ジャパネット前社長・高田明のプロフィール

 

 

ジャパネット前社長の高田明さんは、テレビショッピングで知られる「ジャパネットたかた」の創業者で、自らテレビ出演して軽妙な語り口で商品を売り込む名物社長として知られた人物で、一代でジャパネットたかたを1500億円超の大企業へと成長させたカリスマ経営者です。

 

テレビ全盛の時代にテレビショッピングで大成功を収め、甲高い特徴的な声でのリズムカルなトークがやたらと印象に残り、お笑い芸人のモノマネネタにもされるなど当時のテレビ視聴者に非常に親しまれました。

 

2011年の東日本大震災の折にはいち早く義援金5億円の寄付を表明するなど男気もあり、社員からも顧客からも愛された高田明さんでしたが、2015年に息子の髙田旭人さんに社長の座を譲り、2016年1月15日に完全引退し、以降は表だった舞台からは姿を消しています。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の学歴①　市立平戸小学校〜市立平戸中学校

 

 

ジャパネット前社長・高田明さんは、長崎県平戸市で「有限会社たかたカメラ」を経営する父親の次男として生まれました。上に兄と下に弟と妹がいる4人きょうだいでした。

 

高田明さんは地元の公立校「平戸市立平戸小学校」を経て、「平戸市立平戸中学校」を卒業されています。

 

小学生時代の高田明さんは根は人見知りで口下手だったそうですが、ガキ大将気質でわんぱくな少年ではあったそうです。この頃は特に歌が好きだったそうで、浪曲から軍歌に歌謡曲まで、ジャンルを問わずに聴き、中学生になるとテープレコーダーに歌を吹き込んで自分で聞いてみたり、ラジオ番組「歌のない歌謡曲」（歌謡曲のインスト版を紹介する番組）に合わせて歌ったりしていたのだそうです。

 

勉強の方でも向上心があり、小学校高学年の頃に英単語の暗記にハマり、それから英語が喋れるようになりたいとずっと思っていたそうです。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の学歴②　長崎県立猶興館高校

 

 

高田明さんは中学校卒業後は、長崎県平戸市の公立校「長崎県立猶興館高校」へ進学しています。

 

高校に進学した後も高田明さんの歌好きは変わらず、文化祭で学年代表としてステージで舟木一夫さんの「あヽりんどうの花咲けど」を歌ったのだそうです。

 

当時は真面目な生徒だったそうで、「レストランに行ってはいけない」などの校則も全てきっちり守っていたのだとか。また、恋愛に関しても奥手で、恋心は芽生えるものの恋人を作るには至らず、ラブレターをもらっても交際するには至らなかったそうです。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の学歴③　大阪経済大学経済学部

 

 

高田明さんは猶興館高校を卒業後は、地元の長崎県佐世保を離れて大阪の大阪府大阪市の「大阪経済大学経済学部」（現在の偏差値は40）に進学しています。

 

大学時代の高田明さんは、英語を話したいという夢を叶えるためにひたすら英語の勉強に明け暮れています。英語研究会のESS（English Speaking Society）に入り、経済学部そっちのけで英語漬けの日々を送り、大学3年の時に開催された大阪万博には来訪する外国人と英語で話をする事だけを目的に16回〜17回も会場に足を運ばれたそうです。大学4年時にはESSの副部長にもなっています。

 

そんな大学時代の高田明さんは、英語に明け暮れるあまり大学の単位を落としかけて、危うく留年するところだったそうですが赤点ギリギリでどうにか卒業に漕ぎ着けたのだそうです。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の若い頃の経歴①　「阪村機械製作所」に入社

 

出典：https://cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/

 

高田明さんは、大阪経済大学経済学部を1971年に卒業後は、英語を活かせる仕事に就こうと考えて、大学4年の時からアルバイトとして出入りしていた京都府の「阪村機械製作所」という産業用機械メーカーに就職し、希望通りに入社1年後の1972年、23歳の時には貿易部に配属され、長期でヨーロッパに派遣されて8ヶ月滞在しています。

 

出典：https://ctuber.com/

 

高田明さんは旧西ドイツのデュッセルドルフを本拠地として、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギーなどの西側諸国だけでなく、東ドイツ、ポーランド、ハンガリー、チェコなどの当時の共産圏諸国を含むヨーロッパ全土を営業で回っています。

 

高田明さんの軽妙かつ説得力のあるセールストークはこの海外での経験で培われたものとも言われています。

 

その後、高田明さんはヨーロッパから帰国し、中高・大学時代の友人に翻訳会社を一緒に立ち上げないかと誘われて入社3年で阪村機械製作所を退社。しかしこの起業はうまくいかずにすぐに資金が尽きて立ち消えになってしまい、高田明さんは1度故郷の長崎県平戸市へと戻る事に決めます。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の若い頃の経歴②　「株式会社たかた」を設立

 

出典：https://article-image-ix.nikkei.com/

 

故郷の長崎県平戸市に戻った高田明さんは、父親が経営していた「有限会社たかたカメラ」の仕事を手伝うようになりました。

 

平戸を訪れる観光客の写真を撮って、夜に現像した写真を翌日に販売する仕事で、高田明さんのセールストークの技術がここでも磨かれる事になりました。

 

その後、27歳の時に高田明さんは長崎県松浦市の営業所の経営を一任され、結婚したばかりの嫁の恵子さんと2人で切り盛りし、積極的な営業で顧客を増やし、依頼を受けたフィルムをその日のうちに現像して渡せるシステムを他店に先駆けて構築したり、自分でカメラを売り込みに行ったりして売り上げを伸ばし、営業所を開いてから1年を待たずに月の売り上げ300万円を達成しています。

 

この成功により、高田明さんは佐世保にも進出して営業所を3店舗に拡大し、年商で2億5000万円規模にまで成長させています。

 

出典：https://article-image-ix.nikkei.com/

 

そして1986年1月、37歳の時に高田明さんは独立して佐世保市に「株式会社たかた」を設立し、ソニーの特約店になって新製品のパスポートサイズのハンディカム（CCD-TR55）を1ヶ月に100台売り上げて九州第3位の販売数を記録しています。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の若い頃の経歴③　テレビショッピングで成功

 

出典：https://cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/

 

高田明さんは独立から5年目の1990年にラジオ局NBC長崎放送のラジオショッピング番組に出演してコンパクトカメラを販売し、わずか5分間売り込んだだけですぐに50台を売り上げ、その効果を実感した高田明さんは、全国のラジオ局に「ラジオショッピングをさせてほしい」と営業をかけ、少しずつ全国のラジオ局のネットワークを作り上げる事に成功します。

 

そして、1994年、高田明さんは地方テレビ局の東京支社が集中する東京銀座にルック21企画という会社を設立し、同年6月にテレビショッピングに進出。テレビ長崎を皮切りに、初期は6局のテレビ局で週3回、深夜30分の「ジャパネットたかた テレビショッピング」がスタートしました。

 

さらに、高田明さんは番組の自社制作体制を整え、コストダウンと番組作りの効率を飛躍的にアップさせて一気に売り上げを伸ばし、1997年頃には年間で約400本の番組を自社制作し、一気に会社を拡大させました。2010年には売上高は約1800億円にも達し、「ジャパネットたかた」をテレビ視聴者で知らない人はいないほどの大会社へと成長させたのでした。

 

「ジャパネットたかた テレビショッピング」がスタートした直後の貴重な映像がYouTube動画にまとめられていたので紹介しておきます。若い頃の高田明さんの初々しい姿も印象的です。

 

 

 

 

ジャパネット前社長・高田明の結婚は1975年で嫁は恵子さん

 

出典：https://i1.wp.com/amehappi.com/

 

ジャパネット前社長・高田明さんは1975年に11月10日に結婚されています。

 

高田明さんの嫁は恵子さんという5歳年下の女性で、高田明さんが大阪から地元の長崎県平戸市に戻り、家業を手伝い始めて1年ほどがたったころに友人平戸の盛り場にある飲食店に入った際にそこの店員だった恵子さんに一目惚れしたのが馴れ初めだったそうです。

 

高田明さんの嫁の恵子さんは長崎県佐世保市の出身で、高校を卒業してから東京の服飾会社で2年間ほど勤務して地元へ戻り、高田明さんと知り合う半年ほど前から実家が経営する飲食店を任されて切り盛りしていたのだそうです。

 

若い頃の嫁の恵子さんは、高田明さんいわく女優の栗原小巻にそっくりな美人で「こんな綺麗な女性がいるのか」と高田明さんはぞっこんになり、「この人は俺と結婚する」と直感めいたものを感じたのだとか。

 

高田明さんは毎日のように恵子さんの店に通い、少しずつ言葉を交わすようになって距離を縮めてデートをするようになり、1年間ほどの交際を経て1975年11月10日に結婚されています。

 

結婚当時、高田明さんは27歳、嫁の恵子さんは22歳でした。

 

ラジオやテレビでの通信販売を開始した当初、ジャパネットにはまだコールセンターが整備されていなかっため、電話対応は全て嫁の恵子さんが1人で対応していたのだそうです。

 

その後、嫁の恵子さんはジャパネットたかたの副社長に就任しています。

 

 

 

ジャパネット前社長・高田明の子供①　長女の高田春奈は実業家

 

 

ジャパネット前社長・高田明さんには、嫁の恵子さんとの間に3人の子供が生まれています。

 

高田明さんの1番目の子供は1977年5月17日に生まれた長女の高田春奈さんです。

 

高田春奈さんは、国際基督教大学を卒業後の2001年にソニーに就職し2005年に退社し、ジャパネットたかたの人材開発を担う「ジャパネットソーシャルキャピタル」を設立して代表取締役に就任し、ジャパネットグループの人事や社員育成の部門を担いました。

 

その後、2010年に「エスプリングホールディングス」を設立して広告代理店「エスプリングアジャンス」、人事コンサルティング会社「エスプリングソーシャルキャピタル」を傘下に置いて代表取締役に就任。

 

2015年に「エスプリングアジャンス」を「ジャパネットホールディングス」と経営統合し同社の取締役に就任し、「ジャパネットメディアクリエーション」の代表取締役社長に就任。

 

2017年には前年にジャパネットたかたの社長を引退していた父親の高田明さんがジャパネットたかたがスポンサーだったJリーグ「V・ファーレン長崎」の代表取締役社長に就任していましたが、2018年に高田春奈さんは同クラブの上席執行役員に就任し、2020年1月には高田明さんの後継として代表取締役に就任しています。

 

2022年1月にはさらにJリーグの常任理事、日本サッカー協会の理事に就任し、Jリーグの運営に携わり、2022年9月には日本女子プロサッカーリーグ（WEリーグ）の代表理事、同年10月に日本サッカー協会副会長、2023年4月になでしこリーグ理事長と、国内のプロサッカーリーグの要職を歴任されました。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の子供②　息子・髙田旭人はジャパネット社長

 

 

ジャパネット前社長・高田明さんの2人目の子供は、1979年3月3日に誕生した息子（長男）の髙田旭人（たかた・あきと）さんです。

 

高田明さんの息子である髙田旭人さんは、福岡県久留米市の中高一貫校久留米大学附設中学校・高等学校へ進学し、早くから親元を離れて寮生活を送りました。

 

高田明さんの息子である髙田旭人さんは幼い頃から将来は「ジャパネットたかた」を継ぎたいという思いを持っており、父親の威光に頼るのではなく「きちんとした、社員がついてくる社長になりたい」との思いから、高校卒業後は1浪して東京大学理科二類に進学し、2002年に東京大学教養学部を卒業されています。

 

東京大学卒業後は「将来のために日本一営業が厳しいところで働きたい」との思いから野村證券に入社しています。野村證券の方針によりアメリカ留学へと向かいましたが、そんな折にジャパネットたかたが顧客情報約51万人分が流出する不祥事を起こします。

 

会社が危機に陥った事を受けて、予定を前倒しして髙田旭人さんは2004年にジャパネットたかたに入社。大学で数学専攻だった事を活かし、入社直後から事件調査委員会のメンバーとして分析作業に力を注がれています。

 

その後は、販売推進総括本部長、商品開発推進本部長などを歴任し、2010年に総合顧客コンタクト本部長兼商品管理部長。同年設立の「ジャパネットコミュニケーションズ」の代表取締役就任。2012年に「ジャパネットたかた」の代表取締役副社長兼ジャパネットコミュニケーションズ取締役に就任。

 

そして、2015年1月に父親の高田明さんの後を継いで、35歳にして「ジャパネットたかた」の代表取締役社長に就任しました。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の子供③　次女・麻衣子さん

 

ジャパネット前社長・高田明さんの3人目の子供は、次女の麻衣子さんです。

 

この麻衣子さんについては経営には関わられていないようで詳しい情報はありません。同姓同名の経営者の方がいますが、この方は別人です。

 

私たちには3人の子どもがいる。長女の春奈は平戸で結婚して1年半後に生まれ、長男の旭人（あきと）と次女の麻衣子は、佐世保に来てから産声をあげた。佐世保の最初の7年間は店の2階に家族そろって住んでいた。

 

引用：高田明（7）子育て　子の夢・仕事　両立に腐心　電話応対に追われながら

 

 

ジャパネット前社長・高田明の自宅は長崎県佐世保市の高台に建つ大豪邸

 

出典：https://presidenthouse.net/

 

ジャパネット前社長・高田明さんの自宅は長崎県佐世保市内の高台に建設された大豪邸です。

 

広大な敷地を持ち、テニスコートやサッカーグラウンドが完備されていますが、これらの施設は会社の施設として利用されているという事です。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の息子・髙田旭人の自宅は港区のマンション

 

出典：https://presidenthouse.net/

 

「ジャパネットたかた」の2代目社長であり、現社長である息子の髙田旭人さんの自宅は、東京都港区にある高級分譲マンションです。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の総資産は2012年時点で600億円

 

出典：https://gendai.ismedia.jp/

 

ジャパネット前社長・高田明さんの総資産は正確なところは不明ですが、2012年に「週刊現代」（2012年4月23日発売号）が掲載した、独自調査による「全国長者番付」によれば、高田明さんの総資産は約600億円でその年の全国第9位、当時の長崎県では第1位の資産額だったようです。

 

現在の高田明さんの総資産は不明ですが、相当な資産を保有しているのは間違いありません。

 

 

ジャパネット前社長・高田明が死亡したというのはデマ

 

出典：https://newsdig.ismcdn.jp/

 

ジャパネット前社長・高田明さんが死亡したというデマ情報があるようです。

 

ジャパネットとGoogleで検索した際に、「ジャパネット 社長 死亡」などという検索サジェストが表示されることから、そのような噂が出てきたようです。

 

 

現在76歳の高田明さんですが、2024年4月18日には佐世保市総合医療センターに救急車を寄贈しており、その際に70代後半とはとても思えないような若々しい姿で登場しています。

 

ジャパネットたかたの創業者、高田明さんが18日、長崎県佐世保市の病院に救急車を寄贈しました。

 

引用：「満足感100%」ジャパネットたかた創業者・高田明さん夫妻が救急車を寄贈　長崎県佐世保市の病院に

 

死亡するどころか、とても元気な様子を見せてくれており、高田明さんが死亡したというのは明らかなデマ情報です。

 

 

ジャパネット前社長・高田明の現在

 

出典：https://i.daily.jp/

 

ジャパネット前社長・高田明さんの現在ですが、上でも触れたように76歳とはとても思えないような若々しい姿で精力的に活動されています。

 

2024年12月現在の直近の動きとしては、同年10月14日に長崎市に開業した「長崎スタジアムシティ」のグランドオープンセレモニーに出席し、息子の髙田旭人さんについて誇らしげに語る場面もありました。

 

通信販売大手「ジャパネットたかた」の創業者で前社長の高田明氏（７５）が１４日、長崎県長崎市にこの日開業した複合施設「長崎スタジアムシティ」のグランドオープンセレモニーに出席した。

 

引用：75歳ジャパネット高田明氏　変わらずはつらつ　長崎に新施設開業セレモニーに登場　長男・旭人氏を絶賛「１００倍早い経営」

 

 

まとめ

 

今回は、「ジャパネットたかた」の創業者で、カリスマ実業家であり、国民的名物社長であったジャパネット前社長・高田明さんについてまとめて見ました。

 

高田明さんの若い頃は、「長崎県立猶興館高校」から「大阪経済大学」を卒業した学歴を持ち、その後は京都府の「阪村機械製作所」という産業用機械メーカーに就職して、ヨーロッパに派遣されて各国を営業に回り、セールススキルを磨きました。

 

その後、父親が地元長崎で経営していた「有限会社たかたカメラ」の仕事を手伝うようになり、経営者としての手腕を発揮し、1986年1月37歳の時に独立して佐世保市に、ジャパネットたかたの前身となる「株式会社たかた」を設立した経歴を持ちます。

 

そして、1990年頃からラジオショッピング、1994年頃からテレビショッピングに進出して一気に会社を成長させ20年ほどで年商1800億円もの大企業へと育てました。

 

高田明さんは1975年に嫁の恵子さんと結婚し、息子1人、娘2人の3人の子供にも恵まれています。高田明さんの子供のうち息子の髙田旭人さんはジャパネットたかたを継ぎ代表取締役社長を務めています。

 

高田明さんの自宅は佐世保市の高台に立つ大豪邸で、複合施設のような広大な敷地にはテニスコートやサッカーグラウンドが確認できます。

 

高田明さんの資産は公表されていませんが、2012年の週刊現代の調査によれば、約600億円の資産を保有しているという事です。

 

高田明さんが死亡しているというデマがありますが、現在76歳とはとても思えないような若々しい姿で精力的に活動されています。