魔女の宅急便はスタジオジブリの人気映画で、初のヒット作品です。魔女の宅急便には謎や都市伝説・裏設定がたくさんあります。
魔女の宅急便の謎の考察・解説と都市伝説や裏設定などをまとめました。
この記事の目次
- 魔女の宅急便は人気ジブリ映画
- 魔女の宅急便のあらすじ
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定①:宅急便はヤマト運輸の登録商標
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定②:キキはロングヘアだった?
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定③:宮崎駿が登場していた
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定④:宮崎駿監督ではなかった可能性?
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑤:幻のポスターがあった?
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑥:キキとウルスラは1人2役
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑦:名探偵コナンとの不思議な関係
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑧:たくさんの場所が舞台に
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑨:魔女の宅急便はジブリの救世主
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑩:ジブリバスが登場
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑪:ポンポコにキキが登場
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑫:おソノさんは昔はやんちゃ!
- 魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑬:トトロが登場!
- 魔女の宅急便の謎の考察・解説①:ジジが話せなくなった理由
- 魔女の宅急便の謎の考察・解説②:キキが飛べなくなった理由
- 魔女の宅急便の謎の考察・解説③:テーマは女の一生?
- 魔女の宅急便の謎の考察・解説④:キキとトンボのその後は?
- 魔女の宅急便の謎の考察・解説⑤:先輩魔女の登場の意味
- 魔女の宅急便のまとめ
魔女の宅急便は人気ジブリ映画
出典:disney.co.jp
魔女の宅急便は1989年に公開されたスタジオジブリの長編アニメ映画です。
・監督・脚本:宮崎駿
・原作:角野栄子
・音楽:久石譲
・主題歌:荒井由実「ルージュの伝言」、「やさしさに包まれたなら」
・制作会社:スタジオジブリ
・興行収入:43億円
魔女の宅急便は原作があり、宮崎駿監督がアニメとして映画化した作品になります。この魔女の宅急便は観客動員264万人、配給収入は21.5億円と大ヒットし、日本のアニメ映画の興行記録を更新しています。
魔女の宅急便のあらすじ
魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子「キキ」は黒猫のジジと一緒に修行のために旅立ちます。海沿いの街コリコに降り立ったキキは、都会の人の冷たさに戸惑いつつも、地元の少年トンボと知り合います。そして、「グーチョキパン店」のおソノさんに気に入られて、居候することになり、宅配業の「魔女の宅急便」を開業します。
キキは魔女の宅急便の仕事をする中で、様々な経験をし、トンボとも仲良くなりますが、トンボの友達の中に依頼人の老婦人の贈り物に対して、冷たい態度をとった孫娘がいることを知り、トンボに対して冷たい態度をとってしまいました。
そして、キキはジジの言葉がわからなくなり、さらにホウキで飛べなくなっていることに気づきます。
魔女として唯一のとりえだった飛ぶ力がなくなったキキは途方にくれます。そこにウルスラという絵描きの女性が訪ねてきて、キキを森の中にある自宅に誘い、2人で語り合うことで、キキは励まされ、前を向けるようになります。
そんな時、キキは依頼人の老婦人の家に招かれ、そこのテレビでトンボが乗った飛行船が暴走し、トンボが墜落しそうになっていることを知り、無我夢中で現場に向かいます。近くにいた掃除夫のおじさんからデッキブラシを借り、必死の思いで魔女の力をよみがえらせ、トンボを救出することに成功し、街の人たちと馴染むことができました。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定①:宅急便はヤマト運輸の登録商標
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魔女の宅急便は1985年12月に、児童文学の「魔女の宅急便」の長編アニメ化の企画が立ち上がりましたが、「宅急便」はクロネコヤマト(ヤマト運輸)の登録商標だったので、無断で使うことはできない言葉でした。
そこで、スタジオジブリはクロネコヤマトにスポンサーになってもらうように依頼しますが、最初は難色を示していました。しかし、クロネコヤマトのキャラクターと同じ黒猫が魔女の宅急便の中に登場する(ジジ)が出てきたため、スポンサーになることを了承し、「魔女の宅急便」というタイトルを使えるようになったのです。
ヤマトHDの広報担当者は取材に対し「『宅急便』という単語はヤマトHDの登録商標という点は事実だが、スタジオジブリとトラブルになった事実はない」と回答した。
引用:「宅急便」はヤマトHDの登録商標? ジブリ映画『魔女の宅急便』との関係を広報に聞いた(1/2 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン
もし、黒猫のジジが「白猫」とか「三毛猫」だったら、「魔女の宅急便」の映画は生まれなかったのかもしれません。もしくは、違うタイトルの映画になっていたかもしれませんね。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定②:キキはロングヘアだった?
魔女の宅急便の主人公「キキ」は、ボブの髪型ですが、ロングヘアだった可能性があるんです。
原作の「魔女の宅急便」のキキの髪型は、ロングヘアです。
アニメ映画のキキも、最初はロングヘアの予定でした。しかし、作画が難しいということで、試行錯誤の結果、ボブの髪型に落ち着いたとのことです。ボブだと、キキの快活さ・初々しさが出ていて、とても良いですよね。
それを聞いた宮崎監督はふいに「分かった」と言って紙ナプキンをパッと置き、自分のポケットから細いマジックペンを出して「巨大なリボン」をいきなり描いたんだとか。そして「このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?」と言ったそうです。
引用:【魔女の宅急便トリビア第1弾】キキの赤いリボンの意味とは?宮崎監督が製作中に聞いていた曲とは?あのシーンの裏話をまとめました!|金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ
キキの赤いリボンは「思春期の女の子を守る」象徴的なものとして、描かれているようです。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定③:宮崎駿が登場していた
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魔女の宅急便の劇中には、実は宮崎駿監督がカメオ出演しています。
魔女の宅急便では、トンボが飛行船から落ちそうになっているところを見たキキが、近くにいた掃除夫のおじさんからデッキブラシを借りて、トンボを助けます。
この掃除夫のおじさんは、テレビを見ながら「あのブラシはわしが貸したんだぞ!」と自慢するシーンがありますが、このシーンの右上に映ったメガネの中年男性は、宮崎駿監督なんです。魔女の宅急便の製作時、宮崎駿監督は40代。そう言われてみると、確かに似ているように見えますね。
自分を魔女の宅急便の中に出演させるなんて、遊び心がありますね。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定④:宮崎駿監督ではなかった可能性?
魔女の宅急便は、宮崎駿氏が監督を務めた作品であることは有名ですね。でも、当初の予定では監督は宮崎駿氏ではなかったようなんです。
魔女の宅急便の企画が持ち上がった時、宮崎駿監督はとなりのトトロと火垂るの墓の制作を始めたばかりで、監督は若手を起用し、宮崎駿氏はプロデューサーとして参加する予定でした。
しかし、脚本が作品の雰囲気に合わなかったことから宮崎駿氏が脚本を書くことになり、さらにスポンサーの意向を受けて、監督も宮崎駿氏が担当することになりました。
最終的に、宮崎駿氏は魔女の宅急便で、プロデューサー・脚本・絵コンテ・監督の1人4役を務めることになりました。
他の方が監督だったら、魔女の宅急便はあのような雰囲気にはならず、こんなにもヒットしなかったかもしれませんね。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑤:幻のポスターがあった?
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魔女の宅急便のポスターと言えば、キキが「グーチョキパン屋」で店番をしていて、カウンターで物思いにふけっているものを思い浮かべると思います。
しかし、違うポスター案もありました。
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1つ目は時計台で一晩過ごしているシーン。2つ目はトイレに座っているシーンです。時計台で一晩過ごすシーンをポスターにすると、本編になかなか入れないのでボツになりました。
2つ目のトイレのシーンは「宮崎駿のキャラクターはトイレに行かなそう」という意見から宮崎駿が用意したそうですが、思春期の女の子のトイレシーンはいろいろと誤解を生むからボツになっています。
そして、最終案で出されたのが、店番をするポスターです。トイレシーンがポスターにならなくて、本当に良かったです。魔女の宅急便が公開されたころなら、なんとか許されたかもしれませんが、現代だといろいろな方面からバッシングを受けそうです。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑥:キキとウルスラは1人2役
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魔女の宅急便のキキと画家のウルスラは、同じ声優さんが担当していることを知っていますか?
キキとウルスラの声は高山みなみさんが担当しました。高山みなみさんは超有名な声優さんなので、「1人2役も納得」と思うかもしれませんが、魔女の宅急便が制作された当時は、高山みなみさんは、まだ声優3年目の駆け出しの頃でした。
高山みなみさんはもともとはウルスラ役でオーディションに参加していましたが、キキ役のオーディションが難航していて、キキ役のオーディションにも参加したら、キキ役として合格したそうです。
そして、その後に宮崎駿監督の希望で、ウルスラ役も高山みなみさんが担当することになったそうです。
若手の頃から高山みなみさんは光るものを持っていたんですね。才能がある人は若手の頃からすごいんです。同じ人が演じ分けていると知ってから、キキとウルスラの会話を聞くと、また違った見方ができるかもしれません。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑦:名探偵コナンとの不思議な関係
魔女の宅急便は、人気アニメの名探偵コナンと不思議な関係があるんです。声優さんがこの2つの作品は絶妙に被っているんです。
・高山みなみ:キキ
・山口勝平:トンボ
・高山みなみ:江戸川コナン
・山口勝平:工藤新一
魔女の宅急便と名探偵コナンでは、どちらも主要キャラクターを高山みなみさん、山口勝平さんが演じています。
この2人の声優さんは、魔女の宅急便ではキキとトンボという初恋の相手役を演じていますが、名探偵コナンではある意味「同一人物(江戸川コナンと工藤新一)」を演じているんです。
高山みなみさんがキキとウルスラの1人2役を演じていることを加味すると、なんだか不思議な感じがしませんか?
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑧:たくさんの場所が舞台に
魔女の宅急便でキキが修行の場所に選んだ街「コリコ」は、海に囲まれたとても美しい街ですね。このコリコの街は世界中のいろいろな場所をミックスさせて生まれた風景なんです。
・スウェーデンのゴットランド島のヴィスビュー
・アイルランド
・アメリカのサンフランシスコ
・ポルトガルのリスボン
・フランスのパリ
・イタリアのナポリ
・クロアチアのドブロブニク
・ポルトガルのポルト
これらの都市・場所の美しい風景をミックスさせたのが、キキやトンボ、おソノさん達が生活する「コリコ」の街の風景です。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑨:魔女の宅急便はジブリの救世主
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魔女の宅急便は、スタジオジブリの救世主と言われている映画です。なぜ、魔女の宅急便が「救世主」なのか?それは、スタジオジブリの財政面を助けたからです。
魔女の宅急便の前にも、「風の谷のナウシカ」(トップクラフト名義)や「天空の城ラピュタ」、「となりのトトロ」、「火垂るの墓」を制作しています。現在でこそ、この4つの映画は日本のアニメ映画史上に残る超名作ですが、当時はあまりヒットしませんでした。
そのため、スタジオジブリは財政難に陥っていました。それまでの映画がヒットしなかったため、東映は魔女の宅急便を最後に、ジブリ作品の配給停止を決定しています。
しかし、魔女の宅急便はクロネコヤマトをスポンサーにつけて、宣伝をしっかりしたおかげもあり、大ヒットしました。
ジブリ作品で興行的に最初に大成功したのが宮崎監督の1989年度作品「魔女の宅急便」でした。264万人が劇場に足を運んでくれて、この年、邦画No.1ヒットとなりました。配給収入も観客動員もまさにそれまでとはケタ違いです。
この魔女の宅急便で、スタジオジブリはようやく黒字となり、この後の「紅の豚」や「耳をすませば」、「もののけ姫」の制作へとつながっていくのです。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑩:ジブリバスが登場
スタジオジブリのアニメ映画「魔女の宅急便」の中には、「スタジオジブリバス」が登場します。
キキがコリコの街について、ホウキをうまく操れず、車に轢かれそうになるシーンがありますが、この時「STUDIO GHIBLI」と書かれたバスが出てくるんです。
2階建てバスの「STUDIO GHIBLI」バス。これは宮崎駿監督の遊び心かもしれません。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑪:ポンポコにキキが登場
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魔女の宅急便の都市伝説の11個目は、スタジオジブリのアニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」にキキが出演していることです。
「平成狸合戦ぽんぽこ」の中で狸たちが妖怪大作戦を決行するシーンがありますが、その時にキキがホウキに乗って一瞬だけ登場します。このシーンではトトロや紅の豚のポルコ、おもひでぽろぽろの岡島タエ子なども一瞬だけ映ります。
スタジオジブリのキャラクターがほかの映画とコラボするなんて、これも宮崎駿監督・スタジオジブリの遊び心だと思います。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑫:おソノさんは昔はやんちゃ!
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キキのよき理解者で、保護者的な存在であるおソノさん。キキにパン屋の納屋の2階を電話代・部屋代なし・朝食付きという条件で貸し出す太っ腹なパン屋のおかみさんです。
おソノさんは昔はやんちゃをしていたようなんです。
宮崎駿監督による映画パンフレットの主要キャラクター表には「青春時代にはそれなりにツッパった経験を持ってるタイプ」と書かれています。また、1989年9月号の「アニメージュ」には「もしかしたらゾクだったのかも・・・。というわけで、エンディングで彼女はバイクに乗るという案もあった」と書かれていました。
おソノさんは昔はやんちゃタイプだったから、26歳の若さであれだけ肝が据わっていて懐が深いタイプなんですね。
魔女の宅急便の都市伝説&裏設定⑬:トトロが登場!
魔女の宅急便の都市伝説・裏設定の最後は、魔女の宅急便の中にトトロが登場することです。キキの実家の部屋のベッドには、トトロのぬいぐるみが置かれていました。
魔女の宅急便の世界の中に、となりのトトロが!魔女の宅急便の中には、そしてスタジオジブリの映画の中にはこのようなコラボレーションがたくさんあるんです。
魔女の宅急便の謎の考察・解説①:ジジが話せなくなった理由
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魔女の宅急便では、キキの相棒の黒猫のジジが出てきます。ジジは最初はキキと言葉を交わすことができましたが、キキが飛べなくなってからは、キキと話すことができなくなってしまいました。
そして、キキがデッキブラシで飛び、トンボを救出できた後も、ジジは話せないままになっています。なぜ、キキはホウキで飛べるようになったのに、ジジとは話せないままなのでしょうか?
この点について、宮崎駿監督は次のように話しています。
「(キキの)魔法は更に深くなったんですよ。何か得るものがあるなら失くすものがあるんだよ。いつまでも猫と話してんじゃねぇ、って」
つまり、キキは何かを得ることができたから、ジジと会話できなくなってしまったというわけですね。キキはジジとの会話の代わりに何を得たのか?これはいろいろと考察できそうですが、主に次の2つが考えられます。
・トンボとの恋愛
魔女の宅急便の謎の考察・解説②:キキが飛べなくなった理由
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キキはホウキで飛ぶことができる魔女でしたが、ある日から飛ぶことができなくなってしまいます。なぜ、キキは飛べなくなったのでしょうか?
キキが飛べなくなった理由は、「初潮が来たからではないか?」と言われています。つまり、キキは生理が来て、大人の女性への一歩を踏み出し、体に変化が出たから、飛べなくなってしまったのです。
キキは13歳の女の子。そして、魔女の宅急便は13歳の思春期の女の子の精神的な葛藤・機微を繊細に描いている作品です。さらに、こんな絵コンテもありました。
キキがトイレに座って、物思いにふけっている絵コンテです。この絵コンテから、キキは生理が来て、戸惑っている。それで飛べなくなったのではないか?と噂されるようになったんですね。
魔女の宅急便の謎の考察・解説③:テーマは女の一生?
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魔女の宅急便の全体のテーマは、「女性の一生」を描いたものと言われています。
・先輩魔女:14歳(?)、修行がそろそろ終わる
・ウルスラ:19歳、森で一人で絵を描く
・マキ:働く独身女性
・おソノさん:26歳、妊娠中の女性
・コキリ(キキの母):39歳、娘を持つ母親
・ニシンパイの老婦人:70歳
10代から70代まで様々な年代・ライフステージの女性が登場しますが、これは1人の女性が年齢を重ねて成長していく姿をイメージしているとのことです。
#キキ の声を演じた #高山みなみ さん。実は絵描きの #ウルスラ の声も担当しています❗️
この作品には女性のキャラクターがたくさん登場しますが、実はそれぞれが“各年代を代表する女性”として描かれているんです。根本的には1人の人物が成長したもの、というイメージなのだそうで… ➡️続く pic.twitter.com/ULGrQmEnhU— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) March 27, 2020
ということは、キキが成長していくとニシンパイの老婦人のようになっていくのかもしれませんね。
魔女の宅急便の謎の考察・解説④:キキとトンボのその後は?
魔女の宅急便の謎の4つ目は、キキとトンボのその後についてです。ジブリ映画の「魔女の宅急便」では、キキがトンボを助けたところで終わっていますので、2人のその後はわかりません。
ただ、魔女の宅急便には原作があります。原作ではキキは22歳でトンボと結婚しています。そして、双子の姉弟を出産しています。キキとトンボは結婚していたんです。
原作の6巻では双子の姉弟の成長に頭を悩ませているキキの姿が描かれています。姉は魔女の素質はあるのに、魔女になることにまったく興味を持っていません。弟は男の子なので魔女にはなれないのに、魔女に興味を持っています。
キキとトンボが結婚したなんて、「魔女の宅急便」のファンとしては、なんだかとても嬉しいですね。
魔女の宅急便の謎の考察・解説⑤:先輩魔女の登場の意味
出典:ghibli.jp
魔女の宅急便では、キキが両親のもとから修行のために旅立った後、先輩魔女に出会います。この先輩魔女はお高くとまっていて、ちょっと嫌味な女性に見えますよね。
なぜ、魔女の宅急便ではあの場面で、あんな嫌味な先輩魔女を登場させたのでしょうか?
先輩魔女の言葉を聞いていると、知らない街で魔女の修行をすることは大変であることが伺えます。先輩魔女もかなり苦労したことがわかります。知らない街で修業をして、いろいろ苦労したことで、自分を成長させ、自信をつけたのでしょう。
宮崎駿は、キキがコリコの街に住み着く前に、この先輩魔女を登場させたことで、視聴者に「魔女の修行は大変である」ということをイメージさせたかったのでしょう。
そして、さらにキキがおソノさん夫婦に出会えたことが奇跡であることを演出したかったのかもしれません。キキはおソノさんと出会えたことで、知らない街で生活する一歩を踏み出すことができました。
見知らぬ街でおソノさんのような人に出会えたことは、キキにとって幸運。幸運どころか奇跡です。先輩魔女を登場させ、「魔女の修行」が大変であることを匂わすことで、おソノさんの存在がより印象深くなっているのです。
魔女の宅急便のまとめ
魔女の宅急便の謎の考察・解説と都市伝説や裏設定などをまとめました。ここでご紹介した謎や都市伝説・裏設定を意識しながら、魔女の宅急便をもう一度見てみると、違った発見があるかもしれません。
今度、時間がある時に魔女の宅急便をもう一度見直してみてはいかがですか?