ゲド戦記の都市伝説や裏設定14個と6つの謎の考察/解説!原作者激怒やひどい評価の理由を総まとめ

2006年に劇場公開されたスタジオジブリの長編アニメ映画「ゲド戦記」にはたくさんの裏設定や都市伝説、謎が存在しています。また、監督の親子関係の確執や原作者激怒などの噂もあるんです。

 

ゲド戦記の都市伝説や裏設定、謎の考察や解説、映画のラストシーンのその後や原作者激怒の噂、映画がひどい・駄作と言われる理由などをまとめました。

この記事の目次

ゲド戦記とは

出典:ghibli.jp

 

ゲド戦記は2006年7月29日に劇場公開されたスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画です。「アーシュラ・K・ル=グウィン」の小説ゲド戦記の3巻を原作としている映画で、監督は宮崎吾朗氏(宮崎駿の息子)です。

 

・タイトル:ゲド戦記
・監督:宮崎吾朗
・脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
・公開日:2006年7月29日
・制作:スタジオジブリ
・配給会社:東宝
・興行収入:78.4億円

 

宮崎吾朗氏の初監督作品として、大きな話題になりました。また、声優陣が豪華であることも大きな話題になっています。

 

・アレン:岡田准一
・テルー:手嶌葵
・ハイタカ:菅原文太
・テナー:風吹ジュン
・ウサギ:香川照之
・クモ:田中裕子
・国王:小林薫
・王妃:夏川結衣
・女主人:倍賞美津子
・ハジア売り:内藤剛志

 

2006年邦画興行収入1位であり、第30回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞しています。

 

 

ゲド戦記のあらすじ

出典:movies.yahoo.co.jp

 

人間界に龍が現れるなど異変が起こるようになっていた中、エンラッド国王は原因の究明に急いでいました。そんな中、国王の息子のアレンは、起こっている異変について考えているうちに精神を病んで自分の影に追われるようになり、実の父親である国王を刺し殺してしまいます

 

正気に戻ったアレンは怖くなり、父親の魔法の剣を持ち出して、エンラッドから逃げ出してしまいます。1人で森をさまよっているうちに、オオカミの群れに襲われますが、大賢人ハイタカによって救われます。これをきっかけにして、アレンとハイタカは一緒に旅をすることになり、2人の旅が始まり、ホート・タウンを目指すことになります。

 

かつては栄華を誇っていたホート・タウンでしたが、現在は人身売買が横行しているなど、すさんだ街に変貌していました。ホート・タウンでハイタカと別行動をしていたアレンは人狩りのウサギに追われるテルーに出会い、彼女を助けますが、代わりにアレンが捕まってしまいます。奴隷として売られそうになった時にハイタカに救出されます。

 

ハイタカは意識がもうろうとしているアレンを連れて、幼馴染で信頼できる女性であるテナーの家を訪れます。するとそこに、テルーも住んでいて、アレンはテルーと再会します。テルーは両親に捨てられた過去があり、テナーが引き取って育てていたのです。アレンとハイタカの2人はテナーの家にしばらく住むことになりました。

 

テルーはアレンが自分を助けてくれた時の暴力的なところを見て怖くなり、冷たく当たっていましたが、自分の歌を見て涙を流したアレンを見て、自分と似たような心の傷をアレンが持っていることを知り、アレンとテナーは少しずつ距離が近づくようになりました。

 

そんな中、ハイタカは世界に異変を起こしているのが魔法使いのクモであることを知ります。また、クモもハイタカがホート・タウンに来ていることを察知します。ハイタカとクモは過去に因縁がある関係でした。

 

同じころ、クモはアレンを自分の城に連れ去り、うまく誘導してアレンの真の名を聞き出し、アレンはクモに操作されるようになってしまいます。

 

また、ウサギはテナーの家に襲い、テナーを連れ去ります。そして、テルーに「ハイタカにこのことを伝えろ」と言い残しました。テルーから事情を聴いたハイタカは、クモの城に乗り込みますが、魔法を奪われてしまい、テナーと共に幽閉されてしまいます。

 

テルーはハイタカが残した魔法の剣をを持って1人でクモの城に乗り込みます。アレンの影に導かれたテルーは、なんとかアレンのもとにたどり着きます。クモに操作されていたアレンは目の精気を失っていましたが、テルーの言葉によって闇から抜け出し、ハイタカとテナーを救出するためにテルーと共にクモに対峙することになりました。

 

クモの強力な魔法によってテルーが殺されてしまいます。呆然とするアレンの目の前で、テルーはドラゴンに変身してよみがえりました。そして、テルーが吐く炎でクモを倒すことができました。

 

クモを倒すことができたアレンは、自分の罪を償うためにエンラッドに変えることをテルーに伝えます。そして、テルーとテナーに別れを告げ、ハイタカと共に旅立っていきました。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説①:タイトルは「遠い旅の終わりに」だった

出典:ghibli.jp

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説の1つ目は、タイトルは「ゲド戦記」ではなく「遠い旅の終わりに」になる予定だったことです。

 

監督の宮崎吾朗氏は、映画のタイトルを「遠い旅の終わりに」にする予定でした。しかし、それを原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンが知ると、「それはもう自分の小説ではなくなる」と激怒したため、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説のタイトルである「ゲド戦記」に戻されることになりました。

 

確かに、「あなたの小説を原作に映画を作成したい!」と言われたのに、いつの間にかタイトルが変わっていたら、「なんだそれ!」となりますよね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説②:原作と主人公が違う

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ゲド戦記の裏設定・都市伝説の2つ目は、原作と主人公が違うことです。映画版ではアレンが主人公ですが、原作の小説ではハイタカが主人公です。ハイタカの真の名が「ゲド」なのです。だから、原作のタイトルが「ゲド戦記」なんですね。

 

原作の小説「ゲド戦記」は外伝を含めると6巻ありますが、映画のゲド戦記は3巻の「さいはての島へ」のエピソードを使っています。また、スタジオジブリのアニメでは中年男性を主人公にするわけにはいかなかったから、ハイタカではなくアレンを主人公にしたのかもしれません。

 

ただ、このことを知らないと、なんでタイトルが「ゲド戦記」なのか全くわかりませんし、なんでアレンが主人公なのかもわかりませんよね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説③:クモは男性

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ゲド戦記の裏設定・都市伝説の3つ目は、クモの性別についてです。クモは永遠の命を得るために、禁断の生死両界を分かつ扉を開いた魔法使いで、ハイタカと因縁の関係にありました。この映画での悪役ですね。

 

クモのルックスは色白で髪が長いですし、クモの声優は女優の田中裕子さんが務めていますので、クモは女性の魔法使い・魔女かと思う人が多いと思います。しかし、実はクモは男性なんです。ただ、男性的なルックスではなく、女性的なルックスにしていることで、不気味さ・邪悪さが増しているように思います。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説④:テルーは美少女化

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映画のテルーは原作のテルーよりも美少女化していることを知っていますか?そもそも、原作のテルーは第4巻の時点で5~6歳です。また、原作のテルーは「顔の半分がケロイド化して目がつぶれている」し、「手が溶けて鉤爪のようになっている」表現されています。つまり、醜悪なルックスになってしまったことで、テルーが受けた虐待のひどさを表現していると考えられます。

 

しかし、映画のゲド戦記では年齢はアレンと同年代にしていて、顔に痣はありますが、ルックス自体はかわいらしい感じになっていて、ジブリ映画のヒロイン的な感じになっています。

 

確かに、ジブリ映画のヒロインが「顔半分ケロイド化&目がつぶれている&手が溶けている」となったら、映画はヒットしなそうですね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑤:テルーは歌えない

出典:ghibli.jp

 

映画「ゲド戦記」の裏設定・都市伝説の5つ目は、テルーの歌についてです。映画の中で、テルーが歌っているのをアレンが聞いて涙を流すシーンがありました。

 

テルーの唄はテルーの声優を務めた手嶌葵さんが歌っていて、美しい歌声が話題になりました。テルーの唄はゲド戦記の見どころの1つと言えます。

 

しかし、原作のテルーは歌えません。テルーの唄が出てこないどころか歌えないんです。なぜ歌えないのか?それは、炎で喉がつぶれているからです。テルーは顔や体だけでなく、喉にもけがを負っていたので、映画のようなきれいな歌は歌うことができません。原作のテルーは喉がつぶれているなんて、衝撃的な裏設定ですね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑥:原作と原案がある

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映画のゲド戦記は、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説「ゲド戦記」が原作となっていますが、このほかに原案としているものもあるんです。ゲド戦記の原案は「シュナの旅」です。シュナの旅は宮崎駿のファンタジー絵物語で、谷の底にある小さな王国の王子である「シュナ」が麦を求めて旅をするというお話です。

 

「少年に救われた少女が、物語の最後で少年の心の光を取り戻す」というプロットが共通しています。

 

原作だけでなく原案まである映画は珍しいです。また、原作以外に原案があり、さらに監督・脚本の宮崎吾朗氏の世界観も反映されているから、原作とは大きく違う部分が出てきているのでしょう。原作者としては、ちょっと納得いかないかもしれませんね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑦:原作では父殺しはない

出典:ghibli.jp

 

映画のゲド戦記の裏設定・都市伝説の7つ目は、アレンの父殺しについてです。映画の中で、アレンは真面目な性格であるがゆえに、思い悩んで精神を病んで、とうとう父親の国王を刺し殺してしまいます。そして、その事実に怖くなって旅に出ることになりました。

 

しかし、原作ではアレンは父親を殺しません。

 

原作では旅に出るアレンに父親である国王が魔法の剣を持たせているんです。

 

それに対して、ジブリ映画のゲド戦記ではアレンは国王の父親を刺し殺し、さらに魔法の剣を勝手に持ち出して、国から逃げ出しています。原作では正式に旅だったのに対し、ジブリ映画では父を殺害し剣を奪い逃走して旅が始まる。一体、この違いは何なのでしょうか?

 

もともと、監督の宮崎吾朗氏はアレンが旅立つ理由を探していたそうです。そんな時、「この子は父を殺しちゃうんだよ」というプロデューサーの鈴木敏夫氏の一言で、アレンが父親を殺すことが決まったのだとか。宮崎吾朗氏は鈴木敏夫氏のこの言葉に驚いたものの、アレンのキャラクターにぴったり合うということで、このアイディアが取り入れられることになりました。

 

最初は「国王がアレンを殺そうとして、それから逃げる」という案もあったようですが、今の時代は父が息子を殺すのではなく、息子が父親を殺すほうがあっているということで、アレンが父親の国王を殺して、魔法の剣を持ち出して逃げ出し、そこから物語がスタートするということになったんです。

 

それにしても、「この子は父を殺しちゃうんだよ」という一言はかなり衝撃的ですし、そこから物語がスタートするというのは、かなり攻めた内容ですよね。

 

原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンさんは、アレンが父親の国王を殺してしまうことをどう思っていたのでしょうか?自分はきちんと父親から息子のアレンに魔法の剣を継承させて旅立たせたのに、ジブリ映画では息子が精神を病んで父親を殺害して魔法の剣を奪い逃走したと知った時、一体どう思ったのでしょう???

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑧:原作者は宮崎駿監督を希望

出典:jiji.com

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説の8つ目は、監督についてです。ゲド戦記の監督は宮崎吾朗氏です。宮崎吾朗氏は初の監督作品となりました。

 

しかし、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンさんは、宮崎駿氏に監督をしてほしいと希望していたんです。

 

小説の原作を日本語に翻訳した清水真砂子さんが原作者と面会した時に、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンさんは「ジブリ作品と私の作品の方向性は同じ」、「私の作品を映像化するなら、OKを出せるのはあの人(宮崎駿)だけ」と発言していました。

 

翻訳者の清水さんはスタジオジブリにこのことを知らせましたが、この時は宮崎駿氏はハウルの動く城を制作中で、さらに「今まで自分の作品でゲド戦記の要素を使っているから」という理由で監督をすることを断りました。

 

しかし、スタジオジブリとしてはゲド戦記を映画化したかったため、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏を監督に据え、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンさんには宮崎駿氏と鈴木敏夫氏が説得に赴き、スクリプト(脚本)は宮崎駿氏が責任を持つと言って、了承を得たそうです。

 

若手アニメーターだった宮崎吾朗氏を監督に据えることには、スタジオジブリ内から不満の声が噴出したそうです。また、原作者は「OKを出せるのは宮崎駿だけ」と言っていたのに、その息子を監督に据えて了承を得るというのは、スタジオジブリは力技で寄り切った感じがしますね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑨:原作ではアレンとハイタカの関係が違う

出典:ghibli.jp

 

映画のゲド戦記と原作小説のゲド戦記では、設定などが違う部分が多いですが、アレンとハイタカの関係性も大きく異なります。

 

ジブリ映画のゲド戦記では、アレンは父親の国王を殺害した後に逃げ出して、森でオオカミに襲われているところを偶然にハイタカに助けられています。しかし、原作小説のゲド戦記では、エンラッドや周辺の異常を大賢人のゲド(ハイタカ)に知らせるように命じられて会いに行っているのです。

 

ジブリ映画ではアレンとハイタカは偶然に出会った形になっていますが、原作小説では偶然ではなく、国王とアレンの意思でハイタカ(ゲド)に会いに行き、そこから2人で旅に出るという設定になっています。

 

結局は「アレンとハイタカの2人で旅に出る」という結果は一緒ですが、そこまでの経過がかなり違いますね。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑩:ハイタカの傷は若き日の事故

出典:ghibli.jp

 

ハイタカの顔には左ほほに大きな痣(傷)があります。このハイタカの顔の傷の原因は、映画の中では触れられていません。原作小説の中では、若い頃の過ちによるものであることが描かれています。

 

ハイタカが若い頃、魔法の学校で「学校始まって以来の秀才」と言われるほど優秀で、自分でもその魔法の才能に自信を持っていました。しかし、その過剰な自信から魔法が暴走してしまい、禁断の魔法で影を呼び出してしまいました。その影にハイタカは襲われ、影によって顔に痣が残ってしまいました。

 

テルーの顔にも痣があるので、ハイタカとテルーには何らかのつながりがあるのでは?と思うかもしれませんが、まったくの偶然でつながりはないようです。ハイタカは前述のように若き日の事故ですが、テルーの顔の痣は子供の頃に親に虐待を受けたことによる火傷が原因です。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑪:宮崎駿の一言で路線変更

出典:moviewalker.jp

 

ゲド戦記の裏設定や都市伝説の11個目は、宮崎駿氏の一言での路線変更です。

 

ゲド戦記の監督をすることになった宮崎吾朗氏は、どのような映画にしようか思い悩んでいました。そんな時に、宮崎駿氏が「『ゲド戦記』なんかやらずに『シュナの旅』をやればいいんだ」と息子の吾朗氏にアドバイスしたのです。ただ、この「『ゲド戦記』なんかやらずに『シュナの旅』をやればいいんだ」という言葉は、直接宮崎吾朗氏に言ったのではなく、宮崎駿氏がほかの人に言っていたのを人づてに聞いたようです。

 

このアドバイスで、宮崎吾朗氏はすぐにプロットを書きあげることができ、ゲド戦記の方向性が定まったとのことです。

 

少年と竜の絵と「シュナの旅」というキーワードによって、それまでいっこうに形をなさなかった膨大な積み重ねが、一気に、ある方向を目指して形になっていきました。

 

そして、たちまちの内に、1枚のプロットが書き上がりました。

 

ただ、「シュナの旅をやればいいんだ」という言葉は、ゲド戦記の原作者に失礼な話ですし、今まで悩んでいたのにその言葉でプロットを書きあげられたのであれば、「本当にゲド戦記ではなく、主なの旅をやれば良いのに」と思ってしまいます。

 

ただ、以前に宮崎吾朗氏がシュナの旅の映像化を望んだら、宮崎駿氏に断られたことがあるとのこと。なんだかよくわからない感じですが、原作のゲド戦記が蔑ろにされている気がします。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑪:影の意味が全然違う

出典:twitter.com

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説の11個目は「影」の意味です。ゲド戦記の中では影が大きな意味を持ちます。映画でのアレンの影は「心の光の部分」です。光がクモによって切り離されて心の闇に支配されたアレンの実体に戻ろうと追いかけています。つまり、アレンの影は心の光なのです。

 

それに対し、原作では影は良心の呵責や弱い心、憎しみ・傲慢などの象徴として描かれています。影は心の闇の部分として書かれているのです。

 

・映画:心の光

・原作:心の闇

 

映画と原作小説では、影の意味は真逆のものになっているというのは、興味深いことだと思います。

 

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説⑫:ミノノハシはほかの作品にも

出典:twitter.com

 

ゲド戦記の裏設定・都市伝説の12個目は、ミノノハシです。ゲド戦記にはミノノハシという空想の動物が出てきますが、ミノノハシは登場する映画はゲド戦記だけではありません。

 

次のような作品にも出演しています。

 

・天空の城ラピュタ
・風の谷のナウシカ
・もののけ姫
・シュナの旅
 
映像として出てくるのは天空の城ラピュタともののけ姫です。ナウシカには漫画の中で、シュナの旅は絵物語の中に出演しています。
 
もしかしたら、ミノノハシはスタジオジブリの準レギュラーのような存在なのかもしれません。

 

 

ゲド戦記の監督関連の都市伝説①:父親への思いを投影?

出典:moviewalker.jp

 

ゲド戦記は宮崎吾朗氏の父親・宮崎駿氏への思いを投影させたものという都市伝説があります。というのも、映画のゲド戦記はアレンが父親を殺してから、魔法の剣を奪い、国を逃げ出すところからスタートします。

 

この「主人公が父親を殺す」というシーンは、別に必須ではありません。原作は殺さずに話を進めています。それなのに、わざわざ映画では父親を殺害させているのです。

 

これについて、宮崎吾朗氏は次のように答えています。

 

宮崎吾朗はインタビューで、「アレンは父を憎んでいたわけではなく、たぶん尊敬しており好きでもあったが、自分が陥っていた閉塞感やがんじがらめな気分を抑えきれなくなり暴走し、彼を取り巻く世界、社会の『象徴』である父親に抑えきれなくなった感情の矛先が向かった」という講釈をしている。

 

引用:「ゲド戦記」について質問です。 – アレンはどうしてお父さんを殺そうと… – Yahoo!知恵袋

 

「父親を憎んではいない。尊敬していて好きだった。抑えきれない感情の矛先が向かった」というのは、なんとなくリアルな感じがします。また、ゲド戦記のキャッチコピーは「父さえいなければ、生きられると思った。」としています。

 

映画の中でアレンが国王の父親を殺す必然性がないこと、さらにインタビューの回答やキャッチコピーを見ると、監督の宮崎吾朗が父親の宮崎駿への思いを投影した映画ではないか?と思えています。

 

しかし、宮崎吾朗氏は「自分のことではない」と否定しています。まぁ、もし本当に自分の思いを投影していたとしても、「僕の思いを投影しました」とは言えませんよね。

 

 

ゲド戦記の監督関連の都市伝説②:親子確執はやらせの炎上商法?

出典:asahi.com

 

ゲド戦記では宮崎駿・宮崎吾朗親子の確執が話題になりました。

 

宮崎駿氏は、息子の吾朗氏が監督になると知った時、「あいつに監督ができるわけがないだろう。絵だって描けるはずがないし、もっと言えば、何も分かっていないやつなんだ」と言い放って猛反対しました。また、2005年末ごろには、鈴木敏夫氏に宮崎駿氏は「今からでも間に合うから吾朗を降板させて、俺に監督をさせろ」と言い出したこともありました。その他にも宮崎親子はゲド戦記制作中に口論があったようです。

 

この親子の確執はゲド戦記公開前から話題になっていましたし、試写会には宮崎駿氏は「行かない」と言っていたのに結局来たりなどがあったため、この親子の確執は炎上商法で、ゲド戦記の宣伝のためだったのではないか?という噂がありました。

 

特に、スタジオジブリ前作のハウルの動く城の評価がそこまで高くなかったことに、スタジオジブリが焦って炎上商法を狙ったという噂も出ています。

 

 

ゲド戦記の謎と考察・解説①:ハイタカがテルーを見て驚いた理由は?

出典:ghibli.jp

 

ゲド戦記では、ハイタカはテルーに初めてあった時、驚いた表情をした後に、「まさかな」と言いました。なぜ、ハイタカはテルーを見て驚いたのでしょうか?

 

これはおそらく、ハイタカはテルーを一目見た瞬間に、竜の末裔であることを知ったからではないでしょうか。

ハイタカは大賢人です。一目見れば、テルーには何かあること、竜の末裔であることを感じた可能性が高いです。

 

 

ゲド戦記の謎と考察・解説②:ハイタカとテナーの関係は?

出典:ghibli.jp

 

ハイタカとテナーは信頼しあっていて、親しい間柄であることは映画の中で描かれていますが、それ以上のことはわかりません。

ただ、テナーは一度だけハイタカの真の名である「ゲド」という呼び方をしています。
真の名は普通は人に教えるものではありませんので、テナーはハイタカとかなり親しい間柄、自分の秘密を共有できる間柄であることが推測できます。

 

テナーは幼い頃に巫女として墓所で生活していましたが、そこから助けてくれたのがハイタカです。ここまで親しいとなると、ハイタカとテナーは恋人同士だった可能性があります。

 

実際に、原作の小説ではこの映画版のゲド戦記のストーリーの後に、ハイタカとテナーは一緒に暮らし始め、テルーも養女のような形で一緒に生活をするようになっています。

 

 

ゲド戦記の謎と考察・解説③:父殺しの意味は?

出典:ghibli.jp

 

映画のゲド戦記の謎の3つ目は、父殺しの意味です。
物語の流れや原作でのことを考えると、アレンが父親の国王を殺す必然性はないように思います。

 

原作のように父親に命じられて、大賢人のもとに赴くという展開で良かったはずです。
それでも、アレンに父親を殺させたのは何らかの必然性があったからでしょう。
となると、やはり監督の吾朗氏が父親の宮崎駿氏への思いを投影させたからでしょうか。

 

 

ゲド戦記の謎と考察・解説④:テルーの顔の傷は?

出典:ghibli.jp

 

ゲド戦記の謎の考察4つ目は、テルーの顔の傷です。テルーに顔には大きな痣(傷)があります。

 

映画の中ではほとんど語られていませんが、テルーは小さい頃に虐待を受けていました。ならずものの男性2名と女性1名です。虐待を受け、火の中に放り込まれてしまったのです。性的虐待も受けていたようです。そのために、顔に傷が残ってしまったんですね。

 

前述のように、原作ではテルーの傷はもっとひどいものでした。映画版ではそこまでひどい傷にはなっていません。

 

 

ゲド戦記の謎と考察・解説⑤:テルーは落ちてきた龍?

出典:ghibli.jp

 

ゲド戦記の謎の5つ目はテルーについてです。ゲド戦記の冒頭で龍が落ちてくるシーンがあります。また、テルーはクモに殺された後、龍となって甦ります。冒頭の落ちてきた龍がテルーなのではないか?その戦闘シーンで傷ついたから、顔に傷があるのではないか?と言われています。

 

しかし、テルーの顔の傷は幼い頃に親から虐待を受けたからであり、龍の姿で戦闘をした時に傷ついたからではありません。

 

では、冒頭の龍は何なのか?それはテルーが龍であることを示唆するためだけに出てきたシーンかもしれませんし、幼い頃にテルーが虐待を受けていたことを暗示するためのシーンかもしれません。

 

 

ゲド戦記の謎と考察・解説⑥:真の名の意味は?

出典:ghibli.jp

 

ゲド戦記の謎の最後は、真の名の意味です。ゲド戦記の登場人物は真の名を持っています。

 

・アレン→レバンネン
・テルー→テハヌー
・ハイタカ→ゲド

 

真の名を魔法使いに知られると、魔法使いに自分を操られてしまうことになります。つまり、真の名を知られる=その人に自分を委ねるということになるのです。

 

だから、真の名は秘密にしなければならないことなんですね。それなのに、テナーはハイタカの真の名(ゲド)を知っていたということは、お互いに信頼しあっていて、親密な間柄であることがわかるのです。

 

 

ゲド戦記のその後はどうなった?

出典:ghibli.jp

 

映画はクモを倒した後、アレンとハイタカはテナーとテルーに別れを告げて、また旅に出ます。そこで、映画は終わるのですが、原作ではその後にアレンはアースシーの王となります。また、ハイタカは大賢人の地位から降りて、テナーと一緒に暮らし始め、事実婚のような状態になりました。アレンとテルーは6巻の「アースシーの風」で再会することになるのです。

 

しかし、映画の中ではアレンは父親を殺して、罪を償うと言っていますから、アースシーの王になるとは考えにくいです。となると・・・?映画のラストシーンでアレンとテルーはキスするようなシーンがありましたので、映画版をベースに考えると、アレンが罪を償った後はテルーに会いに来て、結婚するとも考えられます。スタジオジブリの作品において、キスは結婚を意味するようなことがありますから。

 

・アレンはテルーと結婚
・ハイタカはテナーと結婚(事実婚)

 

こうなると、ゲド戦記ファンとしてはうれしいですよね。

 

 

ゲド戦記は原作者が激怒!その理由は?

出典:bigissue-online.jp

 

ゲド戦記の原作者はアーシュラ・K・ル=グウィンですが、この映画のゲド戦記を見て、アーシュラ・K・ル=グウィンは激怒したと言われています。

 

・タイトルがゲド戦記ではなかった
・原作から大きな改変が見られた
・脚本は宮崎駿が責任を持つはずだったのに、一切かかわらなかった

 

これらが原作者が激怒した理由でしょう。この3つだけでも、原作者が激怒したのは仕方がないとわかりますよね。

 

しかも、宮崎吾朗氏が原作者に感想を聞いたため、原作者は「ええ、あれはわたしの本ではなく、あなたの映画です。いい映画でした」と答えます。これを吾朗氏は無断でブログに書いて公開したんです。

 

彼女は短く答えてくれました。
「It is not my book.
It is your film.
It is a good film.」
と。

 

引用:番外編5 ル=グウィンさんの言葉 – 映画『ゲド戦記』監督日誌

 

勝手に公開したことだけでも大激怒だと思います。また、原作者は勝手に公開されたことで、映画の感想を公式に発表することになったのですが、この感想は苦言を呈するものでした。

 

全体としては、美しい映画です。しかし急いで作られたこの映画のアニメーションでは、多くの細部がカットされています。そこには『トトロ』の細密な正確さもなければ、『神隠し』の力強い、すばらしく豊かなディテールもありません。作画は効果的ですが、斬新さはありません。

 

引用:ゲド戦記Wiki – ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント全文

 

これだけでもかなり厳しい批評になっていると思います。これ以外にも原作者は、映画の感想を次のように述べています。

 

・エキサイティングだけど、その興奮は暴力によるもの
・原作の精神に大きく背いている
・一貫性に欠けている
・映画の“メッセージ”もやや強引
・説教くさいだけ
・父殺しは映画では動機がわからず、恣意的なものに見える
・説得力がない

 

原作者はこのような感想を「公式」に出しています。冷静な語り口調ですが、激怒以外の何物でもないでしょう。激怒しながらも、原作者は大人の対応をしていると思います。

 

 

ゲド戦記はひどい&駄作と言われる理由

出典:disney.co.jp

 

ゲド戦記はひどい・駄作という評価が続いています。興行収入は78.4億円で、2006年の邦画の興行収入1位ですから、大成功の映画と言えます。しかし、ひどい・駄作という評価が多いんです。

 

確かにヴェネツィア国際映画祭では最低ランクの評判でした。また、映画芸術2006年のワーストテンの第1位にもなっています。なぜ、こんなに評価がひどいのでしょうか。

 

 

原作へのリスペクトがない

ゲド戦記の評価がひどい理由の1つ目は、原作のリスペクトがないことでしょう。原作は小説のゲド戦記ですが、重要な部分を大きく改変しています。

 

しかも、前述のように原作者に対して失礼・無礼とも言えるようなことをしています

 

原作がある作品はいかに原作をリスペクトするかが重要です。原作リスペクトがあれば、原作ファンからの評価が高くなりますが、原作から大きく改変すると、たいていはひどい評価になります。

 

原作へのリスペクトが感じられなかったから、ゲド戦記の評価はひどいのかもしれません。

 

 

わかりにくい

ゲド戦記の評価がひどい理由の2つ目は、内容がわかりにくいことです。ジブリ映画はなんとなくわかりにくい作品が多いです。それでも、自分なりの解釈ができて、世界観が素晴らしいから人気がありますよね。

 

でも、ゲド戦記はジブリ映画の中でも群を抜いてわかりにくく、映画を見た後に「結局何だったの?」と思う人が続出しています。

 

 

 

 

 

ストーリーが全く分からないのであれば、評価がひどくなるのは当然のことと言えるかもしれません。

 

 

キャラクターがいまいち

ゲド戦記の評価がひどい理由の3つ目は、キャラクターの魅力がないことかもしれません。ジブリ映画は登場キャラクターが魅力的ですが、ゲド戦記はなんだかいまいち魅力がないんです。

 

特に主人公が弱いですよね。スタジオジブリの映画はみんな主人公が生き生きしていて魅力的。でも、ゲド戦記は主人公のアレンは父親殺しですから・・・。

 

しかも、原作の主人公であるゲド(ハイタカ)がかっこよくて、主人公を喰っている感じがあるので、アレンの存在感が薄くなってしまっています。

 

 

期待値が高すぎた

ゲド戦記は期待値が高かったことも、映画の評判がひどい理由の1つでしょう。スタジオジブリの映画というだけで、ファンの期待度は高くなります。監督は宮崎駿ではないけれど、その息子の宮崎吾朗が担当するとなれば、期待したくなります。

 

しかも、声優陣も豪華ですし、原作も人気のファンタジー小説となれば、期待せずにはいられないでしょう。

それなのに、実際に映画を見ると、「あれ?」と思ってしまう人が続出したのだと思います。

 

事前情報ゼロの状態で見れば、評価はそこまでひどくならなかったかもしれませんが、期待値が高かったあまり、「あれ?」というがっかり度が大きくなったと思われます。

 

 

ゲド戦記の都市伝説や裏設定のまとめ

ゲド戦記の都市伝説や裏設定、謎の考察や解説、映画のその後や原作者激怒の理由、評価がひどい理由などをまとめました。

 

ゲド戦記はあまり評価は高くないのですが、映画のファンがいることも事実です。原作と映画の違い、世界観などを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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