2016年に長野県の小谷村で発生した町田莉菜さん行方不明死亡事故が注目されています。
この記事では町田莉菜さん行方不明死亡事故の概要、行方不明になった場所や死亡した状態で発見された場所、事件性を疑う声がある事や真相などについてまとめました。
この記事の目次
町田莉菜さん行方不明死亡事故の概要
「町田莉菜さん行方不明死亡事故」は、長野県松本市笹賀の当時7歳の小学1年生・町田莉菜さんが、2016年8月27日に行方不明になり、29日に死亡した状態で発見された事件です。
祭りの準備をしていた母親を探しに1人で外出しまま行方不明に
町田莉菜さんは、長野県小谷村(おたりむら)の祖父母宅に家族と一緒に帰省していましたが、27日の正午頃に、近くの神社(古宮諏訪社)で行われる夏祭りの準備のために出かけた母親を探して1人で外出し、そのまま行方不明になりました。
その時、母親は祖父母宅から約40メートルほど離れた公民館にいましたが、町田莉菜さんはそこには現れていません。
最後に目撃されたのは祭りが行われる神社で、その後の足取りが不明となりました。目撃した住民によると、町田莉菜さんは神社の前を通り過ぎて川に架かる橋の方へと歩いて行ったという事です。
祖父母の自宅から約1km離れた川で心肺停止の状態で発見
その後、消防や警察、地元住民による捜索が行われましたが見つからず、29日の午前10時50分頃に、祖父母の自宅から約1kmほど離れた、同村内を流れる姫川と横川の合流地点付近で心肺停止の状態で横たわっているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
長野県小谷(おたり)村で27日から行方が分からなくなっている同県松本市笹賀、小学1年、町田莉菜(りな)さん(7)を捜索していた県警大町署などは29日午前10時50分ごろ、同村北小谷の川で、町田さんが倒れているのを発見した。町田さんは死亡が確認された。
町田莉菜さん行方不明死亡事故の場所は長野県小谷村の最北端の集落
町田莉菜さんが行方不明になり、その後死亡した状態で発見された場所は長野県の北端、新潟県との県境に位置する「小谷村」です。
町田莉菜さんが家族とともに帰省していた祖父母宅は、さらにこの小谷村の中でも最北端に位置する人口70人ほどの小さな集落(北小谷大網地区)だったようです。
町田莉奈さんが行方不明になった場所
町田莉菜さんが行方不明になった場所は、祖父母の自宅からすぐ近くでした。
町田莉菜さんが最後に目撃された姿は、祖父母宅のすぐ近くの神社(古宮諏訪社)の前を通り過ぎて、姫川の支流の横川に架かる橋の方向へと向かっているところでした。
そして行方不明後の捜索で、祖父母宅から約400メートル離れた、沢の流れるわきの道路横の急勾配の草むらで町田莉菜さんのサンダルが、左右で2メートルほど間の開いた状態で落ちているのが発見されました。
県警などの捜索で、祖父母宅から北西に約400メートル離れた道路脇の草むらで町田さんのサンダルを発見。29日朝から周辺を捜索していた。
町田莉菜さんが行方不明になった場所は、この最後に目撃された場所から、サンダルが発見された橋の近くの道路の間までのいずれかの地点だったと見られています。
町田莉奈さんが死亡した状態で発見された場所
町田莉菜さんが死亡した状態で発見された場所は、町田莉菜さんのサンダルが発見された道路脇の急勾配の草むらから見て、さらに北西に約650メートル離れた、姫川と横川の合流地点の川の中でした。(祖父母宅から見ると、北西に約1050メートル離れた場所)
発見時、町田莉菜さんは、この場所に片手を水面から出した状態で横たわっており、服は着用していました。また、衣服は行方不明になった当時と同じものでした。
その後の遺体を司法解剖した長野県警察の発表では、町田莉菜さんの遺体には擦り傷はあったものの致命傷になるような傷はなく、肺に水が溜まっていた事から、溺死の可能性が高いという事でした。
大町署によると、遺体を司法解剖した結果、肺に水がたまっているのが確認された。手足に擦り傷はあったが、致命傷となる外傷はなかった。
また、27日には同地域は局地的な豪雨となり、近くを走るJR大糸線が区間不通となっていました。この事から、町田莉菜さんが川に転落した後、下流に数百メートル流されたのではないかと見られています。
町田莉菜さん行方不明死亡事故の真相① 人形を拾おうとして転落した説
町田莉菜さんが行方不明になり、その後死亡した状態で発見されたこの事件は、最終的には事故という結論が発表されています。
なぜ、町田莉菜さんが川に転落したのかの真相については、最後に目撃した住民が町田莉菜さんが人形を手に持っていた事などから、誤って人形を川の中に落としてしまい、それを拾おうとして転落したのではと推測する声が出ています。
住民は「神社の前を通り過ぎて(サンダルが見つかった)橋の方に向かって人形を持って歩いていくのが目撃されている。人形でも落として、拾おうとしたのかな」とため息をついた。
ただ、町田莉菜さんが転落したと見られる橋用のガードレールは高さが100cmほどあり、町田莉奈さんの身長は130cmだったという事から乗り越えることは難しいと見られています。
にも関わらず、町田莉菜さんが履いていたサンダルが発見された場所は、そのガードレールを越えた先にある急勾配の草むらの中でした。
この事から、真相は単なる事故ではなく事件性があるのではと疑う声も上がっていました。
橋用ガードレールは高さ100センチほどで身長130センチの町田さんが乗り越えるのは難しいが、橋の脇に急勾配の草むらがあり、そこに左右で2メートルほど間隔のあいた状態でサンダルが脱ぎ捨てられていた。“人形救出”のために誤って転落した可能性はあるが、転落なら大けがをしてもおかしくない。本当に事件性はないのだろうか。
町田莉菜さん行方不明死亡事故の真相② 変質者による犯行説
町田莉菜さん行方不明死亡事故の真相を事故ではなく事件ではと疑う声が上がっていました。
地域の住民男性の1人は、人口が70人ほどの小さな集落で不審者が目撃されなかったとはいえ、その分、監視の目が少なく盲点をついて車で連れ去られた可能性があると話しています。
また、同地域は27日は局地的な豪雨が降りましたが、28日と29日には雨が上がり、川の水位も下がっており、その川の中から町田莉菜さんの遺体が発見されている事から、町田莉菜さんを連れ去って殺害した何者かが、捜索の隙をついて水位の下がった川中に遺棄して溺死に見せかけたのではないかと疑っているようでした。
町田莉菜さんは数百メートル川を流されたと見られているにも関わらず、遺体には擦り傷程度しかなく、衣服も全て着用した状態だったというのは不自然だとも指摘されています。
「遺体が発見された姫川と横川の合流地点はほぼ新潟県。人口70人ほどの集落で不審人物を見かけなかったといっても、車で連れ去られたらひとたまりもない。28、29日は雨は降らなかったので、捜索の盲点をついて県外に誘拐されて、水位が下がってから川に遺棄されたのかもしれない」と男性。
また、町田莉菜さん行方不明死亡事故からみて2年前の2014年には、小谷村在住の当時29歳の男が、猫を川に沈めて殺害する様子をネットで動画中継するなどして書類送検されており、この事件との関連性を疑う声なども上がっています。
小谷村では2014年に、同村在住の男(29=当時)が猫を川に沈めて殺害する様子を動画中継するという猟奇犯罪で書類送検されており、模倣犯の可能性を疑う声も上がっている。
真相はわかりませんが、この事件は事故として処理されて警察による捜査などは行われておらず、その後の続報などもありません。
まとめ
今回は、2016年8月に長野県小谷村で、当時7歳の小学1年生・町田莉菜さんが行方不明になり、その後死亡した状態で発見された「町田莉菜さん行方不明死亡事故」についてまとめてみました。
町田莉菜さんは祖父母宅に家族とともに帰省していましたが、8月27日に母親を探しに1人で外出したまま行方不明になり、29日に死亡した状態で発見されました。
町田莉菜さんの遺体が発見された場所は、祖父母宅から約1kmほど離れた姫川と横川の合流地点付近の川の中で、肺に水が溜まっていた事などから、何らかの理由で町田莉菜さんが川に転落して死亡し、その後川に流されたのが真相と見られています。
しかし、町田莉菜さんが川を数百メートル流されたにも関わらず、擦り傷程度だった事や、衣服を着用した状態だった事から事件性を疑う声も多く、真相は変質者による殺人で、溺死に見せかけて遺棄したのが真相ではないかという声も見られます。