの喜びの声が出ていました。
クレイジージャーニー 復活
本当に嬉しい
1番面白いテレビ番組だよ#クレイジージャーニー— 小津おづお (@OZ100s) October 31, 2022
クレイジージャーニー復活したんじゃ✨
この番組めっちゃ面白くて好き🐢— あず (@bum_dz) November 28, 2022
クレイジージャーニーは復活後は視聴率が低迷し再打ち切りの噂も出ていた
やらせ問題で一時は打ち切りとなるも、ファンからの熱烈な要望を受けて復活した「クレイジージャーニー」でしたが復活後の視聴率は低迷しており、再打ち切りの噂も一部から出ていました。
レギュラー復活の予兆となった2021年5月19日の2時間スペシャルとして放送された「クレイジージャーニー」の視聴率は「7.8%」でした。ゴールデンタイムの特番としては低い視聴率だっため、「アサ芸プラス」では、エンタメ誌ライターの「このまま番組自体が消える可能性は高そうです」とのコメントが掲載されています。
今回、久しぶりの特番を楽しみにしていたファンも多かったようですが、蓋を開けてみれば7.8%とゴールデン特番の枠にして大惨敗。このまま番組自体が消える可能性は高そうです」(エンタメ誌ライター)
ただ実際にはその後、「クレイジージャーニー」は2022年10月から月曜のゴールデンタイムでレギュラー番組としての復活しています。
しかしこちらも、「しゃべくり007」(日本テレビ系)、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)などの人気バラエティや、フジテレビの月9ドラマなどに押される形で視聴率が3パーセント台に低迷し危険水準に入っている(打ち切りの危険がある)との報道が日刊サイゾーから出ていました。
ヤラセ騒動で1度は番組が打ち切りになりながら、ファンの熱心なラブコールで復活した『クレイジージャーニー』(TBS系)。しかも、復活と同時に深夜からゴールデンに昇格するオマケまでついたが、激戦区に揉まれて視聴率がどうにもふるわない。松本人志、設楽統、小池栄子と、いずれ劣らぬ超売れっ子が顔を揃えながら、すでに危険水域に入っている。
ゴールデンタイムでの視聴率低迷の原因については、「クレイジージャーニー」の尖った内容が、ゴールデンタイムのメインの視聴者層の興味と一致していないためではないかとの見方も出ていました。
「デイリー新潮」も下のような内容を掲載しています。
TBSは月曜ゴールデン帯の番組が不調続きだったので、起死回生の一手と考えたのではないでしょうか。ところが、現実はそう甘くはありませんでした。『クレイジージャーニー』は世帯視聴率も個人視聴率も4位争いをしており、テレビ東京に負けることもありました」
月曜21時での復活は失敗だったということだろう。
このゴールデンタイムでの視聴率低迷を受けてか、「クレイジージャーニー」は、レギュラー放送復活から1年後の2023年10月に再び放送時間をプライムタイムと呼ばれる22時から23時の時間帯に変更しました。
その後は、視聴率は若干持ち直し、概ね6パーセント台〜7パーセント台を維持していました。
クレイジージャーニーの視聴率は松本人志不在の影響も受けている模様
プライムタイムに移行後は視聴率を持ち直していた「クレイジージャーニー」でしたが、視聴率を下支えしていたメイン司会者である松本人志さんが、2023年12月に週刊文春によって性加害疑惑を報じられ、2024年1月より芸能活動を休止した事により、再び視聴率に影響が出ているようです。
松本人志さんが休止を発表してから3週目の2024年1月26日に「日刊サイゾー」が配信した記事によると、松本人志さんが不在になってからの「クレイジージャーニー」の視聴率は1週目で前4週間の平均視聴率と比較して1パーセントの低下、2週目が2.3パーセントの低下、3週目が3.1パーセントの低下と、週を追うごとに悪化しているようです。
8日の活動休止発表以後から17日までに放送された、各局の番組の平均世帯視聴率は以下の通りだった。※( )内はその週を除いた、前4週間分の平均視聴率。
『クレイジージャーニー』(TBS、月曜日)
8日(SP版) 5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)(6.4)/15日(SP版) 5.2%(7.5)/22日 3.6%(6.4)
まとめ
今回は、TBS系列の紀行バラエティ番組「クレイジージャーニー」の出演者死亡の噂の真相や原因、やらせでの打ち切りと復活、現在は視聴率が低迷し再打ち切りの噂も一部出ている事などについてまとめてみました。
「クレイジージャーニー」の出演者死亡の噂は事実ではなく、クレイジージャーニーで過去に取り上げられたベネズエラの「マラカイボ湖」で、過去に日本のプロ野球でプレーしたジェレミー・ゴンザレスさんが落雷で事故死しており、それがクレイジージャーニーの常連である丸山ゴンザレスさんと関連付けられたために生まれた噂でした。
「クレイジージャーニー」のやらせについては、人気企画だった「爬虫類ハンター」において、事前に紹介する生物をスタッフが用意し、あたかもその場で発見して捕獲に成功していたかのように見せかけていたという内容でした。
「クレイジージャーニー」はこのやらせ発覚により一時番組打ち切りとなるも、視聴者からの要望を受けて、2021年にスペシャル番組として復活し、2022年にはレギュラー番組としても復活を遂げました。
しかし、「クレイジージャーニー」は復活後は視聴率が振るっておらず、メイン司会を務めていた松本人志さんの活動休止も追い討ちとなって、再び打ち切りになるのではないかと心配する声が出ています。