宝塚歌劇団は華やかな世界で、ヅカオタと言われる熱心なファンはたくさんいます。しかし、裏では壮絶ないじめがあり、裁判沙汰になったという黒歴史もあります。
宝塚96期生いじめ事件の概要と詳細、裁判の判決、被害者の鈴木郁子さんへのいじめのきっかけやいじめ内容、加害者と被害者それぞれのその後と現在をまとめました。
この記事の目次
- 宝塚96期生いじめ事件をわかりやすく1分で簡単解説
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細①:被害者の鈴木郁子さんがいじめられる
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細②:万引きの言いがかりで退学処分
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細③:被害者が神戸地裁に地位確認の申し立て
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細④:判決は退学処分取り消し
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細⑤:学校側の抵抗で学校に入れず
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細⑥:退学処分の取り消し裁判
- 宝塚96期生いじめ事件の詳細⑦:判決と和解
- 宝塚96期生いじめ事件の被害者の鈴木郁子さんへのいじめのきっかけ
- 宝塚96期生いじめ事件での被害者への壮絶ないじめ内容
- 宝塚96期生いじめ事件のその後は被害者がAV出演の情報も
- 宝塚96期生いじめ事件の加害者のその後と現在
- 宝塚96期生いじめ事件の現在:被害者の鈴木郁子の窃盗は曖昧なまま
- 宝塚96期生いじめ事件のまとめ
宝塚96期生いじめ事件をわかりやすく1分で簡単解説
出典:amazon.co.jp
宝塚96期生いじめ事件とは、2008年~2009年にかけて宝塚音楽学校で起こったいじめ問題といじめ被害者が学校を相手に起こした裁判です。
宝塚96期生の鈴木郁子さんは濡れ衣を着せられ、宝塚音楽学校を退学処分となりました。
退学処分を不服として裁判所に申し立てましたが、裁判では壮絶ないじめがあったことが発覚しました。
宝塚96期生いじめ事件を簡単にまとめると・・・
2.鈴木郁子さんが万引きをしたという無実の罪を着せられる
3.宝塚音楽学校は退学処分にする
4.被害者の鈴木郁子さんは地位確保(退学取り消し)を神戸地裁に申し立てる
5.地裁・高裁共に被害者の復学を認める仮処分を確定
6.宝塚音楽学校は復学を認めず
7.被害者は学校に退学処分取り消しと慰謝料支払いを求める訴訟を起こす
8.裁判ではいじめがあったことが発覚&被害者の万引きを立証できない
9.「退学処分を取り消し&卒業資格を付与」の条件で和解
という流れになりました。
この宝塚96期生いじめ事件では、「清く 正しく 美しく」がモットーだった宝塚音楽学校の中でいじめがあったという事実、さらにそのいじめに加担するかのような対応をした宝塚音楽学校の体質が明らかになり、宝塚ファンだけでなく社会全体にも衝撃を与えました。
宝塚96期生いじめ事件の詳細①:被害者の鈴木郁子さんがいじめられる
2008年4月、岩手県出身の鈴木郁子さんは宝塚音楽学校に96期生として入学しました。
宝塚音楽学校の寮で紛失が相次ぎ、鈴木郁子のせいにされる
96期生が入寮してからすぐ、寮や学校で現金や生活用品などがなくなる事件が相次ぎました。
紛失したとされるものは、現金や学食の食券、ドライヤー、デジカメ、時計、MDプレーヤー、夏物ブラウス(制服)などです。
学校は生徒たちに紛失したもの・場所・金額などを記した被害届を提出させました。
2008年6月15日、鈴木郁子さんが使っているドライヤーを見て、「自分が紛失したものだ」と主張した生徒がいたため、鈴木郁子さんの部屋を捜索することになりました。この捜索は鈴木さん本人不在の中で行われ、捜索の結果、紛失したものがいくつか発見されました。
鈴木さんの部屋から見つかったものをベッドに並べた状態で、鈴木さんが呼ばれ、深夜までみんなに詰問されることになります。
みんなから「精神的におかしくなってそういうことをやる人は多い。病気でやったの?」、「以前にもやったことはない?」、「病気だったら仕方ないんだよ、みんなで助けていくよ」と言われた鈴木郁子さんは、深夜にまで及ぶ詰問で、肉体的にも精神的にも疲れていたこともあり、「そうかもしれない」と答えてしまいます。
このことで、鈴木郁子さんは精神病で盗癖があり、紛失したものを盗んだことにされ、ひとり部屋に隔離されることになりました。
いじめがひどくなる
紛失事件の犯人にされ、精神病で盗癖があると決めつけられた鈴木郁子さんは、その後に宝塚音楽学校内でいじめに遭うようになります。
授業でペアを組んでもらえなかったり、「死ねばいいのに」と言われるようになります。
また、洗濯機の使い方を守らないと言いがかりをつけられ、洗濯機の使用を禁止され、手洗いを命じられてしまいました。
宝塚96期生いじめ事件の詳細②:万引きの言いがかりで退学処分
2008年9月、同期生が「コンビニで鈴木郁子さんが万引きしているのを見た」と鈴木さんの万引きを告発しました。
鈴木さんはそれを否定し、「防犯カメラを見てください」と訴えますが、学校側は「本当にやってないのなら、そう言えるんじゃないの」などと鈴木さんの訴えに耳を貸すことはありませんでした。
コンビニからの被害届等もないにもかかわらず、鈴木さんは宝塚音楽学校の中でどんどん追い詰められていきます。
そのような中、鈴木郁子さんは10月に宝塚大劇場の隅で客の財布を拾います。ルールではすぐに委員に届けなければいけませんでしたが、また「お前が盗んだ」と言われることが怖くなり、母親が来るまで部屋に置いておくことにしました。
また、その一週間後、今度はロッカーの前で同期生の携帯電話を拾います。すぐに渡してあげようと思いましたが、「携帯電話の中身を見たら、いじめ計画がわかるのではないか?」と考え、部屋に持ち帰ってしまいます。
そして、その日に委員から部屋の捜索が行われ、拾った財布と携帯電話を持っていることがバレてしまったのです。
これらのことで、11月に入り、鈴木郁子さんは学校から自宅に強制送還され、コンビニの万引きや財布をすぐに届けずに持っていたことなどを理由に、宝塚音楽学校を退学させられることになりました。
宝塚96期生いじめ事件の詳細③:被害者が神戸地裁に地位確認の申し立て
鈴木郁子さんは退学処分を不服として、宝塚音楽学校に地位確認を求める仮処分を神戸地方裁判所に申し立てました。
鈴木さんの主張は、「ほかの生徒からいじめを受けていて、万引きをでっち上げられて退学処分になった。虚偽の事実による処分は無効である」というものです。
鈴木郁子さんとしては、「身に覚えのない窃盗容疑を掛けられ、いじめを受け、さらに万引きをでっち上げられて、退学処分になるなんておかしい!理不尽すぎる!」という思いだったのでしょう。
宝塚96期生いじめ事件の詳細④:判決は退学処分取り消し
鈴木郁子さんの申し立てにより、2009年1月(退学処分から2ヶ月後)には、神戸地裁は鈴木さんの地位を認める仮処分命令を下しました。
裁判所は次の2つを命令の理由としています。
・拾った財布を届けなかったことでの退学処分は酷である
しかし、学校側は再び鈴木さんを退学処分にします。
鈴木さんはもう一度仮処分申請を地裁に申し立て、地裁は退学処分を無効にするという仮処分(判決)を下しました。
学校側はこの判決を不服として大阪高裁に訴えましたが、大阪高裁は鈴木さんの復学を認める仮処分(判決)を出しました。
ここまで、3回も「鈴木郁子さんの退学処分は不当である」という判決が出ているのに、宝塚音楽学校はかたくなに鈴木郁子さんの復学を認めようとはしませんでした。
宝塚96期生いじめ事件の詳細⑤:学校側の抵抗で学校に入れず
裁判では復学を認める仮処分が下されているのに、宝塚音楽学校は鈴木郁子さんの復学を認めませんでした。
二度目の仮処分が決定した後、事前に通告した後に鈴木郁子さんが保護者と一緒に登校したら、玄関にはカギを掛けられ、弁護士や学校職員が玄関前に立ちはだかり、校内に入ることはできませんでした。
宝塚音楽学校は裁判所の決定に反する行動を取ったことになります。
また、2度目の仮処分決定の時には、「従わなかった場合は1日1万円の間接制裁」が言い渡されました。学校側は鈴木郁子さんを復学させないために、この1日1万円を支払っています。この学校側が支払った間接制裁の総額は100万円以上にものぼりました。
学校側はなんとしてでも鈴木郁子さんを復学させたくなかったようです。
宝塚96期生いじめ事件の詳細⑥:退学処分の取り消し裁判
宝塚96期生いじめ事件では、大阪高裁が被害者の鈴木郁子さんの復学を認めたのに、宝塚音楽学校はかたくなにそれを拒否しました。
そのため、鈴木郁子さんは退学処分になってから1年後の2009年11月1日に学校に対して、退学処分の取り消しと慰謝料1000万円を求める訴訟を起こします。
学校側は「いじめはないし、事実に基づいて処分をした」という声明をホームページに掲載しました。真っ向から双方の主張はぶつかっていましたが、とあるブログが発掘されてから、一気に風向きが変わります。
ブログ発覚で一気に風向きが変わる
2009年12月に宝塚96期生のブログのURLが何者かによってインターネット上の掲示板に晒されました。
このブログの内容は「清く正しく美しく」をモットーにしていた宝塚音楽学校のイメージとはかけ離れたもので、さらに鈴木郁子さんへのいじめが存在していたことがわかる記事がありました。
このブログが発掘されたことで、宝塚音楽学校内で本当に鈴木郁子さんへのいじめがあったことが証明されたのです。このブログを書いた生徒は謹慎処分となり、12月25日に自主退学(事実上の退学処分)となりました。
※この生徒は98期生として復学し、次席卒業するも宝塚歌劇団には入団せず。
宝塚96期生いじめ事件の詳細⑦:判決と和解
宝塚96期生いじめ事件の裁判では被害者の鈴木郁子さんの同級生である96期生の13人が証人として出廷しました。
この13人は鈴木郁子さんの万引きや窃盗を見たと学校に報告した人達でしたが、実際に万引き・窃盗の現場を目撃した人はおらず、鈴木郁子さんの万引き・窃盗の客観的な証拠は出てきませんでした。
裁判所は双方に和解を勧告し、鈴木さんが退学処分になってから約1年半後の2010年7月14日に、次のような条件で和解が成立しました。
・生徒としての地位を認める
・2回の退学処分を取り消す
・卒業資格を与える
・ただし宝塚歌劇団には入団しない
この和解により、宝塚96期生いじめ事件は一応の決着となっています。
宝塚96期生いじめ事件の被害者の鈴木郁子さんへのいじめのきっかけ
宝塚96期生いじめ事件の被害者の鈴木郁子さんがいじめられるようになったきっかけは、「嫉妬」と見られています。
鈴木郁子さんは、宝塚ファンから「一番きれい」と言われ、テレビで取材を受けたことで、同期生からの嫉妬されたようです。
「一番きれい」で注目を集める
宝塚96期生が入学してすぐの5月下旬、「すみれ売り」と呼ばれる宝塚音楽学校の生徒による募金活動が行われました。宝塚ファンはこのすみれ売りで、新入生をチェックするのが定番になっています。
このすみれ売りで、鈴木郁子さんはファンから注目され、インターネットには「宝塚96期生の中で一番きれい」と書き込まれました。
原因はインターネットサイトにあった「予科生の中でSさんが一番きれい」という書き込みだと言われており、実際にSさんは容姿端麗だったようだ。
引用:「タカラヅカいじめ裁判」宝塚歌劇団96期生、マスコミが沈黙した内容の全貌(2023/10/02 10:33)|サイゾーウーマン
確かに、鈴木郁子さんはとてもきれいです。このことで同期生から嫉妬されたことで、いじめのターゲットになったと言われてます。
法要で取材を受けた
もう1つ、鈴木郁子さんのいじめが激しくなった原因があります。それは、テレビの取材を受けたことです。
8月に同じ岩手出身で原爆で亡くなったOGの園井恵子さんの法要に参加しましたが、その時に地元テレビ局から取材を受け、それが放送されました。
・取材を受けるには事前に学校の許可がいる
・夏休みなのに制服を着ていた
・男役なのにリーゼントにしていなかった
・薄化粧をしていた
これらのことで、鈴木郁子さんは同期生から責められることになり、いじめが激しくなりました。
ただ、この取材はその場で突然カメラを向けられたもので、「OGの法要」ということで断ることができなかったという不可抗力のものでしたから、鈴木郁子さんに責任はないという見解の人が多いです。
宝塚96期生いじめ事件での被害者への壮絶ないじめ内容
宝塚96期生いじめ事件では、被害者の鈴木郁子さんは壮絶ないじめを受けました。そのいじめ内容を確認しておきましょう。
・「存在を消して」、「死ねばいいのに」、「私の視界に入るな」などと言われる
・授業でペアを組んでもらえない
・私物をゴミ箱に捨てられる
・洗濯機を使わせてもらえない
・ライターやナイフをカバンに入れていると事実無根の噂を流される
・間違って共用スプレーをカバンに入れたら「盗難!」と言われる
・メーリングリストで1人だけ外される
・携帯電話を取り上げられ、履歴やメール内容を確認される
・密室で取り囲まれ平手打ちされる
・寮の一室に数時間監禁される
・仲が良い同期生と引き離される
・修学旅行の部屋割りで同室になることをを嫌がられる
・精神科に行けと言われる
・部屋の電気をつけていると「廊下に光が漏れている」と指摘される
・部屋に鍵をかけるなと命じられる
・「あんたを見張ってないといけないから自主練ができない」と言われる
・ロッカー前にワザとお菓子を置いて、拾うのを待つ(拾ったら盗難と騒ぐため)
・深夜まで説教される
・同期全員の前で親に電話させて「盗難をした。ごめんなさい」と言わせる
このようないじめのために、鈴木郁子さんは修学旅行に行けなくなり、その期間は実家に帰ることになりました。
実家に帰る前、同期生から次のようなメモを渡されています。
・お店に入ってはいけない(コンビニもだめです)
・外食をしてはいけない
・新幹線、飛行機で寝てはいけない
・出された飲み物を飲んではいけない
・音楽を聴くのもだめ、ブランケットとかも使わない。雑誌、本もだめ
・携帯を使用してはいけない(緊急時はトイレの個室から)
・帽子は建物の中では取る。外を歩く時は必ず被る(暑くても外で絶対脱いじゃだめ)
・取材を受けちゃだめ(学校の許可を取っても受けないで)
・寮に荷物を送るのは30日指定。制服で帰ってきて岩手についても絶対守ってください。
気を緩めていいのは「ただいま」って家に入ってから。特に盛岡ではあなたは有名人です。
『これ以上、悪名売らないでね。』秋休みゆっくり休んで、色々、同期の事とか考えてきて下さい。
この紙、常に持ち歩いて、守って!
こんなメモを渡すなんて、吐き気がするほどひどいイジメが行われていたことがわかります・・・。
教員もいじめに加担していた
被害者の鈴木郁子さんに対していじめを行っていたのは、宝塚96期生だけではありません。
宝塚音楽学校の教員も鈴木郁子さんに対して、ひどい態度を取っていました。
万引きの告発を受けた鈴木郁子さんが「防犯カメラを見てくれ」と訴えても、それを無視しました。それどころか、学校幹部は次のように言い放ったのです。
<今西正子学校長>
「本当にやってないのなら、そう言えるんじゃないの」
<藤井和弘教務課長>
「Sさん(鈴木さん)の立場は明らかに不利だ」
「精神科に行け」
「神かけてやっていないと言えるか」
「学校、劇団、警察を巻き込んでまで自分の名誉を守りたいのか、明らかに不利な立場だ」
<神田公徳生徒課長>
「Sさん(鈴木さん)を見ているとイライラする」
「明らかにおかしい」
本来ならいじめ被害者を守るべき学校側も、守るどころかいじめに加担していたと言えるでしょう。
宝塚96期生いじめ事件のその後は被害者がAV出演の情報も
出典:ameblo.jp
宝塚96期生いじめ事件のその後、被害者の鈴木郁子さんはAV女優になったという情報があります。
2013年12月2日、大手アダルトビデオメーカーのソフトオンデマンドのホームページに、「高塚れな」という新人AV女優がデビューすると掲載されました。
「実はあの子、タカラジェンヌの卵たちが学ぶ宝塚音楽学校の出身なんです。しかも彼女は、あの“いじめ裁判”を起こした生徒なんですよ」(AV業界関係者)
宝塚音楽学校出身で、あの「いじめ裁判」を起こした生徒となると、これまでの宝塚音楽学校の歴史の中で、鈴木郁子さんしかいません。
ということは、鈴木郁子さんが高塚れなという芸名でAVデビューしたということになります。その後、高塚れなはなぜかAVデビューすることはなく、ヌード写真集だけが発売されました。その後、秋葉あかねという名前で再デビューしたとも言われています。
ただ、AVデビューの高塚れなは鈴木郁子さんと別人という説があります。
0477名無しさん@花束いっぱい。
2015/12/19(土) 21:48:20.27ID:+p/NjHim
結局 高塚れなさんが鈴木さんだと判明したの?当時は別人だと云われてたような。
秋葉あかねは別人でも、高塚れなは鈴木郁子さん本人という説もあります。
0704名無しさん@花束いっぱい。
2018/07/31(火) 17:51:49.22ID:8aFaw5RJ
>>685
秋葉◯かねは別人で確定だよ。
その前のは本人だけど。
ちなみに、発売元のソフトオンデマンドは、鈴木郁子さん=高塚れなかどうかはノーコメントとのことです。
発売元のSODにA子さんと高塚れなが同一人物か聞くと「その件に関しては、一切ノーコメントです」と否定も肯定もしなかった。
ただ、ここまで鈴木郁子さん=高塚れな=AV女優という宣伝をされて別人だったら、さすがに訴訟問題に発展しそうな気がします。ということは、鈴木郁子さん=高塚れなの可能性は高いと言えるでしょう。
宝塚96期生いじめ事件の加害者のその後と現在
出典:rurubu.jp
宝塚96期生いじめ事件の加害者は、いじめに加担した人物です。
鈴木郁子さんは孤立していましたので、96期生全員が加害者とも言えますが、宝塚音楽学校はとても厳しい世界です。卒業後にトップスターになるためには、2年間ずっと血のにじむような努力が必要になります。
そのような環境で、同期の中にいじめが起こっていても、そこに関わっている時間・労力がもったいないと思って、あえて関わろうとしないのは仕方がないとも言えます。
ただ、裁判に出廷して鈴木郁子さんの万引き・窃盗に関する証言をした人は、宝塚96期生いじめ事件の加害者と言えるでしょう。下記の証人名は、宝塚歌劇団での芸名になります。
<2010年3月18日の証人>
・証人1:朝水りょう=万引き現場を目撃
・証人2:秋音光=万引き現場を目撃
・証人3:千幸あき=演劇プリント盗難
・証人4:桜舞しおん=ドライヤー盗難
・証人5:優波慧=一番委員、親戚が法要出席を見つける
・証人6:蒼井美樹=三番委員
・証人7:茜小夏=テレビの件で鈴木さんに電話
<2010年4月1日>
・証人1:凰いぶき=寮委員で洗濯担当
・証人2:空波輝=みんなの前で平手打ち、ロッカー前にお菓子を置いて鈴木さんを試す
・証人3:夢華あみ=修学旅行不参加で岩手に帰る鈴木さんにメモを渡す
・証人4:真地佑果=財布を拾った日に劇場で鈴木さんを目撃
・証人5:拓斗れい=財布を拾った日に劇場で鈴木さんを目撃
・証人6:桜奈あい=財布を拾った日に劇場で鈴木さんを目撃
この中でも、特に次の5人が中心となって鈴木郁子さんをイジメていた加害者であると言われています。
・優波慧=男役(2022年退団)
・夢華あみ=娘役(2014年退団)
・空波輝=男役(2012年退団)
・朝水りょう=男役(2023年時点で現役)
・秋音光=男役(2023年退団)
驚くことに加害者と言われている5人のうち3人は10年以上宝塚歌劇団で活躍していたということになります。
いじめ加害者が活躍できる世界と思うと、宝塚音楽学校・宝塚歌劇団はどす黒い世界なのかもしれないと思えてきますね。
宝塚96期生いじめ事件の現在:被害者の鈴木郁子の窃盗は曖昧なまま
宝塚96期生いじめ事件の被害者の鈴木郁子さんは、現在どうしているかはわかりません。AV女優の高塚れなさんが本人だったとしても、2013年以降は活動がありません。
ただ、この宝塚96期生いじめ事件で、被害者の鈴木郁子さんに関して現在でも疑問に残ることがあります。それは、入寮直後の現金や食券、日用品の紛失事件の真相です。
紛失したもののいくつかは、鈴木郁子さんの部屋から出てきています。濡れ衣だとしたら、なぜそんなことになったのか?
紛失が始まった頃は、まだすみれ売りの前で、「96期生で一番きれい」という書き込みもありませんでした。それなのになぜ、鈴木郁子さんを陥れようとしたのでしょうか?
2ちゃんねるには次のような情報もありました。
■Sさんの6月の所持金が大量の千円札を含んだ約14万円、4月からの2ヶ月間で届け出された96期多数の被害総額が約13万円の偶然
■購入額を上回る100枚近い食券を所持。中には自分以外の記名ありの食券を所持していた。
また、次のことも疑問ですよね。
・拾った財布を9日間届け出なかった
・拾った携帯電話をすぐに返さず、自室の押し入れに隠していた
・図書館の本を無断で持ち出していた
このような情報を見ると、今の情報量では「窃盗」に関しては鈴木郁子さんは完全に濡れ衣!とは断言できない状態です。
ただ、完全に冤罪・濡れ衣だったから、退学処分になった時に裁判所に訴えて、裁判まで起こしたはずです。窃盗していた状態で裁判を起こしたら、窃盗の事実が明るみに出るリスクがありますから。
だから、鈴木郁子さんはおそらく窃盗に関しても、万引きに関しても冤罪の完全な被害者だと思われます。
しかし、裁判でもこの窃盗に関しては事実が明らかにならず、現在でも入学直後の紛失の真実はわからないままになっています。
宝塚96期生いじめ事件のまとめ
宝塚96期生いじめ事件の詳細や裁判の判決、被害者の鈴木郁子さんや加害者のその後や現在をまとめました。
宝塚音楽学校のイメージを一気に変えたこのいじめ事件は、完全な真相はわからないままです。2023年になってまた別の宝塚いじめ事件が報じられています。女の世界は、やはり怖いものなのでしょうか。