社会学者の宮台真司さんが面識のない男・倉光実に襲撃され重傷を負った事件が話題です。
この記事では宮台真司さん襲撃事件の概要や発生場所、犯人の倉光実の実家の親や家族・生い立ちと経歴・死因、犯行動機や真相、そして犯人の死亡した場所が「エホバの証人」に関係していた件などについてまとめました。
この記事の目次
宮台真司さん襲撃事件の概要
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2022年11月29日の16時半頃、社会学者の宮台真司さんが、自身が教授を務めている東京都立大学大沢キャンパス(東京都八王子市南大沢)の構内で、見ず知らずの男に突然襲われ、後頭部を殴打され、首付近や右脚、左脇など複数箇所を刃物で刺されて重傷を負う事件がありました。
宮台真司さんのプロフィール
生年月日:1959年3月3日
出身地 :宮城県仙台市
襲撃された宮台真司さんは、東京大学文学部社会学専修課程を卒業後、東京大学大学院社会学研究科で博士課程を修めた社会学者です。
襲撃事件に遭った2022年11月には東京都立大学の教授で、人文社会学部人間社会学科社会学教室、人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野に所属されており、現在もこの職を務められています。
宮台真司さん襲撃事件発生から捜査、犯人の死亡までの経緯
宮台真司さんはその日、16時10分までの講義を終えて1人で駐車場に移動している途中に襲撃されたという事です。犯人の男は刃物を持ったまま現場から逃走し、大学来た方向徒歩10分ほどの距離にあるコンビニエンスストア前の道を歩いているのが防犯カメラに捉えられたのを最後に足取り不明となりました。
この時点では犯人については20代〜30代で、身長は180cmくらい、黒っぽいジャンパーと黒いズボン姿などの情報が発表されています。
警視庁は周辺の防犯カメラに記録された犯人の映像や動画なども公開して情報提供を求めていましたがその後も犯人は逮捕されず、2023年2月1日に、犯人と見られる男が2022年12月に自宅で死亡していた事が判明したとの発表が警視庁から出されました。
警視庁はこの犯人死亡の発表に合わせて、犯人と思われる男は神奈川県相模原市在住の41歳無職・倉光実容疑者である事も公表しています。
警視庁は容疑者死亡のまま、倉光実容疑者を書類送検して捜査は終結、事件の真相や動機は解明されないままの幕引きとなりました。
宮台真司さん襲撃事件の場所
宮台真司さんが襲撃された場所は報道などで示されている地図や映像によると、東京都八王子市南大沢1-1にある東京都立大学大沢キャンパス構内の、生協購買書籍部と学生ホールの建物に隣接する道路のようです。
宮台真司さんはこの場所を1人で歩いているところを犯人に襲撃されています。宮台真司さんは犯人と格闘するも刃物で切り付けられて負傷し命の危険も感じたという事ですが、そこで学生が通りかかったために犯人が逃亡し最悪の事態は回避されています。
宮台真司さん襲撃事件の原因
宮台真司さんが襲撃された事件が起こった原因は判明していません。
宮台真司さんは、かなり辛口に批判をしたり、その際にかなり乱暴な言葉を使ったりする事が知られており、犯人がそうした言葉に恨みを抱いたのが原因ではないかと推測する声もあるようですが、犯人が既に死亡しているため真相は明らかにされていません。
宮台真司さんと犯人と思われる倉光実容疑者とは面識がないという事なので、個人的な恨みが原因となった可能性は低いようです。
この襲撃事件の犯人と見られている倉光実容疑者という人物について、複数の週刊誌が報じていますが、この人物は実家で両親に養われながら引きこもりのように生活していた事がわかっています。
そして、宮台真司さんは、孤独を受け入れて無気力に生きる人々に対して批判的なメッセージを各種メディアで発信していました。
こうした背景から、犯人と見られている倉光実容疑者が宮台真司さんの発言に対して一方的に怒りを募らせた事が襲撃事件の原因になったのではと推測する声も上がっています。
宮台真司さん襲撃事件の犯人と見られている倉光実容疑者がどのような人物だったかについては次の見出しから現在までにわかっている内容をまとめていきます。
宮台真司さん襲撃事件の犯人は倉光実
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宮台真司さん襲撃事件の犯人とされる倉光実容疑者について、いくつかの週刊誌系のメディアがかなり詳しく報じています。
それによると、倉光実容疑者は父親と母親との3人暮らしで、両親が自分達が死んだ後に息子が困らないようにと購入したという別宅と実家を行き来する生活を送っていたようです。
仕事には就いておらず引きこもりのような状態(図書館に行ったりと外出はしていたようで引きこもりというよりはニートという表現の方が近い)だったとも報じられています。
倉光実容疑者は読書をよくしていて、頻繁に図書館にも足を運んでいたようです、ニート生活を送っていた実家には、宮台真司さんの共著(橋爪大三郎さん、大澤真幸さんとの共著)の「おどろきの中国」も置かれていたという事です。
「倉光容疑者は仕事をしていないと聞いていたから、自転車でいつもどこに出かけているかお母さんに聞いたことがあったのよ。そしたら、『図書館によく行っている』って。図書館に行かないときは、家の2階で本を読んでいると話していたの」
その中の一冊に『おどろきの中国』があったのだろう。
引用:《宮台真司襲撃》愛読“宮台本”に「日本では幸せは『自分次第』が約35%」“引きこもり中年”倉光容疑者(41)が陥った“逃げ道の無い孤独”とは
警察が倉光容疑者に辿り着いたときにはすでに自殺後だったことから、動機を解明することは難しい。ただ、ここにきて自宅から宮台さんと倉光容疑者を結び付ける、ある本が発見された。
前述の社会部記者が話す。
「『おどろきの中国』という2013年に出版された本です。
引用:《宮台真司襲撃》愛読“宮台本”に「日本では幸せは『自分次第』が約35%」“引きこもり中年”倉光容疑者(41)が陥った“逃げ道の無い孤独”とは
宮台真司さん襲撃事件の犯人・倉光実の家族(父親・母親・姉)
倉光実容疑者は水道管工事業の父親と介護関係勤務の母親に養ってもらい生活していたという事です。家族は他に姉が2人いる事が明らかにされています。
近隣住民らによると、倉光容疑者は神奈川県相模原市の一軒家で、水道工事業を営む父と母の3人で暮らしていた。姉が2人おり、倉光容疑者は末っ子。
引用:《宮台真司襲撃事件》登壇イベントに届いていた「何通もの“嫌がらせメッセージ”」と近隣住民が見た倉光実容疑者(41)「自殺前日の“ある異変”」
両親については2人とも70代で、半分リタイアしているもののニート状態の息子を養っていた事も関係してか週に数日ほど働いていたようです。
お父さんは水道管関係の仕事でお母さんはたぶん介護士です。お父さんもお母さんも70歳は過ぎているし、今は毎日ではなく週に数日働いている感じだと思います。
また、近隣住民によれば、倉光実の母親は良い人という事ですが、キリスト教系の宗教(「エホバの証人」だとする情報も報じられている)を信仰していて、熱心に布教活動を行なっていたという事です。
お母さんはキリスト教系の宗教を信仰していて、私も勧誘されたことがありますが、嫌がる人に無理やり誘うようなことはありませんし、統一教会とかではありません。
父親は「エホバの証人」の信者ではなかったようで、近隣住民に「女房が宗教にハマって困る」と話していた事もあったようです。
仲の良い普通の家庭だとは思いますが、お母さんはあるキリスト教系の宗教に入っていたようで、数年前にお父さんとタバコを吸って立ち話をしていた時、『女房が宗教にハマって困る』とぼやいていたこともありましたね
引用:《宮台真司襲撃事件》登壇イベントに届いていた「何通もの“嫌がらせメッセージ”」と近隣住民が見た倉光実容疑者(41)「自殺前日の“ある異変”」
この父親は倉光実容疑者に本を買い与える事もあったようで、宮台真司さんの著作「おどろきの中国」を与えたのもこの父親だったようです。
宮台真司さん襲撃事件の犯人・倉光実の生い立ちと経歴
宮台真司さん襲撃事件の犯人と見られている倉光実容疑者は、ニートのような状態だった事が明らかにされていますが、小学校・中学校時代までは性格は大人しいが爽やかなイケメンでニートになるような兆候はなかったとの同級生からの証言が出ています。
また、小学校の卒業文集のクラス投票で「かっこいい人」と「運動神経のいい人」の2つのカテゴリで1位に選ばれており、クラスでも一目置かれる存在だったようです。
小学校では明るい表情で写真に写り、クラス内の投票では「かっこいい人」と「運動神経がいい人」ともに1位に選ばれている。小中時代の同級生は「引きこもるようなタイプではなかった」と口を揃える。
「おとなしい奴でしたけど……さわやかなイケメンでモテていました。中学校でも野球部で頑張っていた。学校でトラブルを起こしたこともないです」(同級生)
中学時代から体格が良く、野球部では投手として活躍していたという倉光実容疑者は、甲子園常連の強豪野球部を持つ相模原市内の私立高校へと進学しています。
しかし、強豪野球部での他人を蹴落とすような厳しい練習に耐えられずに退部し、高校2年生の頃に不登校になってそのまま中退。そしてそれ以来精神を病み、実家に引きこもるようになってしまったという事です。
以来、倉光実容疑者は1度も仕事にも就いていなかったようです。
高校入学後に人生は大きく狂ったようだ。幼少期から倉光容疑者を知る知人が語る。
「高校は甲子園常連校に投手として入学したと聞いています。学校からも期待されていたみたいですが……。もともとすごく優しい子だったので、他人を蹴落とすような厳しい練習に耐えられなかったのかもしれません。結局高校を中退してしまい、そこから引きこもりがちになったと聞いています」
宮台真司さん襲撃事件の犯人・倉光実の死因
宮台真司さん襲撃事件の犯人だと見られている倉光実容疑者は、襲撃事件から17日後、警察が公開捜査に踏み切ってから4日後の2022年12月16日に自宅で死亡しているのが発見されました。
死因は「自殺」と見られており、実家から300メートルほど離れた場所にある「別宅」(2階建の一軒家)で首を吊ってい死亡しているのが母親によって発見されています。
「家族や知り合いに迷惑をかけた」といった内容が書かれた遺書が残されていたという事なので、死因は自殺で間違いないと思われます。
倉光容疑者は公開手配4日後の12月16日、実家の別宅で首を吊り、母親に発見されていたことがわかったのです。自宅からは凶器とみられる全長30センチの斧や、『家族や知り合いに迷惑をかけた』という内容の遺書も見つかりました。
引用:《宮台真司襲撃事件》登壇イベントに届いていた「何通もの“嫌がらせメッセージ”」と近隣住民が見た倉光実容疑者(41)「自殺前日の“ある異変”」
近隣住民によれば、母親は息子の倉光実が亡くなった後には酷く憔悴し目も合わせられないほどだったようです。
また、この母親は宮台真司さん襲撃事件の犯人の映像や画像が警察から公開された時に、犯人が息子である事に気がついていたようですが、息子を庇おうとしたのか世間からの目を気にしてなのかは不明ながら、警察への通報もせず、自首をさせる事もせずに隠そうとしていたようです。
あの事件の犯人だ。
そう気づいていたのは母親だけだった。公開捜査当時に倉光容疑者が犯人ではないかと思ったものの、「親の気持ちとして犯人ではないと信じたい気持ちが強かった」と胸の内に抱え込んでいたようだ。現在は警視庁の調べに対し「息子で間違いない」と話しているという。
引用:《宮台真司襲撃》愛読“宮台本”に「日本では幸せは『自分次第』が約35%」“引きこもり中年”倉光容疑者(41)が陥った“逃げ道の無い孤独”とは
その結果、事件の動機や真相が語られる事なく犯人が自ら命を断つという救いのない結末を招く事になりました。
宮台真司さん襲撃事件の動機や真相は謎のまま
宮台真司さん襲撃事件は、犯人と思われる倉光実容疑者が自殺にとって死亡した事で同期や真相が解明されないまま、捜査が終結し、裁判が行われる事もなく幕引きとなりました。
宮台真司さんがなぜ襲撃されたのか動機や真相の解明される事を望む声が多く上がっていますが、倉光実容疑者はパソコンなどの証拠を自殺する前に全て処分しており、動機や真相につながるような情報は何1つ残されていないようです。
宮台真司さんが襲撃された事件の動機、真相については、ネット上で様々な憶測が飛んでおり、宮台真司さんが自民党や安倍政権を批判した事で怒りを買ったといった説やタワマンに住む人々を批判した事から犯人はタワマンの住人ではないかといった説が出ていました。(これらの説が出た当時はまだ犯人は特定されていなかった)
引きこもりのような生活を送っていた倉光実容疑者が犯人の疑いが強いとの報道が出た後には、宮台真司さんの引きこもりを批判するような発言に対して、倉光実容疑者が恨みを募らせたのが動機の真相ではないかとも言われていますが、あくまでも状況からそう見えるだけで、それを裏付けるような証拠は見つかっていません。
犯人の倉光実の遺書にも宮台真司さん襲撃の動機は書かれておらず真相は不明
犯人と見られている倉光実容疑者は自殺の前に遺書を残していますが、その内容も家族や知り合いに迷惑をかけたとする内容が書かれているのみで、なぜ宮台真司さんを襲撃したのかの動機や真相については何も書かれていなかったという事です。
遺書には事件については書かれておらず、家族や知り合いに迷惑をかけたという趣旨の内容が書かれていました
この事件の動機や真相が明らかになる事は恐らくないと思われます。
動機や真相が解明される可能性があるとすれば、倉光実容疑者が自殺する前に捨てたというパソコンが回収され、内部のデータが復元される事くらいでしょうが、警察が倉光実容疑者にたどり着いたのはこのパソコンが捨てられてから1ヶ月半以上が経過した後だったようなので、このパソコンを発見する事は極めて難しいと思われ、そもそも既に破壊されてしまっている可能性が高いでしょう。
宮台真司さんも犯人の死亡報道を受けて「動機が解明されず残念」と発言されています。
襲撃事件の容疑者とみられる男の死亡が明らかになったことを受け、被害を受けた社会学者の宮台真司さん(63)は1日、インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」のサイトとユーチューブチャンネルで映像を公開し「動機が分からず、釈然としない気持ちのまま先に進んでしまうのは残念」と話した。
宮台真司さん襲撃事件の犯人の自殺場所の別宅はエホバの証人集会所の報道
宮台真司さん襲撃事件の犯人だと見られている倉光実容疑者が住んでおり、自殺した場所となった実家から300メートルほど離れた「別宅」ですが、近隣住民の証言によれば、ここはかつて宗教団体「エホバの証人」の集会所だったそうです。
じつは、この別宅は近隣では“注目”の物件だった。
「8年ほど前、ここは『エホバの証人』の集会所だったんです。倉光容疑者のお母さんが信者で、この家に信者らしき人が20人ほど集まって、大きな笑い声が聞こえてくることがよくありましたよ。あるときは『行ってきまーす』という声も聞こえたので、布教の拠点になっていたようです。
「エホバの証人」はキリスト教系の宗教です。宮台真司さんはクリスチャンである事を公表しているため、今回の襲撃事件の真相や動機には宗教的な思想が絡んでいるのではないかとする見方も一部あるようです。
ただし、「エホバの証人」は倉光実容疑者の母親がエホバの証人の信者である事は認めた上で、この別宅は集会所というわけではなく、伝道活動(布教活動)の前後に信者の方々がお茶や食事をするために使用していただけと説明しています。
また、倉光実容疑者は「エホバの証人」の信者ではなく、一切関係がないとも説明しています。
「エホバの証人」に問い合わせると、倉光容疑者の母が現在も信者であるとしたうえで、「宗教活動の拠点ではないが、伝道活動に参加する前後に、友人とお茶や食事をするために別宅を使用していたようです」「倉光実さんはエホバの証人とは一切関係ありません」と回答した。
なお、この犯人と見られている倉光実容疑者の自殺場所であり、かつては「エホバの証人」の集会所だったとも言われているこの別宅の住所や実家の場所もネットで特定されていますが、現在も家族が住んでおり、近隣住民の迷惑にもなるためこの記事での掲載は差し控えます。
まとめ
今回は、2022年11月29日に発生した、社会学者の宮台真司さん襲撃事件と、その犯人についてまとめてみました。
宮台真司さん襲撃事件は、東京都立大学での講義を終えた宮台真司さんが、駐車場へ1人で向かっている時に面識のない男に襲撃され、後頭部を殴られ、複数箇所を刃物で刺されて重傷を負った事件です。
事件の原因は歯に絹着せぬ発言の多い宮台真司さんに犯人が一方的な恨みを募らせたのではないかとの推測が出ましたが、襲撃事件から17日後に犯人と思われる男が死亡していた事がわかり、事件の動機や真相が明らかにされないまま事件は幕引きを迎えています。
警察発表により、犯人は41歳の無職の倉光実という男だった事がわかり、この男が高校を中退後に1度も職に就かずに実家で引きこもり生活を送っていた事などが判明し、事件の動機は引きこもりなど無気力に暮らす人々への批判的な発言もあった宮台真司さんに対してこの男が恨みを募らせたのが真相ではないかとの憶測を呼んでいます。
この犯人は警察が公開捜査に踏み切った4日後の2022年12月16日に自宅で死亡しており、死因は「自殺」だったようです。遺書が残されていたようですが、事件の動機や真相には触れられていなかったという事です。
また、この犯人が死亡した自宅は、実家から300メートルほどの場所にある「別宅」であり、この別宅がかつては宗教団体「エホバの証人」の集会場のようにして使用されていた事なども明らかになっています。