チャイニーズドラゴンは池袋のサンシャイン60で大乱闘事件を起こした半グレ集団です。
チャイニーズドラゴンの概要やメンバー・組織図、怒羅権との違いや初代総長や設立者の現在と事件の凶悪&衝撃度ランキング、現在などをまとめました。
この記事の目次
チャイニーズドラゴンとは
出典:nippon.com
チャイニーズドラゴンとは、2013年に警視庁から準暴力団の認定を受けている半グレ集団です。
中国残留孤児帰国者の2世を中心としたメンバー構成で、1988年に設立された当初は怒羅権(ドラゴン)と名乗っていましたが、2011年に警察庁が怒羅権をチャイニーズドラゴンと呼称を決め、カタカナ表記にするように通達を出し、それからはチャイニーズドラゴンと呼ばれることが多くなりました。
怒羅権結成当初は主に暴走行為を行っている暴走族でしたが、2000年代に入り、刃傷暴行・拳銃所持・殺人・強盗・覚醒剤密輸・危険ドラッグ密売などの凶悪犯罪にかかわるようになり、マフィア化していきました。そして、2013年に準暴力団指定を受けることになっています。
2022年に東京の池袋にあるサンシャイン60で100人規模の大乱闘を起こし、注目を集めました。
チャイニーズドラゴンと怒羅権の違い
チャイニーズドラゴンと怒羅権の違いはいったい何でしょうか?時事通信のニュースには次のように説明されていました。
チャイニーズドラゴン 中国残留孤児の2、3世らを中心に、1980年代後半に東京都内で結成された暴走族「怒羅権(ドラゴン)」を源流とする不良グループ。首都圏で恐喝や特殊詐欺など、組織的な犯罪を繰り返しているとされる。
この説明だと、チャイニーズドラゴンは怒羅権から続いている不良グループということですね。
ただ、チャイニーズドラゴンと怒羅権の違い・関係性はいろいろな説があります。
怒羅権出身者とその周辺説
出典:mainichi.jp
2015年8月に発売されたフライデーの中ではチャイニーズドラゴンは次のように説明されていました。
怒羅権の出身者や、その関係者という広範囲を指す。
引用:ヤクザを襲い、芸能界を支配する――チャイニーズマフィア『怒羅権』、最凶の正体 – Change Our World
つまり、チャイニーズドラゴンは怒羅権出身者が中心となっていて、その関係者も含まれる大きな組織ということですね。
怒羅権の支部がチャイニーズドラゴンになった説
怒羅権の支部がチャイニーズドラゴンに変化したという説もあります。怒羅権ができて間もない頃に葛西に30人ほどのチームがいましたが、王子にも同じくらいの規模で『華魂(ドラゴン)』というグループがありました。
どちらがドラゴンを名乗るか喧嘩になり、葛西が勝ったため、負けた王子グループが支部となり、そこがチャイニーズドラゴンを名乗るようになったようです。
文芸坐で鉢合わせた我々は、勝ったほうがドラゴンを名乗る条件で喧嘩となり、葛西が勝った。そこから葛西が本部、王子が支部となった。その後、王子のグループが『チャイニーズドラゴン』へと名前を変えていったんです
この説を唱えているのは、怒羅権の結成メンバーである汪楠氏です。結成メンバーがこの説を唱えているということは、この説が本当なのでしょうか?
怒羅権とチャイニーズドラゴンは別物説
怒羅権とチャイニーズドラゴンは別物説もあります。
「チャイニーズドラゴンと聞いて、かつての暴走族『怒羅権』を思い浮かべる人も多いようですが、厳密に言えばふたつの組織は別物です」と語るのは、チャイニーズドラゴンをよく知る人物である。
引用:《チャイニーズドラゴン乱闘騒ぎの全真相》出所してきた主役に別派閥の男が殴りかかり、約10人が大立ち回り…「もぬけの殻の会場は料理やビール瓶が散乱し、テーブルはひっくりかえっていた」 | 文春オンライン
この週刊文春で「チャイニーズドラゴンをよく知る人物」によると、チャイニーズドラゴンは怒羅権の初代総長が足を洗った後に、一部の仲間と一緒に、90年代に日本に流れ込んできた不法滞在者や密入国者を取り込んでマフィア化していった組織を指すようです。
チャイニーズドラゴンと怒羅権は同じ
出典:youtube.com
怒羅権の初代総長である佐々木秀夫氏は、チャイニーズドラゴンと怒羅権は違いはないとYoutubeで話していました。
「チャイニーズドラゴンとか怒羅権とか気にしたことない」、「漢字とカタカナの違いはない」と断言していたんです。
怒羅権の初代総長がそう言うのであれば、そうなのかもしれません。
チャイニーズドラゴンの組織図
出典:nippon.com
チャイニーズドラゴンは、暴力団のような縦のつながりはなく、横のつながりが強い組織です。
暴力団は縦社会で組織図がしっかりしているのに対し、チャイニーズドラゴンは流動的で、実態がつかみにくく、組織図というものはありません。
一方、「チャイニーズドラゴン」は、メンバーが流動的に“横のつながり”で行動するため、組織図というものがありません。
そのため、警察は暴力団に指定することができず、積極的な取り締まりが難しいようです。
ただ、チャイニーズドラゴンの横の組織として、東京都内に5つのグループがあります。
・上野
・葛西
・王子
・府中
この5つのグループがチャイニーズドラゴンとして存在しているそうです。
チャイニーズドラゴンのメンバーは最盛期3,000人
出典:youtube.com
チャイニーズドラゴンの前身である怒羅権は、汪楠ら中国残留孤児2世らによって結成されました。
汪楠は中国吉林省長春市で生まれて、1986年13歳の時に母親と一緒に日本に来て、東京の葛西で生活することになりました。来日1週間で中学校に通い始めましたが、日本語ができずに苦労することになります。葛西には残留孤児の受け入れ施設があったため、汪楠が通っていた葛西中学には、60人の残留孤児2世がいました。
日本語ができないため、中学校ではいじめを受けるようになり、中国残留孤児のグループができあがって、日本人の不良グループと対立するようになりました。これが、怒羅権のスタートです。結成メンバーは12人で、みんな日本語がわからず、漢字ならわかるということで、「怒羅権」という名前になりました。
当時は暴走族全盛期のため、みんなバイクに乗るようになり、暴走行為を繰り返すようになり、怒羅権は暴走族になっていきます。しかし、暴走族同士の争いの中で1人を殺害してしまう「浦安ウエスタン事件」が起こり、そこから犯罪集団・マフィア化していくことになりました。
「浦安ウエスタン事件」をきっかけに怒羅権という名前は首都圏にとどろくようになります。そして、首都圏の暴走族を次々に傘下に収めていき、東京の江戸川区や江東区だけでなく府中や王子、赤羽にも勢力を伸ばしていき、暴力性・凶悪性も増していきました。
凶暴性を増した1990年代には、中国の国旗「五星紅旗」を掲げ、武装して交番やパトカーを襲撃する事件を繰り返していて、マフィア化して組織も巨大になっていきます。
チャイニーズドラゴンは最盛期には3,000人のメンバーがいて、現在は300人程度とされています。
かつては全国に30近くありましたが、だいぶん減りました。幹部は5人ですが、そのうち3人が逮捕されていて、幹部会を開けない状態です。現在、組織は総勢300人程度。各支部は独立採算でやっています。
引用:池袋乱闘「チャイニーズドラゴン」500人結集したメンバー葬儀の緊迫写真! 苛烈な内部抗争に現・10代目リーダーが仲裁も | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
また、チャイニーズドラゴンは中国残留孤児2世が中心になっていましたが、現在はメンバーの3分の2が日本人になっています。また、組織の高齢化が進んでいて、創設者は50代、組織の大半を占める2世は40代になっているとのことです。
チャイニーズドラゴンのしのぎ
チャイニーズドラゴンの収入源であるしのぎには次のようなものがあります。
・中国人の経営する店へのみかじめ料
・パチンコの裏ロム
・ハイウェイカードやクレジットカードの偽造
・振り込め詐欺
・偽装結婚
・不法就労
・窃盗
・覚せい剤の密輸
・合法的なビジネス
・風俗店経営
これらのことで収入を得ています。やはり、そのほとんどが犯罪行為ですね。
チャイニーズドラゴンは暴力団も恐れる組織
チャイニーズドラゴンは東京都内でクラブの実権を握っていて、闇社会への影響力が強いと言われています。
準暴力団に指定されていますが、暴対法の規制がないため、暴力団よりも自由に幅広く活動することができます。
さらに構成員の多くは一般永住者や日本国籍保持者なので、犯罪で検挙されても強制送還されることはありません。さらに、中国マフィアや中華圏の犯罪組織・国際犯罪組織にも通じています。
暴力団よりも自由なのに、中国マフィア等の関係性が深いので、暴力団も恐れる組織と呼ばれることがあります。
チャイニーズドラゴンの初代総長と設立者の現在
チャイニーズドラゴンの初代総長と設立者は、現在どうしているのでしょうか?初代総長と設立者の現在を調べました。
初代総長の佐々木秀夫氏の現在
チャイニーズドラゴンの初代総長は、佐々木秀夫氏です。中国名は張栄興(本名)で、中国籍です。
佐々木氏は中国人の父親と中国残留孤児の母親の間に生まれ、1981年に日本にやってきて、東京の葛西で暮らすようになりました。佐々木氏も怒羅権の初期メンバーの1人です。初代総長になったのは、メンバーの中で佐々木氏が最も日本語が流暢だったからとのことです。
20代の時には足を洗って建設会社を立ち上げますが、児童福祉法違反などで合計10年の懲役を経て、現在は3足の草鞋を履いています。
・大工
・NPO法人の代表
・Youtuber
私が本を出したり、自分の過去のことを話したりするのは、一つは怒羅権についての誤った情報があまりに流布していること。正確な歴史を伝えたいという思いからです。もう一つは、昔の私たちと同じように差別や苦しみを受けている人が『昔大変なことがあっても、真面目に生きていれば社会に受け入れてもらえるんだ』と思ってくれるのではないかという考えからです。
このように語っていると、佐々木氏は完全に足を洗ったかのように見えますが、2011年には暴行容疑、2014年には恐喝容疑、2019年には暴行傷害容疑で逮捕されていますので、足を洗ったとは言い難い状況のようです。
ただ、佐々木氏は話が上手なので、Youtubeは見ていて面白いです。
設立者の現在
出典:bunshun.jp
チャイニーズドラゴンの設立メンバーである汪楠氏は、現在は完全に足を洗っています。
1986年に13歳で来日しましたが、汪楠は中国残留孤児2世ではありません。中国で生まれた汪楠は、父親は外科医で母親はバスガイドでしたが、父親は中国の文化大革命で中国に失望し、日本に来日してから、中国残留孤児の日本人女性と再婚しました。
そして、汪楠は怒羅権を結成し、17歳で暴力団にスカウトされて住吉会系の事務所に入り、その後は犯罪を繰り返し、2000年には窃盗・詐欺容疑で逮捕されました。刑務所に13年間服役して出所した後は、怒羅権を脱退しています。
その後、怒羅権のメンバーとは交流はあるものの、犯罪には手を染めることなく、受刑者に本を届けるNPO法人「ほんにかえるプロジェクト」を立ち上げて活動しています。
また、2019年にはフジテレビの「ザ・ノンフィクション」にも出演して話題になりました。
現在は飲食店のオーナーや現場仕事で汗を流す傍ら、受刑者へ本を送るNPO活動にも従事しているという汪氏。今後、『怒羅権』のメンバーが犯罪を行わないよう、汪氏は「これからも働きかけはしていきたい」と語った。
この汪楠は過去の過ちを反省し、半グレ集団・犯罪行為からは足を洗っているようです。
チャイニーズドラゴンは芸能人にも影響を持つ?
出典:nagoyatv.com
半グレ集団のチャイニーズドラゴンは東京都内のクラブの実権を握っていて、クラブでイベントを開くギャル界やサークル界への影響力も持っています。
また、芸能界・芸能人への影響力も持っているようです。
芸能事務所の株式会社スターレイプロダクションは宮城舞さんや水沢アリーさんなどが所属していて、以前はりゅうちぇるさんや熊切あさ美さんなどが所属していました。
このスターレイプロダクションの設立者は中村創ですが、中村創はチャイニーズドラゴンのメンバーだったと言われています。つまり、チャイニーズドラゴンのメンバーは芸能人を管理し、芸能界に食い込んでいたということです。さらに、次のような書き込みがありました。
474名無番長2021/05/05(水) 19:46:38.620>>479>>488
松浦大助がアトムやエーライフ、V2のオーナーだからね。
エイベックスやバーニングの幹部だよ松浦大助。
怒羅権の太郎や中村創の上にいるのが松浦大助。
これが本当だとすると、チャイニーズドラゴンは芸能人に影響力を持っているようです。さらに次のような書き込みもありました。
568名無番長2021/05/05(水) 22:19:37.670>>570>>572>>567
仲も何も中村創や川名の上司が松浦大助なんだよ。
その上がエイベックスの松浦会長やバーニングの周防さん。
となると・・・、チャイニーズドラゴンが芸能界を牛耳っているのではなく、あくまでもその一端であり、本当に芸能界を牛耳っているのはエイベックスやバーニングということになります。
チャイニーズドラゴンの事件の凶悪&衝撃度ランキング:22位~16位
チャイニーズドラゴンが関与した事件はたくさんあります。それらの事件を凶悪・衝撃度順にランキング形式でまとめました。
第22位:競馬情報詐欺事件(2010年)
2010年6月から9月にかけて、チャイニーズドラゴンは競馬の勝ち馬情報料を騙し取ろうとして詐欺容疑で逮捕されました。
チャイニーズドラゴンのメンバーである三浦信太郎容疑者たちは、「競馬当たります」などと書いたホームページを開設して客を勧誘し、乗ってきた客の携帯電話に電話をして、「確定レースだから必ず当たる」、「配当は950万円になる」など嘘の情報を伝え、現金200万円を振り込ませました。
この詐欺事件では23件で合計1300万円の被害が確認されています。
第21位:脅迫・暴行事件(2012年)
2012年3月に東京都江戸川区の飲食店に入店しようとしたところ、入店を拒否されたため、チャイニーズドラゴンのメンバーである加藤剛がその店の経営者やその母親、男性従業員を殴り、逮捕されました。
加藤剛容疑者は以前にもこの店で暴れるなどしてトラブルを起こしていたために、経営者は入店を拒否しましたが、それに逆上して暴れたとのことです。
第20位:みかじめ料恐喝事件(2021年)
2021年10月に千葉県市川市で、汪楠氏らチャイニーズドラゴンのメンバー3人が飲食店経営者の女性からみかじめ料を取ろうと恐喝した疑いで逮捕されました。汪楠は「暴れてもいいんだよ。店で何かあったら助けが必要でしょ」と脅し、女性が警察に相談したことから事件が発覚しました。
しかし、この逮捕は誤認逮捕だったようで、汪楠氏は無実で釈放されています。本人はこの逮捕について次のように述べています。
結局、無実で釈放されました。葛西『怒羅権』を継承する可能性がある人物が私を含めて3人いましたが、いずれも身に覚えがない罪で逮捕されている。要するに、警察からのカマシですね
第19位:布施博襲撃事件(2000年)
1999年12月、江戸川区の西葛西駅近くの路上を俳優の布施博さんが徐行運転をしていました。すると、チャイニーズドラゴンのメンバーである張栄興らが車のトランクなどを叩くなどの嫌がらせをしたため、布施博さんが車を降りて注意したところ、口論になり、張栄興らが激昂して、布施さんの顔や腹部を殴るなどの暴行を加えました。
張栄興らは逃亡しましたが、2000年4月に傷害罪で逮捕されています。この張栄興はチャイニーズドラゴンの初代総長である佐々木秀夫氏のことです。この時は「土木作業員」と報道されていました。
第18位:みかじめ料恐喝事件(2014年)
2013年9月からチャイニーズドラゴンのリーダーである張栄興は、門前仲町の飲食店に押しかけ、女性経営者に対し、「この町は俺たちが仕切る。わかっているだろうな?」と脅迫して、みかじめ料を1回あたり5万円、14回にわたり70万円を脅し取り、恐喝罪で2014年11月に逮捕されました。
前述のとおり、張栄興はチャイニーズドラゴンの初代総長です。
第17位:殺人未遂事件(2013年)
2013年11月、東京都豊島区の中華料理店で、チャイニーズドラゴンのメンバー李同順が騒いでいたところ、同じメンバーの中国人男性が注意しました。すると、李同順は逆上して、その男性の背中をガラスに何度も打ち付け、4階から突き落とそうとして殺人未遂の疑いで逮捕されました。
騒いでいるところを注意しただけで、殺されそうになる世界。怖いですね・・・。
第16位:旅券法違反事件(2015年)
2015年1月、元総長の高木勝が旅券法違反容疑で逮捕されました。
高木勝は傷害事件で執行猶予付きの有罪判決を受けていて執行猶予中でしたが、2011年3月にそのことを隠して、パスポートを不正取得し、同年12月に中国に逃亡しました。しかし、中国で不法滞在の罪で現地当局に拘束され、中国で服役しています。
その後、警視庁に身柄を引き渡され、2015年1月に旅券法違反容疑で逮捕となっています。
チャイニーズドラゴンの事件の凶悪・衝撃度ランキング:15位~11位
第15位:貴金属店連続強盗事件(2007年)
2007年に山梨県で貴金属卸売店や貴金属加工会社など3軒が相次いで襲撃され、総額2億円の金品が奪われる連続強盗事件が起こりました。この事件で怒羅権のリーダーである白井宇太郎らが逮捕されています。
白井宇太郎らは、2007年12月8日に貴金属製造工場に押し入り、工場長の顔を殴るなどしてケガをさせ、貴金属類1億1930万円相当や現金54万円を奪った容疑で逮捕されました。ほかの2件も手口が似ていることから、白井宇太郎が関与していると見られています。
第14位:歌舞伎町暴行事件(2014年)
2013年8月14日、新宿歌舞伎町2丁目の路上で、風俗店の客引き中にチャイニーズドラゴンのメンバーである李兆輝が、観光客であるインドネシア国籍の男性と料金を巡ってトラブルになり、頭を殴って頭がい骨骨折の重傷を負わせました。
2015年10月に傷害容疑で李兆輝が逮捕されました。
第13位:西武信金不正融資騒動(2019年)
東京の中野区に本店を持つ西武信用金庫はチャイニーズドラゴン関係者に多額の融資をしていたことが発覚し、金融庁から業務改善命令が出ています。
「西武信金が取引をしていたのは指定暴力団ではなく、チャイニーズドラゴン。その幹部と目される男の妻への融資なので、排除条項に抵触していないと言い張っているのでしょう」
西武信用金庫からチャイニーズドラゴンへの融資は10億円以上にも上るそうです。
しかも、西武信用金庫の支店長クラスはチャイニーズドラゴンのメンバーに飲食を伴い接待を繰り返していたこともわかっています。
関係者によると、支店長などの幹部クラスが東京都心の繁華街で、指定暴力団や、在日中国人らによる準暴力団の構成員らに飲食を伴う接待を繰り返していた。
第12位:青竜刀暴行事件(2015年)
出典:nicovideo.jp
2015年5月3日の未明、新宿区歌舞伎町の飲食店で、チャイニーズドラゴンのメンバーである大野宏らが会社経営の男性の顔に青竜刀を突き付け、顔を殴るなどをしてケガを負わせました。
この大野宏はチャイニーズドラゴンの赤羽グループのリーダー格で、被害者の男性はチャイニーズドラゴンの上のグループのメンバーだったとのことです。
第11位:サンシャイン60乱闘事件(2012年)
2022年10月16日18時半ごろ、東京・池袋にある「サンシャイン60」の58階にあるフランス料理店で、チャイニーズドラゴンの大乱闘事件が起こりました。
この日は18時ごろから、フランス料理レストランでチャイニーズドラゴンのメンバーの出所祝いのパーティーが行われていて、約100人がこのパーティーに参加していました。すると18時30分ごろに、別グループの20人が乱入し、殴り合いの大乱闘が始まったのです。
レストランの従業員が「客同士がけんかして暴れている」と110番通報し、すぐに警察が駆け付けましたが、警察が到着した時には軽傷の20代男性が1人残されていただけで、残りのメンバーは消えており、店内には料理やビール瓶が散乱、テーブルはひっくり返されていました。
この事件はチャイニーズドラゴンの赤羽グループのメンバーの出所祝いで、ほかのエリアのグループメンバーも招待されていましたが、上野グループだけが招待されていなかったようです。それで、そのことに不満を持った上野グループがサンシャイン60の会場に押しかけて、トラブルになったとのことです。
チャイニーズドラゴンの事件の凶悪・衝撃度ランキング:10位~6位
第10位:住吉会系暴力団組員襲撃事件(2011年)
2011年6月14日、東京都墨田区錦糸町で、チャイニーズドラゴンのメンバーである小倉亮が、近くを通りかかった住吉会系組員の男性に「視線があった」などの言いがかりをつけて、激しく暴行を加え、さらに耳を刃物で切断しました。
被害者の男性は重傷を負い、2011年7月に小倉亮は逮捕されています。
第9位:新宿歌舞伎町暴行事件(2020年)
2020年12月14日午後10時ごろ、新宿区歌舞伎町の路上ででチャイニーズドラゴンのメンバーである手塚勤鷹らが、中国人観光客の男性2人に「女性と遊べる」と声をかけて連れ込み、頭を踏みつけるなど1ヶ月のケガを負わせたとして、傷害容疑で逮捕されました。
また、この4ヶ月後には、チャイニーズドラゴンの別のメンバーが新宿歌舞伎町の路上で中国人観光客に「女の子と遊びませんか?」と声をかけて店に連れ込み、「料金のほかに補償金として1人5万円が必要。遊び終わったら全額返金します」と嘘をついて金を騙し取る詐欺事件も起こっています。
新宿歌舞伎町はチャイニーズドラゴンのメンバーが多くいて、チャイニーズドラゴン関係の風俗店が多いようです。
第8位:覚せい剤密輸事件(2021年)
出典:twitter.com
チャイニーズドラゴンは、覚せい剤密輸事件も起こしています。
2021年10月にチャイニーズドラゴンのメンバーである末永芳男とイラン国籍の密売グループのメンバーの男性が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました。末永容疑者らはアメリカから覚せい剤約7.2キロ(末端価格で4億3200万円相当)を密輸しようとしました。密輸方法はテーブル天板2枚に隠していたそうです。
この事件では山口組系暴力団員が密輸役で、チャイニーズドラゴンのメンバーである末永らが受け取り役でした。
第7位:監禁暴行事件(2010年)
2010年11月、チャイニーズドラゴンの元総長の少年が、暴走族結成を計画した後輩の17歳の男性高校生の「後見役」に名乗り出ます。しかし、この暴走族計画は頓挫して、しかもこの後輩は連絡を絶ったため、チャイニーズドラゴン元総長の少年は激怒しました。
後輩に「1時間以内に5万円を用意しろ」と脅迫し、目隠しをして両手を縛り、車で監禁して暴行を加えて約2万円を強奪しました。その後、少年が1000円しか用意できなかったため、さらに2万4000円を脅し取って逮捕されています。
第6位:殺人未遂・海外逃亡事件(2014年)
2014年5月、チャイニーズドラゴンの初代総長である佐々木秀夫の弟分である高橋伸明は、東京・六本木にある自身経営のバーで知人のガーナ国籍の男性客の顔をビリヤードのキューで何度も殴り、さらに刃物のようなもので背中を刺して重傷を負わせました。
高橋容疑者は5月26日にタイのバンコクに逃亡しましたが、12月10日にタイで不法滞在で身柄を拘束され、12月23日に日本に強制送還されています。
この高橋容疑者はこの傷害&逃亡事件以外にも、2018年に恋人であるハーフの女性を六本木の高級マンションの寝室で鉄アレイでボコボコに殴り、顔面挫傷、脳挫傷、頭蓋骨損傷の大けがを負わせています。その後、マレーシアに逃亡しているという噂がありますが、現在はまだ逮捕されていないようです。
チャイニーズドラゴンの事件の凶悪・衝撃度ランキング:5位~1位
第5位:浦安ウエスタン事件(1989年)
浦安ウエスタン事件は、1989年に怒羅権のメンバーが千葉県浦安市まで遠征した帰り道に地元の暴走族50人に襲撃されました。怒羅権のメンバー8人は刃物を振り回して大暴れして抵抗しましたが、メンバーの1人が刃物で相手を刺して殺害しました。
怒羅権のメンバーは正当防衛を主張しましたが、警察に聞き入れてもらえませんでした。
俺らとしては、正当防衛だった。でも刺した奴は殺人で逮捕された。そこから、警察に対する不信感と怒りが芽生えた。
このことから、怒羅権は降板やパトカーに火炎瓶を投げつけるなど襲撃し、犯罪集団となっていきました。
第4位:広島刑務所脱獄事件(2012年)
中国籍の李国林容疑者は窃盗を繰り返していて、2005年5月に岡山市内で職務質問を受けた時、警察官に向けて拳銃を発砲したため、殺人未遂や銃刀法違反の容疑で逮捕され、懲役23年の実刑判決を受け、広島刑務所に収監されていました。
2012年1月11日10時40分、刑務所で点呼した時に李国林が所在不明であることが判明しました。監視カメラの記録によると、10時30分ごろに高さ2.6mの塀を乗り越える様子が映っていて、敷地外に逃走していることが判明しています。
広島刑務所では2011年10月から2012年1月末まで外塀の更新工事が行われていて、脱走当時は仮の塀であり、センサーなどが切られた状態でした。その隙をついての脱獄だったようです。
李国林は翌日に民家に空き巣に入ったり、車上荒らしなどを行いましたが、1月13日には刑務所から2km離れた西区天満町で身柄を拘束されています。
この李国林はチャイニーズドラゴンのメンバーとする説もありますが、メンバーではないという情報もあり、そのあたりはあやふやになっています。
第3位:覚せい剤中毒者妻射殺事件(2014年)
2014年7月6日、チャイニーズドラゴンのメンバーである曹剣平は池袋の喫茶店で妻を拳銃で撃ち、殺害しました。曹剣平は「離婚を迫られ、妻を殺して自分も死のうと思った」と供述しています。また、曹剣平の自宅からは覚せい剤50gが押収され、尿からも覚せい剤陽性反応が出ています。
第2位:山口組乱闘事件(2014年)
2014年7月29日の未明、JR赤羽駅近くの歓楽街で山口組系の組員数人が乗る車が通りかかりました。そして、その車の前を李明岩らチャイニーズドラゴンのメンバー6人が横切ろうとしました。
車が激しくクラクションを鳴らすと、チャイニーズドラゴンのメンバーは車を蹴り上げます。それに怒った山口組系組員は車から飛び出し、10人が入り乱れる大乱闘が始まりました。
チャイニーズドラゴンのメンバーたちは、近くに落ちていた重さ8kgの木の板で殴り掛かります。人数で優勢だったため、山口組組員をボコボコにして、頭がい骨骨折で全治6ヶ月の重傷を負わせました。事件当初は縄張り争いが原因かと見られていましたが、突発的な喧嘩だったことが判明しています。
第1位:六本木キャバクラ襲撃事件(2011年)
出典:twitter.com
2011年12月、東京の六本木にあるキャバクラで、山口組系幹部の暴力団員が客として来ていたところ、、チャイニーズドラゴンの馬場義明らが押し入り、ビール瓶で殴るなどして、暴力団員に全治2週間から2ヶ月間の重軽傷を負わせました。馬場義明らはチャイニーズドラゴンのメンバーだけでなく、交友があった関東連合のメンバーを含む20人で襲撃しています。
チャイニーズドラゴンの現在
チャイニーズドラゴンは2022年1月にサンシャイン60で乱闘事件を起こし、その後は幹部5人が逮捕されています。
東京・東池袋の高層ビル「サンシャイン60」のレストランで10月に起きた乱闘騒ぎで、警視庁暴力団対策課は8日までに威力業務妨害と建造物侵入の疑いで、準暴力団「チャイニーズドラゴン」メンバーで中国籍の姜海鋒容疑者(51)=東京都台東区=ら男5人を逮捕した。
引用:池袋サンシャイン乱闘、チャイニーズドラゴン幹部ら5人逮捕 100人が宴会をしていた58階レストランに押しかけ乱闘 – zakzak:夕刊フジ公式サイト
逮捕容疑は威力業務妨害と建造物侵入ですから、逮捕されたチャイニーズドラゴンの幹部は執行猶予中でなければ、服役はしないはずです。となると、釈放された後に、チャイニーズドラゴン同士で抗争が始まる可能性が出てくるかもしれません。
チャイニーズドラゴンのまとめ
チャイニーズドラゴンの概要や組織図とメンバー人数、怒羅権との違いや芸能人への影響力、初代総長や設立者の現在、事件の凶悪&衝撃度ランキングや現在をまとめました。
サンシャイン60で100人以上が大乱闘。考えただけで、とても恐ろしいですね。