フリーメイソンは世界最大の友愛団体で陰謀論や都市伝説でも話題です。
この記事では秘密結社フリーメイソンの意味や目的、入会方法、歴史上の偉人が数多くいるメンバーや日本人の芸能人や有名人のメンバー、世界征服が目的の都市伝説やイルミナティとの違い、現在についてまとめました。
この記事の目次
フリーメイソン(秘密結社)は世界最大の友愛団体で会員数は600万人以上
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フリーメイソンとは、16世紀終わりから17世紀始め頃、あるいはそれよりもかなり前にヨーロッパで発生したとされる友愛団体で、イギリスを中心に全ヨーロッパ、アジア、アメリカにまで広がり、世界中に「グランドロッジ」という支部が設立され、組織が拡大するにつれて秘密の儀式や入会条件が増えて現在の形になったと言われています。
なお、フリーメイソンの組織としての正確な名称は「フリーメイソンリー(Freemasonry)」で、所属するメンバーを「フリーメイソン(Freemason)」と呼びますが、ここでは組織名も「フリーメイソン」で統一して表記します。
フリーメイソンは現在も健在であり世界最古にして最大の秘密結社などとも呼ばれ、世界中に600万人以上の会員がいるとされています。組織としては「ロッジ」と呼ばれる活動拠点が各地に設けられていて「グランドロッジ」がそれを統括する形式になっていますが、それぞれのグランドロッジは独立していて何らかの統一意思によって運営されているわけではありません。(友好関係にあるグランドロッジもあれば、そうでない関係性のものもある)
フリーメイソンはいくつかのシンボルマークを持ち、石工の道具であり「美徳」を象徴するとされる直角定規と「知恵」を象徴するとされるコンパスを組み合わせ中央に「G」(geometryかGodの頭文字だと言われている)をあしらったマークや五芒星などが代表的なものです。その中でも日本では特に、ピラミッドに目が描かれた「プロビデンスの目(Eye of Providence)」あるいは「万物を見通す叡智の目(all-seeing eye)」がフリーメイソンを象徴するデザインとしてよく知られています。
フリーメイソンの起源ははっきりわかっていませんが、中世ヨーロッパの石工組合がルーツだとする説やテンプル騎士団の生き残りが作ったとする説、ソロモン王国の建築士集団を由来とする説、ドルイド教の巨石信仰が始まりであるとする説、古代数学者のピタゴラス学派を起源とする説、秘密結社「薔薇十字団」を起源とする説、聖書のアダムとイブの時代まで遡るとする説など様々な説が存在します。
起源すらはっきりせず本当の実体が掴めない謎めいた秘密結社だとされるフリーメイソンは世界中の陰謀論マニアの間で人気の高いテーマとなっており、世界征服を目的としている、世界の経済や権力を裏から操る黒幕である、歴史上の重要な暗殺事件に数多く関与している、会員達の正体は悪魔崇拝者である、といった類の陰謀論が盛んに囁かれています。
フリーメイソン(秘密結社)の意味や目的
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世界最大の秘密結社とされるフリーメイソンの意味やその目的も盛んに議論されています。
「フリーメイソン」という名称の意味
まず、「フリーメイソン(Freemason)」という言葉の意味ですが、これははっきりとどのような意味で使われているのかはわかっていません。ただ、「Free=自由」と「Mason=石工」を組み合わせた言葉で元々は自由な石工という意味を持っていたのではないかとする説が有力とされています。
フリーメイソンは中世の時代の石工のギルドをルーツとするという説が有力ですが、このギルドのメンバーが都市や街に縛られずに自由に世界を旅し、他の職人達と連帯しながら仕事をする必要があったため「Free(自由な)mason(石工)」と呼ばれるようになったとする説があります。
また、別の説として柔らかく加工しやすい石「Freestone」と石工「mason」という言葉が縮められて「Freemason」と呼ばれるようになったとする説もあります。
「フリーメイソン」が生まれた目的と現在も存在し続ける意味
フリーメイソンの起源は中世の時代の建築における重要な職人であった石工のギルド(組合)だとする説が有力とされています。
中世ヨーロッパの時代、建築の技術はあらゆる分野の技術に精通する必要があるとして「王者の技術」と呼ばれ石工職人をはじめとし、大工やステンドグラス職人など、建築に関わる職人は高い地位を持ちました。彼らの設計や技術は相伝とされ、その技術・知識の伝承には厳し制限が設けられていたといいます。
そのため、石工職人の組合であるフリーメイソンでは技術や情報の他者への漏洩を防ぐ目的で各地を歩く職人を見分ける方法として様々な秘密が生まれたとされます。
また、フリーメイソンでは技術や知識を保存する目的で、特殊な儀礼や儀式、暗号めいた伝統的な用語、信条などが会員間のみで伝えられており、外部にその秘密を漏らす事は厳しく禁止されていると言われています。
そうした神秘性から、フリーメイソンが貴族や知識人などから注目されるようになり、石工や職人以外の人々であっても知的で教養のある人物であれば、紹介や審査を経て入会するようになった事により、次第に職人団体から秘密を共有する友愛団体へと変貌していったのがフリーメイソンの正体であるとされます。
そして1717年、イギリス・ロンドンにあったフリーメイソンの4つのロッジが統合され初のグランドロッジが誕生しました。これが現在のフリーメイソンの原点とされており、以降、1725年にフランス・パリに、1726年にチェコ・プラハに、1728年にスペイン・マドリードに、1733年にイタリアにグランドロッジが設置され、1733年にはヨーロッパを中心に126のロッジが作られました。
1723年にはフリーメイソン憲章が発表され、「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」の5つの基本理念が示され、「すべての人間が同意する宗教」のもとで実現する「真実と善意の人間」になる事を求める道徳法への帰順が全てのメンバーに求められました。異なる信仰を持つ者同士が互いに寛容になり、宗教的な宥和を実現する事がフリーメイソンの大いなる目的として掲げられたのでした。これは、現在もフリーメイソンが世界中に存在する意味・目的であるとも言えます。
また、現在のフリーメイソンにおいては秘密を共有する事によって兄弟のような連帯感と互助性を高め、強固な人脈を築き、そのネットワークによって社会に貢献し、自分自身も成長できる場であるという事も挙げられるでしょう。
フリーメイソン(秘密結社)の目的は世界征服という都市伝説
フリーメイソンは世界征服を目的とする秘密結社であるとする都市伝説が存在します。
フリーメイソンが世界征服を目的としているとする都市伝説が生まれた理由は秘密の多くなかなか実体が掴めない組織であるという事もありますが、時代の転換点となった歴史的な出来事にフリーメイソンが頻繁に関わっていたという事実も関係しています。
フリーメイソンの目的は世界征服の都市伝説① ユダヤ人との関係
フリーメイソンが広まった時代のヨーロッパは、絶対王政から啓蒙主義へ、そして市民革命へと向かう激動の時代でもありました。
そんな時代にあってフリーメーソンは特定の宗教にこだわらずにそれおぞれを認め合い宥和を実現するとする自由博愛の思想を掲げました。これを伝統や格式を重んじる保守的なカトリック教会など一部の宗教権力は警戒し、フリーメイソンは敵視されて弾圧を受ける事になりました。
ローマ・カトリック教会は自分たちの権威を脅かしかねないフリーメイソンを禁止するために「フリーメイソンは非ユダヤ人をユダヤ化し世界征服を企んでいる」などとする噂を流布したとされています。
フリーメイソンは人種や民族、所属や階級、どのような宗教、信仰(ただし、無神論者だけはメンバーになれない)であったとしても受け入れる自由博愛主義を掲げていたため、ヨーロッパで古くから迫害を受けてきたユダヤ人(ユダヤ教を信仰する人々)も多くフリーメイソンに入会していました。
そのため、ユダヤ人を弾圧したナチス・ドイツはフリーメイソンを民族統一を阻む抹殺すべき存在とみなして攻撃対象とし、ナチス親衛隊の内部に置かれた情報組織「SD」にはフリーメイソンを専門に担当する部署も設置されていました。
このように、フリーメイソンとユダヤ人には歴史的に深い関わりがあり、現在でも「フリーメイソンとはユダヤ人が世界制服のために作り上げた秘密結社である」、「ユダヤ人の黒幕が存在しフリーメイソンを操っている」といった内容の陰謀論が囁かれ続けています。
フリーメイソンの目的は世界征服の都市伝説② 米独立戦争とフランス革命に関係
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フリーメイソンの目的が世界征服だとする都市伝説が生まれた理由として、アメリカの独立戦争やフランス革命、ロシア革命などの歴史的な変革が起きた事件の裏に必ずフリーメイソンの存在があった事も挙げられます。
1775年に勃発したアメリカ独立戦争では当事者の多くがフリーメイソンのメンバーだった事が知られており、重要な役割を果たしたベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンをはじめ、独立宣言の署名者9人、憲法の署名者13人がフリーメイソンの会員でした。
特にジョージ・ワシントンはアメリカ・ユニオンロッジのメンバーで、独立戦争でフィラデルフィアを奪還した際の戦勝行進でフリーメイソンの正装を着用して行進の先頭に立ったと伝わっています。
また、アメリカ独立戦争に参戦した事がきっかけとなりフランスでは1789年にフランス革命が勃発しましたが、この当事者達の多くもフリーメイソンのメンバーであったため、旧体制の側からはフリーメイソンは体制を転覆させるために組織された陰謀組織であるとみなされました。この頃から既にフリーメイソンは世界征服を企んでいるとする都市伝説的な陰謀論が生まれていました。
ちなみに、アメリカ独立100周年を記念し独立運動を支援したフランスからアメリカに贈られた「自由の女神像」も、フランス系フリーメイソンからアメリカ系フリーメイソンへの贈り物という側面があり、台座の銘板にはその経緯とフリーメイソンのシンボルマークが刻まれています。
フリーメイソンの目的は世界征服の都市伝説③ ロシア革命にも関係
帝政ロシアが倒されたロシア革命にもフリーメイソンが関係していた事がわかっています。帝政ロシアでは18世紀からフリーメイソンのメンバーになる者が増えはじめましたが、フランス革命をフリーメイソンが主導した事を知った当時の女王エカテリーナ2世はロッジを閉鎖させました。
帝位を継いだパーヴェル1世もその政策を維持しましたが、即位から3年後にフリーメイソンによって暗殺されます。
その後、19世紀初めに即位したアレクサンドル1世によってロッジの閉鎖は解除されたものの、当時発生したイタリア統一運動をフリーメイソンが主導しているとの情報をつかんだ事で再び警戒心を強めて1822年にロッジの閉鎖を命じました。1825年にアレクサンドル1世が突如重い病にかかって急死すると、その1週間後にフリーメイソンに入会した軍士官らによる反乱「デカブリストの乱」が発生。
アレクサンドル1世の後を継いで帝位についていたニコライ1世は武力によって乱を鎮圧すると、その翌年にさらに厳しいフリーメイソン禁止令を発しました。
ロシアのフリーメイソンメンバーはフランスパリに逃れて「コスモス」というロッジを設立。ここを拠点として、1906年にモスクワとサンクトペテルブルクに支部ロッジを設立して会員を増やし、これを基盤として多くの国会議員を輩出。帝政ロシア最後の皇帝であるニコライ2世の時には、国会議員のほとんどがフリーメイソン「コスモス」ロッジのメンバーという状態にまで勢力を伸ばしました。
そして、1917年にロシア革命(二月革命)により、帝政ロシアが倒されて臨時政府が樹立されると、その政府の大半がフリーメイソンメンバーで占められました。さらに、この臨時政府は同年10月に発生した共産主義革命で倒されるも、これを指導したレーニンやトロツキーを支援したのもまたフリーメイソンであった事もわかっています。
こうした事からロシア革命の裏で糸を引いていたのはフリーメイソンであるというのは間違いないと言われています。
このように、当時の欧米世界の政変には必ずフリーメイソンが関係していたとされ、これがフリーメイソンが世界をコントロールし最終的な目的として世界征服を企んでいるという都市伝説へと発展しました。
フリーメイソン(秘密結社)の入会方法
フリーメイソンへ入会する方法は、日本グランドロッジのウェブサイトで説明されています。
メイスンには、紹介がないと入会できないとよく誤解されています。これはまったく事実に反しています。
メイスンリーは、申請者の「自由意志と同意」を非常に重視しています。
これは、誰もあなたに入会を誘わないことを意味します。メイスンになりたいかどうかを決めるのはあなた自身です。ロッジに参加することにより、メイスンとなります。
入会には通常、以下の3段階を経ることになります。• メイスンリーについて知る。
• ロッジを選び、会員と知り合いになる。
• 申請書、すなわち「請願書」を提出する。
フリーメイソンへの入会は完全紹介制であるという噂がありますが、正確にはフリーメイソンのメンバーの推薦が必要であるという事で、フリーメイソンのロッジに連絡をするとメンバーを紹介してもらう事ができ、その方達に認められて信用してもらう事ができれば入会する事ができるという流れのようです。
フリーメイソンのかつての入会の条件は20歳以上の男子(ただし王族は18歳以上)で健康である者で、原則としてメンバーの推薦が条件となり、ロッジのメンバー全員が満票で賛成しなければ入会を認められないというもので、また、入会儀式の際に組織内の秘儀密議を決して外部に漏らさない。漏らした場合は殺されても構わないという内容の誓約書を書かされるとの事でしたが、現在の入会の条件はさすがにここまで厳しくはないと思われます。
ただし、それなりの地位と教養がある人物でないと入会は許可されないと思われ、誰でも簡単に入会できるという事ではないでしょう。
フリーメイソン(秘密結社)の著名なメンバー
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フリーメイソンのメンバーには、歴史上の偉人や芸術家、著名人、有名人、芸能人などが多く含まれています。
以下は現在までに判明しているフリーメイソンのメンバーの中でも特に有名な人物の一覧です。
なお、日本人のフリーメイソンの有名人・芸能人についてはこの後の見出しで紹介します。
シャルル・ド・モンテスキュー(フランスの歴史的哲学者)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(ドイツの歴史的な作曲家)
ヨハン・クリスティアン・バッハ(クリスティアン・バッハの息子の作曲家)
アイザック・ニュートン(イングランドの天才学者 万有引力発見者)
ジョージ・ワシントン(アメリカ初代大統領)
フランツ・ペーター・シューベルト(オーストリアの歴史的な作曲家)
アマデウス・モーツァルト(オーストリアの歴史的作曲家)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(ドイツの歴史的作曲家)
ヨハネス・ブラームス(ドイツの歴史的な作曲家)
ヴィクトル・ユーゴー(フランスの小説家「レ・ミゼラブル」の作者)
ハインリヒ・ハイネ(ドイツの世界的詩人)
アーサー・コナン・ドイル(シャーロック・ホームズで知られるイギリスの作家)
フレデリック・オーギュスト・バルトルディ(フランスの彫刻家、自由の女神像作者)
ヘルマン・ヘッセ(ドイツのノーベル賞作家、「荒野のおおかみ」など)
カール・グスタフ・ユング (スイスの心理学者 分析心理学の祖)
マルク・シャガール(フランスの世界的画家)
ジェラルド・R・フォード(第38代アメリカ大統領)
エドウィン・オルドリン(アポロ11号で月面着陸した宇宙飛行士)
ケント公爵エドワード王子(イギリスの王族)
シルヴィオ・ベルルスコーニ(イタリアの元首相、実業家)
スティーブ・ウォズニアック (Apple共同設立者)
デニス・ロッドマン(アメリカの元プロバスケットボール選手、NBAのスーパースター)
エディ・マーフィ(アメリカのコメディアン、俳優)
フリーメイソン(秘密結社)の日本人の芸能人や有名人メンバー
フリーメイソンのメンバーには日本人もおり、芸能人や有名人もいます。
フリーメイソンの日本人の芸能人・有名人のメンバー① 高須克弥院長
高須クリニック院長の高須克弥さんはフリーメイソンのメンバーである事を公表されています。
高須克弥さんは若い頃からフリーメイソンに興味を抱き「いつかは入会したい」と思っていたそうです。
実際に高須克弥さんがフリーメイソンに入会されたのは2012年11月で、「ロッジ」という施設に入会したいと連絡を入れて入会手続きを始めたそうです。
高須克弥さんによると、最初にまずいくつかのロッジに連絡してメンバーの方と会い、協力者を作って推薦してもらい、ようやく京都の御門ロッジへの入会が認められたという事でした。
実際に入会してみると、活動は儀式と会議の連続だったそうで、儀式の内容を外部に漏らす事はタブーで、儀式の中身のメモも禁止なので全て暗記してやり方を覚えなくてはならなかったのだそうです。
フリーメイソンに入会してから約4年目には、ロッジの代表である「ウォーシップフルマスター」にも選ばれ、入会希望者を面接する立場になられているようです。
新入生フリーメイソン入会儀式終了。かっちゃんはオルガン奏者だぜい。なう pic.twitter.com/sgyRIPo3ck
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 13, 2018
高須克弥さんは現在もたまにSNSでフリーメイソンでの活動の様子を発信されています。
名古屋ゴルフ倶楽部和合コース。吹雪でクローズ。
ホールアウト時間に合わせてフリーメイソンの偉い方々が遠方からかっちゃんに会うために和合のクラブハウスにおいでになる。
今から4時間、誰もいないクラブハウスでひたすら待ち続けるかっちゃんなう。 pic.twitter.com/eHwNGODlGU— 高須克弥 (@katsuyatakasu) January 24, 2024
フリーメイソンの日本人の芸能人・有名人のメンバー② とろサーモン・久保田
お笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶさんは、自分がフリーメイソンのメンバーである事をテレビ東京系「じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜」に出演した際に明かしています。
久保田かずのぶさんによれば、芸人になる前に大阪の風俗店で店長をしていた時に知り合った男性がフリーメイソンのメンバーで、その方に「俺にお金を預けなさい、毎月預けた分以上のお金が返ってくるシステムがある」と持ちかけられお金を預けたところ、いつの間にか自分もフリーメイソンに入会させられメンバーになっていたのだそうです。
久保田かずのぶさんは10万円をこの男性に預けたそうなのですが、毎月5000円が振り込まれており、とっくに預けた以上の金額が返って来ているのだそうです。
しかし、久保田かずのぶさんがフリーメイソンに関する情報を番組で明かしてしまった事で、この男性から「門外不出のルールを破りましたね」と連絡が来て、5000円の入金もストップしてしまったとの事でした。
以前の放送では、フリーメイソンに勧誘してくれた知人男性から毎月5000円の入金があることも暴露した久保田。反響は大きく、放送直後からネットを中心にこの話題が多く取り上げられたという。しかしその代償もあり、この日の放送で「あのオンエアの直後、その方からメッセージが来て『門外不出のルールを破りましたね』ということで、入金がストップしました」と久保田。
ルール違反をしたという事で、おそらく久保田かずのぶさんは現在はフリーメイソンのメンバーからは除名されているのではないかと思われます。
フリーメイソンの日本人の芸能人・有名人の一覧
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フリーメイソンの日本人のメンバーとしては、上記の2人の他に以下のような方々が所属していた事が現在までに明らかにされています。
西周(江戸から明治にかけての思想家、貴族院議員)
津田真道(江戸から明治にかけての思想家、貴族院議員)
林董(明治期の政治家 香川県知事、兵庫県知事、逓信大臣、外務大臣など歴任)
後藤新平(大正昭和の政治家 南満州鉄道総裁、逓信大臣、内務大臣、外務大臣など)
高橋龍太郎(大正昭和の実業家、政治家、大日本麦酒社長、通商産業大臣、プロ野球球団イーグルス、高橋ユニオンズのオーナー)
河井彌八(昭和初期の政治家 参議院議長)
佐藤尚武(昭和初期の政治家 外務大臣、駐ソ連大使)
鳩山一郎(昭和期の政治家 第52・53・54代内閣総理大臣)
笠井重治(昭和期の政治家 東京市会議員、衆議院議員)
- 加納久朗(昭和期の実業家、政治家 横浜正金銀行取締役、千葉県知事)
- 星島二郎(昭和期の政治家 商工大臣、衆議院議長)
- 東久邇宮稔彦王(皇族、第43代内閣総理大臣)
- 堀内貞一(昭和期の実業家 新日本産業社長)
- 三島通陽(大正昭和期の作家、政治家 貴族院議員、参議院議員)
- 村山有(昭和期のジャーナリスト)
- 藤山勝彦 (昭和期の実業家 大日本製糖社長)
- 沢田教一(昭和期の戦場カメラマン)
日本人でフリーメイソンのメンバーだったとわかっている方はほとんどが政治家で、大正時代から昭和の時代前半に活躍された方ばかりです。
フリーメイソン(秘密結社)とイルミナティの違い
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日本で秘密結社というと「フリーメイソン」の他に「イルミナティ」という名前もあがります。
フリーメイソンとイルミナティの違いは何かというのが気になる方が多いようですが、この2つは関連はしているものの活動の内容や目的は全く違います。
秘密結社「イルミナティ」は、1776年にドイツ人哲学者でバイエルン王国インゴルシュタット大学の教会法教授を務めていたアダム・ヴァイスハウプトによって設立されました。
イルミナティの活動目的は「私有財産や国家、宗教、法律など社会性の基盤となるものを全て排除して、それが生まれる以前の黄金時代の到来を実現する」というものでかなり過激な思想を持つ秘密結社でした。
イルミナティはその目的のためにあらゆる君主国家を破壊し、理性によって支配される独裁的共和政治体制を敷くことを掲げました。
1782年、フリーメイソンのメンバーだったドイツの作家・アドルフ・クニッゲがイルミナティに参加した事で、多くのフリーメイソンメンバーがイルミナティに参加する事になり勢力を拡大。
これにより、イルミナティは組織的にも儀式的にもフリーメイソンと似た組織になって行きましたが、設立者であるアダム・ヴァイスハウプトは「我々の力の多くの部分は秘匿にある、そのために我々は他の結社の名を用いる、フリーメイソンは我らの崇高なる目的のための隠れ蓑として最適である」との文書を残しており、フリーメイソンのような組織と見られる事で世界征服の目的を隠そうとしていた事がわかっています。
アダム・ヴァイスハウプトはさらに「最上の人間を、あらゆる人種、国籍、宗教の人間を外的な力なしに支配するのだ、我らが結社の最終目標は権力だけではない、世界を支配する事だ」などと書き残し、公然と世界征服を目標に掲げていました。
しかし、この文書が発見された事でイルミナティは危険視されるようになり、1785年にバイエルン皇帝のカール・テオドールにより活動を禁止され歴史から姿を消しました。
わずか10年足らずで姿を消したイルミナティでしたが、その後も世の権力者によって国家転覆を狙う陰謀組織だとして度々名前を挙げられました。
こうした経緯もあり、現在でもイルミナティが世界の黒幕であるとするような陰謀論が盛んに話題にされフリーメイソンと同列のように扱われています。
しかし実際には数百年の歴史があり宗教間の宥和と博愛主義を掲げているフリーメイソンと、本気で世界征服を目的とし10年足らずで消えたイルミナティとは規模においても思想においても全く違います。
フリーメイソン(秘密結社)の現在
フリーメイソンは現在も存在し世界中で活動しており、数百万人のメンバーが存在します。
また、現在は以前よりも秘密主義ではなくなっており、それぞれのグランドロッジがウェブサイトやSNSなども開設し入会希望者にもそこで対応しているようです。
現在もフリーメイソンが世界征服を目的としているといった都市伝説がネット上で話題にされていますが、情報を積極的に発信するようになった事もあってか以前よりはそうした陰謀論は下火となっているようです。
まとめ
今回は、日本では秘密結社として知られる、世界最大の友愛団体「フリーメイソン」についてまとめてみました。
フリーメイソンの意味は「自由な石工」であるとされ、元は石工職人のギルドが起源となったとされている団体です。フリーメイソンはその技術や知識を伝え保存していくために様々な秘密や儀式、儀礼が生まれ外部に情報を漏らす事はタブーとされたため神秘的な秘密結社とみなされるようになりました。
次第に石工職人以外の教養人や知識人などが加入して職人団体から友愛団体へと変貌し、勢力を世界に拡大して現在まで存在しています。
フリーメイソンの目的はあらゆる宗教同士の宥和ですが、実は世界征服を目的としているといった都市伝説も存在し陰謀論好きの間では人気のテーマの1つとされています。
フリーメイソンのかつてのメンバーには、モーツァルトやヴェートーヴェン、シューベルト、バッハ、ブラームス、ジョージ・ワシントン、モンテスキュー、ニュートン、コナン・ドイルなどがおり、歴史上の偉人や芸術家、学者、作家から芸能人や有名人まで錚々たる人々が名前を連ねています。日本人では高須クリニックの院長の高須克弥さんがフリーメイソンのメンバーである事を公表されています。
同じく秘密結社として話題になるイルミナティとフリーメイソンの違いも話題ですが、数百年の歴史を持ち融和を目的とするフリーメイソンに対して、イルミナティは本気で世界征服を目的として設立されわずか10年足らずで解散させらた団体であり思想においても規模においても全く違います。
現在もフリーメイソンは世界中で活動しており、メンバー数は数百万人とも言われています。