2013年3月7日にJR盛岡駅から当時21歳の会社員・遠田高大さんが不可解な失踪をした「遠田高大さん失踪事件」が話題です。
この記事では遠田高大さん失踪事件の概要、真相の考察、遠田高大さんの会社や出身大学、未だ発見されていない現在の状況などについてまとめました。
この記事の目次
遠田高大さん失踪事件の概要
「遠田高大さん失踪事件」は、2013年3月7日、岩手県盛岡市に出張で訪れていた東京都大田区在住の会社員・遠田高大さん(失踪当時21歳)が、JR盛岡駅で目撃されたのを最後に行方不明になっている事件です。
遠田高大さんの失踪時の謎の行動
遠田高大さんは、その日、盛岡市での仕事を終えて、その日最終の新幹線に乗って東京へ戻るためにJR盛岡駅の新幹線改札口へと向かっていますが、切符を通したところでどういうわけか改札機に止められてしまいました。
すると、遠田高大さんは改札口から踵を返し、盛岡駅内のトイレへと向かい、約30分ほどトイレ内に滞在した後、新幹線乗り場へは戻らずにタクシー乗り場方面へと歩いて向かいました。
これを最後に、遠田高大さんの目撃情報は途絶えてそのまま失踪し、現在まで発見されていません。
北上川沿いで現金や身分証の入ったビジネスバッグだけが発見される
遠田高大さんの失踪後、盛岡駅から東に位置する北上川沿いで、遠田高大さんが持っていたビジネスバッグだけが発見され、中には現金や身分証などがそのまま残されていました。
遠田高大さんの家族や会社関係者からの相談を受けた警察も加わり、北上川沿いの捜索が行われましたが、手がかりは何も発見されませんでした。
失踪から4ヶ月後に携帯電話が発見される
出典:https://anniversarys-mag.jp/
遠田高大さんの失踪から4ヶ月後の2013年7月、盛岡駅近くのビルの屋根上に放置されている遠田高大さんの携帯電話が発見されています。しかし、なぜ携帯電話だけがビルの屋根上に放置されていたのかや、誰によっていつ捨てられたのかも不明で、これも遠田高大さん本人の発見にはつながりませんでした。
遠田高大さんは失踪事、北上川沿いで発見されたビジネスバッグの他にも、黒色のキャスター付きのキャリーバッグを所持していましたが、こちらは2021年12月現在も発見されていません。
遠田高大さんの失踪当時の特徴や服装
遠田高大さんの失踪当時の身体的特徴としては、身長が172cm、体型は痩せ型である事が公開されています。
失踪当時の服装は出張中であったため上下とも黒色のスーツ姿でした。その他、視力が悪いためコンタクトレンズを使用していたとの情報も公開されています。
また、行方不明者の捜索を支援する団体「MPSジャパン」のウェブサイトで公開されている情報では、遠田高大さんは、身長は171cm、体重は55kgとなっています。さらに、こちらのサイトでは失踪時の年齢は22歳とされています。(警察が作成したポスターでは失踪当時の年齢は21歳とされている)
遠田高大さん失踪事件の真相の考察① 会社員生活に嫌気が差し逃亡
ほとんど何の情報もなく謎が多い遠田高大さん失踪事件ですが、インターネット上の匿名掲示板などで真相の考察が行われているので紹介していきます。
遠田高大さん失踪事件の真相の考察でよく言われている説が、遠田高大さんは会社員生活に嫌気が差し逃げ出すために失踪したというものです。
遠田高大さんは、失踪の直前に1度は盛岡駅の新幹線改札口へ向かって切符を通そうとしている事か、この時点でへ東京の自宅へと戻ろうという意思があった事がわかります。
ところが、どういった理由か券売機によって止められ、それをきっかけにしたかのように遠田高大さんは盛岡駅のトイレに30分間もこもってしまい、その後は改札口に戻る事もなくタクシー乗り場方面へと向かってしまいました。
遠田高大さんは新幹線の切符をすでに購入しており、また、その日の最終の新幹線に乗るつもりであった事などを考えれば、通常であれば券売機に止められた後の行動としては、もう1度券売機に切符を通そうと試みるか、駅員に問い合わせるかのいずれかの行動を取る可能性が高いのではないかと考えられます。
にも関わらず、遠田高大さんがそういった行動を取らなかったのは、元々、会社員生活に何らかのストレスを感じており、改札機に止められてしまうという偶発的な出来事がトリガーのようになって、このまま東京に戻らずに逃げ出してしまおうという考えに瞬間的に至ったのではないかという説です。
その後、遠田高大さんは盛岡駅のトイレに30分もこもっていますが、これは、やはり東京の自宅へ戻るか、このまま逃げ出してしまうかを逡巡し、しばし迷っていたのではないかと推測されています。
そして、遠田高大さんは、このまま会社員生活からオサラバする事を決断し、盛岡駅から出て、北上川沿いでそれまでの自分と訣別する意味を込めて身分証明書や現金の入った財布などを捨て、関係者との連絡も断つべく携帯電話をビルの屋根の上に投げ捨てたのではないかというわけです。
確かに、遠田高大さんの失踪直前のあまりに不可解な行動は、こうした説を当てはめるしか合理的な説明がつかないようにも思えます。
また、遠田高大さんが失踪から10年近く経過した2021年12月の現在も発見されていないのは、既に自殺などで亡くなっているのでは?との考察も出ています。
遠田高大さんが精神的に病んでおり、会社員生活から逃げ出すために東京に帰らない事を決断し、身分証や現金、携帯電話も自ら捨てたのだと仮定すれば、遠田高大さんがこの時すでに自ら命を絶つことを決意していた可能性も十分に考えられそうです。
遠田高大さん失踪事件の真相の考察② 何らかの事件に巻き込まれた
遠田高大さん失踪事件は現実逃避の逃亡などではなく、何らかの事件に巻き込まれたのが真相ではないかとする考察も当然出ています。
改札機に止められた後に、トイレに行き、そのまま駅を後にしたという行動は謎ですが、この時すでに遠田高大さんは何らかの犯罪に巻き込まれており、トイレ内で携帯電話で何者かから盛岡駅から出るように指示され、そして、駅から出たところで何者かに拉致され、逃亡や警察による追跡を避けるために身分証と現金の入ったバッグや携帯電話を捨てられたという説です。
ただ、警察は当然遠田高大さんの周辺の捜査も行っているはずですが、こうした犯罪に巻き込まれた可能性などを示す報道は現在のところ出ておらず、改札機に止められたのも偶発的な出来事だった事などから考えても、遠田高大さんが犯罪に巻き込まれたという可能性は低いと見られています。
遠田高大さんは会社員1年目のエンジニアだった
遠田高大さんは失踪した当時、会社員1年目で、医療系のエンジニアとして働いていたという事です。
医療機器のエンジニアということでかなり優秀な人物だったと推測されますが、遠田高大さんの勤めていた会社名などは公表されていません。
ただ、医療関係のエンジニアというという仕事内容から見て、日頃からプレッシャーにさらされ、激務といっても良い忙しい日々を送っていたのではないかと推測されます。失踪当日も、盛岡駅から最終の新幹線に乗って東京に戻らなければならなかった事などからも、遠田高大さんが毎日過重な労働を強いられていたのではないかと想像してしまいます。
大学を卒業したばかりで、まだ社会人経験も少なかった遠田高大さんが、そうした会社員生活に精神を病み、この失踪事件へとつながったのではと見る向きもあるようです。
遠田高大さんの出身大学は?
医療系のエンジニアを業務とする会社員だったという遠田高大さんは、かなり優秀な人材だったと推測されますが、出身大学についての情報は公開されておらず、また、ネット上にも遠田高大さんの大学を示すような情報は出ていません。
ただ、エンジニアという職業から、工学系の学部のある大学出身であるのは間違いないと思われます。
遠田高大さん失踪事件の現在…未だ発見されておらず未解決のまま
遠田高大さんは現在も発見されておらず、遠田高大さん失踪事件は未解決のままとなっています。
現在も岩手県警察のウェブページでは、遠田高大さんに関する情報提供を求めるページが設置されています。遠田高大さんの情報をお持ちの方は以下の連絡先までとの事です。
警視庁池上警察署 生活安全課:03-3755-0110
岩手県盛岡東警察署 生活安全課:019-606-0110
また、遠田高大さんの家族も現在も行方を探しており、行方不明者捜索の支援団体「MPSジャパン」のウェブサイトには、遠田高大さんへの家族から「何も心配いらないから、早く家に戻ってきてください。」とのメッセージが掲載されています。
まとめ
今回は、2013年3月7日に岩手県盛岡市のJR盛岡駅で当時21歳の男性会社員・遠田高大さんが失踪した「遠田高大さん失踪事件」についてまとめてみました。
遠田高大さんは大学卒業1年目の新人会社員で、医療系のエンジニアとして東京都の会社に勤めており、その日は出張で岩手県盛岡市を訪れていましたが、仕事終えて東京に戻ろうとしたところで新幹線の改札口で改札機に止められたのをきっかけに、何故か駅のトイレに30分ほどこもり、それからタクシー乗り場方面へと歩いて行ったまま失踪してしまいました。
その後、盛岡駅の近くから、身分証と現金の入ったバッグや、携帯電話などが発見されています。
遠田高大さんの失踪前のあまりに不可解な行動から、ネット上では真相の考察などが行われており、遠田高大さんは会社員生活に精神を病んでしまい、それから逃げ出すために失踪したのではないかとの説が有力となっています。
遠田高大さんは現在も発見されていません。家族や警察は現在も遠田高大さんの捜索を続けています。