人気のサッカー漫画のアオアシ。漫画も見てるし、アニメも見たという人も多いのではないでしょうか。そのアオアシは最終回を迎えたのですが、その終わり方にいろいろな噂が飛び交っています。
アオアシの概要や完結時期と打ち切りの理由、作者の死亡説や現在をまとめました。
この記事の目次
アオアシは超人気サッカー漫画
出典:amazon.co.jp
アオアシ
ジャンル:青年漫画・サッカー漫画
作者:小林有吾
掲載雑誌:ビックコミックススピリッツ
連載:2015年1月~
出版社:小学館
アオアシは小林有吾先生によるサッカー漫画です。
小学館のビックコミックススピリッツで2015年1月から連載が開始され、2025年6月に本誌は完結、単行本は40巻で完結することが発表されました。
アオアシは以下の賞を受賞しています。
・2017年:マンガ大賞4位
・2020年:第65回小学館漫画賞一般部門受賞
2025年3月時点で単行本の累計部数は2300万部を突破し、2019年には舞台化、2022年にはアニメ化とメディアミックスが展開されています。
アオアシのあらすじ
アオアシの主人公は青井葦人(アシト)。アシトは中学では弱小チームに所属していましたが、卓越したサッカーセンスの持っていました。アシトはその才能を「東京シティ・エスペリオンFC」のユース監督・福田達也に見いだされ、セレクションを受けることになり、見事に合格。
エスペリオンのユースに入団して東京での寮生活が始まったアシトはチームメイトの橘総一朗、冨樫慶司、阿久津渚らと切磋琢磨し、友情・ライバル関係を築いていき、サッカー選手としても大きく成長していきます。
ユースチームの全国リーグ「プレミアリーグ」では、強豪の青森星蘭と死闘を演じ、アシトは「俯瞰」の能力を開花させて、チームに勝利をもたらしました。
しかし、その後アシトは「現実のプロの壁」にぶつかります。トップチームとの合同練習で、トップとは明確な差があることを見せつけられ、さらにアシトの武器である俯瞰が通用しない場面も出てきて、壁にぶち当たります。
福田監督はアシトをBチームに下げ、アシトにフィジカル・スピード・1対1の強さなどを個人技のレベルアップを求めます。アシトはBチームで成長し、Aチームに戻りました。また、犬猿の仲だった阿久津渚との関係性も変化し、お互いに認め合う関係になっていきます。
Aチームに戻ったアシトは、FCバルセロナのカンテラ(ユース)と激突しました。アシトはさらなる課題を見つけながら、このバルサとの激闘に挑んでいきます。
アオアシが人気の理由
アオアシは一見「サッカースポ根漫画」に見えますが、それだけではありません。サッカー漫画として人気になった理由には次のようなものがあります。
・ユースを舞台にしていて、現代サッカーをリアルに描いている
・緻密な取材によるサッカーのリアルな戦術・展開
・指導者側の視点も丁寧に描いている
・人物描写が深い
アオアシは単なるスポ根漫画ではなく、サッカーをやっている人からも「リアル」と評され、サッカー未経験者にも親切でわかりやすい描写があるので、幅広いファンを獲得し、人気になっていきました。
アオアシは40巻(410話)で完結
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アオアシは2015年から連載が始まりましたが、2024年12月25日に作者の小林有吾先生が、アオアシは連載中のバルセロナ戦の決着をもって完結することを宣言しました。
— 【アオアシ】公式/アニメ2期制作決定&単行本39集発売中! (@aoashiofficial) December 25, 2024
単行本は40巻で完結とのことなので、連載本誌では410話で完結です。
2015年に連載が始まり、10年後の2025年で完結。そして、単行本はキリよく40巻でフィナーレを迎えることになります。
アオアシは全40巻で完結しますが、作者の小林有吾先生は11巻の時点で、バルセロナ戦が最後と決めていたとXのポストで語っています。アオアシの11巻は2017年に発売されています。
つまり、8年前にはすでに作者の中でこの終わり方は決まっていたことになります。作者は8年前の考えをそのまま貫き通して、アオアシを完結させたのです。
しかし、アオアシにはなぜか「完結ではなく打ち切り説」が囁かれています。
アオアシ打ち切りって、そ、ま?
— 坂本餅太郎 (@mochitaro_ss) December 25, 2024
アオアシ、打ち切りか〜
— アレク@ゲーム垢 (@Alex0920games) December 25, 2024
8年前から決まっていた終わり方なのに、なぜ打ち切り説が出ているのでしょうか。
アオアシに打ち切りの噂が出た理由①:最後が打ち切りっぽい終わり方
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作者の小林有吾先生の予定通りに完結したアオアシですが、なぜ「アオアシは打ち切り」という噂が出たのでしょうか?打ち切りの噂が出た理由の1つ目は、「打ち切りのような終わり方」をしたことです。
アオアシはバルセロナ戦の決着をもって完結となりましたが、このバルセロナ戦はカタールのドーハで開催されているU-17の国際ユース大会「アルカス・カップ」です。そして、バルセロナ戦は決勝戦ではなく初戦。
この「アルカス・カップ」を決勝戦まで描かずに、初戦が終わった時点で完結を迎えてしまうことに「打ち切りではないか」と思う人が続出したようです。
確かに、決勝戦まで描いた方がスッキリしますよね。でも、初戦が終わって完結となると、「作者は決勝戦まで描くつもりだったのに、出版社によって打ち切りになったのでは?」と思う読者が出たのは仕方がないことなのかもしれません。
似たようなケースに大会の決勝戦までいかずに完結した漫画にはスラム・ダンクがあります。でも、スラム・ダンクは湘北が死闘の末に山王に勝ったものの、力を出し尽くした湘北は次で負けたと説明描写がありました。そして、その展開は読者の誰もが納得する終わり方でした。
それに対して、アオアシはバルセロナに勝利しています。407話で「4-3」でバルセロナに勝利しています。それなのに、その後の戦いは描かれず、408話では「決勝でバイエルンに惜敗」という事実だけがわかりました。
スラム・ダンクと似た展開ではあるものの、アシトたちエスペリオンユースの試合はまだ続くはずと思っていた読者が多かったのでしょう。
アオアシは打ち切りの噂が出た理由②:終わってほしくないファンの願望
アオアシに打ち切りの噂が出た理由の2つ目は、アオアシに終わってほしくないと強く願うファンの願望があったからです。
アオアシは累計2300万部を突破する人気漫画です。
SKY-HYや令和ロマンの高比良くるまはアオアシの熱烈なファンを公言しています。元日本代表のMF・中村憲剛は「指導者としてのバイブル」と断言するほどアオアシのファンで、作者の小林有吾先生と対談もしています。
そんな熱烈なファンを持つアオアシ。アオアシが完結すると聞いて、「信じられない。信じたくない。」と思った人いたのでしょう。また、アオアシの登場人物たちのこれからを見たいと思った人も多かったようです。
アシトたちがJ1でプロとして闘う姿、日本代表になってアシトと北野蓮やトリポネがチームメイトとして一緒に戦う姿、そこに栗林や阿久津もいる姿を見たいと思ったファンはたくさんいます。
アオアシ40巻で終わるん悲しいなあ
アシトと北野蓮が日本代表で共闘する世界線が見たかった
バルサ戦で終わりなんて誰が予想してただろうか— ガウガウ🐶 (@Haise_aaS) April 12, 2025
アオアシ バルサ戦で本当に終わりなのか…
確かに綺麗に終わるにはそれしかないのかもだが…
アシトやエスペリオンのメンバーのその後が見てえよ… プロと日本代表編見たいよ…
北野蓮、トリポネとかと日本代表出たり、司馬さん達とプロ出る姿少しでいいから見せてくれないか…
終わるの寂しすぎるぜ…— D.Gyro (@Yashicadh) February 9, 2025
ただ単にアシトたちの将来の姿が見たいと思っただけでなく、これからもずっとアオアシは続いていく、アシトたちのこれからを見ることができると無意識に信じていたファンにとっては、バルセロナ戦で終わるという衝撃の事実を受け入れることができず、「アオアシが終わるなんてそんなはずはない。まさか打ち切りか!?」」と思ってしまったのかもしれません。
アオアシは打ち切りの噂が出た理由③:ブルーロックよりも地味
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アオアシに打ち切りの噂が出た理由の3つ目は、ブルーロックよりも地味だったからです。ブルーロックは少年マガジンで2018年から連載しているサッカー漫画です。
現代サッカーのリアリティを追求しているアオアシとは異なり、ブルーロックはデスゲーム的な要素・個性やエゴを求める内容などが人気となり、サッカーを知らない人たちからの支持も集めています。いわゆる「腐女子」層からも熱い支持を集め、現在の漫画・アニメ界の代表的な作品の1つと言えるでしょう。
アオアシはリアリティや細かい戦術を追求するがゆえに、やや地味な展開になることも少なくありません。それに対し、ブルーロックはキャラクターの個性が際立っていて、過激でワクワク&ハラハラする展開も多いです。
アオアシはサッカー好き・サッカー経験者から熱い支持を集めているのに対し、ブルーロックは漫画・アニメ好き・サブカル好きから支持を得ています。
同じサッカー漫画でもこのような違いがあるアオアシとブルーロックですが、世間一般ではブルーロックの方が人気がある・売り上げがある状態になっています。
「同時期に連載されているサッカー漫画」であるアオアシとブルーロック。作風は異なるものの、ブルーロックに注目が集まっているため、「アオアシはブルーロックに勝てない。だから打ち切りになった」と思う読者はいるようです。
それだけブルーロックの人気がすごいのでしょう。ただ、アオアシは地味でブルーロックよりも人気がないからと言って、「作品自体がブルーロックよりも劣っている」というわけでは決してありません。
また、そもそもブルーロックよりも地味だから打ち切りになったわけでもありません。
それでも、アオアシ完結に納得がいかないファンが、「アオアシは地味だからブルーロックに負けた。だから打ち切りか」と思ってしまうファンがいるのはわからなくはないですね。
アオアシに打ち切りの噂が出た理由④:作者の休載が増えていた
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アオアシに打ち切りの噂が出た理由の4つ目は休載が多かったことです。
アオアシは10年の連載を続けていましたので、休載することが度々ありました。
アオアシ来週また休載。なんでだよぉぉぉぉぉ
— SDR (@sudaru1022) January 24, 2021
アオアシ休載多いな〜
めっちゃいいとこなのにー— 阿部 友哉 (@032Tomo) November 27, 2016
読者としては「休載が多い=打ち切りになる?」と思ってしまうのでしょう。ただ、この休載は作者の小林有吾さんが取材をするためなどのことが多いので、休載が多いから打ち切りというのは完全なデマになります。
アオアシは打ち切りの噂が出た理由⑤:噂が噂を呼んだ
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アオアシに打ち切りの噂が出た理由の5つ目は噂が噂を呼んだことです。
前述の4つの理由で、「アオアシが打ち切り!?」と思った人がいて、その人達がSNSに「アオアシが打ち切り?」と投稿したら、それを目にした人が「え?アオアシは打ち切りなの?」と思って、その人もSNSに投稿すれば、噂はどんどん広がります。
また、「アオアシ 打ち切り」でインターネット検索をしたら、アオアシの関連ワード・検索候補に「打ち切り」が浮上します。それで、アオアシのファンが「え?アオアシが打ち切り?」と思ってしまうのでしょう。
このように「アオアシが打ち切り?」という噂がどんどん広がって、たくさんの人が「アオアシが打ち切り」と信じ込んでしまったのかもしれません。
アオアシの作者の死亡説はデマ…噂が出た理由
アオアシの作者は小林有吾先生ですが、ネット上で「アオアシの作者の死亡説」が囁かれています。ただ、これは完全にデマです。アオアシの作者・小林有吾先生は死亡していません。元気に漫画を描いています。
なぜ、アオアシの作者の死亡説が出たのでしょうか?
休載が多い
先ほども言ったように、アオアシは休載することが少なくありません。この休載は体調不良ではなく、取材のことが多いようですが、「休載=作者の体調不良」と思う読者が多いようです。
休載→作者の体調不良→病気により死亡と思い込む人が多かったのでしょう。
打ち切りみたいな終わり方
出典:kochi-usc.jp
作者の小林有吾先生の死亡説が出た理由の2つ目は、打ち切り説が出たことや打ち切りみたいな終わり方をしたことです。
作者が死亡して、作品が打ち切りになるケースはゼロではありません。
もちろん、アオアシは打ち切りではなく、2024年12月に完結の発表があり、2025年6月に完結しましたので、突然の完結でもありません。そもそも2017年頃からこの形での完結することを作者は決めていましたので、8年前からの計画だったと言えます。
しかし、このことを知らない人たちが、アオアシが打ち切りらしい→作者が死亡?と勘違いしたのでしょう。
アオアシの現在
6月23日で最終回
アオアシは現在、堂々の完結を迎えました。2025年6月23日に410話が発表されて、完結しています。単行本の40巻が発売されるのは2025年9月ごろの予定になっています。
アニメ第2期が決定
出典:topics.or.jp
アオアシはアニメ第2期が放送されることが発表されました。
アオアシのアニメ第1期は2022年に2クール24話が放送されましたが、その後は長く第2期の発表はありませんでした。しかし、2025年4月にアオアシのアニメ第2期が2026年に放送予定であることが発表されたんです。
第1期は原作12巻辺りまででしたので、第2期は青森星蘭戦までやるのでは?と推測しているファンは多いようです。
うおぃぁぁぁぁ!!!
アオアシ2期きたぁぁぁ!!待ってました!!!青森青蘭編までやるんか!?どこまで行くんや!?— ヨイチ (@mmclear283) April 29, 2025
ほんでアオアシ2期マジかマジかマジか!Aチームリーグ戦編めちゃくちゃ好きなんや!どこまでやるんやろ。青森星蘭戦までやり切って欲しい。
— 人には人のえくれあちゃん (@eclair_poke) April 29, 2025
アオアシが完結することにショックを受けていたファンは、アニメ第2期の制作が発表されたことで大歓喜しました。原作は完結しても、アニメで楽しめるのは嬉しいですね。
アオアシ作者の現在
出典:at-s.com
アオアシの作者は2025年6月7日にアオアシ最終話を脱稿したことを報告していました。
アオアシの最終話を脱稿しました。
支えてもらったみなさんに心から、心から感謝します!
最終話は6月23日発売のスピリッツに掲載されます。小林有吾 pic.twitter.com/zHmKUzCsPf
— 【アオアシ】公式/アニメ2期制作決定&単行本39集発売中! (@aoashiofficial) June 7, 2025
アオアシは完結しましたが、作者の小林有吾先生はこれからも忙しい生活を送ることになりそうです。以前にドラマ化された「フェルマーの料理」も小林有吾先生の作品です。2025年から連載が再開していますので、小林有吾先生の作品はこれからも楽しめるでしょう。
アオアシのまとめ
アオアシの概要・あらすじと完結、打ち切りの噂や作者の死亡説と現在をまとめました。アオアシはアニメ2期が控えていますが、アオアシの続編も期待したいです!