花森弘卓の現在!生い立ちと両親や家族・出身高校と琉球大学のサークル・実家と自宅・硫酸事件とその後まとめ

花森弘卓は2021年に白金高輪駅で会社員に硫酸をかけ、逮捕された人物です。

 

今回は花森弘卓が事件を起こした動機や沖縄・琉球大学のサークルでの被害者との関係、家族や実家、両親、兄弟など生い立ち、静岡の高校での様子、現在や自宅についてまとめます。

花森弘卓が起こした白金高輪硫酸事件とは

 

出典:https://twitter.com/

 

2021年8月24日夜、東京メトロ南北線の白金高輪駅出口のエスカレーター付近で、22歳の会社員男性が黒ずくめの服装の男に硫酸をかけられるという事件が起きました。

 

顔に硫酸をかけられた被害者男性は、両目の角膜を損傷。失明こそ免れましたが全治6ヶ月の大怪我を負いました。また、被害者の後ろにいた女性も硫酸で足を滑らせて転倒し、軽症を負っています。

 

犯人の男は改札から被害者の後をぴったりと着いてきており、追い抜きざまに硫酸をかけたとされます。通り魔的な犯行ではなく、明らかに被害者男性を狙っての犯行でした。

 

そのため捜査本部も犯人は被害者の顔見知りだと考え、事件から3日後の8月27日には傷害容疑で25歳の花森弘卓という人物を指名手配しました。

 

警察は防犯カメラなどで花森弘卓の行方を追い、犯行後に品川駅から自宅のある静岡県に移動し、そこから中部国際空港に向かって沖縄に逃亡したことを確認します。

 

そして8月28日には沖縄県宜野湾市の友人宅に潜伏していた花森弘卓を逮捕しました。犯行現場から潜伏先の距離はおよそ1,500km離れており、警察が逮捕までの間に解析した防犯カメラは約250台。犯行から86時間でのスピード逮捕でした。

 

逮捕までの花森弘卓の足取り

 

出典:https://occhocoyomeko.com/

 

事件当日の8月24日、花森弘卓は静岡県静岡市内にある自宅から新幹線で上京し、被害者男性が勤務する会社がある赤坂見附駅に向かいました。

 

その後、被害者男性の勤務先周辺で花森の目撃情報があがったため、男性が退社するまで近くで見張っていたものと思われます。

 

そして男性が会社から出てくると赤坂見附駅まで尾行し、相手に気づかれないように5〜6m離れた場所で電車を待って、被害者男性とともに銀座線に乗車。その後は溜池山王駅で南北線に乗り換え、白金高輪駅までついていきました。

 

ショルダーバッグに硫酸の入ったボトルを隠し持った花森は、白金高輪駅改札の外まで被害者男性を追いかけます。そして、上りエスカレーターで追い抜きざまに男性の顔に硫酸をかけて、そのままエスカレーターをあがって品川駅まで移動、事件当日中に新幹線で静岡の自宅に戻りました。

 

なお、硫酸をかけた時に花森は自分の利き手である右手にだけ手袋をしていたといいます。逃走中に花森はこの手袋を白金高輪駅の構内に捨てていたのですが、後にこの手袋から採取された指紋が花森の自宅から採取されたものと一致したことが報じられました。

 

いったん自宅に戻った花森は、事件の翌日には中部国際空港に移動して沖縄県に逃げています。そして宜野湾市にある友人の家で過ごしていましたが、完全に身を隠していたわけではなく、8月28日の逮捕時には北中城村にある中城公園にいたとのことです。

 

また、逮捕時に警察に名前を聞かれた際には「砂川です」などと偽名を使っていたといいます。砂川というのは沖縄では比較的多い苗字であるため、現地民を装おうとしたのでしょう。

 

なお、花森を泊めていたされる宜野湾市に住む友人は事件のことを知らなかったようで、花森逮捕後は警察によって保護されています。

 

 

 

花森弘卓と被害者は沖縄・琉球大学のサークル仲間だった

 

出典:https://theyellowmonkey-movie.jp/

 

花森弘卓と被害者の男性はともに琉球大学出身で、在学中に2人は同じ映画サークルに所属していました。

 

花森弘卓は被害者男性よりも2歳年上で、学年も1つ上です。しかし彼がサークルに入ったのは2年になってからだったため、サークル内では被害者男性ら新入生の「同期」という扱いでした。

 

そのような複雑な関係であったことが、事件のきっかけになったようです。

 

捜査官に花森から恨みを買った経験など、狙われる心当たりはないかを尋ねられた被害者男性は、「花森さんに対してタメ口で話しかけていたところ、『年上に対してタメ口を聞くな』と怒られて険悪な関係になった」と話していたといいます。

 

 

 

花森弘卓が白金高輪硫酸事件を起こした動機は?事件前に見せた奇行

 

出典:https://theyellowmonkey-movie.jp/

 

警察の取り調べに対して、花森弘卓は「年下のくせに、タメ口で腹がたった」「馬鹿にしているような態度をとられた」などと話していたことが報じられ、事件直後は「被害者男性が年上の自分にタメ口を聞いたことが憎らしかった」という一点が、事件の動機だと思われていました。

 

そのせいか当時、ネット上には「被害者が犯人を虐めていたのではないか」「年上だと知っていたのに、弄り倒すなどの嫌がらせをしたのではないか」と、花森を庇うような意見まで見られました。

 

しかし後に、2人の関係はもう少し入り組んでいたことが判明します。

 

最初に2人が映画サークルで出会った時、花森は自分の学年や年齢を明かしていませんでした。そのため被害者男性は「同じ学年、同じ年齢だろう」と思い込み、悪意なくタメ口で話しかけていたといいます。

 

しかも先輩だったことが明らかになった後に被害者男性がこれまでの態度を謝罪したものの、花森の方から「今さら敬語を使われても気になるし、今まで通り(タメ口)でいいよ」と言われて、タメ口で話し続けていたそうです。

 

なお、タメ口と言っても「花森」と呼び捨てにしていたわけではなく、サークルの男子学生の多くが使っていた「コーチ」というあだ名で呼んでいたといいます。つまり、この段階で被害者男性は恨まれるようなことは何もしていなかったのです。

 

さらに2人が知り合った年の秋には花森は別のサークルに入り、被害者男性とは疎遠になっています。

 

この後、花森は家庭の事情で琉球大学を辞めて静岡大学の農学部に編入しているのですが、被害者男性はそのことさえ知りませんでした。

 

2020年9月、花森は疎遠であった被害者男性に突然LINEで「来週、沖縄に行くんだけど泊めてくれないか」と連絡を入れます。

 

被害者男性は快く「いいよ」と返信したのですが、なぜか花森は突然怒り出し、「年上に向かってタメ口を聞くな」「節度のある態度を求めます」などと文句のメッセージを送りつけてきました。

 

この時、4年生で卒業論文の制作に追われていた被害者男性は、忙しい時期のうえ、コロナ禍でありながら宿泊を承諾したのになんでこんな反応をされなければならないのか、と花森に嫌悪感を覚えたといいます。

 

そして「サークルの同期で友人だと思ってきましたが、そのような関係を強要されるのなら家には泊められない」と返信し、花森のLINEをブロックしたとのことです。

 

 

突然届いた「絶縁状」

 

花森のLINEをブロックした約2週間後、被害者男性のもとに住所以外がすべてアルファベットで書かれた奇妙な茶封筒が届きます。

 

差出人は大学時代に同じサークルにいた留学生で、封筒の中には以下のような文言が綴られた手紙が入っていました。

 

中に折りたたまれて入っていたA4サイズ1枚の紙には「絶縁します」「お前みたいな低脳には分からないだろうが俺は先輩だ」「あなたにまじないをかけた。君が反省すれば解くヒントが見つかる」とつづられていた。

 

引用:「僕はなぜ襲われたのか」 硫酸事件被害者 初めて口を開いた

 

これを見た被害者男性は送り主はサークル仲間の留学生ではなく花森だと察し、気味が悪くなってすぐに手紙を捨てたといいます。

 

 

通勤経路に現れた花森弘卓

 

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手紙以降、花森から接触してくることはなかったものの、2021年の4月頃には琉球大学時代の友人から、花森が自分の家や勤務先を調べて回っているとの噂を聞いた被害者男性は「LINEの件でそこまで恨まれていたなんて」と、危機感を覚えたといいます。

 

そして2021年7月下旬、仕事帰りの被害者男性が深夜に東京メトロ南北線の六本木一丁目駅の改札を通ると、後ろから「おーい」と呼びかけられ、振り返ると花森が立っているという不気味な出来事が起きたのです。

 

六本木一丁目駅は被害者男性の自宅最寄り駅ではなく、この日はたまたま違うルートで帰ろうと利用しただけでした。しかし待ち伏せでもしていたかのように姿を見せた花森は、ついて歩いてきて、タクシーにまで一緒に乗り込んできたそうです。

 

タクシーでの移動中、花森は「今は寄生虫の研究をしている」「取り掛かっている研究でノーベル賞候補になるかもしれない」「オリンピックの通訳を頼まれて、研究の合間を縫って東京に来た」などと話し続けていたといいます。

 

LINEでのやり取りやブロックをしたことについて謝ると、「もう怒ってない」と返されたため、被害者男性は気味の悪さを感じつつも、わだかまりはなくなったのだと胸をなでおろしました。

 

しかし、その約1ヶ月後に花森は白金高輪駅硫酸事件を起こしたのです。

 

 

被害者男性は恨まれている理由がわからず…

 

事件時、急に得体のしれない液体をかけられた被害者男性は反射的に目を閉じていたため、犯人の顔を見ていませんでした。

 

最初は酔っ払いに水でもかけられたのかと思ったものの、唇に酸味を感じたために酸性の液体をかけられた可能性が高いと判断し、周囲の人に助けを求めてミネラルウォーターで顔や身体を洗い流してもらったといいます。ですから犯人の後ろ姿さえ確認できなかったのです。

 

入院後、警察に「犯人に心当たりは?」と聞かれた時に被害者男性の頭に思い浮かんだのが、7月の末に和解したはずの花森弘卓の顔であったそうです。

 

そして事件から2日が経ってやっと目が開けられるようになり、警察に渡された防犯カメラの映像を見たところ、花森によく似た人物が映っていることを確認。ここで「やはり犯人は花森さんだったんだ」と思ったといいます。

 

しかし、花森との間にトラブルがあったとはいえ、そこまで恨まれるようなことだったのか、LINEのやり取りが原因でこんな凶行に及ぶのかと被害者男性は困惑しており、毎日新聞の取材に対しても「なにが(花森の)動機だったのか知りたい」と語っていました。

 

 

 

花森弘卓の生い立ち・両親や兄弟など家族との関係

 

出典:https://y-tail.jp/

 

花森弘卓は整体師の父親と勤務医の母親の間に生まれました。実家の場所は静岡県静岡市葵区で、父方は古くから静岡市内で商売を営んでいた裕福な家系で、花森の父親も静岡駅前で整体院を開業していました。父親は腕がよく、評判だったそうです。

 

母親は中国人で、目を引くような美人のうえ東京の病院で働く開業医と、才色兼備な女性だったといいます。

 

兄弟はなく一人っ子でしたが家族仲は良好だったそうで、近隣住民の話によると夏休みなどには家族で中国に帰省する様子も見られたとのことです。母親は花森を溺愛しており、高齢の父親も一人息子を可愛がっていました。

 

また花森は幼少期から昆虫が好きで、生物学者になりたいという夢を持っていたそうです。

 

しかし近所の人からは「家族仲もよく、大人しい子だった」という印象が語られている一方、小学生時代の同級生やその母親からは「保護者会でもたびたび問題になる児童だった」「気に入らない相手を執拗に虐めるなどして、クラスでは気味悪がられていた」という話が出ています。

 

小学校時代の同級生からは、以下のような証言もありました。

 

「事件の報道を見て、すぐに『花森くんだ!』と気づき、驚きました。彼のことをなぜ覚えていたかというと、花森くんは学校内で悪名高いイジメっ子だったんです。コソコソと気に食わない子を執拗にイジメていた。その子に毛虫やナメクジを無理やり食べさせていたこともありました」

 

引用:同級生が明かす残酷素顔 “硫酸男”花森弘卓容疑者のイジメっ子時代

 

ほかにも「昆虫が好き」といいながら、捕まえてきたバッタを教室備え付けの鉛筆削りに詰めて殺すなどしており、生き物相手にも残虐な行為をしていた様子です。

 

運動が不得意だったため運動会などのスポーツ系のイベントには出席しなかったそうで、花森は小学生にしてクラスから浮いた存在だったといいます。

 

中学に進んでも問題児ぶりは変わらず、普段はボソボソ喋る目立たない生徒でありながら、美術の授業が終わった後に、隣の席の女子に彫刻刀を突きつけるという事件を起こしたことがありました。

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なぜそのようなことをしたのかは不明ですが、周囲にいたクラスメイトが花森に物を投げつけるなどして止めに入り、女子生徒は怪我をせずにすんだといいます。

 

学校で起きたこととはいえ、凶器が彫刻刀とあれば立派な障害未遂事件です。ところが担任の教師が厳しく叱ってもニヤニヤ笑い返すだけで、反省している様子はまったく見られなかったそうです。

 

 

 

花森弘卓の高校時代

 

出典:https://y-tail.jp/

 

地元の公立中学を卒業した花森弘卓は、市内にある私立の常葉大学付属橘高校に進学しました。しかし高校に入ると1年時でさっそく留年し、1歳年下の同級生たちと2回めの高校1年生を経験することになります。

 

高校の同級生によると1つ年上ではあったものの花森はクラスに馴染んでいたようで、年下の級友からいじられることも多かったといいます。学校帰りにも友人同士でゲームセンターに行くなどして遊んでおり、ごく普通の高校生活を送っていました。

 

ただ同じく高校の同級生によると、この頃も花森には「少し変なやつだな」と思わせるような以下のような行動が見られたそうです。

 

・同級生によるいじりが行き過ぎると、突然「うるせぇ!」とキレることがあった

 

・転売で小遣い稼ぎをするのが好きで、週替りの特典目当てに何度も「ラブライブ!」の映画を観に行っていた

 

・高校3年生の文化祭で、1人でステージに立って初音ミクの「千本桜」のヲタ芸を披露した。突然のことだったので同級生らも驚いた(ヲタ芸の練習は他の高校の人と集まっておこなっていたため、クラスメイトは知らなかった)

 

・夏休みに秋葉原のメイドカフェに行ったという話を自慢気にされた。その際「三次元の女には興味がない」などと言っていた

 

・趣味に関する活動については積極的だった一方、クラスメイトであっても女子にはまったく話しかけることができず、避けているようだった

 

また、キレると何をしでかすかわからない面もあったようで、体育の授業中に自分にぶつかった生徒に腹を立て、階段から突き落として骨折させることもあったといいます。

 

このような行為をする花森に対して、高校の同級生は日テレの取材で「やられたことは倍にして返さないと、気がすまない性格だったと思う」と語っていましたが、倍返しというよりただの逆恨みとしか感じられません。

 

 

 

花森弘卓はストーカー気質?本当は静岡大学に行きたかった?

 

出典:https://twitter.com/

 

白金高輪駅硫酸事件でも被害者男性への異常な執着を窺わせた花森弘卓ですが、高校3年時にも予備校で知り合った女子高生に執着し、ストーカーに近い行動をしていました。

 

花森は通っていた予備校で「陽キャ」と呼ばれるようなアクティブな友人を介して、清楚系で美人な女子高生に出会い、彼女にドハマリしたといいます。

 

学校の友人には「三次元の女は無理」と言っていた一方、彼女の前ではアニメ好き、ボカロ好き、昆虫好きといった女子にひかれそうな要素は封印し、優秀な医者家系の頼りがいのある男を演じていたようです。

 

しかし如何せん女性慣れしていないせいか距離のとり方がおかしく、複数人で話している時にも意中の彼女にしか話しかけない、彼女の話にしか反応しないなどして周囲を戸惑わせていました。

 

また彼女がサラリーマン風の男性にナンパされたという話を聞くと、頼まれてもいないのに見守り活動を始め、女友達を押しのけて一緒に帰ろうとしはじめたのです。

 

さらに彼女の誕生日には地面に片膝をついて赤いバラを手渡したうえ、なぜかヤドカリのペアをプレゼントしたといいます。そして相手が気を使ってヤドカリを受け取ってくれると、花森は自分の気持ちが受け入れられたと勘違いしたのか、予備校内でも彼氏面をするようになっていきました。

 

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常に隣に座ってジロジロと見てくる、髪の毛を触ってくる、自分より成績が悪いにもかかわらず「勉強、教えてあげようか」と言ってくるなど、あからさまな態度を取ってくる花森に、女子高生も警戒心と嫌悪感を持つようになります。

 

なお、彼女の志望校は静岡大学で、それを聞きつけた花森も静岡大学を第一志望に変更していました。大学でも彼女に付き纏うつもりだったのでしょう。

 

 

 

意中の女性から拒絶されて周囲を逆恨み

 

受験前の大事な時期にストーカー行為のようなことをされ、疲れ果てた女子高生は、ついに花森に「監視みたいなことはやめて!」「どうして私の友達を無視するの?」といったメールを送りました。

 

すると花森は自分のおこないを反省するどころか「無視をするのはあいつらが自分を侮辱したからだ」と、まるで周囲の人間が悪いかのような返事を返したのです。しかし、実際には勉強のために通っている予備校で他人に嫌がらせをするほど暇な生徒はおらず、彼を侮辱した人物など存在しません。

 

このことを女子高生から聞いた友人は彼女の身を案じて、予備校側に相談。事態を重く受け止めた予備校は成績を理由にクラス替えをして、彼女と花森を引き離しました。

 

その後、女子高生は静岡大学へ、花森はセンター試験の点数が足りなかったために琉球大学へ進学したことから、2人の接点はなくなりました。

 

当時の花森の様子を知る同級生は「(花森が静岡大学に受かっていたら)彼女が事件の被害者になっていたかもしれない」「普段は大人しいのに、スイッチが入ると見境がなくなる奴だった」とも話しています。

 

高校の時点ですでに花森は、相手の気持を考えずに特定の人に執着し、歯止めが効かなくなる性格をしていたようです。

 

 

 

花森弘卓は母親の死が原因で沖縄から静岡に戻っていた?

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

 

花森が高校生の頃、高齢であった父親は他界しており、父親が死んだ後は母親が勤務先を東京から静岡に移して母子2人で暮らしていました。

 

ところが母親との関係は小学生の頃にように良好ではなかったようで、家の前で母親に馬乗りになって殴りかかろうとしていた場面を近所の人に目撃されていました。この時は他人に見られたことで我に返ったのか、花森は母親から手を離して家に戻っていったそうですが、家庭内暴力もあったのかもしれません。

 

琉球大学に進学してからは沖縄で一人暮らしを始めましたが、大学2年生の時に母親も急逝。母親の死が理由なのかは不明ですが、両親を亡くした花森は実家に戻り、静岡大学農学部の3年に編入しています。

 

成人していたとはいえ花森はまだ学生であったことから、母親が他界した後は亡き父の兄が後見人になって月に一度ほど様子を見に来ていたそうです。

 

「おじさんによれば、“生き物の研究を続けたい”って言っていたようで、大学でもそういう研究をしていたんじゃないかしら。家の中にも、土とか水槽とかを持ち込んで、生物を熱心に飼育していたみたい。『おかえり』って声をかえたら『ただいま』って返してくれる感じのいい普通の子です」

 

引用:25歳“硫酸男”の正体 実は静岡の大学に編入した現役学生。両親は他界し実家でひとり暮らし

 

両親を亡くして天涯孤独になったものの、花森はとくに荒れる様子もなく、近所の人によるとそれなりに上手く一人暮らしをしていたとのことです。

 

生物学者になりたいという夢も持ち続けていたようで、静岡大学でもカブトムシの研究をしていたといいます。

 

ただ琉球大学にいた頃から沖縄固有種のカブトムシやクワガタなどを捕まえて自家繁殖し、生まれた個体をネットオークションで売りさばいていたという話も出ていました。

 

白金高輪駅硫酸事件を起こす前にも、花森は行きつけの喫茶店の店主に「ネットオークションでカブトムシが高く売れた」などと上機嫌に話していたといい、純粋に生物が好きだったのかどうかも疑問が残ります。

 

なお、逮捕時に花森は逃走資金として現金50万円を所持していたと報じられていましたが、このお金も自家繁殖した昆虫をネットで売って稼いだものだったのかもしれません。

 

 

 

花森弘卓が起こした白金高輪駅硫酸事件の裁判と現在

 

逮捕時の花森弘卓は自らも硫酸を浴びていたためか、左まぶたと両腕に火傷のような傷を負っていたといいます。

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硫酸の入手先は静岡大学の研究室かと思われましたが、逮捕後の取り調べではバイクのバッテリー液として売られている希硫酸をネットで購入し、犯行に利用したことが明らかになりました。

 

そして犯行動機が「被害者がタメ口を聞くのが腹がたった」という理解しがたいものであったため、花森は精神鑑定にかけられることとなります。

 

逮捕当初から花森については「妄想性パーソナリティ障害なのでは?」「統合失調症かもしれない」といったようにネット上でも精神障害を疑う声があがっていました。

 

そのため精神鑑定がおこなわれることを予想していた人が多かった一方で、「硫酸を用意できる周到さがあるのに、責任能力がないとかあり得るの?」「小学生時代の話を聞くかぎり、更正できるとは思えない」「無罪になる可能性があるなんて、人生を台無しにされた被害者が可哀想過ぎる」と、精神鑑定に異を唱える声も少なくありませんでした。

 

 

しかし2021年12月には花森には刑事責任能力があるという精神鑑定の結果が出たため、同月17日に検察は花森弘卓を傷害罪で起訴しています。

 

これ以降、公判が開かれたという情報はないため、現在も花森弘卓は東京拘置所に収監されて裁判の開始を待っている状態だと思われます。

 

 

花森弘卓の量刑の予測

 

動機を含め明かされていない点が多いうえ、本件とは別に暴行の余罪があるという話も出ているため、花森弘卓にどのような判決が下されるのかは不明です。

 

ただ、2015年4月に高崎駅で同じく硫酸を使用した事件が起きたのですが、この犯人に下された判決が懲役2年6ヶ月であったことから、これに近い量刑になるのではないかと予想されています。

 

被害者の心身に消えない傷を負わせておいて、刑罰が軽すぎるという指摘もありますが、硫酸をかけるという行為だけでは人を殺すことはできないため、アシッドアタック(硫酸事件)に殺人未遂罪は適用されないのです。

 

 

 

被害者男性の現在

 

被害者の男性は営業職に就いていたといいます。入院中は担当医師が驚くほどの回復力を見せたとの話もありますが、硫酸を浴びて負った傷がどこまで目立たなくなるかは不明です。

 

被害者男性は毎日新聞の取材に対して「会社の上司や同僚には復帰を待っていると励まされるが、この顔で営業は厳しいと思う」と苦しい胸のうちを明かしていました。

 

事件直後、被害者男性の顔は右半分が赤黒く変色し、退院後も医療用コンタクトを入れないと生活できないほど視力が落ちてしまったといいます。

 

また退院後も通院は続いており、医療費と交通費を合わせると毎月5万円以上の出費になるとの話も出ています。

 

事件後、東京都からはお見舞金として被害者男性に10万円が支払われたといいますが、現在の時点では花森に対する損害賠償請求をしたという話も出ていないため、通院にかかるお金は被害者男性の自己負担になっているとのことです。

 

 

 

花森弘卓の静岡の実家(自宅)が特定される

 

出典:https://uzumakinews.com/

 

 花森弘卓の実家は家宅捜査を受けており、家の外観はTVでも報じられました。外観を見ただけでも目立つ豪邸という印象だったためか、現在では静岡にある花森の実家は住所まで特定されています。

 

静岡県静岡市葵区二番町3−1で検索をすると、GoogleのストリートビューにTVに映っていたのと同じレンガ調の外壁の建物が表示されます。

 

 

自宅が特定されるとネットでは「こんな大きな家に一人で住んで、金にも困らないで大学にも通えて、いったい何が不満だったんだよ」との声も寄せられました。

 

出典:https://occhocoyomeko.com/

 

なお、母親が存命だった頃は家の周りも花壇に花が植えられていたりと整備されていたといいますが、花森が1人で住むようになってからは水槽や土などが散乱するようになり、外からでも掃除が行き届いていない様子が見受けられたそうです。

 

 

 

花森弘卓と白金高輪駅硫酸事件についてのまとめ

 

この記事では白金高輪駅硫酸事件を起こした花森弘卓の生い立ちや被害者の関係などについて紹介しました。

 

小学生時代からの異常な行動を見るかぎり、今後の裁判のなかで花森本人の口から犯行動機が語られることがあっても、おそらく大半の人は納得がいかない、理解できない言い分の可能性が高いでしょう。

 

ネット上では「被害者の会社員男性、誰にでも分け隔てなく接する人だったんだろうね。それで変な奴に懐かれちゃったのかも」という意見も目立ちました。難しい話ではあるのでしょうが、被害者男性が心身ともに回復されることを願うばかりです。

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