1991年に千葉県で発生した佐久間奈々さん誘拐失踪事件が注目されています。
この記事では、佐久間奈々さんの母親などの家族、誘拐事件の概要、ネットで考察されている真相やガソリンスタンド店長犯人説や赤木良治犯人説、死亡の可能性や遺体の発見の有無などについてまとめました。
この記事の目次
佐久間奈々さん誘拐事件の概要
佐久間奈々さんは、1991年10月27日の深夜に、不審な男性に声をかけられてついて行ったまま現在まで行方不明になっている当時中学生だった女性です。
まずはじめに、佐久間奈々さんがこの不審な男によって誘拐された可能性が高いとみられている事件の経緯についてみていきます。
誘拐事件発生当日は女友達3人とお泊まり会をしていた
千葉市立大宮中学の1年生だった当時13歳の佐久間奈々さんは、1991年10月26日(土曜日)に学校の中間試験を終えて部活動も休みだったため、女友達3人(佐久間奈々さんを入れて女子4人)で、お泊まり会をする事にしました。
お泊まり会をする場所は、千葉市若葉区大宮台の佐久間奈々さんの自宅(当時築5年の2階建てアパート)に決まりました。佐久間奈々さんは父親がおらず、祖母と母親の3人家族で、母親は千葉市内のスナックに勤めていて、その日は夕方から夜まで不在でした。
深夜0時過ぎに4.3km離れた小倉台のコンビニに自転車で向かう
日付が変わって10月28日の午前0時過ぎ、佐久間奈々さんと友人らは、小腹が空いたので夜食を買いに行こうという事になります。
当時、佐久間奈々さんの自宅近所にあったコンビニは24時間営業ではなく、その時間は既に閉まっていたため、自宅から北へ約4.3km離れた、小倉台のコンビニ(ミニストップ小倉台店)に自転車で行く事になりました。
佐久間奈々さんの自宅から小倉台のコンビニまでは、道幅の広い道路ではあったものの、暗く寂しい道で夜間の人通りはほとんどなかったようです。
コンビニで買い物を済ませた帰り道で不審な男に声をかけられる
佐久間奈々さんと友人らは小倉台のコンビニで買い物を済ませ、再び家の方へと戻りました。
その道中の午前1時頃、国道126号線と交差する坂月町交差点を越えて約260メートルほど南へ行った多部田町付近で、佐久間奈々さんが路上に落ちていた木の枝(台風の影響で道に転がっていた)につまづき、自転車ごと転倒してしまいます。
その時、後ろから歩いてきた男が、転倒した佐久間奈々さんらを追い越し、数メートル進んだところで立ち止まると、突然振り返って、「お前ら、何やってんだ」などと凄みながら、両手をポケットに突っ込んで肩で風を切るようにして佐久間奈々さん達の方へと近づいてきました。
補導員を装おった男に佐久間奈々さんが連れ去られる
男は言葉巧みに補導員を装おうと、「こんなところで何してるんだ。16歳未満の者が保護者の同伴なしで夜の11時を過ぎて出歩くのは犯罪だ。本当なら警察に連絡をするところだが、今回は話を聞くだけで許してやる、お前が代表で付いて来い。」などと言って、佐久間奈々さんに1人でついてくるように命令しました。
佐久間奈々さんと友人らは、この男を補導員だと信じ込んでしまったのか、仕方がなく言う通りにし、男の後をついて脇の小道へと入って行きました。
男は、3人の友人らに「お前らは先に帰れ」と命じました。友人らが「奈々の自転車はどうするのか?」と男に尋ねると、男は「後でトラックで運んでやる」とだけ答え、そのまま佐久間奈々さんと共に小道へと姿を消しました。
これが、佐久間奈々さんが目撃された最後の瞬間となりました。以降、佐久間奈々さんは現在まで発見されておらず、行方不明のままとなっています。
友人らがおかしい事に気がつき親に連絡をした事から事件が発覚
佐久間奈々さんの友人3人は、その後、佐久間奈々さんの自宅へと戻り、鍵を持っていなかったためアパートの外で待っていましたが、約1時間半が経過しても佐久間奈々さんが戻らないため、「誘拐されたのかも」と不審に思い始めます。
そこへ、偶然同じ中学に通う2人の男子が通りかかり、事の経緯を説明したところ、男子2人は「絶対におかしい」と指摘。ここでようやく、友人らはそれぞれの親に連絡し相談しています。
連絡を受けた保護者達は、手分けして佐久間奈々さんを探しますが、見つからず、午前4時20分になってようやく千葉県警察東署に届け出ました。
この経緯から見て、佐久間奈々さんがこの男に誘拐された可能性が極めて高く、警察も事件性があるとして捜査したようですが、佐久間奈々さんは発見されず、犯人の特定にも至りませんでした。
佐久間奈々さんの当時の特徴など
佐久間奈々さんの誘拐事件発生当時の特徴としては、警察が公開捜査に踏み切った段階で以下の情報が公開されています。
身長:152cm
体重:42kg
色白で目がパッチリしており、まつ毛は長く、左目尻にホクロ、髪は自然に茶色がかっていて、年齢より多少大人びて見えた。
友人らの証言による犯人像
佐久間奈々さんを誘拐したと思われる犯人の特徴については、友人らの証言などから、上の画像と以下の情報が公開されています。
見た目の年齢:40歳〜50歳くらい
身長:155cmくらい
体型:ずんぐり
服装:黒いズボン、横しま柄の長そでシャツ、黒のニット帽
特徴:丸顔、切れ長の目、赤ら顔
佐久間奈々さんは母親と祖母の3人家族で母子家庭だった
佐久間奈々さんの家族については、理由は不明ながら父親は不在で、事件当時は母親と祖母との3人家族で暮らしていたようです。
母親がスナックで働いて家族の生活を支える母子家庭で、そうした環境もあって佐久間奈々さんの自宅が友人らのたまり場のようになっていたとの情報もあるようです。
佐久間奈々さんは当時13歳の中学生で近所では美少女で有名
佐久間奈々さんは、近所や学校、同級生の間でも評判の美少女だったという情報も出ています。
関係者証言として「手配ポスターよりもずっと可愛い」、「アイドルになれると話していた」、「小学生の頃から可愛らしい子だった」といった情報が出ています。
この事から、犯人は以前から佐久間奈々さんを狙っていたのではないかとする説も浮上しています。
佐久間奈々さん誘拐事件の真相① 犯人は近所のガソリンスタンドの店長説
犯人ではと疑われた人物が店長をしていたガソリンスタンド跡地
佐久間奈々さん誘拐事件については、インターネット上で真相の考察が盛んに行われているので、紹介して行きます。
佐久間奈々さんを誘拐した犯人としては、当時近所のガソリンスタンドの雇われ店長をしていた男が容疑者として浮上していました。
このガソリンスタンドは、佐久間奈々さんの誘拐事件が発生した現場から約260メートルほどの坂月町交差点にあり、その店長が友人らの証言から浮かび上がった犯人像とよく似ていたため、犯人ではないかと疑われる事になりました。
この犯人だと疑われていたガソリンスタンドの店長は、正確な時期は不明ですが事件後に肝炎か肝硬変かの病気で40代半ばで死亡したという情報があるようですがはっきりしません。
問題のガソリンスタンドは事件後に潰れており、現在はありません。
佐久間奈々さん誘拐事件の真相② 北朝鮮工作員による拉致説
佐久間奈々さんの誘拐事件の真相は北朝鮮工作員による拉致ではないかとする説も出ています。
この説については、佐久間奈々さんが誘拐された事件現場が、通称「大町ルート」と呼ばれる、北朝鮮工作員が拉致被害者を運ぶのに使用していたとされる、千葉県海上町周辺→東京→山梨・甲府→長野・大町→富山→新潟へ抜けるルートの末端に位置する地点にあたるというのが根拠とされています。
また、近所の住人の間では当時、佐久間奈々さん誘拐の犯人は北朝鮮の工作員ではないかと盛んに噂されていたそうです。というのも、この時期に近隣でハングル文字のビラが発見されたり、ハングル文字のプラカードを掲げてデモをする集団が現れたりしていたのだそうです。
こうした事から、佐久間奈々さんを連れ去った犯人は北朝鮮工作員ではないかとする説が浮上しています。
佐久間奈々さん誘拐事件の真相③ 赤木良治(連れ去り未遂で逮捕)犯人説
佐久間奈々さんの誘拐事件の犯人として、別の連れ去り未遂事件で2014年6月に千葉県警察に逮捕された赤木良治と言う男が容疑者として浮上しています。
2014年6月17日の早朝、千葉県市原市で通学途中の女子中学生(当時13)が車で連れ去られそうになったという“千葉中2女子誘拐未遂”事件が発生した。翌日に千葉県警が逮捕したのは住所不定の無職、赤木良治(54)。
出典:https://img-proxy.blog-video.jp/
この赤木良治という男は、2014年6月の早朝に千葉県茂原市の路上で通学中であった当時13歳の女子中学生に「何年生?」などと声をかけて、乗っていた軽自動車に無理やり女子中学生を連れ込もうとし、顔などを殴って怪我をさせたとして逮捕されました。
実は、赤木良治という男は、この逮捕以前に覚せい剤取締法違反の前科が3件もあり、その服役後に元交際相手の父親が身元引受人になって、その家に身を寄せていました。
そして、あろう事か赤木良治は、この元交際相手の姉の当時7歳の娘(元交際相手の姪っ子)を「お菓子をあげるからおいで」などと誘い出して、車で人気のない山中へと連れ出し、性的な暴行を加えています。
この7歳女児に対する強姦未遂事件の後に赤木良治は姿をくらましていましたが、この女子中学生に対する暴行事件で逮捕された際に、当時の事件も事実と認めてこの件でも逮捕されたのでした。
赤木良治にはこの事件で懲役14年の実刑判決が下されています。
こうした幼い年齢層の女子を狙った異常な性的嗜好や、かなり以前から覚醒剤に手を染めていたという犯罪性の高い人物である事、佐久間奈々さん誘拐事件が起きたのと同じ千葉県の人間である事、体型や顔の特徴などが佐久間奈々さん誘拐事件の犯人像と類似する事などから、佐久間奈々さん誘拐事件の犯人もこの赤木良治なのではないかとする疑いの声がネット上で上がっています。
佐久間奈々さんは既に死亡している説もあるが遺体は発見されていない
佐久間奈々さん誘拐事件の発生から30年以上が経過しているため、佐久間奈々さんは残念ながらすでに死亡している可能性が高いと見られています。
ただ、佐久間奈々さんと思しき遺体は現在まで発見されておらず、犯人によってどこかで監禁されている可能性や北朝鮮による拉致により北朝鮮で生存しているのではと言う説も存在します。
佐久間奈々さんがもし死亡していなかった場合、現在は40歳を超えています。ネット上では、佐久間奈々さんは生存しており、神戸市に住んでいて子供が2人いるという情報が流れていますが、証拠は示されておらず信憑性の低い情報となっています。
佐久間奈々さん誘拐事件の霊視もネット上で盛んに行われている
佐久間奈々さん誘拐事件のタロットなどでの霊視を試みるYouTube動画なども盛んに上げられ注目されています。
以下の動画では、佐久間奈々さんが死亡しているのか生存しているのかや、犯人像、事件当時の状況などが霊視されています。
下の動画の2つのタロット霊視動画では、残念ながら死亡している可能性が高いという結果と、どこかで生存している可能性もあるという結果が両方出ています。
その他、オカルト研究家の山口敏太郎さんもよく自身のYouTubeなどで紹介している能力サイキック透視鑑定の東野泰山さんも佐久間奈々さんの誘拐事件を霊視されていました。
東野泰山さんさんの霊視によると、佐久間奈々さんは死亡はしていないが、北朝鮮に拉致されているという事です。また、誘拐の犯人は既に死亡しているとの霊視結果も示されていました。
【驚愕】#未解決事件遠隔透視
1991年10月27日千葉市内
女子中学生誘拐事件
佐久間奈々さん
リクエストにお応え致します。彼女は生きています。
ただ日本には居ません。
北の管理下にいる
結婚し
子供が2人います。誘拐犯は亡くなっている
と伝わります。
#サイキック透視捜索 pic.twitter.com/rRKISi6Hj7— 東野泰山@超能力サイキック透視鑑定 (@tounotaizan) July 14, 2019
まとめ
今回は、1991年10月に発生した佐久間奈々さん誘拐事件についてまとめてみました。
佐久間奈々さんは当時13歳の中学1年生で、母親と祖母との3人家族で、母子家庭でした。
その日、佐久間奈々さんは中学の女友達3人とお泊まり会をしており、深夜に夜食を買おうと自転車でコンビニに買い出しに行きますが、その帰り道に補導員を装った不審な男に声をかけられ、そのまま言葉巧みに佐久間奈々さんだけが連れ去られました。
事件の真相については、近所のガソリンスタンドの店長を犯人とする説、北朝鮮による拉致説などが出ていました。また、2014年に別の中学生連れ去り未遂事件で逮捕された赤木良治という男が、佐久間奈々さん誘拐事件の犯人なのでは?と疑う声も浮上しています。
佐久間奈々さんが行方不明になってから30年以上が経過しており、既に死亡している可能性が高いとみられていますが、現在まで佐久間奈々さんと推測される遺体などは発見されていません。