かなり以前からネット上で話題の上野駅の13番線と5番線のトイレにまつわる恐ろしい都市伝説があります。
この記事では上野駅の13番線と5番線トイレにまつわる都市伝説の内容と立ち入り禁止の張り紙、心霊の噂や現在やジョーブログさんの検証動画などについてまとめました。
この記事の目次
上野駅のトイレにまつわる都市伝説がネット上で話題
東京都台東区上野にある上野駅にまつわる都市伝説がネット上で話題です。
上野駅はJR山手線の北東部のターミナル駅で、JRの他に在来線や新幹線や地下鉄とも連結しています。
多くの人が利用する上野駅ですが、JR上野駅の13番線ホームにあるトイレにだけは絶対に近づいてはならないという都市伝説がかなり以前から囁かれ続けています。
上野駅13番線ホームなんて、ちょっと前までホモ御用達の都市伝説があったのに。ちょっとみない間にずいぶん変わったのね。
— marika (@marika7877) May 2, 2017
上野駅13番線のトイレって本当に噂通りなの?都市伝説とかじゃないの?まぁ念のために何があっても近付かないでおこう
— あすにゃん提督 (@Asuka_0402) April 9, 2012
以前iOS向けに配信されていた「行ってはイケない場所-マジヤバイ-」は、都市伝説や心霊の噂のある絶対に言ってはいけない場所を教えてくれるとして話題になったスマホアプリでしたが、これにも上野駅の13番ホームが取り上げられていました。
絶対に行ってはいけない場所との都市伝説で有名になった13番線ホームのトイレは既に閉鎖されていますが、現在はそれに代わる形でJR上野駅の5番線ホーム下のトイレは危険だという都市伝説がネット上で有名になっています。
ここでは、そんな上野駅の都市伝説について紹介していきます。
上野駅の都市伝説① 13番線のトイレは「ハッテン場」として使われていた
上野駅の都市伝説の詳しい内容について紹介していきます。
絶対に行ってはいけないという都市伝説のあったJR上野駅の13番線ホームにあったトイレは、いわゆる「ハッテン場」として有名な場所でした。
「ハッテン場」とは「発展場」とも書き、かなりざっくりと簡単にいうと男性の同性愛者が出会いを求めて、その場限りのマッチングをして楽しむという場所です。
JR上野駅の13番線ホームは、当時は宇都宮線の終点として線路がどん詰まりになっていて、通勤ラッシュ時か帰宅ラッシュ時以外の時間帯は寝台特急の北斗星やカシオペアといった一部の車両しか停車しないため、日中の大半がガランとしていてターミナル駅の一部とは思えないほど人気のない場所でした。
そのため、当時は上野駅の13番ホームは大都会の死角とも言える場所として知られていました。
都市伝説化してしまった問題のトイレは、13番線ホームから中央改札に最も近い端に位置しており、当時は通勤ラッシュや帰宅ラッシュの時間以外は利用者はほとんどいませんでした。
いつの頃からかこの13番線ホームのトイレが一部の男性同性愛者の「ハッテン場」として利用されるようになり、そうとは知らない一般の利用客が突然、セクハラ行為を受けたり、迷惑行為を受けたりする被害が相次ぎ、連日、不審者の通報や迷惑被害の届け出が多数寄せられていたそうです。
上野駅の13番線ホームのトイレの都市伝説がインターネット上に一気に広まったのは2010年代の初め頃で、当時は一部のウェブ系メディアが記者を囮にしての突撃取材を何度か試みています。
その時の取材によると当時の上野駅13番線ホームのトイレは以下のような様子だったそうです。
「トイレ近くにいると周囲にいる何人かの男達からの視線を浴びる」
「トイレ内には常時、用も足していないのに小便器の前に立って静止している男が数名いる」
「洗面所には手も洗わずに周囲をキョロキョロと落ち着かない様子で見回している中年男性がいる」
「好みの男を見つけると、小便器で静止していた男がカニ歩きで横の便器まで移動してくる」
「何も知らずに利用した男性が、隣に立っていた中年男性に陰部を触られそうになり、悲鳴を上げて逃げて行った」
「トイレ入り口のコインロッカー前にも何人かの男が待ち伏せしている」
「小便器の前に立つと待ち伏せしていた男が隣の便器に立ち、自分の〇〇をこすりながら『おお、すげぇ…すげぇ』などと囁いてきた」
上野駅の都市伝説② 13番線トイレには一部の人の立ち入り禁止の張り紙も
絶対に行ってはいけないという都市伝説があったJR上野駅の13番線ホームのトイレですが、インターネット上ではかなり話題になっていた場所で、勇気のある一部の人々が実際に凸して、匿名掲示板でその様子を報告してくれていました。
そうした人々の報告によると、13番線ホームのトイレ内には「用便など本来の目的以外でトイレに立ち入ることを禁じます」との「ハッテン場」として利用しようとする人々に対しての実質立ち入り禁止の張り紙がされていたようです。
ここの男性トイレは、「長居」する人が多く、「用便など本来の目的以外でトイレに立ち入ることを禁じます」との張り紙が貼られていることなどが、しばしばインターネット上で話題になっていた。その動向を気にするユーザーが多かったのだ。
当時の13番線ホームのトイレには、立ち入り禁止の張り紙以外にもたくさんの注意喚起の張り紙が貼られていて異様な雰囲気を醸し出していたようです。
13番線ホームが夜間立ち入り禁止になったのは撮り鉄対策
JR上野駅の13番線のホームは車両に乗車する人と関係者以外は立ち入り禁止になっています。
これは、トイレの都市伝説とは無関係で、13番線のホームに停車する寝台特急の「北斗星」や特別な車両である「カシオペア」を目当てに撮り鉄が集まってきて、ホームに乗り出して撮影したり、人を押したりして危険なために取られた措置でした。
上野駅の都市伝説③ 13番線のトイレはなぜか心霊スポットとしても知られるように
JR上野駅の13番線のホームにあったトイレは、一部の男性同性愛者の方々が「ハッテン場」として利用する場所でしたが、その性質上どのような場所かをあまり具体的には伝える事は避けられ、「とにかく危ないから近づくな」、「詳しい事は言えないが、上野駅の13番線のトイレには絶対に入らない方がいい」といった情報だけが広まりました。
その結果、次第に「上野駅の13番線にあるトイレには何か怖いものが出るらしい」、「上野駅の13番線のトイレに入ると何か恐ろしい目に遭うらしい」といった噂話が広まるようになり、いつの間にか有名な心霊スポットとして知られるようになりました。
上野駅 [東京都(台東区)] 上野駅の13番ホームのトイレは心霊スポットとして有名。 https://t.co/ExYtlhtfvi
— マジで入ってはいけない危険な場所 (@hairuna_kiken) December 11, 2022
ただ、上野駅13番線のトイレで心霊現象が起こるというわけではなく、心霊話などが伝わっているわけではありません。
1つだけ「上野駅の13番線のトイレに入ると個室内から不気味なうめき声が聞こえる」という心霊話が伝わっていますが、これはつまり、個室の中で同性愛者が何らかの行為をしており、その声が漏れて聞こえてしまったのが心霊現象だと誤認されたというのが真相である可能性が高いようです。
上野駅13番ホームは実際に心霊スポットとして有名
JR上野駅の13番線のホームにあるトイレで心霊現象が起きるという事はないのですが、13番線のホームは人気が少ない事から過去に事故や自殺者も出ており、どことなく暗く不気味な印象もある事から、心霊スポットのように語られる事もあります。
上野駅13番ホームって心霊スポットなの??きになゆ
— Te B5で (@Tegasuberu) July 9, 2021
あゝ上野駅13番線・・天井は煤煙のすすで汚れ、新幹線では味わえない泥臭い風情が、心を打つ場所でした。自殺・事故から心霊スポット的に見られ、それがまた暗鬱とした雰囲気をかもしていました。懐かしいお写真、ありがとうございます😃
— おかげ犬 (@9Wva2QLQp5d6nEE) December 10, 2021
こちらは普通に幽霊などが出るような心霊スポットとして語られているもので13番線ホームトイレの都市伝説と直接的に関連づけられているわけではありません。
上野駅の都市伝説④ 現在は5番線下トイレが「ハッテン場」になっている
かなり有名な都市伝説であったJR上野駅の13番線ホームのトイレですが、2016年9月11日の改装に伴って現在は廃止されており、15番線ホーム近くの場所へと移転されています。
移転されたトイレはおしゃれで綺麗な作りになっていて、「ハッテン場」として利用される事はないようです。
ところが、この13番線ホームのトイレが廃止された事によって貴重な「ハッテン場」を失ってしまった一部の男性同性愛者の方々は、代わりの場所としてJR上野駅の5番線下トイレを利用するようになっています。
この上野駅5番線下トイレですが、「爆サイ」などの匿名掲示板で少し検索すると、膨大な数のやり取りのログが見つかります。このやり取りはリアルタイムで行われており、現在もJR上野駅の5番線下にあるトイレが「ハッテン場」として盛んに利用されているのが確認できます。
人気YouTuberのジョーブログが5番トイレの都市伝説を検証して話題に
危険な噂の検証も身を挺して行う事で知られる人気YouTuberのジョーブログさんが、上野駅5番線下トイレの都市伝説の体当たり検証を行った動画を配信して大きな話題を呼びました。
ジョーブログさんは上野駅の5番線下トイレの都市伝説の噂を検証するべく、自ら現地に赴いて、実際に利用者の方との接触にも成功し、何らかの行為が行われていた事を示すような形跡なども確認しています。
ただ、数々のリスキーな際どい企画を行なってきたジョーブログさんでも、さすがに単身で5番線トイレ内に突入して、利用者と対峙した時は若干焦っている様子で、動画終了時にはぐったりとした様子で「どっと疲れた」とも漏らされていました。
まとめ
今回は、JR上野駅の13番線ホームのトイレと、5番線ホーム下トイレにまつわる都市伝説についてまとめてみました。
上野駅13番線と5番線のトイレの都市伝説とは、簡単にいうとこの場所を一部の男性の同性愛者の方々が「ハッテン場」として利用しているというものです。13番線ホームのトイレは現在は閉鎖されていますが、以前はハッテン場として利用している人の立ち入り禁止を案に示す張り紙などもされており、かなり有名な都市伝説の1つとしてネット上でも話題になっていました。
また、この噂が発展する形で上野駅13番線のトイレは心霊スポットという噂も広まるようになり、より人が近づかない場所になってハッテン場として都合の良い空間になっていたというところもあったようです。
現在、上野駅の13番線トイレは改装に伴って閉鎖され、15番線近くの場所に移転となりました。このトイレはハッテン場として利用されていませんが、13番線トイレの代わりとして5番線下のトイレが同様の目的で利用されるようになっています。
2022年には、人気YouTuberのジョーブログさんがこの上野駅5番線下トイレの都市伝説の体当たりでの検証動画を投稿し、実際に利用者と接触も果たすなどして大きな話題を呼びました。
現在も、一部の匿名掲示板では上野駅の5番線下トイレがハッテン場として利用される事を示すような書き込みが多数確認でき、リアルタイムで利用されている事が窺われます。
一般の方は上野駅の5番線下トイレの利用(用を足すなどの一般的な利用)はできるだけ避けた方が良さそうです。特に個室に入るのは危険な場合もあるので避けた方が良いかと思います。