平良恵美子(安室奈美恵の母親)とは

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平良恵美子(たいら えみこ)さんは、平成の歌姫で現在は引退している安室奈美恵さんの母親です。女手一つで安室奈美恵さんを含む子供3人を育てあげ、子供たちが独立後に再婚して、沖縄で生活していました。

しかし、1999年3月17日に沖縄で再婚相手の弟（義理の弟）に殺害されて、48歳の若さで亡くなっています。

 

平良恵美子さんが殺害された時、安室奈美恵さんは出産後の産休・育休から復帰したて3ヶ月しか経っておらず、安室人気が非常に高い頃でした。

 

しかも、殺害事件があった1999年3月17日は復帰後のシングル2作目となる「RESPECT the POWER OF LOVE」の発売日だったため、安室奈美恵の母である平良恵美子さんが殺害されたというニュースは世間の注目度が高く、ワイドショーなどのメディアがこぞって連日報道していました。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)の家族

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平良恵美子さんは1950年6月30日、アメリカ占領下の沖縄で生まれました。

 

平良恵美子さんは生まれた時から母子家庭だったようです。

 

平良恵美子さんの父親は、イタリア系アメリカ人（諸説あり）と言われています。

 

平良恵美子さんの母親（清子さん）は沖縄の歯科医と結婚していましたが、子供ができないという理由で離婚することになり、離婚後はアメリカ軍基地で働いていました。そこでアメリカ兵と知り合い、子供をもうけました。それが平良恵美子さんです。

 

しかし、結婚することがないままアメリカに帰国することになり、清子さんはシングルマザーとして平良恵美子さんを育てました。

 

つまり、父親はアメリカ人、母親は沖縄の女性なので、平良恵美子さんはアメリカ人とのハーフということになります。

 

平良恵美子さんは、母親の清子さんから、「お父さんは白人で、お前はハーフだ」とだけ言われていたため、父親がどんな人物なのかは知らずに育ったようです。ただ、戦後の沖縄でアメリカ軍基地がで知り合ったということですから、父親はアメリカ国籍だったのは、ほぼ間違いないでしょう。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)の生い立ち

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シングルマザーの家庭で育った平良恵美子さんは、父親がいませんでした。しかも、ハーフで日本人離れしたルックスをしていたため、子どもの頃はいじめられていたそうです。

 

1950年代の沖縄はアメリカ占領下で、ハーフは本土ほどは珍しくなかったと思われます。しかし、戦争の記憶が色濃く残る時代でしたから、アメリカ人とのハーフの子供は差別され、いじめられたのでしょう。

 

母子家庭ですから、生活も苦しかったとのこと。母親の清子さんは昼はアメリカ軍基地で働き、夜はスナックで働いて、平良恵美子さんを育て、高校まで卒業させました。

 

当時の沖縄の女性は中学を卒業したら、内地に集団就職が普通だったようですが、平良恵美子さんは祖父に「高校ぐらいは出たほうが良い」と言われて、高校進学したとのことです。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)の経歴①：20歳で結婚して息子・娘をもうける

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高校を卒業した平良恵美子さんは、地元のバス会社に就職しますが、母親の清子さんに内緒で会社を辞めて上京しました。

 

東京では工場で働きます。東京では同じ沖縄出身の男性と知り合い、20歳の時（1971年）に結婚することになり、苗字が「安室」になりました。

 

この最初の旦那さんである安室さんは、沖縄の首里の名家出身で、伯父は沖縄で会社を経営していました。一方で、平良恵美子さんは母子家庭出身のハーフだったため、2人の結婚は周囲から反対されていて、それを押し切っての結婚となりました。

 

そして、結婚を機に2人は沖縄に戻り、家庭を築き、息子1人と娘2人をもうけます。安室奈美恵さんは3人兄弟の末っ子です。

 

しかし、この結婚は長く続きませんでした。旦那の安室さんの家は名家だったこともあり、平良恵美子さんは旦那の親戚から疎まれ、1人だけ法事に呼ばれないなどの嫌がらせを受けたこともありました。

 

そのような中で夫婦仲は悪くなっていき、夫婦げんかが絶えなくなります。旦那は平良恵美子さんに暴力をふるうこともあり、平良恵美子さんは子供3人を連れて、夜逃げ同然で家を出て離婚したのです。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)の経歴②：旦那と離婚後に母子家庭で3人の子供を育てる

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安室奈美恵さんの父親と離婚した平良恵美子さんは、女手ひとつで子供3人を育てます。沖縄でシングルマザーが子供3人を育てるのは大変なことです。

平良恵美子さんは朝は新聞配達、昼は保育園、夜はスナックと仕事を掛け持ちして必死に働きました。しかし、周囲には大変な様子・苦労した様子は見せなかったそうです。

 

恵美子さんが働いていた保育園の園長は「（恵美子さんは）大変という言葉を使わなかった」と振り返っていました。

 

ただ、住環境は決して良いものではありませんでした。夜逃げ同然で離婚したこともあり、6畳一間の窓がない地階の部屋で、家族4人が生活していたとのこと。4人暮らしでも布団は3枚しか敷くことができず、寝返りも打てないような中で生活していたそうです。

 

 

過労と子宮がんで入院したことも

子供3人を育てるために、平良恵美子さんは働き続けましたが、過労で1週間入院することもありました。

 

そして、離婚してから約1年後、恵美子さんは子宮がんを患っていることが発覚します。経済的に入院・手術が難しかったため、知人の勧めで生活保護を受けて、がんの治療を受けました。

 

がんは完治したものの、生活に余裕はなく、一家心中を考えたこともあったそうです。

 

 

末っ子の安室奈美恵が芸能界デビュー

そのような中、末っ子の安室奈美恵さんが小学5年生の時、友達の付き添いで「沖縄アクターズスクール」のレッスンを見に行き、そこでスカウトされました。

 

母親の恵美子さんは月謝を支払えないとして、一度はスクールに入校を断りましたが、スクールの方から安室奈美恵さんを月謝なしの特待生として迎え入れることを提案され、スクールに通うことを許可します。

 

しかし、それでも自宅からアクターズスクールに通う交通費がなかったため、安室奈美恵さんは片道1時間半を歩いて通っていたそうです。

 

安室奈美恵さんは中学3年生の時に上京することが決まり、「3年間」という約束で平良恵美子さんは娘の安室奈美恵さんを東京に送り出しました。しかし、最初はなかなか芽が出なかったため、長男と一緒に安室奈美恵さんを沖縄に連れ戻す計画を立てていたそうです。

 

それを実行に移そうとしていた矢先、安室奈美恵さんは「TRY ME 〜私を信じて〜」で大ブレイクを果たすのです。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)の経歴③：子供が独立後に平良辰信と再婚

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平良恵美子さんは1990年ごろにはスナックで働いていました。そこに、1人の客として平良辰信さんが訪れます。平良辰信さんは当時防水工として働いていて、2人は恋仲になりました。

 

そして、安室奈美恵さんが上京するのとほぼ同時期に、平良辰信さんが「よければ一緒になりたい」と平良恵美子さんにプロポーズして、2人は再婚しました。

 

平良辰信さんが平良恵美子さんにプロポーズしたのは、安室奈美恵さんのお金目当てと言われることもありますが、この頃はまだ安室奈美恵さんはブレイクしていませんので、お金目当てではなく、本当に平良恵美子さんと結婚したかったのでしょう。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)の家族：旦那や子供（娘・息子）

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ここで平良恵美子さんの家族を確認しておきましょう。

 

 

最初の旦那とは家柄が異なり、DVもあったことから離婚しています。その後苦労して3人の子供を育て上げ、みんな独立させました。末っ子の安室奈美恵さんは、ファッションをまねる若い女性が続出して「アムラー」という言葉が生まれるほど芸能界で大成功します。

 

そして、ようやく再婚して二番目の旦那と幸せに生活しているかのように見えたのですが・・・。平良恵美子さんに悲劇が襲います。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)は再婚相手の弟の平良謙二に殺害される

平良恵美子さんは1999年3月17日、沖縄県国頭郡大宜味村の路上で、再婚相手の平良辰信さんの弟である平良謙二に殺害されました。つまり、義理の弟（安室奈美恵にとっては義理の叔父）に殺されてしまったのです。

国民的スターの母親が親戚に殺害されたというショッキングなニュースは、世間を震撼させました。

 

 

車で轢いてなたで殴る

1999年3月17日、この日は安室奈美恵さんの復帰第2作目のシングル「RESPECT the POWER OF LOVE」の発売日でした。

平良恵美子さんはこの数週間前から東京に行き、娘の安室奈美恵さんの育児の手伝いなどをしていて、前日に沖縄に戻ってきたばかりでした。

 

沖縄県国頭郡大宜味村喜如嘉で午前10時40分ごろに、平良恵美子さんは旦那の平良辰信さんと一緒に、旦那の実家から恵美子さんが経営するスナックに向かって道路を渡ろうとした際、1台の黒のスカイラインが恵美子さん目がけて突っ込んできました。

 

恵美子さんは車にはねられてボンネットに乗り上げ、そのまま後頭部から地面に転がり落ちました。

 

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その後、その車はUターンして再び恵美子さんを狙って突っ込んできて、恵美子さんは合計3回車に轢かれました。一緒にいた旦那の辰信さんは、避けようとした時にボンネットの上に乗り上げ軽傷を負っています。

 

辰信さんは恵美子さんの身体を引きずって電柱の影に体を隠します。それでも、車は恵美子さんを狙って電柱に激突してきました。

 

車を停めた犯人は運転席から降りてきて、助手席からナタを取り出し、意識を失っている恵美子さんに向かってきました。その犯人とは、恵美子さんの旦那の弟である平良謙二だったのです。

 

平良謙二はナタを恵美子さんに向かって振り下ろし、顔や上半身を中心に何度も切りつけたとのことです。平良謙二の顔や衣服には返り血がついていました。

 

旦那は負傷しながらも近くに落ちていた鉄パイプで応戦します。また、この騒ぎを聞きつけて、旦那の実家の家族や周辺住民が集まってきてパニックになり、犯人の平良謙二は車に再び乗って逃走しました。

 

この時、犯人の平良謙二の長女が現場にいたと平良辰信さんは証言しています。現場のすぐ目の前にあった平良謙二の実家の2階に長女がいて、「お父さん、やめて！やめて！」と叫んで平良謙二に抱き着きました。すると、平良謙二は「お父さん死んでくるから」と言い残して、車に乗って逃走したとのこと。

 

平良恵美子さんを何度も車で轢いて、さらにナタで襲い掛かる父親の犯行を見ていた長女。地獄絵図そのものだったはずです。

 

 

病院で死亡が確認される

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午前10時40分に犯行が行われ、すぐに119番通報され、午前10時47分には現場に救急車が到着しました。しかし、平良恵美子さんはすでに意識がなく、呼吸・脈拍も停止している状態でした。

現場では、旦那の平良辰信さんは「お母さんしっかりして！」と取り乱し、救急車に同乗しながら平良恵美子さんの手を握り、呼びかけ続けていたそうです。

午前11時17分に病院に到着し、治療が開始されましたが、11時48分に死亡が確認されました。

 

平良恵美子さんは司法解剖が行われ、死因はクモ膜下出血であることがわかっています。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件で安室奈美恵は憔悴

 

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安室奈美恵に事件の一報が入りイベント中止

平良恵美子さんが殺害されたのは1999年3月17日10時40分。そして、死亡が確認されたのは同日11時48分でした。

 

この事件があった日、娘の安室奈美恵さんはシングル「RESPECT the POWER OF LOVE」の発売日で、14時からイベントが行われ、それに出席する予定となっていました。

 

そして、12時20分ごろに関係者やマスコミに「安室奈美恵の母親が事件に巻き込まれたらしい」という情報が入り、情報が錯綜します。事実確認ができない状態だったこともあり、安室奈美恵さんには最初は「お母さんが事故に遭ったらしい」とマネージャーから伝えられました。

 

安室さんは姉に電話しますがつながらず、いらだった状態だったとのことです。

 

13時10分ごろに、ようやく「安室奈美恵の母親が殺害されたのは事実である」という情報が入り、安室さんが出席する予定だったイベントは中止が発表されました。

 

安室さんはすべての仕事をキャンセルし、すぐに沖縄に向かうことにしましたが、修学旅行シーズンだったこともあり、なかなか沖縄行きの航空券の確保が難しい状態でした。

 

 

沖縄行きでマスコミの過熱報道

14時50分ごろに安室奈美恵さんが沖縄行きの航空券を確保したという情報が入り、マスコミが羽田空港に殺到します。

 

15時40分ごろに安室さんが夫のSAMさんと共に羽田空港に到着します。すると、150人以上のマスコミやそれを見た野次馬が殺到し、安室奈美恵さんはなかなか前に進むことができない状態になるほどのパニックになりました。

 

15時55分に安室さんはSAMさんらと沖縄行きの飛行機に乗りましたが、その便にはマスコミも多数同乗していて、機内では直接インタビューはなかったものの、小型カメラで隠し撮りされていて、それがテレビで放送されています。

 

いくらトップスターの母親が殺害されたというセンセーショナルな事件だったとはいえ、もみくちゃになるほど空港にマスコミが殺到し、空港でもずっとマスコミに追いかけられ、飛行機内でも隠し撮りされるなんて、今ではちょっと考えられない過熱報道ですね。

 

 

仮通夜・通夜・告別式で憔悴しきった姿

18時50分ごろ、那覇空港に到着しましたが、すでに空港はマスコミと野次馬に埋め尽くされていたため、安室さんたちは関係者出入り口から出て、警察署に向かいます。そして、20時過ぎに変わり果てた姿の平良恵美子さんと対面しました。

 

翌日の3月18日には実家で仮通夜が営まれ、3月19日には出棺、3月20日に告別式が営まれましたが、安室奈美恵さんは痛々しいほど憔悴しきっていて、その姿はワイドショーなどで全国に生放送されています。

 

仮通夜では、安室奈美恵さんは茫然とした様子で恵美子さんを見つめ続け、大粒の涙が恵美子さんの顔にこぼれていたとのことです。そしてその涙で、恵美子さんの顔に残る傷や血痕を拭いていたそうです。

 

 

1週間後には仕事を再開

母親の平良恵美子さんの死にショックを受け、憔悴しきった安室奈美恵さんの姿がワイドショーで放送されていたため、安室さんは仕事をしばらく休むのではないかと見られていました。

 

しかし、事件から12日後の3月29日に「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」でテレビ復帰を果たし、ダウンタウンの2人に笑顔で対応し、新曲「RESPECT the POWER OF LOVE」を歌いあげました。

 

母親・恵美子さんの非業の死の際も、努めて感情を表さずに超然としていた。

 

引用：安室奈美恵　13歳から変わらないいちずさ、潔さ…ステージは芸術というよりスポーツ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 

安室奈美恵さんはその後、母親の恵美子さんへのメッセージをタトゥーとして左腕に入れました。

 

 

ただ、2013年ごろからは安室奈美恵さんはこのタトゥーを消しています。自分の中で、母親の恵美子さん殺害事件に一区切りつけることができたのか、息子さんへの影響を考えてのことなのかは不明です。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の犯人の平良謙二は殺虫剤で自殺・・・

 

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犯人の平良謙二は、平良恵美子さんを殺害した後に車に乗って現場から逃走しています。沖縄県警は事件が起こった10分後には沖縄県警は山狩りなど広域捜査が必要と判断し、150名の捜査態勢を発足させました。かなり早い対応ですよね。

 

そして、犯人捜索の結果、事件当日の13時45分ごろに事件現場から約5km離れた山の中の農道で車を発見し、車内には犯人と思われる人物が意識不明となっていました。

 

この人物は平良謙二と確認され、すぐに病院搬送されましたが、16時10分には死亡が確認されています。

 

車内には平良恵美子さん殺害に用いたナタがあったほか、農薬・殺虫剤として使われる「メソミル」が発見されています。また、平良謙二の体内からは致死量以上のメソミルの成分が検出されたとのことです。

 

警察は、平良謙二は殺虫剤を服薬した自殺であると断定しています。

 

犯人の平良謙二は平良恵美子さんを殺害した後すぐに、現場から逃走し、車の中で自殺したものと思われます。

 

車の中に殺虫剤があったということは、最初から自殺することを考えていた可能性が高いですよね。軽トラックなどの農業に使う車ならともかく、普通はスカイラインの中に農薬・殺虫剤となる薬品は用意していないはずですから。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の真相や動機①：逆恨み説

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平良恵美子殺害事件の真相や動機は、犯人が自殺しているのではっきりとはわかっていませんので、いろいろな説がささやかれています。

 

1つ目の真相・動機は逆恨み説です。これは、名護警察署の副署長が発表していましたので、警察の公式見解と思って良いでしょう。

 

犯人の平良謙二は交際相手の女性との交際を、兄の平良辰信さんと妻の恵美子さん夫婦から猛反対されていました。辰信さん曰く、交際相手の女性は自分たち夫妻の悪口を言いふらすような女性だったため、反対していたとのことです。

 

このことを逆恨みして、平良謙二は犯行に及んだのではないかと警察は考えているようです。

 

しかし、当時のワイドショーの報道では、この交際相手の女性の父親が「確かに交際は反対されていたが、そんなことでこんな事件が起こるはずがない」という見解を述べていました。

 

確かに、前から交際は反対されていたとのことですし、それだけで平良恵美子さんを殺害するものでしょうか？

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の真相や動機②：兄への嫉妬・兄弟不仲説

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平良恵美子さんの殺害事件の真相や動機の2つ目は、兄への嫉妬・兄弟不仲説です。犯人の平良謙二は、兄であり平良恵美子さんの旦那である平良辰信さんに嫉妬して、兄への恨みから犯行に及んだ可能性があります。

 

兄の平良辰信さんは、兄弟は不仲だったということを認めています。

 

兄弟不仲だったっていうのは事実だが、それは交際を反対したからだ。

 

引用：みんなが寝静まった頃に　1999年3月17日、悲劇は起きた――義父が初めて語った安室奈美恵母親殺害事件の真相

 

しかも、平良辰信さんは結構ヤバいタイプだったようで、交際を反対していたころ、泡盛を2本飲んでべろべろに酔っぱらった時に、急に平良謙二の交際相手と交際反対を思い出して、いてもたってもいられなくなり、平良謙二の家に乗り込んで、停めてあった車をゴルフクラブでボコボコにしたこともありました。

 

しかも、この車をボコボコにしたことについては、「弟を思ってのことだった」と述べていました。

 

これらのことを犯人の平良謙二の立場になって考えてみると、

 

 

ということになります。犯人の立場になってみると、兄への恨みつらみは蓄積していたことがわかります。

 

平良恵美子さんの夫の辰信さんは、ワイドショーの取材に対して、車から降りてきた犯人が弟の平良謙二とわかった時に、「なんで俺じゃなくて、恵美子な訳？」と問いかけたら、「本当は義姉さんじゃない！お前だったのに」と答えたと語っていました。

 

この平良辰信さんの証言が本当なら、平良謙二は平良恵美子さんを殺害するつもりではなく、兄の辰信さんに恨みを持ち、辰信さんを殺害しようと考えていたということになります。

 

しかし、凄惨な事件現場で、そんな冷静に「なんで俺じゃなくて恵美子な訳？」「本当は義姉さんじゃない！お前だったのに」なんて会話ができるでしょうか・・・。この点は疑問が残りますね。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の真相や動機③：無理心中説

 

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平良恵美子さん殺害事件の真相や動機の3つ目は、無理心中説です。

 

犯人の平良謙二は一方的に平良恵美子さんに思いを寄せていて、無理心中を企てたのではないか？という推理です。

 

この動機の根拠は次の3つです。

 

旦那の平良辰信さんの証言では、平良謙二は兄の辰信さんを狙っていたと言っていました。

 

しかし、実際は車で何度も平良恵美子さんを狙っています。また、車から降りてからもナタで平良恵美子さんを何度も襲いました。

 

最初の一撃は間違って恵美子さんに車をぶつけたとしても、次からは本当のターゲット（辰信さん）を狙うはずです。それなのに、執拗に恵美子さんを襲ったということは、最初から恵美子さん狙いだった可能性が高いですよね。

 

また、自殺用の殺虫剤を用意していたということは、犯行前から恵美子さんを殺害したら自分も自殺するつもりだったと思われます。

 

平良謙二には4人の子供がいたという報道があります。4人の子供を残して死ぬつもりだったということは、よほど思いつめていたはずです。

 

ただの兄への恨みとか、交際を反対された逆恨みでは、子供を残して自分は自殺するという動機ではいまいち説明がつきません。

 

平良恵美子さんに一方的に想いを寄せて、その想いが叶わないから、恵美子さんを殺して自分も死のうと決めていたのではないでしょうか。

 

ただ、平良謙二には交際していた女性がいて、それを反対されていたということですから、この無理心中という動機も辻褄が合わない部分はあります。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の真相や動機④：三角関係説

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平良恵美子さん殺害事件の真相や動機の4つ目は、三角関係説です。

平良恵美子さんと旦那の平良辰信さん、犯人の平良謙二は三角関係になっていたという報道がありました。

 

恵美子さんを巡る辰信さんと謙二との三角関係がこじれたなどと、さまざまな憶測が飛び交った。

 

引用：有名人家族「骨肉の修羅」全真相（2）安室奈美恵　「親族が実母を惨殺」事件のトラウマ現場 | アサ芸プラス

 

この三角関係が事件の真相で、犯人の動機であるという報道に対し、平良恵美子さんの遺族は強く否定しています。

 

しかし、平良恵美子さんと平良辰信さんはケンカすることがあり、恵美子さんはそのたびに平良謙二のところに逃げ込んでいたという情報があります。しかも、平良辰信さんは恵美子さんを殴ったこともあると、辰信さん自身が認めています。

 

確かに酒が入って殴ってしまったことはあるよ。喧嘩もしょっちゅうだった。でも、翌日にはお互いケロリとして、一緒に飲んだり、パチンコに行ったりしたもんです。

 

引用：みんなが寝静まった頃に　1999年3月17日、悲劇は起きた――義父が初めて語った安室奈美恵母親殺害事件の真相

 

殴ったほうはケロッとしていても、殴られた方は恨みを持っていることはよくあります。しかも、夫婦げんかではパトカーが来たこともあるほどだったようです。

 

だけど、夫婦はよくケンカしてたよ。パトカーが来たこともあったくらいさ。そんな悩みを弟（謙二容疑者）が聞いてやってるうちに、ややこしくなったんじゃないの

 

引用：有名人家族「骨肉の修羅」全真相（2）安室奈美恵　「親族が実母を惨殺」事件のトラウマ現場 | アサ芸プラス

 

夫婦げんかで警察が呼ばれるというのは、かなり激しいケンカだったことがわかります。平良恵美子さんは旦那からDVを受けていて、義理の弟の平良謙二のところに逃げ込んでいた。そのうちに心は旦那から離れて平良謙二の方に行き、平良謙二も同じだったという可能性は捨てきれません。

 

その場合、平良恵美子さんはDVで支配されているから離婚したくても離婚できないし、下手に離婚すると、娘の安室奈美恵さんの芸能活動に何かしら悪影響が出るかもしれないと思ったのかもしれません。

 

そんな三角関係状態になってしまい、思い余った平良謙二さんが平良恵美子さんを旦那の辰信さんから解放する意味で、殺害し自分も自殺したという可能性もあります。これも、無理心中の一種と言えます。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の真相や動機⑤：お金のトラブル説

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平良恵美子さん殺害事件の動機や真相の5つ目は、お金のトラブルです。

事件前に犯人の平良謙二は消費者金融から借金があって、平良恵美子さんに借金を申し込んだけれど断られていたという情報があります。

 

平良恵美子さんは安室奈美恵さんの事務所から、毎月100万円が振り込まれていました。毎月100万円ということは、かなり裕福だったはずです。

ただ、平良恵美子さんは特別に裕福な生活をしていたわけではありませんし、スナックを経営して働いていました。娘に甘えずに、自分の力で生きていこうとしていたのでしょう。

 

しかし、周囲の人は平良恵美子さんのお金を狙っていてもおかしくはありません。

 

なぜなら、平良恵美子さんはあの安室奈美恵の母親なんですから。一般人では考えられないほど多額のお金を持っていると思われていたはずです。安室奈美恵さんの実家も、集落の中では目立つような作りだったとのことですから。

 

「本土ならどこにでもあるような２階建の家だったのですが、この村の中では、ひときわ目立っていました」

 

引用：有名人家族「骨肉の修羅」全真相（2）安室奈美恵　「親族が実母を惨殺」事件のトラウマ現場 | アサ芸プラス

 

だから、犯人の平良謙二は平良恵美子さんに借金を申し込んだのでしょう。そして、すぐにお金を貸してもらえると思ったはずです。夫婦喧嘩をしたら平良恵美子さんが自分のところに逃げ込んでくるような関係・親しさでしたから、お金を当てにしていたのでしょう。それなのに、借金を断られてしまったら、平良恵美子さんに恨みを持つのは不思議な事ではありません。

 

平良恵美子さんに借金を断られたけれど、どうしてもお金が必要だった場合、どうするのか？と考えて、平良恵美子さんを殺害することを思いついた可能性があります。

 

平良恵美子さんが亡くなれば、恵美子さんの遺産の半分は旦那の辰信さんに入ります。辰信さんならお金を貸してくれるはずと考えたのかもしれません。

 

ただ、動機がお金のトラブルだった場合、犯人の平良謙二が自殺をした説明がつきません。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件の判決

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平良恵美子さん殺害事件の犯人は、恵美子さんの義理の弟の平良謙二で間違いありません。この殺人事件はたくさんの人に目撃されていますので、犯人は平良謙二です。しかし、前述のように平良謙二は犯行後に車の中で殺虫剤を飲んで自殺しています。

 

犯人が死亡していますので、被疑者死亡で書類送検され、不起訴処分となりました。つまり、この平良恵美子さん殺害事件（安室奈美恵実母殺害事件）では、誰も罪に問われなかったということになります。

 

犯人が死亡した場合、訴訟条件を欠くことになりますので、不起訴処分になります。

 

1．訴訟条件を欠く場合

被疑者が死亡したとき，親告罪について告訴が取り消されたときなどは，訴訟条件（起訴するための法律上の条件）を欠くことになり不起訴となります。

 

引用：捜査について：検察庁

 

不起訴処分になったということは、裁判は行われませんので、判決もありません。ただ、「不起訴処分」で誰も罪に問われないという結果になるだけです。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)殺害事件後の現在

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平良恵美子さん殺害事件後の現在は、安室奈美恵さんと旦那の平良辰信さんは、絶縁状態になっています。

平良恵美子さんの仮通夜の時、旦那と言えど、犯人は実の弟という平良辰信さんを安室奈美恵さんには会わせないようにしていたようです。ただ、安室奈美恵さんは家の前で悲しむ義父を見て、家の中に招いたようです。

 

このエピソードから、2人の関係性はあまり良くなかったと推測できます。

 

また、葬儀の際には2人は一言だけ話したとのことです。安室奈美恵さんがたった一言、辰信さんに伝えた言葉はこちらです。

 

 

恵美子さんの葬儀以降、安室奈美恵さんと平良辰信さんは会っていません。連絡すら取っていません。

 

血縁関係はなくても、義理の父親なら、法事やその他の機会に顔を合わせるはずです。それなのに、葬儀の際に「もう会うことはない」と安室奈美恵さんが言ったということは、この事件の前から2人の関係は良くなかったのではないでしょうか。

 

パトカーが来るほど夫婦ケンカをして恵美子さんを殴ったこともある義理の父親ですから、元々良い印象は持っていなかったのでしょう。

 

しかも、母親を殺害したのが実の弟で、しかもその事件現場にいたのに母親を守ってくれなかったということで、決別宣言とも言える言葉を告げたものと思われます。

 

 

平良恵美子(安室奈美恵の母親)のまとめ

安室奈美恵さんの母親である平良恵美子さんの家族や生い立ち、経歴や結婚した旦那や子供（息子・娘）、平良恵美子さん殺害事件の詳細や犯人の平良謙二の動機や事件の真相、判決や現在をまとめました。

 

この事件は本当に衝撃的な事件でしたが、事件の真相や犯人の動機が分からないところが恐ろしいですね。