映画「牛首村」が公開され、ロケ場所の心霊スポット坪野鉱泉などが話題です。
この記事では、牛首村のロケ場所で実在する心霊スポット坪野鉱泉や関連する場所で起きた事件での実話や、それにまつわる怖い話や都市伝説、モデルとなった怖い話、現在などについてまとめました。
この記事の目次
- 牛首村は清水崇監督のホラー映画「恐怖の村シリーズ」の第三弾作品
- 牛首村の映画のロケ場所は実在する心霊スポット・坪野鉱泉
- 牛首村の実話…映画ロケ場所の坪野鉱泉で過去に十代女性2名の神隠し事件
- 牛首村にまつわる実話・坪野鉱泉神隠し事件の都市伝説も地元で流布
- 牛首村のロケ場所の坪野鉱泉では他にも実話とされる事件の噂や怖い話も
- 牛首村のロケ場所近くには通称「牛首トンネル」という心霊スポットも
- 牛首村を旧称とする山村が富山県に隣接する石川県に実在
- 牛首村と同音の「牛頸村」と心霊スポット「牛頸ダム」が福岡県に実在
- 牛首村のモデルは聞いたら死ぬ怖い話「牛の首」
- 牛首村の現在① ロケの場所「坪野鉱泉」が人気心霊スポット化
- 牛首村の現在② ロケ場所の坪野鉱泉周辺に防犯カメラを設置
- まとめ
牛首村は清水崇監督のホラー映画「恐怖の村シリーズ」の第三弾作品
映画「牛首村」は、2022年2月18日に公開された「恐怖の村シリーズ」の第三弾です。
ジャパニーズホラー映画の金字塔「呪怨」シリーズの清水崇監督がメガホンをとった事や、木村拓哉さんと工藤静香さんの娘で、モデルで女優のKōki,さんが映画初出演初主演を飾った事でも話題になった映画です。
ここでは、この話題のホラー映画「牛首村」のロケ場所やモデルになった怖い話、関連する心霊スポットやそこにまつわる怖い話や都市伝説、実話の事件などを中心に紹介していきます。
牛首村の映画のロケ場所は実在する心霊スポット・坪野鉱泉
映画「牛首村」のメインのロケ場所になったのは、富山県魚津市坪野に所在する「坪野鉱泉」という場所です。
この坪野鉱泉は、この地域一帯の鉱泉を指す名称でもありますが、現在は主に同地にある「ホテル坪野」(1980年廃業)の廃墟を指す名称として知られています。
この廃墟「坪野鉱泉」は全国的に有名な心霊スポットとして知られている場所でもあり、映画「牛首村」のロケ地となった場所はこの廃墟の方の「坪野鉱泉」です。
この坪野鉱泉は、映画「牛首村」が公開されるよりもかなり古くから心霊スポットとして地元では知られており「北陸最恐の心霊スポット」とも称される場所です。
過去には有名霊能力者の宜保愛子さんが心霊番組の企画でこの場所を訪れたものの、強い危険を感じ取って中に入る事を絶対に拒否したというエピソードが現在まで語り継がれています。
牛首村の実話…映画ロケ場所の坪野鉱泉で過去に十代女性2名の神隠し事件
映画「牛首村」のメインのロケ場所である心霊スポット「坪野鉱泉」では、過去に肝試しに訪れた2人の10代の少女が行方不明になった通称「坪野鉱泉神隠し事件」が実話として知られていました。
まず最初に、牛首村にまつわる実話「坪野鉱泉神隠し事件」について紹介していきます。
1996年5月5日に富山県氷見市に住む当時19歳の屋敷恵美さんと、その友人の田組育鏡さん(同じく当時19歳)の2人が、当時すでに心霊スポットとして有名になっていた「坪野鉱泉に肝試しに行く」とそれぞれの家族に伝えて出かけました。
坪野鉱泉は、屋敷さんの自宅から東に約60キロの場所で車でおよそ1時間半ほどの山間に位置してます。
その日は、ゴールデンウィーク真っ只中の日曜日で、その日の21時頃に屋敷恵美さんは懐中電灯を持って軽自動車で自宅を出発しました。
その後、友人の田組育鏡さんも勤め先のスーパーで懐中電灯と電池を購入して合流して屋敷さんの軽自動車に同乗し、その途中、21時〜22時の間に隣接する射水市の施設「海王丸パーク」(現在の海王丸パークとは別の場所)に立ち寄り共通の友人に会っています。この海王丸パークは当時、夜間に地元の若者達が集まる場所として知られていたそうです。
そしてその後の22時過ぎ、富山市と滑川市の境の場所にある上市川付近の国道8号線にを魚津方面へと走行する屋敷さんの軽自動車が目撃され、魚津市内のガソリンスタンドで給油した事が確認されています。
さらにその後(おそらく23時頃と言われている)、屋敷さんはポケベルで、別の友人に「今、魚津市にいる」とメッセージを送信しています。
そして、これを最後に、屋敷さんと田組さんは消息を断ち、長年にわたって行方不明になっていました。
有名な心霊スポットに肝試しに行ったまま、忽然と姿を消した事から超常的な力が働いたのではとも噂され、この事件は不可解な未解決事件の1つとしてネット上でも知られるようになり「坪野鉱泉神隠し事件」などと呼ばれるようになりました。
2020年3月に屋敷さんと田組さんの遺体が海中に沈んだ車の中から発見される
出典:https://blog-imgs-133.fc2.com/
長年未解決のままだった坪野鉱泉での少女2名行方不明事件でしたが、2020年3月4日に海王丸パーク付近の射水市八幡町の伏木富山港の岸壁近くの海底から、屋敷恵美さんが当時乗っていた軽自動車が発見されて引き揚げられ、車内から2人分の人骨が発見されました。
その後、車内から発見された人骨のDNA鑑定や車内に残された慰留品から、遺体が屋敷恵美さんと田組育鏡さんのものである事が特定されています。行方不明から24年経っての遺体発見でした。
坪野鉱泉神隠し事件の真相も判明
出典:https://blog-imgs-133.fc2.com/
屋敷さんと田組さんの遺体の発見につながったのは、男性3人の証言がきっかけでした。
屋敷さんと田組さんの行方不明事件から18年後の2014年12月、富山県警察は、ある男性3人組が、1996年のゴールデンウィークに、旧海王丸パーク近くで、女性2人が乗った乗用車が海に転落するのを見たと周囲に話しているという情報を入手。
富山県警はこの男性3人を特定して事情聴取を行いました。警察の調べに男性3人は、旧海王丸パーク近くの駐車場に停車中の女性2人の乗った軽自動車を見つけ、ナンパ目的で声をかけたところ、突然この軽自動車が後ろ向きに急発進し、そのまま海へと転落したと話しました。
男性3人らは、車転落の責任を問われる事を恐れて、通報する事はしなかったと説明しました。
牛首村にまつわる実話・坪野鉱泉神隠し事件の都市伝説も地元で流布
牛首村にまつわる実話の事件として話題になっている「坪野鉱泉神隠し事件」ですが、実は地元では、2020年に事件の真相が発覚する以前から、この事件にまつわるある都市伝説が流布されていました。
この都市伝説とは、坪野鉱泉で行方不明になっている2人の少女は、当時その場所にたむろしていた男5人に性的な暴行を受けた挙句、殺害されて車ごと海中に捨てられた。しかしその後、犯人の男達は殺害した少女の霊に取り憑かれて精神錯乱状態になって1人は自ら命を断ち、もう1人は消息不明となった。残る3人も少女の幽霊に怯えて暮らしているという内容です。
生き残っている男性が少女の幽霊に取り憑かれている事を示す具体的な怖い話も伝わっていて、車を運転しているとバックミラーに当時少女らが乗っていた軽自動車が後ろから追走してくるのが映るが、後ろを確認するといないといった話などが確認できます。
この都市伝説の初出は、ネット上で確認できるログとして2001年に匿名掲示板に書き込まれた内容が確認できるため、遅くともこの頃には同様の噂が拡散されていた事がわかります。
この都市伝説では、少女の幽霊に怯える男が3人という点と車ごと海に落としたという点が、実際の事件で男性3人組が屋敷さんと田組さんの乗る軽自動車が転落するのを目撃したという点と奇妙なほどに一致しているため、この都市伝説は実は実話が元になっており、真相は強姦殺人事件だったのではないかという噂が囁かれているのです。
牛首村のロケ場所の坪野鉱泉では他にも実話とされる事件の噂や怖い話も
映画「牛首村」のロケ場所の坪野鉱泉では、上で紹介した少女2名の行方不明事件の他にも、実話とされる事件の噂が複数存在します。
その中の1つは、1980年に坪野ホテル(その廃墟が坪野鉱泉と呼ばれている)が廃業したのは、プール施設「ネッシーランド」で小学生男児が水死する事故を起こしたからというものです。
また、もう1つ、坪野ホテルが廃業した後、1982年頃から元オーナーが行方不明になっていたが、その後、廃墟と化したホテル内のボイラー室で首を吊って亡くなっているのが発見されたといった事件があったといった噂が囁かれています。
こうした事件の噂もあって心霊スポット化していった坪野鉱泉には、他の心霊スポットの例に漏れずに怖い話も存在しています。坪野鉱泉は、肝試しに入った人々の幽霊目撃談が数多くあり、中でも女の幽霊を見たという体験談が多いようです。他にも、2階から落下する人影を見たが下には誰もいない。恐ろしくなって車に飛び乗った瞬間、後ろから何者かに背中を押された。といった怖い話が伝わっています。
坪野鉱泉にはこの他にも怖い話が多くあり、地元では絶対に近寄ってはいけない場所として恐れられています。
そして、地元の若者らの間では、坪野鉱泉にそれでも行くのであれば、「白い車で行ってはいけない」、「ドアを見つけても絶対に開けてはならない」、「決して一人きりになってはいけない」などの“生還するためのいくつものルール”が言い伝えられているのだそうです。
牛首村のロケ場所近くには通称「牛首トンネル」という心霊スポットも
映画「牛首村」のロケ場所となった坪野鉱泉から、西に約50kmほどの場所。ちょうど富山県と石川県の県境に「宮島隧道」というトンネルがあります。この宮島隧道は通称で「牛首トンネル」と呼ばれており、坪野鉱泉とならぶ、北陸最恐の心霊スポットとして知られています。
実は、この「牛首トンネル」は、映画「牛首村」の劇中にも登場していて、Kōki,さん演じる主人公の奏音が、自分にそっくりな少女詩音(Kōki,さんの二役)を探しに行く旅の途中に通り抜けるのがこの牛首トンネルこと宮島隧道です。
この通称「牛首トンネル」は、長さ55メートルの小さなトンネルですが、トンネルの中ほどに首無しの地蔵が立っており、これがかなり怖いとして心霊スポット化しました。
なお、現在はこの首無し地蔵は撤去されているそうです。
心霊スポット・牛首トンネルにまつわる怖い話も多数存在
心霊スポットとして知られている「牛首トンネル」ですが、ここにもいくつかの怖い話が伝わっています。
このトンネルが心霊スポットになったきっかけは、現在から数十年前に男性がこのトンネル内で焼身自殺をし、その母親が後を追って近くで首吊りをして亡くなったという噂が流布された事でした。
それ以降、トンネルの中で喪服を着た老婆の目撃談が多発するようになります。中には、この老婆は葬列の中におり、背中に落武者の生首を背負っているのだとか。そして、この老婆を目撃した者が驚いて逃げようとすると、もの凄いスピードで追いかけてくるのだそうです。老婆に追い付かれる事なくトンネルを抜け切る事ができれば逃げられるが、追い付かれてしまった場合は、忽然と姿を消し、2度と見つかる事はないのだとか。
また、牛首トンネル内に車を停車させてライトを消して再び点灯させると老婆が車に乗り込んで座っているといった怖い話も存在します。
他にも地元民からは、トンネルの中で車のエンジンが停止してしまうとか、車の屋根を何者かが叩く音がするとか、近くに行くとカーラジオの雑音が酷くなるとか、牛首トンネルを目指してナビを入れるとエラーが出てどうしてもたどり着けないとかいった車にまつわる怖い話も多数語られています。
これ以外にも、牛首トンネルでは、血の涙を流す地蔵が歩き回っているとか、取れてしまった首を探し回っているといった地蔵にまつわる怖い話も多数伝わっています。
牛首村を旧称とする山村が富山県に隣接する石川県に実在
出典:https://blog-imgs-100.fc2.com/
上で紹介した心霊スポット「宮島隧道」の通称は「牛首トンネル」ですが、この通称は、このトンネルを抜けた先、石川県側にある山村の旧名称が「牛首村」だった事に由来するようです。
この実在した旧牛首村は、石川県の南端にある霊峰白山の西麓に位置する美しい山村で、現在の名称は「白峰村」で、行政区分としては石川県白山市に、2005年に編入されています。
2012年に文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。伝統の名産品として、非常な美しさで知られる紬織物「牛首紬(うしくびつむぎ)」が知られています。
なお、この実在する旧牛首村にまつわる怖い話などは伝わっていません。興味のある方は肝試しではなく、普通に観光として訪れましょう。
牛首村と同音の「牛頸村」と心霊スポット「牛頸ダム」が福岡県に実在
福岡県大野城市には、牛首村と同音の「牛頸(うしくび)」という地区が実在します。
この牛頸地区にある、「牛頸ダム」という場所が、九州地方でも有数の心霊スポットとして知られています。
映画「牛首村」が公開された際には、字面が同じというだけでなく、恐怖の村シリーズの第1弾「犬鳴村」のモチーフとなった犬鳴トンネルからそう遠くない場所にある事などの偶然から、この牛頸地方にちなんだ映画牛首村の限定ポスターが作られるなどしてこちらも話題になりました。
『#牛首村』公開記念🐮
劇場ロビーにて牛首を展示中😎📢
さらに❗️大野城市の牛頸ダムにちなんだ福岡版ポスターも掲出しています🎬是非ともお立ち寄りよりくださいませ🙋#博多駅 pic.twitter.com/CBXHzk2NSH— T・ジョイ博多 (@tjoy_hakata) February 21, 2022
この牛頸地区は、記録や伝承によるとかつてはあまり人が住むには適さない湿地帯で、大昔から度重なる水害に苦しめられてきた他、何度も道を通しても元に戻ってしまう「底なし沼」があり、人々は往来にも難渋していたそうです。
そこで、地域に住む16歳のある娘が自分が人柱になると申し出て、自らこの底なし沼に身を沈め、それによって道が通るようになったとする伝承が言い伝えられています。
現在も、イガイ牟田池という沼地のそばに六地蔵が立てられ、その傍にこの16歳の娘を慰霊する祠が建てられています。
この地域の人々が昔から水害に悩まされてきたのは伝説の中だけの話ではなく歴史的な事実で、1965年に大野町営ダムが作られたものの小規模で治水力が低く、その後も近隣住民は洪水に悩まされていたそうです。加えて慢性的な水不足や、水量の安定しない河川に生活排水が流れ込んで水質汚濁が起こり悪臭にも悩まされ続けてきたという事でした。
こうした諸問題を解決するために1970年に治水のための新ダム建設の計画がはじまり、入念な調査の末、1976年に本格的な建設工事が始まり、21年の歳月を経て1991年にようやく完成したのが、大野町営ダムの14倍の規模を持つ「牛頸ダム」でした。
この「牛頸ダム」周辺にはいくつもの公園が作られていて、昼間は釣りやランニングを楽しむ人や、子供連れの親子などで賑わい明るい雰囲気の場所です。
しかしその一方で、牛頸ダムでは入水自殺をする人が後をたたず自殺の名所とされて自殺防止の看板が各所に設置され、どういうわけか周辺では不可解な死亡事故が頻発するなど曰く付きの場所としても知られています。
こうした事から牛頸ダムは、心霊スポットとして全国的に有名な場所になっています。
牛頸ダム周辺で実際に起こった事件
牛頸ダム周辺では、これまでに何度も死亡者の出る事件が発生しています。代表的なものを紹介します。
1998年には、牛頸ダム事務所近くで工事をしていたパワーショベルカーが斜面を転落して、下にいた11歳の子供に直撃して即死させるという凄惨な事件が発生しています。
2008年2月7日には、牛頸ダム建設所の東へ約170メートルの地点にある駐車スペースで、停車していた貨物トラックが爆発して炎上し、運転席から性別不明の焼死体が発見される事件が発生しています。この事件では、地元警察が自殺と殺人の両面から捜査を進める事を発表しています。
さらに、2017年には牛頸ダムに隣接する大野城いこいの森水辺公園の駐車場で、停車している車の中から23歳の男性と4歳と1歳の子供の遺体が見つかり、近くの雑木林の中で首を吊っている28歳の女性の遺体が発見されています。
子供2人にはそれぞれ、刺し傷と首を絞められた痕があり、遺書のようなものも発見されているため、両親のいずれかが子供を殺害した後に自ら命を絶った一家心中だと見られています。
23日午前7時45分ごろ、福岡県大野城市の大野城いこいの森水辺公園で、駐車場に止まっていた車内で成人男性と女児、男児の計3人が死亡しているのを警察官が発見した。付近の雑木林では成人女性の変死体も見つかった。
心霊スポット「牛頸ダム」にも怖い話や都市伝説が多数伝わっている
心霊スポットとしての「牛頸ダム」にも怖い話や都市伝説がいくつも伝わっています。
牛頸ダムにまつわる怖い話としては、赤いコートを着て夜遅くに行くと幽霊に追いかけられて刃物で斬りつけられるという都市伝説がかなり有名です。この赤い服にまつわる具体的な怖い話などは伝わっていません。
さらに、牛頸ダム周辺の公園には防犯のための人感センサーが多数設置されており、夜間には人に反応してセンサー音が鳴るようになっていたそうなのですが、誰もいないのにこのセンサー音が鳴る誤作動が頻発したため、音が鳴らないように設定変更されたそうです。これは人の目に見えない何かにセンサーが反応していたという怖い話へと発展しました。
また、牛頸ダム周辺を夜中に歩いていると、どこからともなく、女性がヒールを履いて歩いているような音が響いてくるという怖い話もよく知られています。
これ以外にも、牛頸ダムでは幽霊の目撃談が多発しています。
ある男性が牛頸ダムに隣接する公園でバイクの練習をしていたところ、中年男性が道に立っていて注意をするように何かを言ってきたそうです。この男性は無視して通り過ぎますが、どれだけ走ってもサイドミラーにこの中年男性の姿が映り込み、こちらをじっと見つめていたのだそうです。
他にも、夜間に車で牛頸ダム周辺をドライブしていた時に、白いワンピースを着た若い女性が裸足で歩いているのを目撃。自殺しようとしているのではないかと不審に思ったが、違和感がありそのまま通り過ぎた。しかし、気になったためすぐに引き返してみたが、その女性の姿はどこにも見当たらず、周囲には隠れるような場所もなかった。あれは幽霊だったのではないかといった目撃談がネットに多数上がっています。
牛首村のモデルは聞いたら死ぬ怖い話「牛の首」
映画「牛首村」は清水崇監督の「恐怖の村」シリーズの第3弾作品です。第1弾の「犬鳴村」は犬鳴トンネルや犬鳴村の都市伝説がモデルにされており、第2弾の樹海村はネットの有名な都市伝説「コトリバコ」がモデルとされています。
その第3弾目である映画「牛首村」にもモデルとなった怖い話や都市伝説があるかと思いきや、映画を見る限り、直接的にモデルにされた都市伝説や怖い話などはない完全オリジナルストーリーのようです。
ただ、完全にモデルがないというそうでなく、かなり古くから伝わる「牛の首」という有名な怪談話から着想を得ているのではと言われています。
牛首村のモデルとされる怖い話「牛の首」
映画「牛首村」のモデルではないかと言われている「牛の首」という怪談は、この世で最も恐ろしい怖い話だとされており、それを聞いたものはあまりの恐ろしさに身体の震えが止まらなくなり、3日以内には必ず死んでしまいます。「牛の首」を聞いた者は全て死んでしまったため、今ではその怖い話の内容を知る者はいないという内容です。
牛の首の怖い話の中身はそもそも存在しないと言われているのですが、原型となった恐ろしい風習が存在するのではないかという説を展開する方もいます。
このとある風習が牛の首の元となったとする説は、大まかにいうと以下のような内容です。
古い時代の日本の村落には、口減らしの風習があり、望まれない子供や労働力にならない人間を殺害してしまう事が多くあった。中には飢餓による村の壊滅を避けるために、口減らしの対象を食べてしまうという恐ろしい風習も存在した。
しかし、人を食べるという禁忌を犯す事は当時の日本でも憚られたため、対象の人間に牛の頭をかぶせ、これは人間ではなく牛だという事にした上で殺害しその肉を食した。
これが牛の首という怪談の中身で、この真実を語る事は絶対の禁忌とされたため、話したり聞いたりすれば死が訪れるという話に次第に変化していった。
以上が、牛の首の怪談の中身を推測した説の1つです。
映画「牛首村」では、とある村で過去に双子の片方に牛の頭の皮を被せて穴に放り込んで飢餓させるという風習があった事が描かれ、これが物語のキーとなっています。ネタバレとなるのでこれ以上は書けませんが、こうした点から映画「牛首村」のモデルは、「牛の首」の怪談ではないかと言われているのです。
牛首村の現在① ロケの場所「坪野鉱泉」が人気心霊スポット化
映画「牛首村」が公開された事で、現在、そのロケ場所の「坪野鉱泉」は人気心霊スポット化してネットでもかなり話題になっているようです。
昨日牛首村観てきた
坪野鉱泉は、小学生の時にパパに連れてってもらって、平気で中に入れた
でも今はあまり行きたくないかな。
でも怖いもの見たさで行きたい気もする。
わりと平気なタイプ😆— ジニ (@rrrrr015rrrrr) March 30, 2022
『牛首村』見た〜。
ホラーだが色々な感情になり、もし坪野鉱泉が近くだったら行ってた(心霊スポット好き)かもやし、この村の双子が産まれたら•••て風習が😱 kokiさん初主演と思えない演技みいってしまった。
恐怖村シリーズは全作見させていただいてるので第4弾が今から楽しみ〜😀#牛首村#koki pic.twitter.com/SGceUvbOqy— こうじ 〜親衛隊7号 (@yurina05290803) March 23, 2022
牛首村の現在② ロケ場所の坪野鉱泉周辺に防犯カメラを設置
現在、映画「牛首村」のロケ場所となった坪野鉱泉は心霊スポットとして人気化していますが、この映画の影響で立ち入り禁止の区画にまで侵入して迷惑行為をする人が増えてしまったため、地元の方は迷惑されているようです。
2022年4月には、映画「牛首村」の配給元である東映が、地元住民からの要望を受けて防犯カメラ2台を寄贈し、坪野鉱泉周辺に設置されています。
全国で上映中のホラー映画「牛首村」の舞台となった魚津市坪野の廃屋、通称「坪野鉱泉」近くに4日、防犯カメラ2台が設置され、供用を開始した。地元からの要望を受けて東映が寄贈したもので、清水崇監督や住民ら関係者が防犯効果に期待を寄せた。
坪野鉱泉に興味がある方も外観の撮影のみに留めて、立ち入り禁止の場所にまで侵入する事は絶対にやめましょう。
坪野鉱泉跡地に防犯カメラ設置📷映画の影響で侵入する者がいるため😅
— はす~★戦闘力数値970実力は1500. (@hshm02) April 4, 2022
まとめ
今回は、2022年公開のホラー映画「牛首村」のロケ場所となった実在の心霊スポット「坪野鉱泉」についてやそれに関連する場所、実際にそこであった事件、それにまつわる怖い話や都市伝説などを中心にまとめてみました。
牛首村のロケ場所となったのは富山県の最恐心霊スポットとして知られるホテル廃墟、通称「坪野鉱泉」ですが、1996年に、この場所に肝試しに行った当時19歳の少女2名が行方不明になたのではないかとまで実話の事件があり、当時は「神隠し事件」とも噂されてました。この2人の遺体は2020年に24年ぶりに発見され大きなニュースとなりました。
また、この付近には、牛首村の映画の劇中でも登場する心霊スポット「牛首トンネル」があり、ここでは、トンネル内で目から血を流した地蔵が歩き回るとか、喪服を着た老婆に襲われるなどの怖い話や都市伝説が数多く伝わっています。
映画「牛首村」のモデルとなったのは、聞いた者は必ず3日以内に死ぬとされる「牛の首」の怪談だと言われており、それを感じさせる描写も作中に散りばめられています。
現在、牛首村のロケ場所となった坪野鉱泉は映画の影響もあって人気心霊スポット化していますが、それに伴って一部の迷惑な来訪者も増え、地元民は迷惑されていると言う事です。地元からの要望を受けて、映画「牛首村」の配給元である東映が、防犯カメラ2台を寄贈し、現場付近に設置されています。
坪野鉱泉に興味がある方も、外観の撮影にとどめて立ち入り禁止場所への侵入は絶対に止めましょう。