スタジオジブリの映画は都市伝説が生まれることが多いですが、その中でも崖の上のポニョはちょっと怖い都市伝説・裏設定があるんです。
崖の上のポニョの都市伝説や怖い裏設定・謎の考察などをまとめました。
この記事の目次
- 崖の上のポニョはジブリの2008年の映画
- 崖の上のポニョの都市伝説①:死後の世界が舞台
- 崖の上のポニョの都市伝説②:津波を予言する映画だった
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察①:宗助は「門」がモチーフ
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察②:宗助が母親を呼び捨ての理由
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察③:「3」を多用する意味
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察④:人魚姫がモチーフ
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑤:ポニョの未来は悲恋?
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑥:トンネルは新たな世界への一歩?
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑦:ポニョは死神だった?
- 崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑧:起承転結がない理由は?
- 崖の上のポニョのまとめ
崖の上のポニョはジブリの2008年の映画
出典:ghibli.jp
崖の上のポニョは2008年に公開されたスタジオジブリの映画です。
・製作:鈴木敏夫
・音楽:久石譲
・制作会社:スタジオジブリ
・公開:2008年7月19日
・興行収入:155億円
「生まれてきてよかった。」というキャッチコピーで公開され、興行収入155億円という大ヒットを飛ばしました。
また、当時8歳の大橋のぞみさんとおじさん2人の藤岡藤巻が、「崖の上のポニョ」のシングルをリリースし、CDは50万枚、ダウンロードは300万件の大ヒットとなりました。大橋のぞみさんのかわいらしさが話題になりました。
崖の上のポニョのあらすじ
出典:ghibli.jp
海の女神である母のグランマンマーレと魔法使いの父フジモトに育てられていた魚の女の子ポニョは、ある日家出をしてしまいます。家出中に海岸の瓶にはまってしまったところを、5歳の保育園児の宗介に助けられます。
そして、宗介はポニョを好きになり、ポニョも宗介を好きになります。しかし、家出に気付いた父のフジモトがポニョを海底に連れ戻してしまいます。
ポニョは宗介に会うために家を逃げ出そうとした時に、命の水が入っていた家の井戸に海水を注ぎ込んでしまいました。そうすると、ポニョは人間の女の子の姿に変わり、激しい嵐を呼び起こして、津波に乗りながら、宗介のところへ行きました。
宗介は人間の姿になったポニョにすぐに気づき、ポニョと再会できたことを喜びます。
その一方、フジモトは「ポニョが世界に大穴を開けた」と言い、世界の破滅を心配しだしますが、母親はポニョを人間にすれば解決すると提案します。ポニョが人間になれば、魔法を失わせることができるのです。
しかし、ポニョを人間にするためは、宗介の気持ちが揺らがないことが必要で、もし宗介の気持ちが移ろってしまえば、ポニョは泡になってしまいます。
グランマンマーレは、宗介にポニョを心から好きなことを確かめ、それからポニョが人間になりたいかを確かめて、2人の気持ちを確認した後、ポニョに人間に変わる魔法をかけました。
そして、ポニョと宗助はキスをすると、ポニョは5歳の女の子の姿に変わりました。
崖の上のポニョの都市伝説①:死後の世界が舞台
崖の上のポニョの都市伝説には、崖の上のポニョは死後の世界が舞台となっているというものがあります。崖の上のポニョは、実は現実のお話ではなく、死後の世界での出来事だった。そう考えると、とても怖いですよね。
崖の上のポニョが死後の世界のお話だったという都市伝説には、7つの理由・根拠があるんです。崖の上のポニョの都市伝説、「舞台は死後の世界だった」という理由・根拠を見ていきましょう。
死後の世界という都市伝説の理由①:津波があってもみんな無事
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ポニョが海底から宗介に会いに来た時には、津波に乗ってやってきて、宗介たちがいる街は津波に飲み込まれてしまいます。
でも、津波に飲み込まれた後も、宗介や母親のリサ、ほかの人たちも水の中で息をすることができています。
水の中でも息ができるということは、すでにみんな死んでいるのではないか?ということですね。
そもそも、水の中で息できているのに、みんな何の不思議も思わないことも不思議な現象ですよね。これについても「みんな死後の世界にいて、常識を超えているところにいるから」と説明することができます。
死後の世界という都市伝説の理由②:みんな歩いている
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街が津波に覆われた後、宗介の母親が働く「ひまわりの家」では、そこの利用者たちは自分たちの脚で立って、走り回っていました。それまでは車いすだったのに・・・。
これも、津波で覆われたことでみんなすでに死んでしまい、死後の世界に行ったからではないかと言われています。
死後の世界という都市伝説の理由③:トンネルはあの世とこの世をつなぐもの
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崖の上のポニョには不気味なトンネルが出てきます。そのトンネルの前で、ポニョはトンネルが嫌だと言い、宗介とトンネルを通る間に魚の姿に戻ってしまいます。
このトンネルはあの世とこの世をつなぐものだったのではないかと言われているんです。
スタジオジブリの映画には、トンネルが出てくるものがあります。千と千尋の神隠しでも、こちらの世界と油屋の世界をつなぐものとして出てきましたし、となりのトトロでもトトロの住処に行く時に木のトンネルをメイちゃんが通りました。
崖の上のポニョでも、このトンネルが効果的に使われていて、あの世とこの世の境界線的な使われ方をしているようです。
死後の世界という都市伝説の理由④:船長の言葉
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崖の上のポニョの都市伝説の4つ目は、船長の言葉です。船長は船が津波に飲まれてしまった時に、船長が「船の墓場だ。あの世の扉が開いてしまったんだ。」と話しているシーンがありました。
津波で船が集まったのを「船の墓場」と表現するのはわかりますが、「あの世の扉が開いてしまったんだ」というのは、なんとも意味深な表現ですね。
死後の世界という都市伝説の理由⑤:久石譲の言葉
崖の上のポニョのテーマを作成したのは、スタジオジブリの映画音楽ではおなじみの作曲家の久石譲さんですが、久石譲さんは2008年7月30日の読売新聞でのインタビューで次のように答えています。
「(『崖の上のポニョ』は)死後の世界、輪廻、魂の不滅など哲学的なテーマを投げかけている。でも、子供の目からは、冒険物語の一部として、自然に受け入れられる。この二重構造をどう音楽で表現するかそこからが大変でした」
ここではっきりと「死後の世界、輪廻、魂の不滅」と語っています。これは、宮崎駿(もしくはスタジオジブリ)から、そのようなテーマで作ってくれとオファーがあったということですよね。
宮崎駿監督も死後の世界をイメージしていたということですので、崖の上のポニョが死後の世界が舞台の映画であるというのは、あながち都市伝説ではなく、リアルなものかもしれません。
死後の世界という都市伝説の理由⑥:三途の川
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崖の上のポニョは死後の世界が舞台であるという都市伝説の理由の6つ目は、三途の川と思われる川が出てくることです。
崖の上のポニョの中で、洪水の後に木製のボートに乗っている家族(夫婦と赤ちゃん)がいました。この夫婦と赤ちゃんは少しレトロな雰囲気がありましたが、実は大正時代の家族だったんでうす。映画のパンフレットに、「大正時代の落ち着かないお母さん」と書かれています。
ここでしょうかね? 声を当てている柊瑠美さんのコメントです。 pic.twitter.com/jgEipP89qY
— おかしゅん (@OkaShun1120) September 25, 2017
崖の上のポニョは大正時代ではなく、現代の話です。ということは・・・、このボートの家族は既に死んでいるけれど、成仏できなくて、三途の川を21世紀になってもさまよっているのではないか?と言われています。
確かに、そのように考えないと、なぜあそこに大正時代の人たちがいたのかという説明がつきません。
死後の世界という都市伝説の理由⑦:母の言葉
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崖の上のポニョが死後の世界の話であるという理由の最後は、宗介の母リサの言葉です。津波が街を覆った後に「今は不思議なことがいっぱい起こっているけどきっとあとで分かるから」と話していました。
これも、崖の上のポニョが死後の世界であることを裏付ける1つのせりふであると言えるでしょう。
崖の上のポニョの都市伝説②:津波を予言する映画だった
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崖の上のポニョの都市伝説の2つ目は、津波を予言をする映画だったというものです。崖の上のポニョでは津波のシーンが印象的です。
崖の上のポニョは2008年7月19日に公開され、公開初日は宮崎駿監督が登場する舞台挨拶があったのですが、上映中に地震があって津波警報が出されました。このニュースを受けて、宮崎駿監督は、「ポニョが来たのかな?」というコメントをしたのです。
宮崎駿監督の「ポニョが来たのかな?」というコメントは、子供たちを怖がらせないために、安心させるために出したコメントだと思いますが、あまりのタイミングの良さに「崖の上のポニョは津波を予言する映画だったのでは?」と言われるようになりました。
また、公開から約4年後の2011年3月11日には東日本大震災が発生しましたが、崖の上のポニョは津波を彷彿とさせるとして、テレビでの放映は1年以上禁止されていました。
この東日本大震災の津波も「崖の上のポニョ」は予言していたのかも?と噂されているので、崖の上のポニョは津波を予言する映画であるという都市伝説が生まれました。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察①:宗助は「門」がモチーフ
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崖の上のポニョの怖い裏設定や謎の考察の1つ目は、宗介についてです。宗介は夏目漱石の「門」に登場する宗介がモチーフになっています。
・門の主人公の宗介→崖の下
崖の上のポニョの主人公の1人である宗介は、崖の上に住んでいます。それに対し、夏目漱石の「門」の主人公である宗介は、崖の下に夫婦でひっそりと住んでいます。
「門」の宗介は、友達の元妻と不倫して略奪した女性と一緒にひっそりと崖の下に住んでいます。社会の倫理的なこと、常識的なことに抑圧され苦しみながら暮らしているのです。
一方、崖の上に住む宗介は、常識を打ち破る存在として描かれています。さかなのポニョに会った時も普通に受け入れ、人間の姿になったポニョも受け入れています。さらに、次で詳しく説明しますが、宗介の家族は倫理的・常識とは違う家族像となっていますう。
崖の上のポニョの宗介と、門の主人公の宗介は対比的な存在であると言えるでしょう。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察②:宗助が母親を呼び捨ての理由
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崖の上のポニョでは、宗介は自分の母親のことを「リサ」と呼びます。「ママ」とか「お母さんん」と呼ぶことはないんです。
これは、先ほどの「門」の宗介と対比させ、新しい家族像を表現するために「リサ」と呼ばせているものんと思われます。宗介の両親は恋人同士のような会話をしています。モールス信号でのことですが、「愛してる」とか「BAKA」とか送り合っています。
宗介の家族は、いわゆる一般的な家族像にとらわれることなく、1人1人が家族の一員として対等な立場で、家族としての役割を担っていると考えられます。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察③:「3」を多用する意味
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崖の上のポニョでは「3」という数字が多用されていることに気づいたでしょうか?崖の上のポニョの中で「3」が使われているシーンはこちらです。
・グランマンマーレの質問は3つ
・宗介の答えも3つ
・ポニョが寝落ちしたのは3回
・リサの車のナンバーは「333」
・家の修理をしたのは3回
・グランマンマーレの耳飾りは左右3つずつ
・ラーメンができるまで3分
・ラーメンの具材は3つ
このように、崖の上のポニョでは3という数字がたくさん出てくるのです。さらに、宮崎駿監督は崖の上のポニョのキャッチコピーに「半径3m以内に 大切なものは ぜんぶある。」というものを使っています。これも「3」です。
神話の中では「3」という数字は特別な意味を持つ数字で、「333」のエンジェルナンバーは魂・精神・肉体の三位一体を表すものです。この特別な意味を持つ3を多用することで、崖の上のポニョは死後の世界・魂などの意味合いを匂わせているのかもしれません。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察④:人魚姫がモチーフ
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崖の上のポニョを見て、「人魚姫に似ている」と思った人も多いのではないでしょうか?人魚姫は、人魚だった主人公が王子を助け、王子のそばにいたいから人間になったけれど、王子はほかの女性と結婚したから泡になってしまったという童話でした。
崖の上のポニョは、魚だったポニョが人間の宗介を好きになり、自分も人間になりたいと願い、最後はグランマンマーレの魔法によって人間の姿になったというお話です。宗介が心からポニョを好きでないと、ポニョが泡になってしまうというのも、人魚姫に似ています。
ただ、宮崎駿監督は人魚姫を意識して作ったわけではないと、ヴェネツィア国際映画祭の記者会見でコメントしています。
「製作中に『人魚姫』の話に似ていると気付いたものの、元来意図的にベースとしたわけではない」という旨の発言も出ている。
ただ、アンデルセンの人魚姫の童話を呼んで、『人間には魂があるが、人魚は”物”であり魂を持たない』という話の価値観に納得いかなかったとも話していて、それが宮崎駿監督の頭の片隅にあって、崖の上のポニョのお話が出来上がったのかもしれませんね。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑤:ポニョの未来は悲恋?
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崖の上のポニョはポニョが人間の姿になり、ハッピーエンドで終わります。きっとこれからもポニョと宗助は一緒に人生を歩んでいくと想像させる終わり方でしたよね。
でも、もしかしたら、ポニョの未来には悲恋が待っているかもしれないんです。なぜなら、ポニョの本名は「ブリュンヒルデ」だからです。ポニョというのは本名ではありません。本名は「ブリュンヒルデ」です。
ブリュンヒルデは北欧やドイツの神話などに登場する女性で、実在した西ゴート王国の王女ブルンヒルドがモデルになっていると言われています。
ブリュンヒルデは、リヒャルト・ワーグナーのオペラ最大級の作品である「ニーベルングの指環」に登場するのですが、悲恋で終わるのです。
ブリュンヒルデはジークフリートと夫婦でしたが、ジークフリードはハーゲンに忘れ薬を飲まされて、ブリュンヒルデのことを忘れてしまいます。そして、ブリュンヒルデは夫から裏切られたと思い、ハーゲンに夫の弱点を教えて、死に至らしめてしまうのです。その後、ブリュンヒルデはすべてを悟り、ジークフリートへ愛を歌いながら自ら命を絶つ。
これが、「ニーベルングの指環」のブリュンヒルデです。わざわざ、「ブリュンヒルデ」という本名があるという設定にしたということは、ポニョの未来は悲恋が待っていることを宮崎駿監督は暗示していた可能性があります。
それ以外にも、悲恋が待っているという根拠はあります。崖の上のポニョの原作になっている人魚姫。人魚姫は人間にはなれたものの、王子から愛してもらうことができず、王子はほかの人と結婚して、自分は泡になって消えてしまいます。
これらのことを考えると、ポニョは最終的に宗介とは幸せになれないのかもしれません。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑥:トンネルは新たな世界への一歩?
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崖の上のポニョでは、宗介とポニョがトンネルを歩くシーンが出てきます。そして、ポニョはそのトンネルの中で魚に戻ってしまいました。
そのため、崖の上のポニョはあの世とこの世をつなぐ通路であるという都市伝説もあるのですが、違った見方をすることができます。崖の上のポニョに出てくるトンネルは、宗介とポニョが新たな一歩を踏み出すための試練のようなものであるとも言えるのです。
ポニョは魔力を持ったままでは世界が破滅してしまいます。世界を救うためには、ポニョが人間になり、魔力を失わせる必要があるのです。でも、ポニョが人間になるためには、宗介が心からポニョを好きでなければいけませんでした。
ポニョと宗助はこのままではいられない。これからも2人が一緒にいるためには、ポニョは一度魚に戻って、グランマンマーレに魔法をかけてもらわなければいけません。そのための新しい一歩、人生の新たなステージへの一歩を踏み出すための通路として、トンネルが描かれていたのです。
新たな一歩を踏み出すのは、誰しもがとても怖いものです。現状に大きな不満がなければ、誰でも現状維持を望み、変化は望みません。だから、ポニョはトンネルに入るのを嫌がったのではないでしょうか。
崖の上のポニョに出てくるトンネルは、まるで赤ちゃんがお母さんの産道のような役割を持っていたのかもしれません。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑦:ポニョは死神だった?
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崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察の7つ目は、ポニョは死神だったというものです。ポニョの本名は「ブリュンヒルデ」ですが、ブリュンヒルデは「ニーベルングの指環」の登場人物でもありますが、もともとは北欧やゲルマン(ドイツあたり)の伝承・伝説に出てくる女性です。
北欧では、ブリュンヒルデはワルキューレ=戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性、魂を天国に送る女性として伝承されています。つまり、その人の生死を決める存在というわけです。
崖の上のポニョでは、ポニョはその人の生死を決めるような死神的な存在だったのかもしれません。それを思わせる場面がありました。
津波で街が水に覆われた後、ボートに大正時代の夫婦と赤ちゃんが乗っているシーンがありましたよね。ポニョが去ろうとした時、赤ちゃんはお母さんの腕の中で泣き出し、大暴れをします。
すると、ポニョは半魚人の姿になって赤ちゃんのところにやってきて、おでこをくっつけます。そうすると、赤ちゃんは笑顔になって笑ったのです。
これは、赤ちゃんの魂をあの世に送る儀式だったのではないでしょうか?
何らかの理由で大正時代を生きていた親子三人が死んでしまった。そして、三途の川を渡れずに、ずっと約100年間も3人の魂が三途の川あたりをフラフラとさまよっていました。なぜ、三途の川を渡ることができなかったのか?それは赤ちゃんが成仏できなかったからで、自分たちの子供が成仏できなければ、両親も成仏できなかったのです。
そんな時に、生きる者と死ぬ者を定め、魂を天国に送る役割を持つブリュンヒルデ=ポニョと出会います。ポニョは赤ちゃんにおでこをくっつけることで、魂をあの世に送り、三途の川を渡れるようにしました。
心残りがあり成仏できなかったから、赤ちゃんはずっと不機嫌そうな顔をしていたけれど、ポニョとおでこをくっつけたら、その思いが浄化されて、成仏できるようになり、笑顔になったと考察することができます。
宮崎駿監督はポニョの本名を「ブリュンヒルデ」と名付けたのですから、そこには深い意味があったのは間違いありません。
崖の上のポニョの怖い裏設定の謎や考察⑧:起承転結がない理由は?
出典:twitter.com
崖の上のポニョの謎考察の最後は、起承転結がない理由です。崖の上のポニョには、起承転結がありません。通常、物語には起承転結があります。ジブリ作品もそうです。
でも、崖の上のポニョは起承転結があいまいで、スピード感を重視した構成になっているのです。これは、宮崎駿監督も意識しているようで、2008年7月22日のFMラジオ番組の中で、次のような発言をしています。
「順番通り描いてくと、とても収まらないから思い切ってすっ飛ばした」
「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」
これを見ると、崖の上のポニョは子供が見ても楽しめる映画で、かつ新しい試みをした映画と言えますね。
崖の上のポニョのまとめ
崖の上のポニョの「舞台は死後の世界」という都市伝説の根拠や裏設定・謎の考察などをまとめました。スタジオジブリの映画はいろいろ考察ができて面白いですね。この崖の上のポニョは伏線はない映画ですが、不思議な場面が多いので、都市伝説や裏設定が多い映画だと思います。