女性版タイガーマスクとして、2021年に女子プロレス界にデビューしたタイガークイーン。この記事ではタイガークイーンの正体は誰なのか、朱崇花選手、雪妃真矢選手、実は性別は男説などを紹介するとともにマスク剥ぎ、現在についてまとめます。
この記事の目次
タイガークイーンとは【女性版タイガーマスク】
かいけん
ひだかさんいつもたすけてくれるありがとうございます pic.twitter.com/SqQdrQzuk7— タイガー・クイーン (@TQueensspw) January 26, 2023
タイガークイーンはストロングスタイルプロレス所属の女子プロレスラーで、2021年7月にデビューしました。
仕掛け人は初代タイガーマスクの佐山聡さんと、世界チャンピオンにまで輝いた女子プロレス界の女帝・ジャガー横田さんです。
デビュー戦ではデスマッチアマゾネス、壊れたダンプカーの異名を誇る山下りな選手を初代タイガーマスク直伝のタイガースープレックスで下し、一気に注目を集めました。
その後も試合数こそ多くありませんが、見ごたえのある試合を展開することでファンの心をつかみ、「初代タイガーマスクを彷彿とさせる」「タイガーのクローン」とまで呼ばれています。
またタイガークイーンは徹底して正体を隠しており、マスクで顔を隠しているだけではなく、当初は公の場で声を発することもありませんでした。そのため戦績だけではなく、その正体にもついても話題です。
タイガークイーンの戦績・話題を呼んだ試合
初代タイガーマスクを受け継ぐ女子プロレスラーとして、鳴り物入りでデビューしたタイガークイーン。まず、彼女の戦績について、話題になった試合を通して見ていきましょう。
①デビュー戦
7/29 #ストロングスタイルプロレス 後楽園ホール
メインのタイガークイーン選手は必殺のタイガースープレックスで山下りな選手に勝利!
初代の技や動きに場内が沸いてました。ホント凄かったと思います。
あとデビュー戦であの山下りな選手の猛攻に耐え抜いた事にも感動しました。#タイガークイーン pic.twitter.com/QXF9tyaEGL— みやむ`ー🌻🌸🐿️ (@miyamuu__o_o) July 29, 2021
タイガークイーンのデビュー戦の相手は、男性レスラーとも流血沙汰のデスマッチを繰り広げるFantastICE王者の山下りなさんでした。
コーナーからのダイビングヘッドバッドに続きタイガースープレックスホールドを決め、初白星をあげます。
本人が声を出せない代わりに、試合後はジャガー横田さんがインタビューに応じ「プレッシャーのなか、よく頑張った。非常に良い試合だった」と絶賛。
ネットでも「いい動きするな」「正体は誰なんだ?」と盛り上がりを見せましたが「これを続けるのは難しいのではないか」「中のレスラー本来の動きじゃないことをやらされてるから、ぎこちなく感じた」といった意見も見られました。
②彩羽匠 戦
7月にタイガークイーン選手とのシングル戦が決まった!
約1年7ヶ月ぶり。
2戦目の今回。負けないでほしいのだ🔥🔥🔥※前回のシングル戦のお写真を貼ります😊#彩羽匠#Marvelouspro pic.twitter.com/QbVkAh8if1
— ミルクココア🤟た組⭐️🎸 (@keisuke226) June 3, 2023
タイガークイーンの凄さを見せつけたのが、デビュー以来3戦目となる綾羽匠さんとのシングル戦です。長与千種さんの愛弟子であり、現役の女子プロレスラーのなかでも屈指の強さを誇る彩羽匠さん。
デビュー3戦目でそんな選手と試合をするのは、あまりにも酷ではないかとも囁かれていました。しかし、そんな下馬評をもろともせずに互角の戦いを見せます。
この試合でもタイガークイーンはタイガースープレックスで勝ちをおさめましたが、ファンからは「技の重みは彩羽選手に分があった」「そろそろ初代タイガーのコピー技以外を使ったほうがいいのでは?本来はもっと強い選手なんだと思う」との厳しい声もあがりました。
なお、彩羽匠さんとは2023年7月2日に開催されるストロングスタイルプロレス闘宝伝承2023での再戦が決定しています。
タイガークイーンの正体考察① 正体は朱崇花(あすか)選手
朱崇花選手、その2。#SENJO pic.twitter.com/aVpvpVditS
— pig38kong (@pig38kong) June 14, 2023
タイガークイーンの正体として、最も有力視されているのがフリーの女子プロレスラー、朱崇花(あすか)選手です。ここでは朱崇花選手がタイガークイーンの中身と囁かれる根拠を紹介していきます。
①身長と体格
上の画像ではジャガー横田さん、初代タイガーマスクの佐山聡さん、タイガークイーンが並んでいます。
佐山聡さんの身長は173cm、ジャガー横田さんの身長は160cmと公表されており、この日、タイガークイーンはピンク色のチャイナドレスにあわせてピンヒールのサンダルを履いていました。
ヒールの高さを引くと、タイガークイーンは佐山さんと同じくらいの身長なのではないかと思われます。
タイガークイーンのデビュー当時に、ネット上で正体はこの人では?と話題になったのは朱崇花選手以外では以下の4人。
・ASUKA(明日華)さん
・赤井沙希さん
・朱里さん
・桜井まいさん
— ASUKA / 明日華 (@WWEAsuka) June 15, 2023
まず、ASUKA(明日華)さんの身長は160cm。タイガークイーンの正体ではなさそうです。
2023,6,4 DDT小田原大会
目の前で…
最高🤣#ddtpro #赤井沙希 pic.twitter.com/4WqLnJrdLo— マークン (@Markun_pw) June 8, 2023
赤井沙希さんの身長は174cm。身長は一致しますが、実際にリングに立つと体型がまったく異なるため、デビュー戦の時点で赤井さん説はなくなりました。
この朱里さんのコスチュームめっちゃ好きです。
レアコスですよ。#STARDOM #朱里#Syuri #GE pic.twitter.com/sdQXFHSFZX— コジケイ (@kojikei_dp) May 28, 2023
ワールド・オブ・スターダム王者の朱里さんも、タイガークイーンの正体なのではないかと囁かれた1人です。
正体が朱里さんならば、仮にバレてしまうことがあっても十分な話題性があります。さらに朱里さんは舞台で共演していたりと、タイガークイーンの仕掛け人であるジャガー横田さんとも繋がりがあります。
ただ、朱里さんの身長は164cm。タイガークイーンの正体ではなさそうです。
庶民の皆さま、今日も一日お疲れさま。
おやすみなさい🌙良い夢みるのよ。#STARDOM pic.twitter.com/bav0gCMDJs— 桜井まい Mai Sakurai (@maisakurai0914) June 12, 2023
貴婦人キャラで人気の桜井まいさんも、当初タイガークイーンの正体候補にあがっていました。しかし、桜井まいさんも身長が160cm台です。
身長と体格だけで見ても、朱崇花さん以外にタイガークイーンの正体候補になりそうな選手は見当たりません。
ただ、朱崇花さんは肩と腕にはかなりしっかりと筋肉がついているのに対し、タイガークイーンの肩は細く、体型には違いが見られる、別人なのではないかという意見もあります。
②高すぎる身体能力とパフォーマンス
タイガークイーンは「初代タイガーマスクのクローン」と称されるほど高い身体能力を誇り、空中を活かした四次元殺法を得意としています。しかも試合の後も息があがらない、終始クールな姿勢を崩さない点も特徴です。
これらのことから、身体能力とスタミナに優れた選手がタイガークイーンの正体だと考えられます。朱崇花さんもスタミナに優れ、身体能力の高さに定評がある選手です。
そのためパフォーマンスから見ても朱崇花さん正体説が一番濃厚なのでは?と言われています。
③同じ場所にホクロがある?
上のタイガークイーンの写真を拡大すると、左肩に比較的目立つホクロが2つあることがわかります。
実は朱崇花さんもほぼ同じ場所にホクロがあり、このことは2人が同一人物だという証拠だとも指摘されています。
「いくらなんでも、そんなにわかりやすいヒントを残すだろうか?」「ホクロくらい隠すか除去するかしそうなものだけど」という意見もありますが、同じ場所にホクロがあるというのはかなり面白い証拠と言えるでしょう。
④口角と目の形
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
タイガークイーンはやや垂れ目がちで、口角の上がったアヒル口です。この点も朱崇花さんと酷似しています。
また、2人は二重の幅やマスクから覗く人中(鼻の下のくぼみ)も似ていると指摘されており、別人だったとしてもかなり顔が似ているのではないかと言われています。
⑤試合のスケジュール
きまりました
3.1新木場大会
狐伯vs朱崇花チケットがまだまだあります#wavepro pic.twitter.com/Hz21JRk5YU
— GAMI5.4から始まる波女リーグ戦!チケットはまだある (@gamilibre) February 26, 2023
タイガークイーンがデビューした後も、当然ながら朱崇花さんはプロレスラーとして試合に出ています。
しかし、なぜかタイガークイーンと朱崇花さんの試合日程は一度も被ったことがないのです。
同日に別の場所で行われた試合に出ていれば、ネットでさんざん囁かれている「タイガークイーン=朱崇花説」を否定できますし、話題にもなるでしょう。
ところがタイガークイーンの事務所がそれをしないのは、同一人物だからできないためではないのか?と指摘されています。
タイガークイーンの正体考察② 性別は男性?
タイガークイーンはデビューして以降、公の場で声を出したことがありません。上の動画もタイトルで「ついに喋った!」とありますが、タイガークイーンの声はばっさりカットされており、口の動きで「がんばります」と言っているのがわかるくらいです。
このことから、「タイガークイーンの中の人は声に特徴があるのではないか?」「本当は男なのではないか?」「外国人レスラーで、イントネーションがおかしいのではないか?」とも囁かれました。
外国人レスラー説についてはデビュー当初、タイガークイーンがブルーのカラーコンタクトを入れていたことからも浮上した説ですが、その後、カラコンを外したこともあり否定されています。
朱崇花=タイガークイーンなら声を出せないのも納得?
声を出せない、という点からも有力視されたのが「タイガークイーンの正体は朱崇花さん」という説です。
朱崇花さんの出生時の性別は男性で、小学校中学年になってから男子なのに女子と遊ぶほうが楽しい自分、男子の遊びに興味を持てない自分に悩むようになったといいます。
ただ、現在のように性同一性障害の存在が広く知られていた時代ではなかったため、朱崇花さん本人もご両親も「姉妹に挟まれた第2子だから、ふわふわしたところがあるのだろう」程度にしか思っていなかったそうです。
しかし、高校生になって推薦でレスリングの強豪校に入ると「自分は本当に男なのだろうか?」と性別に違和感を持つようになり、16歳で父親に男性としては生きていかれないとカミングアウト。父親は朱崇花さんの悩みを受け止め、高校を辞めることも許してくれたといいます。
高校を中退した朱崇花さんは、小学生の頃に試合を見て憧れた浜田文子さんの所属するプロレス団体に手紙を出しました。するとすぐに入門が決まり、トントン拍子でデビューが決定。
ところが当時所属した団体が、お笑い、ショービジネスに重きを置いていたこともあって、話題性があるという理由で「性同一性障害レスラー」というキャッチコピーがつけられ、これに悩まされたといいます。
そこで自身で考えたのが「ジェンダーレスのレスラー」というキャッチコピーでした。
ただ、キャッチコピーを変えても「身体が男なら、女のレスラーに勝てるのは当たり前」「ずるい」という批判は避けられなかったといい、ホルモン注射の副作用と戦いながらリングにあがっていることも明かしています。
現在、朱崇花さんは一部だけ身体の手術も終えているそうです。すべて手術するのは心身への負担が大きく、レスラーという仕事を続けるには困難だといいます。
そのため、上の動画で話している声は女性の声なのですが、試合の際のうめき声などは低めで特徴のある声に聞こえます。
正体が朱崇花さんならば、場合によっては声で特定されてしまうおそれもあるため、タイガークイーンは徹底して声を出さないようにしているのではないかとも指摘されています。
タイガークイーンの中の人物が朱崇花さんだったとしたら、彼女の性別も朱崇花さん同様に「男でも女でもない、ジェンダーレス」ということになりますね。
タイガークイーンの正体考察③ 正体は雪妃真矢説
朱崇花さんではなく、元アイスリボン所属の雪妃真矢(ゆきひまや)さんがタイガークイーンなのではないかとする説もあります。
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
雪妃真矢さんとタイガークイーンは立ち姿が非常に似ているうえ、雪妃さんは2代目タイガーマスクこと三沢光晴さんが開発したタイガードライバーを得意としています。また、仕掛け人のジャガー横田さんとも関係のあるレスラーです。
ただ、雪妃真矢さんはタイガークイーンのデビュー戦があった7月29日に、新型コロナウイルスに感染したことが当時所属していたアイスリボンから発表されており、とてもマスクを被って試合できるような状態ではありませんでした。
【お知らせ】
コロナ陽性の判定を受けた雪妃真矢ですが、保健所からの指示で8月6日まで隔離、7日から解除との指示を受けました。ご迷惑をおかけしますが、改めて宜しくお願い致します。#iceribbon— アイスリボン《公式》 (@ICERIBBON_jp) July 29, 2021
このことから雪妃真矢さんがタイガークイーンという可能性は、ゼロと言えるでしょう。
タイガークイーンがマスク剥ぎの洗礼を受けた?素顔は?
ストロングスタイルプロレス
2021.9.5新木場1stリングタイガークイーン選手のマスクを剥ぎ取ろうとする佐藤綾子選手#ストロングスタイルプロレス #タイガークイーン #佐藤綾子 #ディアナ pic.twitter.com/YpEl5mX3mG
— 初心者もっちー (@shoshinsha2020) September 6, 2021
2021年9月5日、ストロングスタイルプロレス新木場大会でタイガークイーンは、対戦相手の佐藤綾子さんからマスク剥ぎの洗礼を受けています。
ただ、佐藤綾子さんはどうしてもマスクを剥いでやろう、恥をかかせてやろうと思っていたわけではなく、マスクに手をかけた理由について以下のようにコメントしていました。
「クイーンの正体が気になったんですけど、ディアナとストロング(スタイルプロレス)さんの提携1戦目なので。マスク破ったら次呼ばれなくなるかなとか、ちょっと思っちゃって」
引用:デビュー2戦目タイガー・クイーンに「マスクはぎ」の洗礼…それでも令和の“虎ハンター”を攻略したパワーとオリジナリティ
初代タイガーマスクも、虎ハンターこと小林邦昭さんにマスクを剥がされた際に張り手をするなど取り乱す様子が見られました。
そのため、「マスク剥がしの洗礼を受けたら、流石にタイガークイーンも地の性格が出るのではないか?」と囁かれましたが、タイガークイーンはマスクをとられかけても冷静なままで、すきをついて佐藤綾子さんにローリングソバットを浴びせます。
最終的には素顔が見せることなく、この試合もタイガースープレックスで相手を下し、試合後も一言も話さずにリングを後にしていました。
タイガークイーンの現在
シングル戦では連勝を続けているものの、タイガークイーンに対しては「タイガーマスクのようにライバルがいないと、行き詰まるのではないか」との指摘がされていました。
たしかにライバルがいない状態で淡々と白星をあげていても、プロレスとしての見せ場はなく、いずれ飽きられてしまうおそれもあります。この問題はかなり早くからファンの間で話題になっていました。
そして2022年9月、タイガークイーンの対抗勢力としてDarkerZ(ダーカーズ)が結成され、反則技が目立つヒール殺法の前に敗北を喫することに。
これまで正式なパートナーがいないこともあって、タイガークイーンのタッグマッチの成績はシングル戦と比べると見劣り気味でした。そのこともあって、DarkerZの登場でタイガークイーンはより成長するのではないかとも期待されています。
謎の女子レスラー「X」、リングネームは「ダーク・ウナギ」と発表…SSPW6・8後楽園 https://t.co/oYonDpxfuT pic.twitter.com/oqZMD1Sp8E
— スポーツ報知 (@SportsHochi) June 6, 2023
さらに2023年6月8日には、DarkerZに新メンバーとしてダーク・ウナギが加わることが発表されました。
見てわかるように、ダーク・ウナギの正体はアイドル顔負けの人気を誇るウナギ・サヤカさんです。
タッグトーナメント準決勝進出のタイガー・クイーン「2回目も勝ちます」、梅咲遙「2人がベルトを獲ったら絶対に面白くなる」【SSPW】 | TOKYO HEADLINE #KAZUKI #ストロングスタイルプロレス #タイガー・クイーン #佐山サトル #佐藤綾子 #初代タイガーマスク #梅咲遙 https://t.co/B1WUkPSaBu pic.twitter.com/KtdCVny9cZ
— TOKYO HEADLINE WEB (@TOKYO_HEADLINE) June 8, 2023
タイガークイーンは現在、梅咲遙さんとタッグを組んでSSPW 初代女子タッグ王者決定トーナメント1回戦に出場しており、同トーナメントには師匠のジャガー横田さん、ライバルのダーク・タイガーとダーク・ウナギも出ています。
8月31日には1回戦を勝ちあがった4組による準決勝が予定されており、どのようなカードになるのか注目されています。
また、ファンからは「スターライト・キッドとぜひ絡んでほしい!対戦でもタッグでもいいから見たい!」という声も多くあがっています。
プロレス以外の活動も
ランドセルとどけました🐯👑
がんばってください😊がおー。#ss_pw pic.twitter.com/UqcuumjSod— タイガー・クイーン (@TQueensspw) February 26, 2023
タイガークイーンは初代タイガーマスクの社会貢献活動にも感銘を受けているといい、2023年2月には奈川県内の母子生活支援施設や児童養護施設をまわってランドセルを配っています。
また、2022年8月からは公式Twitterも始めており、「私服が清楚で上品」「文章やプライベートでの身のこなしが可愛い」と好評なようです。
タイガークイーンの正体や現在についてのまとめ
今回は2021年7月にデビューしたタイガークイーン選手の正体考察や、現在の活動について紹介しました。
現在ではタイガークイーンの正体は朱崇花さんなのではないか、という説が有力視されています。
いずれにしても、タイガーマスクのクローンであることと独自性を同時の求められるタイガークイーンという役目は、中の選手にとっても相当なプレッシャーなはずです。正体が誰であっても、並大抵の努力ではここまで来れなかったと思います。これからもタイガークイーンの活躍w楽しみにしたいですね。