拷問の事件28選・日本と世界別!意味や歴史・種類一覧も総まとめ

現在、拷問は世界的に禁止されていますが、実際は拷問殺人などの犯罪が行われています。

 

拷問の意味や歴史、種類と拷問事件の最凶ランキングを日本編と世界編に分けてまとめました。

拷問の意味

 

拷問とは対象者の自由を奪い肉体的・精神的に痛めつけてることで、相手の意思・尊厳を破壊し、加害者に従わせるように強要することを意味します。つまり、自分の言うことを聞かせるために、危害を加える行為が拷問ということですね。

 

ただ、犯罪分野においては、言うことを聞かせるために危害を加えるというだけでなく、相手を少しずつ痛めつけたり、苦しむ様子を見て楽しんでいるような犯罪も「拷問」と呼ばれることが増えています。

 

大昔から、世界的に拷問は行われてきました。主に相手が持つ情報を引き出すことを目的として拷問されることが多く、警察の訊問や軍やその他組織のスパイに対して行われてきました。

 

現在は拷問は世界的に禁止されています。1987年には国際連合の「拷問等禁止条約-拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する条約」が発行されて、2022年4月時点で173ヶ国が締結しています。

 

日本国憲法でも拷問は禁止されています。日本国憲法第36条では公務員による拷問を「絶対に」禁止していて、憲法第38条と刑事訴訟法第319条では拷問による自白は証拠にならないとされています。

 

 

拷問の歴史

 

拷問は世界的に古代から行われてきました。世界でもギリシャ・ローマ時代から奴隷に対して行われてきました。日本では奈良時代に大宝律令で公式に制度化されています。日本では自白しない罪人を杖で背中や臀部を打つという拷問が大宝律令で定められていました。

 

戦国時代から江戸時代後期までは様々な拷問が行われましたが、1742年の公事方御定書により拷問の制度化が行われ、笞打・石抱・海老責・釣責が拷問として定められました。江戸時代は基本的に自白がないと刑に処することができなかったため、拷問によって自白を強要されることが多かったようです。

 

江戸時代が終わった後も日本では拷問制度が残っていましたが、1879年(明治12年)には太政官布告によって日本史上初めて拷問が廃止され、警察官による拷問は処罰対象となりました。

 

しかし、警察で取り調べを行う時には拷問は行われてきました。戦後に制定された日本国憲法では拷問は厳しく禁じられることになりましたが、それでも警察の取り調べで拷問が行われることはたびたびあり、足利事件など拷問による冤罪が発生したこともあります。

 

日本では、戦後に次のような拷問による冤罪事件が発生しています。

 

・八海事件
・梅田事件
・免田事件
・足利事件
・袴田事件
・島田事件
・幸浦事件
・二俣事件
・小島事件

 

静岡県警の紅林麻雄は警察官の能力が高く、何度も表彰されていましたが、実は拷問により自白を強要し、さらに証拠を捏造していた拷問王と称されるようになりました。

 

ちなみに、韓国でも華城連続殺人事件のような拷問による冤罪事件が発生しています。

 

また、21世紀になっても踏み字事件など実質的な拷問が行われることはあります。また、古くから拷問による殺人事件は後を絶ちません。

 

 

拷問の種類

 

拷問にはたくさんの種類がありますが、どのような種類があるのか代表例を見ていきましょう。

 

・鞭打ち:鞭で打つ
・水責め:大量の水を飲ませる、水を顔に浴びせ続けるなど
・指締め:指を骨が砕けるまで締め付ける
・火責め:火傷を負わせる
・焼きゴテ:熱した鉄を皮膚に押し当てる
・電気イス:体内に電流を流す
・杖で打つ:棒で殴る
・駿河問い:後ろ手で両手両足をまとめて縛り吊るして背中に石を置いて回転
・木馬責め:三角木馬に座らせる
・拘束:手枷、足枷、首枷、拘束ベルト、拘束衣などで自由を奪う
・虫責め:裸にして体に蜜を塗り、野外に放置する
・くすぐり:拘束した後に窒息するまでくすぐり続ける
・塩責め:傷口に塩を塗りこむ
・石抱:正座した太ももの上に石を乗せていく
・海老責め:エビがかがんだ形に手足を拘束して放置する
・釣責め:後ろ手に縛ってつるし上げる(逆さ釣りすることも)
・百刻み:酒を酔わせて痛覚を鈍らせた状態で、身体中の肉をそいでいく
・生理現象の制限:睡眠、食事、排せつを制限させる
・脅迫:精神的に脅していく。
・侮辱行為:公衆の面前でさらし者にする
・性的虐待:強姦や強制わいせつ

 

ちなみに、1768年のテレジア法では、次のような拷問が制定されていました。

・親指詰め:板に指を挟んで締め上げる
・紐絞め:両腕を手首から肘まで食い込むように縛り上げる
・梯子吊るしとろうそく責め:梯子に縛られた体を引っ張る。ろうそくを脇腹に当てる
・スペインのブーツ責め:親指詰めの要領で足を金属板で締め上げる
・天井吊るし:後ろ手に縛られて天井からされる

 

また、イギリスの軍隊では1971年に「Five techniques」という拷問の方法を開発しています。Five techniquesは5つの拷問を一度に行うという手法です。

 

・手錠をして長時間壁に立たせる
・感覚遮断用フードをかぶせる
・大きな摩擦音を長時間利かせる
・睡眠を妨害する
・食事をさせない

 

これだけを見ると、そんなにつらくないように思うかもしれませんが、この5つを一度に行うと、痛みは感じませんが、あまりにもストレスがかかり、頭がおかしくなっていくように思います。

 

 

日本の拷問事件の最凶ランキング:12位~11位

第12位:自殺サイト殺人事件

自殺サイト殺人事件

発生日:2005年

被害者:3人

犯人:前上博

拷問内容:窒息と蘇生を繰り返す

 

自殺サイト殺人事件は、2005年8月2日に女性の遺体が大阪府河内長野市で発見されたことで発覚した拷問殺人事件です。

 

犯人の前上博は、白いソックスを履いている人間に欲情し、窒息させることで性的興奮を覚えるという特殊性癖を持っていて、以前にも暴行や傷害容疑で逮捕されていました。

 

前上は自殺系サイトに目をつけて、「集団自殺しませんか?」と自殺志願者を集めます。そして、「練炭自殺しよう」とひと気のないところに誘い込み、被害者を拘束して手足を縛り、口をふさいで窒息させた後蘇生させ、また窒息させるという拷問を加えた末に殺害しました。

 

この事件では3人が犠牲になっています。

 

 

第11位:小林多喜二拷問死事件

出典:asahi.com

小林多喜二拷問死事件

発生日:1933年2月20日

被害者:小林多喜二

犯人:特別高等警察

拷問内容:拷問による暴行

 

「蟹工船」などで知られる作家の小林多喜二は、1933年2月20日に治安維持法違反容疑で特別高等警察に逮捕されました。取り調べで拷問されたようで、留置所内で重体となり、搬送された病院で死亡が確認されています。

 

警察当局は心臓麻痺による死亡と発表しましたが、翌日に遺族に返された遺体は拷問によって全身が異常に腫れあがり、下半身は内出血によってどす黒くなっていました。警察当局は拷問を否定していますが、拷問が行われ、それによって死亡したことはほぼ間違いありません。

 

 

日本の拷問事件の最凶ランキング:10位~6位

第10位:大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件

出典:nicovideo.jp

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件

発生日:1994年9月~10月

被害者:4人

犯人:小林正人、小森淳、芳我匡由

拷問内容:殴る蹴るなどの暴行

 

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件は、1994年9月28日~10月8日にかけて起こった3件の連続リンチ・拷問殺人事件です。

 

9月28日の大阪事件では、被害者を拘束して顔面にガムテープを巻き付けるなどした上で、殴る蹴る、タバコの火を押し付けるなどの暴行を19時間にわたって加えた上で絞殺しました。

 

10月6日の木曽川事件では被害者を8時間にわたりリンチ・拷問しています。ビール瓶での殴打やシンナーによる火責め、フォークを使っての暴行などを行い死亡させました。

 

10月8日の長良川事件では、被害者2名を拉致し、アルミパイプなどで殴打して殺害しました。

主犯格の3人は未成年でしたが、あまりのひどい拷問殺人だったために死刑判決が言い渡されています。

 

 

第9位:名古屋アベック殺人事件

出典:youtube.com

名古屋アベック殺人事件

発生日:1988年2月23日未明~25日

被害者:男女2人

犯人:不良グループ6人

拷問内容:殴る蹴る、シンナーで燃やす、タバコの火を押し付ける、性的拷問、時間をかけて絞殺など

 

名古屋市緑区にある大高緑地公園の駐車場に駐車した車内でデートしていたカップル2人が、強盗目的の不良グループ6人に襲われ拉致されました

 

被害者の男性は木刀や鉄パイプなどで暴行され、女性はレイプされた後にタバコの火を押し付けられ、陰部にシンナーをかけられ燃やされ、殴る蹴るの暴行を受けます。

 

その後、被害者男性の首を綱引きのように左右から引いて絞殺しますが、この時はわざわざ20分もかけるという拷問を行いました。被害者女性も30分かけて同じように絞殺しています。

 

残忍な拷問殺人でしたが、不良グループは最高で無期懲役の判決となりました。

 

 

第8位:東尋坊殺人事件

出典:excite.co.jp

東尋坊殺人事件

発生日:2019年10月

被害者:嶋田友輝さん

犯人:少年ら6人

拷問内容:

殴る蹴る、歯を折る、首を絞める、車で轢くなど

 

被害者の嶋田友輝さんは、主犯の少年(当時19歳)と仲間でしたが、些細なことで犯人の少年は嶋田さんに対して憎しみを抱くようになり、2019年10月8日ごろから暴行を加えるようになりました。

 

犯人は嶋田友輝さんを一度病院を受診させるなど暴行は控えられましたが、10月16日から再び暴行・拷問が始まります。この拷問は非常に残忍なもので、殴る蹴る、火のついたタバコを押し付ける、車で脚を轢く、バットやフライパンで殴る、ライターであぶる、ティッシュやタバコを食べさせる、歯を折る、のどぼとけの骨が折れるまで首を絞めるなどです。

 

その後、警察の手が自分たちに伸びていることを感じた犯人たちは、嶋田さんを東尋坊に連れていき、抵抗する気力・体力を奪った状態で、東尋坊から飛び降りるように命じました。
嶋田友輝さんは東尋坊から飛び降りる以外の選択肢はなく、20m下まで落ちて脳挫滅で死亡しました。

 

犯人たちは逮捕され、主犯の少年には懲役19年の実刑判決が言い渡されています。

 

 

第7位:尼崎事件

出典:jiji.com

尼崎事件

発生日:1987年~2012年

被害者:8人死亡+3人行方不明

犯人:角田美代子

拷問内容:

暴行、睡眠や食事の制限、罵倒など

 

尼崎事件は2012年10月に発覚した連続変死・拷問殺人事件です。主犯の角田美代子は相手を洗脳しながら家族を乗っ取り、拷問をして8人死亡(+3人行方不明)させました。

 

・丸太に磔する
・足で頭を踏みつける
・殴る蹴る
・睡眠や飲食の制限
・財産を奪う

 

これらの拷問を加えることで、角田美代子は相手を洗脳してコントロールし、8人を死亡させています。この尼崎事件での拷問は、相手を死亡させるための拷問ではなく、相手を従わせて支配するための拷問だったと言えるでしょう。

 

角田美代子は2012年10月に逮捕されていますが、留置所内で自殺を図り死亡して

 

 

第6位:横浜港バラバラ殺人事件

出典:twitter.com

横浜港バラバラ殺人事件

発生日:2009年6月18日~19日

被害者:2人

犯人:池田容之ら9名

拷問内容:生きたまま切断

 

新宿歌舞伎町の麻雀店経営を巡るトラブルがあり、「雀荘を乗っ取られた」と主張する男から依頼され、詐欺グループの近藤剛郎らは店の出資金を回収する強盗計画を立て、実行犯となる池田容之らもこの計画に参加します。

 

池田容之らは麻雀店経営の水本大輔さんと会社員・高倉順さんを拉致し、船橋市内のホテルにチェックインしました。そこで、池田容之は高倉さんをナイフで刺して殺害しました。その後、電動のこぎりを取り出して、生きたまま首を切り落とそうとします

 

水本さんは「家族に電話させてほしい」「殺さないでくださいせめて殺してから切ってください」と懇願しますが、それを無視して、生きたまま首を切り落とし、さらに遺体をバラバラに切断しました。

 

池田容之たちは覚せい剤取締法違反で逮捕され、池田が横浜港バラバラ殺人事件への関与を供述し、死刑判決となっています。近藤剛郎は国外逃亡して国際手配されています。

 

 

日本の拷問事件の最凶ランキング:5位~1位

第5位:犬鳴峠リンチ焼殺事件

犬鳴峠リンチ焼殺事件

発生日:1988年12月7日

被害者:20歳男性1人

犯人:少年5人

拷問内容:殴る蹴る、生きたまま火をつける

 

1988年12月7日、車ほしさに20歳の男性1人を少年5人が拉致し、殴る蹴るの暴行を加えます。その後、男性は逃げ出して徒歩で自宅に帰ろうとしますが、犯人たちに捕まってしまいます。

 

さらに、海に突き落とそうとされますが、被害者男性はフェンスにしがみついて、必死に生き残ろうとします。この男性の扱いに困った犯人グループは、男性を殺害することを決めます。

 

車のトランクに男性を押し込み、スパナなどで拷問を加え、廃道となっている旧犬鳴トンネルに連れていきました。そして、手足を縛った状態で、殴る蹴るの暴行を加え、ガソリンをかけて火をつけて殺害しました。

 

主犯の少年は無期懲役の判決となっています。

 

 

第4位:栃木リンチ殺人事件

出典:twitter.com

栃木リンチ殺人事件

発生日:1999年12月4日

被害者:1人

犯人:3人

拷問内容:熱湯コマーシャルや火炎放射器

 

栃木リンチ殺人事件は1999年12月4日に発覚したリンチ拷問事件です。日産自自動車に勤めていた男性を、遊ぶ金欲しさに3人の少年が拉致して、どんどんお金を巻き上げました。さらに、拷問を加えていきます

 

・熱湯コマーシャル(最高温度のシャワーをかける)
・火炎放射器(殺虫スプレーにライターで火をつけて浴びせかける)
・90℃以上のポットの熱湯をかける
・殴る蹴る
・丸坊主にされて眉を剃り落とされる

 

犯人たちは自分たちに警察の捜査の手が伸びていることを感じると、被害者の男性を絞殺しました。被害者男性は、遺体発見時、8割以上の皮膚が火傷していて、「絞殺されていなくてもいずれ死亡していた」とされるほどの状態でした。

 

この犯人グループの主犯の少年の父親は栃木県警の警部補で、被害者の両親は何度も警察に相談に行っているのに、警察は取り合ってくれませんでした。それどころか、犯人グループが自分たちに警察の手が伸びていると感じたのは、警察のミスからでした。

 

もし、まともに警察が動いていたら、この被害者男性は殺害されることなく救出されたかもしれません。

 

 

第3位:東大阪集団暴行殺人事件

出典:ameblo.jp

東大阪集団暴行殺人事件

発生日:2006年6月19日

被害者:2人

犯人:犯人グループ9人

拷問内容:殴る蹴る、生き埋め

 

被害者の男性と犯人グループの1人は、交際女性のことでトラブルになりました。最初は被害者男性が犯人グループの1人を暴行・恐喝しますが、その報復として、被害者男性とその友人を拉致しました。その後、頭からポリ袋をかぶせて、目や鼻には粘着テープを貼られ、特殊警棒やゴルフクラブ、ナイフなど暴行を加えます。

 

その後、山の中に連れていき、2人を生き埋めにして殺害しました。

 

犯人グループは逮捕され、実行犯の小林竜司は死刑、首謀犯の広畑智規は無期懲役となっています。

 

 

第2位:女子高生コンクリート詰め殺人事件

 

出典:youtube.com

女子高生コンクリート詰め殺人事件

発生日:1988年11月~1989年1月

被害者:女子高生1人

犯人:主犯4人

拷問内容:輪姦、暴行、火をつける、性的拷問

 

1988年11月に被害者の女子高生が強姦目的で拉致します。その後、被害者を犯人グループの1人の実家に監禁して拷問を加えました。

 

・輪姦
・陰部に火をつける
・自慰行為を強要する
・性器や肛門に鉄棒や瓶を入れる
・全身を殴打する
・20キロの鉄アレイを体の上に落とす
・真冬に裸にして外に放置
・顔面に蝋を垂らして覆いつくし、短くなった蠟燭を立てる
・尿を飲ませる
・ライターで火をつける

 

被害者は亡くなった時、皮膚や焼けただれて化膿し、栄養失調に陥り、あまりの苦痛に脳が萎縮して小さくなっていました。死亡後はコンクリート詰めにして、埋め立て地に遺棄しています。

 

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犯人グループは逮捕されますが、未成年だったということで有期刑になりました。しかし、更生することはなく、出所後も何らかの罪で逮捕されている者が多くいます。

 

 

第1位:北九州監禁殺人事件

出典:dailyshincho.jp

北九州監禁殺人事件

発生日:1996年~2002年

被害者:7人

犯人:松永太・緒方純子

拷問内容:通電、殴る、食事や睡眠の制限など

 

北九州監禁殺人事件は、松永太と緒方純子によって起こった拷問殺人事件です。

 

犯人の2人は金目当てである男性に投資話を持ち掛け、うまくコントロールして男性とその娘と同居することにしました。しかし、同居を始めると、男性に拷問をするようになります。

 

・通電
・体をペンチでつねる
・殴る
・剣道のそんきょの姿勢を長時間強いる
・長時間の起立
・きちんとした食事を与えない
・真冬に冷水シャワー
・睡眠時間の制限

 

男性から金を引き出すだけ引き出すと、男性を殺害しました。

 

その後、松永は緒方の家族を監禁し、マインドコントロール下に置いて、家族同士で殺し合い、遺体を解体させたのです。

 

本当にこの北九州監禁殺人事件は、胸糞が悪くなるような拷問が行われました。松永は拷問によって被害者をコントロールし、自分の手を汚さずに殺害させたのです。

 

 

世界の拷問事件の最凶ランキング:16位~11位

第16位:華城連続殺人事件(韓国)

出典:newsweekjapan.jp

華城連続殺人事件

発生日:1986年~1991年

発生国:韓国

被害者:ユン・ソンヨさん

犯人:韓国警察

拷問内容:警察での取り調べ

 

華城連続殺人事件は韓国の華城市の農村地帯で起こった連続強姦事件です。10代から70代までの10人の女性が強姦殺害されました。

 

この事件では被害者が拷問されたわけではなく、拷問によって冤罪が起こっています。ユン・ソンヨさんは8件目の事件の犯人として逮捕され、拷問による自白の強要がありました。それを裁判で訴え無罪を主張しましたが、無期懲役となっています。そして、20年服役して模範囚として仮釈放されましたが、2019年に真犯人が見つかっていて、冤罪であることが判明しました。

 

絵にかいたような拷問による冤罪事件です。しかも、真犯人がわかっても公訴時効が満了しているため、罪に問うことはできません。拷問による冤罪で20年間も服役せざるを得なかったなんて、拷問は絶対に禁止しなければいけないことを再確認させられる事件でした。

 

 

第15位:アルバート・フィッシュ事件(アメリカ)

出典:karapaia.com

アルバート・フィッシュ事件

発生日:1910年~1934年

発生国:アメリカ

被害者:約400人?

犯人:アルバート・フィッシュ

拷問内容:鞭打ちなど

 

アルバート・フィッシュはアメリカのシリアルキラー&カニバリズムの殺人鬼です。1910年~1934年までに400人を殺害したと自供していますが、正確な数は不明です。

 

彼は子供を殺害する時には、子供を縛り上げ、釘が打ちこんであるベルトで子どもたちをむち打ちにするなどの拷問を加えていました。そして、その肉を自分で調理して食べていたんです。

 

アルバート・フィッシュは強烈なサディズムとマゾヒズムが同居していて、自分の陰嚢に針を突き刺すなど痛みを快楽に変え、同時に被害者をいたぶりながら殺害していました。

 

 

第14位:ハローキティ殺人事件(香港)

ハローキティ殺人事件

発生日:1999年

発生国:香港

被害者:女性1名

犯人:3人

拷問内容:暴行

 

ハローキティ殺人事件は香港で起こった拷問殺人事件です。1997年に被害者の女性が母親の医薬費のために、加害者の男性から数千元相当のお金などを受け取りました。その後、犯人の男らは女性に借金の返済を求め、女性が妊娠した後も売春をさせましたが、借金を返済できないことに腹を立て、1ヶ月にわたり拷問して殺害しました。

 

犯人の男は被害者女性の遺体をバラバラにして、プラスチックの袋に入れて捨てたり、頭は煮沸して、ハローキティのぬいぐるみの中に入れていました。

 

この事件が発覚したのは、犯人グループの1人の男の交際相手(13歳)がきっかけでした。ハローキティに入れた頭部は見つかったものの、煮沸されていたためDNA鑑定はできず、さらにほかの遺体の部位はすでにごみとして処理されていました。すぐに犯人グループの男たちは逮捕され、終身刑が言い渡されています。

 

 

第13位:白暁燕誘拐殺人事件(台湾)

出典:nicovideo.jp

白暁燕誘拐殺人事件

発生日:1997年4月

発生国:台湾

被害者:白暁燕

犯人:3人

拷問内容:小指切断、強姦、暴行

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1997年4月14日に高校2年生だった白暁燕が金銭目的で誘拐されました。白暁燕は日本の有名漫画家である梶原一騎と台湾の人気女優・白冰冰の子供で、母親と共にテレビ出演する機会が増えていました。

 

誘拐グループは白暁燕の小指を切断し、母親の白冰冰に送りつけます。その後、身代金の受け渡しがうまくいかず、白暁燕は拷問された末に殺害されました。強姦されていただけでなく、腹部の殴打による内臓破裂の暴行の痕があり、さらに首にはナイロンコードが巻かれていた状態で遺体が発見されています。

 

犯人逮捕の際、銃撃戦となり、警察官1名と人質となった民間人3人が殺害されています。

 

 

第12位:通州事件

出典:mainichi.jp

通州事件

発生日:1937年7月29日

発生国:中国

被害者:200人以上

犯人:中国軍3,000~4,000人

拷問内容:強姦、暴行

 

1937年7月29日に中国の通州(北京市)で中国軍が通州日本軍への攻撃を開始し、7月30日には日本軍を全滅させました。その後、日本人居留民の家を一軒残らずに襲撃し、略奪・暴行・強姦などが行われました。子ども・女性を含む200人以上の日本人が拷問の末に虐殺されています。

 

日本人の男性の遺体はすべて首に縄を受けて引き回した後があり、女性は強姦後に陰部を露出した状態で射殺されたり、陰部に銃剣が突き刺されていたとのこと。そのほか、首や両手を切断されたり、目玉をくりぬかれたりと、本当にひどい拷問が行われていたという情報があります。

 

民間人に対しても、ここまで大規模でひどい拷問を行った事件は、そうそうありません。

 

 

第11位:黄金州の殺人鬼(アメリカ)

出典:bbc.com

黄金州の殺人鬼

発生日:1974年~1986年

被害者:13人(殺人)

犯人:ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロ

拷問内容:強姦・暴行

 

黄金州の殺人鬼はゴールデン・ステイト・キラーと呼ばれたシリアルキラーで、本名はジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロと言います。この黄金州の殺人鬼は13人の殺人、50人以上の強姦、100件以上の強盗を犯したことがわかっています。

 

この犯人は女性を強姦し、抵抗すると拷問するかのように撲殺し、さらに男性が来たら射殺するという恐ろしい犯罪を行いました。

 

この黄金州の殺人鬼はずっと逮捕されていませんでしたが、2018年になってDNA鑑定の結果、ようやく逮捕されることになりました。

 

 

世界の拷問事件の最凶ランキング:10位~6位

第10位:金海女子高生殺人事件(韓国)

出典:m.blog.naver.com

金海女子高生殺人事件

発生日:2014年4月

発生国:韓国

被害者:1名

犯人:4人(20代男性と女子中学生3人)

拷問内容:暴行、熱湯をかける

 

2014年4月に高校1年生女子がいじめを受け、いじめグループにホテルに滞在させられて、強制的に売春をさせられていました。このことを被害者は父親に明かし、警察に行く途中に教会に立ち寄ったところ、加害者たちに拉致されます。

 

犯人たちは1ヶ月以上、被害者を監禁し、次のような拷問をします。

 

・大量の焼酎を無理やり飲ませる
・嘔吐したものを無理やり食べさせる
・沸騰したお湯を腕にかける
・立ったり座ったりを100回強要する
・殴打する

 

被害者が死亡すると、山に運んで顔にガソリンをかけて火をつけ、セメントをかけて埋めました。日本の女子高生コンクリート詰め殺人事件に通ずる悪質な拷問殺人事件です。

 

 

第9位:ジュリオ・レジーニ暗殺(エジプト)

出典:afpbb.com

ジュリオ・レジーニ暗殺

発生日:2016年1月~2月

発生国:エジプト

被害者:1人

犯人:エジプト諜報機関

拷問内容:暴行、刺創、タバコを押し付けられる

 

ジュリオ・レジーニはケンブリッジ大学の哲学博士課程のイタリア人の男子学生で、論文執筆のためにエジプトのカイロにいました。2016年1月25日に行方不明になり、2016年2月3日に遺体で発見されています。

 

遺体には拷問の痕があり、全身は20ヶ所以上骨折、複数の刺し傷や切り傷、タバコを押し付けられた火傷が見られました。直接的な死因は脳出血と頸椎損傷であることが判明しています。

 

ジュリオ・レジーニは政権に反対する運動の学術調査中に諜報機関に誘拐され拷問を受けたと見られていますが、具体的な理由はわかっていません。

 

 

第8位:インディアナ少女虐待死事件(アメリカ)

出典:nbcnews.com

インディアナ少女虐待死事件

発生日:1965年8月

発生国:アメリカ

被害者:1名

犯人:ガートルード・バニシェフスキーなど

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拷問内容:暴行、性的拷問

 

ガートルード・バニシェフスキーの家に双子のライケンス姉妹が下宿することになりました。しかし、すぐにガートルード・バニシェフスキーはライケンス姉妹を殴打し、虐待するようになります。

 

さらに、ガートルードは姉のシルヴィア・ライケンスを集中的に虐待するようになります。

 

・自分の子どもにシルヴィアを殴らせる
・階段から突き落とさせる
・性器を蹴りつける
・淫売とののしる
・妹のジェニーにも殴打を強要する
・タバコの火を押し付ける
・近所の若者たちの前でストリップすることを強要する
・膣にコーラの便を挿入する
・地下室に閉じ込める
・熱湯をかける
・火傷した皮膚に塩を塗りこむ
・トイレの使用を禁じる
・食事を与えない
・排泄物を食べるように強要する

 

さらに熱した縫い針で腹部に “私は淫売で、そのことを誇りに思う(I’m a prostitute and proud of it)”と刻み、その後も暴行を加えられて死亡しました。

 

ガートルード・バニシェフスキーは懲役18年の有期刑となっています。

 

 

第7位:デイビッド・パーカー・レイ

デイビッド・パーカー・レイ

発生日:1999年(発覚)

被害者:14~60人

犯人:デイビッド・パーカー・レイ

拷問内容:ありとあらゆる拷問

 

デイビッド・パーカー・レイは14人~60人の女性を拷問して殺害したシリアルキラーです。

 

自分が持っているトラックのトレーラー部分を改造して拷問部屋にして、女性を連れ込んで拷問をして殺害していました。警察がこの拷問部屋を操作した時には、鞭、鎖、滑車、クランプ、ノコギリ、手術用のメス、注射器等の数多くの拷問器具が発見されました。

 

彼は1年に5~6人、それぞれ3~4ヶ月ずつ監禁・拷問を行ったとされています。

 

デイビッド・パーカー・レイはこのトレーラー部分を「おもちゃ箱」と呼んでいたことから、「おもちゃ箱の殺人鬼」という異名をつけられています。

 

 

第6位:ルイス・ガラビート事件(コロンビア)

出典:excite.co.jp

ルイス・ガラビート事件

発生日:1992年10月4日~1999年4月22日

発生国:コロンビア

被害者:172人

犯人:ルイス・ガラビート

拷問内容:性的拷問

 

ルイス・ガラビートは1992年から犯行を始めます。6歳~16歳の児童を狙い、ひと気のない場所に誘い出して、性的暴行・拷問をして殺害しています。被害者の少年たちは肛門に異物を挿入されるなど、長時間にわたり拷問を受けていて、睾丸を切除されていることもありました。

 

また、殺害方法は喉を切り裂かれていて、さらに遺体をバラバラにされていました。

 

この少年を狙った拷問・殺害の被害者は少なくとも172人に上ることがわかっています。

 

ルイス・ガラビートは1999年に逮捕されていて、2039年に82歳で出所する予定ですが、仮釈放で2023年に出所する見込みであると報じられています。172人を拷問・殺害しておいて、24年程度で出所できる。しかも、まだ66歳って相当ヤバいですよね。

 

 

世界の拷問事件の最凶ランキング:5位~1位

第5位:B.T.K.キラー(アメリカ)

出典:buzzfeed.com

B.T.K.キラー

発生日:1974年~1991年

被害者:10人

犯人:デニス・レイダー

拷問内容:縛る・拷問

 

デニス・レイダーは1974年に一家4人を殺害して拷問しています。この時、娘は天井から吊るされていました。

 

この事件の9ヶ月後に新聞社に犯行声明が届きますが、犯人は「BTK」を名乗っていました。BTKとは、「B=縛る(bind)」「T=拷問する(torture)」「K=殺す(kill)」です。

 

その後も1991年まで合計10人を拷問の殺害し、その後も犯行声明を送り続けました。2004年にデニス・レイダーはフロッピーディスクを送りつけますが、そのフロッピーの中に使ったコンピュータ情報が残っていて、そこからデニス・レイダーにたどり着き、2005年に逮捕されています。

 

 

第4位:ラ・カントゥタ事件(ペルー)

出典:wayka.pe

ラ・カントゥタ事件

発生日:1992年7月18日

発生国:ペルー

被害者:10人

犯人:ペルー国軍

拷問内容:不明

 

1992年7月19日、ペルーのリマ市内にあるラ・カントゥタ大学ににペルー国軍のコリーナ部隊が乱入し、周りの学生に伏せるように命令をして、9人の学生と1人の教授を拉致していきました。

 

1993年4月には、匿名で拉致された学生と教授は拷問の末に殺害されたという情報が寄せられています。

 

これはペルー国軍のコリーナ部隊が学生と教授をセンデロ・ルミノソ(ペルーの極左・毛派共産党)のメンバーと間違って拉致したものと見られています。間違って拷問殺害されるなんて、めちゃくちゃ怖いですね。

 

 

第3位:ロバート・ベンジャミン・ローズ(アメリカ)

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出典:gq.com

ロバート・ベンジャミン・ローズ

発生日:1975年~1990年

発生国:アメリカ

被害者:3~50人

犯人:ロバート・ベンジャミン・ローズ

拷問内容:暴行・強姦

 

ロバート・ベンジャミン・ローズは起訴されたのは3人のみですが、実際は1975年から1990年の間に50人以上の女性を拷問、強姦、殺害した疑いのある殺人鬼です。

 

彼は若い女性をトラックに載せて拘束し、何度も拷問・レイプをしています。さらに、トラックの寝台スペースを拷問室に改造して、そこに被害者女性を何週間も監禁して拷問・レイプした末に殺害しています。

 

アメリカの拷問殺人鬼は、自分のトラックを拷問部屋に改造したがるものなのでしょうか。

 

 

第2位:ウダイ・サッダーム・フセイン(イラク)

出典:gqjapan.jp

ウダイ・サッダーム・フセイン

発生日:1990年代

発生国:イラク

被害者:50人以上

犯人:ウダイ・サッダーム・フセイン

拷問内容:鞭打ちなど

 

ウダイ・サッダーム・フセインはイラクのサダム・フセインの息子です。ウダイ氏はやりたい放題の生活をしていましたが、イラク・オリンピック委員長時代には、成績不振のイラクのスポーツ選手に対して拷問を日常的に行っていました。

 

1993年のドーハの悲劇の時、日本はイラクと対戦していますが、この時イラクが日本に敗北したら、メンバー全員がむち打ち刑の拷問を加えられることになっていたという情報があります。だから、イラクの選手は必死になって引き分けに持ち込み、ドーハの悲劇が生まれてしまったのです。イラクの選手にとっては、ドーハの歓喜かもしれません。

 

ウダイ氏に拷問された殺害されたイラクのスポーツ選手は50人以上にものぼるとされています。

 

 

第1位:「恐怖の館」殺人事件(イギリス)

出典:youtube.com

「恐怖の館」殺人事件

発生日:1964年~1992年

発生国:イギリス

被害者:12人?

犯人:フレデリック・ウェスト

拷問内容:手足の指を切り落としたり、膝をたたき割る

 

フレデリック・ウェストは1964年~1992年に12人を拷問して殺害したシリアルキラーです。

 

ウェストは、幼いころから母子相姦・妹との近親相姦・獣姦などが普通の家庭で育ちます。そして、妻となるローズマリーと出会った後に、女性を誘拐して拷問殺人を繰り返すようになりました。

 

手足の指を切り落としたり、手首を切り落としたり、膝をたたき割ったり、膝蓋骨を抜いたり、肋骨や胸骨を取り除いたり、首と胴体を切り離したりなどの拷問を行い、妻もこの犯行を手伝っています。

 

さらに、妻は実父と性交し、ウェストは自分の娘を強姦したりと、常識では考えられない生活を送っていました。

 

1994年2月にウェストは逮捕されましたが、1995年に刑務所内で自殺しています。

 

 

拷問のまとめ

拷問の意味や歴史、種類と拷問事件の最凶ランキングを日本と世界に分けてまとめました。拷問事件は身の毛もよだつような恐ろしいものばかりです。

 

ただ、法律で拷問を禁止していても、警察での取り調べや犯罪で拷問は起こってしまうものなんですね。

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