スタジオジブリの映画である「もののけ姫」。ジブリ映画の中で「もののけ姫」が一番好きという人も多いと思いますが、もののけ姫は深い映画なので、いろいろ都市伝説や謎があるんです。
もののけ姫の都市伝説や怖い裏設定、謎の考察などをまとめました。
この記事の目次
- もののけ姫は1997年公開のジブリ映画
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察① エボシは人質だった
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察② タタラ場はハンセン病患者のため?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察③ エボシは死ぬ予定だった
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察④ サンの母親はエボシ?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑤ サンの父親は後醍醐天皇
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑥ サンとアシタカは死んでいた?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑦ 乙事主とモロは恋仲
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑧ サンとアシタカはやった?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑨ アシタカはカヤを捨てた?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑩ アシタカはチャラ男?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑪ タタラ場には子供がいない
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑫ サンの子孫が千尋?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑬ エボシは文盲?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑭ コダマはトトロ?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑮ もののけ姫は税金対策
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑯ タイトルが違った?
- もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察のまとめ
もののけ姫は1997年公開のジブリ映画
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もののけ姫
公開:1997年7月12日
興行収入:193億円
監督:宮崎駿
製作会社:スタジオジブリ
もののけ姫は1997年に公開されたスタジオジブリの映画です。監督・脚本・原作が宮崎駿で、製作が鈴木敏夫です。
興行収入は当時の日本映画歴代1位となるほどの大ヒットとなり、第21回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
声優は石田ゆり子さんや松田洋治さん、田中裕子さんらが主要キャストを務めていますが、モロの君の美輪明宏さんや乙事主の森繁久彌さんなどの迫力ある怪演が話題になりました。
また、米良美一さんが歌う主題歌「もののけ姫」も注目を集め、男性が女性のような高い声で歌う「カウンターテナー」の日本での認知を広めることになりました。
もののけ姫のあらすじ
https://www.youtube.com/watch?v=FIBruuhB3rQ&ab_channel=Obsoletegoku
中世の日本で、村を守るためにタタリ神の死の呪いを受けたアシタカは、呪いのために村にいられなくなり、西に旅立ちます。旅の途中で謎の男・ジコ坊からシシ神が住む深い森の話を聞き、そこに向かいます。
途中でサンと山犬を見かけました。そして、深い森の中にタタラ場に到着し、そこを治めるエボシという女性と出会います。エボシは自然を破壊している自覚はあるけれど、もののけや神に対して畏敬の念を持ってませんでした。
そんなエボシの命をもののけ姫(サン)が狙いにやってきます。サンが窮地に追い込まれたところをアシタカが救い、アシタカは重傷を負ってしまいました。
傷ついたアシタカをサンが介抱しているうちに、2人の距離は縮まっていき、サンはアシタカに心を開いていきます。
シシ神の首を狙うエボシやジコ坊たち人間と、森の猪神の大群たちは最終戦争を始めます。そして、エボシはシシ神の首を取り、シシ神を討ち取りました。しかし、その瞬間、シシ神から不気味な液体が飛び散り、それに触れたものは即死し、木は枯れてしまい、森は死んでしまいます。
サンとアシタカは、シシ神の首を持って逃げようとするジコ坊から首を取り返し、首をシシ神に返しました。そうすると、森はわずかに緑が戻り、アシタカの呪いも消えます。アシタカは、「サンは森で私はタタラ場で暮らそう、共に生きよう」と語りかけて、物語は終わります。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察① エボシは人質だった
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もののけ姫の裏設定の1つ目は、エボシは人質だったというものです。エボシ御前は頭が良く切れ者で、剣の腕も経つ女性です。敵対する人・勢力には容赦はありませんが、その一方でタタラ場の女性に仕事を与え、病気の人を慈しむ優しさを持っている女性で、とても魅力的なキャラクターです。
もののけ姫の裏設定では、このエボシ御前は倭寇の頭領に人質として強引に妻にさせられていたという過去を持っています。倭寇というのは、海賊です。海賊の親分の妻だったのです。
身分が低く、さらわれて遊女をしていたところを、人身売買のような感じで妻させられた可能性もあります。
ちなみに、エボシは自分の夫である倭寇の頭領を殺して倭寇から脱出しています。また、脱出する際に、中国の明から当時の最新兵器である石火矢を持って帰ってきて、タタラ場でそれを製造するようになりました。
エボシ御前には、思わぬ過去・裏設定があったんですね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察② タタラ場はハンセン病患者のため?
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もののけ姫ではエボシ御前が率いるタタラ場が出てきます。このタタラ場の場面で、顔や手足に包帯を巻いた人がたくさん出ていることに気づいた人も多い思います。
顔や手足に包帯を巻いた人は、ハンセン病患者です。もののけ姫は日本の中世(室町時代)の設定ですが、当時からハンセン病患者はいました。そして、差別の対象となっていた病気です。
実際に宮崎駿監督は、「もののけ姫でハンセン病を描いた」と述べています。
「もののけ姫」に患者を登場させた理由については、「武士や百姓(農民)だけでなく、歴史に消えた人、差別された人も描く自由な時代劇を作りたいと(考えた)」と明らかにした。
タタラ場はハンセン病患者の療養所という一面を持っていたと考えられます。また、ハンセン病患者を受け入れ、さらに一般的には仕事がない女性にも仕事を与えることで、「タタラ場の存在意義」を出し、エボシ御前の慈悲深さを出していると言えるでしょう。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察③ エボシは死ぬ予定だった
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もののけ姫の都市伝説・裏設定の3つ目はエボシは死ぬ予定だったというものです。もののけ姫の劇中では、エボシはシシ神の首を落とした時に、モロに右腕をかみ切られています。
しかし、この傷で死ぬことはなく、シシ神が消えた後には生き残ったタタラ場の人達に新しい村を作ることを決意しています。
劇中ではそのシーンはありませんが、モロに右腕に食いちぎられて、シシ神の体液から離脱する時には、モロの子供の背中で運ばれて救助されています。
実は、当初の予定ではエボシは死ぬことになっていたそうなんです。しかし、宮崎駿監督がエボシのキャラクターを気に入っていたため、死は回避されたようです。
宮崎監督にとってもお気に入りのキャラクターだったということで、長い議論ののち最終的には「やっぱり殺せないよ、エボシは……」という結論になったのだそう。よかったです……。
エボシが生き残ったことで、「再生」という意味合いが強くなりましたし、エボシはとても魅力的なキャラクターなので、生き残ったて本当に良かったですよね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察④ サンの母親はエボシ?
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もののけ姫の都市伝説の4つ目は、サンの母親はエボシなのでは?というものです。もののけ姫の中で、サンの母親は明らかにされていません。サンは「森を犯した人が生贄として捨てられた」ということだけで、その後にモロに娘として育てられました。
エボシがサンの母親であると考えると、納得できる部分が多いです。サンを娘として育ててきたモロはエボシを憎んでいます。また、エボシもモロを憎んでいる。この2人(1人と1匹)は名指しで憎み合っているんです。これは、エボシがサンを捨てて、モロが育てているからではないでしょうか。
また、サンとエボシが闘うシーンでは、サンは本気でエボシを殺そうとしているのに、エボシはうまくかわしながら殺そうとはしません。エボシの方が確実に強いのに、殺そうとせずにうまくかわしているだけです。
これは、サンが自分の娘だから、さすがに殺せなかったの可能性があります。
あくまで都市伝説ですが、もし本当にサンの母親がエボシだとすると、もののけ姫は「親子ケンカの物語」ということになってしまいます。
ただ、インターネット上ではエボシの年齢は20代という説が強くなっています。サンの年齢は15歳ですから、エボシが20代とすると、年齢的にはこの都市伝説は無理が生じますね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑤ サンの父親は後醍醐天皇
もののけ姫の都市伝説の5つ目は、サンの父親は後醍醐天皇というものです。サンの母親はエボシで、父親が後醍醐天皇という考察があります。
エボシとサンが母娘であるという説がある。それを是として父親を考えると、サンは15才、僕の考察では当時が建武元年(1334年)その15年前となると元応元年(1319年)これは後醍醐天皇即位の年でエボシと後醍醐は関係があったと考えるからサンの父親は後醍醐天皇ということになる、つまりもののけ姫は pic.twitter.com/EDR96dRnXn
— 七井コム斎 (@nanai_komusai) May 25, 2021
この考察が本当だとすると、サンは「やんごとなき身分」の女性ということになります。この考察をしている講談師によると、後醍醐天皇と密教の関係、エボシが倭寇の頭領の妻であったこと、エボシが勅書をみんなに見せていたことなどから、このような考察が成り立つとのことです。
ちなみに、後醍醐天皇とエボシが恋仲だったというわけではなく、倭寇の頭領の妻だったエボシを後醍醐天皇が無理やり犯したことで、エボシが妊娠し、サンが生まれたということのようです。
犯されてできた子供だから、サンへの愛情もなく、生贄として村に捨てたということなのでしょう。もし、この考察が本当だったら、もののけ姫をまた違った視点で見ることができますね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑥ サンとアシタカは死んでいた?
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もののけ姫の都市伝説や怖い裏設定の6つ目は、サンとアシタカは死んでいたというものです。
サンとアシタカはシシ神の首を返す際に、あの不気味な液体にまみれてしまいます。ほかの人は液体に触れた途端に死んでしまうのに、サンとアシタカは死ぬことはありませんでした。そして、サンとアシタカは緑が芽吹く草原の中で目を覚まします。
実は、サンとアシタカは液体に触れた瞬間に死んでいたけれど、生と死をつかさどる森の神のシシ神が2人の行いを認めて、生き返らせてくれたのではないでしょうか?
だから、アシタカは目を覚ました後に、「シシ神は死にはしないよ。命そのものだから。生と死とふたつとも持っているもの。わたしに生きろと言ってくれた」とサンに言ったのでしょう。
「わたしに生きろと言ってくれた」ということは、アシタカは一度死んだけれど、シシ神が生き返らせてくれたと考えることができます。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑦ 乙事主とモロは恋仲
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もののけ姫の裏設定の7つ目は、乙事主とモロは昔は恋仲だったというものです。モロは300歳の犬神で、乙事主は500歳の猪神です。
2人(2匹?)は、人間への対抗方針が異なったため、別れたという設定があります。ちなみに、別れたのは100年前とのこと。300歳の犬神と500歳の猪神の100年前の恋。あまりにも壮大すぎます。
劇中でモロが「少しは話のわかるヤツが来た」というセリフがありますが、この時モロ役の美輪明宏さんは、昔は乙事主とモロの関係を知らないままアフレコに臨んでいます。宮崎駿監督は、慌てて美輪明宏さんに2人(2匹?)の関係を説明し、修正を指示したそうです。
モロと乙事主の昔の関係性を知ると、もののけ姫の終盤にモロが「ついに言葉もわからぬようになったか」と乙事主に言う場面の深みが違ってきますよね。
2人の関係性を知らなければ、ただ単に「乙事主が暴走したことへの愚かさを嘆く哀れみ」と思ってしまいますが、2人が恋仲だったことを知ると、そこに「昔自分が愛した男がそうなってしまった悲しさ」が乗っかるので、とても深みや切なさを感じずにはいられません。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑧ サンとアシタカはやった?
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もののけ姫の都市伝説の8つ目は、サンとアシタカは体の関係があったというものです。サンとアシタカは、セックスしていたのではないか?というものですね。
サンは15歳、アシタカは18歳の設定ですから、肉体関係を持ってもおかしくはありません。
アシタカは、エボシと戦っていたサンを守るために大ケガを負います。そして、サンはそんなアシタカを森の洞窟に連れて行って、看病をします。その洞窟のシーンで、「これは事後じゃないの?」と言われるシーンがあったんです。
アシタカが起き上がり、サンを見つめています。そして、サンは無防備な顔で脚を出しながらめているんです。アシタカがサンを見つめる視線やサンの無防備な様子を見ると、「2人は既に体の関係がある」としか思えません。
このシーンの絵コンテを見て、プロデューサーの鈴木敏夫氏は宮崎駿監督に「この時点で、2人はセックスしてますよね?」と聞いたそうです。すると、宮崎駿監督は「そんなの、わざわざ描かなくてもわかりきってるじゃないですか!」と答えたと鈴木敏夫氏がラジオで語っていました。
この宮崎駿監督の答えを考えると、サンとアシタカはこのシーンの時にはすでに体の関係があったし、お互いに好意を抱いていたことは間違いなさそうです。こんな裏設定を知ると、もののけ姫をまた違った目線で見てしまいそうです。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑨ アシタカはカヤを捨てた?
もののけ姫の都市伝説の9つ目は、アシタカはカヤを捨てたというものです。アシタカは故郷のエミシの村(東北地方)がタタラ神に襲われた際に村を守って、死の呪いを受けることになり、村を出ることになりました。
アシタカには故郷の村にカヤという許嫁がいました。カヤはアシタカを「兄様」と呼んで慕っていて、村がタタリ神に襲われた時には、アシタカに守られています。
そして、アシタカが村を出なければならなくなった時、カヤはアシタカに黒曜石の小刀を送っています。この小刀はエミシの村の女性が好きな男性にむけて「いつまでも貞操を守ります」という意味で贈るものです。
つまり、カヤは許嫁のアシタカに小刀を渡すことで、「ずっとあなたを好きです。誰とも結婚しません」と自分の決意を伝えているのです。
カヤは別れ際に「いつもいつも、カヤは兄様を思っています」と告げ、アシタカは「私もだ。いつもカヤを思おう」と答えています。
ここまでは、とても素敵な話なのですが・・・。
アシタカはこの小刀をモロを通してサンに送っているんです。許嫁が健気な気持ちで贈った愛の証を、アシタカは簡単にサンにあげてしまう。あまりにもカヤがかわいそうです。
アシタカは呪いがあるから生きることを諦めていて、清らかで大切なカヤの小刀をサンに託したという考察もあります。
元々穢れてしまった自分を見送るのも禁忌ですから、あんな風にカヤから大事なものを預かるのがアシタカの常識から言うと不自然な状態なのです。サンにあげてしまうのは恋愛感情というより綺麗なものを綺麗なものに残して、穢れた自分は穢れたまま死ぬっていう、言わばアシタカの諦観の現れなんですね。
— 笹木まる㌠ (@sasaki666) August 5, 2016
でも、上記の都市伝説が本当なら、アシタカとサンは肉体関係があるし、この後詳しく説明しますが、サンにプロポーズまでしていますから、サンに恋愛感情がある可能性は高いです。
自分の許嫁からもらったものを自分の好きな女にプレゼントするなんて、男として最悪です!しかも、宮崎駿監督はアシタカのこの行為について、「男なんてそんなもん」と話しいていたようです。
カヤの小刀をサンに渡してしまった事について石田ゆり子は宮崎に抗議したところ「男なんてそんなもん」と言われたそうである。
男なんてそんなもんや!カヤちゃんはよ忘れて違う人見つけてや!#もののけ姫
— カデン (@nekodiru964) October 26, 2018
これを考えると、カヤはアシタカに捨てられた。そして、許嫁のアシタカをサンに寝取られたと考えられます。いや~、恋愛ドラマもびっくりのドロドロ関係ですね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑩ アシタカはチャラ男?
もののけ姫のアシタカはイケメンのいい男ですが、チャラ男の可能性が高いです。女にだらしない女好きタイプの男かもしれません。
そうでないと、サンに「そなたは美しい」なんてなかなか簡単に言えませんよね。
許嫁からサンに乗り換えた
先ほども説明したように、アシタカは許嫁のカヤに「私もだ。いつもカヤを思おう」と伝えたにも関わらず、もらった黒曜石の小刀を簡単にサンに渡してしまいました。
そして、サンと肉体関係を持つようになります。もう、この時点でアウトですよね。
サンにプロポーズ!
もののけ姫では、最後にサンが「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない。」と言うシーンがあります。実は、これはアシタカのプロポーズへの答えなんです。
絵コンテの時点で、「サン、アシタカのプロポーズに答えている」、サン「アシタカはすきだ、でも人間をゆるすことはできない」と書かれているんです。
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アシタカがサンにプロポーズ!もののけ姫のファンなら大喜びの展開ですが、カヤの存在を考えると、「アシタカ~(怒)!!!」と思えてきます。
ちなみに、サンが「アシタカは好きだ、でも人間をゆるすことはできない」と答えた後に、アシタカは「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。ともに生きよう。会いにいくよ。ヤックルに乗って」と伝えました。
これって、つまり別居婚・通い婚ということですよね。宮崎駿監督は『もののけ姫ースタジオジブリ絵コンテ全集11』の中で、サンとアシタカのその後について、「二人はしょっちゅう会っている」と話しています。
ということは、やっぱりサンとアシタカは結婚して、一緒には住んでいないけれど、別居婚・通い婚状態と考察できます。
カヤとの間に子供もいる
もののけ姫の物語のその後、サンとアシタカは結婚しました。カヤはかわいそうだけど、「めでたしめでたし」になるかと思いきや、そういうわけでもありません。
もののけ姫のオープニングを思い出してください。もののけ姫のオープニングではタイトルバッグに土面があります。この土面は、エミシ村でアシタカとカヤの子孫がアシタカ伝説を誇示するために作ったものです。
つまり、アシタカはカヤとの間に子供がいるということになります。この子供がいつできたのかはわかりません。アシタカが呪いを受ける前にすでに肉体関係を結んでいて、カヤがアシタカに小刀を送った時点でカヤが妊娠していた可能性が一番高いです。
でも、2人は一応「許嫁」であり、まだ結婚はしていません。
そうなると、もう1つの可能性は「アシタカ通い婚&一夫多妻制」説です。もののけ姫のストーリーの後、アシタカはサンと別居婚をしながら、時々は長い道のりをたどって故郷の村に戻っていた。そして、そこでカヤと結婚して子供を作ったという可能性もあります。
どちらにせよ、女目線で見ると「アシタカ~(怒)!!!」ということになりますね。アシタカはもののけ姫の中でイケメンヒーロー枠ですが、意外と女性人気が低いのはチャラ男で女にだらしないからかもしれません。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑪ タタラ場には子供がいない
もののけ姫のタタラ場には、男性・女性が働いていて、さらにハンセン病患者もいます。でも、子供はいません。タタラ場で生活しているのに、なぜ子供がいないのでしょう?
宮崎駿作品では、子供が登場するものが多いのですが、もののけ姫の中には出てきていません。
これは、もののけ姫が「死・破壊からの再生」ことがテーマになっているからではないでしょうか?自然を軽視した人間がシシ神の首を切り落として、人間は死に森は枯れはててしまいます。しかし、サンとアシタカの行動で、再生への一歩を踏み出すところで、物語は終わります。
ここに「生命力の塊」である子供が登場したら、「死・破壊」の意味合いが薄れてしまいます。あえて子供を出さないことで、「死・破壊」の印象を強くしたと考察できます。
物語の最後に、エボシは生き残った者たちと新しい村・タタラ場を作る決意をしていますが、もし「もののけ姫のその後」というアニメがあったら、そこにはタタラ場に子供の姿があると思います。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑫ サンの子孫が千尋?
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もののけ姫の都市伝説の12個目は、サンの子孫が千と千尋の神隠しの千尋ではないか?と言いうものです。
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この根拠としては、千と千尋の神隠しの一場面があります。
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湯婆婆と千尋が契約する場面で、千尋は自分の名前を間違って書いています。「荻」の漢字の「火」の部分を「犬」と書き間違えたのです。わざと間違って書いたから、千尋は自分の名前を忘れずに現実世界に戻ることができたとされています。
なぜ宮崎駿監督は「火」を「犬」にしたのでしょうか?千尋が間違えるというシーンなら、「火」の部分はどの漢字でも良かったはずです。
それなのに、あえて「犬」という漢字を選択しました。これは、暗に「千尋」と「犬=犬神=サン」が関係していることを示した可能性があります。千尋の記憶の奥底にサンとモロがいて、そのために「火」の部分を「犬」と書き間違えたのかもしれません。
数百年の時を超えて、もののけ姫と千と千尋の神隠しがつながっていたと考えると、とてもロマンを感じますね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑬ エボシは文盲?
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もののけ姫の都市伝説や怖い裏設定の13個目は、エボシは文盲ではないか?というものです。
もののけ姫の中で、エボシは「勅書」をそこで働く女たちに見せます。女たちは「天長様って?」と聞き返しますが、それほど当時は天皇の権力は弱く、民衆にはそれほど知られていない存在になっていました。
しかし、エボシは天皇の存在を知っていて、勅書を受け取ることができる立場だったんです。
ただ、エボシは女たちに勅書を見せています。しかも、「お前たち、この手紙わかるか」と言っています。
普通、勅書を一般市民に見せることは不敬とされる行為です。それでも、女たちに手紙を見せたのは何が書いてあるのか、エボシにはわからなかったから・読めなかったからかもしれません。
中世の日本では女性は字を読めないことは別に珍しくありませんでした。ただ、エボシは頭が切れますし、タタラ場を率いる立場です。それなのに字が読めないというのは、いささか不自然です。
エボシは遊女をしていて、身分が低かったから、文盲なのかもしれませんね。
ただ、「お前たち、この手紙わかるか」と見せびらかしているだけの可能性もあります。後醍醐天皇がサンの父親と仮定した場合、この勅書は自分を犯した男からの手紙です。そんな奴からの手紙は、「ちょwww、あいつからこんな手紙きたんですけどwww」という気持ちもあったのかもしれません。
また、天皇からの勅書を見せつけることで、自分が権力を持った人物であることをタタラ場に知らしめようとした可能性もあります。
ただ、「お前たち、この手紙わかるか」というセリフから、エボシは実は文盲で、そういうところでエボシの出自が低いことを表現している可能性が高いと思います。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑭ コダマはトトロ?
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もののけ姫は千と千尋の神隠しとつながっているという都市伝説がありますが、となりのトトロとつながっている都市伝説もあります。
もののけ姫の最後は、コダマが一人で頭を動かしているシーンで終わります。このコダマが実はトトロになるのでは?と言われています。
実は、これはスタジオジブリの公式の裏設定で、宮崎駿監督の考えだそうです。
小さなひとりぼっちのコダマが強い印象を残すこのシーン。宮崎駿監督には、この小さなコダマが後のトトロになるのだという考えがあったそうです☺️トトロは何千年も生きているというのに、この森にトトロがいないことを気にしていた監督はある日、➡️続く#もののけ姫 #金曜ロードショー #スタジオジブリ pic.twitter.com/m6KQtvkXTm
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 13, 2021
このコダマがトトロになるという裏設定について、宮崎駿監督は「「もののけ姫」はこうして生まれた。」の中で次のように語っています。
で、これはもう二木さんたっての希望で、チビで一匹で良いから、コダマがのこのこ歩いてるやつ入れてくれって。それが、トトロに変化したって(笑)。耳が生えていたってことにすれば、そうすると首尾一貫するんです。なんだか、わけわかんないけど(笑)
引用:『もののけ姫』のコダマは、後のトトロに変化する | スタジオジブリ 非公式ファンサイト【ジブリのせかい】 宮崎駿・高畑勲の最新情報
公式設定では大トトロは1302歳、中トトロは679歳、小トトロは109歳です。そして、このもののけ姫は室町時代のお話ですから、この最後のコダマは現代では中トトロくらいにはなっているかもしれません。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑮ もののけ姫は税金対策
もののけ姫の都市伝説には、「税金対策で作られた」というものもあります。スタジオジブリは、1980年代後半から1990年代前半にヒットを連発し、関連グッズもかなり売れました。
このことで、莫大な税金を払う必要が出てきたのです。税金対策のためには、必要経費を多くする必要があります。その目的で、もののけ姫が作られたのではないか?という都市伝説ですね。
もののけ姫は製作費21億円とかなりのお金をかけて作られましたので、このような噂・都市伝説が出てきただけで、真相はわかりません。
ただ、税金対策のために作られたと考えると、ちょっとがっかりしますが、同時に「税金対策の目的で、これだけ名作を作れるのか」と宮崎駿監督とスタジオジブリの才能に驚愕しますね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察⑯ タイトルが違った?
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もののけ姫の都市伝説、最後はタイトルについてです。実は、「もののけ姫」というタイトルはプロデューサーの鈴木敏夫氏が強引につけたもので、宮崎駿監督は「アシタカ聶記」というタイトルにしようと思っていました。
しかし、鈴木敏夫氏は「もののけ姫」というタイトルが気に入っていたので、映画の製作告知CMで強引に「もののけ姫」というタイトルを使ったんです。既成事実を作られたため、宮崎駿監督は「アシタカ聶記」というタイトルをあきらめざるを得なくなったそうです。
タイトルが「アシタカ聶記」だから、もののけ姫の主役はサンではなくアシタカなんですね。また、もののけ姫の主題歌の歌詞も、アシタカ視点のものです。
ただ、やはり「アシタカ聶記」より「もののけ姫」の方がしっくりきますね。
もののけ姫の都市伝説&怖い裏設定や謎の考察のまとめ
もののけ姫の都市伝説や怖い裏設定、謎の考察などをまとめました。もののけ姫はいろいろな考察ができる映画です。もう一度、もののけ姫を見直してみてみると、新たな視点で見ることができるかもしれません。