世の中には検索してはいけない言葉というものがたくさんあります。もし、検索してしまうと、グロい画像を見てしまったり、ウイルス感染が起こったりする可能性があるんです。
その検索してはいけない言葉の中に「樹海のおとしもの」があります。樹海のおとしものとはいったい何なのか?サイトや遺書の画像などについて、閉鎖理由やアーカイブなどをまとめました。
この記事の目次
樹海のおとしものは検索してはいけない言葉
「樹海のおとしもの」という言葉をインターネット上で見ることはありませんか?特に、5ちゃんねるやその周辺関係のサイトを見ていると、「樹海のおとしもの」という言葉を目にする機会があります。
「樹海のおとしもの」って何だろうと思った人は多いと思います。
「樹海のおとしもの」は樹海に落ちていた遺書やご遺体などを掲載しているサイトです。このサイトの管理人が、樹海を探索して、そこで見つけた「おとしもの=遺書やご遺体」を掲載しています。
そのため、樹海のおとしもののサイト内にはちょっとショッキングなご遺体の画像などがありますので、「樹海のおとしもの」は、インターネット上で検索してはいけない言葉と呼ばれるようになりました。
確かに、「樹海のおとしもの」は樹海に落ちていたものを掲載しているサイトではありますが、ただ単に樹海に訪れた人が忘れていったもの(財布や携帯、その他の忘れ物)・落とし物を掲載しているわけではないのです。
検索してはいけない言葉とは?
インターネット上には、「検索してはいけない言葉」と呼ばれるワードがたくさん存在します。
その言葉を検索すると、「樹海のおとしもの」のようにグロ画像が出てきたり、エログロ系の画像が出てきたり、拷問中の動画が出てきたりします。また、ウイルスに感染させるサイトがヒットしたり、都市伝説がヒットしたりすることもあります。
どこからどこまでが「検索してはいけない言葉」なのかという定義はありませんが、2ちゃんねる発の都市伝説やお笑い的な要素が強いものなどライトな「検索してはいけない言葉」から、アンダーグラウンドの検索エンジンや拷問・殺人などグロ系動画のサイトなど本当にヤバいタイプのものまで、非常に幅広いことが特徴です。
検索してはいけない言葉の一例をご紹介します。
・あたしはもうお嫁にいけません:赤と黒を基調とした不気味な絵
・赤い部屋:不気味なホラー系Flash作品
・グリーン姉さん:死蝋化して皮膚が緑に変色した遺体
・女子高生コンクリート:女子高生コンクリート詰め殺人事件の詳細
・コトリバコ:2ちゃんねる発の都市伝説
・野崎コンビーフ:不気味なイラスト集
・蓮コラ:蓮の花托のコラ画像(ブツブツで気持ち悪い)
・ワラビ採り:長岡京ワラビ採り殺人事件で怖いメモ書きが出てくる
・チェチェンの首切り(ロシア兵 6人):首をナイフで切断される
・14歳のディーラー少年:14歳の少年が誘拐・拷問・殺害される動画
・臼井儀人 遺書:クレヨンしんちゃんの原作者が書いたと言われていた遺書
・ウクライナ21:ウクライナの連続殺人事件で殺害する時の様子の動画
実際の検索してはいけない言葉はもっとたくさんありますし、ふざけ半分で「検索してはいけない言葉」としているのではなく、本当に検索してはいけない言葉もありますので、検索してはいけない言葉を検索する時には興味本位ではなく、ある程度は精神的なダメージを受けることは覚悟しておきましょう。
樹海のおとしものとは自殺防止のためのサイト
樹海のおとしものが「検索してはいけない言葉」と言われていますが、それは樹海で亡くなった方たちの遺体や遺書などの画像が掲載されているサイトだからです。
・URL:http://jukai-deep-ice.com/(現在は閲覧不可)
遺体や遺書を掲載しているサイトというと、悪趣味なグロ系サイトかと思うかもしれませんが、そういうわけではありません。
樹海のおとしものはとてもまじめで、きちんとした目的をもって作られたサイトなのです。樹海のおとしものが作られた目的は、自殺防止です。
このことは、樹海のおとしもののサイトにきちんと明示されています。
本サイトは青木ヶ原樹海での自殺防止をメインテーマに作られました。
その為、サイト内にはグロテスクな自殺遺体の画像を掲載していますが、
これは決して自殺された方やそのご遺族の名誉を傷つけるために行うものでは
ありません。これから青木ヶ原樹海で自殺しようと考えている人達にその真実を
伝える事によって、思いとどまって欲しい。その一心で作ったサイトです。
樹海で自殺しようと考えている人に対して、「樹海で自殺すると、こんな風なグロいことになってしまうんだよ。だから、自殺することを思いとどまって!」という目的で作られたのが、「樹海のおとしもの」なんですね。
「樹海のおとしもの」というサイトのタイトル名にも、サイト管理人の深い考えが反映されていると言えるでしょう。
樹海は自殺の名所だった
この「樹海のおとしもの」の「樹海」は富士山麓に広がる青木ヶ原樹海を指します。
[googlemaps https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d159037.2267011204!2d138.5599885545712!3d35.38329059301704!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x601be721e912db77%3A0xed043493c8ad92e1!2z6Z2S5pyo44O25Y6f5qi55rW3!5e0!3m2!1sja!2snp!4v1667885439482!5m2!1sja!2snp&w=600&h=450]
青木ヶ原樹海は山梨県南都留郡富士河口湖町にある樹海で、富士山の北西部に広がっています。青木ヶ原樹海は富士山頂から眺めると、木々が風になびく様子が海原でうねる波のように見えることから、「樹海」と名付けられたと言われています。
国立公園に属していて、国の天然記念物にも指定されているのですが、青木ヶ原樹海は自殺の名所として有名です。
松本清張の『波の塔』で自殺の名所として取り上げられたことで有名になり、さらに1990年ごろの心霊ブームで、肝試し・心霊スポットとして、青木ヶ原樹海がたびたびテレビで取り上げられたことで、青木ヶ原樹海と言えば自殺の名所という印象が強くなりました。
そのため、全国から自殺するために青木ヶ原樹海を訪れる人が多くなり、平成21年は青木ヶ原樹海がある富士吉田署管内で自殺企図者は228人もいました。また、青木ヶ原樹海で亡くなった人は52人もいます。
・富士吉田署管内の自殺企図者の保護数:228名
・上記のうち青木ヶ原樹海で保護された人:195名
・上記のうち山梨県外に在住している人:185名
・青木ヶ原樹海で亡くなった人:52名
これ、たった1年間での統計ですから、青木ヶ原樹海に自殺目的で訪れる人がいかに多いかがわかると思います。
樹海はきれいに死ねるという噂が出た
出典:veltra.com
樹海のおとしもののサイトが作られた理由の1つには、「樹海ならきれいに死ねる」というイメージが先行したことがあります。
1993年に出版された鶴見済「完全自殺マニュアル」を覚えていますか?この完全自殺マニュアルは、出版当時、大きな話題になりました。
完全自殺マニュアルはどうやったらもっとも楽に死ねるのか?などを解説している単行本です。
青木ヶ原樹海はこの完全自殺マニュアルの中で、「死ぬのに最適な場所」のように記載されていて、しかも樹海への入り方が詳しく解説されていました。
また、「樹海=神秘的な場所」というイメージが強くなり、「樹海で自殺したら、その後は富士山や自然と一体化できる。」、「きれいに死ねる。」、「死に場所として最適。」、「最も美しい死に方」というイメージが先行しました。
実際は「樹海できれいに美しく、楽に死ねる」というわけでは全然ないのに、間違った情報だけが広まってしまいました。そして、その間違った情報は自殺企図者の背中を押すことになったのです。
自殺を考えている人が「樹海ではきれいに死ねる」という情報を目にしたら、その情報の真偽を考える前に、「きれいに楽に死ねるなら、もう自殺してしまおう」と考えて、樹海に向かってしまうのではないでしょうか。
樹海の現実を見せつけるためのサイト
そんな状態を止めようとしたのが、「樹海のおとしもの」です。樹海のおとしものは、樹海で自殺した時の現実を見せつけるために作られたサイトです。
樹海のおとしものには、次のようなことが書かれていました。
樹海の中で死ねば、肉体は鳥獣に食い散らかされ腐乱していく。
この様な事は少し想像すれば誰でも分かるはずです。しかし、美しい死に場所として
の樹海のイメージが彼女にそう考えさせる思考能力を奪ったとは考えられないでしょうか。
だとすれば、少々荒療法かもしれませんが、自殺遺体の無惨な姿を伝える事によってのみ
自殺の名所としての樹海幻想を断ち切る事が出来るのではないかと思われます。
樹海での自殺を止めたい。そのためには、樹海で自殺したら、どんなことになるのか?どんな無残な遺体になってしまうのか?それを自殺企図者に突き付けよう。そうすれば、自殺を思いとどまってくれるのではないか?
そのような真面目な思いから、樹海のおとしものは作られたサイトだったのです。
樹海のおとしものの画像には遺書や遺体がある・・
樹海のおとしもののサイト内には、ご遺体や遺書のような遺留物などの画像が掲載されています。
ご遺体に関しては、最初は白骨化した骨(頭蓋骨だけ、腕だけなど)の画像が多く、そこまで「グロ画像」というわけではありませんが、サイトをスクロールしていくと、ご遺体に虫がたかっていたり、首を吊った状態のご遺体の画像が出てきます。
そのため、グロ画像に耐性がない人は絶対に見ないほうが良いでしょう。また、ペルシャ語で書かれた謎のメモや免許証などの身分証明書、印鑑なども落ちていました。「樹海のおとしもの」とメモ書きされた遺書が発見されたこともあったようです。
もし、この樹海のおとしものの画像を見たい方は、自己責任で見るようにしましょう。ここには掲載しません。
樹海のおとしものにはご遺体の写真が掲載されているわけですが、法律的にOKなの?と疑問に思う方もいると思います。樹海のおとしものでは、この件について、次のように説明しています。
本サイトは、広く青木ヶ原樹海の真実を伝え、この場所での自殺を防止する目的で作成されました。死体画像の掲載は、表現の自由(憲法21条1項)、思想良心の自由(憲法19条)に基づき行われるものです。
引用:注意
また、次のこともしっかり明記されています。
本サイトはいかなる犯罪行為を助長するものではありません。
特に本サイトの記述と映像は以下の犯罪を助長する目的を有しないものであることを申し添えます。
引用:注意
樹海のおとしものは、しっかり法的根拠を持って運営されているサイトと言えます。また、樹海のおとしものの中で、白骨化していないご遺体や個人が特定されそうな画像は、きちんとモザイク処理が行われています。
樹海のおとしものは一定の効果があった
樹海のおとしものは、青木ヶ原樹海で自殺する人を思いとどまらせることを目的としているサイトです。この樹海のおとしものは、自殺を思いとどまらせる効果はあったのか気になりますよね。
樹海のおとしものは興味本位で見る人が多いのですが、中には「絶対に自殺しないって決めた」とか「プラス思考になることができた」という感想を持つ人がいますので、サイトの目的はある程度達成できたと思われます。
12
ななしのよっしん
2011/07/30(土) 19:49:46 ID: qLnfrI4q/q
元々自殺する気なんか無かったけど、ここみて何があっても絶対に自殺しないって決めたわ……
ただ、自殺を考えているような方は見るべきと思います。
私は、自分が本当に自殺に及んだ人ほど悩んだかどうかはわかりませんが、
それでも、自殺の後に残るものが残酷で、残された自分の家族や
大事な人を果てしなく傷つけるであろうことは、このサイトの画像から
充分以上に感じ、プラス思考になることができましたので。
「死」に対して、もしくは「樹海での自殺」に対してある種の憧れを抱いていた人たちにとっては、この樹海のおとしものは、自殺を思いとどまらせる効果はあるようです。
樹海のおとしものの閉鎖理由
樹海のおとしものは、現在はすでに閉鎖されています。更新履歴を見ると、2004年からサイトが公開され、2005年10月までは頻回に更新されています。その後、2008年に一度閉鎖され、2009年からはまた公開されました。しかし、2012年にはまた閉鎖されてしまっています。
なぜ閉鎖されたのかは不明です。この樹海のおとしものを管理していたのは、「ウシロメタサ氏」という人物で、このウシロメタサ氏からは何の発表もないままサイトは閉鎖されました。ただ、Yahoo!知恵袋には次のような回答がありました。
「樹海のおとしもの」の管理人、ウシロメタサ氏は私と共に3年間樹海を探索した同士です。
おそらく遺体の画像を載せているため、海外サーバーを借りていたのです、契約の更新をしなかったため、終了したのだと思います。
また、この回答者は「今後、公開されることはない」と述べています。海外サーバーとの契約が切れたからサイトは閉鎖されたというのは、納得の理由だと思います。
樹海のおとしものはアーカイブで見られる
樹海のおとしもののサイトは閉鎖されてしまいましたが、アーカイブで見ることは可能です。アーカイブとはWeb魚拓で、現在は見れなくなってしまったサイトを保存してくれているサービスです。
樹海のおとしもののアーカイブはこちらです。
ここではほぼ全部のコンテンツを見ることができますが、画像はサムネイルだけが残されていて、大きなサイズでは見ることができません。
ただ、それでも十分にグロい画像が多いですから、閲覧する時には十分に注意してください。
また、掲示板も見ることはできません。
この樹海のおとしものは意義のあるサイトだと思いますので、自殺を考えている人にはぜひ見てもらいたいサイトだと思います。
樹海のおとしもののまとめ
検索してはいけない言葉の樹海のおとしもののサイト、ご遺体や遺書などの画像、閉鎖理由やアーカイブなどをまとめました。
検索してはいけない言葉と言われるほどグロい画像が載っていますが、サイトの目的はいたって真面目であり、一定の効果があることを考えると、「グロ画像=悪」というわけではないことがよくわかります。