積水ハウス地面師詐欺事件で逮捕のカミンスカス操(小山操)は地面師たちのハリソン山中のモデルではと話題になっています。
この記事ではカミンスカス操の年齢や本名、国籍、経歴、家族や結婚、積水ハウス地面師詐欺事件での役割や逮捕、裁判での判決や現在などについてまとめました。
この記事の目次
- カミンスカス操は積水ハウス地面師詐欺事件で逮捕された主犯格の1人
- カミンスカス操の年齢
- カミンスカス操は本名だが過去に名前を変えている
- カミンスカス操の国籍は日本
- カミンスカス操の経歴① 生い立ちや学歴
- カミンスカス操の経歴② 右翼団体やゲームメーカーで税務コンサルタント
- カミンスカス操の経歴③ ABCホームで幹部を務め脱税で逮捕歴
- カミンスカス操の経歴④ 地面師になり積水ハウス地面師詐欺事件を起こす
- カミンスカス操の経歴⑤ その他にも真偽不明の経歴情報も
- カミンスカス操の家族や結婚
- カミンスカス操は地面師たちのハリソン山中のモデルなのか
- カミンスカス操が積水ハウス地面師詐欺事件で果たした役割
- カミンスカス操の積水ハウス地面師詐欺事件での逮捕
- カミンスカス操の判決は懲役11年が確定
- カミンスカス操の現在
- まとめ
カミンスカス操は積水ハウス地面師詐欺事件で逮捕された主犯格の1人
カミンスカス操(みさお)は、2017年に起きて社会を震撼させた巨額地面師詐欺事件「積水ハウス地面師詐欺事件」の主犯格の1人として逮捕され、現在は実刑判決を受けて服役中の男です。
カミンスカス操はいわゆる大物の“地面師”(土地の所有者になりすまして売却を持ちかけてその金を騙し取る詐欺師)だとされ、積水ハウス地面師詐欺事件で少なくとも1億円を得たとされ、本人は知人に10億円を得たと話していたようです。
このカミンスカス操らが引き起こした積水ハウス地面師詐欺事件をモデルとした小説「地面師たち」を原作としたドラマがNetflixで配信されてヒットしており、再び地面師とは何者かと注目されています。
カミンスカス操が、ドラマでの地面師のリーダー・ハリソン山中のモデルではないかという見方も出ていて、どのような人物なのかと関心が集まっているようです。
ただ、現在もカミンスカス操の正体ははっきりしておらず謎に包まれています。ここでは、カミンスカス操について現在までに判明している内容をできる限りまとめていきます。
カミンスカス操の年齢
カミンスカス操の年齢は判明しており、1959年に高知県南国市で生まれた事がわかっています。
小山操は1959年高知県南国市生まれの59歳。
したがってカミンスカス操の年齢は、2024年の誕生日で「65歳」という事になります。
なお、カミンスカス操の誕生日は確定情報ではありませんが「11月28日」と推測されています。これは、カミンスカス操が逃亡先のフィリピンで11月28日に愛人と自身の誕生日パーティーを開いていたと一部のメディアが報じていたためです。
この推測が正しければ、カミンスカス操の年齢は2024年11月28日で65歳になるという事になります。
カミンスカス操は本名だが過去に名前を変えている
出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/
「カミンスカス操」という印象的な名前ですが、これは本名だという事です。
カミンスカス操の以前の本名は「小山操」だったという事ですが、「積水ハウス地面師詐欺事件」を起こして逃亡する前に外国人ホステスと結婚し、その苗字である「カミンスカス」に本名を変えています。
事件当時は小山操の名前で活動していたが、名前が広がりすぎたことから、逃亡前に外国人ホステスと婚姻関係を結び、相手の名字である『カミンスカス』に変えたという
引用:「本物の地面師は殺人はやらない」「詐欺罪の懲役は10年まで。出所後に騙し取った金を得る」ドラマのモデルになった事件を取材した記者が語る「地面師たち」のリアル
カミンスカス操が本名を変えるために結婚したというのはリトアニア国籍のリタ・カミンスカスという女性だという事がわかっていますが、カミンスカス操をはこのリタ・カミンスカスとの結婚以前にも複数回結婚しているとの情報も出ています。
カミンスカス操の結婚歴については後述します。
カミンスカス操の国籍は日本
カミンスカス操の国籍は「日本」です。
カミンスカス操は、リトアニア国籍の女性と結婚して本名の苗字を「カミンスカス」に変えていますが、自身の国籍は変更しておらず「日本国籍」のままのようです。
カミンスカス操の経歴① 生い立ちや学歴
出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/
カミンスカス操の経歴については、生い立ちについては1959年生まれの高知県南国市出身である事がわかっているもののどういった少年時代を送ったのかなどは何もわかっていません。
その後の経歴については、カミンスカス操の知人の証言からいくつかの情報が明らかにされています。ただ、カミンスカス操本人の発言によるものという事なので虚偽の可能性が考えられます。
知人の証言によれば、カミンスカス操は地元高知県の高校を卒業した後、上京し大学受験するも失敗。その後については本人は東京電機大学と山野愛子美容スクールに通ったと発言していたという事です。
小山操は1959年高知県南国市生まれの59歳。地元の高校を卒業後、上京したと知人がいう。
「大学を受験したようですが、失敗したと思う。本人は東京電機大に行ったとか、山野愛子美容スクールに通ったとか言っていますが、真偽のほどは不明です」(知人A)
カミンスカス操の経歴② 右翼団体やゲームメーカーで税務コンサルタント
出典:https://www.dailyshincho.com/
カミンスカス操の知人(上の知人とは別の人物)の証言によると、カミンスカス操は新宿区を拠点とする「右翼団体S塾」や「ゲームメーカー」で税務コンサルタントの仕事をしており、ゲームメーカーの税務コンサル時代には年収が5000万円もあったという事です。
「右翼団体S塾」の頃には、地上げに関わる税務対策をしていたそうです。当時、カミンスカス操は国税当局にもパイプがあると自分を売り込んでいたという事ですがこの真偽は不明です。
別の知人Bによればこうも話した。
「若い頃、新宿を根城にしてきた右翼団体S塾にいた時期もありました。なんでも国税当局にパイプがあるという触れ込みで、その関連団体が手掛けた六本木の地上げに関する税務対策をしていたといいます。またゲームメーカーの税務コンサルタントとして、年収5000万円くらいのときもあったようです」
また、「右翼団体S塾」については、新宿を拠点としている右翼団体という事から「松魂塾(しょうこんじゅく)」ではないかと言われていますが、確定情報ではありません。
カミンスカス操の経歴③ ABCホームで幹部を務め脱税で逮捕歴
ノンフィクション作家の森功さんの「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」では、カミンスカス操が、1994年設立されバブル崩壊後の売れ残りの物件を格安転売して大きな利益を上げた新興マンションデベロッパー「ABCホーム」で財務部長や営業本部長を務めた経歴を持つ事が明かされています。
財務税金対策のノウハウを見込まれ、新興マンションデベロッパー「ABCホーム」で財務部長や営業本部長として奔走した。
このABCホームの設立者である塩田大介は、2008年12月に脱税の容疑で逮捕され執行猶予付きの有罪判決を受けていますが、その際にカミンスカス操も逮捕され、懲役6ヶ月の実刑判決を言い渡されています。
塩田は08年12月、東京地検特捜部に法人税法違反(脱税)容疑で逮捕され、執行猶予付きの懲役2年の有罪判決を受けたのち、11年9月には西麻布の自宅前で暴漢に襲われた。この塩田といっしょに脱税で逮捕され、懲役6月の実刑となったのがカミンスカスだ。
カミンスカス操の経歴④ 地面師になり積水ハウス地面師詐欺事件を起こす
カミンスカス操はABCホームの脱税事件で実刑6ヶ月の判決を受け服役した後は、一時はホームレス状態になってビルに不法侵入して暮らしていた時期があったようです。
その後、カミンスカス操は地面師となり、「積水ハウス地面師詐欺事件」の首謀者の1人とされる土井淑雄の会社「ビショップ・パートナーズグループ」があった東京都墨田区の「サハダイヤモンドビル」に、不動産ブローカーとして事務所を構えています。
当時のカミンスカス操はこの事務所を自宅兼用にして寝泊まりする生活を送り、2017年に積水ハウス地面師詐欺事件を引き起こしました。この事件の後、カミンスカス操は急には振りが良くなり、都内の高級マンションをいくつも購入したり、錦糸町や浅草の外国人パブで一晩で100万円を使うほど豪遊していたようです。
そして、2018年10月13日の未明にカミンスカス操は日本を出国してフィリピンへ逃亡。69日間にわたって逃亡生活を続けましたが、フィリピン当局に発見されて日本大使館に出頭し、2019年1月11日に羽田空港に到着したタイミングで逮捕されています。
カミンスカス操の経歴⑤ その他にも真偽不明の経歴情報も
カミンスカス操の経歴については、他にも大手プラントメーカーに勤務経験があってアメリカ・ニューヨーク駐在経験があるといった情報も出ていますが真偽不明です。
また、海外勤務の経歴のあるカミンスカス操は英語が堪能だという情報も出ているようですが、英語は話せないし、フィリピン語もロシア語もできないと知人が証言しており、英語が堪能というのは虚偽か本人の詐称である可能性が高そうです。
なお、ロシア語やカタログ語もできないと言及されているのは、カミンスカス操が過去にフィリピン国籍や一部でロシア語を使うリトアニア国籍の女性と結婚していた経歴があるためです。
「本人は英語もフィリピンのタガログ語も、もちろんロシア語もできないけど、外人が好きなのでしょうね」(知人A)
カミンスカス操の家族や結婚
カミンスカス操の両親や兄弟姉妹など、実家の家族に関する情報は現在の時点では何も出ていません。
ただ、カミンスカス操は過去に少なくとも3度の結婚歴があり、元嫁との間には子供もいる事がわかっています。
結婚歴は少なくとも3度あるという。最初は日本人で、二度目がフィリピン女性、3人目が錦糸町のインターナショナルクラブで働いていたリトアニア人のリタ・カミンスカスだという。
カミンスカス操は積水ハウス地面師詐欺事件の後、出国してフィリピンに逃亡していますが、その際に頼ったのが元嫁のフィリピン人女性だったという事です。この元嫁との間には2人の子供がいるとの情報も明かされているので、この女性とはそれなりに長い期間結婚していた可能性が考えられます。
逃亡先のマニラには、かつて結婚していたフィリピン女性がおり、当地には2人の子供も住んでいるという。
カミンスカス操の結婚歴や家族についてはこれ以外の情報は現在の時点では明らかにされていません。
カミンスカス操は地面師たちのハリソン山中のモデルなのか
カミンスカス操が、Netflixドラマ「地面師たち」に登場する地面師グループのリーダー・ハリソン山中(演・豊川悦司)のモデルではないかとネットで話題のようです。
Netflixの地面師たちをみ終わったので、ハリソン山中のモデルになったカミンスカス操受刑者について調べたりしてる。これまたすごいな…。
— sifue(吉村 総一郎) (@sifue) August 27, 2024
カミンスカス操はハリソン山中のモデルとなった人です。
— よしのすけ (@yoshinosuke_B) August 17, 2024
ただ、積水ハウス地面師詐欺事件や地面師による他の詐欺事件について詳しく知る人間から見ると、ハリソン山中のモデルはカミンスカス操ではなく、首謀者の1人である内田マイクの方ではないかという事です。
カミンスカス操が実際の積水ハウス地面師詐欺事件で果たした役割は、Netflixドラマ版「地面師たち」では、ハリソン山中ではなく綾野剛さんが演じた辻本拓海の方が近いとの事です。
あの事件に、豊悦(豊川悦治)演じる大物地面師で黒幕みたいな者はいない。カミンスカスは強いていえば交渉役の綾野剛といったところだ。実際の事件の”登場人物”は小山(カミンスカス)や土井淑雄、首謀者といわれる内田マイク、その他を含めて17人が逮捕されている。誰がどの役どころに当てはまるかというのはないね。
ただ、原作の小説「地面師たち」の作者である新庄耕さんが言及しているわけではないので、あくまでも役割が近いというだけで、実際のこの事件の地面師達をモデルにハリソン山中というキャラクターが作られたのかどうかはわかりません。
カミンスカス操が積水ハウス地面師詐欺事件で果たした役割
カミンスカス操は「積水ハウス地面師詐欺事件」では、内田マイク、土井淑雄と並んで事件の首謀者の1人だと報じられています。
このうち内田マイクと土井淑雄の2人が計画立案と偽造書類などの準備、成功報酬の分配などを決めたとされ、カミンスカス操の役割は現場の実行部隊のリーダーを務めたと見られています。
実際に、カミンスカス操は、積水ハウスの担当者との交渉場所になりすまし役と共に出席しており、地主に依頼された交渉担当者を演じていたと見られています。
警視庁は全容を知るのは主導役の3人だけとみている。詐欺を立案したのは内田容疑者で、土井容疑者に計画を持ち掛け、両容疑者が成功した際の報酬などを決定。メンバーを集めて偽造書類などを用意し、カミンスカス容疑者が実行部隊のリーダーを務めたというのが同庁が描く事件の構図だ。 3人のうち、カミンスカス容疑者だけが積水ハウスとの実際の交渉の場に出席している。
地面師詐欺の事件では、実際に現場に出て交渉をする立場は逮捕される危険性が高まるため、こうした意味ではカミンスカス操は内田マイクや土井淑雄よりも下の立場にあったのではないかと見られています。ただ、カミンスカス操は過去に不動産デベロッパーで働いていた経歴があるため、その能力を買われて現場の交渉担当役を任されたのだと考えられ、成功報酬も他の実行メンバーと比べてかなり大きな金額を受け取ったと推測されます。
カミンスカス操の積水ハウス地面師詐欺事件での逮捕
カミンスカス操は、2017年6月に積水ハウス地面師詐欺事件を起こした後、1年以上にわたって逮捕はされずに国内で豪遊していました。
そして、積水ハウス地面師詐欺事件が大きく報じられて容疑者として名前が上がるようになると、2018年10月13日に突如出国してフィリピンに渡って逃亡。
カミンスカス操は、現地のリゾートホテルなどを転々としながら約2ヶ月間逃亡を続けた後、2018年12月19日にフィリピンの入国管理局によって拘束されています。
フィリピン入国管理局は19日午前11時ごろ、積水ハウスをめぐる「地面師」事件のリーダー格で比に潜伏していたカミンスカス(旧姓小山)操容疑者(59)=偽造有印私文書行使容疑などで逮捕状=を首都圏パサイ市の日本大使館付近で拘束した。
その後、日本大使館に出頭したカミンスカス操は2019年1月11日に飛行機で日本へと身柄を移送され、機内で日本の警察に身柄を引き渡されると、19時頃に羽田空港に到着と同時に偽造有印私文書行使容疑などで警視庁捜査2課に逮捕されています。
カミンスカス操の判決は懲役11年が確定
カミンスカス操は、積水ハウス地面師詐欺事件で詐欺などの罪で起訴されました。
カミンスカス操は裁判では、地主役の羽毛田正美がなりすましだとは知らなかったなどとして無罪を主張しましたが、裁判所はカミンスカス操が羽毛田正美が地主本人ではないと知りながら土地取引に関与し、積水ハウスから55億5000万円を騙し取ったとの検察側の主張を認定し、一審でも二審でも懲役11年の判決が言い渡されています。
そして、2021年7月7日に最高裁判所はカミンスカス操側の上告を棄却する決定を下し、懲役11年の実刑判決が確定しています。
最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は、土地所有者を装い、積水ハウスから架空の土地取引で購入代金55億円余りをだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた「地面師」グループのカミンスカス操被告(61)の上告を棄却する決定をした。7日付。懲役11年とした1、2審判決が確定する。
カミンスカス操の現在
カミンスカス操は2021年7月に懲役11年の実刑判決が確定しており、現在は刑務所に服役しています。
カミンスカス操が現在服役している刑務所がどこかはわかっていません。
まとめ
今回は、2017年の積水ハウス地面師詐欺事件の主犯格の1人として逮捕されたカミンスカス操についてまとめてみました。
カミンスカス操の年齢は2024年の誕生日で「65歳」で、「カミンスカス操」というのは本名ですが、積水ハウス地面師詐欺事件前にリトアニア国籍のリタ・カミンスカスという女性と結婚して改名しており、以前の本名は「小山操」でした。
カミンスカス操は過去にリトアニア国籍やフィリピン国籍の女性と結婚していますが、国籍は「日本」のままです。カミンスカス操は過去に複数の結婚歴があり子供もあるようですが家族についての詳しい情報は明らかになっていません。
カミンスカス操の経歴については、1959年の生まれで高知県南国市の出身で、地元の高校を卒業後に上京しているようです。上京後は東京電機大学や山野愛子美容スクールに通っていたと自称していたようですが真偽は不明です。
その後は、「右翼団体S塾」や「ゲームメーカー」で税務コンサルタントを務め、新興マンションデベロッパー「ABCホーム」で財務部長や営業本部長を務めた後、脱税の容疑で逮捕されて6ヶ月の実刑判決を受けています。
服役後に地面師詐欺に関わるようになり、2017年に積水ハウス地面師詐欺事件を起こし、フィリピンに逃亡した後、2019年1月に警視庁に逮捕されました。
カミンスカス操は積水ハウス地面師詐欺事件で詐欺の罪などで起訴され、懲役11年の実刑判決が確定しています。現在は刑務所に服役中ですが、どの刑務所にいるのかなどはわかっていません。