ひよこってとてもカワイイですよね。ピヨピヨ鳴いている姿を見ると、とてもほっこりします。しかし、そんなひよこが無残にも処分されている動画があることを知っていますか?
ひよこミキサーの内容や検索してはいけない言葉の理由、動画やひよこミキサーの目的・日本で行われているかどうか、哲学的な思考などをまとめました。
この記事の目次
ひよこミキサーとは?内容がグロい
ひよこミキサーとは、そのタイトルの通り、ひよこがミキサーにかけられて殺される動画のことです。ミキサーに生きたままのひよこが入れられて、スイッチがオンになり、ミキサーの中でひよこが粉々になってしまうという内容です。
pixiv百科事典では、ひよこミキサーについて次のように説明されています。
黒い服を着たテロリスト?が
ひよこを生きたままミキサーにかける動画。(画質最低)
検索してはいけない言葉にも登録されている。
生きているひよこをミキサーにかける動画・・・。想像しただけで内容がグロすぎますね。
ひよこミキサーは検索してはいけない言葉
ひよこミキサーは「検索してはいけない言葉」の1つとされています。Googleなどで「ひよこミキサー」と検索すると、ひよこがミキサーにかけられるグロい動画や画像がヒットしてしまって、思わぬ形で精神的なダメージを喰らうからです。
ひよこミキサーは、検索してはいけない言葉をまとめた「検索してはいけない言葉 Wiki」では、「危険度4」に分類されています(危険度1~危険度7の7段階)。
ひよこがミキサーにかけられるグロい画像が出てくる「検索してはいけない言葉」には、ひよこミキサーのほかに、「ひよこ シュレッダー」、「ひよこ 運命」などのワードがあります。
実際にひよこミキサーで検索すると、グロい画像・動画がヒットしますので、興味本位ではあまり検索しないほうが良いでしょう。
検索してはいけない言葉とは?
インターネット上には、ひよこミキサーのように「検索してはいけない言葉」がたくさんあります。
その言葉を検索すると、グロ画像のようにメンタルをゴリゴリに削られるような検索結果がヒットしてしまうものが、「検索してはいけない言葉」に分類されます。
「検索してはいけない言葉 Wiki」には数えきれないほどたくさんのワードが並べられていて、危険度1~7まで危険度別に分けられています。また、次のような分類で分けられています。
・殿堂入り
・PC被害
・グロ
・非常識
・セクシャル
・ビックリ
・オカルト・サスペンス
・電波
・真実
・病気・畸形
・珍生物
・ジョーク・ネタ
・謎
・サイケ・点滅
・フォビック
・ホラー
・鬱
・汚物
こう見ると、検索してはいけない言葉はたくさんの種類があるんですね。
検索してはいけない言葉で有名なものには、「生きたメキシコ」、「遊撃インターネット」、「cmd rd > s > q c:\」、「コトリバコ」、「食卓のお肉が出来るまで」、「グリーン姉さん」、「ウクライナ21」などがあります。
ひよこミキサーは日本でも行われていること?
ひよこミキサーは、生きているひよこをミキサーにかけるというグロい動画です。でも、このひよこミキサーは、サイコパスやシリアルキラーが自分の欲望を満たすために行っているわけではありません(そういうケースもあるかもしれませんが)。
実はひよこミキサーは私たちの食生活を支えるために行われている作業であり、私たちの食生活を安価で安定流通させるための犠牲となっているものだったのです。
ひよこミキサーは嘘の可能性あり
Pixivのひよこミキサーの説明をもう一度見てみましょう。
黒い服を着たテロリスト?が
ひよこを生きたままミキサーにかける動画。(画質最低)
「黒い服を着たテロリストがひよこを生きたままミキサーにかける」というと、完全に「悪の組織の犯行」・「シリアルキラーの犯行」と思ってしまいます。
ただ、現時点でこのひよこミキサーの元ネタとなった動画(黒い服を着た人がひよこを生きたままミキサーにかける動画)を確認できないので、このひよこミキサーがどのような目的の動画なのかはわかりません。
ただ、Yahoo!知恵袋には、次のように書かれていました。
あれは海外の孵化場の盗撮動画のようです。
そうなんです。現在、確認できるひよこミキサーの動画には、黒い服のテロリストのような人物は出てきません。ひよこがたくさんいる孵化場の動画がヒットします。
孵化場とは、ニワトリの卵を孵化させる工場のことですね。なぜ、生命を誕生させる場所で、ひよこミキサーが行われているのでしょうか?
ひよこミキサーの内容は孵化場で毎日行われている
ひよこミキサーとは、「生きたひよこをミキサーで粉々にする」という内容ですよね。これは、実は孵化場で毎日行われていることなんです。
私たちはニワトリの肉を食べ、卵を食べますよね。実は食肉用のニワトリと卵を産んでくれるニワトリは種類が違います。食肉用のニワトリはブロイラーで、卵用はレイヤーと呼ばれる種類になります。
食肉用のブロイラーなら、オス・メス関係なく成長させて、時期が来たら、ニワトリは屠殺されます。しかし、卵用のレイヤーは卵を産むためのニワトリですから、オスは不必要なんです。
オスは卵を産むことができません。しかも、卵用のニワトリですから、食肉用としても出荷できません。
だから、卵用のレイヤーのヒヨコは生まれたらオスかメスかをチェックされて、オスのひよこは殺処分されることになります。
卵を産まない&食肉用にもならないオスのヒヨコを成長させても、ニワトリ業者(?)にとってはマイナスにしかなりません。ニワトリを飼育するための広い場所も必要ですし、餌代・照明代・設備代・それを管理する人件費などがかかります。
卵を産まないオスを飼育して大人にしたところで、その企業には何の利益も生み出さないのです。それどころか上記の理由で完全に赤字です。だから、オスのヒヨコを殺処分してしまうのです。
この殺処分の仕方がひよこミキサーなのです。厳密には「ミキサー」ではありませんが、シュレッダーのような中にオスのヒヨコが落ちていき、一瞬で粉々&肉片になってしまいます。現在出回っているひよこミキサーの動画は、この孵化場でヒヨコがシュレッダーにかけられているものになります。
「えー!!!ひよこには何の罪もないのに!ひどい!」と思う人もたくさんいると思います。
確かに、その通りですね。大切な命をシュレッダーにかけて殺してしまうなんて、非人道的であることは間違いありません。
ただ、このようにひよこミキサーのようなシステムでオスのヒヨコを殺処分しているから、私たちは卵を安価で食べられるし、安定供給してもらえているとも考えることができます。
もし、オスのヒヨコを「かわいそうだから」という理由で殺処分せずに寿命が来るまで大切に育てていたら、その費用が卵の値段に加算されますので、卵の値段は2~3倍にはなっているでしょう。また、オスを育てていたら、利益が出ないとして、倒産するニワトリ業者も出てくるでしょうから、卵が安定供給せずに、スーパーマーケットに行っても卵がないということになりかねません。
私たちが安くおいしく卵を食べることができているのは、ひよこミキサーにかけられるオスのヒヨコの犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではありません。
日本の孵化場でも似たようなことは行われている可能性あり
ひよこミキサーの動画は、海外の孵化場のものです。だから、ひよこミキサーは海外で行われているものであり、日本では行われていないのでは?と淡い期待を抱いている人がいるかもしれません。
日本の孵化場でもひよこミキサーのようなことが行われている可能性が高いです。
種卵は21日間孵卵機で温められて、ひよこが孵化します。
孵化したひよこはオスとメスとに分けられます。
孵卵場では孵化したらオスとメスを鑑別して選別することが行われていますので、卵用のレイヤーのオスのヒヨコはおそらく殺処分されていると思われます。
ただ、日本の場合、シュレッダーにかける「ひよこミキサー」方式で殺処分されるのか、そのほかの方法で殺処分されるのかは不明です。
ひよこミキサーの動画は嘘?見れない?
「ひよこミキサー」というワードを検索しても、ひよこミキサーの動画を見れない!と不満を感じている人はあなただけではありません。
本当にひよこミキサーの動画はあるのでしょうか?
Youtubeなどは全部嘘(釣り)動画
Youtubeで「ひよこミキサー」と検索すると、意外とたくさんの動画がヒットします。Googleで検索しても、Youtubeのひよこミキサー関連の動画が一番上に出てきます。
その動画のサムネイルを見ると、ミキサーが置いてあって怪しい感じがしますし、「※グロ注意」と書いてあるので、これがひよこミキサーの動画かな?と思うかもしれません。
でも、この動画は完全な釣り動画です。つまり、嘘の動画です。この動画の中に生きたひよこは出てきません。タイトルで釣って再生数を稼ぐためだけの動画ですね。
孵化場のグロ動画は存在している
ただ、孵卵場・孵化場でのひよこミキサーの動画は存在しています。特に、下のYoutubeの動画は本当にグロいのでグロいものが苦手な人は、絶対に見ないほうが良いです。
https://twitter.com/i/status/908741784531959810
Twitterの動画は海外のものです。Youtubeの動画は日本のものか海外のものかはわかりません(おそらく海外)が、本当にグロいです。グロい動画に耐性がない人がこの動画を見てしまうと、今後卵が食べられなくなってしまう可能性があります。
いくら私たちの食生活を支えてくれる存在だとわかっていても、やっぱりこの動画を見ると、心が痛みますし、やり切れないものを感じてしまいます。本当に興味本位で見ることはおすすめできません・・・。
ひよこミキサーは哲学的な思考実験で用いられている
ひよこミキサーはグロ動画の代表的なもので、検索してはいけない言葉の1つですが、哲学的な思考実験で「ひよこミキサー」が用いられたことがあります。
ひよこミキサーを哲学的な思考実験で用いたのは、アメリカの生物学者であるポール・ワイスです。
ポール・ワイスは生物学者
ポール・ワイス
生年月日:1898年3月21日
没年月日:1989年9月8日
出身:オーストリア
職業:生物学者
ポール・ワイスはオーストリア出身の生物学者です。
ポール・ワイスの家族は家族よりも芸術(音楽や詩)や哲学に興味を持っていて、ポール・ワイス自身もヴァイオリニストという一面を持っています。ただ、叔父の影響で科学に興味を持つようになりました。第一次世界大戦で従軍した後、ウィーン工科大学で研究を続け、博士号を取得し、ウィーン科学アカデミー生物学研究所のスタッフとして働きます。
1930年にはフランクフルト大学でのポストがなくなったため、アメリカに移住し、イェール大学やシカゴ大学で教鞭をとり、研究を続けました。第二次世界大戦中にはアメリカ政府に協力して、神経損傷の治療法に関する研究を行い、戦後はロックフェラー大学で15年間勤務し、1979年にはカーター大統領からアメリカ国家化学賞を授与されています。
そんなポール・ワイスが1961年に提唱したのが、「ポール・ワイスの思考実験」です。
ポール・ワイスの思考実験とは?
ポール・ワイスの思考実験は、1961年にポール・ワイスが著書の中で提示した思考の実験です。
ポール・ワイスの思考実験とは、『発生過程のニワトリの胎児を管に入れて完全にホモジナイズすると、バラバラに破砕されたニワトリ胎児由来の液体が得られるが、ホモジナイズの前後で一体何が失われたのか』というものです。
「発生過程のニワトリの胎児=ひよこ」、「ホモジナイズ=均質化」という意味になります。
つまり、このポール・ワイスの思考実験の文章をわかりやすくすると、「ひよこをミキサーに入れて均質化すると、ひよこが原料の液体になるが、生きているひよこと液体化したヒヨコは何が違うのか?液体化したヒヨコは何を失ったのか?」というものです。
生きているヒヨコをミキサーにかけたら、液体になりますが、物質の成分としては何も変わりません。でも、何か失われている気がします。
それは命?ひよことしての何か?命が失われたことは間違いありません。ただ、命は概念的なものであり、科学的に説明できるものではありません。
でも、これを何とか科学的に説明してみようというのが、ポール・ワイスの思考実験です。ポール・ワイスはミキサーにかけたヒヨコが失ったものは次の2つであると結論付けました。
・生物学的機能
生物学的組織が失われたことで、生物学的機能も失ったということです。ポール・ワイスの思考実験は、ひよこミキサーをしたら、その前後で何が失われたのか?というものですが、ポール・ワイスは生物学的組織・生物学的機能が失われたとしました。
普通に考えれば、ひよこミキサーをしたら命が失われます。
科学的に考えると、生物学的組織と生物学的機能が失われたと結論付けられます。
では、「命=生物学的組織+生物学的機能」と言えるのでしょうか?
これは、なんとなくモヤモヤしていて、「命=生物学的組織+生物学的機能」とは言い切れないものがあります。
つまり、ポール・ワイスはこの思考実験で、細胞について研究しても命の本質を解明するには無理・限界があるということを証明したかったと言われています。
ポール・ワイスの思考実験のわかりやすい解説動画
なんとなく、わかったようなわからないような気持ちになっている人が多いと思いますので、こちらの動画が簡潔にポール・ワイスの思考実験について解説してくれていますので、ぜひ見てみてください。
ひよこミキサーがドイツやフランスで禁止!日本でも導入間近?
ひよこミキサーは世界中の孵卵場で行われていると思われます。ただ、ドイツではひよこミキサーは禁止されました。
閣議決定されたこの法案によると、2022年から、オスのヒヨコの大量殺処分を禁止するという。ユリア・クレックナー農相はの声明で、「動物福祉のための重要な第一歩」と話した。
また、フランスでも同様にオスのヒヨコの殺処分を禁止しました。
フランスのジュリアン・ドノルマンディー農相は2021年7月、オスのひよこの殺処分を禁止すると発表した。
引用:ひよこの殺処分禁止から犬・猫の販売禁止まで フランスの動物愛護ニュースまとめ | ELEMINIST(エレミニスト)
ドイツ政府やフランス政府は孵化する前にオスかメスかを調べる技術を開発しているようです。
フランス政府は、この禁止令の発表に伴い、農家に資金援助を行うことを発表。卵が孵化する数週間前に、性別を判定する機械が提供される。オスとメスでは胚の羽の色が異なることから、この機械では胚を識別して、性別を判定する。
引用:ひよこの殺処分禁止から犬・猫の販売禁止まで フランスの動物愛護ニュースまとめ | ELEMINIST(エレミニスト)
この動きが広がってくれば、日本でもひよこミキサーが法律で禁止される可能性は高そうですね。
ひよこミキサーのまとめ
検索してはいけない言葉の「ひよこミキサー」の怖い内容やひよこミキサーの現実、嘘の動画(釣り動画)の存在や哲学との関係などをまとめました。
ひよこミキサーは確かに存在しているグロ動画ですが、近い将来、ひよこミキサーはなくなるかもしれませんね。