フラットウッズ・モンスターはアメリカでUFOと共に目撃されたUMAです。このUMAがもたらした事件や実在性は瞬く間に全米中をパニックに陥れます。
目撃場所は各地に広がりますが写真や動画など物証例が少なく、その正体は未だベールに包まれています。
この記事の目次
フラットウッズ・モンスターというUMA
『フラットウッズ・モンスター』という名が初めて世に出たのは、ちょうど今から70年前の1952年9月12日となります。
このUMAは高確率で宇宙人ではないか?と言われており、報告当初は全米中をパニックに陥れたとされています。名前の由来は初めて目撃されたアメリカ・ウェストバージニア州の田舎町「フラットウッズ」から名付けられており、その大きさは実に3mもの巨大さに達します。
特徴的なものはその大きさに加え、金属の焼けるような異様な臭い…目撃時の「シューシュー」という異音…そして地面から浮いているという異様な姿というインパクトです。
別名は日本では「3mのモンスター・宇宙人」現地アメリカでは「10フィートモンスター・ブラクストン郡のモンスター」の名で広く知られています。
フラットウッズ・モンスターは1952年9月12日に
アメリカウェストヴァージニア州の
ブラクストン郡フラットウッズの町で
UFOとともに目撃されたといわれる未確認生物である。日本では「3メートルの宇宙人」の名で知られる pic.twitter.com/RP9Fj4hbbJ
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一般的には10フィートの背丈を持つと言われていますが、12フィート(約3.66m)とも言われており、どちらにせよ人間と比較すると驚くべき大きさになります。
その目は円形で真っ赤な色をしており爛々とした赤い顔を持ちます。特筆すべきはその頭部の形状で、トランプのスペードの様な異様な形をしており、衣服もまた明るい緑色のをひだ状のものを腰部から吊り下げているという非常に奇妙な出で立ちです。
腕は極端に短く(※一説によると腕が欠如しているという話もあり)手の先端にはある種の獣の様な長い爪を兼ね備え、移動方法は歩くのではなく宙に浮き移動する方法を取ります。
フラットウッズ・モンスターの存在は瞬く間に全米の新聞やラジオ、テレビ等のマスメディアでで報道・拡散され、出現場所だけではなく全米をパニックに包みました。更にはフラットウッズ・モンスターの目撃年には、アメリカの首都ワシントンD.C.上空で謎の飛行物体・UFOが相い次いで目撃されるという事態が起こります。この不可解な宇宙人UMAの登場の直後という事もあり、アメリカ中がフラットウッズ・モンスターの話題で持ち切りになり、アメリカ人を騒然とさせパニックに陥らせます。
フラットウッズ・モンスターは当時の人気番組であるニューヨークのテレビショー「We The People」内のUFO特集で紹介された事によりその存在が過熱し、番組スタッフによる目撃証言の調査から日本人でも一度は目にした事のある有名なモンスターのイラストが作成されました。
フラットウッズ・モンスター事件
目撃者の内の一人キャサリンが描いたフラットウッズ・モンスター。
フラットウッズ・モンスターが初めて確認されたのは、1952年9月12日の出来事です。2022年現在で70年の時を経たことになりますね。初めて出現した場所はアメリカ合衆国ウェストバージニア州にあるブラクストン郡フラットウッズという非常に片田舎の町でした。
事件の概要は同年の夕暮れ時、燃えるような物体が突如空を横切り、同州エルク川沿いのガサウェイの町に急速に落下していく様を多くの人物が目撃しています。すぐさま通報を受けた保安官ロバート・ カーと副保安官バーネル・ ロングの2名がこの謎の落下物体の調査をするために緊急で呼び出されたのです。
同時刻にはガサウェイの北西方向の約10kmほどにあるフラッドウッズの町にフラットウッズ・モンスターが出現します。同日の午後7:15頃、小学校のグラウンドで遊んでいた子供たち…エドワード・メイ、フラッド・メイ兄弟、トミー・ハイヤーを始めとする7人が赤く光る正体不明の飛行物体を目撃します。
謎の飛行物体は近隣のベイリー・フィッシャー氏が運営する牧場の丘に落下していきました。子供たちは当初、墜落した飛行機か流れ星や隕石の類だと思っていたようです。
墜落現場周辺の丘に登ると、異様なもやか?霧のようなものが辺り一面に立ち込めており、十数mほど先に点滅しながらブンブンと唸るような異音を発する大きな球体を発見しました。駆けつけた子供の1人の話では、その物体は何と家ぐらいの大きさで見た事のないような形をしていました。
先頭を歩いていた17歳の少年ユージンは立ち込める霧の中、緑色に怪しく光る謎の“目”の様なものを目撃したと、後に供述しています。
フラットウッズ・モンスターのコラージュ画像は、テレビ番組内の企画で目撃者にインタビューしながら番組内で画家が書いたモンスターの再現画と事件現場の写真を組み合わせたもの。画家の名前は不明。コラ作成したのは地元のUFO研究家グレイ・バーカー(画像二枚目) pic.twitter.com/GnI8kWwHkZ
— 小山田浩史 (@magonia00) November 22, 2021
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その異様な体験や鼻をつんざくような異臭…辺りに立ち込める霧・もやによりメンバー全員がパニックに陥り、中には得体の知れない異臭のため体調を崩す少年もいたそうです。
フラットウッズ・モンスターの目撃場所
フラットウッズ・モンスターの目撃場所は前述のとおり、アメリカ合衆国ウェストバージニア州にあるブラクストン郡フラットウッズというごく小さな田舎町です。
ただ余り知られていないのですが…実は事件の翌日に少年たちが目撃した奇妙な生物と同じような宇宙人(フラットウッズ・モンスター)が目にされています。目撃場所はフラットウッズから南西方向の約20kmほどのフレームタウンという町です。
当時この地に観光を兼ね滞在していた若いカップルが、フラットウッズ・モンスターらしき宇宙人とUFOまでをも目撃していました。目撃時辺り一面には硫黄のような奇妙な臭いが漂っていたと証言されています
その時の証言を元に作成されたイラストがこちらです。
奇妙なスペード状のフード以外は少年たちの証言と一致しているとは思いませんか?
この1952年を境にアメリカ合衆国上空ではUFOが頻繁に目撃されるようになります。もちろんフラッドウッズ・モンスターとの関係は不明ですが、メディアで大々的に紹介されたことにより、この宇宙人UMAの存在は全米中に知れ渡ります。
そして初めてフラットウッズ・モンスターが報告されてから13年後の1965年3月2日、フロリダ州タンパ市北部の町ウィーキーワチ・スプリングスでまたしてもフラットウッズ・モンスターが目撃されます。
65歳のジョン・リーブスが自宅周辺の平原の砂地を散歩中に、奇妙な宇宙船が着陸しているのを目撃したのです。シャボン状のUFOで直径約10mほど、目まぐるしい光線を放っていました。リーブスが観察をすると、突如草むらからロボットのような宇宙人が出現します。
1.5メートルほどの身長・黒銀の衣服を着用・歪な形のヘルメットを被っています。まるで機械やロボットのようなUMAは筒状の黒い物体を取り出し、リーブズに向けます。目が眩む凄まじい光を浴びリーブスは一目散に逃げ出しました。その後、着陸したUFOはつんざくような轟音と共に忽然と消えてしまいました。
後に彼はウソ発見器のテストを受けますが、結果はすべて真実という結果が得られています。
フラットウッズ・モンスターは実在するのか?
フロリダ州在住のジョン・リーブスの様に、フラットウッズ・モンスターの存在に関し“ウソ発見器”にかけられても『全てが真実』だったという結果が出ているのも確かです。
ただし有名なスペード状のフードを持つ“フラットウッズ・モンスター”は、実は当時のテレビ局の脚色が入り、当時少年たちが目撃したUMAとは大きくかけ離れたものという事が判明します。
2002年、当時少年だった発見者たちにより忠実に再現されたフラットウッズ・モンスターが以下になります。
そしてこちらが第一目撃者が後年書き記した“フラットウッズ・モンスター”のイラストです。
これらを見ると“フラットウッズ・モンスター”は生き物?というより、ロボットや機械の類の可能性が増しますね。宙を浮いて移動するというスタイルから、UMAというよりかはUFO…若しくは謎の飛行物体などの先入観が入った『集団ヒステリー』の可能性もあるでしょう。
何かしらの建造物に見えなくもありません。
この様にフラットウッズ・モンスターが存在するのか?近年になりかなり疑問符が通用になりましたが、その存在を決定的に否定できる材料もなく、真相は未だに闇の中です。
フラットウッズ・モンスターの正体は?
フラットウッズ・モンスターの正体に迫る通説として、その当時の世界情勢が色濃く反映されます。
時は朝鮮戦争の真っ只中…そして世界情勢は『冷戦』時代真っ只中でもあったのです。そのため現代では秘密裏に開発された『戦闘兵器』『機械ロボット』という話が先行している状態です。
フラットウッズ・モンスターが兵器や機械でないとしても、その正体は“機械”でできたものではなかったのでしょうか?
その当初、辺り一面に漂っていたという霧やもやも、ある種の開発中の“ガス”という事で一応の説明が付きます。
また最初の7人の少年たちが「真っ赤に輝く平べったい発光体が飛んで来て、近所にあるベイリー・フィッシャー氏の農場の丘に着陸した」という証言を残しています。
しかし、これはUFOではなく隕石であったという見解が大方です。
事件が起きた9月12日の夜、メリーランド州・ペンシルベニア州・ウェストバージニア州の3州をまたがり、多くの人が隕石(流星群?)を目撃しています。
そして目撃された赤い物体が実は『航空障害灯』であったという説もあります。
ただ航空障害灯は、確かに飛行機に危険を示すように赤強く光りますが、フラットウッズ・モンスターの様に「シューシュー」と言ったような異音は発しません。
最も正体に近いと言われているのが次に紹介する2種類の野生生物です。
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
それがこの「アライグマ」と「メンフクロウ」です。
3mもの巨体を持つフラットウッズ・モンスターがこの程度の大きさの野生動物と見間違えるはずがない!!…と思われそうですが、時刻は夜間・不気味な雰囲気に包まれる中、意外にもろく人間の認識にはズレが生じます。
そしてこの野生動物たちは明らかな鳴き声を出すのです。異臭や体調不良などは精神疾患で有名な「集団ヒステリー」で説明づけれます。
ただ……いずれの説も決定打には欠けており、当のフラットウッズ・モンスターの肯定・否定にも繋がっていないのが現状でしょう。
フラットウッズ・モンスターの写真や動画
フラットウッズ・モンスターの写真は既に複数紹介しましたが、ここで改めて紹介しましょう。
またこちらは有名な東スポの記事ですが、この様なものも存在しました。
久々に東スポが攻めてきたぞ☺
山口敏太郎先生「フラットウッズ・モンスター」かも??と。至近距離だった場合、噴射する毒ガスでダメージを受ける可能性があるようなので出会った際は近づかず逃げてください。
やべー山形やべー(º ロ º๑)!!! pic.twitter.com/MBhTcYddhJ— DKT (@DKT_Bacchus) October 20, 2018
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こちらは記事のイラストも使い回しなので、かなり信憑性は薄いものです。
今までに数々の写真を載せましたが、実はフラットウッズ・モンスターの写真や動画はあくまで目撃者の証言に基づいたものが100%であり、一切実在していないのが現状となります。
イラストや想像図も当記事内でご紹介したものが、ほぼフラットウッズ・モンスターの網羅したものです。
まとめ
今回は皆さん、一度は目にしたことがあると思う“フラットウッズ・モンスター”についての記事をまとめさせて頂きました。
未だなお…その存在が真か偽か?定かではありません。
初めてその姿が目撃されてから、2022年現在でちょうど70年の時が経ちます。果たしてこのUMAの存在が明らかになる日は来るのでしょうか……?