進藤美香の現在!秋田の進藤諒介くん事件・共犯の畠山博・判決や出所その後も紹介

2006年に発生した「秋田園児殺害事件」の犯人・進藤美香が話題です。

 

この記事では進藤美香の生い立ちや実家の家族、事件までの経歴と2度の結婚と離婚、自らの子供・進藤諒介くんを殺害した事件の経緯、共犯の畠山博との関係、判決と出所後の現在などについてまとめました。

進藤美香は「秋田園児殺害事件」で当時4歳の進藤諒介くんを殺害した母親

 

出典:https://pbs.twimg.com/

 

進藤美香(逮捕当時31歳)は、2006年10月に秋田県大仙市で当時4歳の男児・進藤諒介くんが殺害され遺体で見つかった「秋田県園児殺害事件」の犯人で、被害者の進藤諒介くんの実の母親です。

 

事件当日、進藤美香は交際相手(内縁の夫が別におり愛人関係)だった畠山博(逮捕当時43歳)と進藤諒介くんを連れて温泉旅行に訪れており、車内で性行為に及ぼうとした時に進藤諒介くんがぐずった事に腹を立てて、素手やアルミ製コーヒー缶で頭部や顔を殴り瀕死の重傷を負わせた上、大仙市大曲柳田の用水路に放置して死に至らしめました。

 

実の母親とその愛人が幼い男児を殺害するという残虐極まりない事件は、当時の日本社会に大きな波紋を広げました。

 

この年の4月から5月にかけては、2人の児童が殺害された「秋田児童連続殺人事件」が発生しており、この事件の犯人・畠山鈴香(逮捕時33歳)も殺害された女児(殺害時9歳)の母親だったという共通点があった事で、世間の注目はより一層高まりました。

 

ここでは、進藤美香の生い立ちや経歴、2度の結婚と2度の離婚、内縁の夫と愛人といった乱れた男性関係、そして事件の経緯から判決、その後に至るまでを詳しくまとめていきます。

 

 

進藤美香の経歴① 実家の家族や生い立ち

 

出典:https://image.news.livedoor.com/

 

自らの4歳の息子・進藤諒介くんを残忍な方法で死に至らしめた「秋田県園児殺害事件」の犯人・進藤美香の実家の家族や生い立ちについて見ていきます。

 

進藤美香の生い立ちについては、当時の報道によれば秋田県昭和町(現在の潟上市)の生まれで、両親と姉の4人家族で秋田市内で育っています。

 

進藤美香の学生時代については、目立たない地味な生徒で、男子との噂も特になかったとの証言が確認できます。

 

中学時代は手芸クラブで、表向きは仲の良い同級生の女友達がいましたが、その女子生徒が3年の夏休みの後、体調不良で不登校になります。その不登校の原因は進藤美香からのいじめでした。当時の担任教師は、「美香とは離れた方が良い、高校は美香とは別の高校へ」とアドバイスしたとされ、深刻ないじめがあったと見られています。

 

その後、進藤美香は県立高校を卒業し、縫製工場に就職するも長続きせず程なくして退職し、その後は短期間にいくつものパートを転々として生活していたようです。

 

 

男性への執着から放火事件を起こして有罪判決の過去

 

進藤美香は、20歳の頃に自動車雑誌の文通欄で消防士の男性と知り合い、文通の末に1996年4月頃より交際を始めています。

 

しかし、1ヶ月も経たずに男性の方が進藤美香と距離を置き始めました。進藤美香は「他の女がいる」と邪推し、同年5月に秋田県内の複数の駅や酒屋の軒先の段ボール、郵便ポストなどに放火を繰り返すようになります。これは、ボヤが起こればその消防士の男性が来てくれると考えての行動でした。

 

進藤美香はこの事件で非現住建造物等放火容疑などで逮捕起訴され有罪判決を受けています。

 

 

進藤美香の経歴② 2度の“できちゃった結婚”をしいずれもすぐに離婚

 

出典:https://res.cloudinary.com/

 

進藤美香は「秋田県園児殺害事件」を起こす前に2度の結婚と離婚を経験しています。

 

 

進藤美香の1度目の結婚と長女の出産

 

1度目の結婚は2000年1月で、地元タウン誌の恋人募集ページで知り合ったという夫は8歳年上の秋田県南部の山奥に住む男性でした。妊娠したために結婚したようですが、娘を出産する前の同年9月にスピード離婚しています。その後、進藤美香の1人目の子供である娘を出産するも自分で養育せず、進藤美香の実家の両親が引き取り育てたようです。

 

さらに、この娘が生まれた際に、進藤美香の実家の両親は最初の結婚相手の実家に連絡を寄越して、養育費として500万円を支払うよう求めた事も明らかにされています。これは話し合いの結果、養育費として100万円を支払う事で合意したという事です。

 

 

進藤美香の2度目の結婚と進藤諒介くんの出産

 

最初の結婚と離婚から1年半後の2001年7月、進藤美香は出会い系サイトで知り合った湯沢市在住の10歳以上年上の男性と2度目の結婚をしています。

 

この時も子供を妊娠した事による、いわゆる“できちゃった結婚”であり、この子供が事件の被害者となる進藤諒介くんでした。

 

進藤美香はこの2人目の夫の実家に嫁ぎ、夫の両親は孫の進藤諒介くんを可愛がり、この時には進藤美香は育児をしっかりやっていたようです。進藤美香の実家の両親も初の男の子の孫を喜び、大きな鯉のぼりを贈っています。

 

しかし、2002年6月に夫の父親が癌で亡くなると、進藤美香は精神的に不安定な様子を見せるようになり、夫の母親に暴言を吐いて暴力を振るったり、夫の出勤を妨害した上、「離婚してやる!慰謝料を払え!養育費をよこせ!」などと喚くなどしたようです。

 

夫も感情的になったのか、「保険金で払ってやる」などと言い、灯油をかぶって焼身自殺を図っています。自殺は未遂に終わったものの、この騒動の後に進藤美香は進藤諒介くんを連れて実家の両親の元に戻り、そのまま2004年3月に離婚となっています。

 

この2度目の結婚の夫は息子の進藤諒介くんを心配して親権を得ようとするも、最終的に弁護士に説得されて親権を明らかめています。この時に、父親が親権を得ていれば進藤諒介くんが理不尽に殺害される事はありませんでした。

 

 

進藤美香の経歴③ 進藤諒介くんへの虐待

 

進藤美香は2度目の離婚後の2004年に母子支援施設に入所しています。

 

しかしこの母子支援施設への入所中に、進藤美香が進藤諒介くんに大人用の睡眠薬を飲ませる、殴りつけるなどの虐待をしている事が発覚。通報を受けた秋田県中央児童相談所は事実確認後、進藤諒介くんを「要保護児童」に指定しています。

 

この時、児相は、「死に至る危険性がある」と指摘し、進藤美香と進藤諒介くんを一時的に引き離し、進藤諒介くんは進藤美香の実家の両親に預けられています。

 

ところが、進藤美香はすぐに実家へと戻り、進藤諒介くんと一緒に暮らし始めています。児相は、それを懸念しながらも祖父母(進藤美香の両親)が同居しているという理由で経過観察としています。

 

そして、「秋田県園児殺害事件」の発覚後、進藤諒介くんの遺体から、つねったような皮下出血が手足のあちこちに確認されています。進藤諒介くんは殺害される直前まで日常的に母親の進藤美香から虐待されていたという事になります。

 

 

進藤美香の経歴④ 内縁の夫との同棲と畠山博との二股交際

 

出典:https://res.cloudinary.com/

 

2005年12月頃より、進藤美香は大仙市大曲住吉で当時51歳の内縁の夫と同棲を始めています。

 

しかし、この内縁の夫は新潟中越事件(2004年10月発生)の復興のため新潟県長岡市に出張中で、進藤美香は進藤諒介くんと実質2人暮らしであったようです。

 

「秋田園児殺害事件」が発生する直前の2006年の夏には、10日間にわたり、朝方に自宅前で1人泣き続ける進藤諒介くんの姿が目撃されており、近隣では「虐待されているのでは?」との噂が広がっていたという事です。

 

さらに進藤美香はこの当時、数年前に出会い系サイトで知り合ったという畠山博とも二股交際をしていました。

 

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進藤美香と共に進藤諒介くんを暴行殺害した二股相手・畠山博

 

出典:https://saishin-enzai.net/

 

進藤美香と共に、進藤諒介くんを暴行した上で用水路に放置し死亡させたとして逮捕された畠山博という男についてもみていきます。

 

当時、畠山博は秋田県大館市在住の県立高校の非常勤技師で、周囲からは「頼まれたら嫌とは言えない人」、「気持ちよく周囲と接する人」、「勤勉な人」などの印象を受け、地域活動やスポーツにも関わるなど、その評価は良好だったようです。

 

「秋田園児殺害事件」の発覚後、畠山博の実家の母親が地元紙の取材に応じており、「息子のことがテレビで全国に流されて、もう外も歩けねえハぁ」と話したと報じられています。

 

畠山博は逮捕され警察に連行される際に、母親に対し「自分は何もやっていないし、これは何かの間違いだ。心配することはない」と話したとの事ですが、その後に容疑を認めています。

 

 

進藤美香が進藤諒介くんを殺害した「秋田園児殺害事件」の経緯

 

進藤美香が自らの4歳の息子・進藤諒介くんを死に至らしめた「秋田園児殺害事件」についても改めてみていきます。

 

事件の発生した2006年10月23日の朝、進藤美香は「秋田市に行く」と進藤諒介くんの保育園に連絡を入れています。一方、交際相手の畠山博も勤務先の大館市内の高校に「親戚の法事のため」と言い休みを取り、事件の前日には秋田市で開催された全国高校駅伝を観戦しています。

 

進藤美香は実際には前日の22日から、進藤諒介くんを連れて畠山博と合流しており、3人で大館市内の温泉に一泊しています。

 

そして、23日の16時20分頃、進藤美香と畠山博は、大仙市北楢岡の道の駅かみおかの駐車場に車を停めて性行為に及ぼうとしたところ、進藤諒介くんがぐずり始めた事に激昂。素手やアルミ製コーヒー缶で進藤諒介くんの頭部や顔を殴打し瀕死の重傷を負わせました。

 

進藤美香はぐったりとした進藤諒介くんを殺害するか病院へ連れて行くか迷っていましたが、畠山博から「俺がやった事にしないでけれ、お前の事は俺が面倒見るから。川かどこかへ投げてくるしかない」などと言われ、その通りにすれば畠山博と結婚できると考えた進藤美香は、17時15分頃に、自宅(両親と同居の実家)から約400メートル離れた大仙市大曲柳田の用水路に瀕死の状態の進藤諒介くんをうつ伏せで放置し水死させました。

 

そして、18時15分頃、進藤美香の両親が「子供がいなくなった」と110番通報。それから約1時間後に、用水路にうつ伏せの状態で倒れている進藤諒介くんが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 

警察の調べてに進藤美香は当初、「23日の17時頃に(進藤諒介くんと)2人で外出先から帰宅し、夕食の準備をしていたが、17時半頃に(進藤諒介くんが)いなくなっている事に気づいた」と説明しています。

 

しかし、司法解剖の結果、進藤諒介くんの死因は窒息死だったものの、暴行の跡が確認されたため、警察は事件の可能性が高いと見て捜査を進め、11月13日に進藤美香と畠山博を殺人の容疑で逮捕しました。

 

進藤美香と畠山博の判決

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進藤美香の「秋田園児殺害事件」の裁判は2007年6月に開始され、同年8月6日に「懲役14年」の実刑判決(求刑は懲役15年)が確定しています。

 

一方、畠山博の一審は2007年10月に開始されました。畠山博は裁判で「男児に暴行を加えたことは一度もない」などと述べて起訴事実を全面的に否認し無罪を主張しました。

 

しかし、その供述には曖昧な点が多く、内容も二転三転したため信用されず、2008年3月26日に「懲役16年」の判決が言い渡されました。

 

畠山博はこの判決を不服として即日控訴。しかし仙台高裁は、「被告の供述は捜査段階では合理的で理解できるが、法廷ではあいまいで、めまぐるしく変わり、信用できない」として一審判決を支持し控訴を棄却。畠山博はこれも不服として上告しています。

 

しかし、2009年7月27日、最高裁は上告を棄却する決定を出し、懲役16年の判決が確定しました。

 

 

進藤美香と畠山博の現在…出所しているはずだが動向は不明

 

「秋田園児殺害事件」の犯人である進藤美香と畠山博の現在については情報がありません。

 

2025年12月現在、2人は刑期を終えて出所しているはずですが、その動向についての情報は何1つなくどこで何をしているのかはわかっていません。

 

進藤美香と畠山博は共に秋田県に実家がありましたが、事件から15年以上が経過した現在も実家の両親や家族が健在かどうかは不明です。実家の両親や家族が健在であれば出所後にそこに戻っている可能性もありますが、そうした事を確認できる情報は現在の時点では出ていません。

 

 

まとめ

 

今回は、2006年10月に秋田県大仙市で発生した「秋田県園児殺害事件」の犯人の進藤美香についてまとめてみました。

 

進藤美香は秋田県昭和町(現在の潟上市)の生まれで、両親と姉の4人家族で秋田市内で育った生い立ちを持ちます。中学生時代は地味なタイプでしたが周囲からは親友とみられていた同級生の女子をいじめていたようです。

 

高校卒業後は、縫製工場に就職するも長続きせず程なくして退職し、その後は短期間にいくつものパートを転々として生活していたようです。この頃には交際していた消防士の男性に冷たくされ、気をひくために放火を繰り返して有罪判決を受けています。

 

その後、2度の結婚と2度の離婚をしていますが、2回とも子供ができた事による結婚でした。2人目の子供が事件の被害者である進藤諒介くんでした。

 

進藤美香は当時交際していた畠山博と、車内で性行為をしようとした時に進藤諒介くんがぐずったため、激昂して暴行し瀕死の重傷を負わせ、そのまま用水路に放置して溺死させました。

 

その後、進藤美香には懲役14年、畠山博には懲役16年の判決が確定。2025年12月現在は2人とも刑期を終えて出所しているはずですが、その後の動向は情報がなく不明です。

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