宇治学習塾小6女児殺害事件の概要

出典：ameblo.jp

 

宇治学習塾小6女児殺害事件は、2005年に京都府宇治市の学習塾「京進宇治校」でアルバイトの男性塾講師が生徒の小学6年生女児を刃物で殺害した事件です。

 

 

 

被害者は萩野裕の授業を拒否

 

被害者の堀本紗也乃さんは、2005年3月からこの京進宇治校に通っていました。犯人の萩野裕は紗也乃さんの国語の授業を担当していましたが、2005年5月11日に塾の授業が終わった後に紗也乃さんを個別指導の名目で1人残しました。

そして、約1時間20分にわたり、「学校は楽しいか、塾は楽しいか、お父さんは好きか？」などと問いただします。

 

紗也乃さんは「学校も塾もお父さんも好き」と答えましたが、萩野裕は一方的に「僕は心理カウンセラーの勉強をしているから紗也乃ちゃんがウソをついているのは分かる」と言い放ちます。

 

紗也乃さんは、この日迎えに来た母親を見るなり泣き出してしまいました。

 

母親は萩野裕の指導に疑問を持ち、塾に電話をして抗議しました。その後も、何度も被害者の紗也乃さんのご両親は塾に抗議しますが、萩野裕の態度が変わることはなく、夏ごろには萩野裕の授業を受けたくないと紗也乃さんは訴えるようになりました。

 

11月21日、紗也乃さんと担任の女性講師、萩野裕の3人で面談を行い、紗也乃さんが国語の授業には出ないと告げると、萩野裕は紗也乃さんを厳しく叱り、多くの宿題を出したそうです。また、萩野裕は紗也乃さんを職員室の奥に呼び出し、「（国語の授業に出ないのは）何で？」と詰め寄ったという情報もあります。

 

この日、被害者の紗也乃さんは泣いて帰宅しましたが、12月からは国語の授業に出ないことになりました。

 

 

テストの日に被害者と2人きりになって殺害

 

 

2005年12月10日、この日は土曜日で朝から塾で模擬試験が予定されていましたが、萩野裕は試験監督を外されていたため、出勤予定はありませんでした。

 

午前9時、京進宇治校の106号教室には模擬試験を受けるために集まった紗也乃さんを含む13人と試験監督の講師がいましたが、突然現れた萩野裕は「国語のアンケートを取りたい」と試験監督の講師に告げ、紗也乃さんを除く12人の生徒と試験監督の講師を106教室とは校舎反対側にある101号教室に移動させました。

 

ただ、塾ではアンケートを取る予定はなかったとのことです。

 

萩野裕は紗也乃さんと教室で2人きりになり、ドアを施錠した後、紗也乃さんに背後から近づいて包丁で紗也乃さんの首や頭、顔などを十数回も切りつけました。紗也乃さんは机やいすを倒して逃げたものの、首を刺されて失血死しました。

 

 

自ら110番通報して逮捕

 

2005年12月10日午前9時2分、犯人の萩野裕は自分の携帯電話で「女子生徒を包丁で刺した」と110番通報します。

 

通報を受けた警察官と消防署員3人が現場に到着します。事務員に事情を聞きますが、事務員は「そんな事件は知らない」と言ったため、手分けして各教室をチェックしました。

 

106号教室の前に来ると、ブラインドの隙間から男性の足が見えたため、警察官が教室の中に入ろうとしますが、カギがかかっていたため、「開けなさい」と告げます。数十秒の沈黙後、ドアが開きます。

 

教室内には、血まみれで床に横たわった状態の被害者の紗也乃さんと誰かに電話をしている萩野裕がいました。紗也乃さんは心肺停止状態で病院に搬送されました。

 

犯人の萩野裕は殺人未遂の現行犯で逮捕されました。

 

被害者の紗也乃さんは病院で死亡が確認されたため、翌日には容疑を殺人に切り替えて送検されています。

 

また、捜査により、教室にはテレビカメラがあり事務室のモニターでチェックできますが、モニターの主電源のプラグが抜かれていたことがわかりました。このモニターは前日の午後11時ごろまでは異常はなかったとのことです。

 

さらに、犯人の萩野裕は包丁（刃渡り17cm）2本とハンマーを持っていましたが、包丁は事件の2日前にホームセンターで購入し、ハンマーは事件の直前に購入したことが分かっています。

 

これらのことから、犯人の萩野裕は計画的に犯行に及んだものとみられています。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の現場には被害者の指が・・・

出典：nikkei.com

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の現場は凄惨なものでした。事件の現場となったのは、京進宇治校の106号教室です。

 

警察官が教室内に入った時、犯人の萩野裕は血だらけで携帯電話を持って誰かと話していました。

そして、被害者の紗也乃さんは仰向けに倒れていて、周囲は血の海になっていました。また床には凶器の包丁と指2本、さらにもう1本の包丁とハンマーも落ちていたとのこと。

 

この「指2本」の詳細は分かっていませんが、おそらく被害者の紗也乃さんの指と思われます。萩野裕からの攻撃を防ごうとした時に、凶器の包丁で切られたものと考えられます。

 

被害者の紗也乃さんは首や頭、顔などを十数か所きられただけでなく、首の左右にはほぼ同じ幅の切創があり、左側は頸動脈を切って貫通していました。左の頸動脈が切断された状態です。

 

そのため、周囲は血の海になり、壁は血しぶきをかけたように真っ赤に染まっていました。

 

 

想像するだけで恐ろしい現場ですよね・・・。

 

萩野裕から通報を受けて駆け付けた警官も、まさかこんな状態になっているとは思いもよらなかったことでしょう。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の被害者・堀本紗也乃さん

出典：switch101.blog38.fc2.com

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の被害者は、堀本紗也乃さんです。事件当時、神明小学校に通う小学6年生（12歳）でした。

 

父親・母親・3歳下の弟の4人家族です。父親は京都府職員でしたが、小学校3年生の3学期まで京都府にいましたが、東京事務所に転勤になったため、2005年春まで東京都杉並区に家族と一緒に住んでいました。

 

紗也乃さんが京進宇治校に通い出したのが2005年3月ですから、京都に戻ってきてすぐに塾に通い出したのでしょう。

 

手芸クラブに入って小物を作ったり、休み時間には同級生とバレーボールをしたりと、ごく普通の小6の女の子だったようです。また、算数がとても得意で、学校でも塾の宿題をするなど勉強熱心だったそうです。

 

ただ、学校の同級生には『萩野先生の授業は難しいし、わかりづらい』と話していたとのことで、被害者の紗也乃さんは塾の萩野裕のことをストレスに感じて悩んでいたのでしょう。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人・萩野裕の親や家族

出典：murderpedia.org

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人は萩野裕です。

萩野裕は親は教育熱心で、とても厳しい家庭だったことが分かっています。

 

 

3人家族という情報がありますので、兄弟はおらず一人っ子だったようです。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人・萩野裕の生い立ち

 

 

小学生の頃は厳しいしつけ

萩野裕と両親は1990年に宇治市寺山台の新興住宅地の新築2階建てに引っ越してきました。萩野裕は2005年に23歳でしたので、1982年生まれと思われます。ということは、小学生の頃に引越してきたのでしょう。

 

萩野裕のご両親はとてもしつけに厳しく、次のようなことが報道でわかっています。

 

 

叱られてトイレに閉じ込められた時には、「出せぇ！出してくれぇ！救急車を呼んでぇー」という奇声が近所中に響き渡ったとのことです。近所に響くほどの大きな声で「出せぇ！出してくれぇ！」と叫ぶようなしつけは、もはや虐待と言えるかもしれません。

 

また、小学校時代には萩野裕が友達とケンカした時に、母親が「うちの子は悪くない！」と主張して、相手側が謝罪させられたとのこと。モンスターペアレントの匂いがプンプンしますね・・・。

 

 

中学生になると家庭内暴力

萩野裕は中学生になると、テニス部に所属します。学校での成績も良好だったそうです。

 

ただ、しつけが異常なまでに厳しい家庭に育った反動なのか、家庭内暴力をするようになりました。

 

近所の人からは次のような証言が出ています。

 

 

母親が救急車で運ばれたこともあったそうです。救急車を呼ぶほどの家庭内暴力というのはかなりヤバいものだったのでしょう。

 

しつけが厳しく、子供が小学生の頃は奇声が聞こえ、中学生になると家庭内暴力で救急車が来るような家庭ですから、近所で親しくしている人はいなかったそうです。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人・萩野裕の経歴

 

 

高校と大学進学

高校は同志社香里高校に進学します。偏差値は63ですから、やはり勉強はできるタイプだったのでしょう。

高校では地歴部に所属し、全国の過疎の村を巡り調査・研究していました。

 

大学は内部進学で、2001年に同志社大学法学部に入学します。

 

大学では法学部で最も人気が高い「犯罪と刑罰」のゼミに入り、子供と遊ぶサークルに所属していました。

 

また、入学直後から京都府内の塾（事件を起こした京進宇治校とは違う塾）で塾講師のアルバイトをさせています。

 

 

窃盗と傷害で逮捕

大学では勉学に励み順調に過ごしているように見えた萩野裕ですが、大学3回生の時の2003年6月に逮捕されました。

 

2003年6月に大学の図書館で女子学生のカバンから財布を盗んだところを見つかり、警備員が取り押さえようとしましたが抵抗してケガをさせたんです。

 

萩野裕は現行犯逮捕されましたが、その後の捜査でこの逮捕までに大学構内で学生のカバンや財布を盗むなどの20件以上の窃盗を繰り返し、被害総額は数十万円にものぼることが発覚しました。

 

この逮捕で、刑事裁判では2004年3月に懲役2年6ヶ月執行猶予3年の有罪判決になっています。また、入学直後からアルバイトをしていた塾は解雇になりました。

 

事件後の2003年9月には、母親を通じて大学に休学願いを出しましたが、翌月の10月に教授会で1年6ヶ月の停学処分を言い渡されています。

 

 

逮捕後の経歴

2003年6月に逮捕され、同年10月に1年6ヶ月の停学処分になった萩野裕でしたが、停学処分が決まった翌月の2003年11月から京進宇治校でアルバイトを始めました。この時、まだ裁判は終わっていません。塾側は萩野裕が逮捕されて停学中だったことを知らなかったとのことです。

 

塾の講師紹介文では、「人生は一回ポッキリ！」とピースサインの笑顔付きで掲載されていました。

 

萩野裕は停学期間が終わった2005年4月から復学します。復学直前には父親と共に大学側と面談を行い、「深く反省しており、申し訳ない」と述べていて、大学側も「言葉遣いが丁寧でトラブルを起こすようには見えなかった」と感じていました。

 

実際に復学後は教職課程の単位も取り、法学部の中でも上位10％に入るほど優秀で、事件を起こす前までには残り8単位という状態になっていました。

 

 

アスペルガーで精神科通院

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人の萩野裕は、精神科の通院歴がありました。

アスペルガー症候群でコミュニケーション能力に乏しい傾向にあったようです。

 

事件を起こした時も精神科に通院していて、薬を服用していたと萩野裕は弁護士に語っていました。

 

アスペルガー症候群の症状は人によってさまざまですが、周囲の人との交流が難しく、相手の気持ちを理解したり、空気を読むことが苦手な傾向が強いです。

 

生徒からは授業に熱心で厳しい、優しいなどごく普通の評判もありましたが、アスペルガーだからかな？と思うような評判もありました。

 

授業中、萩野は黒板に書いた文字が間違っていることを生徒に指摘され、「ファイヤー」と奇声を張り上げた。生徒の間では「キモイ」「ちょっと変な人」という評判で「はぎっち」と呼ばれていた。

 

引用：塾講師小6女児殺害事件 – Yourpedia

 

授業中の間違いを指摘されて奇声を張り上げるのは、相当ヤバいですよね・・・。

 

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の動機は一方的な恋愛感情のもつれ？

出典：girlschannel.net

 

犯人の萩野裕は宇治学習塾小6女児殺害事件の動機ついて、次のように供述しています。

 

 

相性が悪かったこと、「あっちに行って」と言われたこと、「気持ち悪い」と言われたこと、授業を受けないこと。

 

確かに、不満を持つのは当然だと思います。

 

ただ、相手は自分よりも10歳以上年下の小学生です。小学生にこんなことを言われても、普通だったら「ムカつく」と思うことはあっても、殺意を抱くことはないはずです。

 

なぜ、犯人の萩野裕は2日前に包丁を購入して計画的な犯行を行うほど、被害者の紗也乃さんに対して殺意を持ったのでしょうか。

 

 

以前は親子のように仲が良かった

 

相性が悪く、被害者の紗也乃さんは萩野裕の授業を受けないことにしましたが、実は塾に入った頃は仲が良かったんです。

 

 

被害者と犯人は、以前はこのような関係だったという証言があります。

 

紗也乃さんが塾に入ってすぐの頃は、2人は仲良しであり、塾講師と生徒として良好な関係を築いていたと考えることができます。

 

 

萩野裕はロリコンの噂＆セクハラ傾向あり

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人の萩野裕は、ロリコンだったという情報があります。

 

 

お気に入りの女の子がいると、授業中に何度も声をかけて、手を握ったり体を触ったりしたことがあるそうです。また、授業が終わった後もその子を呼び出して話をしながら体を触ったりしたとのこと。

 

このことはほかの生徒も知っていて、あまりにもひどいと授業中に一斉ブーイングをしたこともありました。

 

また、教え子の女子生徒にストーカー行為をして、その女子生徒が学習塾を辞めたこともありました。

 

両親が厳しく男女交際が禁止されていたから、同年代の女性への免疫が一切なく、自分よりも幼く支配・コントロールできる女児が恋愛対象になったのかもしれません。

 

それにしても、もしこのように女子生徒の身体に触ったり、ストーカー行為をしていて、ほかの生徒や保護者がそのことを知っていたのに、萩野裕はなぜ学習塾の講師を続けられたのでしょうか。時代的に現在ほどセクハラ・ロリコンに敏感ではなかったからか。一部の保護者からは評判は悪くなかったからか。不思議です。

 

 

詰め寄るような質問で被害者が授業を拒否

 

ロリコン気質があった萩野裕は、塾に入ったばかりの紗也乃さんと仲良くなったことで、勘違いしてしまったのかもしれません。

 

一方的に好意を抱いてしまった。さらに、萩野裕はアスペルガーだったことで、コミュニケーションに難があり、相手の気持ちを考えずに自分の思いをぶつけてしまった可能性があります。

 

その結果、5月11日に授業終了後に紗也乃さんに国語の個別指導を行い、「学校は楽しいか、塾は楽しいか、お父さんは好きか？」などの意味不明な質問をして、「嘘をついているのはわかる」と意味の分からない詰めより方をしたのかもしれません。

 

それでも、紗也乃さんが自分のことを嫌がっている理由を理解することができず、好意を抱き続け、「志望中学校に合格させたい」という思いもあって、行動がエスカレートしていったのではないでしょうか。

 

11月21日に紗也乃さんと担任の女性講師、萩野裕の3人で面談を行った時、職員室の奥に紗也乃さんを連れて行って、「なんでなんで」と詰め寄ったのも、「自分はこんなにも君のことを思っているのに、君は僕のことを拒否するんだ」という思いが強かったのでしょう。

 

 

12月から犯人の萩野裕の授業だけを受けなくなった

 

2005年12月から、被害者の紗也乃さんは萩野裕の授業（国語）だけを受講しないことになりました。これは、紗也乃さんの申し出を受けて、塾の校長が判断したことです。

 

また、模擬試験の監督を萩野裕ではなくほかの講師が行うことになったのは、校長が萩野裕と紗也乃さんの関係を懸念したためでした。

 

この試験監督を外すことを校長から萩野裕に通告されたのは、事件の前週のことでした。この通告と凶器の包丁の購入時期が重なることから、試験監督を外されたことがきっかけで、殺害計画を立てた可能性があります。

 

「もう紗也乃さんと会えない。それなら・・・」と思っての犯行なのかもしれません。

 

 

自分の好意を拒否されて逆恨みしたか？

 

ただのアルバイト講師が小6の女子生徒から「授業を受けない」と言われただけで、こんなにも必死になるとは考えにくいです。犯人の萩野裕は被害者の紗也乃さんを「ただの生徒」ではなく、それ以上の存在として見ていたとしか考えられません。

 

自分の好意を拒否されたから、犯行に及んだと考えるのが自然ですよね。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の判決

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の裁判は2006年2月20日から行われました。事件が発覚する前に自分で110番通報をしたために自首が成立することが認められました。

 

検察側は精神科への通院歴があるものの、刑事責任能力はあり、動機は被害者との関係性の悪化であると主張しました。それに対し、弁護側は「女児が剣を持って正面から突き上げてくる姿が頭に浮かぶようになった」という妄想の末の犯行であると主張しています。

 

一審では求刑は無期懲役でしたが、自首が認められたため、懲役18年が宣告されました。しかし、弁護側が控訴し、控訴審では犯人の心神耗弱状態が認められ、懲役15年が言い渡されています。検察側・弁護側共に上告しなかったため、2009年4月に刑が確定しています。

 

この事件では刑事裁判だけでなく、民事裁判も行われました。民事裁判では被害者の両親が塾を「未然に事件を防止しようとしなかった」として慰謝料を求めています。この裁判の判決は2010年3月31日に塾側に9800万円の支払いを命じる判決になりました。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件と犯人・萩野裕

 

宇治学習塾小6女児殺害事件の犯人は現在もまだ刑務所にいると考えられます。

 

判決が出たのは2009年4月。懲役は15年ですから、単純に考えれば、2024年4月に出所しています。

 

ただ、犯人の萩野裕は事件当時、窃盗・強盗致傷の罪で執行猶予中でした。執行猶予中に事逮捕・有罪になれば、執行猶予は取り消され、懲役刑が加算されます。

 

窃盗・強盗致傷の罪では懲役2年6ヶ月・執行猶予3年でしたから、宇治学習塾小6女児殺害事件の懲役15年に懲役2年6ヶ月が加算されることになります。

 

ということは、計算すれば2026年までは、萩野裕は出所しないことになります。

 

ただ、未決勾留があるので、現在すでに出所している可能性はゼロではありません。

 

未決勾留とは勾留されてから判決が確定するまで、身柄を拘束されているために、その勾留されている期間を刑期に参入することです。

萩野裕にこの未決勾留が適用されているのか、適用されているならどのくらいの期間なのかはわかりません。未決勾留日数を刑に算入するかどうかの裁量権は裁判所にありますが、もし全期間算入されているなら、萩野裕はすでに出所しているかもしれません。

 

事件が起こってから判決が確定するまで約3年半。執行猶予が取り消されて懲役2年半が加算されても、すでに出所している計算です。

 

現在出所していなくても、2026年には出所するのは確定です。萩野裕が出所する時は40代半ば。ご両親もまだ健在でしょう。被害者の紗也乃さんは12歳で殺害されたのに、犯人の萩野裕はこれから長い人生があると考えると、やり切れないものを感じますね。

 

 

宇治学習塾小6女児殺害事件のまとめ

宇治学習塾小6女児殺害事件の概要や現場に落ちていた指、被害者、犯人の萩野裕の家族や親、生い立ちや経歴、事件の動機と裁判の判決、現在は出所しているのかどうかをまとめました。

 

このような事件が二度と起こらないように、子供に関わる職業は事前に前科がないか、危険人物ではないかを徹底的にチェックしてもらいたいです。