舌先を振動させて「トゥルルル」という音を出す巻き舌。ヤンキーの印象も強いですが、歌唱テクニックとしても使われています。巻き舌のやり方やできる人の割合、遺伝説などできない原因、巻き舌の上手い芸能人や有名人、単語としての意味を紹介していきます。
この記事の目次
巻き舌とは?意味を解説
巻き舌とは舌先を上顎につけることで口の中に密閉空間を作り、その状態で息を吐き出すことで舌先を振動させ、「トゥルルル」という音を出すことです。
英語では「Trill Rs」、音声学では「歯茎ふるえ音」といいます。
単語としての巻き舌の意味
単語としての巻き舌の意味には、以下の2つがあります。
①舌の先を巻くようにして、威勢良く話すことやその口調。巻き舌で荒っぽく話すことを、江戸っ子特有の「べらんめえ口調」という。
②堅苦しい口調、切り口上のこと。
巻き舌のやり方
出典:https://maki-kata.vercel.app/
巻き舌をやるには、正しい舌の位置と息の出し方を覚える必要があります。この2つについて詳しく見ていきましょう。
①正しい舌の位置
巻き舌をするには舌の位置が非常に大切だといわれています。
舌の位置は口腔内の上側と説明されることが多いですが、具体的には以下の場所が正しいとされています。
先を少し巻いた状態で舌を前に突き出して、「DO」(ドではなく、英語の動詞のDO)と発音し、だんだん舌を口の中に引っ込めていきます。
そして口腔の上側に舌先をつけた状態で変わらず「DO」と発音した時、実際に口から出る音が「DO」ではなく「デュイ」と変わったところが正しい舌の位置です。
②息の吐き方
続いて舌を震わせるための息の吐き方ですが、息はなるべく勢いよく出す必要があります。風速がなければ舌先を震わせることができないためです。
ただ、力一杯息を吐き出していると疲れてしまいますし、たとえ巻き舌ができるようになっても声の表現として活かすことは難しくなってしまいます。
そのため、なるべく負担がかからないように喉を絞った状態で息を勢いよく吐くと良いとされています。
咳をする時をイメージして、気道を狭めることを意識して、そこから勢いよく息を通すようにしてみましょう。
慣れないうちは、鼻から息が漏れ出ていかないように鼻を摘んだ状態で息を吐き出してみるのもおすすめです。
巻き舌のメリット
巻き舌ができるようになると、カラオケなどで歌を歌う際のほか、声の表現に広がりが出ることから声優や配信者、YouTuberなどになりたいと思っている人にもメリットがあるとされます。
ここではなぜ巻き舌ができると良いと言われるのか、そのメリットについて具体的に紹介していきます。
①滑舌が良くなる
舌先を小刻みに動かすことから、巻き舌は舌の筋力のトレーニングになります。
普段、舌の筋力について気にすることは少ないですが、舌の筋力がアップすれば滑舌も良くなる可能性が高いとされています。
滑舌が良くなればテンポ良く話せたり、複雑な文章でも淀みなく読み上げられるようになったりと、日常生活でも役立つ場面が多いはずです。
②声をコントロールできるようになる
巻き舌をすることで舌が柔らかくなり、声が喉でつまらなくなる、声が前に出やすくなるというメリットもあります。
舌が硬いと、舌が喉を塞いでしまい、声がこもってしまうとされているため、もっと通るような声になりたい、聞き取りやすい声になりたいという方にも巻き舌は効果があるのです。
また、巻き舌をすることで息をリズミカルに吐く練習もできますので、自分の声をコントロールする力がつくとされています。
③舌のストレッチになる
カラオケなどの前に巻き舌をすると、舌のストレッチになるとされます。
発声練習やウォーミングアップにも、巻き舌は効果的です。
④外国語の発音が綺麗になる
日本語の発音では巻き舌を使うことはありませんが、英語をはじめ、フランス語、イタリア語、スペイン語など多くの言語が巻き舌を使っています。
そのため、巻き舌をマスターすることは外国語を勉強している人にとっても良い効果が望めます。
たとえば「R」と「L」の発音の違いがわからない、うまく発音できないという人にとって巻き舌は良いトレーニングになるでしょう。
巻き舌ができる人・できない人の割合
子どもの頃からふざけて、無意識にできるようになっていたという人もいる一方で、大人になって練習しようとしても巻き舌ができないという人は多いといわれています。
2014年に『マイナビウーマン』が行った「子どものころからできなかったこと」というアンケートの結果では、巻き舌ができないと回答した人の割合はなんと46%にものぼっていました。
Q.巻き舌で「トゥルルルル……」と音を出すことはできますか?
子供のころからできない……302人(40.0%)
子供のころからできる……381人(50.4%)
大人になってできなくなった……47人(6.2%)
大人になってできるようになった……26人(3.4%)
なんとこの調査ではおよそ2人に1人が、巻き舌ができないということになります。
一方で海外、ヨーロッパでは巻き舌ができる人が圧倒的に多く、できる人とできない人の割合はおよそ7:3にもなるという調査結果もあります。
巻き舌ができないのは遺伝?
出典:https://anatomy.med.gunma-u.ac.jp/
巻き舌ができないのは遺伝だから後天的に練習でできるようになることはない、と思っている方も少なくないかもしれません。
以前は巻き舌ができるかできないかは、生まれ持った遺伝子で決まるもので、メンデルの「優性の法則」が指すところの優性遺伝子だと考えられていたそうです。
これは1940年に遺伝子学者のアルフレッド・スターテバントが、論文で「舌を巻く能力は優勢遺伝子で決まる」と発表したことが原因でした。
しかし、この説に対しては1950年代から反論が寄せられており、スターテバント本人も早々に間違いを認めて、1965年には自著『遺伝学の歴史』のなかで正式に訂正をしています。
ではなぜ、後になって巻き舌は遺伝ではないとされたのでしょうか。スターテバントの遺伝説を批判した学者たちは、反論の根拠として以下のような調査結果を挙げていました。
・一卵性双生児を集めて巻き舌ができるか確認したところ、兄弟の片方ができて、片方ができないというケースが見られた。
・両親とも巻き舌ができないのに、生まれた子は巻き舌ができるケースが見られた。
このような根拠もあるため、巻き舌ができるのも、できないのも遺伝ではない、練習すれば大人になってからでもできるようになると結論付けられたのですが、なぜか現在も一部の生物の教科書などでは「メンデルの優勢遺伝の例」として巻き舌が紹介されていることがあるといいます。
そのため、未だに日本でも海外でも巻き舌ができないのは遺伝という説を信じる人がいるようですが、遺伝ではありません。
巻き舌ができない原因
遺伝が関係ないとすると、巻き舌ができない原因としては何が考えられるのでしょうか。
ここでは巻き舌ができない人に多く見られる原因を紹介していきます。
①舌の筋力が足りない
口呼吸が癖になってしまっているなどの原因で舌の筋力が衰えていると、巻き舌ができないとされています。
舌の筋力が足りないと、舌先を細かく振動させるという動き自体ができないためです。
舌の筋力が足りなくて巻き舌ができないのかもと感じる場合、まずは舌を正しい位置(口腔の上面)にペタッとつけて口を閉じ、鼻で呼吸するように心がけましょう。
②舌に力が入りすぎている
舌の筋肉を使って音を出すことに意識が集中しすぎて舌に力が入りすぎてしまい、結果として巻き舌ができなくなってしまうケースもあります。
力が入りすぎて舌が硬くなると、巻き舌がやりにくくなるうえに声も出づらくなってしまいます。
このような場合は、深呼吸をしてリラックスしてから練習に臨むとよいでしょう。
③息が吐けていない
うまく巻き舌をするには、正しく息を吐くことが大切です。腹式呼吸で長く息を吐くことを意識してみましょう。
④やり方が間違っている
舌の位置が間違っていたり、やり方が間違っている場合も、うまく「トゥルルル」という音が出せません。
巻き舌をやろうとして「ズズズズズ」という音が出てしまう場合は、舌が歯茎の裏に当たっている可能性が高いです。
舌を巻くというイメージが強すぎて口腔の奥に巻いた舌先がついてしまっている人も、一度正しい巻き舌のやり方を確認してみましょう。
巻き舌ができない場合の練習方法
では、巻き舌ができるようになるにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは巻き舌ができるようになるための効果的な練習方法を①から④までの四段階にわけて紹介していきます。
①舌の筋力をつける
筋力が足りなくて巻き舌ができない場合は、口の中で舌をクルクル回して筋力をつけることから始めましょう。
この時は全身の力を抜いて、舌にだけ意識を集中させるようにしてください。右回り、左回りとそれぞれ3回づつ舌を回します。
②Rの音を練習をする
巻き舌は「R」の音を意識するとやりやすいと言われています。そのため「ら、り、る、れ、ろ」の発音練習をすることも、巻き舌をする前のウォーミングアップに繋がります。
この時、ただ「ら、り、る、れ、ろ」と言うだけではなく、上の前歯に舌先をあてて、一文字ずつ発音するように心がけましょう。
最初は一文字ずつゆっくりで構いませんので、慣れてきたら速度を早める、顎に手を当てて、舌だけで発音できるようにするなど、グレードアップしていきます。
また、「らりらり」「らるらる」「られられ」といったように、ら行の音を使って自由に発声練習をすると、舌のトレーニングになるうえ、巻き舌のイメージもつきやすくなります。
③息を吐く練習
次に、巻き舌をする時の息の吐き方を練習します。上で紹介したように、上の前歯に舌先をあてて、息を瞬間的に吐きながら「ら、り、る、れ、ろ」と一文字ずつ言ってみましょう。
この時、喉だけを使って息を吐き出すと喉を痛めてしまったり、息が続かなくなってしまうため、お腹に手を当てて腹式呼吸を意識しながら声を出します。
④歌を使った練習
意識すればなんとなく巻き舌ができるようになってきたという段階まできたら、自然に巻き舌を使いこなせるようになるために歌を使って練習してみましょう。
練習に使う歌はなんでもよいのですが、イメージが湧きやすいのは巻き舌を頻繁に使っている椎名林檎さんや桑田佳祐さん、米津玄師さんらの歌などです。
お手本となる歌を聴いてイメージが掴めたら、とにかく「ら行」の箇所で巻き舌を入れるようにしてみましょう。
最初は本人の歌に似せることよりも、積極的に巻き舌を使うことを意識してください。
これを繰り返していくうちに、カラオケなどでも自然に巻き舌で歌えるようになっていくはずです。
巻き舌はヤンキーっぽい?なんでヤンキーは巻き舌を使うのか
イライラしている時や喧嘩をしている時に巻き舌を使う人は、ヤンキーっぽい、ヤクザっぽいという印象を受けますよね。
仮にどんなに普段が温厚で優しい人でも、巻き舌で声を荒らげているのを見ると「元ヤンなのかもしれない」と見る目が変わる、という意見もネット上では見られました。
たしかにヤンキー映画やドラマなどを見ていると、「コラ!」とはいわずに「ゴルワァ」「コルルルルァ」と言っているように聞こえますし、ラ行全部が巻き舌になっているのではないかと思わせることも多いです。
ではなぜ、ヤンキーやヤクザは巻き舌をつかうのでしょうか。
これはどうやら大声を出すのと同じで、巻き舌には相手を威嚇する効果があるためだと考えられています。
巻き舌を使って威嚇をするという方法は古代のヨーロッパでも見られたといい、犬(狼)が威嚇する時に出す「グルルル」という唸り声がルーツだとされています。
ヤンキーが獣の威嚇からヒントを得て巻き舌を使うようになったのかは謎ですが、巻き舌で話すと相手を怖がらせることができる、自分を鼓舞できるという効果はあるのでしょう。
威勢良く巻き舌を使うべらんめえ口調も、もともとは江戸の職人が使っていたこともあって、長く東京に住んでいる高齢者にとっては守っていきたい無形文化財という扱いなのだそうです。
しかし、若者や他府県の人からすると「喧嘩を売っているようで怖い」「下品」ととらえられてしまうことが多い様子です。
巻き舌がうまい有名人・芸能人一覧【男性歌手編】
巻き舌を多用した歌い方が特徴的な男性シンガーは非常に多く、ロック系やビジュアル系などのボーカリストはほぼ巻き舌がうまいと言えます。
ここではそんな日本のシンガーの中から、とくに巻き舌といえばこの人!というシンガーを4人紹介します。
①桑田佳祐
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=mHxFKmpvEmM?si=_I17QJohrQvA7HCh]
特徴的なダミ声と巻き舌、さらに早口というこれまでにはなかった歌唱方法で、日本の音楽シーンに革命を起こしたと言われる桑田佳祐さん。
実は日本の音楽番組で歌っている映像の下に歌詞がテロップで入れられるようになったのも、サザンオールスターズの『勝手にシンドバッド』がきっかけでした。
1978年に桑田佳祐さんはサザンオールスターズでデビューし、デビュー曲が『勝手にシンドバッド』だったのですが、TVで流す際に「何て歌っているのかわからない」という問題が発生しました。
そこで歌詞をテロップにして入れることになり、以降、さまざまな音楽番組でこの習慣が根付いていったといいます。
②米津玄師
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=Uh6dkL1M9DM?si=wAGMAmwEg36nu3dB]
ボカロP・ハチという名前でニコニコ動画などを中心に活動し、現在は日本を代表するアーティストとして絶大な人気を誇る米津玄師さん。
とくに2020年にリリースされた『Flamingo』は演歌のようなメロディラインに巻き舌が多用されており、米津玄師さんの曲の中でも非常に難度が高い曲として知られています。
ネットでは「『Flamingo』を歌いたいから巻き舌ができるようになりたい!」という人の声も多く見られました。
③矢沢永吉
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=ns3pgNHLlIE?si=BEaWhTeniQC6KFhP]
矢沢永吉さんも、巻き舌の上手いシンガーとして外せない大御所です。
矢沢永吉さんがデビューした1972年当時は、「ロックは英語で歌うもの、日本語でロックは無理だ」という風潮がまだ色濃く残っていた時代でした。
そこで、巻き舌を使って英語のような発音で日本語の歌詞を歌い上げ、音楽シーンを圧倒したのが矢沢永吉さんだったのです。
「巻き舌唱法」とも呼ばれたこの歌い方は、多くのアーティストに影響を与えました。
④吉川晃司
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=1GTevjEkavA?si=KmUcDJSus4zszjLP]
吉川晃司さんも、日本語の歌詞を英語っぽく歌う「巻き舌唱法」で人気の高いロックシンガーです。
とくに1984年にリリースされたデビュー曲の『モニカ』は巻き舌が多用されており、他の人が歌っても再現できないとファンから絶大な人気を誇っています。
巻き舌がうまい有名人・芸能人一覧【女性歌手編】
女性シンガーにも巻き舌を多用して圧倒的な存在感を示している方は大勢います。続いては巻き舌といえばこの人!というシンガー女性編を紹介していきます。
①椎名林檎
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=4tlUwgtgdZA?si=gOhYTXiepqRp7ufn]
巻き舌がうまいシンガーといえば、真っ先に椎名林檎さんの名前が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
巻き舌を使わないと、まったく歌の印象が違くなってしまう、椎名林檎さんらしい尖った感じが出ないため、カラオケで椎名林檎さんの歌を歌いたいのなら巻き舌をマスターすることが必須と言われるほどです。
②Ado
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=pgXpM4l_MwI?si=yoY6f83fj1T5zLyJ]
2017年に初めてニコニコ動画に歌ってみた動画をアップ、2020年に『うっせぇわ』でメジャーデビューをしたAdoさん。『うっせぇわ』は、社会現象になるほどの話題を集めました。
若い頃の中森明菜さんを彷彿とさせるような圧倒的な歌唱力と声量で、シャウトなどのテクニックを駆使して激しい曲を歌うAdoさんは、巻き舌の使い方も圧巻です。
低音で巻き舌を多用した歌い方をして、下品な感じや高圧的な感じが出ないのはAdoさんならでは、顔を出さないこともあり、どうやって歌っているのか想像がつかないという声も多くあります。
③倖田來未
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=qllc2bYRFY4?si=JAwICAHMCQ2dV7dD]
2004年に映画『キューティーハニー』の主題歌で大ブレイクを果たした倖田來未さん。
ハスキーな声と巻き舌で歌うスタイル、露出の多いステージ衣装は「エロかっこいい」と形容され、堂々とした立ち振る舞いから同性ファンからも「くーちゃん」「くう」の愛称で呼ばれ、憧れを集めました。
実は倖田來未さんは日本でデビューする前に「KODA」という名義でアメリカでデビューしており、デビュー曲がダンスポップセールスチャートで初登場20位に輝いたという経歴を持ちます。
巻き舌が目立つ歌い方なのは、このあたりの経歴も関係しているのでしょう。
巻き舌がうまい有名人・芸能人一覧【俳優・YouTuber編】
巻き舌をマスターすれば声の表現が広がる、と言われているように、俳優やコメディアン、YouTuberにも巻き舌がうまい人はいます。ここでは巻き舌の印象が強い俳優や有名人を4人紹介していきます。
①田中邦衛
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=fboRbL6y-1c?si=Q1LaAkwlasxMcZJp]
2021年に逝去された田中邦衛さん。ドラマ『北の国から』の黒板五郎役などで、国民的な人気を博しました。
田中邦衛さんを真似て巻き舌で話をするのが流行ったり、「子供がまだ食ってる途中でしょうが !」というセリフが流行するなど、世代を超えて親しまれる名優でした。
②山崎賢人
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=qR9v9rcNrYQ?si=fcWb-VCxTvmLlIp8]
若い俳優で巻き舌と言えば、この人というのが山崎賢人さん。2024年公開の映画『ゴールデンカムイ』では、主役の杉元佐一を演じています。
『ゴールデンカムイ』は原作の漫画の人気が非常に高く、ネットでは制作発表時から「実写化したら原作のイメージを離れたものが出来上がるのではないか?」と不安がる声が多くあがっていました。
しかし、いざ上映されると「どうやったら実写であれが作れるのか」「実写化してくれてありがとうしか言えない」と絶賛の嵐。
とくに山崎賢人さんには「杉元佐一にしては若すぎる」「線が細すぎる」という意見が多かったものの、公開後は原作ファンからも「信じられないくらい杉元だった」「巻き舌が荒々しさを出していてよかった」と称賛する声が多く寄せられました。
③未知やすえ
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=gZwsFCl-LW0?si=PeIOyqmxngacRSGk]
未知やす子さんは、吉本新喜劇を中心に活躍する喜劇女優です。
コントでは登場時はおしとやかで温厚な雰囲気で、周りを嗜めたり、オロオロしたりするものの、怒りがピークに達すると巻き舌の河内弁で「じゃかましいわ!ゴルァ!」「お前の頭スコーンと割ってストローで脳みそちゅーちゅー吸うたろか」と捲し立てるのがお約束の芸風。
なお、ご主人は現在の新喜劇座長の内場勝則さんです。
④HIKAKIN
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=Xg5tLUGgJTY?si=IvhGhcxz922Fw_qD]
トップYouTuberのHIKAKINさんも、巻き舌がうまい有名人の1人です。
普段の動画内では子どもにも聞き取れるような明瞭な言葉で話していますが、特技のビートボックスでは巻き舌を駆使している様子が見られます。
もともとHIKAKINさんがブレイクしたきっかけも、2011年にアップした『Super Mario Beatbox』という動画でしたから、滑舌が良いのも巻き舌のおかげなのかもしれませんね。
巻き舌についてのまとめ
今回は歌唱テクニックとしてもよく使われ、マスターすると声の表現に幅が出ると注目を集めている巻き舌について、やり方やできない原因、練習方法などを中心に紹介しました。
学校の生物の授業で、巻き舌ができるかどうかは遺伝で決まると習ってしまい、後からできるようにはならないのだと諦めている人もいるかもしれませんが、巻き舌は練習で習得可能です。
憧れのアーティストの歌をコピーしたい、スペイン語やイタリア語を話せるようになりたいという方は、ぜひ諦めずに練習してみてくださいね。