スカウトグループ「ナチュラル」のトップ・小畑寛昭容疑者が逮捕されました。
この記事では小畑寛昭容疑者の本名や生い立ちと経歴、出身や親など家族と木山兄弟の伝説、結婚や嫁や子供、ナチュラルの実態と関東連合や暴力団との関係、逮捕までの経緯と現在の状況についてまとめました。
この記事の目次
小畑寛昭はスカウトグループ「ナチュラル」のトップで警視庁により逮捕
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小畑寛昭(おばた・ひろあき)容疑者(2026年2月時点41歳)は、国内最大級の風俗スカウトグループ「ナチュラル」のトップ(会長)だとされる男で、2026年1月26日、潜伏先だった鹿児島県奄美大島で警視庁の捜査員によって逮捕されました。
小畑寛昭容疑者がトップだとされるスカウトグループ「ナチュラル」は、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)だとされ、その規模は1500人〜2000人とも言われています。そして、同グループは残酷の繁華街で女性を性風俗店に斡旋し、年間数十億円規模の莫大な違法収益を得て、その一部が暴力団の資金源になっていたとみられています。
小畑寛昭容疑者はこの「ナチュラル」の頂点に君臨し、裏社会では「木山」という通名で知られるカリスマ的存在であったともされています。
警視庁は2025年1月に小畑寛昭容疑者の逮捕状を取得していましたが、小畑は逃亡して行方をくらまし、2026年1月21日に公開手配に踏み切っていました。
女性を性風俗店に紹介するスカウト行為を容認してもらう見返りに暴力団幹部にみかじめ料を支払ったとして、警視庁暴力団対策課は21日、東京都暴力団排除条例違反容疑で、国内最大級の風俗スカウトグループ「ナチュラル」のトップとされる住所不定、職業不詳小畑寛昭容疑者(40)を公開手配した。同課によると、容疑者は組織内で「会長」と呼ばれている。
そして、その数日後の1月26日、匿名の通報により、潜伏先の奄美大島で発見され、都暴力団排除条例違反容疑で逮捕。約1年にわたる逃亡劇に終止符が打たれました。
警視庁は26日、国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」会長の木山こと小畑寛昭容疑者(40)=住居不定=を東京都暴力団排除条例違反の疑いで逮捕し、発表した。21日に公開手配をして行方を追っていたところ、東京から1300キロ離れた鹿児島県の奄美大島で身柄を確保した。「今は何も話しません」と供述しているという。
年間数十億円を荒稼ぎし、全国の繁華街を影で支配したとされる巨大組織「ナチュラル」のトップ・小畑寛昭容疑者の逮捕は、社会に大きな衝撃を与えましたが、同時に数多くの謎を浮き彫りにしました。
ここでは、小畑寛昭という男は何者なのか、その出自やや家族、そしてこの男が築き上げた帝国の実態はどのようなものだったのか、現在までに公に報じられた事実、関係者の証言、そしてインターネット上で囁かれている真偽不明の噂話を織り交ぜながら、小畑寛昭という男と、彼が率いた「ナチュラル」という組織の深淵について、現在までに判明している内容を詳しくまとめていきます。
小畑寛昭の謎に包まれた本名と経歴と凶暴な人物像
小畑寛昭のプロフィール
本名 :小畑寛昭
生年月日:1985年2月5日
通称 :木山
偽名 :西田、西方、小長谷、谷山、山田など多数
身長 :約175cm
特徴 :右肩から腕にかけて龍の入れ墨
元々、小畑寛昭容疑者は「木山会長」の名前で知られる人物でした。その本名が明らかになったのは2025年に公開手配された事によるものでした。
木山会長こと小畑寛昭容疑者の裏社会での経歴は、2006年頃、東京の立川市で「ランコム」というスカウトグループに所属したことから始まるとされています。
ここでスカウトとしてのノウハウを蓄積した小畑寛昭容疑者は、2009年頃に独立。日本最大の歓楽街、新宿・歌舞伎町へと進出し、自らの組織「ナチュラル」を立ち上げたとされています。(下の引用記事でイニシャル「N」とされているのは、当時の小畑寛昭容疑者が、本名として「西田」もしくは「西方」を名乗っていたため)
木山ことNがスカウトを始めたのは、平成18年頃であり、立川にある「ランコム」というグループでスカウトとしての経験を積んできた。Nはスカウトとして2、3年の経験と業界の知識を得る中、ランコム上層部との方針(報酬)、意見相違などから本来は御法度とされるグループからの独立を企て、これを実行し、立川エリアを外した歓楽街に活動区域を移し、次第に仲間を増やし、自身らを「ナチュラル」と名乗るようになった
引用:違法スカウト集団「ナチュラル」壊滅を進める警察の内部文書入手 スカウト狩りで揉めたヤクザとの「その後」と“大人のおもちゃ”を使った「壮絶リンチ」
ナチュラルなどの元メンバーや裏社会の人物が語る小畑寛昭の人物像は、「イケイケ」で野心的、そして暴力的だとされ、「全国のあらゆる繁華街を俺たちで制覇する!」と公言し、その野望を実現するために、手段を選ばなかったといいます。
素性を知る裏社会の人物が語る。
「昔っから『全国のあらゆる繁華街を俺たちで制覇する!』と公言してたよ。とにかくイケイケな人やった」
また、若い頃には「ヤクザがなんぼのもんじゃい」と、暴力団相手にも一歩も引かず、時には屈服させるほどの凶暴性を見せていたとされます。「ナチュラル」というスカウト組織が巨大化した後も、裏切り者や規律を破ったメンバーに対しては、凄惨なリンチを加える動画を回覧させるなど、暴力による恐怖で支配を徹底していたという証言もあります。
「若い頃は『ヤクザがなんぼのもんじゃい』と、暴力団相手に一歩も退かず、屈服させていた。今でこそ自分で手を出すことは減りましたが、若いメンバーが幹部にヤキを入れられている動画を回覧させるなど、暴力で支配するという思想は変わっていません」(現役メンバー)
一方で、1500人とも2000人ともいわれる巨大組織「ナチュラル」を長年にわたり率いてきたことから、単なる暴漢ではない、ある種のカリスマ性と緻密な組織運営能力を備えていたことも窺えます。
木山会長こと小畑寛昭容疑者の存在そのものが、「ナチュラル」という帝国の法であり、絶対的な権威であったとみられています。
小畑寛昭の出身や親などの家族や生い立ち「木山兄弟」の伝説について

ナチュラルの「木山会長」こと小畑寛昭容疑者の公的なプロフィールの多くが謎に包まれている中でも、特に彼の出身地や生い立ち、家族に関する情報は、インターネット上で様々な憶測や真偽不明の噂が飛び交う、まさにブラックボックスの様相を呈しています。
小畑寛昭の出身や国籍、生い立ちについて
小畑寛昭容疑者の出身や国籍について、インターネット上では様々な憶測が見られますが、警視庁の発表や主要な報道で特に言及はなく、日本国内で活動していた人物として扱われていることから、実際には日本国内に出身地を持つ日本国籍である可能性が高いとみられています。
小畑寛昭の出身地は一説には東京都立川市だとされ、地元では「立川の狂犬」と呼ばれていたとされていますが真偽は定かではありません。
生い立ちや詳しい出身地、学歴(中学・高校)についても、公にされた情報は現在の時点では皆無です。わずかに明らかにされている経歴から20代前半で既に歌舞伎町に拠点を築いていたことがわかっており、少年時代など早い段階で裏社会と接点を持ったであろうことは想像に難くありません。
小畑寛昭の親や兄弟などの家族
小畑寛昭容疑者の両親や兄弟など実家の家族構成についても詳細は一切明らかになっていません。巨大犯罪組織のトップという立場上、家族の情報を徹底的に秘匿していたことが考えられます。
一方、小畑寛昭容疑者には双子の兄弟がおり「木山兄弟」として裏社会で知られた存在だったという情報が多くみられます。
小畑寛昭容疑者は、双子の弟と共に「木山兄弟」として「ナチュラル」を運営していたというものです。
この「木山兄弟」の伝説については、「ナチュラル」の元幹部が以下のように証言しており、事実であった可能性が高まっています。
「僕らの間では本名の小畑より、『木山』の通称が絶対でした。カリスマ性のある兄と、組織を完璧に管理する弟。この双子の兄弟が作り上げたシステムは、スカウトというより、もっと冷徹な『軍隊』に近かった」
以前より、インターネット上では「木山兄弟」は元消防士であるとの噂がまことしやかに囁かれていました。この噂についても、「ナチュラル」の元幹部が以下の証言をしており、事実であった可能性が高まっています。
スカウト集団が、構成員1500人、提携店4000店舗という巨大帝国を築けたのか。その秘密は、参謀役である「弟」の異色の経歴にあるという。「実は双子の弟は、昔、神奈川県内の消防署で働く消防士だったんです。人命救助をしていた地方公務員が、いつの間にか兄と手を組み、夜の街で人を沈める仕事のトップに立っていた。笑えない話ですが、ナチュラルの異常なまでの統率力は、この弟の経験がベースになっています」
木山兄弟の以前から囁かれていた噂によれば、木山兄弟は神奈川県川崎市の消防署で消防士として勤務していた経歴があるとされています。
元幹部の証言と合わせて考えれば、実際に消防士の経歴を持つのは弟だけで、退職して兄の組織に合流し、組織のシステム構築や管理面を担う「参謀役」になったと考えられます。「ナチュラル」の軍隊のような徹底した統率力が元消防士である弟の経験がベースになっているという見方も非常に興味深いものです。
小畑寛昭の「木山兄弟」が『闇金ウシジマくん』のモデルという噂も
闇金の世界を舞台に裏社会を描く人気漫画『闇金ウシジマくん』に登場する凶悪な半グレ兄弟「獅子谷兄弟」のモデルが、小畑寛昭容疑者と双子の弟だとされる「木山兄弟」ではないかという噂も根強く存在します。
ただし、「木山兄弟」という呼称は、あくまでインターネット上で広まった俗称とされており、公式な報道で使われたことありませんでした。実際には、小畑寛昭容疑者が「木山」という通称を使っていたこと、そして弟の存在に関する未確認情報が組み合わさり、この伝説的な木山兄弟像が作り上げられていった可能性が高いです。
逮捕されたのは兄である小畑寛昭容疑者のみであり、弟とされる人物が事件にどのように関与したのか、あるいは実在するのかも含め、確たる証拠はないのが現状だと言えます。(双子の兄弟の存在に言及したナチュラル元幹部は匿名であり現在の時点では信憑性が高いとは言えない)
いずれにせよ、この「木山兄弟」に関わる伝説は、小畑寛昭容疑者という人物のミステリアスなイメージを増幅させると同時に、組織の冷徹で計算高い側面を象徴する物語として、まことしやかに囁かれ続けています。
小畑寛昭の結婚と嫁や子供に関する情報

小畑寛昭容疑者の私生活については現在の時点では謎に包まれていますが、特に「結婚しているのか」、「嫁や子供はいるのか」といった家族に関する情報は、厚いベールに包まれたままです。
公的な報道では、小畑寛昭容疑者の家族構成について触れられたことは現在の時点では1度もありません。警察や主要な報道機関からの発表はなく、逮捕時の報道でも彼の個人的な背景が語られることはありませんでした。
しかし、そのミステリアスさゆえに、インターネット上では小畑寛昭容疑者の結婚や嫁、子供をめぐる様々な噂や憶測が少なからずみられるようです。
小畑寛昭容疑者の結婚と嫁に関する噂話
小畑寛昭容疑者は結婚していて嫁や子供がいるという説も多くみられます。巨大組織のトップとして、私生活では家庭を築き、安定した基盤を持っているとされており、この噂は広く拡散されているようです。
小畑寛昭容疑者はこれまでに何度も西田、西方、小長谷、谷山、山田など苗字を変えているとされ、これは結婚と離婚を繰り返しているためとも言われていますが、真偽は不明です。
そして、小畑寛昭容疑者の嫁について、ネットの匿名の掲示板やSNSで、「小畑寛昭の嫁は元々、彼がスカウトした女性の1人だった」、「組織の運営に関わる金庫番のような役割を担っていた」といった、具体的な人物像に触れたような書き込みが見られます。
しかし、これらは全て憶測の域を出ず、裏付ける証拠は一切示されていません。実際には小畑寛昭容疑者の嫁とされる女性の名前や写真、信憑性のある情報が出回ったことは1度もなく、その存在は完全に謎に包まれています。
小畑寛昭容疑者の子供に関する噂話
また同様に、「小畑寛昭容疑者には子供がいて、学校に通わせている」という噂も存在します。一部では「子供は海外の学校に留学させている」という、より具体的な話も囁かれています。これは、巨額の資産を持つ犯罪組織のトップが、家族を危険から守り、身元を隠すための常套手段として考えられがちなシナリオです。しかし、これもまた、映画や小説のような想像から生まれた噂である可能性が非常に高いと言えます。
小畑寛昭の嫁や子供は海外におり資産隠しの目的もあるとの説
小畑寛昭容疑者は結婚していて嫁や子供がおり、その家族は海外にいるとする説も存在します。
小畑寛昭容疑者が違法スカウト業で稼いだ莫大な資金の一部が、海外に送金され、そこで暮らす家族の生活費や教育費に充てられていたのではないかといった憶測が飛んでいるようです。
この説の背景には、犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)や、敵対組織からの報復リスクを避けるために、家族を物理的に遠ざけておくという合理的な動機が考えられます。年間44億円以上を稼いでいたとされる「ナチュラル」の資金の一部が暴力団に流れていた可能性が指摘されており、小畑寛昭容疑者が常に危険と隣り合わせだったことは間違いありません。
そのため、「嫁や子供を安全な海外へ」というシナリオは、非常に説得力を持って語られています。しかし、これもまた具体的な国名や証拠が示されたことはなく、あくまで状況証拠からの憶測に過ぎないようです。
小畑寛昭は結婚はしておらず嫁や子供も持っていないという説
一方で、「小畑寛昭は結婚しておらず、子供もいない」という主張も根強く存在します。
この論拠は、「家族の存在は、裏社会で生きる人間にとって最大の弱点になる」というものです。敵対勢力に家族を狙われる危険性や、警察の捜査が家族に及ぶ可能性を考えれば、特定の家庭を持たずに、複数の女性関係に留めておく方がリスク管理上有利だという考え方です。小畑寛昭容疑者の「イケイケ」で野心的な性格を考えると、嫁や子供の存在に行動を縛られることを嫌った可能性も否定できません。
小畑寛昭が率いたスカウトグループ「ナチュラル」とは何か

小畑寛昭容疑者が築き上げたスカウトグループ「ナチュラル」は、単なるスカウトマンの集まりではありませんでした。それは、企業のように組織化され、テクノロジーを駆使し、暴力で統制された巨大な犯罪シンジケートだった事がわかっています。
小畑寛昭のスカウトグループ「ナチュラル」の概要
小畑寛昭の率いるスカウトグループ「ナチュラル」の大企業並みの巨大な規模が明らかになっています。
活動地域:新宿歌舞伎町を本拠に、札幌、名古屋、大阪、熊本など全国の主要な繁華街
提携店舗:
全国の風俗店など約4000店舗年間収益:約44億~50億円以上と推定
小畑寛昭のスカウトグループ「ナチュラル」の組織構造
「ナチュラル」は、仕事内容に応じて部署を分けた「職能型組織」を構築していたとされます。
本社機能
アプリ課:数千万円を投じて独自開発したスマートフォンアプリ『Chat Alpha』を管理。
ウイルス対策課:警察を「ウイルス」や「プロ」という隠語で呼び、その対策を専門に行う部門。捜査員の顔写真などを共有し、摘発を逃れるためのマニュアルも整備されていた。
収益モデルと搾取のシステム
「ナチュラル」の主な収益源は、女性を風俗店に紹介することで得られる「スカウトバック」と呼ばれる紹介料でした。これは女性の稼ぎの約15%にも及び、女性が働き続ける限り永続的に組織に入り続ける仕組みだったといいます。
また、「ナチュラル」では、高収入を謳ってメンバーを募集してましたが、その内情は厳しいノルマと罰金制度で縛られていた事がわかっています。規律を破ったり、組織の金を使い込んだりした者には、凄惨なリンチが待っていた事も明らかにされています。
2023年には、積立金に手を出したメンバーが他のメンバーに監禁され、全裸にされて性玩具を肛門に挿入されるなどの暴行を受ける事件も起きています。
闇アプリ『Chat Alpha』による支配
「ナチュラル」の支配体制を象徴するのが、独自開発の秘匿性の高いアプリ『Chat Alpha』でした。
メンバー間の連絡はすべてこのアプリで行われ、本名を隠して源氏名でやり取りすることが義務付けられていました。これにより、末端のメンバーが逮捕されても、組織の上層部や全体像が把握されにくい構造になっていました。
このアプリで警察の捜査情報を共有するだけでなく、「スマホを絶対に見せるな」という鉄の掟を徹底させることで、警察の捜査を妨害していた事もわかっています。
このアプリの存在は、「ナチュラル」が単なるストリートの犯罪者集団ではなく、テクノロジーを悪用して組織を防衛する、現代的な犯罪グループであることを示しています。
小畑寛昭と関東連合との関係や暴力団との共存と対立

小畑寛昭容疑者が率いた「ナチュラル」は、その巨大な資金力と武闘派な性質から、既存の反社会的勢力である暴力団とも複雑な関係を築いていた事が明らかになっています。
小畑寛昭と関東連合との関係の噂
ネット上では、小畑寛昭容疑者(木山兄弟)が「関東連合OBと親しい関係にある」といった噂が散見されます。 世代的には若干のズレがあるものの、「ナチュラル」の好戦的で暴力団をも恐れないスタイルが、かつての関東連合を彷彿とさせたため、このような噂が生まれた可能性が指摘されています。
しかし、木山兄弟と関東連合の間に具体的な組織的関係があったことを裏付ける確かな報道はありません。
「ナチュラル」の暴力団との共存と抗争
小畑寛昭容疑者の率いた「ナチュラル」は、暴力団を一方的に恐れる存在ではなく、時には利用し、時には敵対する、したたかな存在であった事がわかってきています。
「ナチュラル」 設立当初は、指定暴力団・住吉会系の4次団体「賢総業」を後ろ盾として、歌舞伎町での勢力を拡大したとされています。
そして、2020年春頃、「ナチュラル」が他のスカウト会社の引き抜きを始めたことがきっかけで、同じ住吉会系の「聡仁組」と対立。話し合いは決裂し、「ナチュラル」は後ろ盾だった「賢総業」からも見限られています。
同年6月、対立は激化し、歌舞伎町の路上で自転車が飛び交うほどの大乱闘、通称「歌舞伎町スカウト狩り」事件へと発展しました。 この事件では、暴力団員と「ナチュラル」双方に逮捕者が出ています。
「ナチュラル」は暴力団との新たな共存関係を構築
住吉会と敵対した後、小畑寛昭容疑者は別の指定暴力団に接近したとみられています。今回の逮捕容疑となったのは、指定暴力団「六代目山口組」系の組員に、スカウト行為を見逃してもらう見返りとして現金60万円を渡したというものでした。
ある元刑事は、「ナチュラルほどの規模になれば、小さな暴力団より上。縄張りが存在する歌舞伎町で活動するには暴力団との関係が不可欠だが、彼らは特定の組織に属するのではなく、状況に応じて様々な暴力団を利用していた」と分析しています。
これは、「ナチュラル」が旧来の暴力団とは異なる、新しいタイプの犯罪組織であったことを示唆しています。
小畑寛昭の逃亡と逮捕の経緯
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警察庁が「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の壊滅を宣言して以降、「ナチュラル」への包囲網は着実に狭まっていました。
2025年1月、警視庁は小畑寛昭容疑者の逮捕状を取得し、強制捜査に踏み切りましたが、彼はその直前に姿をくらまします。捜査情報が内部から漏れていた可能性が指摘されており、実際に「ナチュラル」側に捜査用のカメラ位置などを漏らしたとして、警視庁の警部補・神保大輔が逮捕される事件も起きています。
約1年間にわたり、小畑寛昭容疑者は関西や九州など西日本を中心に潜伏を続けていたとみられています。 業を煮やした警視庁は2026年1月21日、ついに小畑寛昭容疑者の顔写真を公開し、全国に指名手配しました。
公開手配からわずか2日後、「奄美に似ている人物がいる」という匿名の情報提供が寄せられました。警視庁は捜査員を奄美大島に派遣。1月26日夜、奄美市内のコンビニエンスストアにいた小畑寛昭容疑者を発見し、身柄を確保しました。
逮捕時の小畑寛昭容疑者は、髪やひげを伸ばし、黒い眼鏡をかけるなど、手配写真とは印象が大きく変わっていたといいます。2025年12月から偽名でホテルに潜伏していたようです。小畑寛昭容疑者は黙秘を続けているという事です。
小畑寛昭容疑者と「ナチュラル」の現在の状況と今後
小畑寛昭容疑者の逮捕は、1個人の検挙に留まる事ではありません。これは、現代日本の犯罪構造の変化を象徴する出来事として捉えるべきです。
「トクリュウ」の代表格と見なされた「ナチュラル」トップ逮捕の意味
まず、「ナチュラル」は「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」と見做されています。
「トクリュウ」とは、警察庁が定義した新しい犯罪組織の類型であり、SNSなどを通じて緩やかに繋がり、メンバーが固定されておらず、明確な組織図や上下関係が外部から見えにくい「匿名性」と目的ごとにメンバーが集散する「流動性」が特徴とされます。この「トクリュウ」により、特殊詐欺、強盗、薬物犯罪など、犯罪が多角化しています。
小畑寛昭容疑者の率いる「ナチュラル」は、SNSでメンバーを募集し、巨大でありながら横のつながりが緩い点などから、この「トクリュウ」の代表格と見なされています。 小畑寛昭容疑者の逮捕は、実態把握が困難とされる「トクリュウ」の頂点を初めて捉えたという点で、大きな意味を持つと言えます。
今後の捜査と「ナチュラル」の行方
小畑寛昭容疑者は逮捕後、女性を性風俗店に紹介した職業安定法違反の疑いでも再逮捕されています。警視庁は、年間数十億円にのぼる金の流れを徹底的に解明し、その一部が暴力団に流れていた可能性も視野に、組織の全容解明を目指しているとされ、小畑寛昭容疑者を起訴にまで持って行き「ナチュラル」を潰そうとしている事は明白です。
トップを失った「ナチュラル」帝国が今後どうなるのかは不透明です。組織が完全に瓦解するのか、あるいは新たなリーダーが現れ、名前を変えて活動を続けるのか。しかし、彼らが作り上げた巧妙なシステムと全国に広がるネットワークを完全に消滅させる事は極めて困難であろうと考えられています。
まとめ
今回は、巨大スカウトグループ「ナチュラル」のトップであり、2026年1月に逮捕された小畑寛昭容疑者についてまとめてみました。
小畑寛昭という男については、これまでに何度も本名を変えているとされ、経歴や親などの家族、出身、結婚や嫁や子供など未だその多くが謎に包まれています。
「木山兄弟」についてや「関東連合」との関係など伝説的に語られている部分も多く、その実態は未だはっきりしていません。
小畑寛昭の逮捕は、1つの時代の終わりを告げるものなのか。それとも、これは氷山の一角に過ぎず、第二、第三の「ナチュラル」が既にどこかで産声を上げているのか。彼の存在が投げかけた問いに、社会はこれから向き合っていく必要があります。

















