テレビ東京の「なんでも鑑定団」は放送開始30年目の人気番組です。
この記事ではなんでも鑑定団の鑑定士、歴代のアシスタントやMC、これまでの史上最高額と最低額、史上最悪の放送事故とまで言われた衝撃回、やらせ疑惑や鑑定士死亡の噂、現在などについてまとめました。
この記事の目次
なんでも鑑定団は様々なお宝に鑑定士が値段をつけるテレ東の人気番組
出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/
「開運!なんでも鑑定団」は、テレビ東京系列を中心に放送されている鑑定バラエティ番組で、視聴者や芸能人ゲストなどが美術品やレアアイテムなど様々なジャンルの「お宝」の鑑定を依頼し、各ジャンルの専門家の鑑定士がそれを鑑定し値段を付けるという内容の番組です。
なんでも鑑定団は、1994年にスタートし2024年の現在も続いている歴史のある番組で、これまでに多種多様な「お宝」が鑑定され、1億円以上の価値があるお宝と鑑定されてスタジオが驚愕する場面もあれば、依頼者が高価値だと信じていたお宝が実は偽物で数百円から数千円の価値しかないガラクタである事が判明してガックリとうなだれる場面もあり、これまでに様々なドラマを生んできた人気番組です。
ここではそんななんでも鑑定団について改めて紹介していきます。
なんでも鑑定団の主な鑑定士一覧
「開運!なんでも鑑定団」の主役ともいえる主な鑑定士を紹介していきます。
なんでも鑑定団の鑑定士① 中島誠之助
中島誠之助のプロフィール
生年月日:1938年3月5日
出身地 :東京府麻布区青山(現在の東京都港区青山)
中島誠之助さんは、なんでも鑑定団が放送をスタートした1994年から2024年の現在までレギュラー鑑定士として出演しており、歯切れの良いトークで人気を集め、鑑定団以外のテレビ番組でも活躍されています。
なんでも鑑定団で価値のあるお宝を鑑定した際の「いい仕事してますねぇ」という決め台詞が話題になり、1996年度の「ゆうもあ大賞」に選ばれています。
中島誠之助さんの専門は古美術で、なんでも鑑定団では特に焼き物や茶道具を担当して鑑定されています。
中島誠之助さんは南青山で古伊万里磁器を専門に扱う「骨董屋からくさ」を経営されていましたが、なんでも鑑定団を見た野次馬や冷やかしが殺到したために商売にならなくなり2000年に閉店しています。
なんでも鑑定団の鑑定士② 北原照久
北原照久のプロフィール
生年月日:1948年1月30日
出身地 :東京都中央区京橋
北原照久さんもなんでも鑑定団がスタートした1994年から2024年の現在までレギュラー鑑定士として出演されている方です。
北原照久さんはブリキおもちゃの専門家で、おもちゃコレクターとして世界的に知られる人物です。なんでも鑑定団では主に、レトロ玩具、 特撮・アニメ玩具、 ミニカー、 広告キャラクター・看板の鑑定を担当されています。
北原照久さんは、株式会社トーイズ・株式会社トイズプランニングの代表取締役で、「ブリキのおもちゃ博物館」をはじめとする複数の玩具系のミュージアムを運営されています。
その発言から玩具への愛がひしひしと伝わってくる方で、なんでも鑑定団の視聴者からの人気も抜群です。
なんでも鑑定団の鑑定士③ 安河内眞美
安河内眞美のプロフィール
生年 :1954年
出身地:福岡県北九州市
安河内眞美さんは、1996年からなんでも鑑定団にレギュラー鑑定士として出演されていて、主に日本画の鑑定を担当されています。
安河内眞美さんは元々は、なんでも鑑定団の放送スタートから鑑定士を務め「鑑定士軍団の長老」と称された渡邉包夫さんの傍で鑑定力を学びました。渡邉包夫さんが1998年に亡くなりその後継者としてなんでも鑑定団に出演されています。
なんでも鑑定団の鑑定士④ 山村浩一
山村浩一のプロフィール
生年 :1976年
出身地:東京都
山村浩一さんは2016年からなんでも鑑定団のレギュラー鑑定士を務め、主に西洋画と彫刻の鑑定を担当されています。
山村浩一さんは大学卒業後にオークション会社で経験を積まれたのち、父の経営する1953年から続く「永善堂画廊」に入社し2013年に後を継ぎ代表取締役社長を務められています。
なんでも鑑定団の鑑定士⑤ 阿藤芳樹
阿藤芳樹のプロフィール
生年月日:1954年4月5日
出身地 :東京都港区
阿藤芳樹さんは、なんでも鑑定団で主に西洋アンティークの鑑定を担当されている方で、2016年まではレギュラー鑑定士として出演し、現在も準レギュラーとして出演されています。
阿藤芳樹さんは南青山・骨董通り1949年創業の西洋アンティーク専門店「阿藤ギャラリー」を営まれています。
なんでも鑑定団の鑑定士⑥ 田中大
田中大のプロフィール
生年月日:1964年9月19日
出身地 :京都府
田中大さんは1990年代後半からなんでも鑑定団に準レギュラー鑑定士として出演されていて、主に日本画や古文書の鑑定を担当されています。
田中大さんは、お宝を大切に扱うという意識から息もあたらないようにと常に口にハンカチを当てて鑑定を行うスタイルを貫いており、一時は「京都のハンカチ王子」の異名で呼ばれました。
なんでも鑑定団の鑑定士⑦ 大熊敏之
大熊敏之のプロフィール
生年月日:1959年1月1日
出身地 :埼玉県大宮市(現在のさいたま市)
大熊敏之さんは、2005年から準レギュラー鑑定士としてなんでも鑑定団に出演されていて、主に近代工芸品の鑑定を担当されています。
大熊敏之さんは美術史を専門とする大学の先生で、現在は日本大学芸術学部美術学科教授を務め、以前は富山大学大学院芸術文化研究科教授、宮内庁三の丸尚蔵館主任研究官、北海道立近代美術館主任学芸員などを歴任されました。
立派な髭を蓄えていかにも大学教授という雰囲気ながら、柔らかい笑顔と気さくな性格のギャップで視聴者からも人気が高い人物です。
なんでも鑑定団の鑑定士⑧ 澤田平
澤田平プロフィール
生年:1935年
澤田平さんの本業は整体院の院長ですが、科学技術史家としても活躍し、古式銃(鉄砲)や和時計、からくり細工、甲冑などに造詣が深い人物です。なんでも鑑定団でも主に甲冑・古式銃、 和時計、からくり細工の鑑定を担当されています。
自身も有名なコレクターで、なんでも鑑定団では、鑑定するたびに自身の所有コレクションの自慢を挟み込み番組司会者につっこまれるという流れが定番となっています。
なんでも鑑定団の鑑定士⑨ 勝見充男
勝見充男のプロフィール
生年 :1958年
出身地:東京都港区新橋
勝見充男さんは、西洋骨董、和骨董の専門家で、代々木上原で古美術店「自在屋」を営まれています。
なんでも鑑定団には準レギュラー鑑定士として出演し、主に古民具の鑑定を担当されています。なんでも鑑定団での古民具をいかに楽しむかという解説はとても面白く視聴者からも好評のようです。
なんでも鑑定団の鑑定士⑩ 増田孝
増田孝のプロフィール
生年月日:1948年8月25日
出身地 :千葉県千葉市
増田孝さんは、古文書学者、書跡史学者で、現在は愛知東邦大学の客員教授を務め、過去には愛知文教大学の学長も務めました。
なんでも鑑定団には準レギュラー鑑定士として出演し、主に古文書の鑑定を担当されています。
なんでも鑑定団の歴代MCとアシスタント
「開運!なんでも鑑定団」の歴代のMCやアシスタントも紹介していきます。
なんでも鑑定団歴代MC① 島田紳助
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なんでも鑑定団の初代メインMCは、お笑いタレントの島田紳助さんでした。
島田紳助さんは、当時はMCとして絶大な人気を誇りなんでも鑑定団以外にも数々の番組で司会を担当していました。しかし、2011年に島田紳助さんは暴力団関係者との関係が取り沙汰されて芸能界を引退し、なんでも鑑定団のMCも降板しています。
島田紳助さんが最後に出演したテレビ番組が2011年8月23日放送の「なんでも鑑定団」でした。
なんでも鑑定団歴代MC② 石坂浩二
俳優でタレントの石坂浩二さんは、なんでも鑑定団がスタートした1994年から2016年までサブMCを務めました。
石坂浩二さんは芸能界きっての博識ぶりで知られ、番組で紹介される様々なジャンルのお宝に関するうんちくを披露して視聴者を楽しませました。
ところが、2014年頃から石坂浩二さんがなんでも鑑定団に出演しているのに、ほとんど発言がピックアップされず編集でカットされていて、まるでいないかのように扱われている事がネット上で話題になります。
週刊誌やスポーツ紙では、石坂浩二さんが番組制作スタッフと対立していじめやパワハラ受けているとまで報じられちょっとした炎上騒動となりました。
テレビ東京系の看板番組「開運!なんでも鑑定団」の視聴者がざわついている。レギュラー陣のひとり、石坂浩二(74)の発言シーンが2年ほどカットされているとインターネット上での指摘が相次ぎ、週刊誌やスポーツ紙では、石坂の「降板」や、制作サイドの「いじめ」まで取り沙汰されているのだ。
結果として、石坂浩二さんは2016年3月でなんでも鑑定団のMCを降板したのですが、2016年4月から2017年にかけて、なんでも鑑定団の派生番組でBSジャパンで放送された「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」のメインMCに起用されているので、必ずしも局側と揉めて干されたとは言い切れないようです。
なんでも鑑定団歴代MC③ 今田耕司
なんでも鑑定団の2代目メインMCで現在もメインMCを務めているのがお笑いタレントの今田耕司さんです。
今田耕司さんは芸能界を引退した島田紳助さんの後を継ぐ形でなんでも鑑定団のメインMCに起用されています。
なんでも鑑定団歴代MC④ 福澤朗
元日本テレビアナウンサーで現在はフリーアナウンサーの福澤朗さんは、2016年4月からなんでも鑑定団のサブMCを務められています。2016年3月で降板した石坂浩二さんの後を継いだ形でした。
なんでも鑑定団歴代アシスタント① 山内木の実
なんでも鑑定団の番組スタート時の初代アシスタントはフリーアナウンサーの山内木の実さんでした。
山内木の実さんはなんでも鑑定団を半年で降板しているのでこの方が初代アシスタントだと覚えている方はかなり少ないと思われます。
なんでも鑑定団歴代アシスタント② 吉田真由子
なんでも鑑定団の2代目アシスタントを務めたのは、タレントで女優の吉田真由子さんです。
吉田真由子さんは、1994年10月から2016年3月まで、22年間にわたってなんでも鑑定団のアシスタントを務め、探偵ナイトスクープのアシスタントだった岡部まりさんが持っていた「日本のテレビ番組の女性アシスタント最長記録」を更新しました。
なんでも鑑定団歴代アシスタント③ 片渕茜
なんでも鑑定団の3代目アシスタントを務めたのは、テレビ東京アナウンサーの片渕茜さんでした。
片渕茜さんは2016年10月から2024年4月まで7年間、なんでも鑑定団のアシスタントを務めました。
なんでも鑑定団歴代アシスタント④ 菅井友香
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2024年4月からなんでも鑑定団の4代目アシスタントに就任したのは、欅坂46および櫻坂46の元メンバーで現在は女優やタレントとして活躍されている菅井友香さんです。
現在も、なんでも鑑定団のアシスタントは菅井友香さんが務められています。
なんでも鑑定団の歴代最高額は「柿右衛門様式の壺」で5億円
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「開運!なんでも鑑定団」で紹介された歴代のお宝の中で史上最高額がつけられたのは、2005年9月27日の放送で登場した「柿右衛門様式の壺」で5億円という価値が付けられました。
この放送回では、鑑定士の中島誠之助さんや阿藤芳樹さんらが、ドイツのヘッセン家の「モーリッツ・フォン・ヘッセン」の屋敷を訪れて所有する骨董品を鑑定する企画が行われました。歴代最高額をつけた「柿右衛門様式の壺」は、その骨董品の中の1つで、国宝級のお宝という事で5億円の価値がつけられました。
なんでも鑑定団の史上最高額から1億円以上のお宝ランキング
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なんでも鑑定団の史上最高額は上で紹介した「柿右衛門様式の壺」の5億円ですが、歴代のお宝の中には他にも1億円以上の高額をつけたものが多数あります。下はなんでも鑑定団の歴代最高額から1億円以上がついた歴代のお宝の鑑定金額のランキングです。
順位 | お宝 | 鑑定金額 | 放送日 |
1 | 柿右衛門様式の壺 | 5億円 | 2005年9月27日 |
2 | クールベのシヨン城など絵画15点 | 合計4億3000万円 | 2019年4月30日 |
3 | 世界のポスター122点 | 合計3億5000万円 | 2001年4月10日 |
4 | マリリン・モンロー「七年目の浮気」衣装 | 2億円 | 2004年4月6日 |
4 | 古代中国の青銅器 | 2億円 | 2010年12月14日 |
6 | 西洋アンティーク各種 | 合計1億9400万円 | 2003年9月30日 |
7 | 七宝焼の香炉 | 1億8000万円 | 2005年4月19日 |
7 | 宮沢賢治の手紙 | 1億8000万円 | 2008年10月14日 |
9 | 虎の彫刻・ヒスイの彫刻・馬101頭の彫刻 | 合計1億5000万円 | 1996年12月3日 |
9 | イエローダイヤモンド | 1億5000万円 | 2012年8月28日 |
11 | ロールスロイスファントムCI | 1億3000万円 | 1996年8月27日 |
11 | アポロ17号ロン・エヴァンスの船内服 | 1億3000万円 | 2009年8月11日 |
13 | アンディー・ウォーホルの絵 | 1億2000万円 | 2003年12月23日 |
14 | ディズニーアニメのモデルシートとスケッチ328枚 | 1億円 | 2003年4月8日 |
14 | 堆黒盆 | 1億円 | 2010年8月31日 |
14 | 棟方志功作「二菩薩釈迦十大弟子」 | 1億円 | 2012年11月6日 |
なんでも鑑定団の歴代最低額は0円や数百円が複数回出ている
「開運!なんでも鑑定団」の歴代お宝の中で史上最高額は5億円がつけられた柿右衛門様式の壺ですが、逆に価値が全くないと判断されたものも多くあります。
なんでも鑑定団の歴代のお宝の中で史上最低額は0円が複数回出ています。
なんでも鑑定団の歴代最低額① 両面が同じエラー10円玉(偽造品と判明)
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なんでも鑑定団で0円という最低額がつけられた1つは、2012年8月7日放送回で登場した「両面に平等院鳳凰堂が刻まれたエラー10円玉」です。
エラー貨幣はコレクターの間で高額で取引される事が知られており、この両面が同じという珍しい10円玉も価値があるのではと期待が高まりました。
しかし結果は、これは10円硬貨を切って貼り合わせて作られた偽造品である事が側面のギザギザがずれている事から判明して無価値という鑑定でした。
なんでも鑑定団の歴代最低額② 山下清が作った将棋盤(贋作と判明)
1996年10月1日の放送回で「山下清が作った将棋盤」が登場しましたが、これは贋作と鑑定されて「0円」という評価でした。
依頼者は沖縄県の石沢司さんという方で、亡き祖父が、九州で友人の面倒をみたときのお礼として貰ったもので大切にしていたものだと紹介されました。
エピソードがエピソードだけに、当時のMCの島田紳助さんら出演者達が将棋盤にサインをしてくれたのだそうです。すると翌日に放送を見た方から連絡があり「15万円で売って欲しい」と言われたのだそうです。
ただ、依頼者の石沢司さんは祖父の形見として、売ってしまう事はせずその後も大切にされているという事です。
なんでも鑑定団の史上最悪の放送事故も話題に
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「開運!なんでも鑑定団」の史上最悪の放送事故もインターネット上ではよく話題にされています。
なんでも鑑定団の史上最悪の放送事故としてよく挙げられる1つが、2015年10月20日の放送で起きた悲劇です。
この回に登場した依頼人は長野県飯田市の20年の骨董品収集歴を持つコレクターの男性でした。この男性は4つの骨董品を依頼に出し「自分の目には自信があります!そんじょそこらのコレクターには負けません!」豪語しました。
男性が依頼に出したのは、退職金400万円を注ぎ込んで購入した「唐三彩の小壺」など4品で、ある骨董仲間から「骨董を処分するので何か買わないか?1000万円の品でも全て1つ100万円で販売する」と売り込まれ、千載一遇のチャンスだとして4品を400万円で購入に踏み切ったのだそうです。
依頼にはこの4品の自己評価額を購入金額と同じ「400万円」に設定。
ところが、鑑定士の中島誠之助さんらが出した評価額はその1000分の1である「4000円」でした。スタジオは客席も含めて異様な雰囲気になり、依頼人もがっくりとした様子でかなりショックを受けていました。
鑑定した中島誠之助さんは「酷い偽物ですね!」と憤慨した様子で、「唐三彩の小壺にしては色合いに深みが足りない」と指摘し、依頼人に対しても「お金出しすぎましたね、もっと勉強なすってください」と苦言していました。
依頼人は肩を落とし「真面目に働きます…」と絞り出し、客席で見ていた依頼人の妻は、MCの今田耕司さんから話を振られて涙声で「東京見物をして帰ります」と消え入りそうな声で呟いていました。
視聴者もこの展開はかなり衝撃的だったようで、ネット上にも「これはもう放送事故だろ」、「自業自得とはいえ依頼人が気の毒すぎる」、「これを放送するのは追い打ちをかけるようなものだから放送しない方が良かったのでは」と、依頼人に同情する声が多くあがっていました。
今さっきさ…なんでも鑑定団でさ…退職金400万はたいて買った骨董品が4000円って…騙されてしまったおじさんが不憫で不憫で…心が痛いよ…
— ぷめぽん (@pumepon333) October 20, 2015
ただ、なんでも鑑定団はこうした放送事故のような回が一番盛り上がるようで、これを楽しみに見ている方も多いようでした。
今日も変わらずなんでも鑑定団は面白い。退職金の400万突っ込んで鑑定額4000円。キツすぎる。
— しんぺい(マイク) (@s07iribe) October 20, 2015
なんでも鑑定団の史上最悪の偽物も放送事故級だと話題に
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なんでも鑑定団では、依頼者が価値のあるものと思い鑑定を依頼したお宝が、実はほとんど価値がないと鑑定される回も多くあり、放送事故級と話題になります。
2024年7月16日の放送でもそんな放送事故級の回があり、内容のえげつなさで見ると史上最悪ではないかと話題です。
この史上最悪放送事故級と言われているこの回ですが、依頼人は離婚歴がある独身男性で、老舗のクラブのホステスに一目惚れし、あわよくば付き合いたいと思い月1で通っているという、「その情報いる?」という情報がまず紹介されキャラが際立たされました。
そして、この男性が持ち込んだお宝は「織田信長・高杉晋作・坂本龍馬・高山彦九郎の書」で、4つの年代物風の掛け軸でした。
このお宝のエピソードもかなり衝撃的で、これは亡くなった祖父が残したもので、祖父は県内で金型の会社を起こして成功しお金持ちだったそうなのですが、40年ほど前に福井県の旅館に泊まった際に、宿の主人から「文化財級」だとしてこの4つの掛け軸を見せて貰ったのだそうです。
お金持ちだった祖父がこれに興味を示すと、宿の主人は500万円で譲ると取引を持ちかけてきたのだそうです。祖父はどうしても欲しくなり、依頼人の父親に車で福井まで現金500万円を持って来させてその場で購入したのだそうです。
依頼、依頼人の家ではこれを家宝として大切にしているとの事で、本人評価額は祖父が購入した金額と同じ「500万円」としていました。
ところが、鑑定士の増田孝さんの出した鑑定結果は「8000円」という衝撃的なものでした。
増田孝さんは、この4つの書を「全て偽物。本物に似せようとすらしていない」と酷評し、1つずつ詳細に解説します。
まず織田信長の書だという掛け軸については「重要文化財の書状を元に写したものだが、何ヶ所も字が間違っている、天下布武の印が違う、本物は宛名が4つあるが2つしかない」とそもそも、レプリカ品にもなっていないと解説。
高杉晋作の書についても、「飲中八仙歌」からの抜粋と説明した上で、本物は「張旭三杯」と書かれているところが、「張旭三」と中途半端なところで終わっていると、こちらもコピーすらできていないと酷評。
坂本龍馬の書については、字がガタガタしていて、坂本龍馬のスピードのある線が全く再現できておらず、特に「夕」の字が途中でもたついているとして、クオリティそのものにツッコミを入れています。
そして、最後の高山彦九郎の書についても、高山彦九郎はもっと整った字を書くとクオリティ自体を否定しつつ、。「寛政十一年と書いてあるが、彦九郎は寛政5年に亡くなっている」と矛盾がある事も指摘しました。
依頼人がホステスに恋をするガチ恋勢でキャラ立ちしていた事に加え、祖父が思い切り騙されて500万円取られていた事が40年越しに判明するという悲劇性に、偽物自体のクオリティも著しく低い事がスパイスとなり、なんでも鑑定団の史上最悪の放送事故回の1つに加わるのではという声が多く出ています。
なんでも鑑定団にはやらせではないかという声も
「開運!なんでも鑑定団」はやらせなのではという声もあるようです。
なんでも鑑定団のやらせの話題① 即座に鑑定士が鑑定できるはずがないとの疑問
なんでも鑑定団がやらせではという声はかなり以前からあって、番組では依頼人が初めてお宝を持ち込んでその場ですぐに鑑定士が鑑定して値段をつけているように演出されているため、「こんなにすぐに鑑定できるはずがない、やらせだ!」という声が少なからずありました。
ただ、これはテレビのバラエティ番組ではよくある演出で、もちろん事前に鑑定士達は鑑定を済ませており、収録日にはその結果が紹介されているだけです。
ライブ感を出すために依頼人にはおそらく鑑定結果は事前には伝えられておらず、収録日に初めて結果を見て、喜んだり落ち込んだり、ショックを受けて項垂れたり、涙目になったりしているのだと思います。
したがって、なんでも鑑定団はやらせといえばやらせかも知れませんが、問題にされるような事ではありません。
なんでも鑑定団のやらせの話題② 依頼人が複数の番組に出演する役者と判明
なんでも鑑定団のやらせ疑惑は2015年にも持ち上がりました。
これは、2015年7月21日放送回で「小山富士夫の水指」の鑑定を依頼した女性が、別のバラエティ番組にも違う設定で多数出演している事が判明したのがきっかけでした。
下は、なんでも鑑定団の「小山富士夫の水指」の回に依頼人の娘さんとして登場した女性です。「(お宝を売って)会社を辞めてラーメン屋を始めようと思っている」とにこやかに語られています。
しかしこの女性が、「探偵ナイトスクープ」、「バイキング」、「ざっくりハイタッチ」にも違う設定で出演していた事にネット民が気がつき、なんでも鑑定団はやらせをしていると騒ぎ出したのでした。
ただこの方、久々江祐香さんという女性で10代の頃からテレビに出演されています。そして以前からこの本名であちこちに登場しラーメンが好き、ラーメン屋をやりたいと何度か語っているので、おそらくなんでも鑑定団で語った内容は嘘ではありません。他の番組では役者としてやらせで出演した事があったのかも知れませんが、少なくともなんでも鑑定団ではやらせではなく素で出演した可能性が高いように思えます。
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なんでも鑑定団の鑑定士が死亡したという噂はデマ
なんでも鑑定団の鑑定士が死亡したという内容がネット上で話題になっているようです。
噂は、なんでも鑑定団で最も有名な鑑定士である中島誠之助さんが死亡したという内容ですが、これは、大津市議会議長を務めた中島誠之輔さん(中島誠之助さんと1字違い)が2019年に死亡したために出た噂です。
死亡した中島誠之輔さんは1938年の生まれで、中島誠之助さんと年齢が同じでした。そのため、中島誠之助さんが死亡したという噂になってしまったようです。
なんでも鑑定団の中島誠之助さんは現在も元気に活躍されています。
なんでも鑑定団の現在
出典:https://kaiseki-tsumugi.com/
「開運!なんでも鑑定団」は現在もテレビ東京系で放送が続いています。
現在は地上波テレビ全体の視聴率が低迷傾向にありますが、なんでも鑑定団の視聴率はその中で高い数値を維持していて、テレビ東京系全体の番組の中でも高視聴率をキープしています。
現在、なんでも鑑定団は放送開始30年目ですが番組が打ち切りになるという情報も出ておらずファンも多いため今後もしばらくは放送が続く可能性が高そうです。
まとめ
今回は、1994年から続くテレビ東京の人気番組「開運!なんでも鑑定団」についてまとめてみました。
なんでも鑑定団は様々なジャンルの専門家が鑑定士となり、視聴者や芸能人が依頼したお宝を鑑定して金額をつけるという番組です。
現在のMCは今田耕司さん、アシスタントは菅井友香さんが務められています。
なんでも鑑定団で登場した歴代のお宝の中でこれまでの史上最高額は「柿右衛門様式の壺」につけられた5億円です。一方史上最低額は「0円」が出ていて、1つは偽造された10円玉、もう1つは山下清が作ったと言われていたものの偽物だと判明した将棋盤でした。
また、なんでも鑑定団の史上最悪の放送事故回として、2015年10月20日放送の退職金400万円で購入した4つの骨董品が全て粗悪な品で4000円と鑑定された回と、2024年7月16日に放送された500万円で購入した掛け軸が全て偽物で8000円と鑑定された回が挙げられています。
なんでも鑑定団にはやらせ疑惑もありますが、現在までに明確にやらせだと判断されるような事柄は出ておらず噂です。
また、なんでも鑑定団の最も有名な鑑定士である中島誠之助さんが死亡したという噂がありますがこれもデマです。
なんでも鑑定団は現在は放送開始30年目に突入していますが、依然として高い人気を誇っています。