2024年4月に北海道旭川市で発生した旭川女子高生殺人事件。その主犯格の1人が小西優花です。
事件の概要と小西優花の実家の親・家族と生い立ち、出身中学や高校と当時のエピソード、かわいいという評判、旭川女子高生殺人事件で具体的に何をしたか、事件の動機や手紙全文、裁判の判決と現在をまとめました。
この記事の目次
小西優花は旭川女子高生殺人事件の犯人
出典:bunshun.jp
小西優花
出身:北海道旭川市
生年月日:2004年(?事件当時19歳)
罪状:殺人、不同意わいせつ致死、監禁
小西優花は2024年4月18日に北海道旭川市で発生した旭川女子高生殺人事件の犯人です。
主犯の内田梨瑚と共に被害者の女子高生・村山月さん(当時17歳)に言いがかりをつけ、監禁してわいせつ行為を行い、さらに暴行を加えて、橋の欄干から落下させて殺害しました。
小西優花は同年6月12日に殺人や監禁などの罪で逮捕されています。
小西優花たちが起こした旭川女子高生殺人事件
出典:nikkei.com
事件当時21歳だった内田梨瑚は、自分がラーメンを食べている画像を被害者の村山月さんが無断でSNSに投稿したことに腹を立て、村山月さんに電子マネーで10万円払うように脅迫しますが、うまく送金できず、直接会う段取りをつけました。
そして、内田梨瑚は舎弟だった小西優花やほかの未成年2人と共に村山月さんに会い、村山さんを車に監禁して、連れまわし、殴る蹴るの暴行を加えます。
村山月さんは途中で立ち寄ったコンビニで大声を出しながら店員に助けを求めますが、内田梨瑚らがごまかして再び車に監禁して暴行を加えました。
翌日の4月19日未明には、未成年2人と別れ、内田梨瑚と小西優花は村山さんを車で旭川市内の神居古潭に連れていき、全裸にさせて土下座させたり、欄干に座らせる様子を動画で撮影しました。
そして、全裸で欄干に座らせた村山月さんに対し、「落ちろ」「死ね」と言い、2人で村山さんを押して川に転落させ殺害しました。
村山月さんは事件から1ヶ月以上経った同年5月21日に現場から約60km下流の石狩川川岸で発見され、警察の捜査で6月12日に小西優花と内田梨瑚は殺人や監禁の罪で逮捕されました。
内田梨瑚は事件前に旭川警察署の警部補と不倫関係にあったことでも話題になった事件です。
小西優花の実家の親・家族
小西優花の実家は北海道旭川市にあります。
家族は母親と姉の2人で、母子家庭だったので父親はいません。父親と母親は、小西優花が小学生の時に離婚しています。
小西優花の家庭環境はあまり良くありませんでした。
母親の彼氏が自宅に出入りしていたとのこと。しかも、その彼氏は1人ではなく、少なくとも3人はいたとのことですから、母親は彼氏とは長く続かず、男性にはだらしないタイプだったのかもしれません。
お母さんは彼氏をコロコロ変えていて、3人の違う男が、小西の母親の彼氏として家にいるところを目にしたことがあります。小西はそのうちの一人のことを『全てが気持ち悪い』と言って、基本的に母親の彼氏とは仲が悪かった
母親の彼氏が自宅に出入りするのは、思春期の女子にとっては「気持ちが悪い」と嫌悪感を感じても仕方がないですよね。
また、経済状況もあまり良くなく、母親が働くコンビニに廃棄のお弁当を食べに行ったりしてました。さらに、母親からは「ブス」とののしられていました。
当時、母と姉は同じコンビニでバイトしていて、優花は廃棄の弁当などを食べにコンビニへ足を運んでいた。母親は優花には冷たく、家庭では『ブス』と呼ばれていたと聞いています
引用:《旭川高校生殺人きょう判決》「家庭では『ブス』と言われ…」内田梨瑚被告の “舎弟”小西優花被告(20)がひねり出した「ギリギリの言い訳」とは | 文春オンライン
小西優花は「何をしたか」を考慮しなければ、ルックスはかわいいタイプです。ルックスがかわいい自分の娘である小西優花に対し、「ブス」とののしっていた。そして、自宅には自分の彼氏を出入りさせていた。ということを考えると、母親は小西優花に嫉妬していたのかもしれません。
小西優花の母親のインタビューが衝撃的!
小西優花の母親は、事件後に集英社のインタビューに答えていますが、あまりにも他人事で、衝撃的なものでした。
「でもね、A子はずっと寂しかったんだと思うよ。あの子が小学生のころに私は旦那と離婚して、仕事ばかりで、家にいるときは寝てばかりだった。ここ数年は、夜にほとんどA子と顔をあわせることもなかったから、やっぱり寂しさはずっとあっただろうし、申し訳ない気持ちはあるの。
どうしてこんな事件を起こしてしまったかはわからないけど、複雑な思いというか、やっぱり信じられないよね」
どんな事情があったのかは不明ですが、10代の娘が殺人を犯した後、「やっぱり信じられないよね」というコメントは、あまりにも軽すぎます。
また、このインタビューでは「めったに家に帰ってこないから交友関係を知らない」と話していました。この母親にとって、小西優花は「娘」ではなく「ただの同居人」のような存在だったのかもしれません。
小西優花の生い立ち
出典:youtube.com
小西優花は小学生の頃から「問題児」でした。
小学4年生の時には、クラスメイトの女子とケンカになり、相手の子に雑巾を投げつけたり、暴力をふるったりしたことがわかっています。また、他の子にも教科書を投げたり、雑巾を投げたりしていました。
女子グループのリーダーで、人をハブいたり、無視したりなどのいじめもしていたという情報もあります。
担任の先生は若い女性で、A子をまったくコントロールできず、ほとんど学級崩壊のような状態。先生が泣き崩れていたこともあったほどです」(A子の小中の同級生)
引用:(2ページ目)《初公判》「濡れた雑巾を投げつけ暴力を」“旭川17歳女子高生殺害”主犯・内田梨瑚の“舎弟”(当時19)が学校で起こした“事件”「カレシはいかついヤンキー系で…」 | 文春オンライン
担任教師は小西優花をコントロールできず、小西優花のせいで学級崩壊が起こったほどだったんですね。
小西優花の中学は旭川市立愛宕中学校
小西優花は中学校に進学しますが、小学校の頃から問題児で周囲の人も「腫れ物に触る」ような扱いだったこともあり、「嫌われている」ところから中学校生活はスタートしました。
また、友達同士で揉めたのか、一時期は不登校になっていたそうです。基本的には自分勝手で扱いにくいタイプだったことは間違いありません。
グループで遊ぶ時はやはりジコチューで、反抗すると『なんなの、お前』とか言ってキレる。気に食わないことがあると物に当たっていた。当時から周囲では『顔可愛いけど性格はブス』で通っていた
ただ、自宅ではウサギを飼っていて、ウサギはとても可愛がり、優しく接していたとのことです。
小西優花の中学は旭川市立愛宕中学校
小西優花が通っていた中学校は旭川市立愛宕中学校です。
小西優花は卒業アルバムが流出していますが、小西優花が着用している制服が愛宕中学校の制服と一致しています。
小西優花は高校を中退!中退後に非行に走る
出典:bunshun.jp
小西優花は高校に進学します。ネット上の噂では、旭川市内にある私立の旭川龍谷高校と言われています。
高校生になってからも問題児であることは変わらず、対立するグループの子の教科書とノートを川に投げ捨てたり、ロッカーを蹴って変形させたりしていました。また、喧嘩した友達に包丁を向けたこともあったそうです。
しかし、小西優花は高校2年生の時に中退しました。高校中退後は、本格的に非行に走っていったようです。
高校2年生の時に、彼女が急に学校を辞めたんです。彼女は刺青の入った2、3個年上の男と付き合っていた。その人と付き合いだしてから、タバコを吸ったりお酒を飲んだりしていることは友達から聞きました。
高校中退後はバイトを転々としていたこともわかっています。次のような場所でバイトをしていたと報じられていました。
・日焼けサロン
・居酒屋
・ゲームセンター
・スナック
・ファストフード
事件の主犯である内田梨瑚とは、高校中退後に知り合ったようです。
小西優花はかわいいと評判だった
小西優花は、神居古潭の橋から17歳の女子高生・村山月さんを全裸にして落下させた凶悪犯です。小雨が降り、気温6度に満たない中、助けを求め、土下座をしている村山月さんを冷たい川に突き落とし、事件後には平然と日常的なLINEのやり取りをしていた凶悪犯です。
でも、小西優花はかわいいことで有名でした。中学校の卒業アルバムで、すでにかわいいことがわかります。
出典:bunshun.jp
さらにメイクして垢ぬけた小西優花は本当にかわいいです。
中学まではそんなことなかったけど、高校時代からギャルっぽいメイクにしていました。高校を辞めてからはゲーセンで働いたりしていたそうですが……
特に、一緒に遊んでいた内田梨瑚は厳つい感じですから、小西優花のかわいさが際立っています。
小西優花は小学校の頃から自他ともに認めるかわいい顔立ちをしていましたが、「顔はかわいいけど性格はブス」と言われていました。
「顔はかわいいけど性格はブス」と言われるなんて、よほど性格が悪かったのでしょう。
小西優花は旭川女子高生殺人事件で何をした?
小西優花は旭川女子高生殺人事件で何をしたのでしょうか?
旭川女子高生殺人事件では、内田梨瑚の悪行ばかり注目を集めていますが、裁判では小西優花も主体的に事件に関わっていたと認定されました。
事件当日の小西優花の足取りや犯行内容から、一体何をしたのかを詳しく時系列でみていきましょう。
【4月19日午前2時30分】
・旭川市内で内田梨瑚が村山月さんを監禁して運転していた車に乗り込む
【同日午前3時ごろ】
・コンビニに立ち寄る。最初は小西優花は村山月さんと共に車内に待機していたが、村山さんがトイレに行きたいと言ったことから、共にコンビニに入店した。
・トイレから出た村山月さんがコンビニ店員に助けを求めると、小西優花は村山さんをレジカウンターから引きはがす。
・村山さんをコンビニの裏に連れていき、馬乗りになって村山さんの顔を何度も殴打した。
【同日未明】
・小西優花は内田梨瑚と共に神居古潭に村山月さんを連れて行き、全裸になるように強要した。
・小雨が降る気温6度以下の中で、全裸になった村山さんを土下座させ、それをスマホで撮影した。
・神居大橋の欄干に座らせた村山月さんに謝罪を要求し、それを撮影した。
・欄干に座らされた村山さんに「落ちろ」「死ねや」などの暴言を吐く。
・小西優花は村山さんの二の腕と背中のあたりを、内田梨瑚は両腕で背中を押したことで川に転落。
【犯行後】
・村山月さんの携帯電話のデータを削除
・自分たちの携帯電話からも村山月さんに関するメッセージを消去
これが小西優花が事件でやったことです。
小西優花と内田梨瑚に押された村山月さんは、橋のロープにつかまったので、とっさに小西優花は手を伸ばしたと供述しています。ただ、手は届かなかったため、村山さんは川に転落しました。
女子高校生が橋をつっているロープにぶら下がるような形でつかまったため、小西被告がとっさに引っ張ろうと手を伸ばしたが届かず、川へ落ちていった。落下する音を聞いた。
引用:【女子高校生殺人】欄干に座らせ“2人で押し”転落させる…当時19歳被告の女の弁護士が当時の状況説明 内田梨瑚被告に「従属的だった」 北海道旭川市|FNNプライムオンライン
この事件後も、内田梨瑚と小西優花は楽しそうな様子をSNSにアップしていました。
小西優花の犯行動機
内田梨瑚はSNSに自分のラーメンを食べる姿を村山月さんに投稿されたことをきっかけに、因縁をつけて事件を起こしたのですが、小西優花はそのような直接的な動機は見当たりません。
では、小西優花はなぜ旭川女子高生殺人事件を起こしたのでしょうか?動機は「内田梨瑚に逆らえないし、事の重大さがわかっていなかったから、流されるままに事件を起こした」と思われます。
内田梨瑚の舎弟になる
小西優花と内田梨瑚は、小西優花が高校を退学した後に交際していた彼氏のつながりで知り合いました。
「当時、私が2個年上の男性と付き合っていて、その人が梨瑚さんと友達で、梨瑚さんと関わるようにしてと言われました。嫌でしたが、話すようになりました」
引用:(2ページ目)〈旭川・女子高生殺害〉「黙秘しろ」裁判で明かされた内田梨瑚のマインドコントロールと舎弟の女が語った「大切なもの」【裁判傍聴】 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
ただ、それから事件までずっと親しくしていたわけではなく、一時は疎遠になっていました。しかし、事件の1ヶ月前に偶然に再会します。
その時に、内田梨瑚から「舎弟にならないか?」と持ち掛けられて、小西優花は承諾しました。
その後、事件の1か月前くらいに旭川市内で内田被告に偶然再会。被告が、アルバイト先を探していたということもあり、内田被告から「舎弟にならないか」と提案され、過去に被告の男性トラブルを仲裁してくれた恩義があったことから承諾したという。
引用:(2ページ目)〈旭川・女子高生殺害〉「黙秘しろ」裁判で明かされた内田梨瑚のマインドコントロールと舎弟の女が語った「大切なもの」【裁判傍聴】 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
つまり、事件の1ヶ月前(2024年3月ごろ)から内田梨瑚と小西優花は親しく付き合うようになったのです。それからは、内田梨瑚のSNSに小西優花が頻繁に登場するようになりました。
内田梨瑚に逆らえない?
出典:htb.co.jp
事件の約1ヶ月前から、小西優花は内田梨瑚の舎弟になったこともあり、小西優花は内田梨瑚に逆らえない状態になりました。
内田梨瑚は小西優花を舎弟と呼び、主従関係をアピールしていましたし、小西優花は逆らえないと感じていたようです。
「(内田被告は)優しいところもありましたが、急に不機嫌になったりして怖く、2個年上の先輩で逆らえないという気持ちがあり、怒らせないように気を張っていました」
引用:〈旭川・女子高生殺害〉「黙秘しろ」裁判で明かされた内田梨瑚のマインドコントロールと舎弟の女が語った「大切なもの」【裁判傍聴】(集英社オンライン) – Yahoo!ニュース
事件当時、小西優花は「内田梨瑚がやると言えば、問答無用でやる。逆らうなんてありえな」という思考回路だったと思われます。
「舎弟」の意味が分からず、事件の重大さが分からない?
小西優花は内田梨瑚の舎弟であり、逆らえない関係性でしたが、そもそも「事の重大さ」がわかっていなかった可能性があります。
小西優花は「舎弟」の意味を分かっていませんでした。小西優花は「女なのに何で弟の字を使うんだろう」と思っていたそうです。
また、小西優花の弁護人によると、「日本語の語彙力、基本的な教育ができていない」状態とのこと。さらに、小西優花は理解力に乏しいという報道もありました。理解力が乏しかったから、逮捕当初は犯行を否認していたものの、その後に認めるようになったようです。
被告の女(20)は理解力に乏しく、弁護人が「人を車に乗せて、逃げられないようにすることは監禁に相当するし、橋の上から落とせば、当然死ぬのは分かっている。それも広い意味での殺意である」と話したところ、被告の女は”その通りだ”と話したため、全て認めることになったとのことです。
これらの情報を合わせると、小西優花は社会生活を営むだけの知識・思考力が欠如していて、流されるままに内田梨瑚に従っていた。普通の理解力があれば、ブレーキがかかる場面でも、事の重大さが分からずに流れのままに犯行を行ったと考えることができます。
小西優花の手紙全文
小西優花は勾留中に弁護士に手紙を書きました。その手紙全文が公開されています。この手紙を見ると、あのような残虐な事件を起こしたとは考えられないほど、丁寧な文字で書かれています。
手紙によると、小西優花は1日9~13時間も勉強しているそうです。ただ、「bus」のスペルや「tomato」の発音などに触れていることから、学力は小学校卒業レベルを満たしていない可能性が高いです。
また、「前に差し入れていただいた教科書みたいなやつの中学校版があれば差し入れていただきたい」としていることから、小学校レベルの勉強をしているのでしょう。
それでも、学ぶ楽しさを感じることができた。もし、学ぶ楽しさをもっと前に知っていたら、学生時代に知っていたら、こんな事件を起こすことはなかったのでしょう。
また、小西優花はこの手紙の中で、自分の犯した罪の重大さをしっかり認識し、罪と向き合い、日々後悔していると書いていました。
でもリコさんと私は結果、亡くならせてしまったんです。本当に後悔でしかなく、当時に戻れるなら、私の命にかえてでも、被害者の子を助けてあげたいです。何回も当時に戻りたいと思いました。
引用:【旭川女子高校生殺人】内田梨瑚被告の“舎弟”20歳の女「リコさんの事を止めていれば…当時に戻りたい」弁護人に宛てた手紙で謝罪と後悔つづる | TBS NEWS DIG (3ページ)
文章は20歳の成人女性が書いたとは思えないほど幼稚なものですが、それでも本心から書いた文章のように感じることができます。
小西優花の判決は懲役23年
2025年3月7日、小西優花に懲役23年(求刑25年)の有罪判決が言い渡されました。
小西優花は殺人や不同意わいせつ致死、監禁の罪で起訴されていましたが、旭川地裁は「動機は身勝手で理不尽。一連の犯行に主体的に関与したことは明らかだ」として、懲役23年を言い渡しています。
ただ、内田梨瑚に比べると、果たした役割の大きさはやや小さいと認定されました。
小西優花の現在
出典:fnn.jp
小西優花は3月12日付で上訴権を放棄しました。上訴権とは、裁判の判決に不服の場合に、控訴・上告できる権利のことです。
そして、同日に検察側も上訴権を放棄したことで、小西優花は「懲役23年の実刑判決」が確定しました。高裁・最高裁まで争わずに、罪を受け入れることを選んだものと思われます。
懲役23年の実刑判決が確定したということは、満期出所なら小西優花は43歳まで刑務所の中で過ごすことになります。ただ、43歳になれば出所できる(未決勾留や仮出所があればもっと早く)ことになります…。被害者の村山月さんはもう人生をやり直すことはできません。
そう思うと、どんなに反省をしたとしても、小西優花がやったことは許されるものではないですね。
小西優花のまとめ
旭川女子高生殺人事件の概要と小西優花の実家の家族や親、生い立ちや中学・高校のエピソード、かわいいという評判や事件で何をしたか、動機や手紙全文、判決と現在をまとめました。
村山月さんのご冥福をお祈りするとともに、小西優花が更生することを願います。