かに料理専門店「かに道楽」の大型のカニ看板が人力によって動いているという都市伝説が話題です。
この記事では、かに道楽の看板が人力で動いているという都市伝説の内容、元ネタとされる噂、真相などについてまとめました。
かに道楽の都市伝説…カニの看板の動力は人力
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大阪道頓堀に本店を構えるカニ料理専門店「かに道楽」といえば、脚が動く巨大なカニ看板で知られています。
そんな「かに道楽」の巨大カニ看板の動力は電力ではなく実はアルバイトによる人力だという都市伝説がインターネット上に存在します。
かに道楽の都市伝説は概ね以下のような内容です。
かに道楽本店が大阪道頓堀に作られた時、建設費用が予想よりも多くかかってしまい、脚が動く大型カニ看板を設置したものの費用が足りずに電動の動力装置の設置が出来ませんでした。そこで仕方がなく自転車のペダル式の人力の動力装置を設置する事にしました。
こうして、かに道楽のカニ看板は人力で動くようになりましたが、アルバイト達が張り切って自転車ペダルを漕いだため、大阪の人々に大いにウケお店は大繁盛しました。
かに道楽はこれを受けて、新たに分店を開店させた時もあえて人力動力のカニ看板を設置し、専門のアルバイトを雇って動かすようにし、現在でもこのルールを貫いているそうです。
かに道楽の大型カニ看板を動かす自転車ペダルを漕ぐアルバイトは、都市伝説によると時給は最初750円ですが、頑張り次第で時給1200円まで昇給するのだとか。現在も日本各地にあるかに道楽の大型看板の裏では、アルバイト達が時給1200円を目指して汗を流しているのだそうです。
ちなみに、かに道楽の大型看板は足1本につきアルバイトが1人配置されているという派生型の都市伝説もあります。これだとかなり人件費がかかりそうです。
かに道楽の都市伝説の元ネタ
かに道楽の巨大カニ看板の動力が人力だという都市伝説の元ネタだと言われているのが、こんなお話です。
かに道楽の道頓堀本店が開店したばかりの頃、近所に住むある少年が、動く巨大化に看板を気に入り、毎日のように店の前に訪れて見物していました。その少年が毎日長い時間、かに道楽のカニ看板の動きを眺めていたところ、ある事に気がつきます。
それは、巨大看板の足の動きが決まって1時間ごとに止まるという事でした。不思議に思った少年が看板が1時間ごとに止まるのはなぜかを父親に尋ねたところ、父親は「1時間ごとに中で動かしている人が交代するからだよ」と答えたそうです。
少年はまさかかに道楽の看板が人力で動いているとは思わず、かなり驚いたそうですが、その後もカニ看板をみていると、人通りが多い時には看板のカニの足が多く動いている事に気がつき、これは中に人がいて、多くの人が見ている時には多く動くようにコントロールしているからだろうと思い、人力で動いているという父親の話を信じたのだそうです。
その後、少年は家族の事情で引っ越しをする事になりました。少年は長い間大好きだったかに道楽の看板にお別れをしようと、いつもの場所へ行き、カニ看板に向かって「バイバイ」と手を振りました。すると、少年の方向を向いていたカニ看板の脚が「バイバイ」をするかのように動いたのだそうです。
少年は驚いて、その場に呆然と立ち尽くしていると、不意にカニ看板の動きが止まり、店の方向から汗だくの男性が近づいてきて「いつも見にきてくれて、ありがとう!」と少年に話しかけ、去っていったのだそうです。
少年は中でカニ看板を動かしていた人が最後のお別れを言いにきてくれたと思って嬉しくなり、引越し先の学校でもこの事を話し、それが次第に広まって、これが「かに道楽の看板は人力で動いている」という都市伝説の元ネタになったと言われています。
かに道楽の都市伝説の真相
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かに道楽の都市伝説の真相ですが、わざわざ言わなくともわかりますが全て面白半分のネタでしょう。
あえて真面目に検証をしてみると、人力でカニ看板を動かすアルバイトの時給が都市伝説の通り750円だとして(大阪府の最低賃金を下回るので違法だが)、かに本家本店の営業時間が11時から22時なので1日あたりの人力看板稼働員の給料は休憩時間などを加味しても7500円程度は必要です。
そして、都市伝説によれば、かに道楽の看板のカニの脚1本につき1人のアルバイトが配置されているという事なので、看板稼働要員だけで1日7万5千円の人件費がかかる事になります。
かに道楽は年中無休なので、7万5千円に365日をかけると、なんと年間の看板稼働費用は「2737万5千円」になります。こんな費用をかけてまで自力でカニ看板を動かすメリットは何もないです。
こうした点から見ても、かに道楽の看板が人力だという都市伝説の真相はおもしろ半分のネタだと見て間違い無いでしょう。
なお、某テレビ番組でかに道楽が特集された際に、カニ看板を動かすのにかかる電気代は15万円ほどである事が明かされています。年間でも180万円なので、設備の設置費用を加味したとしても明らかに人力より電力の方がいいです。
まとめ
今回はかに料理専門店「かに道楽」の大型看板が人力で動いているという都市伝説についてまとめてみました。
かに道楽の看板の都市伝説は、かに道楽の本店が大阪道頓堀に開店した時、思っていたよりも建設費用がかかったため、看板を電力で動かすための動力装置の設置費用が足りなくなり、仕方なく人力で動かしたところ店が繁盛したため、それ以来、かに道楽の全店舗の大型のかに看板は全て人力によって動かされているという内容です。
かに看板はアルバイトが自転車のペダルを漕いで動かしており、時給は750円から働きぶりによって1200円まで昇給するのだそうです。
この都市伝説の元ネタは、かに道楽の近所に住んでいたある少年が毎日看板を見に行っていたところ、決まった時間ごとに必ず脚の動き止まる事に気がつき、その理由を父親に尋ねたところ、「1時間ごとに中で動かしている人が交代しているからだよ」と教えられ、それを信じた少年が広めた事だと言われています。
いうまでもなく、このかに道楽の看板が人力の都市伝説の真相は、おもしろ半分のネタでしょう。