「検索してはいけない言葉」としてネットで話題の「あういえお」ですが、実はサイト制作者は有名漫画家です。
この記事では「あういえお」の意味や製作者のいとまん氏、「検索してはいけない言葉」としてなんJなどでの拡散や知恵袋での質問、ウイルスの危険性などについてまとめました。
この記事の目次
あういえおの意味はネットの検索してはいけない言葉
「あういえお」とは、ネットで有名な「検索してはいけない言葉」の1つです。
この「あういえお」という言葉の意味ですが、見てわかるように「あいうえお」の並びを変えたもので、検索するとトップに「あういえお – hippy.jp」というサイトページが出てきます。
このサイトの正体はひらがな学習サイトを模したグロイラストサイトです。なお、正式なページのタイトルは「よいこのあいうえお作文」です。
サイト「あういえお」の内容については次の見出しで紹介します。
あういえおはひらがな学習サイトを模したグロイラストサイト
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
検索してはいけない言葉「あういえお」をネット検索すると、トップに「あういえお – hippy.jp」というサイトが出てきます。
これをクリックすると、昭和感あふれるかわいいイラスト(上の画像)で、先生と男の子と女の子の画像が出てきます。
先生は「ここはよいこのみんながひらがなを身近(みぢか)なものを通して覚えられたらいいな、という目的(もくてき)でつくられたホームページじゃ」と紹介していて、男の子(太郎)と女の子(花子)は、「いっしょにひらがなをべんきょうしましょう」と和やかなムードです。
このイラストの下には、あ行からわ行までのひらがなが並んでいて、そのうちの半分くらいのひらがなにリンクが貼られています。(下画像)
ここまでは、どうみても平和的な子供向けのひらがな学習サイトのように見えます。
出典:https://novel-img.prepics-cdn.com/
そして、そのひらがなをクリックすると、下のようにその文字を頭文字とする意味のグロ画像へと飛び、ここでギョッとなる、恐怖を感じるといういわゆるびっくり箱系の仕掛けとなっています。
下の画像は「か」の文字から飛んだイラストですが、タイトルは「顔なし(かおなし)」で、女性の顔の前半分が切断されて喪失している様子が描かれています。
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
なお、上の画像はモザイク処理したものを掲載していますが、実際のサイトではモザイクなしのグロイラストが出てくるので、そうした内容が苦手な人は検索は避けましょう。
ただ、あくまでもイラストであり、本物の人間のグロ画像というわけではないので、表現の一環だと言える内容で、ホラー好きな人なら閲覧して楽しめるレベルのものです。
しかも、次の見出しで紹介するように、このイラストを描いているのは現在プロの漫画家、イラストレーターとして活躍されている方で、イラスト自体のクオリティが非常に高いので、そうしたグロテスク系のイラストが好きな方は一見の価値があるかと思います。
あういえおの作者は漫画家でイラストレーターの「いとまん」氏
検索してはいけない言葉として知られる「あういえお」の検索から飛べるサイト「よいこのあいうえお作文」は、実は漫画家やイラストレーターとして活躍されている「いとまん」という方が制作したウェブサイトです。
いとまん氏は、このウェブサイト「よいこのあいうえお作文」を制作から10年以上が経過した後の2012年、2013年秋の「アフターヌーン四季賞」に準入選し、「月刊アフタヌーン」2014年7月号で読み切り作品「発症警察」にて漫画家デビューされています。
その後、「アフタヌーン」2014年12月号にて読み切り「ゾンビヘルパー」を掲載。そして「月刊アフタヌーン」2016年3月号から「発症区」で連載デビューされています。
いとまん氏の連載デビュー作である「発症区」は、超能力に覚醒してしまった人々を「発症者」と呼ぶ世界観でのいわゆる異能者バトルものの作品です。3巻完結の作品で現在も単行本が購入可能です。
また、いとまん氏は2021年1月からは、「ドキュンサーガ」という漫画作品が、KADOKAWAのコミックポータルサイト「ComicWalker」で連載されています。
「ドキュンサーガ」は、10代の少女の姿をした魔王を主人公としたSFファンタジーものです。現在も連載が続いていて、2022年8月に単行本第4巻が発売されています。
出典:https://m.media-amazon.com/
漫画家として人気を上げてきているいとまん氏は、ファンの方からの「あういえお作文でいとまんさんのことを知りました。」という応援メッセージを受けて「あいうえお作文の絵はグロいけど色や質感はキレイみたいな感じを目指してたので、そういってもらえると嬉しいです」とお礼のツイートを返信されていました。
いとまん氏は「あういえお」の方のまだ埋まっていないひらがなのイラストもそのうち埋めたいと話されているので楽しみです。
あいうえお作文の絵はグロいけど色や質感はキレイみたいな感じを目指してたので、そういってもらえると嬉しいですw(埋まってない文字もそのうち埋めたいです)漫画も応援感謝です。続きも頑張ります!
— いとまん@4巻8/22発売 (@itoum) June 10, 2020
ネット上では、「あういえお」の作者が、「ドキュンサーガ」で話題のいとまん氏である事を知り驚いたという声も多いようです。
あういえお作った人がドキュンサーガ描いてるの知ってひっくり返った
— ウミウシ (@kw2j6mwg) September 9, 2020
あういえおの人がドキュンサーガ描いてるのか、マジで知らんかった。
懐かしすぎる、あういえお。
— なでせん (@Fellation_beast) August 18, 2021
検索してはいけない言葉で有名なあういえおの作者がドキュンサーガの人でおったまげてる
あういえお https://t.co/PzqbSIm0fP
— かにサラダ🏺📝🔎✈🍄 (@crab_salad) April 6, 2021
ちなみに、「ドキュンサーガ」にもやはり作者の作風としてグロ描写は織り込まれているものの、漫画の内容はとても面白いのでおすすめです。
あういえおはなんJなどを介して検索してはいけない言葉として広まった
「あういえお」は、なんJなど、ネットの匿名掲示板、5ちゃんまとめサイトなどで「検索してはいけない言葉」の1つとして2000年代の終わり頃に広まりました。
現在はグロ画像やリョナ画像はネット上で溢れており、pixivなどのポピュラーなイラスト投稿型SNSでもカテゴリー化されるなど、かなり一般化してきていますが、2000年代の終わりや2010年代のはじめ頃はまだこうしたグロ系イラストは一般的ではなく危険なイメージが強くありました。
そのため、当時は「あういえお」も、そうした危険なサイトの1つに数えられ、なんJなどでも「検索してはいけない言葉」、「ググってはいけない言葉」としてよく名前を挙げられていました。
当時は、なんJだけでなく匿名掲示板でよく、検索してみてなどと言って、「あういえお」や「野崎コンビーフ」、「ウクライナ21」、「グリーン姉さん」などといった一見して危険ではなさそうなワードを紹介して、何も知らない人をグロ画像が掲載されたサイトに誘導して嫌な気分にさせるという悪趣味な遊びが流行りました。
現在は、ネットをよくみている人の間ではこうした言葉は全て「検索してはいけない言葉」として知られているため、なんJなどでもこうした遊びは滅多に見なくなりました。
現在ではこうした「検索してはいけない言葉」全体がある種のカルチャーとして認知されている部分もあります。
あういえおはYahoo!知恵袋でもよく質問されていた
「あういえお」という言葉が「検索してはいけない言葉」として、なんJなどネット匿名掲示板を中心に拡散された事で、気にはなるが検索してみる勇気がないという人がよく、Yahoo!知恵袋などの質問サイトで「あういえおとはなんですか?」といった質問をしていました。
検索しては、いけないシリーズの中で「あういえお」と言うサイトがありますよね。 一体そのサイトは、何なんですか?
本気で質問です 真顔 「あういえお」って何ですか? 「あいうえお」じゃなくて「あういえお」ですbb 友達に検索してみなよって言われたけど私ちきんで調べる勇気がなくて 教えてくださるとうれしいです
当時のYahoo!知恵袋は現在ほど荒れておらず、こうしたネットの初心者にそうしたサイトの内容について親切に教えてくれる回答者も多くいました。
現在もこうしたYahoo!知恵袋での「あういえお」についての質問はアーカイブで残っているので、興味がある方は閲覧してみると良いでしょう。
あういえおを検索してもウイルス感染するといった事はなく特に危険はない
「あういえお」という言葉は、「検索してはいけない言葉」である事や人を騙すような文字の並びである事などから、検索するとウイルスに感染したり、フィッシング被害にあったりなどの危険があるのではと疑う声も見られます。
しかし、既に触れているように「あういえお」は、漫画家・イラストレーターとして公式に活動されている「いとまん」氏が、ちょっとしたブラックジョークのような感覚で制作したイラストサイトであり、掲載されているイラストがグロ系の表現だというだけの健全なサイトです。
したがって、「あういえお」を検索しサイトを閲覧したところでパソコンやスマホがウイルスに感染するという危険はありません。
あえういお
ってサイト。。。
一見ひらがな学ぶとこかなー
ってかんじだが、
。。。
ウイルスはないんでしらべてみ— 銀杏 (@GINNAN_wiki) October 24, 2012
ただ、グロテスクなイラストに嫌悪感を抱く人やトラウマがある人、免疫がない人などは検索する事は避けた方が良いでしょう。
また、「あういえお」に関しては安全なサイトですが、検索してはいけない言葉として紹介されるサイトの中には、本当にウイルス感染の恐れがある危険なサイトが含まれている場合もあります。特に海外のウェブサイトの中にはウイルス感染するような危険なサイトも存在するため、検索する際には十分に気をつけましょう。
まとめ
今回は、「検索してはいけない言葉」としてネットで知られている「あういえお」の意味や内容などについてまとめてみました。
「あういえお」は、ひらがな学習サイトを模した「よいこのあいうえお作文」というサイトですが、あ行からわ行までのひらがなのリンクをクリックすると、その文字に関連させたグロイラストへと飛ぶという仕掛けです。
グロ画像が苦手な人にはお勧めできませんが、実はこのサイトは現在は漫画家として活躍している「いとまん」という方(「ドキュンサーガ」の作者)が若い頃に制作したブラックジョーク系のウェブサイトでイラスト自体のクオリティは非常に高いため、そうしたイラストに興味がある方は一見する価値があります。
「あういえお」という言葉自体は、2000年代終わりから2010年代のはじめ頃にかけてなんJなどの匿名掲示板などを介して「検索してはいけない言葉」として広まったもので、当時はYahoo!知恵袋などでも「あういえおって何ですか?怖いサイトですか?」と、その内容がよく質問されていました。
「あういえお」のサイト自体は、グロイラストは掲載されているものの危険なサイトではなく、ウイルス感染するような事もありません。
作者であるいとまん氏は、ファンからの応援メッセージに対して、「『あういえお』のまだ埋まっていないひらがなのイラストも埋めたい」という趣旨のコメントも返されていたので、あういえおの新しいイラストにも期待です。