2021年10月31日に京王線車内で発生した京王線刺傷事件は、犯人の服部恭太がジョーカーのコスプレをしていたことでも話題になりました。
京王線刺傷事件の犯人はジョーカーこと服部恭太のコスプレ理由や生い立ち・出身地・家族や中学・高校の卒アル写真、経歴や事件前の盗撮の犯行、元彼女との破局からの闇落ち、裁判・判決と現在をまとめました。
この記事の目次
- 京王線刺傷事件の犯人はジョーカー・服部恭太
- 京王線刺傷事件の詳細①:ジョーカー・服部恭太の当日の動き
- 京王線刺傷事件の詳細②:調布駅を出発後に凶行
- 京王線刺傷事件の詳細③:乗客パニック&ジョーカー(犯人)逮捕
- 京王線刺傷事件の服部恭太がジョーカーのコスプレをしていた理由
- 京王線刺傷事件の犯人のジョーカー・服部恭太の動機
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の親や家族
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の出身や生い立ち
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の中学や高校と卒アル
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太には彼女がいた
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の経歴
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太は盗撮犯人だった
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の現在
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の裁判では死刑判決が注目された
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の裁判の判決
- 京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太のまとめ
京王線刺傷事件の犯人はジョーカー・服部恭太
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2021年10月31日に起こった京王線刺傷事件の犯人は服部恭太です。
19時54分に、特急新宿行の京王線の車内で服部恭太が乗客を切りつけた後、ライターオイルを撒いて放火した事件です。この事件では1名が心肺停止となりましたが、後に回復して死者は出なかったものの、煙を吸ってのどの痛みを訴えるなど負傷者は18名にものぼりました。
この京王線刺傷事件の犯人の服部恭太は、ジョーカーのコスプレをしていたことも注目され、「京王線のジョーカー」のように呼ばれることもあります。
京王線刺傷事件の詳細①:ジョーカー・服部恭太の当日の動き
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京王線刺傷事件の犯人であるジョーカーこと服部恭太は、当日不審な動きをしていました。
事件当日の10月31日は、ハロウィンでした。京王八王子駅近くのビジネスホテルに滞在していた犯人の服部恭太は、ジョーカーのようなコスプレをして、17時ごろに最寄り駅の京王八王子駅から京王線上り電車に乗って、明大前まで行きます。そこで、京王井の頭線に乗り換えて、渋谷に移動します。
仮装した人たちでにぎわう渋谷を散策した後、18時40分ごろに渋谷駅から再び井の頭線に乗り明大前へ。さらに京王線に乗り換えて調布駅に向かいました。
調布駅で電車を降りた服部恭太は上りの特急に乗り換えています。
このように上り電車に乗って、下り電車に乗って、また調布から上り電車に乗る。一体何を思って、ハロウィンでにぎわう渋谷に行ったのでしょうか?
外国人のYoutuberが撮った10月31日の渋谷のスクランブル交差点の動画に、ジョーカーのようなスーツを着た服部恭太が映りこんでいました。
京王線刺傷事件の詳細②:調布駅を出発後に凶行
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調布駅で上りの特急電車に乗り込んだジョーカー・服部恭太は、電車が調布駅を出た後すぐの19時54分ごろ、男性会社員(72歳)の目に持っていた殺虫剤をかけて、バッグの中に隠し持っていた刃渡り約30cmの刃物で右胸を刺しました。
服部恭太が刃物をバッグから取り出そうとしたのを見て、この男性会社員は注意したようです。それで、服部恭太はこの男性会社員を襲いました。刺し傷は肺にまで達していて、男性会社員は意識不明の重体となっています(その後、一時的に心肺停止状態となるも回復)。
乗客は社内の非常通報装置を通じて車掌に通報しましたが、車掌は聞き取れずに状況を把握することができませんでした。男はその間に前方の車両に移動し、持っていたライター用のオイル(2リットルのペットボトルの複数本:約4リットル)を車内に撒いて、ライターで着火し、座席などを燃やしました。さらに殺虫剤スプレーにも引火させています。
その後、ジョーカー服部恭太は後方車両に移り、座席に座って煙草を吸い始めました。
京王線刺傷事件の詳細③:乗客パニック&ジョーカー(犯人)逮捕
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このジョーカー・服部恭太の凶行で電車内はパニックになり、乗客たちは次々に前方の車両に逃げ込んできました。そして、異常を感知した電車は最寄り駅の国領駅に停車します。乗客はドアに殺到しましたが、緊急停車したため、電車のドアとホームドアがずれていたこともあり、電車のドアが開きませんでした。乗客は窓を開けてそこからホームに逃げ出し、電車内とホームは騒然として大パニックになっています。
そんな状況で、ジョーカー・服部恭太は前から9両目の車両の座席に座り、右手にはナイフを持ったまま悠然と煙草を吸っていました。その様子は、ホームにいた乗客に動画で撮影され、SNSや報道などを通じて一気に拡散されました。服部恭太は駆けつけた警察官に逮捕されています。
この事件では1人が刃物で刺されて意識不明の重体となっていますが、17名は煙を吸い込んでのどの痛みを訴えるなどの被害でしたので、重傷者は刃物で刺された1人のみでした。
京王線刺傷事件の服部恭太がジョーカーのコスプレをしていた理由
京王線刺傷事件を起こした犯人の服部恭太は、映画「ダークナイト」のJokerのコスプレをしていました。2019年にヒットした「ジョーカー」ではありません。
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紫のスーツにグリーンのシャツを着て、金髪&眼鏡の姿は異様に見えます。犯行当日はハロウィンで仮想をしている人はいたものの、それでも服部恭太が映りこんでいるYoutubeの動画を見ると、雰囲気はやはり異様であり、周囲からは浮いているように見えます。
服部恭太がジョーカーのコスプレをしていたのは、ジョーカーへの憧れがあったようです。
服部恭太容疑者:
人を殺しても何とも思わないジョーカーの態度に惹かれている。憧れていた
引用:京王線刺傷“ジョーカー男” 中学時代の後輩が語る素顔 仕事で失敗、恋人と破局…なぜ大量殺人を考えたのか|FNNプライムオンライン
また、このジョーカーのスーツは犯行前の10月上旬に購入しています。あのスーツ・コート・ネクタイで約20万円!超高級品です!
「10月上旬には新宿のブランド店で、犯行当日の“ジョーカースーツ”を購入しています。紫のスーツとコート、ネクタイと合わせて約20万円を使っていたようです。この時点で既に犯行を決めていたと思われます。
引用:(2ページ目)《京王線刺傷》「僕の人生は喜劇だ」服部恭太容疑者がジョーカーに心酔した理由 米国では自称ジョーカーの銃乱射事件も | 文春オンライン
「人を平気で殺すので憧れていた。事件のために買った勝負服だ」などと話しているという。
ただ、ジョーカーには憧れているものの、その服装はハロウィンの仮装ではなく私服であると話していますので、ハロウィンだからジョーカーのコスプレをしたわけではなく、ジョーカーと自分を一体化して考えていたのかもしれません。「勝負服だ」というのはジョーカーに強い思い入れがあるものと思われます。
服部恭太がジョーカーに憧れて、ジョーカーを真似た服装で犯行に及んだことで、今後ジョーカーの地上波放送がなくなるのではないか?と危惧する声も上がっています。
そんな同作が地上波放送禁止となる理由について、関係者の証言によると先日起きたある事件がきっかけだという。その事件とは、10月31日(日)に東京・調布市を走行中の京王電鉄京王線車内で発生した無差別刺傷事件。
映画「ジョーカー」地上波の放映が難しいと。
影響力を考慮してとの話。
現実社会で悪のインフルエンサーになったのは犯人よりもマスコミの様な気がする。— 大志摩光義 (@MitsuyosiO) November 13, 2021
ただ、服部恭太が真似したジョーカーは、ダークナイトのジョーカーなので、映画「ジョーカー」を地上波禁止にするのはとばっちりな気がします。
京王線刺傷事件の犯人のジョーカー・服部恭太の動機
京王刺傷事件の犯人であるジョーカー・服部恭太は、なぜ事件を起こしたのでしょうか?
犯人の動機は「死刑になりたかったから」です。
服部恭太容疑者:
仕事で失敗し、友人関係もうまくいかなくなり死にたいと思ったが、自分では死ねず。6月ごろから死刑を考えていた。大量殺人を考えていた
引用:京王線刺傷“ジョーカー男” 中学時代の後輩が語る素顔 仕事で失敗、恋人と破局…なぜ大量殺人を考えたのか|FNNプライムオンライン
仕事や友人関係でうまくいかずに、自暴自棄になったようです。でも、自分で死ぬことはできずに死刑になるために、京王線で事件を起こしたと供述しています。また、「東京なら人をたくさん殺せる」理由で東京での犯行を決めたようです。さらに、次のようなことも供述しています。
・2021年8月の小田急線刺傷事件を参考にした
・次の停車駅まで時間がある特急を選んだ
服部容疑者は、8月に小田急線の快速急行で起きた無差別刺傷事件を参考にしたとし、「停車駅の間隔が長く、逃げ場がない特急を選んだ。雑踏より電車の方が確実に人を殺せると思った」などと供述。小田急線の事件でサラダ油が用いられ、火が燃え広がらなかったことから、ライター用オイルを選んだという。
この動機・供述を見ると、この京王線刺傷事件はかなり念入りに計画して行った犯行であることがわかります。
死刑になりたかったという身勝手な理由で、電車の中で凶行に及ぶなんてあまりにも理解しがたい動機です。この事件では1人が心肺停止の重体となっていますが、幸運にも回復していて死者はいなかったことがせめてもの救いでしょうか。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の親や家族
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京王線刺傷事件の犯人であるジョーカー・服部恭太は、4人家族でした。
・父親
・母親
・服部恭太
・妹
ただ、父親と母親は離婚しています。服部恭太と妹は母親に引き取られて、母子家庭で育っています。いつから離婚しているのかは不明ですが、服部恭太が高校生の時(妹が中学生)の時に福岡市内の団地に引っ越してきていますので、両親はそのころに離婚したのかもしれません。
お兄ちゃんが高校生で、妹さんが中学生のときに越してきたんです。お母さんとの3人家族でした。
引用:京王線無差別刺傷 服部恭太容疑者の元同僚が語った事件直前の職場トラブル「会社は彼を守らなかった」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
服部恭太の両親については、インターネット上でいろいろと噂されています。父親は暴走族で母親が薬をやっていたなどです。しかし、これらはあくまでも噂です。
父親についてはほぼ情報はありませんが、母親は服部恭太がトラブルを起こしたときに、服部恭太(すでに成人済み)に付き添って警察に行くなどをしていますので、親子関係は良好だった・信頼関係を築いていたと推測することができます。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の出身や生い立ち
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京王線刺傷事件の犯人であるジョーカー・服部恭太は、福岡県福岡市出身です。地元の小学校・中学校に通っています。
小学校5年生の時に書かれた、学校創設120周年の記念誌には《野球せん手になりたい。》という夢がたどたどしい文字で綴られている。
引用:(2ページ目)《京王線刺傷》「僕の人生は喜劇だ」服部恭太容疑者がジョーカーに心酔した理由 米国では自称ジョーカーの銃乱射事件も | 文春オンライン
子供の頃の服部恭太はおとなしくて地味なタイプだったようです。
小中学校で同級生だった別の男性も「グループを作って行動するタイプではなかった」と振り返った。勉強やスポーツに秀でていたわけでもなく、「存在感がなかった」という。
服部恭太の小中学校の同級生たちは、ジョーカーの服部恭太と小中学校の頃のイメージが結びつかないと取材で話していました。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の中学や高校と卒アル
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京王線刺傷事件の犯人の服部恭太は、福岡県内の小学校・中学校・高校に通っています。
・中学校:福岡市立千代中学校
・高校:福岡県立福岡魁誠高校
中学校時代は陸上部と柔道部に所属していて、陸上では投擲種目をやっています。
福岡市内の団地で家族と暮らしていた服部容疑者は中学時代、陸上部に所属するスポーツマンだったという。
中学時代の後輩A:
砲丸投げとか、投てきの方でしてましたね
引用:京王線刺傷“ジョーカー男” 中学時代の後輩が語る素顔 仕事で失敗、恋人と破局…なぜ大量殺人を考えたのか|FNNプライムオンライン
平成23年度第51回福岡市総合体育大会陸上競技大会に服部恭太は出場しています。平成23年は2011年で、服部恭太は中学3年生の年になります。
この大会の記録表に「服部恭太」という名前があり、千代中学校であることがわかります。
・砲丸投:6.25m
・ジャベリックスロー:28.29m
どちらも予選落ちとなっています。この記録から、服部恭太が千代中学校出身であることは間違いありません。
高校は週刊文春の報道で、「福岡県粕屋町の県立高校に進学した」とあります。粕屋町の県立高校は福岡魁誠高校しかありません。福岡魁誠高校の偏差値は48ですので、学力はごく普通、中の下くらいだったと思われます。
高校の頃は空手部の主将でしたので、スポーツが好きなタイプだったようです。高校の頃に母親と妹と団地に引っ越してきているのですが、近所の人の評判は上々でした。
たまに廊下ですれ違うこともありましたが、悪い印象が全くないんです。事件後、電車でたばこを吸う金髪のふてぶてしい姿と、近所での姿が結びつかないんですよね。挨拶もきちんとした印象で、家のドアノブにはトトロの人形がかかっていました。
引用:(2ページ目)《京王線刺傷》「僕の人生は喜劇だ」服部恭太容疑者がジョーカーに心酔した理由 米国では自称ジョーカーの銃乱射事件も | 文春オンライン
容疑者を知る女性は「目立たない子だった。あいさつを欠かさず、人の荷物を持ってあげる優しい一面もあった」と語り、事件との落差に驚きを隠さない
引用:“京王線ジョーカー”の身勝手な供述「東京ならたくさん殺せる」「ハロウィーンの日を狙った」 仕事辞め、借金重ね神戸や名古屋のホテル転々 (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
地元では地味でおとなしいタイプだけど、好印象の青年だったようです。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太には彼女がいた
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京王線刺傷事件の犯人の服部恭太は金髪でジョーカーのスーツを着ている印象が強いですが、犯行前の福岡時代は地味なタイプでした。そして、そのころには長く付き合っていた彼女がいました。
当時、彼には仲のいい彼女がいました。どちらも目立たない、地味なカップルという感じでしたが、彼女のことがすごく好きだった。硬派ぶっていたのか、グラビアや女優には興味がない、という感じでしたね。
引用:(3ページ目)《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」 | 文春オンライン
いつごろから交際していたのかはわかりませんが、中学時代の後輩の証言から考えると、中学校の同級生の可能性があります。中学の後輩は次のように証言しています。
中学時代の後輩B:
(恋人の)おかあさんに会って「続いとると?」と聞いたら、「もう別れとるよ」と(答えたのを)聞いたので…
引用:京王線刺傷“ジョーカー男” 中学時代の後輩が語る素顔 仕事で失敗、恋人と破局…なぜ大量殺人を考えたのか|FNNプライムオンライン
中学の後輩が服部恭太の元彼女の母親を知っているということは、恋人も同じ地元だったと思われます。
学生時代に付き合い始めて、そこから2017年ごろまでは交際していたようです。2017年には後述の盗撮事件を起こしていますが、その盗撮事件は破局後とのことです。服部恭太は京王線刺傷事件を起こしたとき24歳でしたから、2017年は20歳ごろになります。20歳ごろまではとても仲が良くラブラブな彼女がいたのでしょう。
彼女に振られて闇落ち?
20歳ごろまではラブラブな彼女がいた服部恭太でしたが、2017年ごろに彼女に振られています。そして、彼女は別の男性と結婚したそうです。
服部容疑者は長年交際していた恋人と破局。恋人だった女性は、別の男性と結婚したいう。
引用:京王線刺傷“ジョーカー男” 中学時代の後輩が語る素顔 仕事で失敗、恋人と破局…なぜ大量殺人を考えたのか|FNNプライムオンライン
服部恭太は彼女のことが本当に好きだったようで、彼女に振られて以降、闇落ちしたようです。
現在は削除済みですが、Facebookのプロフィール画像は元彼女とのラブラブな写真のままでした(最終投稿は2017年)。普通、彼女と別れたら、普段はFacebookを使っていなくても、その写真を削除しそうな気がしますが、別れた後も彼女との思い出を削除したくないくらい好きだったのでしょう。
京王線刺傷の事件後に見られなくなった服部容疑者のフェイスブックには、4年が経過しながらも当時の彼女と見られる女性と親密そうにしている写真をプロフィール画像として残していた。
引用:(3ページ目)《京王線刺傷》“ジョーカースーツ”服部恭太容疑者の“シャワー室盗撮事件”は2度あった!「母親が付き添って警察へ…」 | 文春オンライン
服部恭太はそんな大好きな彼女と別れたことで、精神的に不安定になっていきました。元同僚も服部恭太は彼女と別れたら元気がなくて病んでいたと証言しています。
大好きな彼女と別れ、さらにその彼女がほかの男と結婚したことで、服部恭太の地味だけど穏やかな日常は一気に崩れ落ち、闇落ちしていったのでしょうか。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の経歴
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服部恭太が高校を卒業してから、京王線刺傷事件を起こすまでどのような経歴・生活だったのかを時系列で追ってみていきます。
服部恭太は福岡県立福岡魁誠高校を卒業後、大学には進学していません。専門学校に進学したという情報もありますが、そのまま就職したという情報もあるので、そのあたりは定かではありません。
福岡県出身で、県立高校から専門学校に進み、卒業後は介護ヘルパーの職に就いていた。
引用:「電車内の無差別殺傷事件が多くて怖い」そう思う人が本当に考えるべきこと それでは模倣犯を増やしてしまう | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
ただ、2015年3月に高校を卒業し、2017年には漫画喫茶(インターネットカフェ)で働いていることは確かなので、専門学校に行っていたとしても半年~1年程度と思われます。
高校卒業後(専門学校卒業後?)には、まずは介護ヘルパーとして働いていました。その後、漫画喫茶のアルバイトをしています。漫画喫茶をの仕事は1年程度していました。
福岡市天神のマンガ喫茶で一緒に働いている時期がありました。服部は大学には行っていなかったと思います。1年ぐらいは働いていましたかね。一緒に働いていたのは4年以上前のことですが、勤務態度はとにかく真面目で良かったですよ。
引用:(2ページ目)《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」 | 文春オンライン
元同僚の証言の通り、漫画喫茶での評判は悪くなかったようです。自分からは積極的に話すタイプではありませんでしたが、話しかけれられれば、普通に笑って答えるとのことですので、いわゆるコミュニケーションができない「コミュ障」ではなかったようです。
店長からも、スタッフの中で一番ぐらい気に入られていました。漫画『ワンピース』が好きなようで、LINEのアイコンもワンピースのキャラが多かったですね
引用:(3ページ目)《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」 | 文春オンライン
ただ、後述の盗撮事件を起こして、2017年には漫画喫茶をクビになりました。
その後は、福岡市内の携帯電話の関連会社のコールセンターで、通信機材の営業販売の仕事をしていました。しかし、2021年5月ごろに顧客からのクレームが原因で配置転換となり、6月に退職しています。このコールセンターでは3年ほど働いていたということですから、2018年ごろから働いていたと思われます。
この退職理由は、顧客からのクレームによる配置転換に不満があったとも言われていますが、人間関係が原因で退職したとも言われています。
服部恭太は逮捕後に『仕事で失敗して友人関係もうまくいかず死にたかった』と供述していますので、仕事でクレームを受けて配置転換となり不満があった。さらに人間関係のトラブルも重なって、仕事を辞めたということなのかもしれません。
仕事を辞めて京王線刺傷事件を起こすまで
服部恭太が仕事を辞めたのが2021年6月です。京王線刺傷事件を起こしたのが2021年10月31日です。この約5ヶ月間、服部恭太は何をしていたのでしょうか?
2021年7月ごろに「1人暮らしをしたい。気分転換で一人旅がしたい」と言い残し、福岡市から神戸市に移ります。それから名古屋に行き、東京の八王子までホテルを転々とする日々を送ります。
貯金が底をつくと、消費者金融からお金を借りて、生活費を工面しました。八王子のホテルでは宿泊費1ヶ月分13万4000円を一括で前払いしています。さらに、ジョーカーの衣装一式を約20万円を約20万円で購入し、さらにライターオイルや可燃性殺虫剤などを購入し、京王線刺傷事件を着々と準備していました。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太は盗撮犯人だった
服部恭太の人生は、2017年までは地味でも穏やかなものでした。地元の県立高校に進学し、最愛の彼女もいて、母子家庭で母親を助けながら生活をして、近所の人の評判も良かった。でも、前述の彼女との別れがきっかけで、一気に闇落ちしてしまいます。
2017年に彼女と別れた後、服部恭太は漫画喫茶で盗撮事件を起こしました。
しかも2回です。
勤務先の漫画喫茶の男女共用シャワー室にカメラを設置していて、シャワー室を盗撮していたとのことです。1回目は「被害女性の彼氏に脅された」と言って、母親に付き添われて警察に相談に行っています。
2回目の盗撮が発覚しても、逮捕されることはなく、示談で済ませましたが、漫画喫茶はクビになりました。
1回目は本当に脅されて盗撮をしたけれど、それで盗撮することに快感を覚えてしまい、2回目は自分から積極的に盗撮をしたという可能性もありますね。
彼女と別れたことで、服部恭太の何かが壊れて、彼の中のジョーカーがむくむくと育ってきてしまったのでしょうか?それとも、すでに壊れていたから、彼女が別れを切り出して、ジョーカー化が加速していったのでしょうか?
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の現在
出典:sankei.com
京王線刺傷事件の犯人であるジョーカー服部恭太は、現在裁判を待っている状態です。2021年10月31日に殺人未遂で逮捕され、11月に殺人未遂と現住建造物等放火の疑いで再逮捕されていますが、東京地検立川支部は服部容疑者の鑑定留置を請求して、精神鑑定を行いました。
その結果、責任能力ありと認められました。
東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、殺人未遂や現住建造物等放火の疑いで逮捕され鑑定留置中だった無職服部恭太容疑者(25)について、東京地検立川支部が精神鑑定を実施した結果、刑事責任能力があると判断したことが4日、捜査関係者への取材で分かった。近く殺人未遂などの罪で起訴する方針。
そして、2022年3月11日に服部恭太を殺人未遂などの罪で起訴しています。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の裁判では死刑判決が注目された
出典:sanspo.com
京王線刺傷事件の犯人であるジョーカー服部恭太の犯行動機は、「人を殺して死刑になりたかった。2人以上殺せば死刑になると思った。」というものです。つまり、自分では死ねないから、死刑になるために京王線刺傷事件を起こしたということです。
では、服部恭太は死刑になる可能性はあるのでしょうか?「2人以上殺せば」と言っていましたが、実際は1人が重体になりましたが、誰1人殺していません。
起訴されている罪は、殺人未遂と現住建造物等放火です。
・殺人未遂:死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役
・現住建造物等放火:死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役
どちらも死刑の可能性がある罪ですので、服部恭太が死刑になる可能性はゼロではありません。しかし、現実的には死刑になることはほぼないと思われます。なぜなら、誰も死んでいないからです。服部恭太は誰も殺していませんし、放火はしたものの放火による負傷者は煙を吸い込んでのどの痛みを訴えた人がほとんどで、放火による重傷者は出ていません。
これらを考えると、服部恭太が死刑になる確率は極めて低いと考えられました。もし、「本人も望んでいるし」という理由で死刑にしてしまったら、今後「死刑になりたい」という理由の犯罪・「無敵の人」の犯罪が増えていってしまいます。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太の裁判の判決
京王線刺傷事件の犯人であるジョーカー服部恭太は2023年7月31日に懲役23年の判決を言い渡されています。
殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた服部恭太被告(26)の裁判員裁判で、東京地裁立川支部は31日、懲役23年(求刑・懲役25年)の判決を言い渡した。
裁判長:「苦しくても生きて、きちんと対応して償いをすることは忘れないで下さい」
服部被告:「はい」
東京地裁は判決で、「自分勝手な理由から偶然電車に乗り合わせた多数の乗客の生命を狙った無差別的な犯行」として、懲役23年を言い渡しました。
検察側は懲役25年を求刑していましたが、弁護側は放火については殺意がなく、殺人未遂にはならないとして、懲役12年が相当だと主張していました。
ネット上の意見を見ると、「誰も死亡していないのに懲役23年は驚いた」「人1人殺めても15年で出てくる人もいると思えば重い判決」など懲役23年に驚いている人が多いようです。
京王線刺傷事件のジョーカー・服部恭太のまとめ
京王線刺傷事件の詳細と犯人のジョーカー服部恭太の生い立ち・出身や家族・親について、中学・高校時代の卒アルや経歴、彼女との関係や現在と裁判の判決などをまとめました。
服部恭太のようなジョーカーや無敵の人が今後増えないこと、服部恭太の犯行をまねする人が出てこないことを祈ります。