次男が兄嫁に洗脳・心酔し、実の父親を殺害した恐ろしい事件があったことを覚えていますか?
宮城県柴田町で起こった殺人事件の概要と実行犯である村上直哉の生い立ちや経歴、実家の火事や家族(父親・母親・兄弟)と村上敦子との関係、事件の登場人物の相関図、事件の動機や判決と現在をまとめました。
この記事の目次
村上直哉は宮城県柴田町殺人事件の実行犯
村上直哉は2023年4月に起こった宮城県柴田町殺人事件の実行犯です。
兄嫁の村上敦子に心酔し、肉体関係を持っていた村上直哉は、村上敦子にマインドコントロールされて、実の父親である村上隆一さんを背後から包丁で刺して殺害しました。
村上直哉は事件から4ヶ月後の2023年8月に殺人容疑で村上敦子と共に逮捕されています。
村上直哉が起こした宮城県柴田町殺人事件とは
2023年4月17日午前7時ごろ、宮城県柴田町の自宅の玄関先で村上隆一さん(当時54歳)があおむけに倒れ、下半身が血に染まった状態で亡くなっているのを通行人が発見しました。
村上隆一さんは腰を背後から刃物で刺され、臓器損傷による失血死で亡くなったことが判明しました。
自宅からは村上隆一さんの財布がなくなっていたこともあり、警察は殺人事件と断定して捜査していましたが、事件から約4ヶ月後の同年8月24日に、被害者の次男である村上直哉(当時24歳)と長男の妻である村上敦子(当時47歳)を殺人容疑で逮捕しました。
また、この事件では凶器となった刺身包丁を事件後に処分したとして、村上敦子の元夫と再婚した妻である松野慎太容疑者(49歳)とみき子容疑者(43歳)の2人が証拠隠滅の疑いで逮捕されました。
さらに、その後の捜査で犯人たちは村上敦子を頂点としたグループを作り、美人局をしていたことが判明し、犯人たちは再逮捕されたほか、被害者の長男(村上敦子の夫)である保彰容疑者(31歳)と村上敦子の姉である市瀬恵美(48歳)の2人も詐欺容疑などで逮捕されています。
この事件は、息子が父親を殺害したというだけでなく、犯人の兄嫁がマインドコントロールしていていて肉体関係もあったこと、さらにその兄嫁を中心として売春・美人局をしていたことが判明し、人間関係が非常に複雑になっています。
村上直哉と家族や事件関係者の相関図
この宮城県柴田町殺人事件は、事件の関係者の人間関係が非常に入り組んでいてわかりにくいので、相関図で確認しておきましょう。
相関図を見ても、いまいちわからないという人のために、事件の実行犯の村上直哉を中心として、それぞれの関係をまとめました。
・村上隆一(54歳):父親→被害者
・村上保彰(31歳):兄
・村上敦子(47歳):兄嫁→村上直哉を洗脳&肉体関係
・母親:村上敦子から売春強要
・市瀬恵美(48歳):村上敦子の姉→母親に売春相手を斡旋
・松野新太(49歳):村上敦子の元夫
・松野みき子(43歳):松野新太の現嫁
※年齢は事件当時
まず、村上敦子と村上保彰が16歳差の夫婦という時点で違和感がありますが、そこに24歳の村上直哉が兄嫁と不倫をしていたという事実が加わり、不気味さが増します。
さらに、殺人事件には村上敦子の元夫と現嫁が関わっていたというのですから、さらに不気味さ・異様さが際立ちますね。
村上直哉の生い立ち
クラスの人気者「陽キャ」
1999年ごろに生まれています。両親は事件の約20年前に離婚していて、母親に引き取られていますが、離婚前までは明るくクラスの人気者でした。
直哉は明るい存在でクラスの輪の中心にいるタイプでしたね。男女分け隔てなく絡んでくるし、休み時間になると仲のいい男子グループでサッカーしたり鬼ごっこしたりして遊んでました。
ただ、いじられキャラで、クラスのカーストは低かったそうです。
母親から虐待を受ける
村上直哉は両親が離婚すると、母親に引き取られますが、母親から虐待を受けて育ちました。
・1週間の食費は2000円を渡されるだけで、スティックパンを1食1本でしのいだ
・母親は売春をしていて2~3週間家を空けることもあった
・掃除や洗濯などの家事全般を村上直哉がやっていた
・機嫌が悪いとパチンコ屋の駐車場に停めた車の中で殴られ続けた
・母親がパチンコをしている間は車の中で隠れるように言われた
・トランクに閉じ込められたこともある
・母親が性行為をしているホテルの部屋のバスルームに兄と一緒に閉じ込められた
裁判で母親は「面倒を見たくても見る時間がなかった」と話していますので、母親が村上敦子から売春を強要されたから、面倒を見る時間がなかったのかと思いきや、元々虐待をしていた可能性が高いです。
元夫は直哉被告と兄の当時の様子について「体はガリガリ。ごはんをまともに食べていないようだった」と振り返る。敦子被告は直哉被告の家庭環境に同情していたという。
引用:「自分の手を汚さない」霊能力者かたり父殺害させたか 美人局も主導 48歳女の真実とは【宮城発】(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
このような悲惨な中、村上直哉は学校でもひどい扱いを受けます。
学校でもいじめを受ける
中学生になった時、村上直哉は学校で「カメムシ」とか「臭い」とか言われていじめられます。先生に相談したら、なんと全身に消臭剤をかけられてしまうのです。
直哉被告:
「中学には最初は通っていたが、同級生に『カメムシ』『臭い』などと言われて居場所がなくなった。相談した教師には全身に消臭剤をかけられた」
ただ、奇行が目立っていたという証言もあります。
小学校のころからの奇行がエスカレートして、男同士でもいきなり『ねぇ~』とかオネエのように抱きついたりするんですよ。それで相手が『おいやめろよ』と本気で嫌がってても、直哉自身は嫌がられてる自覚がないのか、ぜんぜん抱きつくのをやめないんです。
このような奇行があれば、友達から避けられてしまうのは仕方がないかもしれません。それでも、消臭剤をかけられるのはないと思いますが。
自宅では母親に虐待され、学校では同級生にも先生にもひどい扱いを受けていた村上直哉ですが、そこに救いの手を差し伸べたのが村上敦子でした。
村上敦子に救われる
村上敦子はもともと村上直哉の母親と「ママ友」でしたが、その後に2人の関係性は売春を強要する人と強要されて売春をする人に変わりました。
そのような中、村上敦子は虐待を受けていた中学2年生の村上直哉を引き取り、一緒に生活して世話をするのです。この時の村上敦子について、村上直哉は次のように語っています。
直哉被告:
「実母のせいで『母』という言葉には嫌悪感を持っていたので、母というより味方だと思っていた」
その後、中学生のうちに村上直哉は父親と暮らすようになりました。
村上直哉の経歴
父親と生活して高校を卒業した村上直哉は、自衛隊に入隊します。しかし、自衛隊での給料の8割を母親に使い込まれた村上直哉はノイローゼになり、途中で除隊しました。その後、父親と暮らすようになります。
2020年には警備会社に正社員として就職しています。ただ、逮捕当時は「無職」と報道されていましたので、警備会社も退職したものと思われます。
村上直哉の家族:父親は村上隆一
村上直哉の父親は村上隆一さんです。村上隆一さんは会社員で、食品工場に勤務していました。
村上隆一さんは、村上敦子が2人の息子(村上直哉と保彰)の面倒を見てくれることで、村上敦子に金銭的な援助をしていました。その金銭的な援助があったことから、村上敦子は村上家に入り込み、2人の息子を支配することになるのですが・・・。
実の息子である村上直哉に背後から刺された村上隆一さんですが、村上直哉が包丁を引き抜いた後、最後の会話をしています。
隆一さん:何してんの
直哉被告:ごめん
隆一さん:捕まるぞ
直哉被告:そうかもしれない
隆一さん:帰れ
直哉被告:はい
引用:包丁で刺した父と最期にやりとり「逃がしてくれたと思う」殺害実行した次男 伝わらなかった思い【宮城発】|FNNプライムオンライン
最後まで息子のことを思っていたことがわかります。優しい父親だったんですね。
村上直哉の家族:母親
村上直哉の母親は、事件の約20年前に村上隆一さんと離婚しました。その後は前述の通り、村上直哉に虐待をしていたのですが、同時に村上敦子から売春を強要されていました。
2人とも同じパチンコ店の常連だったことがきっかけで、村上直哉の母親は離婚後に村上敦子と知り合いになります。母親は保彰と直哉の2人の子供がいましたし、村上敦子も3人の子供の母親だったことから「ママ友」になったそうです。
しかし、ある日、村上敦子は2008年ごろに「私の母親に風邪をうつした」と因縁をつけて、村上直哉の母親に慰謝料を要求します。そして、その慰謝料を払うために、売春を勧めたのです。
しかも、その売春にノルマを設定し、ノルマを達成できなければ土下座させて、暴力をふるうこともありました。
しかも、実際に体を売った母親の取り分は1000~2000円。母親は完全に村上敦子に支配されていたことになります。
さらに、母親は村上敦子が勧めてきた男性と2回結婚しています。1回目は「この人は金があるから」という理由で結婚させられ、1度は離婚したものの、その男性が胃がんになったので、生命保険の受取人になれるという理由で同じ男性と再婚しています。
再婚相手の男性が2018年に亡くなり、母親は保険金等2000万円を受け取りましたが、その2000万円は全額村上敦子に手渡しています。
村上直哉の母親は、村上敦子の金づる&搾取されていた存在でした。
村上直哉の家族:兄弟
村上直哉の兄は6歳年上の村上保彰です。
村上保彰は小学生高学年の時に両親が離婚し、弟の直哉と共に虐待を受けていましたが、直哉よりも一足先に村上敦子と一緒に暮らすようになります。
そして、2011年に村上敦子と結婚しました。この時、村上保彰は18歳、村上敦子は35歳でした。法的には結婚できる年齢ですが、普通のことではないですよね。
報道では、村上敦子が村上隆一さんから金銭的援助を受け続けるために結婚したと報じられていますが、実際はどうだったのでしょうか。
長男や直哉被告の面倒をみることで隆一さんから金銭的な援助を受けていた敦子被告は、2度の離婚を経て長男と結婚した。隆一さんからの支援を受け続けるためだったとみられている。
引用:包丁で刺した父と最期にやりとり「逃がしてくれたと思う」殺害実行した次男 伝わらなかった思い【宮城発】|FNNプライムオンライン
金銭的援助を受けるために、17歳年下の18歳男性と結婚できるものなのか・・・。18歳の村上保彰は35歳の村上敦子と結婚するのが嫌ではなかったのでしょうか。
ただ、結婚後は村上保彰は浮気をしたり、村上敦子に暴力を振るうようになりました。
やがて兄は敦子被告に暴力をふるい、浮気をしたという。
引用:「霊能力者の指示」父殺害の罪に問われた次男 義姉を心酔 肉体関係まで…明かされた壮絶な半生【宮城発】|FNNプライムオンライン
それでも離婚はしないし、一緒に美人局をしたということから、2人は一体何でつながっていたのか。愛はあったのか。なぜ離婚しなかったのかなど、謎が多い夫婦関係です。
村上直哉と村上敦子の関係
村上直哉と村上敦子が初めて出会った時は「母親の友達」、「ママ友も息子」という関係でしたが、そこから2人の関係は大きく変わっていきます。村上直哉と村上敦子の関係性の変化を見ていきましょう。
子供の頃は母親のような存在
村上直哉は小学校入学前後の時期に村上敦子と出会いました。前述のように母親と村上敦子はパチンコ店で知り合い、「ママ友」になります。
その後、村上直哉は母親から虐待を受けるのですが、村上敦子が面倒を見てくれたり、引き取ってくれて、一緒に生活をするようになります。
直哉被告は歳が近かった敦子被告の子供と遊び「家族のように仲良くしていた」という。敦子被告は直哉被告の家庭環境を知ると同情し、実の息子のように接し面倒を見てくれたという。
引用:「霊能力者の指示」父殺害の罪に問われた次男 義姉を心酔 肉体関係まで…明かされた壮絶な半生【宮城発】|FNNプライムオンライン
この時点では、村上直哉にとって村上敦子は「味方」であり、自分を守ってくれる存在でした。
兄と結婚
出典:youtube.com
その後、2011年に村上敦子は兄の村上保彰と結婚します。前述の通り、35歳と18歳の歳の差婚でした。この兄の結婚で、村上直哉にとって村上敦子は「兄嫁」になります。
村上直哉はこの頃は父親と暮らしていましたが、兄と村上敦子が結婚したら、父親と暮らすのではなく、兄と兄嫁と一緒に生活することを選びました。
この時点では兄嫁の村上敦子に対して、ただ単に「自分を守ってくれる存在」と思っていたのか、恋心を持っていたのかは不明です。
不倫&心酔
出典:fnn.jp
村上直哉は村上敦子が兄に浮気されたり暴力を振るわれたりするのを見て、慰めているうちに、いつの間にか肉体関係を持つようになりました。村上直哉が高校生の時には、2人は付き合っているのでは?という噂は出ていたそうです。
いつからか、村上直哉は村上敦子に本気で恋愛感情を持つようになりました。
弁護人:
「その後、恋愛感情が芽生えたのか」直哉被告:
「そうです。2019年か2020年頃に敦子に想いを伝えた。『霊媒師JUN』と知り合う前」
もし、18歳の頃から村上敦子と関係があったとすると、その時村上敦子は41歳。村上敦子は17歳年下の旦那がいて、その弟(23歳下)と不倫をしていて、しかも1つ屋根の下に住んでいたという不気味な生活をしていたのです。
村上直哉はJUNに洗脳されていた
村上直哉は事件前には霊能力者の「JUN」に洗脳されていました。
村上直哉はこの「JUN」を名乗る人物とは直接会ったことはなく、LINEでやり取りをするだけでしたが、いつからか村上直哉はこのJUNに心酔していきます。
村上直哉は子供の頃から霊的なものが見える能力がありましたが、それをJUNに打ち明けると共感してもらえました。
さらに、JUNはいろいろな予言めいたものを村上直哉に授けます。
2021年3月に敦子被告の行動が気になった直哉被告が相談すると、ジュンは「見えないようにするからついて行ってみな」と返信してきた。実際に敦子被告の後をつけてみると、敦子被告に気づいた様子がないため、ジュンは実在し、絶大な力を持っていると信じるようになったという。
引用:「霊能力者の指示」父殺害の罪に問われた次男 義姉を心酔 肉体関係まで…明かされた壮絶な半生【宮城発】|FNNプライムオンライン
JUNに「事故に気をつけて」と言われた3日後に事故に遭い、「正社員になれる」と言われた翌月に正社員になったなどの経験もあり、村上直哉は1度も会ったことがないJUNに完全に心酔していくのです。
JUNは村上敦子
出典:fnn.jp
謎の霊媒師JUNですが、このJUNは実は村上敦子だったんです。JUNのLINEアカウントに使われていた電話番号は村上敦子の実家の電話番号でしたし、LINEは村上敦子の携帯回線をテザリングして送っていたことが分かっています。
村上直哉はJUNは村上敦子ではないと否定していましたが、これだけの証拠がある限り、「JUN=村上敦子」で間違いないでしょう。
つまり、村上敦子はリアルな生活で村上直哉と肉体関係を結んで支配し、さらにLINEを使って別人を装い、違う方法でも村上直哉を支配していたのです。
村上直哉は村上敦子の指示で美人局に参加
村上敦子は美人局グループのトップに君臨していました。美人局グループのメンバー次の6人です。
・村上敦子:指示役
・市瀬恵美(村上敦子の姉):売春相手を探す&売春行為を写真やビデオに録る
・松野みき子(村上敦子の元夫の現嫁):売春相手とホテルに入る
・松野新太(村上敦子の元夫):ホテルから出てきたところを詰め寄る
・村上保彰(村上直哉の兄&熱子の現夫):示談金名目で現金を要求
・村上直哉:示談金要求の様子をビデオに録る
村上敦子の元夫と現妻は村上敦子に借金があり、美人局で稼いだお金を借金返済に充てていたとのこと。
敦子被告が付けていた利率は「トゴ(10日で5割)」。すぐに利子で借金が跳ね上がるため、返済できなくなった客から敦子被告に取り込まれて美人局に加担させられていたという。
引用:《ルポ売春家族》「パチ屋で因縁→美人局スナックへ」「利率は10日で5割の金貸しも」…一家を支配した「女帝」が編み出した、驚くべき「シノギの手法」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(4/4)
しっかり役割分担ができているあたり、計画的な美人局ですが、なぜ村上直哉は保彰、村上敦子の姉も美人局絵に加担していたのかが不思議ですし、不気味です。
村上直哉の実家は火事で燃えた
出典:fnn.jp
村上直哉の実家は事件の4ヶ月前に火事にあって全焼しています。父親が住んでいた実家は2023年2月25日に火事になりました。
火事の原因は、村上直哉の不注意です。
「次男の直哉が灯油をこぼして線香の火が引火した」
家の燃え方は激しく、男性は「灯油であそこまで家が燃えるのか」といぶかった。
ただ、近所の人は「あれだけ火の勢いが強い火事だったのに、足が不自由な直哉の祖母も避難できたのはおかしい」のように、火事について不審に思っていて、「次男の直哉が怪しい」と噂になっていました。
今になって思うと、火災保険を狙っていたのか?それともこの時点から村上隆一さんの命を狙っていたのか?と考えてしまいます。
村上直哉の事件の動機
なぜ、村上直哉は父親の村上隆一を殺害したのでしょうか?事件の動機を考察していきましょう。
美人局がバレるリスク&保険金
村上直哉の母親は村上敦子に売春を強要していましたが、2022年2月か3月には売春の売り上げが落ちていたこともあり、母親の殺害計画が美人局グループの中で持ち上がりました。
それを知った母親は2022年5月7日に県外にに逃亡します。
その後、母親は離婚した父親の隆一さんを頼ったようで、売春を強要させられていた証拠を隆一さんに渡しています。そのことで、2023年4月に隆一さんから村上直哉に『犯罪行為の証拠を持って、4月18日に仙台の弁護士事務所に行く』という旨のLINEが届きました。
「2023年4月15日、グループで村田町のコンビニにいたとき、隆一さんから直哉にLINEが来た。『犯罪行為の証拠を持って、4月18日に仙台の弁護士事務所に行く』という内容だった。みんなは、『何の証拠だろう、出てしまったらまずいよね』と話していた」
このことで、殺害のターゲットは母親から父親の隆一さんに移りました。また、隆一さん殺害の目的には遺産もあったようです。村上直哉の兄の口座には、隆一さんが亡くなった後1750万円が入金され、村上直哉の車のローン返済などに使われていました。
JUN(村上敦子)が村上直哉をそそのかす
父親の隆一さんを殺害することになりましたが、村上敦子は自分の手を汚さずに、村上直哉さんが実行するように仕向けようとします。そのために、村上敦子が演じる謎の霊媒者「JUN」の存在を利用します。
2023年1月に村上直哉と村上敦子は新型コロナウイルスに感染します。その後、村上敦子は脳梗塞を発症しました。心配した村上直哉はJUNに相談します。すると、JUNは村上敦子の脳梗塞は呪いのせいであり、次のように村上直哉にアドバイスしました。
・呪いを解くためには母親の命を奪わなくてはいけない
・父親は母親を助けているので、どちらかの命を奪わないと、村上敦子が死んでしまう
母親はすでに逃げていて居場所を探すのが難しかったため、村上直哉は父親の隆一さんの殺害を決意します。
村上敦子を守るために村上直哉が殺害を実行
出典:khb-tv.co.jp
村上直哉は愛する村上敦子を守るために、父親の殺害を決意しました。2023年3月ごろから殺害方法をインターネットで検索していました。
村上直哉は村上敦子本人と、村上敦子演じるJUNに洗脳&操られて、実の父親を殺害してしまったと考えられます。
つまり直哉被告は“大切な敦子被告の呪いを解いて助けるためには父親を殺すしかない”と考えたのだという。
引用:「『霊媒師JUN』の予言を聞いて、呪いを解くには殺すしかないと思った」宮城県・柴田町殺人事件で被告男女が語った驚愕の殺害動機|NEWSポストセブン – Part 6
村上直哉は裁判でも自分の単独の犯行であり、村上敦子は助言しただけで「共謀」には当たらないと村上敦子のことを庇っていました。
村上直哉の現在:判決は懲役20年
出典:khb-tv.co.jp
村上直哉は2023年8月に逮捕され、9月は起訴されました。その後、裁判が進み、2024年11月に第1審の判決が出ています。村上直哉の判決は懲役20年(求刑懲役23年)、村上敦子には懲役28年(求刑懲役30年)の判決が言い渡されています。
裁判では村上直哉が実行犯であるものの、村上敦子が首謀者であると認定されています。
しかし、12月9日には村上直哉も敦子も判決を不服として控訴しました。控訴したということは、これからさらに裁判が続いていくので、有罪・無罪と量刑が確定するのはまだまだ先になりそうです。
村上直哉のまとめ
宮城県柴田町殺人事件の概要と実行犯の村上直哉の生い立ちや経歴、家族(父親の村上隆一・母親・兄弟)と村上敦子との関係、事件の動機と判決・現在をまとめました。
村上直哉はまだ村上敦子に心酔し、洗脳されている状態なのでしょうか。洗脳・マインドコントロールの恐ろしさを感じずにはいられません。