「スカイフィッシュ」は世界中で動画や写真に捉えられている飛行型UMAです。
この記事では実在の可能性が高いとされたUMAスカイフィッシュの特徴、目撃される場所、実際にその姿を捉えた写真や動画、正体はハエなどの昆虫の残像だとほぼ解明された事などについてまとめました。
この記事の目次
スカイフィッシュ(UMA)は実在する可能性が高いと言われていた飛行型未確認生物
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「スカイフィッシュ」とは、世界中で動画や画像などに撮影されての目撃例が相次ぎ、実在する可能性が高いと言われていた飛行型の未確認生物(UMA)で、「フライング・ロッド」と呼ばれる事もあります。
スカイフィッシュの形状は、「棒状の身体にいくつかの節があって、その節から羽根かヒレのような突起が出ているタイプ」や、「螺旋状にうねったヘビのようなタイプ」、「半透明の皮膜を持ちいくつかのヒレを持つタイプ」、「皮膜がなく槍のように尖ったタイプ」など、様々なものが目撃されています。
スカイフィッシュの大きさは概ね数cm〜数メートルと言われ、平均では50cmほど、最大のものでは30メートルにもなるとする説も存在します。
スカイフィッシュの色は、白色、黄色、茶色といった系統のものがほとんどとなっています。
このスカイフィッシュの目撃例については世界中で撮影された動画や写真が多数あるものの、目視による目撃例は全くありません。この事からスカイフィッシュは肉眼では捉えられないほどの高速で飛行していると考えられるようになり、その飛行速度は推定で時速80km〜150km、最大で時速300km近くになるとも言われています。
さらに、スカイフィッシュが人や物に衝突する瞬間を捉えた動画も数多く撮影されています。しかし、ぶつかった時の衝撃音は映像で記録されているのに、その衝突の痕跡は一切見つかっていません。
日本でもテレビや雑誌などで紹介されたのきっかけにブームとなり、スカイフィッシュを動画や写真に捉えたという声が全国で相次ぎました。
スカイフィッシュ(UMA)が最初に目撃された場所はニューメキシコ州ロズウェル
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UMA「スカイフィッシュ」は、動画や写真に撮影されての目撃例が世界中から報告されている事から、実在する可能性が高いと言われていました。
そんなスカイフィッシュが最初に動画で撮影される事で目撃されたのは1994年3月5日で、この動画が撮影された場所はUFO目撃情報多発地帯として知られる「アメリカニューメキシコ州・ロズウェル」でした。
動画の撮影者は、アメリカ・ロサンゼルスの映画プロデューサーのホセ・エスカミーラ (Jose Escamilla) 氏で、UFOをテーマにした映像の編集作業中に動画をコマ送りした際に、この奇妙なもの(移動する棒状の黒い物体)の存在に気が付き1995年に発表。
これをきっかけにして、世界中から同様の飛行体の動画や写真を撮影したという目撃例が相次ぎ、一躍世界的有名なUMAの1つとなり、「スカイフィッシュ」と呼ばれるようになりました。
日本では、スカイフィッシュが多く目撃される場所として兵庫県神戸市の六甲山がよく知られています。この六甲山もロズウェルと同じようにUFOの目撃が多数報告されている場所としても知られています。
その他にも、メキシコのサン・ルイス・ポトシ州にある地球最大級のタテ穴洞窟「ゴロンドリナス洞窟」も、スカイフィッシュがよく写真や動画に撮影される場所として知られています。
スカイフィッシュ(UMA)の写真
スカイフィッシュの写真をいくつか紹介していきます。
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スカイフィッシュの写真が撮影される場所は自然の多い場所が多く、撮影される時間帯は夜間が多いようです。
スカイフィッシュ(UMA)の動画
続けて、スカイフィッシュの動画もいくつか紹介します。
下の動画は2008年6月の19時頃に撮影されたスカイフィッシュの映像で、撮影者の自宅に設置された防犯カメラに記録されていたものだという事です。
下の動画は2015年11月にアメリカで撮影されたスカイフィッシュの映像です。
下の動画は、タイのナコンナヨック県に住んでいる日本人男性が偶然撮影したものだという事で、スカイフィッシュの顔(のように見える)部分が捉えられた珍しい動画となっています。
スカイフィッシュ(UMA)の正体
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実在する可能性が高いと言われていたUMA「スカイフィッシュ」ですが、その正体については様々な説が出ていました。
生物学者のケン・スワーツという人物が、スカイフィッシュの正体はアノマロカリス(古代カンブリア紀の海に生息した節足動物)が進化したものではないかという説を唱えています。これは、スカイフィッシュが水中に入っていく様子が動画で捉えられている事と、動画や写真などからイカなどの頭足類と類似するような特徴を持っていると推測された事から出てきた説のようです。
スカイフィッシュの正体については、ロズウェルや六甲山などのUFO目撃情報多発地点で多く目撃されている事などを理由にエイリアンの一種ではないか、UFOの放った偵察用の小型飛行体ではないかといった説も出ています。
また、パワースポットと呼ばれる場所でもよく目撃される事などから、スカイフィッシュの正体は妖精や精霊などのスピリチュアルな存在ではないかと唱える人もいるようです。この説を唱える人の中には、スカイフィッシュとテレパシーを使って会話をしたと主張する人や、これらの中の邪悪な存在に襲われたと主張する方もいるようです。
さらに、映像や写真などで目撃はされているのに、捕獲例がなく、物理的に存在した事を示す死骸などの痕跡が1つも見つかっていない事などから、スカイフィッシュの正体は異次元の存在かプラズマ生命体で、実体が現れたり消えたりしているのではないかとする説も存在します。
スカイフィッシュ(UMA)の正体はハエなどの昆虫である事がほぼ解明
正体について様々な説が唱えられていたUMA「スカイフィッシュ」ですが、2003年にアメリカの学者で作家のロバート・トッド・キャロル氏と昆虫学者のダグ・ヤネガ氏が、その正体はハエなどの飛行する昆虫の残像が映ったものではないかと主張しました。
これは、ハエなどの速い速度で飛行する昆虫を比較的長い露出時間で撮影した場合、その残像が棒状に撮影され、これが特殊な形状をした生命体だと誤認されたのが真相だと説明したものです。
この現象は「モーションブラー現象」と呼ばれ、スカイフィッシュの正体はほぼこれで間違いないと証明されています。
下の動画は実際にモーションブラー現象でスカイフィッシュが撮影されるところを検証したものです。
これまでに報告されているスカイフィッシュの映像と全く同じように見えます。スカイフィッシュの正体はハエなどの昆虫が「モーションブラー現象」によって棒状に映り込んだものだと見て間違いなさそうです。
ただ、1969年のアポロ11号の月面着陸時の映像にもスカイフィッシュと思しき飛行体が映っており、さらに、2011年4月に行われた月面観測中に起きた謎の発光現象を捉えた写真に、巨大なスカイフィッシュを思わせる形状の物体が写り込んでいます。
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月にハエなどの昆虫が生息しているとは考えられず、これらがトリック映像ではない場合、スカイフィッシュの正体が「モーションブラー現象」という説は覆される事になるでしょう。
まとめ
今回は、1995年に初めて確認されて以来、世界的なブームになった飛行型のUMA「スカイフィッシュ」についてまとめてみました。
スカイフィッシュは、棒状の体に節があり、そこから羽やヒレのような突起物が出ているタイプを中心に様々な形状が確認されている飛行型のUMAで、体長は数cm〜最大で30メートルにも及、時速80km〜最大で時速300kmもの高速で飛行するとされています。
スカイフィッシュは目視する事はできず、カメラで撮影した写真や動画でのみ確認できます。人や物にぶつかる様子が確認されているにもかかわらず、物質として存在した痕跡はこれまで1度も確認されていません。
スカイフィッシュが最初に目撃され場所は、UFO目撃情報が多発する場所として知られるニューメキシコ州・ロズウェルで、他にも不可思議な現象が起こるパワースポットでよく撮影されています。日本では、兵庫県神戸市の六甲山が、スカイフィッシュが頻繁に撮影される場所として知られています。
スカイフィッシュの正体については、異次元生物やプラズマ生物、エイリアン説、精霊などの霊体説、アノマロカリスが進化した生物説など様々な説が唱えられてきましたが、近年、ハエなどの昆虫の残像が棒状に映り込んだ「モーションブラー現象」である事が解明されています。