1990年代のアニメブームを牽引し、社会現象を巻き起こした大人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。このエヴァンゲリオンは難解でわかりにくい部分も多く、いろいろな謎や都市伝説が噂されています。
エヴァンゲリオンの簡単なあらすじや裏設定、謎や都市伝説などをまとめました。
この記事の目次
- エヴァンゲリオンは社会現象を巻き起こした作品
- エヴァンゲリオンの裏設定①:キャラクターの名前の由来は戦艦
- エヴァンゲリオンの裏設定②:シンジは女性設定だった?
- エヴァンゲリオンの裏設定③:駅を出たシンジとマリがどこに向かうのか
- エヴァンゲリオンの裏設定④:使徒のモデルは巨神兵
- エヴァンゲリオンの裏設定⑤:ウルトラマンへのリスペクト
- エヴァンゲリオンの裏設定⑥:エヴァQの6分はガチ
- エヴァンゲリオンの謎①:人類補完計画とは?
- エヴァンゲリオンの謎②:なぜ東京を襲うのか?
- エヴァンゲリオンの謎③:ゼーレの目的
- エヴァンゲリオンの謎④:パイロットはなぜ14歳?
- エヴァンゲリオンの謎⑤:なぜ社会現象になったのか?
- エヴァンゲリオンの都市伝説①:フリーメイソンと関係
- エヴァンゲリオンの都市伝説②:ふしぎの海のナディアの続編がエヴァ
- エヴァンゲリオンの都市伝説③:旧作と新作映画のループ説
- エヴァンゲリオンの都市伝説④:テレビ最後はファミレスの演出から?
- エヴァンゲリオンの都市伝説⑤:渚カヲルに隠された秘密
- エヴァンゲリオンの都市伝説⑥:碇シンジの名前と役割
- エヴァンゲリオンの都市伝説⑦:シンジと声優がシンクロ
- エヴァンゲリオンの都市伝説⑧:渚カヲルと庵野秀明がシンクロ
- エヴァンゲリオンの都市伝説⑨:作者が死亡?
- エヴァンゲリオンのまとめ
エヴァンゲリオンは社会現象を巻き起こした作品
出典:digitalpr.jp
新世紀エヴァンゲリオンは、庵野秀明監督によるオリジナルアニメです。
大災害「セカンドインパクト」が起きた後の2015年の世界を舞台に、エヴァンゲリオンのパイロットとなった14歳の少年少女と敵「使徒」との戦いを描いた作品です。
1995年からテレビ東京で放送されましたが、エヴァンゲリオン現象を巻き起こすほどの大ヒットとなり、様々なメディアミックスを展開したほか、2007年から2021年にかけて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4作が公開され、大ブームになりました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
2000年9月13日に大災害「セカンドインパクト」があり、世界人口の半分が失われた世界。その後、2015年主人公の14歳少年碇シンジは、父親であり特務機関NERVの総司令である碇ゲンドウから第3新東京市に呼び出され、エヴァンゲリオン(汎用人型決戦兵器)のパイロットになり、襲いくる敵「使徒」と闘うことになりました。
当初は拒否していたものの、同じエヴァンゲリオンのパイロットである綾波レイや惣流・アスカ・ラングレー、戦闘指揮官の葛城ミサトと交流することで、自らの意思でエヴァンゲリオンに乗って闘うようになります。
同級生の鈴原トウジをケガさせたことで、碇シンジはあ一度はエヴァンゲリオンのパイロットを辞めましたが、綾波レイやアスカの窮地を目の当たりにして、再びエヴァンゲリオンのパイロットとして闘うことを選びました。
その後、第15使徒との闘いでアスカが廃人になり、第16使徒との闘いで綾波レイが命を落とし、そこに新たなパイロットとして渚カヲルが現れます。しかし、渚カヲルは最後の使徒でした。その後、シンジはカヲルを握殺します。
結末はテレビと映画では異なりますが、テレビ版でシンジが最後にみんなから「おめでとう」と祝福され、シンジが微笑みながら「ありがとう」とほほ笑むシーンは有名だと思います。
エヴァンゲリオンの裏設定①:キャラクターの名前の由来は戦艦
エヴァンゲリオンの裏設定の1つ目は、キャラクターの名前の由来が戦艦であることです。
エヴァンゲリオンのメインキャラクターの多くは軍艦から名前を取っています。
・綾波レイ:大日本帝国海軍神風型駆逐艦「綾波」、吹雪型「綾波」
・惣流・アスカ・ラングレー:大日本帝国海軍蒼龍型空母艦「蒼龍」、海上自衛隊実験艦「あすか」、アメリカ海軍ラングレー型航空母艦「ラングレー」
・惣流・キョウコ・ツェッペリン:ドイツ海軍航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」
・葛城ミサト:大日本帝国海軍雲竜型航空母艦「葛城」
・赤城リツコ:大日本帝国海軍航空母艦「赤城」
・伊吹マヤ:大日本帝国海軍航空母艦「伊吹」、大日本帝国海軍高雄型重巡洋艦「摩耶」
・日向マコト:大日本帝国海軍伊勢型戦艦「日向」
・冬月コウゾウ:大日本帝国海軍秋月型「冬月」
・青葉シゲル:大日本帝国海軍青葉型「青葉」
・真希波・マリ・イラストリアス:海上自衛隊の護衛艦「まきなみ」、イギリス海軍航空母艦「イラストリアス」
登場人物の名前が戦艦由来である理由は、原作・監督の庵野秀明さんが「宇宙戦艦ヤマト」の大ファンであることが、理由の1つと言われています。
エヴァンゲリオンの裏設定②:シンジは女性設定だった?
エヴァンゲリオンの主人公は碇シンジですが、やや女の子らしさが際立っているキャラクターで、ネット上では「碇シンコ」とか「性別:シンジ」、「女シンジ」などと言われることもあります。
実は、企画段階ではエヴァンゲリオンの主人公は、女の子だったんです。その名残もあってか、碇シンジは肌が白く、体格も性格も女性的なのかもしれません。
では、なぜエヴァンゲリオンの主人公が男=碇シンジになったのか?それは、キャラクターデザインの貞本義行さんに主人公を女にすると、宮崎駿みたいと言われて、それが嫌で主人公は男にしたと監督の庵野秀明さんが語っていました。
エヴァンゲリオンの裏設定③:駅を出たシンジとマリがどこに向かうのか
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2021年に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の最後のシーンは、碇シンジとマリと手を繋いで、駅を出ていきます。この2人はその後どこに向かったのか?作品の中では描かれてませんが、庵野秀明さん曰く「喫茶らいぶ」に向かったとのことです。
駅を出たシンジとマリがどこに向かうのかという問いに「先日残念ながら閉店した『喫茶らいぶ』です」と回答し、本編では描かれなかった裏設定が明らかに。
この「喫茶らいぶ」は庵野秀明さんの故郷・山口県宇部市にあった喫茶店です。2022年に店主が急逝して、閉店することになりました。
エヴァンゲリオンの裏設定④:使徒のモデルは巨神兵
エヴァンゲリオンで第3新東京市に来襲する敵「使徒」は第1使徒のアダムから第18使徒のリリンまでいます。この使徒は、スタジオジブリの「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵がモデルになっていると言われています。
庵野秀明さんはナウシカの巨神兵の作画を担当していましたし、巨神兵をメインにした作品を作りたいと語っていました。
鈴木「『エヴァンゲリオン』の最初のテレビシリーズがすごく面白かったですけど、注目したのが、その(エヴァンゲリオンの)デザインですよね。巨神兵じゃんって(笑)。要するにトラウマになっていて、結局彼が何をやってるかっていうとね、『ナウシカ』のその後って感じでしょ?」
使徒は庵野秀明さんの巨神兵への思いから生まれたデザインなのかもしれません。
エヴァンゲリオンの裏設定⑤:ウルトラマンへのリスペクト
エヴァンゲリオンの監督の庵野秀明さんは、ウルトラマンに大きな影響を受けています。エヴァの原典はウルトラマンと巨神兵と語るほどで、エヴァの身長は「ウルトラマンと同じ身長」(40m)と設定されています。
「エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。」東京都現代美術館にて『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』
引用:「エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。」東京都現代美術館にて『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』7月10日(火)より開催 円谷ステーション ウルトラマン、円谷プロ公式サイト
庵野秀明さんが製作・脚本等を務めた2022年公開の「シン・ウルトラマン」を見た人の中には、「シン・ウルトラマンの正体はエヴァではないか?」と考える人が多かったようです。
シン・ウルトラマンの正体はエヴァ…
それがデマか否かを見極めるために
我々はジャングルの奥地へ向かった…— ほしな (@hoshina5963) May 16, 2022
エヴァンゲリオンの裏設定⑥:エヴァQの6分はガチ
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エヴァンゲリオン新劇場版の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」では、冒頭の6分38秒の宇宙作戦のシーンが話題になりました。
この宇宙作戦のシーンを首都大学東京システムデザイン学部航空宇宙システム工学の佐原宏典准教授がどのような物理法則に基づいているのかを考察しています。
――ところで、映画の映像の上での6分間と、作戦上の6分間は同期しているんでしょうか?
佐原:私は、リアルタイムだという前提で計算しています。そうすると、最初のブースター1段、2段の噴射が3.5秒×2回なので、やや短いなとは思うものの、それでもあの高度で交差するくらいの減速ができているなあと。実現性はあります。
その結果、エヴァQの6分38秒はリアルタイムで実現性が高いものであると結論づけました。あのシーンが実現性があるとなると、ワクワクしますね。
エヴァンゲリオンの謎①:人類補完計画とは?
エヴァンゲリオンの最大の謎と言えば、「人類補完計画」でしょう。人類補完計画は碇ゲンドウが企画・立案し、NERV、ゼーレが極秘で進めている謎の計画です。そして、人類補完計画は、行き詰った人類を完全な単体の生命体にしようとする計画です。
「不完全な人類という存在を知恵の実と生命の実を用いて、完全な単体の生命体にすること」
サードインパクトによって記憶や体験などすべてが共有され、死も個もなくしてしまおうという計画ですが、シンジはその世界を否定し、人間らしく生きることを選びました。
この計画を立ち上げた碇ゲンドウは、人類補完計画を使って死んだ妻の魂を復活させて統合しようと考えていました。
ただ、この人類補完計画は旧劇場版と新劇場版ではやや異なりますし、それぞれの見解によっても解釈は異なってきます。
エヴァンゲリオンの謎②:なぜ東京を襲うのか?
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エヴァンゲリオンでは第3新東京市に使徒が来襲します。なぜ、第3新東京市が狙われるのでしょうか。エヴァンゲリオンの第3新東京市は箱根・芦ノ湖周辺にあります。
第3新東京市に戦闘要塞を作った理由は、その地下に第2使徒のリリスがいるからです。使徒とリリスが融合すれば、人類を滅亡させることができるために、使徒は第3新東京市に襲来します。そこに戦闘要塞を作って迎撃すれば、使徒を倒すことができるというわけなんです。
エヴァンゲリオンの謎③:ゼーレの目的
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ゼーレとは国連を隠れ蓑にして活動し、裏から世界を操る秘密結社のことです。ゼーレがNERVに指令を出して、人類補完計画を進行させています。ゼーレの目的は人類を完全な生物に進化させること、つまり人類補完計画を完遂することです。
エヴァンゲリオンの謎④:パイロットはなぜ14歳?
エヴァンゲリオンのパイロットは、みんな14歳です。なぜ14歳でないと、エヴァのパイロットになれないのでしょうか。
エヴァのパイロットが14歳であることは、次のような理由があるからと思われます。
・エヴァのコアには母親のLCLが入っているから
・エヴァと接続するA10神経が最も活発だから
・14歳は子供だけど、エヴァの操縦も可能だから
また、庵野監督は14歳をパイロットにすることで、14歳の精神的な不安定さや大人社会から負担を押し付けられた理不尽さ、14歳の少年少女の葛藤と苦悩、成長などを描きたかったと考えることができます。
エヴァンゲリオンの謎⑤:なぜ社会現象になったのか?
エヴァンゲリオンの最大の謎は、なぜこれほどまでの社会現象を巻き起こしたのかだと思います。ほかの人気アニメとは比べものにならないほど、エヴァンゲリオンは社会現象を巻き起こし、30年以上経った現在でも根強い人気があります。
・ストーリーは謎が多く、考察がはかどる
・ストーリー自体は単純(使徒を迎撃する)
・キャラクターの共感性が高い
・キャラクター1人1人が魅力的
・戦闘シーンが緻密で繊細でクオリティが高い
・声優陣が豪華
・戦闘+重厚なヒューマンドラマ
これらの理由が奇跡的にかみ合ったことで、エヴァンゲリオンは社会現象になったと考えることができます。絶妙にわかりにくくて、でも戦闘シーンはわかりやすくてクオリティが高い。
わかりにくく謎が多いから繰り返し見るし、新劇場版も見てしまう。さらに、重厚なヒューマンドラマの要素もあるから、従来のアニメファン以外の人たちも熱中したのではないでしょうか。
エヴァンゲリオンの都市伝説①:フリーメイソンと関係
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エヴァンゲリオンの都市伝説の1つ目は、フリーメイソンと関係していることです。
・碇ゲンドウの旧姓は六分儀。六分儀はコンパスを意味する
・碇の漢字は「石」と「定」に分解できる。「石工職人」「定規」を意味する
コンパスや定規はフリーメイソンのマークに描かれていますし、フリーメイソンの起源は石工職人と言われています。
また、エヴァンゲリオンの中の「ゼーレ」は、世間のフリーメイソンのイメージに当てはまっていますよね。
以前に「やりすぎコージー」で、エヴァンゲリオンとフリーメイソンの関係が放送されていましたが、エヴァンゲリオンはフリーメイソンを暗示しているアニメなのかもしれません。
エヴァンゲリオンの都市伝説②:ふしぎの海のナディアの続編がエヴァ
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エヴァンゲリオンは「ふしぎの海のナディア」の続編であるという都市伝説もあります。
ふしぎの海のナディアは1990年~1991年にNHKで放送されたアニメで、庵野秀明さんが総監督を務めました。
エヴァンゲリオン制作時には、庵野秀明監督はこのふしぎの海のナディアに準じた世界観上にある続編のような物語と考えていました。
・ナディアの敵役ガーゴイルが塩になった=セカンドインパクトと同じ現象
・ナディアのネオアトランティスの残党が特務機関ネルフの予定だった
・レッドノアの内部にエヴァの素体を思わせる巨人(アダム)が見える
・ナディアの最終回で16個の白い球体が世界各地に飛び散った(これが使徒?)
このように、エヴァンゲリオンとふしぎの海のナディアは同じ世界線の続編のような立ち位置でしたが、ふしぎの海のナディアの版権を持つNHKの許可が出なかったために、「続編」という形では実現しませんでした。
しかし、庵野監督の頭の中では、ナディアの続編がエヴァンゲリオンだったのかもしれません。
エヴァンゲリオンの都市伝説③:旧作と新作映画のループ説
エヴァンゲリオンは旧劇と新劇がループしているという都市伝説があります。
これはヱヴァンゲリヲン新劇場版の中で渚カヲルが次のセリフを言います。
・序:「また3番目とはね。変わらないな、君は」
・破:「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」
・Q:「そんな顔をしないで、また会えるよシンジ君」
このセリフはとても意味深ですし、このセリフから「実はエヴァンゲリオンの世界は旧劇と新劇でループし、少しずつ変化しているのではないか?」と考えるファンが続出しました。
ループしていなかったら、渚カヲルはこんなセリフを言わないですよね。カヲルはシンジを幸せにするために、何度も何度もループをしているのかもしれません。
このような複雑な考察ができるから、エヴァンゲリオンは長く愛されている作品なのでしょう。
エヴァンゲリオンの都市伝説④:テレビ最後はファミレスの演出から?
エヴァンゲリオンのアニメの最終回は、シンジの周りでみんなが「おめでとう」と祝福するよくわからない終わり方をしました。
なぜ、あのような終わり方になったのか?あのシーンはシンジが自分を肯定したことに対して、祝福をしていると思うのですが、実はあのシーンはファミレスの演出を参考にして作られたと言われています。
エヴァンゲリオンを製作したガイナックスのオフィス近くにあるファミレスでは誕生日のお客様を店員が囲んで拍手して「おめでとうございます」と祝福するサービスがあるそうなんです。
それを見た庵野監督がその演出をエヴァンゲリオンに使ったようです。
エヴァンゲリオンの都市伝説⑤:渚カヲルに隠された秘密
出典:eva-info.jp
エヴァンゲリオンの中で重要な役割を持っているが、謎が多い人物である渚カヲル。
この渚カヲルの名前を1文字ずつ前にずらすと…
「カ」→オ
「ヲ」→ワ
「ル」→リ
「オワリ=終わり」になります。渚カヲルの存在が、エヴァンゲリオンの終わり・結末と深い関係があると読めますよね。
また、カヲルが登場する第弐拾四話のタイトル『最後のシ者』。これは、「使者(使徒)」ではなく「シ者」と使をカタカナにすることで「シ者」=「渚」と読めるようにしているのではないでしょうか。
エヴァンゲリオンの渚カヲルの存在はとても謎が多いですが、鍵を握るキャラクターであることは間違いありません。
エヴァンゲリオンの都市伝説⑥:碇シンジの名前と役割
エヴァンゲリオンの主要キャラクターの名前の由来は、戦艦・軍艦から来ているものが多いと説明しましたが、主人公の碇シンジは異なります。海に関係はありますが、船の「錨(いかり)」から名前を取っていると思われます。また、シンジは「神児」という漢字を当てはめることができます。
船の錨は船が流れて行かないようにするための物です。つまり、流されずにその場にくさびを打ち込む「神の子」。
人類補完計画を拒絶し、人間らしく生きることを選んだ「神の子」という役割が、主人公の碇シンジなのかもしれません。
エヴァンゲリオンの都市伝説⑦:シンジと声優がシンクロ
エヴァンゲリオンの碇シンジ役の声優は緒方恵美さんです。
緒方恵美さんは「ヱヴァ序」の収録の時、シンジがいるLCLが高熱を発して胸が焼かれる場面で、庵野監督から「LCLがシンジの肺の中で沸騰しているつもりで」とオーダーがあり、それを熱演しました。「沸騰しているつもり」なので、あくまでも演技ですよね。
でも、収録後に喉の調子が悪くなり、病院に行くと、気管内に軽いやけどを負っていたことが判明したのです。
診察を受けた結果、気管の中に軽いやけどを負っており、医師が「(このやけどは)火事の現場にいましたか?」と尋ねてきたとのことです。
引用:マジなんです!? 緒方恵美、「ヱヴァ序」収録でハンパないアクシデント 碇シンジ役に入り込みすぎて“喉焼ける”(1/2 ページ) – ねとらぼ
緒方恵美さんはあくまでも演じただけなのに、気管に火傷ができるなんて、声優さんのプロ意識の高さと技術の高さに驚嘆するとともに、あまりにも役と現実がシンクロしすぎていて、ちょっと怖いですよね。
エヴァンゲリオンの都市伝説⑧:渚カヲルと庵野秀明がシンクロ
庵野監督と渚カヲルもシンクロしています。
作品の中で渚カヲルが死んでしまうと、庵野監督の精神が不安定になってしまうんです。
庵野秀明にとって渚カヲルってどういう位置づけなんでしょうか? TVアニメも、新劇場版も、カヲルを殺した後でいつも庵野が精神的にぶっ壊れてしまいます。
アニメの24話でカヲルが死んだ後、庵野監督は精神的に不安定になり、物語が完結せずに旧劇場版が作られることになりました。
また、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の後には、庵野監督はスタジオに行くのも困難になるほどのうつ病を患ったことを公表しています。
碇シンジは庵野監督の分身と言われていますので、シンジがカヲルを殺すと、庵野監督のメンタルにもダメージが出てしまうのかもしれません。
エヴァンゲリオンの都市伝説⑨:作者が死亡?
庵野秀明は自殺未遂をした
出典:natalie.mu
エヴァンゲリオンの作者が死亡したという都市伝説もあります。
エヴァンゲリオンの作者とは、原作者であり監督の庵野秀明さんですが、庵野秀明さんは死亡していません。「シン・仮面ライダー」監督や脚本など精力的にお仕事をしています。
ただ、庵野秀明さんはうつ病を患った時に自殺未遂をしたことがあります。
その時、ガイナックスの屋上に立って、実際に飛び込めるかどうか試してみた。死にたい気分じゃなくて、本当に死にたいのかどうか、それを試したんです。その時は、死ぬのが怖くて痛そうだってことで、物理的な苦痛から退いたんですよね。その後、一人でオイオイ泣いて寝たんです。
屋上から飛び降り自殺をしようとしたことがあるようです。これは、テレビシリーズが終わった後のことなので、1996年頃のエピソードになります。
このエピソードが大きくなって、「エヴァの作者が死亡」という都市伝説ができたのかもしれません。
アニメーターが死去
作者ではありませんが、エヴァンゲリオンを手掛けたアニメーターの増尾昭一さんは、2017年に死亡しています。死因は明らかにされていませんが、所属していた製作会社の「カラー」によると、病気療養中だったそうなので、死因は病気と思われます。
亡くなった後に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では、「名誉特技監督」とくクレジットがついています。
エヴァンゲリオンのまとめ
エヴァンゲリオンの簡単なあらすじや裏設定と謎・都市伝説をまとめました。「アニメファン」というとオタクのイメージが強かったのに、エヴァンゲリオンが社会現象になったことで、オタクではないアニメファンをたくさん増やし、アニメファンの裾野を広げた作品と言えます。
エヴァンゲリオンは今後新作が出るかはわかりませんが、人気は今後も長く続いていくと思われます。